Diff from 1.39.2.16 to 1.39.2.21

Submitted by:	SUZUKI Koichi <metal@gc5.so-net.ne.jp>
This commit is contained in:
Kazuo Horikawa 2002-09-06 03:30:24 +00:00
parent 86301dd5ed
commit 6e12fc8e51
Notes: svn2git 2020-12-08 03:00:23 +00:00
svn path=/head/; revision=14185

View file

@ -33,7 +33,7 @@
.\" SUCH DAMAGE.
.\"
.\" from: @(#)sh.1 8.6 (Berkeley) 5/4/95
.\" %FreeBSD: src/bin/sh/sh.1,v 1.39.2.16 2002/07/02 20:06:20 dillon Exp %
.\" $FreeBSD$
.\"
.\" $FreeBSD$
.\" Japanese Translation amended by Norihiro Kumagai, 3/29/96,
@ -49,10 +49,10 @@
.Nd コマンドインタプリタ (シェル)
.Sh 書式
.Nm
.Op Fl /+abCEefIimnpsTuVvx
.Op Fl /+abCEefIimnPpsTuVvx
.Op Fl /+o Ar longname
.Op Fl c Ar string
.Op Ar arg ...\&
.Op Ar arg ...
.Sh 解説
.Nm
ユーティリティ
@ -150,13 +150,13 @@
.Fl /+o
は例外です。
次の解説では、長い名前は単一文字オプションの後で説明します。
次の解説では、長い名前は単一文字オプションの隣に示されています。
あるオプションの長い名前は、
.Xr sh 1
.Fl /+o
オプションへの引数として指定可能です。
シェルが起動されると
シェルが起動されてからは
オプションの長い名前を
.Ic set
組み込みコマンド (後述の
@ -179,22 +179,22 @@
.Fl c
のオプションは長い名前を持ちません。
.Bl -tag -width Ds
.Bl -tag -width indent
.It Fl a Li allexport
値が代入されたときに変数をエクスポートするよう、変数にフラグを付けます。
.It Fl b Li notify
バックグラウンドジョブ実行の完了を、コマンドが実行中でも即座に報告しま
す (未実装です)。
.It Fl C Li noclobber
すでに存在するファイルに対して
すでに存在するファイル
.Dq Li >
リダイレクトにより上書きしません (未実装です)
リダイレクトで上書きしません
.It Fl E Li emacs
組み込みの
.Xr emacs 1
風のコマンド行編集機能を有効にします (それ以前に
.Fl V
オプションが指定された場合、それを無効にします)。
オプションが指定されていた場合、それを無効にします)。
.It Fl e Li errexit
非対話モードで、テスト状態にないコマンドの実行に失敗した場合、
直ちにシェルを終了します。
@ -206,7 +206,7 @@
.Dq Li ||
の左辺値として用いられているコマンドも、テスト状態とみなされます。
.It Fl f Li noglob
パス名展開を行いません。
パス名展開を行いません。
.It Fl I Li ignoreeof
対話的シェルの場合、入力の
.Dv EOF
@ -218,6 +218,15 @@
.It Fl n Li noexec
非対話的シェルの場合、コマンドを読み込みますが、そのコマンドの実行は
しません。シェルスクリプトの文法を検査する場合に便利です。
.It Fl P Li physical
.Ic cd
.Ic pwd
コマンドにおけるデフォルトを
.Fl L
(論理的なディレクトリレイアウト) から
.Fl P
(物理的なディレクトリレイアウト) へ変更します。
.It Fl p Li privileged
特権モードを有効にします。
起動時に実効ユーザ ID あるいは実効グループ ID が、実ユーザ ID や実グルー
@ -255,8 +264,7 @@ sh -T -c "trap 'exit 1' 2 ; some-blocking-program"
.It Fl u Li nounset
値が設定されていない変数を展開しようとした場合、
標準エラー出力にエラーメッセージを出力し、
