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The FreeBSD Documentation Project The FreeBSD Documentation Project
The FreeBSD Japanese Documentation Project The FreeBSD Japanese Documentation Project
Original revision: 1.24 Original revision: 1.28
$FreeBSD: doc/ja_JP.eucJP/books/handbook/introduction/chapter.sgml,v 1.10 2000/01/11 08:41:59 motoyuki Exp $ $FreeBSD: doc/ja_JP.eucJP/books/handbook/introduction/chapter.sgml,v 1.11 2000/07/15 05:42:11 kuriyama Exp $
--> -->
<chapter id="introduction"> <chapter id="introduction">
<title>はじめに</title> <title>はじめに</title>
<para><emphasis>Restructured, reorganized, and parts rewritten by
&a.jim;, 17 January 2000.</emphasis></para>
<sect1>
<title>Synopsis</title>
<para>FreeBSD に興味を持って頂きありがとうございます!
以下の章では FreeBSD の歴史, 目標, 開発モデルなど,
FreeBSD プロジェクトに関する様々な事柄に言及しています.</para>
<para>FreeBSD は, Intel アーキテクチャ (x86) と DEC Alpha ベースの <para>FreeBSD は, Intel アーキテクチャ (x86) と DEC Alpha ベースの
コンピュータシステムのための システムのための 4.4BSD-Lite2 をベースとしたオペレーティング
4.4BSD-Lite2 をベースとしたオペレーティングシステムです. FreeBSD システムです.
の概要については, <link linkend="nutshell">FreeBSD 他のアーキテクチャに対する移植も進行中です.
とは</link>をご覧ください. このプロジェクトの歴史については, FreeBSD の概要については, <link linkend="nutshell">次のセクション
<link linkend="history">FreeBSD 小史</link> をご覧ください. </link> をご覧ください.
最新のリリースについての記述は, <link <link linkend="history">FreeBSD の歴史</link> や,
linkend="relnotes">現在のリリースについて</link>をご覧ください. <link linkend="relnotes">現在のリリースについて</link>
FreeBSD プロジェクトへの何らかの貢献 (ソースコード, 機器, も読むことができます.
プロジェクトへの何らかの貢献 (ソースコード, ハードウェア,
資金の提供など) について興味があれば, <link 資金の提供など) について興味があれば, <link
linkend="contrib">FreeBSD への貢献</link> linkend="contrib">FreeBSD への貢献</link> をご覧ください.</para>
の章をご覧ください.</para> </sect1>
<sect1 id="nutshell"> <sect1 id="nutshell">
<title>FreeBSD とは</title> <title>FreeBSD へようこそ!</title>
<para><emphasis>原作: 不明.</emphasis></para> <para>もしまだここを読んでいるなら, FreeBSD がどんなものか,
何ができるのかを多少なりとも理解していると思います.
もし FreeBSD について初心者なら, このまま読み続けてください.</para>
<para><emphasis>訳: &a.jp.tomo;.</emphasis></para> <sect2>
<title>FreeBSD って何?</title>
<para>FreeBSD は, Intel 社の 386, Pentium ファミリに加え, <para>一般に, FreeBSD は 4.4BSD-Lite2 ベースのオペレーティング
AMD 社や Cyrix 社の Intel 互換 CPU, システムです.
DEC 社の Alpha といった各 CPU アーキテクチャに Intel アーキテクチャ (x86) ベースのコンピュータシステム上で
基づくコンピュータシステム用として, 動作し, DEC Alpha アーキテクチャでも動作します.</para>
現在求めうる最高水準のオペレーティングシステムです.
FreeBSD は, 従来高価なコンピュータでしか利用できなかった <para>FreeBSD は, 以下のサイトを含む多くの Internet
多くの先進的な機能を提供します. 上の最大クラスのサイトで利用されています:</para>
FreeBSD には次のような機能があります:</para>
<itemizedlist>
<listitem>
<para><ulink url="http://www.yahoo.com/">Yahoo!</ulink></para>
</listitem>
<listitem>
<para><ulink url="http://www.hotmail.com/">Hotmail</ulink></para>
</listitem>
<listitem>
<para><ulink url="http://www.apache.org/">Apache</ulink></para>
</listitem>
<listitem>
<para><ulink url="http://www.be.com/">Be, Inc.</ulink></para>
</listitem>
<listitem>
<para><ulink url="http://www.bluemountain.com/">Blue Mountain
Arts</ulink></para>
</listitem>
<listitem>
<para><ulink url="http://www.pair.com/">Pair
Networks</ulink></para>
</listitem>
<listitem>
<para><ulink url="http://www.whistle.com/">Whistle
Communications</ulink></para>
</listitem>
<listitem>
<para><ulink url="http://www.wccdrom.com/">Walnut Creek
CDROM</ulink></para>
</listitem>
</itemizedlist>
<para>などです.</para>
</sect2>
<sect2>
<title>FreeBSD で何ができるの?</title>
<para>FreeBSD には多くの注目すべき機能があります.
