diff --git a/documentation/content/ja/books/handbook/bsdinstall/_index.adoc b/documentation/content/ja/books/handbook/bsdinstall/_index.adoc index de54d41082..218af0c329 100644 --- a/documentation/content/ja/books/handbook/bsdinstall/_index.adoc +++ b/documentation/content/ja/books/handbook/bsdinstall/_index.adoc @@ -51,8 +51,8 @@ toc::[] FreeBSD を入手して実行する方法は、環境に依存します。 以下のようにさまざま方法が用意されています。 * ダウンロードして仮想環境にインストールするための仮想マシンイメージ。 これらのイメージは、link:https://www.freebsd.org/ja/where/[FreeBSD を入手する] ページからダウンロードできます。 仮想マシンのイメージとして KVM ("qcow2"), VMWare ("vmdk"), Hyper-V ("vhd") および広くサポートされている raw デバイスイメージが用意されています。 これらはインストール用のイメージではなく、 すでに設定済みの ("すでにインストールされた") インスタンスで、すぐに起動して、 インストール後の作業を行うことができます。 -* Amazon https://aws.amazon.com/marketplace/pp/B07L6QV354[AWS Marketplace], https://azuremarketplace.microsoft.com/en-us/marketplace/apps?search=freebsd&page=1[Microsoft Azure Marketplace] および https://console.cloud.google.com/marketplace/details/freebsd-cloud/freebsd-12[Google Cloud Platform] において、 それぞれのホスティングサービスで実行可能な仮想マシンイメージを利用できます。 Azure での FreeBSD のデプロイについての詳細な情報については、 https://docs.microsoft.com/en-us/azure/virtual-machines/linux/freebsd-intro-on-azure[Azure Documentation] の関連する章をご覧ください。 -* Raspberry Pi または BeagleBone Black といった組み込みシステム用に、SD カードイメージが用意されています。 これらのイメージは、 https://www.freebsd.org/where/[FreeBSD を入手する] ページからダウンロードしてください。 これらのファイルをダウンロードしたら、展開し、 ボードが起動するように raw イメージとして SD カードに書き込んでください。 +* Amazon link:https://aws.amazon.com/marketplace/pp/B07L6QV354[AWS Marketplace], link:https://azuremarketplace.microsoft.com/en-us/marketplace/apps?search=freebsd&page=1[Microsoft Azure Marketplace] および link:https://console.cloud.google.com/marketplace/details/freebsd-cloud/freebsd-12[Google Cloud Platform] において、 それぞれのホスティングサービスで実行可能な仮想マシンイメージを利用できます。 Azure での FreeBSD のデプロイについての詳細な情報については、 link:https://docs.microsoft.com/en-us/azure/virtual-machines/linux/freebsd-intro-on-azure[Azure Documentation] の関連する章をご覧ください。 +* Raspberry Pi または BeagleBone Black といった組み込みシステム用に、SD カードイメージが用意されています。 これらのイメージは、 link:https://www.freebsd.org/where/[FreeBSD を入手する] ページからダウンロードしてください。 これらのファイルをダウンロードしたら、展開し、 ボードが起動するように raw イメージとして SD カードに書き込んでください。 * FreeBSD を通常のデスクトップ、ラップトップ、 サーバシステムのハードディスク上にインストールするためのインストールイメージ。 この章では、4 番目のケースに関連して、 テキストベースの bsdinstall と呼ばれるインストールプログラムの使い方について説明します。 @@ -61,7 +61,7 @@ FreeBSD を入手して実行する方法は、環境に依存します。 以 [NOTE] ==== -グラフィカルなインストーラで FreeBSD をインストールしたいと考えているユーザは、 TrueOS プロジェクトのインストーラである pc-sysinstall に興味を持たれるかもしれません。 このインストーラは、グラフィカルなデスクトップ (TrueOS) や、コマンドラインの FreeBSD のインストールに利用できます。 詳細については、TrueOS のユーザハンドブック (https://www.trueos.org/handbook/trueos.html[https://www.trueos.org/handbook/trueos.html]) をご覧ください。 +グラフィカルなインストーラで FreeBSD をインストールしたいと考えているユーザは、 link:https://www.furybsd.org[FuryBSD], link:https://ghostbsd.org[GhostBSD] もしくは link:https://www.midnightbsd.org[MidnightBSD] に興味を持たれるでしょう。 ==== この章では、以下について説明します。 @@ -104,7 +104,7 @@ USB 内蔵のすべての New World ROM Apple(R) Mac(R) システムに対応し 32-bit カーネルは、RAM の最初の 2 GB だけを利用できます。 sparc64:: -FreeBSD/sparc64 が対応しているハードウェアの一覧については、 link:https://www.FreeBSD.org/ja/platforms/sparc/[ FreeBSD/sparc64 プロジェクト] をご覧ください。 +FreeBSD/sparc64 が対応しているハードウェアの一覧については、 link:https://www.FreeBSD.org/ja/platforms/sparc/[FreeBSD/sparc64 プロジェクト] をご覧ください。 + 複数のプロセッサを搭載するすべてのシステムにおいて、 SMP に対応しています。現時点では、 他のオペレーティングシステムとディスクの共有ができないので、 FreeBSD/sparc64 専用のディスクが必要です。 @@ -114,7 +114,6 @@ FreeBSD/sparc64 が対応しているハードウェアの一覧については システムが FreeBSD のインストールにおける最小ハードウェア要件を満たしていることを確認したら、 インストールファイルをダウンロードして、 インストール用のメディアを用意してください。 その前に、以下のチェックリストを確認して、 システムをインストールする準備ができていることを確認してください。 [.procedure] -==== . 重要なデータのバックアップ + オペレーティングシステムをインストールする前に、 _常に_ 価値のあるすべてのデータを最初にバックアップしてください。 インストールしようとしているシステムにはバックをとらないでください。 そのかわり、USB ドライブ、 ネットワーク上の他のシステム、 もしくはオンラインのバックアップサービスといったリムーバルディスクにデータを保存してください。 インストールを始める前に、バックアップを調べて、 必要なすべてのファイルがバックアップに含まれていることを確認してください。 インストーラがシステムのディスクをフォーマットしてしまうと、 ディスクに保存されていたすべてのデータは失われます。 @@ -126,13 +125,12 @@ i386 および amd64 アーキテクチャでは、 二つのパーティショ + FreeBSD のブートローダは、プライマリまたは GPT パーティションのどちらかを必要とします。 ディスク上のプライマリ、もしくは GPT パーティションがすべて使われているのであれば、 そのひとつを FreeBSD のために開放してください。 ディスクにあるデータを消去せずにパーティションを作成するには、 パーティションサイズを変更するツールを使って今あるパーティションのサイズを小さくし、 空いたスペースに新しいパーティションを作成してください。 + -パーティションサイズを変更するフリーや商用のツールは、 http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_disk_partitioning_software[http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_disk_partitioning_software] にまとめられています。 GParted Live (http://gparted.sourceforge.net/livecd.php[http://gparted.sourceforge.net/livecd.php]) は、GParted パーティションエディタを含む完全なライブ CD です。 多くの Linux Live CD ディストリビューションでも GParted を利用できます。 +パーティションサイズを変更するフリーや商用のツールは、 link:http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_disk_partitioning_software[http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_disk_partitioning_software] にまとめられています。 GParted Live (link:http://gparted.sourceforge.net/livecd.php[http://gparted.sourceforge.net/livecd.php]) は、GParted パーティションエディタを含む完全なライブ CD です。 多くの Linux Live CD ディストリビューションでも GParted を利用できます。 + [WARNING] -====== - +==== ディスクパーティションを縮小するユーティリティは、 適切に用いるとパーティション用の空き容量を新しく安全に作成できます。 すでにあるパーティションを間違って選択してしまう可能性があるので、 ディスクのパーティションを変更する前に、 必ず重要なデータのバックアップをとり、 バックアップが正しくとれていることを検証してください。 -====== +==== + ディスクパーティションごとに異なるオペレーティングシステムをインストールすることで、 一つのコンピュータに複数のオペレーティングシステムをインストールできます。 crossref:virtualization[virtualization,仮想化技術] を用いると、ディスクパーティションを変更することなく、 複数のオペレーティングシステムを同時に起動できます。 . ネットワーク情報の収集 @@ -148,17 +146,16 @@ FreeBSD のインストール方法によっては、ネットワークに接続 . FreeBSD Errata の確認 + -FreeBSD プロジェクトでは FreeBSD の各リリースができる限り安定するよう努力していますが、 時々バグが発生してしまうことがあります。極まれに、 発生したバグがインストールプロセスに影響を与えることがあります。 これらの問題は発見され解決されると、 FreeBSD のウェブサイトの FreeBSD Errata (link:https://www.FreeBSD.org/releases/{rel121-current}r/errata/[https://www.freebsd.org/releases/{rel121-current}r/errata/]) に記載されます。 インストールに影響するような既知の問題が無いことを、 インストールする前に Errata で確認してください。 +FreeBSD プロジェクトでは FreeBSD の各リリースができる限り安定するよう努力していますが、 時々バグが発生してしまうことがあります。極まれに、 発生したバグがインストールプロセスに影響を与えることがあります。 これらの問題は発見され解決されると、 FreeBSD のウェブサイトの FreeBSD Errata (link:https://www.FreeBSD.org/releases/{rel121-current}R/errata/[https://www.freebsd.org/releases/{rel121-current}R/errata/]) に記載されます。 インストールに影響するような既知の問題が無いことを、 インストールする前に Errata で確認してください。 + すべてのリリースに関する情報や Errata は、FreeBSD のウェブサイトの リリース情報の項 (link:https://www.FreeBSD.org/ja/releases/[https://www.freebsd.org/ja/releases/]) で確認できます。 -==== [[bsdinstall-installation-media]] === インストールメディアの準備 FreeBSD のインストーラは、 他のオペレーティングシステムで実行できるようなプログラムではありません。 そのかわり、FreeBSD インストールファイルをダウンロードしたら、 ファイルタイプやサイズに合わせてメディア (CD, DVD または USB) に焼いてください。そして、挿入したメディアからインストールするように、 システムを起動してください。 -FreeBSD のインストールファイルは link:https://www.FreeBSD.org/ja/where/[www.freebsd.org/ja/where/] から入手できます。 各インストールファイルの名前は、FreeBSD のリリースバージョンおよびアーキテクチャ、ファイルタイプからなります。 たとえば、amd64 システムに DVD から FreeBSD 12.1 をインストールするには、 [.filename]#FreeBSD-12.1-RELEASE-amd64-dvd1.iso# をダウンロードして、ファイルを DVD に焼き、DVD を挿入してからシステムを起動してください。 +FreeBSD のインストールファイルは link:https://www.FreeBSD.org/ja/where/#download[www.freebsd.org/ja/where/#download] から入手できます。 各インストールファイルの名前は、FreeBSD のリリースバージョンおよびアーキテクチャ、ファイルタイプからなります。 たとえば、amd64 システムに DVD から FreeBSD 12.1 をインストールするには、 [.filename]##FreeBSD-12.1-RELEASE-amd64-dvd1.iso## をダウンロードして、ファイルを DVD に焼き、DVD を挿入してからシステムを起動してください。 インストールファイルは、さまざまな形式で用意されています。 用意されているフォーマットは、 コンピュータのアーキテクチャやメディアのタイプによって異なります。 @@ -189,14 +186,11 @@ UEFI (Unified Extensible Firmware Interface) で起動するコンピュータ [[bsdinstall-usb-dd]] [.procedure] -==== -*Procedure: `dd` を使ってイメージを書き込む* - +.Procedure: `dd` を使ってイメージを書き込む [WARNING] -====== - +==== この例では、イメージの書き込み先のターゲットデバイスとして、 [.filename]#/dev/da0# が使われています。 ここで使われるコマンドは、 指定したターゲットデバイスに存在しているデータを破壊してしまうので、 正しいデバイスが指定されていることに _細心の注意を払ってください_。 -====== +==== . man:dd[1] コマンドユーティリティは、 BSD, Linux(R), および Mac OS(R) システムで利用できます。 `dd` を使ってイメージを焼くには、 USB スティックを挿入して、 デバイス名を確定してください。 その後、ダウンロードしたインストールファイルおよび、 USB スティックのデバイス名を指定してください。 