さらに非対話的シェルならば、ただちにシェルを終了します
(未実装です)。
さらに非対話的シェルならば、ただちにシェルを終了します。
.It Fl V Li vi
組み込みの
.Xr vi 1
@ -289,6 +297,13 @@ sh -T -c "trap 'exit 1' 2 ; some-blocking-program"
set -E
set -o emacs
.Ed
.Pp
.Fl o
オプションが引数なしで使用された場合、
現在のオプション設定を人が読める形式で表示します。
.Cm +o
が引数なしで使用された場合は、現在のオプション設定を
シェルへ再入力するのに適した形式で出力します。
.Ss 構文構造
シェルは、ファイルを行単位で読み込み、空白文字 (ブランクおよびタブ) や
シェルにとって特別な意味を持つ特定の文字列 (
@ -297,38 +312,16 @@ set -o emacs
を区切りとして、複数の単語に分割します。演算子には、制御演算子とリ
ダイレクト演算子の 2 種類があります (これらの意味については後述します)。
以下に、それらの一覧を示します。
.Bl -tag -width Ds
.Bl -tag -width indent
.It No 制御演算子:
.Bl -column "XXX" "XXX" "XXX" "XXX" "XXX" -offset center -compact
.It Xo
.Li & Ta Xo
.Li && Ta Xo
.Li ( Ta Xo
.Li ) Ta Xo
.Li \en
.Xc Xc Xc Xc Xc
.It Xo
.Li ;; Ta Xo
.Li ; Ta Xo
.Li | Ta Xo
.Li ||
.Xc Xc Xc Xc
.It Li & Ta Li && Ta Li ( Ta Li ) Ta Li \en
.It Li ;; Ta Li ; Ta Li | Ta Li ||
.El
.It No リダイレクト演算子:
.Bl -column "XXX" "XXX" "XXX" "XXX" "XXX" -offset center -compact
.It Xo
.Li < Ta Xo
.Li > Ta Xo
.Li << Ta Xo
.Li >> Ta Xo
.Li <>
.Xc Xc Xc Xc Xc
.It Xo
.Li <& Ta Xo
.Li >& Ta Xo
.Li <<- Ta Xo
.Li >|
.Xc Xc Xc Xc
.It Li < Ta Li > Ta Li << Ta Li >> Ta Li <>
.It Li <& Ta Li >& Ta Li <<- Ta Li >|
.El
.El
.Ss 引用 (クォート)
@ -336,7 +329,7 @@ set -o emacs
を打ち消すために用います。引用には、シングルクォート文字のペアを使う方法、
ダブルクォート文字のペアを使う方法、バックスラッシュ文字を使う方法
の 3 種類があります。
.Bl -tag -width Ds
.Bl -tag -width indent
.It シングルクォート文字
シングルクォートのペアで囲まれた文字は、すべてその文字そのまま (リテラル)
として扱われます (ただしシングルクォートは別です。シングルクォート
@ -354,13 +347,7 @@ set -o emacs
次の文字の前にある場合はクォートになりますが、
それ以外ではリテラルのままとなります:
.Bl -column "XXX" "XXX" "XXX" "XXX" "XXX" -offset center -compact
.It Xo
.Li $ Ta Xo
.Li ` Ta Xo
.Li \&" Ta Xo
.Li \e\ Ta Xo
.Li \en
.Xc Xc Xc Xc Xc
.It Li $ Ta Li ` Ta Li \&" Ta Li \e\ Ta Li \en
.El
.It バックスラッシュ
バックスラッシュは、その後ろの 1 文字を、リテラルとして扱うように指示
@ -373,27 +360,9 @@ set -o emacs
予約語はシェルにとって特別な意味を持つ単語で、行の先頭または制御演算子
の直後でのみ予約語として認識されます。以下に予約語の一覧を挙げます。
.Bl -column "doneXX" "elifXX" "elseXX" "untilXX" "whileX" -offset center
.It Xo
.Li \&! Ta Xo
.Li { Ta Xo
.Li } Ta Xo
.Ic case Ta Xo
.Ic do
.Xc Xc Xc Xc Xc
