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2020-12-08 03:00:23 +00:00
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@ -12,23 +12,23 @@
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<sect1>
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<title>概要</title>
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<para>FreeBSD では, ユーザーに強力なグラフィカルインターフェイスを与えるためにXFree86を採用しています.
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<para>FreeBSD では, ユーザに強力なグラフィカルインタフェイスを提供するためにXFree86を採用しています.
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XFree86 は X Window System のオープンソースな実装です. この章では FreeBSD における XFree86
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のインストールと設定について解説します. XFree86 についての情報やそれがサポートするビデオハードウェアについては
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<ulink url="http://www.XFree86.org/">XFree86</ulink>の Web サイトをご覧ください.</para>
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のインストールと設定について解説します. XFree86 についての情報や, それがサポートするビデオハードウェアについては
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<ulink url="http://www.XFree86.org/">XFree86</ulink> の Web サイトをご覧ください.</para>
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<para>この章を読めば以下のことがわかるでしょう.</para>
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<para>この章を読めば以下のことがわかります.</para>
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<itemizedlist>
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<para>X Window System の様々なコンポーネントと, それらが互いにどのように連携しているか.</para></listitem>
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<para>XFree86 のインストールと設定について</para></listitem>
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<listitem>
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<para>様々なウィンドウマネージャーのインストール方法</para></listitem>
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<para>様々なウィンドウマネージャのインストール方法</para></listitem>
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<para>XFree86 での TrueType フォントの使い方</para></listitem>
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<para>GUI でのログイン (XDM) についてそのセットアップ方法</para></listitem>
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<para>GUI ログイン (XDM) のセットアップ方法</para></listitem>
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</itemizedlist>
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<para>この章を読み始める前に以下のことに注意してください.</para>
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@ -41,37 +41,39 @@
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<sect1 id="x-understanding">
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<title>X を理解する</title>
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<para>初めて X を使うと, Microsoft Windows や Mac OS に慣れている人にとっては多少ショックを受けるでしょう.</para>
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<para>初めて X を使う場合, Microsoft Windows や Mac OS といった他の GUI 環境に慣れている人は多少ショックを受けるでしょう.</para>
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<para>様々な X のコンポーネントについての詳細の全てやそれらがどのようにやり取りするかについては理解する必要はありませんが, 基本的なことをいくつか知っていれば X を使う際に強力な武器になるでしょう.</para>
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<para>様々な X のコンポーネントについての詳細の全てや, それらがどのようにやり取りするかについては理解する必要はありませんが, 基本的なことをいくつか知っていると X を使う際に強力な武器になるでしょう.</para>
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<title>なぜ X?</title>
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<para>X は, UNIX用に書かれた最初のウィンドウシステムではありませんが, 最もポピュラーなものです. X のオリジナルの開発チームは X を書く前に別のウィンドウシステムを開発していました. そのシステムの名前は <quote>W</quote> (<quote>Winodw</quote>の W) です. X は単にローマ字でその次の文字だというだけなのです.</para>
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<para>X は, UNIX 用に書かれた最初のウィンドウシステムではありませんが, 最もポピュラーなものです. X のオリジナルの開発チームは X を書く前に別のウィンドウシステムを開発していました. そのシステムの名前は <quote>W</quote> (<quote>Winodw</quote>の W) です. X は単にローマ字でその次の文字だというだけなのです.</para>
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<para>X は <quote>X</quote>, <quote>X Window System</quote>, <quote>X11</quote>, もしくはその他の用語で呼ぶことができます. <quote>X Windows</quote> というのはできるだけ避けるようにしましょう. 詳しくは &man.X.1; をご覧ください.</para>
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</sect2>
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<title>X のクライアント/サーバーモデル</title>
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<title>X のクライアント/サーバモデル</title>
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<para>X は最初からネットワークを意識してデザインされており, <quote>クライアント - サーバー</quote>モデルということができます.
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X では, <quote>X サーバー</quote>はキーボードやモニター, マウスが接続されたコンピューター上で動きます. このサーバーはディスプレイの表示やキーボード, マウスなどからの入力を司ります. 各 X アプリケーション (<application>XTerm</application>や<application>Netscape</application>など) は <quote>クライアント</quote>です. クライアントは<quote>この座標にウィンドウを描いてください</quote>といったメッセージをサーバーへ送り, サーバーは<quote>ユーザーが OK ボタンを押しました</quote>といったようなメッセージを送り返すのです.</para>
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<para>X は最初からネットワークを意識してデザインされており, <quote>クライアント - サーバ</quote>モデルを採用しています.
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X では, <quote>X サーバ</quote>はキーボードやモニター, マウスが接続されたコンピュータ上で動きます. このサーバはディスプレイの表示を管理したり、キーボード, マウスなどからの入力を処理したりします. 各 X アプリケーション (<application>XTerm</application> や <application>Netscape</application> など) は <quote>クライアント</quote>になります. クライアントは<quote>この座標にウィンドウを描いてください</quote>といったメッセージをサーバへ送り, サーバは<quote>ユーザが OK ボタンを押しました</quote>といったようなメッセージを送り返します.</para>
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<para>家庭は小さなオフィスのような環境で 1 台しかコンピューターがないという場合には X サーバーと X クライアントは同じコンピューター上で動くことになるでしょう. しかし, X サーバーをあまり速くないデスクトップコンピューターで動かし, X アプリケーション (クライアント) は例えばオフィス全体を捌くような速くて高機能なマシンで動かすことも可能なのです. ここでの話では, X のクライアントとサーバーの通信はネットワーク越しに行なわれるとします.</para>
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<para>家庭や小さなオフィスのような環境で, 1 台しかコンピューターがないという場合には, X サーバと X クライアントは同じコンピューター上で動くことになるでしょう. しかし, X サーバを非力なデスクトップコンピューターで動かし, X アプリケーション (クライアント) は例えばオフィス全体を捌くような高機能で高価なマシンで動かすことも可能なのです. この場合, X のクライアントとサーバの通信はネットワーク越しに行なわれます.</para>
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<para>これは, ある人々を混乱させることがあります. X での用語は彼らが期待するものとは正反対だからです. 彼らは<quote>X サーバー</quote>は地下にある大きなパワフルなマシンであり, <quote>X クライアント</quote>が自分たちのデスク上にあると期待するのです.</para>
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<para>これは, ある人々を混乱させることがあります. X での用語は彼らが想定するものとは正反対だからです. 彼らは<quote>X サーバ</quote>は地下にある大きなパワフルなマシンであり, <quote>X クライアント</quote>が自分たちのデスク上にあると想像するのです.</para>
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<para>Xサーバとはモニターとキーボードがついているマシンのことであり、Xクライアントとはウィンドウを表示するプログラムだということを思い出してください。</para>
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<para>X のプロトコルには, クライアントとサーバーのマシンが同じ OS で動いていなければならないといったことを強制するものはなにもありませんし, 同じ種類のコンピューターで動いている必要もないのです. X サーバーを Microsoft Windows や Apple の Mac OS で動かすことも可能ですし, そのようなソフトウェアもフリーのものから商用のまでいろいろとあります.</para>
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<para>X のプロトコルには, クライアントとサーバのマシンが同じ OS で動いていなければならないといったことを強制するものはなにもありませんし, 同じ機種で動いている必要もありません. X サーバを Microsoft Windows や Apple の Mac OS で動かすことも可能ですし, そのようなソフトウェアもフリーのものから商用のまでいろいろとあります.</para>
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<para>FreeBSD に付いてくる X サーバーは <application>XFree86</application> と呼ばれるもので, FreeBSD のライセンスに似たライセンスに従ってフリーで配布されています. FreeBSD 用の商用 X サーバーも入手可能です.</para>
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<para>FreeBSD に付いてくる X サーバは <application>XFree86</application> と呼ばれるもので, FreeBSD のライセンスに似たライセンスに従ってフリーで配布されています. FreeBSD 用の商用 X サーバも入手可能です.</para>
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</sect2>
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<sect2>
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<title>X ウィンドウマネージャー</title>
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<title>X ウィンドウマネージャ</title>
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<para>X のデザイン哲学は UNIX のそれに非常によく似ており, <quote>ツールであってポリシーではない</quote>のです.