この例では、amd64 インストールイメージを FreeBSD システムの最初の USB デバイスに書き込みます。 + [source,bash] @@ -205,24 +199,19 @@ UEFI (Unified Extensible Firmware Interface) で起動するコンピュータ .... + もし上記のコマンドに失敗するようでしたら、 USB スティックがマウントされていないことや、 デバイス名がディスクに対してのものであり、 パーティションではないことを確認してください。 オペレーティングシステムによっては、このコマンドを man:sudo[8] で実行することが求められる場合があります。 man:dd[1] の書式は、プラットフォームによって少し変わります。 たとえば Mac OS(R) では、小文字の `bs=1m` を使う必要があります。 Linux(R) のようなシステムでは、書き込みをバッファします。 すべての書き込みを完了させるには、 man:sync[8] を使用してください。 -==== [.procedure] -==== -*Procedure: Windows(R) を使ってイメージを書き込む* - +.Procedure: Windows(R) を使ってイメージを書き込む [WARNING] -====== - +==== 適切なドライブレターを出力先に設定していることを十分に確認してください。 さもなければ、現在あるデータは上書きされ、 破壊されてしまうでしょう。 -====== +==== . Image Writer for Windows(R) を入手する + -Image Writer for Windows(R) は、 イメージファイルをメモリスティックに正しく書き込むことのできるフリーのアプリケーションです。 https://sourceforge.net/projects/win32diskimager/[https://sourceforge.net/projects/win32diskimager/] からダウンロードして、フォルダに展開してください。 +Image Writer for Windows(R) は、 イメージファイルをメモリスティックに正しく書き込むことのできるフリーのアプリケーションです。 link:https://sourceforge.net/projects/win32diskimager/[https://sourceforge.net/projects/win32diskimager/] からダウンロードして、フォルダに展開してください。 . イメージライタを使ってイメージを書き込む + Win32DiskImager アイコンをダブルクリックして、プログラムを起動してください。 `Device` の下に表示されるデバイスレターが、 メモリスティックのドライブであることを確認してください。 フォルダのアイコンをクリックして、 メモリスティックに書き込むイメージファイルを選択します。 btn:[Save] をクリックして、 イメージファイルの名前を確定してください。 すべてが正しく行われたかどうか、また、 他のウィンドウでメモリスティックのフォルダが開かれていないことを確認してください。 準備ができたら、btn:[Write] をクリックして、 メモリスティックにイメージファイルを書き込んでください。 -==== これで FreeBSD をインストールする用意ができました。 @@ -255,7 +244,7 @@ commit your changes? . インストールメディアが起動プロセスにおいて十分早いタイミングで挿入されていません。 メディアをそのままにしてコンピュータを再起動してください。 . BIOS の変更が適切に行われていなかったり、 変更が保存されていません。 最初のブートデバイスに正しいブートデバイスが設定されていることを確認してください。 -. システムが古く、 希望しているメディアからの起動に対応していません。 この場合には、Plop Boot Manager (http://www.plop.at/en/bootmanagers.html[]) を使うと、選択したメディアからシステムを起動できます。 +. システムが古く、 希望しているメディアからの起動に対応していません。 この場合には、Plop Boot Manager (link:http://www.plop.at/en/bootmanagers.html[]) を使うと、選択したメディアからシステムを起動できます。 === PowerPC(R) での起動 @@ -268,24 +257,6 @@ commit your changes? と入力してください。 -=== sparc64 での起動 - -ほとんどの sparc64 システムは、 ディスクから自動的に起動するように設定されています。 FreeBSD を CD からインストールするには、 PROM に入る必要があります。 - -PROM に入るにはシステムを再起動し、 ブートメッセージが表示されるまで待ってください。 モデルによりますが、以下のようなメッセージが表示されます。 - -[source,bash] -.... -Sun Blade 100 (UltraSPARC-IIe), Keyboard Present -Copyright 1998-2001 Sun Microsystems, Inc. All rights reserved. -OpenBoot 4.2, 128 MB memory installed, Serial 51090132. -Ethernet address 0:3:ba:b:92:d4, Host ID: 830b92d4. -.... - -もしシステムがこの時点でディスクから起動するようでしたら、 キーボードから kbd:[L1+A] または kbd:[Stop+A] を押すか、シリアルコンソールから `BREAK` を送信してください。 tip または cu を使用する場合には、`~#` によって BREAK を送ることができます。 単一の CPU を持つシステムでの PROM プロンプトは、`ok` で、 SMP システムのプロンプトは、 `ok {0}` です。 数字はアクティブな CPU の数を表しています。 - -ここで、CD をドライブに挿入し、 PROM プロンプトで `boot cdrom` と入力してください。 - [[bsdinstall-view-probe]] === FreeBSD ブートメニュー @@ -327,7 +298,6 @@ kbd:[Enter] を押して、デフォルトの btn:[Install] を選択すると [TIP] ==== - ハードウェアの検出などのブートメッセージを見るには 大文字または小文字の kbd:[S] を押してください。 その後、kbd:[Enter] を押して、 シェルにアクセスしてください。 シェルプロンプトから、`more /var/run/dmesg.boot` を入力してください。 メッセージのスクロールには、スペースバーを使ってってください。 終わったら、`exit` を押して、 ウェルカムメニューに戻ってください。 ==== @@ -392,8 +362,7 @@ image::bsdinstall-config-components.png[] + [WARNING] ==== - -インストールプログラムは、 システムのディスクに十分な空き容量があるかどうかを確認しないので、 ハードディスクに十分な容量があるときだけ、 このオプションを選択するしてください。 FreeBSD 9.0 では、Ports Collection が必要とする容量は、 約 {ports-size} です。 +インストールプログラムは、 システムのディスクに十分な空き容量があるかどうかを確認しないので、 ハードディスクに十分な容量があるときだけ、 このオプションを選択するしてください。 FreeBSD 9.0 では、Ports Collection が必要とする容量は、 約 {ports.size} です。 ==== * `src` - FreeBSD のカーネルおよびユーザランド両方の完全なソースコードです。 ほとんどのアプリケーションは必要としませんが、 デバイスドライバやカーネルモジュール、 Ports Collection のアプリケーションによってはコンパイル時に必要となります。 このソースは、FreeBSD そのものの開発に使うこともできます。 すべてのソースツリーをインストールするには 1 GB のディスク容量を必要とします。 また、FreeBSD システム全体のコンパイルには、 さらに 5 GB の容量が必要です。 @@ -402,20 +371,12 @@ image::bsdinstall-config-components.png[] [[bsdinstall-netinstall]] === ネットワークからのインストール -<> で示されているメニューは、 [.filename]##-bootonly.iso##CD からインストールする時のみ表示されます。