例を挙げれば以下のようになります:</para>
<itemizedlist> <itemizedlist>
<listitem> <listitem>
@ -63,11 +123,12 @@
<listitem> <listitem>
<para>SLIP や PPP, NFS, DHCP, NIS といった業界標準規格の <para>SLIP や PPP, NFS, DHCP, NIS といった業界標準規格の
サポートを含んだ <emphasis>堅固な TCP/IP ネットワーキング</emphasis>. サポートを含んだ
<emphasis>堅固な TCP/IP ネットワーキング</emphasis>.
これによって, FreeBSD マシンが商用サーバと同じように相互に運用でき, これによって, FreeBSD マシンが商用サーバと同じように相互に運用でき,
NFS(リモートファイルアクセス)や, 電子メールサービスのような NFS(リモートファイルアクセス)や, 電子メールサービスのような
極めて重要な機能を提供します. 極めて重要な機能を提供します.
また, WWW や ftp, ルーティング, ファイアウォール また, WWW や FTP, ルーティング, ファイアウォール
(セキュリティ) サービスを用いてインターネットと (セキュリティ) サービスを用いてインターネットと
接続できます.</para> 接続できます.</para>
</listitem> </listitem>
@ -118,7 +179,7 @@
<listitem> <listitem>
<para>デマンドページング <emphasis>仮想メモリ</emphasis> <para>デマンドページング <emphasis>仮想メモリ</emphasis>
とそれに &ldquo;付随の VM/buffer キャッシュ&rdquo;の設計は, とそれに <quote>付随の VM/buffer キャッシュ</quote>の設計は,
多くのメモリを要求する 多くのメモリを要求する
アプリケーションに対して効率よくメモリを アプリケーションに対して効率よくメモリを
与えるようにする一方で, 与えるようにする一方で,
@ -203,7 +264,8 @@
</listitem> </listitem>
<listitem> <listitem>
<para>ファイアウォールと NAT("IP マスカレード")ゲートウェイ</para> <para>ファイアウォールと NAT
(<quote>IP マスカレード</quote>) ゲートウェイ</para>
</listitem> </listitem>
<listitem> <listitem>
@ -265,7 +327,7 @@
としてFreeBSDを使うこともできます. X端末とは違ってFreeBSDは としてFreeBSDを使うこともできます. X端末とは違ってFreeBSDは
多くのアプリケーションをローカルに走らせることもでき, 多くのアプリケーションをローカルに走らせることもでき,
中心のサーバの負荷を軽減することも可能です. 中心のサーバの負荷を軽減することも可能です.
FreeBSDは&ldquo;ディスクレス&rdquo;でもブート可能であり, FreeBSDは<quote>ディスクレス</quote>でもブート可能であり,
個々のワークステーションを安価で, 容易に管理することさえ 個々のワークステーションを安価で, 容易に管理することさえ
可能にします.</para> 可能にします.</para>
</listitem> </listitem>
@ -278,22 +340,29 @@
</listitem> </listitem>
</itemizedlist> </itemizedlist>
<para>FreeBSDはCDROMまたはanonymous ftpによってソース, <para>FreeBSD は CDROM または anonymous FTP によってソース,
バイナリとも 利用可能です. 詳しくは, <link バイナリとも利用可能です.
linkend="mirrors">FreeBSD の入手方法</link> 詳しくは, <link linkend="mirrors">FreeBSD の入手方法</link>
を見てください.</para> を見てください.</para>
</sect2>
</sect1> </sect1>
<sect1 id="history"> <sect1 id="history">
<title>FreeBSD について</title>
<para>以下のセクションでは, 簡単な歴史やプロジェクトの目標,
開発モデルなど, 普段は表にでない話題を提供しています.</para>
<sect2>
<title>FreeBSD 小史</title> <title>FreeBSD 小史</title>
<para><emphasis>原作: &a.jkh;</emphasis>.</para> <para><emphasis>原作: &a.jkh;</emphasis>.</para>
<para><emphasis>訳: &a.jp.masaki;, &a.jp.hino;. <para><emphasis>訳: &a.jp.masaki;, &a.jp.hino;.