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つまり, X はあるタスクがどのように達成されるべきかを示すものではありません. その代わり, ユーザーにはツールが与えられ, それらをどうするかはユーザーに委ねられているのです.</para>
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つまり, X はあるタスクがどのように達成されるべきかを示すものではありません. その代わり, ユーザにはツールが与えられ, それらをどうするかはユーザに委ねられているのです.</para>
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<para>この哲学は, X ではスクリーン上でウィンドウがどのように見えるべきか, マウスでそれらをどうやって動かすか, ウィンドウ間を移動するのにどういうキーストロークを使うべきか (例えば Microsoft Windows における
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<keycombo action="simul">
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@ -79,21 +81,21 @@
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<keycap>Tab</keycap>
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</keycombo>), 各ウィンドウのタイトルバーはどのように見えるべきか, それらはクローズボタンを持つべきかどうか, といったことを示すものではないというところまで拡大して解釈できます.
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<para>その代わりに, X ではそういったことを<quote>ウィンドウマネージャー</quote>と呼ばれるアプリケーションに任せるのです. X 用のウィンドウマネージャーは以下のようにたくさんあります. <application>AfterStep</application>, <application>Blackbox</application>, <application>ctwm</application>, <application>Enlightenment</application>, <application>fvwm</application>, <application>Sawfish</application>, <application>twm</application>, <application>Window Maker</application>, などなど. これらのウィンドウマネージャーはそれぞれ異なるルックアンドフィールを持っていますし, いくつかは<quote>バーチャルデスクトップ</quote>をサポートしていますし, いくつかはデスクトップのマネージメントにキーストロークをカスタマイズできたり, <quote>スタート</quote>ボタンやそれに類するもの持っているものもありますし, <quote>テーマをサポート</quote>をしており新しいテーマを適用することによってルックアンドフィールを完全に変えることができるものもあります. これらのウィンドウマネージャーやさらに多くのものはportsコレクションの<filename>x11-wm</filename>というカテゴリーからインストールすることが可能です.
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<para>その代わりに, X ではそういったことを<quote>ウィンドウマネージャ</quote>と呼ばれるアプリケーションに任せるのです. X 用のウィンドウマネージャは以下のようにたくさんあります. <application>AfterStep</application>, <application>Blackbox</application>, <application>ctwm</application>, <application>Enlightenment</application>, <application>fvwm</application>, <application>Sawfish</application>, <application>twm</application>, <application>Window Maker</application>, などなど. これらのウィンドウマネージャはそれぞれ異なるルックアンドフィールを持っていますし, いくつかは<quote>バーチャルデスクトップ</quote>をサポートしていますし, いくつかはデスクトップのマネージメントにキーストロークをカスタマイズできたり, <quote>スタート</quote>ボタンやそれに類するもの持っているものもありますし, <quote>テーマをサポート</quote>をしており新しいテーマを適用することによってルックアンドフィールを完全に変えることができるものもあります. これらのウィンドウマネージャやさらに多くのものはportsコレクションの <filename>x11-wm</filename> というカテゴリーからインストールすることが可能です.
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<para>加えて, <application>KDE</application>や<application>GNOME</application>といったデスクトップ環境はともにそれぞれのデスクトップに統合された独自のウィンドウマネージャーを持っています.</para>
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<para>加えて, <application>KDE</application> や <application>GNOME</application> といったデスクトップ環境はともにそれぞれのデスクトップに統合された独自のウィンドウマネージャを持っています.</para>
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<para>それぞれのウィンドウマネージャーはまた異なる設定機構を備えており, 手で設定ファイルを編集しなければならないものや, 設定作業のほとんどの部分をGUIツールで可能なものもあります. 少なくとも 1 つ (<application>sawfish</application>) は Lisp 言語の変種で書かれた設定ファイルを持っています.</para>
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<para>それぞれのウィンドウマネージャはまた異なる設定機構を備えており, 手で設定ファイルを編集しなければならないものや, 設定作業のほとんどを GUI ツールですることができるものもあります. 少なくとも 1 つ (<application>sawfish</application>) は Lisp 言語の変種で書かれた設定ファイルを持っています.</para>
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<note>
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<title>フォーカスポリシー</title>
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<para>ウィンドウマネージャーのもう一つの機能はマウスの<quote>フォーカスポリシー</quote>に関するものです.
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全てのウィンドウはそれを選んでキーストロークを受け付けるようになるための方法が必要です.
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<para>ウィンドウマネージャのもう一つの機能はマウスの<quote>フォーカスポリシー</quote>に関するものです.
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全てのウィンドウシステムは, ウィンドウを選択しキーストロークを受け付けるようにするための方法が必要です.
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そして, どのウィンドウがアクティブなのかを示す必要もあります.</para>
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<para>よく知られているフォーカスポリシーは<quote>click-to-focus</quote>と呼ばれるもので, このモデルはMicrosoft Windowsで利用されており, あるウィンドウ内でマウスをクリックすればそのウィンドウがアクティブになる, というものです.</para>
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<para>よく知られているフォーカスポリシーは <quote>click-to-focus</quote> と呼ばれるもので, このモデルは Microsoft Windows で利用されており, あるウィンドウ内でマウスをクリックすればそのウィンドウがアクティブになる, というものです.</para>
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<para>X は特定のフォーカスポリシーをサポートするものではありません. 代わりにウィンドウマネージャーがそれをコントロールするのです. それぞれのウィンドウマネージャーがそれぞれのフォーカスポリシーをサポートしています. 全てのものは click-to-focus をサポートしていますし, 多くのものは他の方法もサポートしています.</para>
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<para>X は特定のフォーカスポリシーを採用していません. 代わりにウィンドウマネージャがそれをコントロールします. それぞれのウィンドウマネージャが, それぞれのフォーカスポリシーをサポートしています. 全てのものは click-to-focus をサポートしていますし, 多くのものは他の方法もサポートしています.</para>
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<para>最もポピュラーなフォーカスポリシーは次のものでしょう</para>
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@ -101,14 +103,14 @@
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<varlistentry>
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<term>focus-follows-mouse</term>
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<listitem>
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<para>マウスポインターの下にいるウィンドウがフォーカスされるというものです. ウィンドウは最全面にいる必要はありません. フォーカスを変えるには他のウィンドウにマウスポインターを動かすだけです. クリックする必要はありません.</para>
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<para>マウスポインターの下にいるウィンドウがフォーカスされるというものです. ウィンドウは最全面にある必要はありません. フォーカスを変えるには他のウィンドウにマウスポインターを動かすだけです. クリックする必要はありません.</para>
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</listitem>
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</varlistentry>
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<varlistentry>
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<term>sloppy-focus</term>
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<listitem>
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<para>これはfocus-follows-mouseを少し拡張したものです. focus-follows-mouseでは, マウスがルートウィンドウ (背景) に移動した時にはフォーカスされているウィンドウがなく, キーストロークは単に捨てられます. sloppy-focusであればポインターが別のウィンドウに移った時のみフォーカスが変わり, 現在のウィンドウから出ただけでは変わりません.</para>
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<para>これは focus-follows-mouse を少し拡張したものです. focus-follows-mouse では, マウスがルートウィンドウ (背景) に移動した時には, フォーカスされているウィンドウがなくなり, キーストロークは単に破棄されます. sloppy-focus であればポインターが別のウィンドウに移った時のみフォーカスが変わり, 現在のウィンドウから出ただけでは変わりません.</para>
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</listitem>
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</varlistentry>
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@ -116,41 +118,41 @@
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<term>click-to-focus</term>
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<listitem>
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<para>アクティブなウィンドウはマウスクリックにより選択されます.
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ウィンドウは<quote>持ち上げられる</quote>でしょうし, 他の全てのウィンドウの前にきます.
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全てのキーストロークは, ポインターが別のウィンドウに動いた時でさえこのウィンドウに届きます.</para>
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ウィンドウは<quote>持ち上げられ</quote>, 他の全てのウィンドウの前にきます.
