tcpdump 3.7.1 (rev 1.8.2.1->1.8.2.2)
Submitted by: Yuko Sasaki <yuko@veltec.co.jp>
This commit is contained in:
parent
2912a86246
commit
248d7926a0
Notes:
svn2git
2020-12-08 03:00:23 +00:00
svn path=/head/; revision=14019
1 changed files with 248 additions and 73 deletions
|
@ -1,4 +1,4 @@
|
|||
.\" @(#) $Header: /home/ncvs/doc/ja_JP.eucJP/man/man1/tcpdump.1,v 1.17 2002-01-19 04:13:35 horikawa Exp $ (LBL)
|
||||
.\" @(#) $Header: /home/ncvs/doc/ja_JP.eucJP/man/man1/tcpdump.1,v 1.18 2002-08-26 00:59:14 horikawa Exp $ (LBL)
|
||||
.\"
|
||||
.\" Copyright (c) 1987, 1988, 1989, 1990, 1991, 1992, 1994, 1995, 1996, 1997
|
||||
.\" The Regents of the University of California. All rights reserved.
|
||||
|
@ -20,9 +20,11 @@
|
|||
.\" WARRANTIES, INCLUDING, WITHOUT LIMITATION, THE IMPLIED WARRANTIES OF
|
||||
.\" MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE.
|
||||
.\"
|
||||
.\" %FreeBSD: src/contrib/tcpdump/tcpdump.1,v 1.8.2.1 2001/07/26 22:30:02 fenner Exp %
|
||||
.\" %FreeBSD: src/contrib/tcpdump/tcpdump.1,v 1.8.2.2 2002/07/05 11:29:59 fenner Exp %
|
||||
.\"
|
||||
.\" $FreeBSD$
|
||||
.\"
|
||||
.\"
|
||||
.TH TCPDUMP 1 "3 January 2001"
|
||||
.SH 名称
|
||||
tcpdump \- ネットワーク上のトラフィックデータのダンプ
|
||||
|
@ -30,10 +32,16 @@ tcpdump \-
|
|||
.na
|
||||
.B tcpdump
|
||||
[
|
||||
.B \-adeflnNOpqRStvxX
|
||||
.B \-adeflnNOpqRStuvxX
|
||||
] [
|
||||
.B \-c
|
||||
.I count
|
||||
]
|
||||
.br
|
||||
.ti +8
|
||||
[
|
||||
.B \-C
|
||||
.I file_size
|
||||
] [
|
||||
.B \-F
|
||||
.I file
|
||||
|
@ -52,14 +60,12 @@ tcpdump \-
|
|||
.B \-r
|
||||
.I file
|
||||
]
|
||||
.br
|
||||
.ti +8
|
||||
[
|
||||
.B \-s
|
||||
.I snaplen
|
||||
]
|
||||
.br
|
||||
.ti +8
|
||||
.br
|
||||
.ti +8
|
||||
[
|
||||
.B \-T
|
||||
.I type
|
||||
|
@ -84,35 +90,117 @@ tcpdump \-
|
|||
\fItcpdump\fP は、オプションで指定されたネットワークインタフェース上で
|
||||
取得可能なパケットのヘッダのうち \fIexpression\fP にマッチするものを出力
|
||||
します。
|
||||
パケットデータを後で分析するためファイルに保存するよう、
|
||||
.B \-w
|
||||
フラグで実行することもできます。
|
||||
また、
|
||||
.B \-r
|
||||
フラグで、ネットワークインタフェースからのパケットではなく、
|
||||
ファイルに保存されたパケットから読み込むことができます。
|
||||
すべての場合に、
|
||||
.I expression
|
||||
にマッチするパケットだけ、
|
||||
.IR tcpdump
|
||||
によって処理されます。
|
||||
.LP
|
||||
.B SunOS 上の nit ないし bpf の場合:
|
||||
.I tcpdump
|
||||
を実行するには、
|
||||
は、
|
||||
.B \-c
|
||||
フラグで実行しない場合、SIGINT シグナル (
|
||||
例えば、一般的な手法として
|
||||
割り込み文字列である control-C
|
||||
の入力) か
|
||||
SIGTERM シグナル (一般的な手法として