<!-- <br> -->19 December 1996.</emphasis></para> 19 December 1996.</emphasis></para>
<para>FreeBSD プロジェクトは 1993年の始めに &ldquo;Unofficial <para>FreeBSD プロジェクトは 1993年の始めに <quote>Unofficial
386BSD Patchkit&rdquo; の最後の 3人のまとめ役によって, 部分的に 386BSD Patchkit</quote> の最後の 3人のまとめ役によって, 部分的に
patchkit から派生する形で開始 されました. ここでの patchkit から派生する形で開始 されました. ここでの
3人のまとめ役というのは, Nate Williams と, Rod Grimes と, 私 3人のまとめ役というのは, Nate Williams と, Rod Grimes と, 私
(Jordan K. Hubbard) です.</para> (Jordan K. Hubbard) です.</para>
@ -303,8 +372,8 @@
の数多くの問題を修正するための, 386BSD の数多くの問題を修正するための, 386BSD
の暫定的なスナップショットを作成することでした. の暫定的なスナップショットを作成することでした.
こういった経緯を経てい るので, こういった経緯を経てい るので,
このプロジェクトの初期の頃の名前が &ldquo; 386BSD 0.5 &rdquo; このプロジェクトの初期の頃の名前が <quote> 386BSD 0.5 </quote>
&ldquo;386BSD 暫定版 (Interim)&rdquo; <quote>386BSD 暫定版 (Interim)</quote>
であったということを覚えている人もいるでしょう.</para> であったということを覚えている人もいるでしょう.</para>
<para>386BSD は, Bill Jolitz が (訳注: バークレイ Net/2 <para>386BSD は, Bill Jolitz が (訳注: バークレイ Net/2
@ -318,7 +387,7 @@
何か行動を起こさなければ, とい 何か行動を起こさなければ, とい
うことで異議を唱えるものは私たちのなかにはいませんでした. うことで異議を唱えるものは私たちのなかにはいませんでした.
そして私たち は挑戦することを決断し, そして私たち は挑戦することを決断し,
暫定的な&ldquo;クリーンアップ&rdquo;スナップショットを作 暫定的な<quote>クリーンアップ</quote>スナップショットを作
成することで Bill を手助けしようと決めたのです. しかし, 成することで Bill を手助けしようと決めたのです. しかし,
この計画は唐突 に終了してしまいました. Bill Jolitz が, この計画は唐突 に終了してしまいました. Bill Jolitz が,
このプロジェクトに対する受け このプロジェクトに対する受け
@ -329,7 +398,7 @@
<para>たとえ Bill が支持してくれないとしても, <para>たとえ Bill が支持してくれないとしても,
われわれの目標には依然としてや われわれの目標には依然としてや
る価値があると決心するのにさしたる時間はかかりませんでした. る価値があると決心するのにさしたる時間はかかりませんでした.