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ポインターが別のウィンドウに動いた時でも、全てのキーストロークがこのウィンドウに届きます.</para>
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</listitem>
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</varlistentry>
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</variablelist>
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<para>多くのウィンドウマネージャーはこういったものに加え他のポリシーもサポートしています. ウィンドウマネージャー自身のドキュメントもよく読んでください.</para>
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<para>多くのウィンドウマネージャはこういったものに加え, 他のポリシーもサポートしています. ウィンドウマネージャ自身のドキュメントもよく読んでください.</para>
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</note>
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</sect2>
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<sect2>
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<title>ウィジェット</title>
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<para>X のツールを提供しポリシーは提供しないというアプローチは, 各アプリケーションでスクリーンに現われるウィジェットにも適用されます.</para>
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<para><quote>ウィジェット</quote>はクリック可能であったり他の方法で取り扱い可能な全てのユーザーインターフェイス用アイテムを指す用語です. ボタンやチェックボックス, ラジオボタン, アイコン, リスト, などがそうです. Microsoft Windows はこれらを<quote>コントロール</quote>と呼んでいます.</para>
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<para>X のツールを提供してもポリシーは提供しないというアプローチは, 各アプリケーションでスクリーンに現われるウィジェットにも適用されます.</para>
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<para><quote>ウィジェット</quote>はクリック可能であったり, 他の方法で操作可能な全てのユーザインタフェイス用アイテムを指す用語です. ボタンやチェックボックス, ラジオボタン, アイコン, リスト, などがそうです. Microsoft Windows はこれらを<quote>コントロール</quote>と呼んでいます.</para>
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<para>Microsoft Windows や Apple の Mac OS はともに非常に厳密なポリシーをウィジェットに課しています. アプリケーション開発者は共通のルックアンドフィールに確実に従うことを想定されているわけです. X では, グラフィカルなスタイルやウィジェットのセットが特定のものに合わせたりすることに対してそれほど意識していませんでした.</para>
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<para>すなわち, X アプリケーションに共通のルックアンドフィール期待してはいけません. いくつかのポピュラーなウィジェットセットやその亜種があります. MIT のオリジナルのAthen ウィジェットや<application>Motif</application> (斜めになったエッジやグレイの陰影は Microsoft Windows をモデルにしたものです), <application>OpenLook</application> などです.</para>
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<para>すなわち, X アプリケーションに共通のルックアンドフィール期待してはいけません. いくつかのポピュラーなウィジェットセットやその亜種があります. MIT のオリジナルの Athena ウィジェットや <application>Motif</application> (Microsoft Windows をモデルにした, 斜めになったエッジやグレイの陰影のウィジェットセットを持っている), <application>OpenLook</application> などです.</para>
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<para>最近の新しめの X アプリケーションはほとんどが <application>KDE</application> で使われている Qt や <application>GNOME</application> プロジェクトで使われている<application>GTK</application>のようにモダンな見た目を持ったウィジェットセットを使っています. この点で言えば, UNIXのルックアンドフィールはいくつかの収斂しており, 初心者には簡単に使えるようになるでしょう.
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<para>比較的新しいの X アプリケーションのほとんどが, <application>KDE</application> で使われている Qt や <application>GNOME</application> プロジェクトで使われている <application>GTK</application> のようにモダンな見た目を持ったウィジェットセットを使っています. この点で言えば, UNIX のルックアンドフィールは収斂されてきており, 初心者がより簡単に使えるようになってきています.
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</sect2>
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</sect1>
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<sect1 id="x-install">
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<title>XFree86 のインストール</title>
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<para>XFree86をインストールする前にどのバージョンを動かすかを決めてください. <application>XFree86 3.x</application>はXFree86におけるメンテナンスブランチです. これは非常に安定しており, 非常にたくさんの数のグラフィックカードをサポートしているのですが, もう新しい機能は追加されません. <application>XFree86 4.X</application>はシステムを完全に見直して設計したものであり, フォント自体のもっと良いサポートやアンチエイリアスなどといった多くの新しい機能も追加されています. 残念ながら, この新しいアーキテクチャーではビデオドライバーの書き直しが必要なため, 3.Xでサポートされていたいくつかの古いカードはまだサポートされていません.</para>
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<para>XFree86 をインストールする前にどのバージョンを動かすかを決めてください. <application>XFree86 3.x</application> は XFree86 におけるメンテナンスブランチです. これは非常に安定しており, 非常にたくさんの数のグラフィックカードをサポートしているのですが, もう新しい機能は追加されません. <application>XFree86 4.X</application> はシステムを完全に見直して設計したものであり, フォント自体のもっと良いサポートやアンチエイリアスなどといった多くの新しい機能も追加されています. 残念ながら, この新しいアーキテクチャーではビデオドライバーの書き直しが必要なため, 3.X でサポートされていたいくつかの古いカードはまだサポートされていません.</para>
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<para>FreeBSDのセットアッププログラムを使えば, OSのインストール時にXFree86 3.3.6をインストールして設定することができます (<xref linkend="x-server">に書かれています). <application>XFree86 4.x</application>を使いたい場合, まずベースとなるFreeBSDをインストールしてからXFree86のインストールを行うことになります. 例えば, <application>XFree86 4.X</application>をportsコレクションからビルドしてインストールする場合には次のようにします.</para>
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<para>FreeBSD のセットアッププログラムを使えば, OS のインストール時に XFree86 3.3.6 をインストールして設定することができます (<xref linkend="x-server">に書かれています). <application>XFree86 4.x</application> を使いたい場合, まずベースとなる FreeBSD をインストールしてから XFree86 のインストールを行うことになります. 例えば, <application>XFree86 4.X</application> を ports コレクションからビルドしてインストールする場合には次のようにします.</para>
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<screen>&prompt.root; <userinput>cd /usr/ports/x11/XFree86-4</userinput>
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&prompt.root; <userinput>make all install clean</userinput></screen>
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<para>他には<command>pkg_add</command>ツールを用いたり, <ulink url="http://www.XFree86.org/">XFree86のWebサイト</ulink>で直接提供されているものを利用して<application>XFree86 4.X</application>のバイナリパッケージをインストールするという方法もあります.</para>
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<para>他には <command>pkg_add</command> ツールを用いたり, <ulink url="http://www.XFree86.org/">XFree86 の Webサイト</ulink>で直接提供されているものを利用して <application>XFree86 4.X</application> のバイナリパッケージをインストールするという方法もあります.</para>
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<para>この章の残りでは, XFree86をどのように設定すればいいか, またproductiveなデスクトップ環境をどのように設定するかについて解説します.</para>
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<para>この章の残りでは, XFree86 をどのように設定すればいいか, また productive なデスクトップ環境をどのように設定するかについて解説します.</para>
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<!-- Easiest way is from sysinstall for XFree86 3.X -->
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@ -181,20 +183,20 @@
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<itemizedlist>
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<listitem><para>モニターの仕様</para></listitem>
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<listitem><para>ビデオアダプターのチップセット</para></listitem>
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<listitem><para>ビデオアダプターのメモリー</para></listitem>
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<listitem><para>ビデオアダプタのチップセット</para></listitem>
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<listitem><para>ビデオアダプタのメモリー</para></listitem>
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</itemizedlist>
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<indexterm><primary>水平走査周波数</primary></indexterm>
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<indexterm><primary>垂直同期周波数</primary></indexterm>
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<para>モニターの仕様は, <application>XFree86</application> がどの解像度とリフレッシュレートで動くかを決定するために用いられます.