この インストールメディアは、インストールファイルを含んでいません。 ネットワーク経由でインストールファイルをダウンロードする必要があるため、 このメニューは、ネットワークインタフェースを最初に設定する必要があることを示しています。 +<> で示されているメニューは、 [.filename]#-bootonly.iso# または [.filename]#-mini-memstick.img# からインストールする時のみ表示されます。この インストールメディアは、インストールファイルを含んでいません。 このメニューは、 ネットワーク経由でインストールファイルをダウンロードする必要があるため、 ネットワークインタフェースを最初に設定する必要があることを示しています。 このメニューがインストールのプロセスで表示された場合には、 <> に書かれている手順に従ってください。 [[bsdinstall-netinstall-notify]] .ネットワークからのインストール image::bsdinstall-netinstall-files.png[] -ネットワーク接続の設定を行うには、 kbd:[Enter] を押して、 <> に示されている手順に従ってください。 ネットワーク接続の設定が終わったら、 FreeBSD をインストールするコンピュータと同じ地域のミラーサイトを選んでください。 ターゲットコンピュータの近くにミラーサイトがあると、 ファイルのダウンロードは早く終わるので、 インストールの時間は短くなります。 - -[[bsdinstall-netinstall-mirror]] -.ミラーサイトの選択 -image::bsdinstall-netinstall-mirrorselect.png[] - -ローカルメディアにインストールファイルが用意されているように、 インストールは先に進みます。 - [[bsdinstall-partitioning]] == ディスク領域の割り当て @@ -528,10 +489,10 @@ amd64 コンピュータでは、通常 GPT が最も適切な選択となりま |MBR を用いない BSD ラベル。 BSD 以外のディスクユーティリティは認識しないため、しばしば _dangerously dedicated mode_ と呼ばれます。 |GPT -|GUID Partition Table (http://en.wikipedia.org/wiki/GUID_Partition_Table[http://en.wikipedia.org/wiki/GUID_Partition_Table]) +|GUID Partition Table (link:http://en.wikipedia.org/wiki/GUID_Partition_Table[http://en.wikipedia.org/wiki/GUID_Partition_Table]) |MBR -|Master Boot Record (http://en.wikipedia.org/wiki/Master_boot_record[http://en.wikipedia.org/wiki/Master_boot_record]) +|Master Boot Record (link:http://en.wikipedia.org/wiki/Master_boot_record[http://en.wikipedia.org/wiki/Master_boot_record]) |VTOC8 |Volume Table Of Contents。 Sun SPARC64 および UltraSPARC コンピュータで使われます。 @@ -558,7 +519,6 @@ image::bsdinstall-part-manual-addpart.png[] [TIP] ==== - セクタを適切に配置することで、 最良のパフォーマンスを得ることができます。 また、パーティションサイズを 4K バイトの偶数倍にすると、 512 バイトまたは 4K バイトのセクタでドライブが配置しやすくなります。 一般的に、 4K の偶数倍の場所からパーティションが開始するように設定する簡単な方法は、 1M または 1G の偶数倍のパーティションサイズを用いることです。 ただし、例外があります。 _freebsd-boot_ パーティションは、 ブートコードの制限により 512K 以下である必要があります。 ==== @@ -568,7 +528,6 @@ image::bsdinstall-part-manual-addpart.png[] [TIP] ==== - 名前の衝突を避けるため、 各パーティションには、一意的な名前使ってください。 コンピュータ名、使用、位置情報を表す単語をラベルに追加できます。 たとえば、`lab` という名前のコンピュータの UFS の root パーティションには、 `labroot` または `rootfs-lab` といった名前を使ってください。 ==== @@ -582,12 +541,13 @@ FreeBSD の [.filename]#gptboot# は、 デフォルトでは最初に見つか [.informaltable] [cols="1,1,1,1", frame="none", options="header"] -|=== +|===== | パーティションタイプ | サイズ | マウントポイント | ラベル + |`freebsd-boot` |`512K` @@ -615,7 +575,7 @@ FreeBSD の [.filename]#gptboot# は、 デフォルトでは最初に見つか |デフォルト (ディスクの残りのすべての容量) |[.filename]#/usr# |`exusrfs` -|=== +|===== ==== カスタムパーティションを作成したら、 btn:[Finish] を選択して <> に進み、インストールを先に進めてください。 @@ -623,21 +583,42 @@ FreeBSD の [.filename]#gptboot# は、 デフォルトでは最初に見つか [[bsdinstall-part-zfs]] === Root-on-ZFS を用いた Guided によるパーティションの作成 -root-on-ZFS のインストール時の自動作成は、 FreeBSD 10.0-RELEASE から対応しました。 このパーティションのモードは、 ディスクのすべての領域に対して機能するので、 ディスク上にあるすべての内容を消去してしまいます。 インストーラは ZFS が 4k セクタを使うように、 自動的に 4k の境界にアラインするようパーティションを作成します。 512 バイトセクタのディスクでも利用できます。 512 バイトのディスクで作成されたプールに、 将来ストレージ空間を追加したり、壊れたディスクの置き換えにおいて、4k セクタのディスクを追加できるようにしておくことにはメリットがあります。 インストーラはオプションとして、 GELI ディスクの暗号化にも対応しています。 暗号化を有効にすると、[.filename]#/boot# ディレクトリを含む 2 GB の暗号化されていないブートプールが作成されます。 ここには、カーネルとシステムを起動するのに必要なファイルが含まれます。 ユーザがサイズを選択可能な swap パーティションも作成され、 残りのスペースが ZFS プールとして使われます。 - -インストーラの ZFS 設定メニューには、 プールの作成をコントロールする数多くのオプションが用意されています。 +このパーティションの分割モードは、 ディスクのすべての領域に対して機能するので、 ディスク上にあるすべての内容が消去されます。 メインの ZFS 設定メニューには、 プールの作成をコントロールする数多くのオプションが用意されています。 [[bsdinstall-zfs-menu]] .ZFS パーティションメニュー image::bsdinstall-zfs-menu.png[] -kbd:[T] を選択して、`Pool Type` およびプールに対応するディスクを選択してください。 現在のところ、自動の ZFS インストーラは、 ストライプモードを除き、 単一のトップレベルの仮想デバイスの作成のみに対応しています。 より複雑なプールを作成するには、<> で説明されている方法で作成してください。 インストーラは、ストライプ (推奨されません。冗長性なし)、ミラー (ベストなパフォーマンス。使用できる容量は最小) および RAID-Z 1, 2 および 3 (それぞれ 1, 2 および 3 ディスクの同時障害へ対応)、 といったさまざまなタイプのプールの作成に対応しています。 選択されているプールタイプに対しては、スクリーンの下に、 必要なディスク数、RAID-Z の場合には、 各設定に対して最適なディスクの数についてのアドバイスが表示されます。 +このメニューで選択できるオプションは以下の通りです。 + +* `Install` - 選択したオプションでインストールを進めます。 +* `Pool Type/Disks` - プールを構成する `Pool Type` およびディスクについて設定します。 ZFS の自動インストーラは、 現時点で、ストライプモードを除き、 単一のトップレベルの仮想デバイスの作成のみに対応しています。 より複雑なプールを作成するには、 <> で説明されている方法で作成してください。 +* `Rescan Devices` - 利用可能なディスクの一覧を再表示します。 +* `Disk Info` - Disk Info メニューを使って各ディスクを調べることができます。 パーティションテーブルやそれ以外のデバイスモデルナンバーおよびシリアルナンバーといった情報も、 可能であれば調べることができます。 +* `Pool Name` - pool の名前を設定します。 デフォルトの名前は _zroot_ です。 +* `Force 4K Sectors?` - 4K セクタを使用するようにします。 インストーラは、デフォルトで 4K の境界に整列するようにパーティションを自動的に作成し、 ZFS が 4K セクタを使用するようにします。 これは 512 バイトセクタのディスクでも安全で、 512 バイトのディスク上に作成されたプールが将来的に 4K セクタのディスクを追加できるようにしておくことには、 ストレージ容量の追加や壊れたディスクの交換時に恩恵があります。 有効にするか無効にするかを選択して kbd:[Enter] キーを押してください。 +* `Encrypt Disks?` - GELI を使ってディスクを暗号化できます。 ディスクの暗号化の詳細については、 crossref:disks[disks-encrypting-geli,geli によるディスクの暗号化] をご覧ください。 kbd:[Enter] キーを押して、 暗号化を有効にするか無効にするかを選択してください。 +* `Partition Scheme` - パーティションスキームを選択します。 ほとんどの場合において、GPT が推奨されます。 別のスキームを選択する場合には、 kbd:[Enter] キーを押してください。 +* `Swap Size` - スワップ容量を設定します。 +* `Mirror Swap?` - スワップ領域をディスク間でミラー化します。 スワップ領域をミラー化すると、クラッシュダンプを取得できないので、 注意してください。 kbd:[Enter] キーを押して有効/無効を設定してください。 +* `Encrypt Swap?` - スワップ領域を暗号化します。 システムの起動時に一時キーをとともにスワップ領域を暗号化し、 再起動時にキーは破棄されます。 kbd:[Enter] キーを押して有効/無効を設定してください。 詳細については、 crossref:disks[disks-encrypting-geli,swap 領域の暗号化] を参照してください。 + +kbd:[T] を選択して、`Pool Type` およびプールに対応するディスクを選択してください。 [[bsdinstall-zfs-vdev_type]] .ZFS プールタイプ image::bsdinstall-zfs-vdev_type.png[] -`Pool Type` を選択したら、 利用可能なディスクの一覧が表示されます。 その後、プールを構成するディスクを、1 つまたは複数選択してください。 十分なディスクが選択されているかどうかについて検証が行われます。 もし、問題があるようでしたら、 btn:[] を選択して、ィスクの一覧に戻ってください。 もしくは、 btn:[] を選択して、 プールのタイプを変更してください。 +このメニューで選択可能な `Pool Type` は以下の通りです。 + +* `stripe` - ストライピングでは、 接続されているすべてのデバイスの最大容量を使用できます。 ただし、冗長性はありません。 一つのディスクが壊れるだけでプールにあるデータは失われてしまい、 取り返しがつきません。 +* `mirror` - ミラーリングは各ディスク上にあるすべてのデータの完全なコピーを保存します。 ミラーリングでは、並列にすべてのディスクからデータを読むため、 読み込みのパフォーマンスが向上します。 書き込みのパフォーマンスは、 データが並列にすべてのディスクに書き込まれるため、遅くなります。 1 つを除くすべてのディスクが壊れることを許容します。 このオプションを選択するには、 少なくとも 2 つのディスクを必要とします。 +* `raid10` - ストライピングミラー。 最も効率は良いですが、ストレージ容量は少なくなります。 偶数のディスクが必要で、 少なくとも 4 つのディスクが必要です。 +* `raidz1` - シングルパリティの RAID。 1 台のディスクの故障に耐えられます。 少なくとも 3 つのディスクが必要です。 +* `raidz2` - ダブルパリティの RAID。 同時に 2 台のディスクの故障に耐えられます。 少なくとも 4 つのディスクが必要です。 +* `raidz3` - トリプルパリティの RAID。 同時に 3 台のディスクの故障に耐えられます。 少なくとも 5 つのディスクが必要です。 + +`Pool Type` を選択したら、 利用可能なディスクの一覧が表示されます。 その後、プールを構成するディスクを、1 つまたは複数選択してください。 十分なディスクが選択されているかどうかについて検証が行われます。 もし、問題があるようでしたら、btn:[] を選択して、ディスクの一覧に戻ってください。 もしくは、 btn:[] を選択して、 `Pool Type` に戻ってください。 [[bsdinstall-zfs-disk_select]] .ディスクの選択 @@ -647,27 +628,47 @@ image::bsdinstall-zfs-disk_select.png[] .問題のある選択 image::bsdinstall-zfs-vdev_invalid.png[] -この一覧の中に抜けているディスクがある時や、 インストーラが立ち上がった後にディスクを接続した場合に、 最新の利用可能なディスクの一覧を見るには、 btn:[- Rescan Devices] を選択してください。 アクシデントで間違ったディスクを削除してしまわないように、 btn:[- Disk Info] メニュー選択して、 各ディスクのパーティションテーブル、および、 デバイスモデル番号およびシリアル番号などのさまざまな情報を確認してください。 +この一覧の中に抜けているディスクがある時や、 インストーラが立ち上がった後にディスクを接続した場合に、 最新の利用可能なディスクの一覧を見るには、 btn:[- Rescan Devices] を選択してください。 + +[[bsdinstall-zfs-rescan-devices]] +.Rescan Devices +image::bsdinstall-zfs-rescan-devices.png[] + +アクシデントで間違ったディスクを削除してしまわないように、 btn:[- Disk Info] メニュー選択して、 各ディスクのパーティションテーブル、および、 デバイスモデル番号およびシリアル番号などのさまざまな情報を確認してください。 [[bsdinstall-zfs-disk_info]] .ディスクの解析 image::bsdinstall-zfs-disk_info.png[] -メインの ZFS 設定メニューでは、 pool 名の入力、4k セクタ制限の設定の無効化、 暗号化の有効 / 無効の設定、パーティションテーブルタイプの GPT (推奨) と MBR の切り替え、 そしてスワップ領域の容量を設定できます。 すべてのオプションが適切な値に設定されたら、 メニューのトップにある btn:[>>> Install] オプションを選択してください。 +kbd:[N] を選択して、 `Pool Name` を設定してください。 希望する名前を入力後、 btn:[] を選択して確定するか、 btn:[] を押して、 デフォルト名のままでメインメニューに戻ってください。 -GELI ディスク暗号化を有効にしていたら、 ディスクを暗号化するために用いるパスフレーズを 2 度求められます。 +[[bsdinstall-zfs-pool-name]] +.Pool Name +image::bsdinstall-zfs-pool-name.png[] -[[bsdinstall-zfs-geli_password]] -.ディスク暗号化パスワード -image::bsdinstall-zfs-geli_password.png[] +kbd:[S] を選択してスワップの容量を設定してください。 