.It Xo
.Ic done Ta Xo
.Ic elif Ta Xo
.Ic else Ta Xo
.Ic esac Ta Xo
.Ic fi
.Xc Xc Xc Xc Xc
.It Xo
.Ic for Ta Xo
.Ic if Ta Xo
.Ic then Ta Xo
.Ic until Ta Xo
.Ic while
.Xc Xc Xc Xc Xc
.It Li \&! Ta { Ta } Ta Ic case Ta Ic do
.It Ic done Ta Ic elif Ta Ic else Ta Ic esac Ta Ic fi
.It Ic for Ta Ic if Ta Ic then Ta Ic until Ta Ic while
.El
.Ss エイリアス
エイリアスは、名前とそれと対応する値が対になったもので、
@ -420,14 +389,14 @@ ls -F foobar
.Ed
.Pp
エイリアスは、初心者に対し、引数付きの関数を生成する面倒を求めることなく、
短いコマンドをつくり出す便利な方法を提供するものです。
短いコマンドをり出す便利な方法を提供するものです。
しかし、構文的にあいまいなコードを作り出すことにもつながりかねません。
そのような使い方はお勧めできません。
.Ss コマンド
シェルは、読み込んだ単語を、文法に従って解釈します。
本マニュアルでは文法については解説しません。
.St -p1003.2
の BNF 表記を参照してください。要するに、行を1行を読み込み、読み込んだ
の BNF 表記を参照してください。要するに、行を 1 行を読み込み、読み込んだ
行の最初の単語 (制御演算子がある場合は、そのあとの最初の単語) が予約語
でない場合、シェルはその行を単純コマンドとして解釈します。それ以外の場
合、複合コマンドあるいは特殊構造であると解釈します。
@ -452,7 +421,7 @@ ls -F foobar
.Dq Li name=value
の変数代入を、現在のシェルの環境に反映します。
.It
次節で説明する方法で、リダイレクトを行います。
次節で説明する方法で、リダイレクトを行います。
.El
.Ss リダイレクト
リダイレクトは、コマンドがどこから入力するか、どこへ出力するかを
@ -501,7 +470,7 @@ ls -F foobar
.Bd -literal -offset indent
[n]<< delimiter
here-doc-text
...\&
...
delimiter
.Ed
.Pp
@ -532,7 +501,7 @@ here-doc-text
ンドの実行が完了すると、位置パラメータを元の値に戻します。これは全て現
在のシェルの中で処理されます。
.Pp
組み込みコマンドは、新たなプロセスを作成せずにシェル内部で実行されます。
シェルの組み込みコマンドは、新たなプロセスを作成せずにシェル内部で実行されます。
.Pp
コマンドが関数でも組み込みコマンドでもない場合は、通常のプログラムとみなし
(次節で説明するとおり) ファイルシステムの中でそのコマンドを検索します。
@ -679,9 +648,9 @@ command1 & [command2 & ...]
接続されます。
.Ss リスト (一般的な話)
リストは 0 個またはそれ以上のコマンドを改行文字、セミコロン文字、アン
ーサント文字 (&) で区切った列です。リストは、これら 3 つの記号のいずれかで
サンド文字 (&) で区切った列です。リストは、これら 3 つの記号のいずれかで
終了させることもできます。リスト中のコマンドは並べられた順に実行
されます。もし、コマンドに続けてアンパーサント文字が置かれている場合、
されます。もし、コマンドに続けてアンパサンド文字が置かれている場合、
シェルはそのコマンドを起動したあと、すぐに次のコマンドの処理を開始します。
その他の場合、そのコマンドの終了を待ってから次のコマンドの処理を開始します。
.Ss 短絡リスト演算子 (Short-Circuit List Operators)
@ -710,7 +679,7 @@ command1 & [command2 & ...]
.Dl Ic if Ar list
.Dl Ic then Ar list
.Dl [ Ic elif Ar list
.Dl Ic then Ar list ] ...\&
.Dl Ic then Ar list ] ...
.Dl [ Ic else Ar list ]
.Dl Ic fi
.Pp
@ -734,7 +703,7 @@ command1 & [command2 & ...]