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こういった仕様は, 通常はモニターに付いてくるドキュメントやメイカーのWebサイトから得ることができます. 必要なものは二つの数字の範囲, 一つは水平走査周波数でもう一つは垂直同期周波数, です.</para>
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こういった仕様は, 通常はモニターに付いてくるドキュメントや製造元のWebサイトから取得することができます. 必要なものは二つの数字の範囲, 一つは水平走査周波数でもう一つは垂直同期周波数, です.</para>
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<para>ビデオアダプターのチップセットは <application>XFree86</application> がグラフィックハードウェアとやり取りするためにどのドライバーモジュールを使うかを定義します. これは, ほとんどのチップセットでは自動的に行われるのですが失敗した時のために知っておいたほうがいいでしょう.</para>
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<para>ビデオアダプタのチップセットは <application>XFree86</application> がグラフィックハードウェアとやり取りするためにどのドライバーモジュールを使うかを定義します. ほとんどのチップセットが自動認識されますが, 正常に認識されない時のために知っておくとよいでしょう.</para>
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<para>ビデオメモリーはグラフィックアダプターがどの解像度とどの色数で動くことができるかを決めます.
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これは, ユーザーが自分のシステムにおける制限を理解するために知っておくことが重要です.</para>
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<para>ビデオメモリーは, グラフィックアダプタがどの解像度とどの色数で動くことができるかを決めます.
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これは, ユーザが自分のシステムにおける制限を理解するために知っておくことが重要です.</para>
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</sect2>
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@ -202,14 +204,14 @@
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<title>XFree86 4.Xの設定</title>
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<para><application>XFree86 4.X</application> の設定は複数のステップの処理に分けられます.
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まずは <application>XFree86</application> に <option>-configure</option> オプションを付けて最初の設定ファイルを作りましょう. スーパーユーザーになって単に次のようにしてください.</para>
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まずは <application>XFree86</application> に <option>-configure</option> オプションを付けて初期設定ファイルを作りましょう. スーパーユーザになって次のようにしてください.</para>
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<screen>&prompt.root; XFree86 -configure</screen>
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<para>これにより, カレントワーキングディレクトリに <filename>XF86Config.new</filename>
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<para>これにより, 現在のワーキングディレクトリに <filename>XF86Config.new</filename>
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という <application>XFree86</application> の設定ファイルのスケルトンが生成されます.
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<application>XFree86</application> プログラムはシステム上のグラフィックハードウェアを探し,
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検出されたハードウェア用の適切なドライバーをロードするように設定ファイルを作るのです.</para>
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<application>XFree86</application> プログラムはシステム上のグラフィックハードウェアを検出し,
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||||
そのハードウェア用の適切なドライバーを読み込む設定ファイルを作ります.</para>
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<para>次のステップは, 作成した設定ファイルで <application>XFree86</application> が動くことを確認することです.
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そのためには以下のようにします.</para>
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@ -226,7 +228,7 @@
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<indexterm><primary>XFree86 4 のチューニング</primary></indexterm>
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<para>次は <filename>XF86Config.new</filename> を好みに合うようにチューンします.
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||||
<para>次は <filename>XF86Config.new</filename> を好みに合うように調整します.
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&man.emacs.1; や &man.ee.1; のようなテキストエディターでファイルを開いてください.
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||||
まずやることはモニターの周波数を加えることです. これらは水平と垂直の同期周波数と表現されるのが普通です.
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これらの値は <filename>XF86Config.new</filename> の "Monitor" のセクションに次のように加えます.</para>
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@ -241,7 +243,7 @@
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</programlisting>
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<para><varname>Horizsync</varname> と <varname>VertRefresh</varname>
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というキーワードが設定ファイル中にないかもしれません. その場合には,
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というキーワードが設定ファイル中にない場合があります. その場合には,
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<varname>Horizsync</varname> キーワードの後には水平走査周波数の,
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<varname>VertRefresh</varname> キーワードの後には垂直同期周波数の正しい値を加えてください.
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上の例では対象となるモニターの周波数が書かれています.</para>
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@ -270,19 +272,19 @@
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<para><varname>DefaultColorDepth</varname> というキーワードはデフォルトで動く色数について記述するためのものです.
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&man.XFree86.1; のコマンドラインスイッチ <command>-bpp</command> が使用された場合はこちらが優先されます.
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||||
Modes というキーワードは与えられた色数におけるデフォルトの解像度を記述しておくためのものです.
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上の例だとデフォルトの色数はピクセルあたり24ビットであり, この色数での解像度は1024ピクセル×768ピクセルです.</para>
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||||
上の例ではデフォルトの色数はピクセルあたり24ビットであり, この色数での解像度は1024ピクセル×768ピクセルです.</para>
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<para>1024x768の解像度で動かすためには <varname>DefaultColorDepth</varname> というキーワードに 24 という値を与えて書き加えおき,
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<varname>"Display"</varname> サブセクションに求める Depth と Modes のキーワードを書いておきます.
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||||
ターゲットのシステムのフラフィックハードウェアによって定義されているように, VESAスタンダードモードのみがサポートされていることに注意してください.</para>
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||||
<para>最後に, 設定ファイルを保存し, テストしてみてください. 全てうまくいけば &man.XFree86.1;
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||||
<para>最後に, 設定ファイルを保存し, 上の例にあるようにテストしてみてください. 全てうまくいったなら, &man.XFree86.1;
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||||
が見つけることができる共通の場所に設定ファイルを置きます.
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これは, 通常は <filename>/etc/X11/XF86Config</filename> や <filename>/usr/X11R6/etc/X11/XF86Config</filename> です.</para>
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<screen>&prompt.root; cp XF86Config.new /etc/X11/XF86Config</screen>
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<para>設定ファイルを共通の場所に置いてしまえば設定は完了です.
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<para>設定ファイルを共通の場所に置いたら, 設定は完了です.
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&man.startx.1; で <application>XFree86 4.X</application> を起動するために
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<port>x11/wrapper</port> ポートをインストールします.
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また, <application>XFree86 4.X</application> を &man.xdm.1; で立ち上げることも可能です.</para>
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@ -297,16 +299,15 @@
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<indexterm><primary>Intel i810 graphic chipset</primary></indexterm>
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<para>Intel i810 統合チップセットは, カードをドライブするために <application>XFree86</application>
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用の AGP プログラミングインターフェイスである <devicename>agpgart</devicename> が必要です.
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<devicename>agpgart</devicename> を利用するためには, &man.kldload.8; を使って <filename>agp.ko</filename>
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<para>Intel i810 統合チップセットを設定には, <application>XFree86</application>にカードを制御させるためにAGP プログラミングインタフェイスである <devicename>agpgart</devicename> が必要になります.
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<devicename>agpgart</devicename> を利用するには, &man.kldload.8; を使って <filename>agp.ko</filename>
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というカーネルローダブルモジュールをカーネルにロードしておく必要があります.
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これは, <filename>/boot/loader.conf</filename> に次のように書いておけば &man.loader.8;
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がブート時に自動的にやってくれます.</para>
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<programlisting>agp_load="YES"</programlisting>
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<para>次に, プログラミングインターフェイス用にデバイスノードを作る必要があります.
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||||
<para>次に, プログラミングインタフェイス用にデバイスノードを作る必要があります.
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AGP のデバイスノードを作るには, <filename>/dev</filename> で &man.MAKEDEV.8;
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||||
を次のように起動します.</para>
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@ -357,7 +358,7 @@
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&prompt.root; <userinput>make install clean</userinput></screen>
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<para>freefont や他のコレクションでも同じようにします.
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||||
X サーバーにこれらのフォントがあることを教えるには
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X サーバにこれらのフォントがあることを教えるには
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(<application>XFree86</application> バージョン 3 の場合は <filename>/etc/</filename>,
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バージョン 4 では <filename>/etc/X11/</filename> にある) <filename>XF86Config</filename>
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||||
の適切な場所に次のような行を加えます.</para>
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@ -372,7 +373,7 @@
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<para>これは動くのですが, X のセッションが終了すると消えてしまいます.
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消えないようにするには X の起動時に読み込まれるファイル
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(通常の <command>startx</command> セッションの場合は <filename>~/.xinitrc</filename>,
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<application>XDM</application> のようなグラフィカルなログインマネージャーを通してログインする時は
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||||
<application>XDM</application> のようなグラフィカルなログインマネージャを通してログインする時は
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<filename>~/.xsession</filename>) に加えておきます.
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||||
三番目の方法は新しい <filename>XftConfig</filename> ファイルを使うことです.