|
||||
.BR kill (1)
|
||||
コマンド)
|
||||
によって割り込みがあるまで、パケットを捕捉し続けます。
|
||||
.B \-c
|
||||
フラグで実行する場合は、
|
||||
SIGINT シグナル や SIGTERM シグナルで割り込みされるか、
|
||||
指定されたパケット数まで処理します。
|
||||
.LP
|
||||
.I tcpdump
|
||||
がパケットの捕捉を終了したとき、以下の合計を
|
||||
表示します。
|
||||
.IP
|
||||
packets ``received by filter''
|
||||
(この意味は、
|
||||
.IR tcpdump
|
||||
を実行している OS に依存しますし、
|
||||
おそらく OS のコンフィギュレーション方法にも依存するでしょう。
|
||||
filter がコマンドラインで指定された場合、ある OS では
|
||||
それが filter expression によって一致したかどうかに関わらず、
|
||||
パケットを数えます。
|
||||
また別の OS では、filter expression によって一致した場合のみ
|
||||
.IR tcpdump
|
||||
によって処理されたパケットだけを数えます。)
|
||||
.IP
|
||||
packets ``dropped by kernel''
|
||||
(OS がアプリケーションにその情報を報告する場合には、
|
||||
バッファスペースの不足により、
|
||||
.I tcpdump
|
||||
が走っている OS の
|
||||
パケットキャプチャ制御機構から、落ちてしまったパケット
|
||||
の数です。
|
||||
それ以外の場合には、0 が表示されます。)
|
||||
.LP
|
||||
大抵の BSD のような SIGINFO シグナルがサポートされている
|
||||
プラットホームでは、SIGINFO シグナル
|
||||
(例えば、一般的な手法として
|
||||
``状態'' 文字列である control-T
|
||||
の入力)
|
||||
を受信したとき、それらの合計を表示して、パケットの捕捉を
|
||||
引き続き行います。
|
||||
.LP
|
||||
ネットワークインタフェースからパケットを読むには、
|
||||
権限を必要とします。
|
||||
.TP
|
||||
.B SunOS 3.x、4.x 上の NIT ないし BPF の場合:
|
||||
.I /dev/nit
|
||||
ないし
|
||||
.IR /dev/bpf*
|
||||
への読み込みアクセス権が必要です。
|
||||
.B Solaris 上の dlpi の場合:
|
||||
.TP
|
||||
.B Solaris 上の DLPI の場合:
|
||||
.IR /dev/le
|
||||
等のネットワーク仮想デバイスへの読み書きアクセス権が必要です。
|
||||
.B HP-UX 上の dlpi の場合:
|
||||
少なくとも Solaris のいくつかのバージョン上では、
|
||||
.I tcpdump
|
||||
が promiscuous-mode で捕捉するには、
|
||||
この条件だけでは不十分です。
|
||||
それらの Solaris のバージョンでは、root になる必要があります。
|
||||
もしくは promiscuous-mode で捕捉するには root に
|
||||
setuid されてインストールされている場合のみ
|
||||
.I tcpdump
|
||||
の実行が可能になります。
|
||||
.TP
|
||||
.B HP-UX 上の DLPI の場合:
|
||||
使用者が root であるか、
|
||||
プログラムが root に setuid されてインストールされている場合のみ実行可能です。
|
||||
.I tcpdump
|
||||
が root に setuid されてインストールされている場合のみ実行可能です。
|
||||
.TP
|
||||
.B IRIX 上の snoop の場合:
|
||||
使用者が root であるか、
|
||||
プログラムが root に setuid されてインストールされている場合のみ実行可能です。
|
||||
.I tcpdump
|
||||
が root に setuid されてインストールされている場合のみ実行可能です。
|
||||
.TP
|
||||
.B Linux の場合:
|
||||
使用者が root であるか、
|
||||
プログラムが root に setuid されてインストールされている場合のみ実行可能です。
|
||||
.I tcpdump
|
||||
が root に setuid されてインストールされている場合のみ実行可能です。
|
||||
.TP
|
||||
.B Ultrix および Digital UNIX の場合:
|
||||
スーパユーザが、
|
||||
.IR pfconfig (8)
|
||||
を用いて promiscuous-mode での操作を許可していれば、どのユーザも
|
||||
.BR tcpdump
|
||||
を起動できます。
|
||||
.IR tcpdump .