.Pp
.Ic for
コマンドの文法は以下のとおりです。
.Dl Ic for Ar variable Ic in Ar word ...\&
.Dl Ic for Ar variable Ic in Ar word ...
.Dl Ic do Ar list
.Dl Ic done
.Pp
@ -778,7 +747,7 @@ command1 & [command2 & ...]
コマンドの文法は以下のとおりです。
.Dl Ic case Ar word Ic in
.Dl pattern) list ;;
.Dl ...\&
.Dl ...
.Dl Ic esac
.Pp
pattern は、1 つあるいは複数のパターン (後述の
@ -825,7 +794,7 @@ name ( ) command
これは関数定義中の最初の文で行わなければなりません。構文は次のとおりです。
.Bd -ragged -offset indent
.Ic local
.Op Ar variable ...\&
.Op Ar variable ...
.Op Ar -
.Ed
.Pp
@ -1022,7 +991,7 @@ ${parameter}
.Pp
さらに、以下の形式を用いることにより、パラメータ展開の結果に修正を加える
ことができます。
.Bl -tag -width Ds
.Bl -tag -width indent
.It Li ${parameter:-word}
デフォルト値への置換: パラメータ parameter が設定されていないか空の値
を持つ場合、word を展開した結果に置換されます。さもなければ、パラメー
@ -1065,7 +1034,7 @@ ${parameter}
パラメータ展開全体をダブルクォートで囲んでも
パターンは引用されません。中括弧のなかで引用することにより
パターンを引用することができます。
.Bl -tag -width Ds
.Bl -tag -width indent
.It Li ${parameter%word}
最短後置パターンの削除:
まず word が展開され、その結果をパターンとして扱います。
@ -1099,7 +1068,7 @@ $(command)
`command`
.Ed
.Pp
とした場合に行われます。
とした場合に行われます。
シェルは、コマンド command をサブシェルの環境で実行し、command が標準出力
に出力したものから最後の改行文字を削除した結果で置換します。
最後以外の
@ -1192,14 +1161,14 @@ $((expression))
を含めるときも同様で、
リストの最初もしくは最後に置きます。
.Ss シェル組み込みコマンド
本節では、別プロセスでは実行できない処理を行うために組み込まれている
本節では、別プロセスでは実行できない処理を行うために組み込まれている
コマンドを列挙します。
さらに、組み込みバージョンの
.Xr printf 1
.Xr test 1
が効率を上げるために提供されています。
.Bl -tag -width Ds
.Bl -tag -width indent
.It Ic \&:
終了ステータス 0 (真) を返すヌルコマンドです。
.It Ic \&. Ar file
@ -1214,10 +1183,8 @@ $((expression))
を使用して、ファイルを検索します。
.Ev PATH
を使用しても見付からない場合、カレントディレクトリを検索します。
.It Ic alias Op Ar name ...\&
.It Ic alias Xo
.Op Ar name Ns = Ns Ar string ...
.Xc
.It Ic alias Op Ar name ...
.It Ic alias Op Ar name Ns = Ns Ar string ...
.Ar name Ns = Ns Ar string
が指定されている場合、シェルは名前
.Ar name
@ -1233,15 +1200,22 @@ $((expression))
は定義されているすべてのエイリアスの名前と値を表示します (
.Ic unalias
も参照)。
.It Ic bg Op Ar job ...\&
エイリアスの値は適切にクォートされており、
シェルへ再入力するのに適しています。
.It Ic bg Op Ar job ...
指定されたジョブ (指定されなかった場合は現在のジョブ) を、
続けてバックグラウンドで実行させます。
.It Ic command Ar cmd Op Ar arg ...\&
.It Ic builtin Ar cmd Op Ar arg ...