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これに関しては <link linkend="antialias">アンチエイリアス</link>のセクションを参照してください.
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@ -392,7 +393,7 @@
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<programlisting>Load "freetype"</programlisting>
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<para><application>XFree86 3.3.X</application> の場合,
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TrueType フォントサーバーが別に必要となります.
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TrueType フォントサーバが別に必要となります.
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<application>Xfstt</application> がよく使われるものです.
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<application>Xfstt</application> とインストールするのは簡単で,
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||||
<port>x11-servers/Xfstt</port> ポートを利用してください.</para>
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@ -400,12 +401,12 @@
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|||
<para>さて, まずは TrueType フォント用のディレクトリ
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(例えば <filename>/usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType</filename>)
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を作り, そこに TrueType フォントを全て放り込みましょう.
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Macintosh の TrueType フォントはそのまま使うことができないことに注意してください.
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Macintosh の TrueType フォントは, そのままでは使うことができませんので注意してください.
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<application>XFree86</application> で使うには Unix/DOS/Windows
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用のフォーマットでなければならないのです.
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用のフォーマットでなければなりません.
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ファイルを置いたら <application>ttmkfdir</application> を使って
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<filename>fonts.dir</filename> ファイルを作ってください.
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このファイルにより, X は新しいファイルがイントールされたことがわかるのです.
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このファイルにより, X は新しいファイルがイントールされたことを理解します.
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<command>ttmkfdir</command> は FreeBSD Ports コレクション,
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<port>x11-fonts/ttmkfdir</port>, からインストールできます.</para>
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@ -445,12 +446,12 @@
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このファイルを使えばいくつかの先進的な機能を使うことができるのですが,
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このセクションでは最も簡単なところだけを解説します.</para>
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||||
<para>まず, X サーバーに対してアンチエイリアスをかけるべきフォントを指定します.
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||||
<para>まず, X サーバに対してアンチエイリアスをかけるべきフォントを指定します.
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||||
それぞれのフォントディレクトリに対して次のような行を加えます.</para>
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||||
<programlisting>dir "/usr/X11R6/lib/X11/Type1"</programlisting>
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||||
<para>アンチエイリアスをかけたい他のフォントディレクトリ
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||||
<para>アンチエイリアスをかけたい他のフォントのディレクトリ
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(URW や truetype など) についても同じようにします.
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||||
アンチエイリアスはスケーラブルなフォント (基本的には Type1 と TrueType)
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||||
にのみ有効ですので, ビットマップフォントのディレクトリは加えないようにしてください.
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@ -460,7 +461,7 @@
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|||
そのためにとても小さなテキストはさらに読みやすくなり,
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||||
大きなフォントでは<quote>ギザギザ</quote>が消えるのです.
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||||
しかし, 普通のテキストにかけた場合には目が疲れることになります.
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||||
9から13ポイントのサイズのフォントについてはアンチエイリアスをかけないようにするために次の行を加えます.</para>
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||||
9から13ポイントのサイズのフォントについて, アンチエイリアスをかけないようにするには次の行を加えます.</para>
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||||
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||||
<programlisting>match
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any size > 8
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@ -468,10 +469,10 @@
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|||
edit
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antialias = false;</programlisting>
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||||
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||||
<para>いくつかの等幅フォントにおいては,
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||||
<para>いくつかの等幅フォントは,
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アンチエイリアスをかけるとスペーシングがうまくいかなくなる場合があります.
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特に <application>KED</application> でその傾向があるようです.
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||||
解決方法の一つとして, そういったフォントに100のスペースを与えるというのがあります.
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||||
特に <application>KDE</application> でその傾向があるようです.
|
||||
解決策の一つとして, そういったフォントのスペーシングを100に設定する方法があります.
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||||
そうするためには次の行を加えてください.</para>
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<programlisting>match any family == "fixed" edit family =+ "mono";
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@ -482,7 +483,7 @@
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<programlisting>match any family == "mono" edit spacing = 100;</programlisting>
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||||
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<para>等幅フォントが必要な時にはつねに <literal>Lucidux</literal>
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を使うように (このフォントは実際いい感じですしスペーシングの問題もありません)
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||||
を使うように (このフォントは実際見目もよく, スペーシングの問題もありません)
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||||
するためには最後の行を次のように変更します
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||||
(最後の行は異なるものに同じファミリー名を付けています).</para>
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||||
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@ -494,17 +495,17 @@
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として保存し, 次のコマンドを追加します.</para>
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<programlisting>includeif "~/.xftconfig"</programlisting>
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||||
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||||
<para>最後に一つ. LCD スクリーンではサブピクセルサンプリングが必要かもしれません.
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<para>最後に一つ. LCD スクリーンではサブピクセルサンプリングが必要な場合があります.
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これは, 基本的には (水平方向に分かれている) 赤, 緑,
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青の各コンポーネントを別々に扱うことによって水平方向の解像度を良くするというもので,
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そうすることによってドラマティックな結果が得られます.
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||||
そうすることによって劇的な結果が得られます.
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||||
これを有効にするには <filename>XftConfig</filename> ファイルに次の行を加えます
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||||
(ディスプレイの種類にもよりますが最後は ``rgb'' ではなく
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``bgr''や ``vrgb'', ``vbgr'' かもしれませんので試してみて最も良いものを使ってください).</para>
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``bgr''や ``vrgb'', ``vbgr'' の場合もあるので, 試してみて最も良いものを使ってください).</para>
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<programlisting>match edit rgba=rgb;</programlisting>
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||||
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||||
<para>アンチエイリアスは, 次に X サーバーを立ち上げた時から有効になります.
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||||
<para>アンチエイリアスは, 次に X サーバを立ち上げた時から有効になります.
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||||
しかし, 上でも述べたようにその恩恵を受けるにはプログラム側での対処も必要です.
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||||
今のところ Qt は対応しているため, <application>KDE</application>
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||||
環境全体でアンチエイリアスのかかったフォントを用いることができます
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||||
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@ -532,24 +533,24 @@
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|||
</author>
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||||
</authorgroup>
|
||||
</sect1info>
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||||
<title>X ディスプレイマネージャー</title>
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||||
<title>X ディスプレイマネージャ</title>
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<sect2>
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||||
<title>概要</title>
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||||
<para>X ディスプレイマネージャー (<application>XDM</application>) は X Window System
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||||
<para>X ディスプレイマネージャ (<application>XDM</application>) は X Window System
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のオプショナルな一部分であり, ログインセッションの管理に用います.
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||||
機能を限定した <quote>X 端末</quote>やデスクトップ,
|
||||
大規模なネットワークディレプレイサーバーといった場面ではこれが有用です.
|
||||
最低限の機能を実装した <quote>X 端末</quote>やデスクトップ,
|
||||
大規模なネットワークディレプレイサーバといった場面ではこれが有用です.
|
||||
X Window System はネットワークとプロトコルから独立しているため,
|
||||
ネットワークで繋がれた X のクライアントとサーバーを動かすための設定はかなり幅が広くなります.
|
||||
<application>XDM</application> はどのディスプレイサーバーを選ぶかというグラフィカルな選択インターフェイスを提供し,
|
||||
ログイン名とパスワードのコンビネーションなどの認証情報を使ってログインすることができます.</para>
|
||||
ネットワークで繋がれた X のクライアントとサーバを動かすための設定はかなり幅が広くなります.
|
||||
<application>XDM</application> はどのディスプレイサーバに接続するかを選択でき、ログイン名とパスワードの組み合わせなど認証情報を入力できるグラフィカルなインタフェイスを提供しています.</para>
|
||||
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||||
<para><application>XDM</application> がユーザーに &man.getty.8;
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||||
<para><application>XDM</application> がユーザに &man.getty.8;
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||||
(詳しくは<xref linkend="term-config">をご覧ください)
|
||||
と同じ機能を提供することを考えてみてください.
|
||||
つまり, ディスプレイ上でシステムへのログインができ, ユーザーの代わりにセッションマネージャー
|
||||
(通常は X のウィンドウマネージャー) を起動することができるのです.
|
||||
<application>XDM</application> は, 次にログインするユーザーのためにログイン画面や chooser
|
||||
つまり, ディスプレイ上でシステムへのログインができ, ユーザの代わりにセッションマネージャ
|
||||
(通常は X のウィンドウマネージャ) を起動することができるのです.
|
||||
それから<application>XDM</application>は, ユーザが作業を終えてディスプレイからログアウトする合図を送ってきてプログラムが終了するのを待ちます.
|
||||
この時点で, <application>XDM</application> は次にログインするユーザのためにログイン画面や chooser
|
||||
画面を表示することができるのです.</para>
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||||
</sect2>
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||||
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||||
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@ -560,12 +561,12 @@
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<filename>/usr/X11R6/bin/xdm</filename> にあります.