そこで David Greenman が考案した名称 &ldquo;FreeBSD&rdquo; そこで David Greenman が考案した名称 <quote>FreeBSD</quote>
を私たちのプロジェクトの名前 に採用し, を私たちのプロジェクトの名前 に採用し,
新たなスタートを切りました. この時点でのプロジェクトの初期目 新たなスタートを切りました. この時点でのプロジェクトの初期目
標は, すでにこのシステム (訳注: 386BSD + Patchkit) 標は, すでにこのシステム (訳注: 386BSD + Patchkit)
@ -352,7 +421,7 @@
<para>CDROM による最初の配布 (そしてネットでの, <para>CDROM による最初の配布 (そしてネットでの,
ベータ版ではない最初の一般向 け配布) は FreeBSD 1.0 で, 1993年 ベータ版ではない最初の一般向 け配布) は FreeBSD 1.0 で, 1993年
12月に公開されました. これは カリフォ ルニア大学バークレイ校の 12月に公開されました. これは カリフォ ルニア大学バークレイ校の
4.3BSD-Lite (&ldquo;Net/2&rdquo;) を基とし, 386BSD や Free 4.3BSD-Lite (<quote>Net/2</quote>) を基とし, 386BSD や Free
Software Foundation からも多くの部分を取り入れたものです. これは Software Foundation からも多くの部分を取り入れたものです. これは
初めて公開したものとしては十分に成功しました. 続けて 1994年 初めて公開したものとしては十分に成功しました. 続けて 1994年
5月に FreeBSD 1.1 を公開し, 5月に FreeBSD 1.1 を公開し,
@ -363,7 +432,7 @@
クレイ Net/2 テープの法的な位置づけについて, Novell 社と クレイ Net/2 テープの法的な位置づけについて, Novell 社と
カリフォルニア大学バークレイ校との間の長期にわたる カリフォルニア大学バークレイ校との間の長期にわたる
法廷論争において和解が成立したの です. 和解の内容は, Net/2 法廷論争において和解が成立したの です. 和解の内容は, Net/2
のかなりの部分が&ldquo;権利つき (encumbered)&rdquo;コー のかなりの部分が<quote>権利つき (encumbered)</quote>コー
ドであり, それは Novell 社の所有物である, ドであり, それは Novell 社の所有物である,
というバークレイ校側が譲歩し たものでした. なお, Novell というバークレイ校側が譲歩し たものでした. なお, Novell
社はこれらの権利を裁判が始まる少し前に AT&amp;T 社はこれらの権利を裁判が始まる少し前に AT&amp;T
@ -372,7 +441,7 @@
4.4BSD-Lite は権 利つきではないと公式に宣言されること, 4.4BSD-Lite は権 利つきではないと公式に宣言されること,
そしてすべての既存の Net/2 の利 用者が 4.4BSD-Lite そしてすべての既存の Net/2 の利 用者が 4.4BSD-Lite
の利用へと移行することが強く奨励されること, という Novell の利用へと移行することが強く奨励されること, という Novell
社からの&ldquo;ありがたき天からの恵み&rdquo;でした. (訳注: 社からの<quote>ありがたき天からの恵み</quote>でした. (訳注:
4.4BSD-Lite は その後 Novell 4.4BSD-Lite は その後 Novell
社のチェックを受けてから公開された.) FreeBSD も Net/2 を利 社のチェックを受けてから公開された.) FreeBSD も Net/2 を利
用していましたから, 1994年の 7月の終わりまでに Net/2 ベースの 用していましたから, 1994年の 7月の終わりまでに Net/2 ベースの
@ -383,7 +452,7 @@
<para>それから FreeBSD プロジェクトは, まっさらでかなり不完全な <para>それから FreeBSD プロジェクトは, まっさらでかなり不完全な
4.4BSD-Lite を基に, 文字どおり一から再度作り直すという, 4.4BSD-Lite を基に, 文字どおり一から再度作り直すという,
難しくて大変な作業の準備を始めまし た. &ldquo;Lite&rdquo; 難しくて大変な作業の準備を始めまし た. <quote>Lite</quote>
バージョンは, 部分的には本当に軽くて, 中身がなかったので す. バージョンは, 部分的には本当に軽くて, 中身がなかったので す.
起動し, 起動し,
動作できるシステムを実際に作り上げるために必要となるプログ 動作できるシステムを実際に作り上げるために必要となるプログ
@ -411,7 +480,7 @@
おこなわれるでしょう.</para> おこなわれるでしょう.</para>
<para>FreeBSD 2.2 の開発は, RELENG_2_2 開発ブランチとして, 開発の本流 <para>FreeBSD 2.2 の開発は, RELENG_2_2 開発ブランチとして, 開発の本流
(&ldquo;-CURRENT&rdquo;) から 1996 年 11 月に分岐し, そして 1997 年 (<quote>-CURRENT</quote>) から 1996 年 11 月に分岐し, そして 1997 年
4 月に最初のリリース(2.2.1)が行なわれました. 2.2 4 月に最初のリリース(2.2.1)が行なわれました. 2.2
開発ブランチからは, さらに 97 年の夏と秋にリリースが行なわれ, 開発ブランチからは, さらに 97 年の夏と秋にリリースが行なわれ,
98 年 11 月に 2.2 開発ブランチの最終リリース(2.2.8)が 98 年 11 月に 2.2 開発ブランチの最終リリース(2.2.8)が
@ -422,24 +491,31 @@
<para>1999 年 1 月 20 日には, FreeBSD の開発ツリーが <para>1999 年 1 月 20 日には, FreeBSD の開発ツリーが
4.0-CURRENT と 3.X-STABLE の各ブランチに再び分岐しました. 4.0-CURRENT と 3.X-STABLE の各ブランチに再び分岐しました.