指定された組み込みコマンド
.Ar cmd
を実行します。
シェル関数を同名の組み込みコマンドでオーバライドしたい場合に有用です。
.It Ic cd Op Ar directory
.It Ic bind Oo Fl aeklrsv Oc Oo Ar key Oo Ar command Oc Oc
行編集機能のキーバインドを表示もしくは変更します。
このコマンドについては
.Xr editrc 5
で説明されています。
.It Ic cd Oo Fl LP Oc Op Ar directory
指定されたディレクトリ
.Ar directory
に移動します。
@ -1251,8 +1225,7 @@ $((expression))
で指定されるディレクトリに移動します。
.Ar directory
.Pa / ,
.Pa \&. ,
.Pa / , \&. ,
.Pa ..
のいずれでも開始しない場合、指定された
.Ar directory
@ -1271,24 +1244,44 @@ $((expression))
これは、
.Ev CDPATH
の機構が動作した場合と、シンボリックリンクを辿った場合に発生します。
.Pp
.Fl P
オプションが指定された場合、
.Pa ..
は物理的に扱われ、シンボリックリンクは
.Pa ..
部分が処理される前に解決されます。
.Fl L
オプションが指定された場合は、
.Pa ..
は論理的に扱われます。
こちらがデフォルトになっています。
.It Ic chdir
.Ic cd
組み込みコマンドの別名です。
.It Xo
.Ic echo
.Op Fl en
.Ar string
.Xc
.It Ic command Oo Fl p Oc Op Ar utility Op Ar argument ...
指定された
.Ar utility
を単純コマンドとして実行します (
.Sx 単純コマンド
セクションを参照)。
.Pp
.Fl p
オプションが指定された場合、コマンド検索は、
.Ev PATH
のデフォルト値を用いて行われます。
これにより全ての標準ユーティリティを見つけることが保証されます。
.It Ic echo Oo Fl e | n Oc Op Ar string
.Ar string
の後に改行文字を付けて、標準出力に表示します。
.Bl -tag -width Ds
.Bl -tag -width indent
.It Fl n
最後の改行文字を抑制します。
.It Fl e
C 風のバックスラッシュエスケープシーケンスを処理します。
.Ic echo
は次の文字エスケープを理解します:
.Bl -tag -width Ds
.Bl -tag -width indent
.It \ea
警告 (端末ベルを鳴らす)
.It \eb
@ -1332,10 +1325,15 @@ $ echo -e a\e\e\e\eb
a\eb
.Ed
.El
.It Ic eval Ar string ...\&
.Pp
.Fl e
.Fl n
オプションのうち、どちらか片方のみを指定できます。
.It Ic eval Ar string ...
指定されたすべての引数を空白で結合し、その結果を解析し直してから
コマンドとして実行します。
.It Ic exec Op command Op arg ...\&
.It Ic exec Op command Op arg ...
.Ar commmand
が省略されない場合、そのシェルプロセスは指定されたプログラムに
置き換えられます (
@ -1353,7 +1351,8 @@ a\eb
が指定された場合、これはシェルの終了ステータスになります。
そうでない場合、直前に実行したコマンドの
終了ステータスがシェルの終了ステータスとなります。
.It Ic export Ar name ...\&
.It Ic export Oo Fl p Oc Op Ar name ...
.Xc
それ以後にシェルから実行されるコマンドの環境に、指定された名前の変数が
含まれるようにします (変数のエクスポート)。
変数のエクスポートを取り消す唯一の方法は、変数を
@ -1366,27 +1365,18 @@ export name=value
.Ed
.Pp
引数を指定しない場合、すべてのエクスポートされている名前と値が表示されます。
.It Xo
.Ic fc
.Op Fl e Ar editor
.Op Ar first Op Ar last
.Xc
.It Xo
.Ic fc
.Fl l
.Op Fl nr
.Op Ar first Op Ar last
.Xc
.It Xo
.Ic fc
.Fl s
.Op Ar old=new
.Op Ar first
.Xc
.Fl p
オプションが指定された場合、エクスポートされている変数は、一行毎に
.Dq Ic export Ar name Ns = Ns Ar value
という形式で表示されます。
これはシェルへ再入力するのに適しています。
.It Ic fc Oo Fl e Ar editor Oc Op Ar first Op Ar last
.It Ic fc Fl l Oo Fl nr Oc Op Ar first Op Ar last
.It Ic fc Fl s Oo Ar old Ns = Ns Ar new Oc Op Ar first
.Ic fc
組み込みコマンドは、対話的シェルにそれ以前に入力されたコマンドの内容を、
表示、編集、再実行します。
.Bl -tag -width Ds
.Bl -tag -width indent
.It Fl e Ar editor
編集に際し、指定されたエディタ
.Ar editor
@ -1435,7 +1425,7 @@ export name=value
または
.Ar last
、または両方の値は、以下のいずれかの形式で指定します。
.Bl -tag -width Ds
.Bl -tag -width indent
.It Ar [+]num
正の数で、コマンド番号を指定します。コマンド番号は
.Fl l
@ -1460,7 +1450,7 @@ export name=value
.Pp
.Ic fc
コマンドの実行にあたり、以下の環境変数の影響を受けます。
.Bl -tag -width Ds
.Bl -tag -width indent
.It Ev FCEDIT
使用するエディタ名
.It Ev HISTSIZE
@ -1494,11 +1484,7 @@ POSIX
.Dq Li \&?