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このプログラムは <username>root</username> になればいつでも起動することができ,
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||||
ローカルマシン上のディスプレイの管理を始めます.
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||||
マシンをブートした時にはいつでも <application>XDM</application>
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||||
を起動しておきたい場合, <filename>/etc/ttys</filename>
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||||
マシンをブートする際, いつも <application>XDM</application>
|
||||
を起動したい場合には, <filename>/etc/ttys</filename>
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||||
にそのためのエントリを加えておくのが簡単です.
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||||
このファイルのフォーマットや使用方法についての詳細は <xref linkend="term-etcttys">
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||||
を参照してください. デフォルトの <filename>/etc/ttys</filename>
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||||
ファイルには仮想端末上で <application>XDM</application> のデーモンプログラムを起動するための行
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||||
ファイルには仮想端末上で <application>XDM</application> のデーモンプログラムを起動するための行:
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<screen>ttyv8 "/usr/X11R6/bin/xdm -nodaemon" xterm off secure</screen>
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@ -573,7 +574,7 @@
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有効にするには 5 番目のカラムを <literal>off</literal> から
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<literal>on</literal> にし, <xref linkend="term-hup"> の指示に従って
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&man.init.8; を再起動します. 最初のカラムはこのプログラムが管理する端末の名前で,
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||||
この場合だと <literal>ttyv8</literal> です.
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||||
この場合 <literal>ttyv8</literal> になります.
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||||
つまり, <application>XDM</application> は 9 番目仮想端末で起動されるということです.</para>
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</sect2>
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||||
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||||
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@ -618,7 +619,7 @@
|
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<row>
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<entry><filename>Xsetup_</filename>*</entry>
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||||
<entry>ログインインターフェイスの前にアプリケーションを起動するためのスクリプト</entry>
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||||
<entry>ログインインタフェイスの前にアプリケーションを起動するためのスクリプト</entry>
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||||
</row>
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||||
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||||
<row>
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||||
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@ -628,7 +629,7 @@
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||||
<row>
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||||
<entry><filename>xdm-errors</filename></entry>
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||||
<entry>サーバープログラムによって生成されるエラー</entry>
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||||
<entry>サーバプログラムによって生成されるエラー</entry>
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||||
</row>
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||||
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<row>
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@ -663,7 +664,7 @@
|
|||
<title>Xresources</title>
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<para>これはディスプレイの chooser とログインスクリーン用の
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||||
application-defaults ファイルです.
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||||
このファイルでログインプログラムの見た目を変更することができるのです.
|
||||
このファイルでログインプログラムの見た目を変更することができます.
|
||||
フォーマットは <application>XFree86</application> のドキュメントで記述されている
|
||||
app-defaults ファイルのものと同じです.</para>
|
||||
</sect3>
|
||||
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@ -676,13 +677,13 @@
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|||
<sect3>
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||||
<title>Xsession</title>
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||||
<para><application>XDM</application> でログインした後に実行されるデフォルトのセッションスクリプトです.
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||||
通常, 各ユーザーは <filename>~/.xsessionrc</filename>
|
||||
通常, 各ユーザは <filename>~/.xsessionrc</filename>
|
||||
というカスタマイズしたセッションスクリプトを持っており, こちらが優先されます.</para>
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||||
</sect3>
|
||||
|
||||
<sect3>
|
||||
<title>Xsetup_*</title>
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||||
<para>これらは chooser やログインインターフェイスが表示される前に自動的に実行されます.
|
||||
<para>これらは chooser やログインインタフェイスが表示される前に自動的に実行されます.
|
||||
それぞれのディスプレイには,
|
||||
<filename>Xsetup_</filename> に続けてローカルのディスプレイ番号を付けたもの
|
||||
(例えば<filename>Xsetup_0</filename>) を名前とするスクリプトがあります.
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||||
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@ -692,25 +693,23 @@
|
|||
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||||
<sect3>
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||||
<title>xdm-config</title>
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||||
<para>This contains settings in the form of app-defaults
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||||
that are applicable to every display that this installation
|
||||
manages.</para>
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||||
<para>app-defaultsの書式で書かれた, このインストレーションで管理されるすべてのディスプレイに適用される設定を保持しています。</para>
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||||
</sect3>
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||||
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||||
<sect3>
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||||
<title>xdm-errors</title>
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||||
<para>このファイルには <application>XDM</application> が起動しようとしている
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||||
X サーバーからの出力が書き出されます.
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||||
X サーバからの出力が書き出されます.
|
||||
<application>XDM</application> が起動しようとしているディスプレイがなんらかの理由でハングした場合,
|
||||
このファイルのエラーメッセージを見てください.
|
||||
そういったメッセージは各ユーザーの <filename>~/.xsession-errors</filename>
|
||||
そういったメッセージは各ユーザの <filename>~/.xsession-errors</filename>
|
||||
にもセッション毎に書き出されます.</para>
|
||||
</sect3>
|
||||
</sect2>
|
||||
|
||||
<sect2>
|
||||
<title>ネットワークディスプレイサーバーの起動</title>
|
||||
<para>あるディスプレイサーバーに他のクライアントが接続することができるようにするために,
|
||||
<title>ネットワークディスプレイサーバの起動</title>
|
||||
<para>あるディスプレイサーバに他のクライアントが接続することができるようにするために,
|
||||
アクセスコントロールのルールを編集し, コネクションリスナーを有効にします.
|
||||
デフォルトでは保守的な設定になっています.
|
||||
<application>XDM</application> がそういったコネクションを待ち受けるようにするためには
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||||
|
@ -724,7 +723,7 @@
|
|||
app-defaults ファイルにおけるコメントは <quote>!</quote>
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||||
であっていつものような <quote>#</quote> ではないことに注意してください.
|
||||
アクセス制限はもっと厳しくしたいかもしれません.
|
||||
<filename>Xaccess</filename> ファイルにある例を参考にしたりオンラインマニュアル
|
||||
<filename>Xaccess</filename> ファイルにある例を参考にしたり, オンラインマニュアル
|
||||
&man.xdm.1; を参照したりしてください.</para>
|
||||
</sect2>
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||||
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||||
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@ -732,9 +731,9 @@
|
|||
<title>XDM の代わりになるもの</title>
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||||
<para>デフォルトの <application>XDM</application> に代わるものがいくつかあります.
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||||
一つは <application>XDM</application> (<application>KDE</application>
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||||
に付いてます) はその一つであり, この章の後ろで解説します.
|
||||
<application>KDE</application> はログイン時にウィンドウマネージャーを選ぶことができるのに加え,
|
||||
一つは <application>KDM</application> (<application>KDE</application>
|
||||
に付属しててます) はその一つであり, この章の後ろで解説します.
|
||||
<application>KDM</application> はログイン時にウィンドウマネージャを選ぶことができるのに加え,
|
||||
見た目もかなり綺麗にしてくれます.</para>
|
||||
</sect2>
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||||
</sect1>
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||||
|
@ -754,7 +753,7 @@
|
|||
<title>デスクトップ環境</title>
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||||
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||||
<para>このセクションでは, FreeBSD 上の X で利用可能ないくつかのデスクトップ環境について解説します.