|
||||
を使って、ネットワークトラフィックを捕捉できてしまいます。
|
||||
.TP
|
||||
.B BSD の場合:
|
||||
.IR /dev/bpf*
|
||||
への読み込みアクセス権が必要です。
|
||||
.LP
|
||||
保存されたパケットファイルを読むには、権限を必要としません。
|
||||
.SH オプション
|
||||
.TP
|
||||
.B \-a
|
||||
|
@ -121,6 +209,21 @@ tcpdump \-
|
|||
.B \-c
|
||||
\fIcount\fP で指定した数のパケットを受信した後に終了します。
|
||||
.TP
|
||||
.B \-C
|
||||
保存ファイルに raw パケットを書き込む前に、
|
||||
現在のファイルが \fIfile_size\fP より大きいかどうか
|
||||
をチェックします。
|
||||
もし大きいなら、現在の保存ファイルを閉じて新しいものを開きます。
|
||||
付けられるファイル名は、最初の保存ファイルを除く
|
||||
2 番目以降の保存ファイルから
|
||||
.B \-w
|
||||
フラグで指定されたファイル名の
|
||||
後にそれぞれ番号がつきます。
|
||||
その番号は、2 から始まり順に大きくなります。
|
||||
\fIfile_size\fP の単位は 100 万バイト
|
||||
(1,000,000 バイト。1,048,576 バイトの
|
||||
ことではない) です。
|
||||
.TP
|
||||
.B \-d
|
||||
解釈されたパケットマッチングコードを読みやすい形に整形した後、
|
||||
標準出力にダンプして停止します。
|
||||
|
@ -138,10 +241,10 @@ tcpdump \-
|
|||
.B \-E
|
||||
\fIalgo:secret\fP を、IPsec ESP パケットの解読に使用します。
|
||||
アルゴリズムは
|
||||
\fBdes-cbc\fP,
|
||||
\fB3des-cbc\fP,
|
||||
\fBblowfish-cbc\fP,
|
||||
\fBrc3-cbc\fP,
|
||||
\fBdes-cbc\fP,
|
||||
\fB3des-cbc\fP,
|
||||
\fBblowfish-cbc\fP,
|
||||
\fBrc3-cbc\fP,
|
||||
\fBcast128-cbc\fP,
|
||||
\fBnone\fP
|
||||
のいずれかです。
|
||||
|
@ -187,6 +290,11 @@ IP
|
|||
``tcpdump\ \ \-l \ \ > dat\ \ &\ \ tail\ \ \-f\ \ dat''
|
||||
のように使用します。
|
||||
.TP
|
||||
.B \-m
|
||||
SMI MIB モジュールの定義を、ファイル \fImodule\fR からロードします。
|
||||
複数の MIB モジュールを \fItcpdump\fP にロードするために、
|
||||
複数回このオプションを使用することができます。
|
||||
.TP
|
||||
.B \-n
|
||||
アドレス (IP アドレスやポート番号など) を名前に変換しません。
|
||||
.TP
|
||||
|
@ -195,11 +303,6 @@ IP
|
|||
指定すると、``nic.ddn.mil'' とは表示されず、かわりに ``nic'' とだけ表示し
|
||||
ます。
|
||||
.TP
|
||||
.B \-m
|
||||
SMI MIB モジュールの定義を、ファイル \fImodule\fR からロードします。
|
||||
複数の MIB モジュールを \fItcpdump\fP にロードするために、
|
||||
本オプションを複数回使用可能です。
|
||||
.TP
|
||||
.B \-O
|
||||
パケットマッチングコードのオプティマイザを動かしません。本オプションは、
|
||||
オプティマイザ中のバグを疑う場合にのみ有効なものです。
|
||||
|
@ -215,11 +318,20 @@ SMI MIB
|
|||
素早い (静かな?) 出力を行ないます。出力する行を短くするために、通常出力
|
||||
されるプロトコル情報の一部は出力されません。
|
||||
.TP
|
||||
.B \-R
|
||||
ESP/AH パケットが古い仕様 (RFC1825 から RFC1829) に基いているものと仮定します。
|
||||
指定すると、\fItcpdump\fP はリレー防止フィールドを表示しません。
|
||||
ESP/AH 仕様にはプロトコルバージョンフィールドがありませんので、
|
||||
\fItcpdump\fP は ESP/AH プロトコルのバージョンを推定できません。
|
||||
.TP
|
||||
.B \-r
|
||||
パケットを、\fIfile\fR で指定したファイル (-w オプションで作成されます) か
|
||||
ら読み込みます。\fIfile\fR として``-''が指定された場合は標準入力が用いら
|
||||
れます。
|
||||
.TP
|
||||
.B \-S
|
||||
TCP シーケンス番号を相対番号ではなく、絶対番号で出力します。
|
||||
.TP
|
||||
.B \-s
|
||||
デフォルトの 68 バイト (SunOS の NIT では最小値は実際には 96) ではなくて、
|
||||
\fIsnaplen\fP だけのデータを各パケットから取得します。68 バイトという
|
||||
|
@ -249,15 +361,6 @@ SMI MIB
|
|||
\fBwb\fR (ディストリビューテッドホワイトボード)
|
||||
です。
|
||||
.TP
|
||||
.B \-R
|
||||