必要なスワップ容量を入力し、 btn:[] を押して確定するか、 もしくは btn:[] を押して、 デフォルトの容量のまま、メインメニューに戻ってください。 -インストーラは、選択されたドライブの中身が ZFS プールを作成することで破棄されることをキャンセルするかどうかの最終確認を行います。 +[[bsdinstall-zfs-swap-amount]] +.Swap 容量 +image::bsdinstall-zfs-swap-amount.png[] + +すべてのオプションに希望する値を設定したら、 メニューの上部にある btn:[>>> Install] オプションを選択してください。 インストーラは、ZFS プールを作成するための最終確認を行います。 これは、選択したドライブの内容が壊れることをキャンセルする最後の確認の場です。 [[bsdinstall-zfs-warning]] .最終確認 image::bsdinstall-zfs-warning.png[] -その後のインストールの過程は、通常通りに進みます。 +GELI ディスク暗号化を有効にしていたら、 ディスクを暗号化するために用いるパスフレーズを 2 度求められます。その後、暗号の初期化が開始します。 + +[[bsdinstall-zfs-geli_password]] +.ディスク暗号化パスワード +image::bsdinstall-zfs-geli_password.png[] + +[[bsdinstall-zfs-init-encription]] +.暗号の初期化 +image::bsdinstall-zfs-init-encription.png[] + +その後のインストールの過程は、通常通りに進みます。 インストールを進めるには、 <> に進んでください。 [[bsdinstall-part-shell]] === シェルモードによるパーティションの作成 @@ -700,15 +701,7 @@ image::bsdinstall-distfile-extracting.png[] 必要な配布ファイルがすべて展開されると、 bsdinstall は、 インストール後の設定画面を表示します。 利用可能なインストール後のオプションについては次の章で説明します。 [[bsdinstall-post]] -== インストール後の作業 - -FreeBSD のインストールが完了したら、 新しくインストールしたシステムで起動する前に、 bsdinstall は、 さまざまなオプションの設定に移ります。 この章では、これらのオプションについて説明します。 - -[TIP] -==== - -一度システムを起動した後は、 `bsdconfig` を使うと、 ここで説明するオプションや追加のオプションによるシステムの設定を、 メニュー形式で行えます。 -==== +== アカウント、タイムゾーン、 サービスおよびセキュリティオプションの設定 [[bsdinstall-post-root]] === `root` パスワードの設定 @@ -719,97 +712,6 @@ FreeBSD のインストールが完了したら、 新しくインストール .`root` パスワードの設定 image::bsdinstall-post-root-passwd.png[] -[[bsdinstall-config-network-dev]] -=== ネットワークインタフェースの設定 - -次に、 コンピュータが認識したすべてのネットワークインタフェースが表示されます。 設定するネットワークインタフェースを選んでください。 - -[NOTE] -==== -_bootonly_ によるインストールの一部として、 すでにネットワークの設定を終えているのであれば、 このネットワークの設定メニューは飛ばしてください。 -==== - -[[bsdinstall-configure-net-interface]] -.イーサネットインタフェースの選択 -image::bsdinstall-configure-network-interface.png[] - -イーサネットインタフェースを選択したのであれば、<> で表示されるメニューまで飛びます。 ワイヤレスネットワークを選択したのであれば、 システムはワイヤレスアクセスポイントをスキャンします。 - -[[bsdinstall-wireless-scan]] -.ワイヤレスアクセスポイントのスキャン -image::bsdinstall-configure-wireless-scan.png[] - -ワイヤレスネットワークは Service Set Identifier (SSID) によって識別されます。 SSID は、それぞれのネットワークに与えられる、 短く、一意的な名前です。 スキャンで見つかった SSID の一覧は、 そのネットワークで利用できる暗号化のタイプの説明とともに表示されます。 もし、期待した SSID が一覧に表示されていなければ、 btn:[Rescan] を選択してもう一度スキャンしてください。 もし、期待したネットワークが表示されなければ、 接続のためのアンテナを確認したり、 コンピュータをアクセスポイントの近くに移動させてみてください。 その後もう一度スキャンしてください。 - -[[bsdinstall-wireless-accesspoints]] -.ワイヤレスネットワークの選択 -image::bsdinstall-configure-wireless-accesspoints.png[] - -次に、 ワイヤレスネットワークに接続するための暗号情報を入力してください。 WEP のような古い暗号の安全性は低いので、 WPA2 暗号が強く推奨されます。 WPA2 を使用してるネットワークでは、 Pre-Shared Key (PSK) と呼ばれるパスワードを入力してください。 セキュリティ上の観点から、 入力ボックスに入力した文字はアスタリスクで表示されます。 - -[[bsdinstall-wireless-wpa2]] -.WPA2 のセットアップ -image::bsdinstall-configure-wireless-wpa2setup.png[] - -次は、イーサネットもしくはワイヤレスインタフェースに対して、 IPv4 を設定するかどうかを選択します。 - -[[bsdinstall-configure-net-ipv4]] -.IPv4 ネットワークの選択 -image::bsdinstall-configure-network-interface-ipv4.png[] - -IPv4 の設定方法は 2 通りあります。 _DHCP_ はネットワークインタフェースを自動的に適切に設定する方法で、 DHCP サーバのあるネットワークでは使用すべきです。 もし、DHCP を利用できない環境では、 静的な設定として、 ネットワークのアドレス情報を手動で入力する必要があります。 - -[NOTE] -==== -適当なネットワーク情報を入力しても動かないので、 DHCP サーバが利用できなのであれば、 ネットワーク管理者またはサービスプロバイダから <> に示されている情報を入手してください。 -==== - -DHCP サーバを利用できるのであれば、 次のメニューで btn:[Yes] を選択して、 ネットワークインタフェースの設定を自動的に行ってください。 インストーラは DHCP サーバを検索し、 システムに対するアドレス情報を入手するために、 少しの間停止しているように表示されます。 - -[[bsdinstall-net-ipv4-dhcp]] -.IPv4DHCP 設定の選択 -image::bsdinstall-configure-network-interface-ipv4-dhcp.png[] - -DHCP サーバを利用できない環境では、 btn:[No] を選択し、 このメニューにおいて以下のアドレス情報を入力してください。 - -[[bsdinstall-net-ipv4-static]] -.IPv4 の静的な設定 -image::bsdinstall-configure-network-interface-ipv4-static.png[] - -[[bsdinstall-collect-network-information]] -* `IP Address` - コンピュータに手動で与える IPv4 アドレスです。 このアドレスは一意的なものである必要があり、 すでにローカルネットワーク上の他のネットワーク機器で使われているものではいけません。 -* `Subnet Mask` - ネットワークのサブネットマスクです。 -* `Default Router` - このネットワークのデフォルトゲートウェイの IP アドレスです。 - -次の画面では、インタフェースを IPv6 で設定すべきかを選択します。 IPv6 が利用でき、希望するのであれば、 btn:[Yes] を選択してください。 - -[[bsdinstall-net-ipv6]] -.IPv6 ネットワークの選択 -image::bsdinstall-configure-network-interface-ipv6.png[] - -IPv6 の設定に関しても 2 つの方法があります。 StateLess Address AutoConfiguration (_SLAAC_) は、ローカルルータから適切なネットワーク設定情報を入手するように、 自動的にリクエストします。 詳細については http://tools.ietf.org/html/rfc4862[http://tools.ietf.org/html/rfc4862] を参照してください。静的な設定では、 ネットワーク情報を手動で入力する必要があります。 - -IPv6 ルータを利用できるのであれば、 次のメニューで btn:[Yes] を選択し、 ネットワークインタフェースの設定を自動的に行ってください。 インストーラはルータを見つけ出し、 システムに対するアドレス情報を入手するために、 少しの間停止しているように表示されます。 - -[[bsdinstall-net-ipv6-slaac]] -.IPv6 SLAAC 設定の選択 -image::bsdinstall-configure-network-interface-slaac.png[] - -IPv6 ルータが利用できない環境では、 btn:[No] を選択して、 表示されるメニューで以下のアドレス情報を入力する必要があります。 - -[[bsdinstall-net-ipv6-static]] -.IPv6 の静的な設定 -image::bsdinstall-configure-network-interface-ipv6-static.png[] - -* `IPv6 Address` - このコンピュータに割り当てられた IPv6 アドレスです。 このアドレスは一意的なものである必要があり、 すでにローカルネットワーク上の他のネットワーク機器で使われているものではいけません。 -* `Default Router` - このネットワークのデフォルトゲートウェイの IPv6 アドレスです。 - -最後のネットワークメニューでは、 Domain Name System (DNS) リゾルバを設定します。 これは、ホスト名とネットワークアドレスを変換します。 すでに DHCP または SLAAC を使って自動的にネットワークインタフェースを設定したのであれば、 `Resolver Configuration` には値がすでに入っているでしょう。 そうでなければ、`Search` フィールドにローカルネットワークのドメイン名を入力してください。 `DNS` #1 および `DNS` #2 は、 ローカル DNS サーバの IPv4 または IPv6 アドレスです。 少なくとも、1 つの DNS サーバは必要です。 - -[[bsdinstall-net-dns-config]] -.DNS の設定 -image::bsdinstall-configure-network-ipv4-dns.png[] - [[bsdinstall-timezone]] === タイムゾーンの設定 @@ -892,7 +794,7 @@ image::bsdinstall-hardening.png[] * `clear_tmp` - システムの起動時に [.filename]#/tmp# を空にします。 * `disable_syslogd` - syslogd ネットワークソケットを閉じます。 デフォルトでは、FreeBSD は syslogd を `-s` を使った安全な方法で実行します。 これは、外からのポート 514 に対する UDP リクエストを待機しません。 このオプションを有効にすると、 syslogd を `-ss` フラグで実行します。 このフラグにより、syslogd は空いているどのポートからも受け付けません。 詳細は、man:syslogd[8] をご覧ください。 * `disable_sendmail` - sendmail MTA を無効にします。 -* `secure_console` - このオプションを有効にすると、シングルユーザモードに入る際に、 プロンプトに対して root パスワードが必要となります。 +* `secure_console` - このオプションを有効にすると、シングルユーザモードに入る際に、 プロンプトに対して `root` パスワードが必要となります。 * `disable_ddtrace` - DTrace は、 実行中のカーネルに実際に影響を及ぼすモードで実行できます。 破壊的なアクションは、明示的に有効にしない限りは利用できません。 破壊的なアクションを実行できるようにするには、 `-w` を使って DTrace を実行する必要があります。 詳細については man:dtrace[1] をご覧ください。 [[bsdinstall-addusers]] @@ -918,7 +820,7 @@ image::bsdinstall-adduser2.png[] * `Full name` - ユーザのフルネーム。 空白を含むことは可能です。 また、この情報はユーザアカウントの説明の記述に使われます。 * `Uid` - ユーザ ID 番号。 通常は、システムが自動的に割り当てるように、 空欄のままにします。 * `Login group` - 新しいユーザのログイングループ。 空欄のままにすると、デフォルトに割り当てられます -* `Invite _user_ into other groups?` - ユーザを別のグループのメンバーとして追加するかどうか。 ユーザが管理者としてのアクセス必要であれば、 ここで ``wheel`` を入力してください。 +* `Invite _user_ into other groups?` - ユーザを別のグループのメンバーとして追加するかどうか。 ユーザが管理者としてのアクセス必要であれば、 ここで `wheel` を入力してください。 * `Login class` - 空欄にするとデフォルトの設定になります。 * `Shell` - 一覧の中から、ユーザのシェルを入力してください。 シェルに関する詳細については crossref:basics[shells,「シェル」] をご覧ください。 * `Home directory` - ユーザのホームディレクトリ。 通常は、デフォルトの場所が適切です。 @@ -946,7 +848,6 @@ image::bsdinstall-adduser3.png[] すべてをインストールし、設定が終わった後に、 最後に設定を修正する機会が与えられます。 [[bsdinstall-final-config]] - image::bsdinstall-finalconfiguration.png[] インストールを完了する前に、 このメニューを使って変更、または、追加の設定を行なってください。 @@ -1026,7 +927,102 @@ Starting sshd. FreeBSD はデフォルトでは、グラフィカルな環境をインストールしません。 グラフィカルなウィンドウマネージャのインストール、 および設定に関するより多くの情報については、 crossref:x11[x11,X Window System] をご覧ください。 -適切に FreeBSD をシャットダウンすることは、 ハードウェアをダメージから守ったり、データの保護につながります。 _システムを適切にシャットダウンする前に、 電源を落すということはしないでください!_``wheel`` グループのメンバとなっているユーザは、 コマンドラインから `su` と入力し、 `root` のパスワードを入力してスーパユーザとなってください。 その後、`shutdown -p now` と入力すると、システムは正しくシャットダウンし、 ハードウェアが対応していれば、電源が落ちます。 +適切に FreeBSD をシャットダウンすることは、 ハードウェアをダメージから守ったり、データの保護につながります。 __システムを適切にシャットダウンする前に、 電源を落すということはしないでください!__``wheel`` グループのメンバとなっているユーザは、 コマンドラインから `su` と入力し、 `root` のパスワードを入力してスーパユーザとなってください。 その後、`shutdown -p now` と入力すると、システムは正しくシャットダウンし、 ハードウェアが対応していれば、電源が落ちます。 + +[[bsdinstall-network]] +== ネットワークインタフェース + +[[bsdinstall-config-network-dev]] +=== ネットワークインタフェースの設定 + +次に、 コンピュータが認識したすべてのネットワークインタフェースが表示されます。 