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||||
<quote>デスクトップ環境</quote>とは, 単なるウィンドウマネージャーから <application>KDE</application>
|
||||
<quote>デスクトップ環境</quote>とは, 単なるウィンドウマネージャから <application>KDE</application>
|
||||
や <application>GNOME</application> といったような完全なデスクトップアプリケーションスイートまでカバーします.</para>
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||||
|
||||
<sect2 id="x11-wm-gnome">
|
||||
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@ -763,8 +762,8 @@
|
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<sect3 id="x11-wm-gnome-about">
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<title>GNOME について</title>
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<para><application>GNOME</application> はユーザーフレンドリーなデスクトップ環境で,
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ユーザーはコンピューターを簡単に使ったり設定したりできるようになります.
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<para><application>GNOME</application> はユーザフレンドリーなデスクトップ環境で,
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ユーザはコンピューターを簡単に使ったり設定したりできるようになります.
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<application>GNOME</application> にはパネル (アプリケーションを起動したり状態を表示したりするもの)
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, デスクトップ (データやアプリケーションが置かれる場所),
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標準的なデスクトップツールやアプリケーションのセット,
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@ -791,9 +790,9 @@
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<screen>&prompt.root; <userinput>cd /usr/ports/x11/gnome</userinput>
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&prompt.root; <userinput>make install clean</userinput></screen>
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<para>インストールできたらデフォルトのウィンドウマネージャーの代わりに
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<application>GNOME</application> を起動するように X サーバーに教えます.
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自分の <filename>.xinitrc</filename> が既にある場合にはウィンドウマネージャーを起動するところの行を
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<para><application>GNOME</application>がインストールできたら, デフォルトのウィンドウマネージャの代わりに
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<application>GNOME</application> を起動するように X サーバに教えます.
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自分の <filename>.xinitrc</filename> が既にある場合には, ウィンドウマネージャを起動するところの行を
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<application>/usr/X11R6/bin/gnome-session</application> を起動するように変更するだけです.
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特にこのファイルを用意していない場合には次のようにすれば十分でしょう.</para>
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@ -802,11 +801,11 @@
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<para>次に, <command>startx</command> とタイプすれば
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<application>GNOME</application> デスクトップ環境が起動します.</para>
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<note><para>もし <application>XDM</application> のようなディスプレイマネージャーを使っているなら,
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<note><para>もし <application>XDM</application> のようなディスプレイマネージャを使っているなら,
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この方法ではうまくいきません. その代わり, 実行可能な
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<filename>.xsession</filename> というファイルを作成し,
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同じコマンドを起動するようにします.
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そのためには, このファイルを編集してウィンドウマネージャーを
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そのためには, このファイルを編集してウィンドウマネージャを
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<application>/usr/X11R6/bin/gnome-session</application> で置き換えます.</para>
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</note>
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@ -814,9 +813,9 @@
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&prompt.root; <userinput>echo "/usr/X11R6/bin/gnome-session" >> ~/.xsession</userinput>
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&prompt.root; <userinput>chmod +x ~/.xsession</userinput></screen>
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<para>もう一つの方法は, ディスプレイマネージャーにログイン時にウィンドウマネージャーを選ぶようにさせることです.
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<para>もう一つの方法は, ログイン時にウィンドウマネージャを選択できるようにディスプレイマネージャを設定することです.
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<link linkend="x11-wm-kde2-details">KDE2 の詳細</link>についてのセクションで
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<application>KDE</application> のディスプレイマネージャーである
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<application>KDE</application> のディスプレイマネージャである
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<filename>kdm</filename> を使ってどのようにすればいいのかを解説しています.</para>
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</sect3>
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@ -827,7 +826,7 @@
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KDE 環境ではじめて登場し標準のインストールでサポートされていますが,
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GNOME 環境のような gtk アプリケーションでも可能です.
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最も素直なやり方は恐らく <port>x11/gdkxft</port> port にある
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<application>libgdkxft</application> を使うことです.
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<application>libgdkxft</application>ライブラリ を使うことです.
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この port をインストールしたら
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<filename>/usr/X11R6/share/doc/gdkxft/README</filename>
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を注意深く読んでください.</para>
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@ -869,7 +868,7 @@
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<title>KDE2 について</title>
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<para><application>KDE</application> は最近の簡単に使えるデスクトップ環境です.
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<application>KDE</application> によりユーザーは以下のようなメリットを亨受します.</para>
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<application>KDE</application> によりユーザは以下のようなメリットを亨受します.</para>
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<itemizedlist>
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<listitem><para>美しい現代風のデスクトップ</para></listitem>
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@ -878,7 +877,7 @@
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デスクトップやそのアプリケーションを使う際の便利で統一されたヘルプにアクセスできるような統合されたヘルプシステム</para></listitem>
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<listitem><para>全ての <application>KDE</application> アプリケーションで統一されたルックアンドフィール</para></listitem>
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<listitem><para>標準化されたメニュー, ツールバー, キーバインディング, カラースキームなど</para></listitem>
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<listitem><para>国際化: <application>KDE</application> は 40 以上の言語で利用可能</para></listitem>
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<listitem><para>国際化: <application>KDE</application> は 40を越える言語で利用可能</para></listitem>
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<listitem><para>集中したダイアログベースのデスクトップ設定</para></listitem>
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<listitem><para>膨大な数の <application>KDE</application> アプリケーション</para></listitem>
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</itemizedlist>
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@ -890,7 +889,7 @@
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<application>KDE</application> にはまた <application>Konqueror</application>
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と呼ばれる Web ブラウザーも付属しており, これは Unix システム上の他の
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Web ブラウザーの強力な競争相手です.
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<application>KDE</application> についてのもっと詳しいことは
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<application>KDE</application> の詳細については
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<ulink url="http://www.kde.org/">KDE の Webサイト</ulink>をご覧ください.</para>
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</sect3>
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@ -914,7 +913,7 @@
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&prompt.root; <userinput>make install clean</userinput></screen>
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<para><application>KDE2</application> がインストールできたら
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X サーバーに, ウィンドウマネージャーの代わりにこのアプリケーションを立ち上げるように教えます.
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X サーバに, デフォルトのウィンドウマネージャの代わりにこのアプリケーションを立ち上げるように教えます.
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<filename>.xinitrc</filename> ファイルを次のように編集しましょう.</para>
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<screen>&prompt.root; <userinput>echo "/usr/X11R6/bin/startkde" > ~/.xinitrc</userinput></screen>
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@ -922,7 +921,7 @@
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<para>さぁ, これで <command>startx</command> でいつ X Window System を立ち上げても
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<application>KDE2</application> がデスクトップになります.</para>
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<para><application>xdm</application> のようなディスプレイマネージャーを使っている場合,
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<para><application>xdm</application> のようなディスプレイマネージャを使っている場合,
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設定は少し異なります.
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代わりに <filename>.xsession</filename> ファイルを編集しましょう.
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<application>kdm</application> 用の説明はこの章の後のほうにあります.</para>
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@ -930,11 +929,11 @@
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</sect2>
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<sect2 id="x11-wm-kde2-details">
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<title>KDE2 のもっと詳しいこと</title>
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<title>KDE2 の詳細について</title>
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<para>さぁ, <application>KDE2</application> のインストールができました.
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ほとんどのことはヘルプページを見たりいろんなメニューをつつけばわかるでしょう.
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Winodows や Mac のユーザーにも簡単なはずです.</para>
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Winodows や Mac のユーザにも簡単なはずです.</para>
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<para><application>KDE2</application> の最も良いリファレンスはオンラインドキュメントです.
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<application>KDE</application> には独自の Web ブラウザー <application>Konqueror</application>
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@ -942,37 +941,37 @@
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このセクションの残りではなんとなく使っているだけでは理解し難い技術的なところを解説します.</para>
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<sect3 id="x11-wm-kde2-kdm">
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<title>KDE ディスプレイマネージャー</title>
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<title>KDE ディスプレイマネージャ</title>
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<para>マルチユーザーシステムの管理者であれば, グラフィカルなログインスクリーンが欲しいかもしれません.
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<para>マルチユーザシステムの管理者であれば, ユーザを迎えるにあたってグラフィカルなログインスクリーンが欲しいと思うかもしれません.