ESP/AH パケットが古い仕様 (RFC1825 から RFC1829) に基いているものと仮定します。
|
||||
指定すると、\fItcpdump\fP はリレー防止フィールドを表示しません。
|
||||
ESP/AH 仕様にはプロトコルバージョンフィールドがありませんので、
|
||||
\fItcpdump\fP は ESP/AH プロトコルのバージョンを推定できません、
|
||||
.TP
|
||||
.B \-S
|
||||
TCP シーケンス番号を相対番号ではなく、絶対番号で出力します。
|
||||
.TP
|
||||
.B \-t
|
||||
各ダンプ行のタイムスタンプを出力しません。
|
||||
.TP
|
||||
|
@ -269,6 +372,10 @@ TCP
|
|||
.TP
|
||||
.B \-tttt
|
||||
各ダンプ行で、デフォルト書式でタイムスタンプを表示し、その前に日付を付けます。
|
||||
.\"" (.TPが抜けてる) **********/
|
||||
.TP
|
||||
.B \-u
|
||||
デコードされてない NFS 操作を出力します。
|
||||
.TP
|
||||
.B \-v
|
||||
(少しではありますが) 出力情報を増やします。例えば、IP パケット中の
|
||||
|
@ -278,7 +385,8 @@ TTL
|
|||
.TP
|
||||
.B \-vv
|
||||
さらに多くの情報を出力します。例えば、NFS の返答パケットの追加
|
||||
フィールドを出力します。
|
||||
フィールドや完全にデコードされた SMB パケット
|
||||
を出力します。
|
||||
.TP
|
||||
.B \-vvv
|
||||
もっと多くの情報を出力します。例えば、telnet \fBSB\fP ... \fBSE\fP
|
||||
|
@ -465,8 +573,14 @@ IPv4/v6
|
|||
真となります。言い替えると、始点もしくは終点のイーサネットアドレスが
|
||||
\fIhost\fP であり、始点と終点のどちらの IP アドレスも \fIhost\fP でない
|
||||
ということです。
|
||||
\fIhost\fP は /etc/hosts ファイルと /etc/ethers の両方で定義されている名前を
|
||||
指定する必要があります (等価な表現は、
|
||||
\fIhost\fP
|
||||
マシンの host-name-to-IP-address (名前解決) 制御機構
|
||||
(hosts ファイル、DNS、NIS など)
|
||||
とマシンの host-name-to-Ethernet-address (イーサネット
|
||||
アドレス解決) 制御機構
|
||||
(/etc/ethers など)
|
||||
から見つけられる名前である必要があります。
|
||||
(同様な記述は、
|
||||
.in +.5i
|
||||
.nf
|
||||
\fBether host \fIehost \fBand not host \fIhost\fR
|
||||
|
@ -488,15 +602,15 @@ IPv4/v6
|
|||
.IP "\fBnet \fInet\fR"
|
||||
始点 IPv4/v6 アドレスもしくは終点 IPv4/v6 アドレスが \fInet\fP で指定された
|
||||
ネットワークに属するものである場合に、真となります。
|
||||
.IP "\fBnet \fInet\fR \fBmask \fImask\fR"
|
||||
IP アドレスが、指定された \fInet\fR および netmask の値で決まる
|
||||
.IP "\fBnet \fInet\fR \fBmask \fInetmask\fR"
|
||||
IP アドレスが、指定された \fInet\fR および \fInetmask\fR の値で決まる
|
||||
ネットワークに属するものである場合に、真となります。
|
||||
\fBsrc\fR や \fBdst\fR を指定する事も可能です。
|
||||
この構文は IPv6 \fInet\fR では正当でないことに注意してください。
|
||||
.IP "\fBnet \fInet\fR/\fIlen\fR"
|
||||
IPv4/v6 アドレスが、
|
||||
指定された \fInet\fR および \fIlen\fR のビット長のネットマスクで
|
||||
決まるネットワークに属するものである場合に、真となります。
|
||||
IPv4/v6 アドレスが、指定された \fIlen\fR
|
||||
のビット長のネットマスクで \fInet\fR に属するネットワーク
|
||||
の場合に、真となります。
|
||||
\fBsrc\fR や \fBdst\fR を指定する事も可能です。
|
||||
.IP "\fBdst port \fIport\fR"
|
||||
パケットが ip/tcp, ip/udp, ip6/tcp, ip6/udp のいずれかであり、終点
|
||||
|
@ -552,7 +666,7 @@ tcp/login
|
|||
を参照) の場合に、真となります。
|
||||
\fIprotocol\fP は、数字もしくは
|
||||
\fIicmp\fP, \fIicmp6\fP, \fIigmp\fP, \fIigrp\fP, \fIpim\fP, \fIah\fP,
|
||||
\fIesp\fP, \fIudp\fP, or \fItcp\fP
|
||||
\fIesp\fP, \fIvrrp\fP, \fIudp\fP, \fItcp\fP
|
||||
のいずれかの名前が指定可能です。\fItcp\fP, \fIudp\fP, \fIicmp\fP の
|
||||
各識別子はキーワードでもであり、バックスラッシュ (\\)(C-shell では \\\\) を用
|
||||