設定するネットワークインタフェースを選んでください。 + +[[bsdinstall-configure-net-interface]] +.イーサネットインタフェースの選択 +image::bsdinstall-configure-network-interface.png[] + +イーサネットインタフェースを選択したのであれば、<> で表示されるメニューまで飛びます。 ワイヤレスネットワークを選択したのであれば、 システムはワイヤレスアクセスポイントをスキャンします。 + +[[bsdinstall-wireless-scan]] +.ワイヤレスアクセスポイントのスキャン +image::bsdinstall-configure-wireless-scan.png[] + +ワイヤレスネットワークは Service Set Identifier (SSID) によって識別されます。 SSID は、それぞれのネットワークに与えられる、 短く、一意的な名前です。 スキャンで見つかった SSID の一覧は、 そのネットワークで利用できる暗号化のタイプの説明とともに表示されます。 もし、期待した SSID が一覧に表示されていなければ、 btn:[Rescan] を選択してもう一度スキャンしてください。 もし、期待したネットワークが表示されなければ、 接続のためのアンテナを確認したり、 コンピュータをアクセスポイントの近くに移動させてみてください。 その後もう一度スキャンしてください。 + +[[bsdinstall-wireless-accesspoints]] +.ワイヤレスネットワークの選択 +image::bsdinstall-configure-wireless-accesspoints.png[] + +次に、 ワイヤレスネットワークに接続するための暗号情報を入力してください。 WEP のような古い暗号の安全性は低いので、 WPA2 暗号が強く推奨されます。 WPA2 を使用してるネットワークでは、 Pre-Shared Key (PSK) と呼ばれるパスワードを入力してください。 セキュリティ上の観点から、 入力ボックスに入力した文字はアスタリスクで表示されます。 + +[[bsdinstall-wireless-wpa2]] +.WPA2 のセットアップ +image::bsdinstall-configure-wireless-wpa2setup.png[] + +次は、イーサネットもしくはワイヤレスインタフェースに対して、 IPv4 を設定するかどうかを選択します。 + +[[bsdinstall-configure-net-ipv4]] +.IPv4 ネットワークの選択 +image::bsdinstall-configure-network-interface-ipv4.png[] + +IPv4 の設定方法は 2 通りあります。 _DHCP_ はネットワークインタフェースを自動的に適切に設定する方法で、 DHCP サーバのあるネットワークでは使用すべきです。 もし、DHCP を利用できない環境では、 静的な設定として、 ネットワークのアドレス情報を手動で入力する必要があります。 + +[NOTE] +==== +適当なネットワーク情報を入力しても動かないので、 DHCP サーバが利用できなのであれば、 ネットワーク管理者またはサービスプロバイダから <> に示されている情報を入手してください。 +==== + +DHCP サーバを利用できるのであれば、 次のメニューで btn:[Yes] を選択して、 ネットワークインタフェースの設定を自動的に行ってください。 インストーラは DHCP サーバを検索し、 システムに対するアドレス情報を入手するために、 少しの間停止しているように表示されます。 + +[[bsdinstall-net-ipv4-dhcp]] +.IPv4DHCP 設定の選択 +image::bsdinstall-configure-network-interface-ipv4-dhcp.png[] + +DHCP サーバを利用できない環境では、 btn:[No] を選択し、 このメニューにおいて以下のアドレス情報を入力してください。 + +[[bsdinstall-net-ipv4-static]] +.IPv4 の静的な設定 +image::bsdinstall-configure-network-interface-ipv4-static.png[] + +[[bsdinstall-collect-network-information]] +* `IP Address` - コンピュータに手動で与える IPv4 アドレスです。 このアドレスは一意的なものである必要があり、 すでにローカルネットワーク上の他のネットワーク機器で使われているものではいけません。 +* `Subnet Mask` - ネットワークのサブネットマスクです。 +* `Default Router` - このネットワークのデフォルトゲートウェイの IP アドレスです。 + +次の画面では、インタフェースを IPv6 で設定すべきかを選択します。 IPv6 が利用でき、希望するのであれば、 btn:[Yes] を選択してください。 + +[[bsdinstall-net-ipv6]] +.IPv6 ネットワークの選択 +image::bsdinstall-configure-network-interface-ipv6.png[] + +IPv6 の設定に関しても 2 つの方法があります。 StateLess Address AutoConfiguration (_SLAAC_) は、ローカルルータから適切なネットワーク設定情報を入手するように、 自動的にリクエストします。 詳細については link:http://tools.ietf.org/html/rfc4862[http://tools.ietf.org/html/rfc4862] を参照してください。静的な設定では、 ネットワーク情報を手動で入力する必要があります。 + +IPv6 ルータを利用できるのであれば、 次のメニューで btn:[Yes] を選択し、 ネットワークインタフェースの設定を自動的に行ってください。 インストーラはルータを見つけ出し、 システムに対するアドレス情報を入手するために、 少しの間停止しているように表示されます。 + +[[bsdinstall-net-ipv6-slaac]] +.IPv6 SLAAC 設定の選択 +image::bsdinstall-configure-network-interface-slaac.png[] + +IPv6 ルータが利用できない環境では、 btn:[No] を選択して、 表示されるメニューで以下のアドレス情報を入力する必要があります。 + +[[bsdinstall-net-ipv6-static]] +.IPv6 の静的な設定 +image::bsdinstall-configure-network-interface-ipv6-static.png[] + +* `IPv6 Address` - このコンピュータに割り当てられた IPv6 アドレスです。 このアドレスは一意的なものである必要があり、 すでにローカルネットワーク上の他のネットワーク機器で使われているものではいけません。 +* `Default Router` - このネットワークのデフォルトゲートウェイの IPv6 アドレスです。 + +最後のネットワークメニューでは、 Domain Name System (DNS) リゾルバを設定します。 これは、ホスト名とネットワークアドレスを変換します。 すでに DHCP または SLAAC を使って自動的にネットワークインタフェースを設定したのであれば、 `Resolver Configuration` には値がすでに入っているでしょう。 そうでなければ、`Search` フィールドにローカルネットワークのドメイン名を入力してください。 `DNS` #1 および `DNS` #2 は、 ローカル DNS サーバの IPv4 または IPv6 アドレスです。 少なくとも、1 つの DNS サーバは必要です。 + +[[bsdinstall-net-dns-config]] +.DNS の設定 +image::bsdinstall-configure-network-ipv4-dns.png[] + +ネットワーク接続の設定が終わったら、FreeBSD をインストールするコンピュータと同じ地域のミラーサイトを選んでください。 ターゲットコンピュータの近くにミラーサイトがあると、 ファイルのダウンロードは早く終わるので、 インストールの時間は短くなります。 + +[[bsdinstall-netinstall-mirror]] +.ミラーサイトの選択 +image::bsdinstall-netinstall-mirrorselect.png[] [[bsdinstall-install-trouble]] == トラブルシューティング