がセットされます。
getopts はオプション群の末尾に到達すると偽の値 (1) を返します。
.It Xo
.Ic hash
.Op Fl rv
.Op Ar command ...\&
.Xc
.It Ic hash Oo Fl rv Oc Op Ar command ...
シェルは、コマンドの位置を保持するハッシュテーブルを維持管理しています。
.Ic hash
コマンドに引数が指定されなかった場合、このテーブルの内容が出力されます。
@ -1531,10 +1517,17 @@ getopts
.Ar job
省略された場合、現在のジョブに対して処理を行います。
.It Ic jobs
バックグラウンドで走行中の、現在のシェルプロセスの子プロセスの
一覧を出力します。
.It Ic pwd
.It Ic jobs Oo Fl ls Oc Op Ar job ...
指定されたジョブの情報を表示します。
.Ar job
引数が指定されなかった場合は、全てのジョブの情報を表示します。
情報には、ジョブ ID、ステータス、コマンド名が含まれます。
.Pp
.Fl l
オプションが指定された場合、各々のジョブの PID も表示されます。
.Fl s
オプションが指定された場合、一行毎にジョブの PID のみが表示されます。
.It Ic pwd Op Fl LP
カレントディレクトリのパスを表示します。組み込みコマンド版は
カレントディレクトリ名を覚えており、表示するときに再計算しないので、
組み込みコマンド版は同名のプログラムとは異なった表示をする場合があります。
@ -1542,13 +1535,14 @@ getopts
の名前を変更した場合でも、組み込み版の
.Xr pwd 1
は以前のディレクトリ名を表示し続けます。
.It Xo
.Ic read
.Op Fl p Ar prompt
.Op Fl t Ar timeout
.Op Fl er
.Ar variable ...\&
.Xc
.Pp
.Fl P
オプションが指定された場合、シンボリックリンクは解決されます。
.Fl L
オプションが指定された場合、カレントディレクトリは
シェルの表記で表示されます (シンボリックリンクは解決されません)。
こちらがデフォルトです。
.It Ic read Oo Fl p Ar prompt Oc Oo Fl t Ar timeout Oc Oo Fl er Oc Ar variable ...
.Fl p
オプションが指定され、かつ標準入力が端末の場合、
.Ar prompt
@ -1594,8 +1588,7 @@ getopts
.Pp
.Fl e
オプションは、古いスクリプトとの後方互換性のためだけにあります。
.It Ic readonly Ar name ...\&
.Ar name
.It Ic readonly Oo Fl p Oc Op Ar name ...