いてエスケープしなければならないことに注意してください。
|
||||
|
@ -580,7 +694,8 @@ tcp/login
|
|||
複雑であり \fItcpdump\fP 中の BPF 最適化コードでは最適化できません。
|
||||
よって、この動作はいくぶん遅いです。
|
||||
.IP "\fBip protochain \fIprotocol\fR"
|
||||
Equivalent to \fBip6 protochain \fIprotocol\fR, but this is for IPv4.
|
||||
\fBip6 protochain \fIprotocol\fR と同様で、
|
||||
IPv4 のものです。
|
||||
.IP "\fBether broadcast\fR"
|
||||
パケットがイーサネットブロードキャストパケットの場合に、真となります。
|
||||
\fIether\fP キーワードは、省略可能です。
|
||||
|
@ -601,16 +716,62 @@ Equivalent to \fBip6 protochain \fIprotocol\fR, but this is for IPv4.
|
|||
\fIprotocol\fP は、数字もしくは
|
||||
\fIip\fP, \fIip6\fP, \fIarp\fP, \fIrarp\fP, \fIatalk\fP, \fIaarp\fP,
|
||||
\fIdecnet\fP, \fIsca\fP, \fIlat\fP, \fImopdl\fP, \fImoprc\fP,
|
||||
\fIiso\fP
|
||||
\fIiso\fP, \fIstp\fP, \fIipx\fP, \fInetbeui\fP
|
||||
のいずれかの名前を指定可能です。
|
||||
これらの識別子はキーワードでもあり、バックスラッシュ (\\) でエスケープし
|
||||
なければならないことに注意してください。
|
||||
[FDDI の場合 (例えば `\fBfddi protocol arp\fR')、プロトコルの識別は
|
||||
IEEE802.2 の論理リンク制御 (LLC) ヘッダによって行われます。通常これは FDDI
|
||||
ヘッダの上の層にあります。\fItcpdump\fP は、プロトコル識別子で
|
||||
フィルタリングするときは、すべての FDDI パケットは LLC ヘッダを含み、
|
||||
かつその LLC ヘッダがいわゆる SNAP 形式であると仮定します。
|
||||
Token Ring も同様です。]
|
||||
.IP
|
||||
[FDDI (例えば `\fBfddi protocol arp\fR') や Token Ring (
|
||||
例えば`\fBtr protocol arp\fR') 、
|
||||
これらのほとんどのプロトコルの場合、プロトコルの識別は
|
||||
IEEE802.2 の論理リンク制御 (LLC) ヘッダによって行われます。
|
||||
通常これは FDDI ヘッダや Token Ring ヘッダの上の層にあります。
|
||||
.IP
|
||||
FDDI または Token Ring のほとんどのプロトコル識別
|
||||
をフィルタリングするとき、\fItcpdump\fR は
|
||||
Ethernet をカプセル化するために
|
||||
LLC ヘッダのプロトコル ID 範囲のみ、
|
||||
いわゆる SNAP フォーマットである
|
||||
管理組織識別子 (OUI) の 0x000000
|
||||
の範囲のみをチェックします。
|
||||
パケットが
|
||||
SNAP フォーマットである
|
||||
OUI の 0x000000 にあるか
|
||||
どうかはチェックしません。
|
||||
.IP
|
||||
例外は以下の通りです。
|
||||
\fIiso\fP は LLC ヘッダの
|
||||
DSAP (Destination Service Access Point)
|
||||
と SSAP (Source Service Access Point) の
|
||||
範囲もチェックします。
|
||||
\fIstp\fP および \fInetbeui\fP は、LLC ヘッダの
|
||||
DSAP をチェックします。
|
||||
\fIatalk\fP は、
|
||||
SNAP フォーマットである OUI の 0x080007
|
||||
と、Appletalk etype に対してチェックします。
|
||||
.IP
|
||||
Ethernet の場合、\fItcpdump\fR は、
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||||
これらのプロトコルのほとんどに対して Ethernet 型の
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||||
範囲をチェックします。
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||||
例外は以下の通りです。
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||||
\fIiso\fP、\fIsap\fP および \fInetbeui\fP では
|
||||
FDDI および Token Ring の場合と同様に
|
||||
802.3 フレームをチェックし、次に
|
||||
LLC ヘッダをチェックします。
|
||||
\fIatalk\fP では
|
||||
FDDI および Token Ring の場合と同様に
|
||||
Ethernet フレーム内 の Appletalk etype および
|
||||
SNAP フォーマットパケットの両方に対してチェックします。
|
||||