3.X-STABLE からは 3.1 が 1999 年 2 月 15 日に, 3.X-STABLE からは 3.1 が 1999 年 2 月 15 日に,
3.2 が 1999 年 5 月 15 日にリリースされました. 3.2 が 1999 年 5 月 15 日に,
このブランチにおける現時点で最も新しいリリースは 3.3 で, 3.3 が 1999 年 9 月 16 日にリリースされました.
1999 年 9 月 16 日にリリースされています. このブランチにおける現時点で最も新しいリリースは 3.4 で,
1999 年 12 月 20 日にリリースされています.
</para> </para>
<para>長期的な開発プロジェクトは 4.0-CURRENT 開発ブランチで続けられ, <para>2000 年 3 月 13 日には 5.0-CURRENT の発生と,
4.0 のスナップショットリリースが収録された CDROM 4.X-STABLE ブランチの作成が行われました.
これまでのところ, このブランチからの唯一のリリースは
&rel.current;-RELEASE です.</para>
<para>
長期的な開発プロジェクトは 5.0-CURRENT 開発ブランチで続けられ,
5.0 のスナップショットリリースが収録された CDROM
(もちろん, ネットワーク上でも)は, 開発の進行状況に応じて (もちろん, ネットワーク上でも)は, 開発の進行状況に応じて
継続的に公開されています.</para> 継続的に公開されています.</para>
</sect1> </sect2>
<sect1 id="goals"> <sect2 id="goals">
<title>FreeBSDプロジェクトの目的</title> <title>FreeBSDプロジェクトの目的</title>
<para><emphasis>原作: &a.jkh;</emphasis></para> <para><emphasis>原作: &a.jkh;</emphasis></para>
<para><emphasis>訳: &a.jp.kiroh; <para><emphasis>訳: &a.jp.kiroh;
<!-- <br> -->24 September 1996.</emphasis></para> 24 September 1996.</emphasis></para>
<para>FreeBSD <para>FreeBSD
プロジェクトの目的は, いかなる用途にも使用でき, 何ら制限のない プロジェクトの目的は, いかなる用途にも使用でき, 何ら制限のない
@ -451,7 +527,7 @@
うに主張しているわけではありません. FreeBSD うに主張しているわけではありません. FreeBSD
に興味を持っている一人の残 らず全ての人々に, に興味を持っている一人の残 らず全ての人々に,
目的を限定しないでコードを提供すること. これが, 目的を限定しないでコードを提供すること. これが,
私たちの最初のそして最大の &ldquo;任務&rdquo; 私たちの最初のそして最大の <quote>任務</quote>
であると信じています. そうすれば, コード は可能な限り広く使われ, であると信じています. そうすれば, コード は可能な限り広く使われ,
最大の恩恵をもたらすことができるでしょう. これ 最大の恩恵をもたらすことができるでしょう. これ
が, 私たちが熱烈に支持しているフリーソフトウェアの が, 私たちが熱烈に支持しているフリーソフトウェアの
@ -471,16 +547,14 @@
<para>(訳注1) GPL では, 「ソースコードを実際に受け取るか, <para>(訳注1) GPL では, 「ソースコードを実際に受け取るか,
あるいは, 希望しさえすればそれを入手することが可能であること」 あるいは, 希望しさえすればそれを入手することが可能であること」
を求めています.</para> を求めています.</para>
</sect1> </sect2>
<sect1 id="development"> <sect2 id="development">
<title>FreeBSDの開発モデル</title> <title>FreeBSDの開発モデル</title>
<para><emphasis>原作: &a.asami;.<!-- <br> --> <para><emphasis>原作: &a.asami;. 18 October 1996.</emphasis></para>
18 October 1996.</emphasis></para>
<para><emphasis>訳: &a.asami;.<!-- <br> --> <para><emphasis>訳: &a.asami;. 31 October 1996.</emphasis></para>
31 October 1996.</emphasis></para>
<para>FreeBSD の開発は非常に開かれた, 柔軟性のあるプロセスです. <para>FreeBSD の開発は非常に開かれた, 柔軟性のあるプロセスです.