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<link linkend="x-xdm"><filename>xdm</filename></link> は上で述べたようにその目的で使うことができます.
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しかし, <application>KDE</application> にはその代わりになる <application>KDM</application>
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が付いており, 見ためもっと格好よくなりログイン時のオプションもたくさんあります.
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しかしながら, <application>KDE</application> にはその代わりになる <application>KDM</application>
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が付いており, より魅力的な見た目で, ログイン時のオプションもたくさんあります.
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特に, (メニューを使って) ログイン後にどのデスクトップ環境か (<application>KDE2</application>
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や <application>GNOME</application> など) を簡単に選ぶこともできます.</para>
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<para>まず最初に <username>root</username> で <application>KDE2</application>
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のコントロールパネル <command>kcontrol</command> を起動しましょう.
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一般には X 環境全体を <username>root</username> で動かすのは安全ではありませんので,
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ウィンドウマネージャーは普通のユーザーで起動しておいて (<filename>xterm</filename>
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ウィンドウマネージャは普通のユーザで起動しておいて (<filename>xterm</filename>
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や <application>KDE</application> の <filename>kconsole</filename> のような)
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端末ウィンドウを開き, <userinput>su</userinput> コマンドで <username>root</username>
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になり (そのユーザーは <groupname>wheel</groupname> グループに入ってなければなりません)
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ターミナルウィンドウを開き, <userinput>su</userinput> コマンドで <username>root</username>
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になり (そのユーザは <groupname>wheel</groupname> グループに入ってなければなりません)
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<userinput>kcontrol</userinput> とタイプします.</para>
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<para><guibutton>System</guibutton> とマークされた左にあるアイコンをクリックし,
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<guibutton>Login manager</guibutton> をクリックします.
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右には様々な設定オプションがあり, これらについては <application>KDE</application>
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のマニュアルに細かく解説されています. 右にある <guibutton>sessions</guibutton> をクリックしてください.
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<guibutton>New type</guibutton> をクリックして様々なウィンドウマネージャーやデスクトップ環境を加えます.
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<para>左側にある<guibutton>システム</guibutton> と書かれたアイコンをクリックし,
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<guibutton>ログインマネージャ</guibutton> をクリックします.
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右側には様々な設定オプションがあり, これらについては <application>KDE</application>
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のマニュアルに細かく解説されています. 右側にある <guibutton>セッション</guibutton> をクリックしてください.
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<guibutton>新規追加</guibutton> をクリックして様々なウィンドウマネージャやデスクトップ環境を加えます.
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これらはただのラベルですので <application>startkde</application> や
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<application>gnome-session</application> ではなく <application>KDE</application>
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や <application>GNOME</application> とできます.
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<literal>failsage</literal> というラベルも入れてください.</para>
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<para>他のメニューでも遊んでみてください. それらはだいたい見ために関するものですし,
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<para>他のメニューでも遊んでみてください. それらはだいたい見た目に関するもので,
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見ればわかります. 終わったら下のほうにある
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<application>Apply</application> ボタンをクリックしてコントロールセンターを終了します.</para>
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<application>適用</application> ボタンをクリックしてコントロールセンターを終了します.</para>
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<para>(<application>KDE</application> や <application>GNOME</application>
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といった) ラベルが何かを <application>kdm</application> が確実に理解してくれるように,
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@ -981,9 +980,9 @@
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<application>kdm</application> は独自の設定ファイルを持ちます.
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詳しくは <application>KDE 2.2</application> のドキュメントを参照してください.</para>
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</note>
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端末ウィンドウで <username>root</username> で
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ターミナルウィンドウで <username>root</username> で
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<filename>/usr/X11R6/lib/X11/xdm/Xsession</filename> ファイルを編集します.
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まん中あたりに次のような行があるはずです.</para>
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中ほどに次のような行があるはずです.</para>
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<screen>case $# in
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1)
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@ -1011,11 +1010,11 @@
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esac
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esac</screen>
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<para><application>KDE</application> を尊重してログイン時のバックグラウンドを変える場合には
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<para><application>KDE</application> を尊重してログイン時のデスクトップのバックグラウンドを変える場合には
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<filename>/usr/X11R6/lib/X11/xdm/Xsetup_0</filename> に次の行を加えます.</para>
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<screen>/usr/local/bin/kdmdesktop</screen>
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<para>最後に, 次のブート時立ち上がるように
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<para>最後に, 次のブート時で立ち上がるように
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<filename>/etc/ttys</filename> に
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<application>kdm</application> を書きます.
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上の <link linkend="x-xdm">xdm</link> のセクションの解説で
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@ -1033,8 +1032,8 @@
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その設定は X11 フォントでのアンチエイリアスに関して <xref linkend="antialias">
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で解説されています. 従って最新のソフトウェアであれば <application>KDE2</application>
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デスクトップ上でアンチエイリアスを利用することが可能なのです.
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KDE2 のメニューから Preferences -> Look and Feel -> Fonts と辿り,
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<quote>Use Anti-Aliasing for Fonts and Icons</quote> をクリックしてください.
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KDE2 のメニューから 設定 -> ルックアンドフィール -> フォント と辿り,
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<quote>フォントとアイコンをアンチエイリアス表示</quote> をクリックしてください.
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<application>KDE</application> の一部になっていない Qt アプリケーションの場合,
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QT_XFT という環境変数をプログラムを起動する前に設定する必要があります.</para>
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</sect3>
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@ -1046,8 +1045,8 @@
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<title>XFCE について</title>
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<para><application>XFCE</application> は <application>GNOME</application>
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で使われている GTK ツールキットをベースにしたデスクトップ環境ですがかなり軽く,
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使ったり設定したりが簡単なのにも関わらずシンプルで効率的なデスクトップなのです.
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で使われている GTK ツールキットをベースにしたデスクトップ環境ですが, 非常に軽く,
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使用や設定が簡単なのにも関わらずシンプルで効率的なデスクトップです.
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見ためとしては商用 Unix システムが採用している <application>CDE</application>
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にかなり似ています. <application>XFCE</application> の機能のいくつかを下に挙げておきます.</para>
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@ -1055,7 +1054,7 @@
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<listitem><para>シンプルで使いやすいデスクトップ</para></listitem>
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<listitem><para>マウスのドラッグアンドドロップなどで全ての設定が可能</para></listitem>
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<listitem><para><application>CDE</application> に似たメインパネルとメニューやアプレット, ランチャー</para></listitem>
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<listitem><para>統合されたウィンドウマネージャー, ファイルマネージャー, サウンドマネージャーと
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||||
<listitem><para>統合されたウィンドウマネージャ, ファイルマネージャ, サウンドマネージャと
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<application>GNOME</application> 準拠のモジュールなど</para></listitem>
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<listitem><para>(GTK なので) テーマをサポート</para></listitem>
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<listitem><para>速くて軽くて効率的: 古いマシンや遅いマシン, メモリーの限られたマシン向き</para></listitem>
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@ -1082,13 +1081,13 @@
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<screen>&prompt.root; <userinput>echo "/usr/X11R6/bin/startxfce" > ~/.xinitrc</userinput></screen>
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<para>次に X が起動すると <application>XFCE</application> のデスクトップが立ち上がるでしょう.
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上と同様に, <filename>xdm</filename> のようなディスプレイマネージャーを使っている場合には
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<para>次に X が起動する時 <application>XFCE</application> のデスクトップが立ち上がります.
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上と同様に, <filename>xdm</filename> のようなディスプレイマネージャを使っている場合には
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<link linkend="x11-wm-gnome">GNOME</link> のセクションに書いてあるのと同じように
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<filename>.xsession</filename> ファイルを作り, <filename>/usr/X11R6/bin/startxfce</filename>
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を起動するようにします.
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もしくは, <link linkend="x11-wm-kde2-kdm">kdm</link>
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のセクションにあるようにディスプレイマネージャーから <application>XFCE</application>
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のセクションにあるようにディスプレイマネージャから <application>XFCE</application>
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を選ぶことができるように設定します.</para>
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</sect3>
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</sect2>
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