\fIaarp\fP では
|
||||
Ethernet フレームまたは
|
||||
802.3 SNAP フレームである
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||||
OUI の 0x000000 と、
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||||
Appletalk ARP etype に対してチェックします。
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||||
そして、\fIipx\fP では、Ethernet フレーム内の IPX etype、
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||||
LCC ヘッダ内の IPX DSAP、LCC ヘッダが IPX でカプセル化
|
||||
されていない 802.2 および SNAP フレーム内の IPX etype を
|
||||
チェックします。
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||||
]
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||||
.IP "\fBdecnet src \fIhost\fR"
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||||
DECNET パケットの始点アドレスが
|
||||
.IR host
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||||
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@ -625,7 +786,7 @@ DECNET
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|||
DECNET パケットの始点あるいは終点アドレスが
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||||
.IR host
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||||
の場合に、真となります。
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||||
.IP "\fBip\fR, \fBip6\fR, \fBarp\fR, \fBrarp\fR, \fBatalk\fR, \fBaarp\fR, \fBdecnet\fR, \fBiso\fR"
|
||||
.IP "\fBip\fR, \fBip6\fR, \fBarp\fR, \fBrarp\fR, \fBatalk\fR, \fBaarp\fR, \fBdecnet\fR, \fBiso\fR, \fBstp\fR, \fBipx\fR, \fInetbeui\fP"
|
||||
.in +.5i
|
||||
.nf
|
||||
\fBether proto \fIp\fR
|
||||
|
@ -700,8 +861,27 @@ IPv4
|
|||
最初のフラグメントを捕捉します。
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||||
この検査は、\fBtcp\fP および \fBudp\fP のインデックス操作においては、暗黙のうち
|
||||
に適用されます。
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||||
例えば、\fBtcp[0]\fP は常に TCP ヘッダの先頭バイトを指し、
|
||||
例えば、\fBtcp[0]\fP は常に TCP \fIヘッダ\fPの先頭バイトを指し、
|
||||
決して各フラグメントの先頭バイトを指すものではありません。
|
||||
|
||||
いくつかのオフセットとフィールド値は、数値ではなく
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||||
定数として表記できます。
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||||
次のプロトコルヘッダフィールドオフセットが利用可能です。
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||||
\fBicmptype\fP (ICMP タイプフィールド)、\fBicmpcode\fP (ICMP
|
||||
コードフィールド) および \fBtcpflags\fP (TCP フラグフィールド)
|
||||
|
||||
次の ICMP タイプフィールド値が利用可能です。
|
||||
\fBicmp-echoreply\fP,
|
||||
\fBicmp-unreach\fP, \fBicmp-sourcequench\fP, \fBicmp-redirect\fP,
|
||||
\fBicmp-echo\fP, \fBicmp-routeradvert\fP, \fBicmp-routersolicit\fP,
|
||||
\fBicmp-timxceed\fP, \fBicmp-paramprob\fP, \fBicmp-tstamp\fP,
|
||||
\fBicmp-tstampreply\fP, \fBicmp-ireq\fP, \fBicmp-ireqreply\fP,
|
||||
\fBicmp-maskreq\fP, \fBicmp-maskreply\fP
|
||||
|
||||
次の TCP フラグフィールド値が利用可能です。
|
||||
\fBtcp-fin\fP,
|
||||