<link linkend="staff"> コントリビュータのリスト <link linkend="staff"> コントリビュータのリスト
@ -499,20 +573,20 @@
<varlistentry><term>CVSリポジトリ <varlistentry><term>CVSリポジトリ
<anchor id="development-cvs-repository"></term> <anchor id="development-cvs-repository"></term>
<listitem> <listitem>
<para>FreeBSDのソースツリーは <ulink <para>FreeBSDのソースツリーは
url="http://www.cyclic.com/cyclic-pages/CVS-sheet.html"> <ulink url="http://www.cyclic.com/cyclic-pages/CVS-sheet.html">
CVS </ulink> (Concurrent Versions System) CVS </ulink> (Concurrent Versions System)
によってメンテナンスされています. CVSはソー によってメンテナンスされています. CVSはソー
スコード管理用のフリーソフトウェアで, スコード管理用のフリーソフトウェアで,
FreeBSDのリリースにも含まれてい ます. FreeBSD の <ulink FreeBSDのリリースにも含まれてい ます. FreeBSD の
url="http://www.FreeBSD.org/cgi/cvsweb.cgi"> メインの CVS <ulink url="http://www.FreeBSD.org/cgi/cvsweb.cgi"> メインの CVS
リポジトリ </ulink> リポジトリ </ulink>
は米国カリフォルニア州のコンコルド市に存在 し, は米国カリフォルニア州のコンコルド市に存在 し,
そこから世界中のたくさんのミラーサイトに そこから世界中のたくさんのミラーサイトに
コピーされています. CVSツ リーそのもの, コピーされています. CVSツ リーそのもの,
そしてそのチェックアウトされたバージョンである<link そしてそのチェックアウトされたバージョンである
linkend="current">-CURRENT</link>と<link <link linkend="current">-CURRENT</link>と
linkend="stable">-STABLE</link>はあな <link linkend="stable">-STABLE</link>はあな
たのマシンにも簡単に取ってくることができます. たのマシンにも簡単に取ってくることができます.
これについては <link linkend="synching"> これについては <link linkend="synching">
ソースツリーの同期 </link> の章をご覧ください.</para> ソースツリーの同期 </link> の章をご覧ください.</para>
@ -522,19 +596,18 @@
<varlistentry><term>ソースツリー管理者 <varlistentry><term>ソースツリー管理者
<anchor id="development-committers"></term> <anchor id="development-committers"></term>
<listitem> <listitem>
<para><link linkend="staff-committers"> <para><link linkend="staff-committers">ソースツリー管理者</link>
ソースツリー管理者</link>はCVSツリー はCVSツリーへの書き込み権限を持っている人,
への書き込み権限を持っている人,
つまりFreeBSDのソースに変更を加えることができる人です. つまりFreeBSDのソースに変更を加えることができる人です.
(CVSでリポジトリに変更を加えるには &man.cvs.1; (CVSでリポジトリに変更を加えるには &man.cvs.1;
<command>commit</command> というコマンドを使うので, <command>commit</command> というコマンドを使うので,
これらの人々は英語では &ldquo;committers&rdquo; これらの人々は英語では <quote>committers</quote>
と呼ばれます.) 開発者にコードを送って見てもらうのに一 と呼ばれます.)
番いい方法は &man.send-pr.1; コマンドを使うことです. もし, 開発者にコードを送って見てもらうのに一番いい方法は
何か問題があって <emphasis remap=tt>send-pr</emphasis> &man.send-pr.1; コマンドを使うことです.