で指定された変数を読み出し専用とし、あとで値を変更したり unset した
りすることができないようにします。以下のように記述することで、
変数を読み出し専用と宣言するのと同時に値を設定することも可能です。
@ -1606,13 +1599,13 @@ readonly name=value
引数が指定されない場合、
.Ic readonly
コマンドは、読み出し専用になっている変数の名前の一覧を表示します。
.It Xo
.Ic set
.Op Fl /+abCEefIimnpTuVvx
.Op Fl /+o Ar longname
.Op Fl c Ar string
.Op Fl - Ar arg ...\&
.Xc
.Fl p
オプションが指定された場合、読み出し専用になっている変数を、一行毎に
.Dq Ic readonly Ar name Ns = Ns Ar value
の形式で表示します。
これはシェルに再入力するのに適しています。
.It Ic set Oo Fl /+abCEefIimnpTuVvx Oc Oo Fl /+o Ar longname Oc Oo
.Fl c Ar string Oc Op Fl - Ar arg ...
.Ic set
コマンドは 3 通りの異なった機能を持ちます。
.Bl -item
@ -1670,11 +1663,7 @@ variable=value
1 回のシフトにより、$2 の値が $1 に、$3 の
値が $2 に代入されます (以下同様)。また、$# の値は 1 減少します。
位置パラメータがない場合、shift は何もしません。
.It Xo
.Ic trap
.Op Ar action
.Ar signal ...\&
.Xc
.It Ic trap Oo Ar action Oc Ar signal ...
シェルが指定されたシグナル
.Ar signal
を受けとったときに、
@ -1685,12 +1674,12 @@ variable=value
は空文字列に
したり、省略したりすることができます。空文字列の場合、指定されたシグナルは
無視され、省略した場合は、指定したシグナルを受けとったときデフォルトの処理を
います。シェルがサブシェルを起動するとき、trap で指定された
行います。シェルがサブシェルを起動するとき、trap で指定された
(が無視されていない) シグナルをデフォルトの動作に再設定します。
シェルが起動したときにすでに無視されるように設定されていたシグナルに対して
.Ic trap
コマンドを使用しても効果はありません。
.It Ic type Op Ar name ...\&
.It Ic type Op Ar name ...
.Ar name
をコマンドとして解釈し、コマンド検索の結果を出力します。出力さ
@ -1699,11 +1688,7 @@ variable=value
not found (見つからず) があります。エイリアスについては、エイリアス展開
の結果が出力されます。コマンドと痕跡つきエイリアスについては、そのコマンドの
完全なパス名が印刷されます。
.It Xo
.Ic ulimit
.Op Fl HSabcdflmnstuv
.Op Ar limit
.Xc
.It Ic ulimit Oo Fl HSabcdflmnstuv Oc Op Ar limit
リソースのリミット値 (リミット値については
.Xr getrlimit 2
参照) を設定あるいは表示します。
@ -1736,7 +1721,7 @@ not found (
.Pp
この他のオプションは、表示あるいは設定するリソースの種類を指定するものです。
これらは互いに排他的です。
.Bl -tag -width Ds
.Bl -tag -width indent
.It Fl b Ar sbsize
ソケットバッファサイズの最大値。バイト単位。
.It Fl c Ar coredumpsize
@ -1767,18 +1752,21 @@ not found (
.Ar mask
で指定された 8 進数の値に設定します。引数が
省略された場合、現在のマスクの値が表示されます。
.It Xo
.Ic unalias
.Op Fl a
.Op Ar name
.Xc
.It Ic unalias Oo Fl a Oc Op Ar name
.Ar name
が指定された場合、指定された名前のエイリアスを削除します。
.Fl a
オプションが指定された場合、すべてのエイリアスを削除します。
.It Ic unset Ar name ...\&
.It Ic unset Oo Fl fv Oc Ar name ...
指定された変数または関数を unset し、エクスポートされていない状態にします。
指定された名前の変数も関数も存在する場合、変数と関数の両方が unset されます。
.Fl v
オプションが指定されるか、オプションが何も指定されなかった場合、
.Ar name
引数は変数名として扱われます。
.Fl f
オプションが指定された場合、
.Ar name
引数は関数名として扱われます。
.It Ic wait Op Ar job
指定されたジョブ
.Ar job
@ -1827,6 +1815,6 @@ vi
.Sh 歴史
.Nm
コマンドは、
.At V.1
.At v1
で登場しました。
.\" -Amended by N.Kumagai 97.12.30