\fBtcp-syn\fP, \fBtcp-rst\fP, \fBtcp-push\fP, \fBtcp-push\fP,
|
||||
\fBtcp-ack\fP, \fBtcp-urg\fP
|
||||
.LP
|
||||
プリミティブは、以下のように組み合わせることが可能です。
|
||||
.IP
|
||||
|
@ -809,7 +989,7 @@ tcpdump ip and not net \fIlocalnet\fP
|
|||
.RS
|
||||
.nf
|
||||
.B
|
||||
tcpdump 'tcp[13] & 3 != 0 and not src and dst net \fIlocalnet\fP'
|
||||
tcpdump 'tcp[tcpflags] & (tcp-syn|tcp-fin) != 0 and not src and dst net \fIlocalnet\fP'
|
||||
.fi
|
||||
.RE
|
||||
.LP
|
||||
|
@ -837,7 +1017,7 @@ echo
|
|||
.RS
|
||||
.nf
|
||||
.B
|
||||
tcpdump 'icmp[0] != 8 and icmp[0] != 0'
|
||||
tcpdump 'icmp[icmptype] != icmp-echo and icmp[icmptype] != icmp-echoreply'
|
||||
.fi
|
||||
.RE
|
||||
.SH 出力形式
|
||||
|
@ -917,7 +1097,7 @@ arp reply csam is-at CSAM\fR
|
|||
のイーサネットアドレスを返答しています (この例では、イーサネットアドレス
|
||||
は大文字で、インターネットアドレス部は小文字で表記しています)。
|
||||
.LP
|
||||
\fBtcpdump \-n\fP として起動した場合には、少し冗長になります。
|
||||
\fItcpdump \-n\fP として起動した場合には、少し冗長になります。
|
||||
.RS
|
||||
.nf
|
||||
.sp .5
|
||||
|
@ -926,7 +1106,7 @@ arp reply 128.3.254.6 is-at 02:07:01:00:01:c4\fR
|
|||
.fi
|
||||
.RE
|
||||
.LP
|
||||
\fBtcpdump \-e\fP として起動した場合には、最初のパケットはブロードキャスト
|
||||
\fItcpdump \-e\fP として起動した場合には、最初のパケットはブロードキャスト
|
||||
パケットであり、次のパケットはポイントツーポイントのパケットであることが
|
||||
わかります。
|
||||
.RS
|
||||
|
@ -1039,9 +1219,9 @@ IP
|
|||
.HD
|
||||
.B 特定フラグの組み合わせ (SYN-ACK, URG-ACK 等) による TCP パケットの捕捉
|
||||
.PP
|
||||
TCP ヘッダの制御ビットセクションには、次の 6 ビットがあります:
|
||||
TCP ヘッダの制御ビットセクションには、次の 8 ビットがあります:
|
||||
.IP
|
||||
.I URG | ACK | PSH | RST | SYN | FIN
|
||||
.I CWR | ECE | URG | ACK | PSH | RST | SYN | FIN
|
||||
.PP
|
||||
TCP 接続の確立に使用されるパケットを見たいものとしましょう。
|
||||
新規接続を初期化する時、
|
||||
|
@ -1074,7 +1254,7 @@ TCP
|
|||
-----------------------------------------------------------------
|
||||
| 確認応答番号 |
|
||||
-----------------------------------------------------------------
|
||||
| HL | 予約 |U|A|P|R|S|F| ウィンドウサイズ |
|
||||
| HL | 予約 |C|E|U|A|P|R|S|F| ウィンドウサイズ |
|
||||
-----------------------------------------------------------------
|
||||
| TCP チェックサム | 緊急ポインタ |
|
||||
-----------------------------------------------------------------
|
||||
|
@ -1089,7 +1269,7 @@ TCP
|
|||
.nf
|
||||
0 7| 15| 23| 31
|
||||
----------------|---------------|---------------|----------------
|
||||
| HL | 予約 |U|A|P|R|S|F| ウィンドウサイズ |
|
||||
| HL | 予約 |C|E|U|A|P|R|S|F| ウィンドウサイズ |
|
||||
----------------|---------------|---------------|----------------
|
||||
| |13 オクテット目| | |
|
||||
.fi
|
||||
|
@ -1099,16 +1279,12 @@ TCP
|
|||
.nf
|
||||
| |
|
||||
|---------------|
|
||||
| |U|A|P|R|S|F|
|
||||
|C|E|U|A|P|R|S|F|
|
||||
|---------------|
|
||||
|7 5 3 0|
|
||||
.fi
|
||||
.PP
|
||||
.\" 2 bytes は 2 bits の誤り?
|
||||
このオクテットの上位 2 ビットは予約フィールドから来ています。
|
||||
RFC 793 によると、この欄は将来の使用のために予約となっていて、
|
||||
必ず 0 です。
|
||||
残りの 6 ビットは、我々が興味がある TCP 制御ビットです。
|
||||
これらは我々が興味がある TCP 制御ビットです。
|
||||
このオクテットのビットを、右から左へ、0 から 7 と番号付けします。
|
||||
PSH ビットは第 3 ビットであり、URG ビットは第 5 ビットです。
|
||||
.PP
|
||||
|
@ -1117,14 +1293,13 @@ SYN
|
|||
第 13 オクテットになにが起きるか見てみましょう:
|
||||
.PP
|
||||
.nf
|
||||
| |U|A|P|R|S|F|
|
||||
|C|E|U|A|P|R|S|F|
|
||||
|---------------|
|
||||
|0 0 0 0 0 0 1 0|
|
||||
|---------------|
|
||||
|7 6 5 4 3 2 1 0|
|
||||
.fi
|
||||
.PP
|
||||
第 7 ビットと第 6 ビットは予約フィールドに属し必ず 0 だと既に述べました。
|
||||
制御ビットセクションを見ると、ビット番号 1 (SYN) のみがセットされています。
|
||||
.PP
|
||||
オクテット番号 13 が、ネットワークバイト順で、
|
||||
|
@ -1167,7 +1342,7 @@ SYN-ACK
|
|||
オクテット 13 がどうなっているかを見てみましょう:
|
||||
.PP
|
||||
.nf
|
||||
| |U|A|P|R|S|F|
|
||||
|C|E|U|A|P|R|S|F|
|
||||
|---------------|
|
||||
|0 0 0 1 0 0 1 0|
|
||||
|---------------|
|
||||
|
@ -1272,8 +1447,8 @@ IP
|
|||
他の qclass が入った場合、`A' の直後に表示されます。
|
||||
.LP
|
||||
少数の変則的なパケットは検査され、カギカッコで囲まれた付加
|
||||
フィールドにその結果が表示されます。query が返答、ネームサーバ
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||||
もしくはオーソリティセクションを含む場合、
|
||||
フィールドにその結果が表示されます。問い合わせに返答が
|
||||
あったとき、オーソリティレコードもしくは追加レコードのセクション
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||||
.IR ancount ,
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||||
.IR nscount ,
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||||
.I arcount
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@ -1299,7 +1474,7 @@ helios.domain > h2opolo.1537: 2 NXDomain* 0/1/0 (97)\fR
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|||
.RE
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||||
最初の例は、\fIh2opolo\fP からの質問 ID 3 の要求に対し、\fIhelios\fP が
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||||
3 つのアンサーレコード、3 つのネームサーバレコード、そして 7 つの
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||||
オーソリティレコードを持っているパケットで返答しているというものです。
|
||||
追加レコードを持っているパケットで返答しているというものです。
|
||||
最初のアンサーレコードは、タイプ A (アドレス) であり、そのデータは
|
||||
IP アドレス 128.32.137.3 です。UDP と IP のヘッダを除いた総サイズは
|
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273 バイトです。
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||||
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