が使えないなら<email>cvs-committers@FreeBSD.org</email>にメー もし, 何か問題があって <command>send-pr</command>
<!-- kuriyama - remap=tt? --> が使えないなら<email>cvs-committers@FreeBSD.org</email>
ルを送っていただいても結構です.</para> にメールを送っていただいても結構です.</para>
</listitem> </listitem>
</varlistentry> </varlistentry>
@ -555,8 +628,8 @@
ずるずるといつのまにか深み ずるずるといつのまにか深み
にはまってしまった人です.</para> にはまってしまった人です.</para>
<para>コアチームのうち何人かは特定の <link <para>コアチームのうち何人かは特定の
linkend="staff-who">担当分野</link> を持っており, <link linkend="staff-who">担当分野</link> を持っており,
システムのうち一部に特に重点をおいて システムのうち一部に特に重点をおいて
面倒を見ています.</para> 面倒を見ています.</para>
@ -564,10 +637,10 @@
<para>忘れてほしくないのはコアチームのほとんどは FreeBSD <para>忘れてほしくないのはコアチームのほとんどは FreeBSD
についてはボラ ンティアであり, FreeBSD についてはボラ ンティアであり, FreeBSD
プロジェクトからは何ら金銭的な支援を受けていな プロジェクトからは何ら金銭的な支援を受けていな
いということです. ですから, ここでの &ldquo;責任&rdquo; いということです. ですから, ここでの <quote>責任</quote>
は &ldquo;保証されたサポート&rdquo; ではありません. は <quote>保証されたサポート</quote> ではありません.
そういう意味で, そういう意味で,
上記の&ldquo;取締役会&rdquo;という例えはあまりよく 上記の<quote>取締役会</quote>という例えはあまりよく
ないかもしれません. むしろ, ないかもしれません. むしろ,
FreeBSDのために人生を棒に振ってしまった人 FreeBSDのために人生を棒に振ってしまった人
の集まりといった方が正しいかも.... <!-- smiley の集まりといった方が正しいかも.... <!-- smiley
@ -587,8 +660,8 @@
に参加するといいでしょう.</para> に参加するといいでしょう.</para>
<para>FreeBSD <para>FreeBSD
のソースツリーに入っている何かを書いた人の<link のソースツリーに入っている何かを書いた人の
linkend="contrib-additional"> リスト </link> <link linkend="contrib-additional"> リスト </link>
は日に日に長くなっています. あ なたも今日, は日に日に長くなっています. あ なたも今日,
何か送ることからはじめてみませんか? <!-- smiley 何か送ることからはじめてみませんか? <!-- smiley
--><emphasis>:-)</emphasis></para> --><emphasis>:-)</emphasis></para>
@ -610,21 +683,21 @@
容易に追いかけられるようにデザインされ ているもので, 容易に追いかけられるようにデザインされ ているもので,
貢献したいという人を締め出す意図は全くありません! 私た 貢献したいという人を締め出す意図は全くありません! 私た
ちの目標は安定したオペレーティングシステムと ちの目標は安定したオペレーティングシステムと
簡単にインストールして使う ことのできる<link 簡単にインストールして使う ことのできる
linkend="ports">アプリケーション</link>を提供することであ り, <link linkend="ports">アプリケーション</link>を提供することであ り,
この方法は結構うまくはたらくのです.</para> この方法は結構うまくはたらくのです.</para>
<para>これからFreeBSDの開発にたずさわろうという人に, <para>これからFreeBSDの開発にたずさわろうという人に,
私たちが望むことはただ 一つです: 私たちが望むことはただ 一つです:
FreeBSDの成功を継続的なものにするために, 現在の開発者と同じ FreeBSDの成功を継続的なものにするために, 現在の開発者と同じ
ような情熱を持って接してください!</para> ような情熱を持って接してください!</para>
</sect1> </sect2>
<sect1 id="relnotes"> <sect2 id="relnotes">
<title>現在のリリースについて</title> <title>現在のリリースについて</title>
<para>FreeBSD は自由に利用でき Intel <para>FreeBSD は自由に利用でき Intel
i386/i486/Pentium/PentiumPro/Celeron/Pentium II/Pentium III i386, i486, Pentium, Pentium Pro, Celeron, Pentium II, Pentium III
(とその互換 CPU) 及び (とその互換 CPU) 及び
DEC Alpha アーキテクチャのコンピュータシステムで動作する, DEC Alpha アーキテクチャのコンピュータシステムで動作する,
4.4BSD-Lite2 ベースの全ソー スつきのリリースです. 4.4BSD-Lite2 ベースの全ソー スつきのリリースです.
@ -654,12 +727,12 @@
心からお待ちしています.</para> 心からお待ちしています.</para>
<para>FreeBSD では基本配布セットに加え, 移植されたソフトウェア集 <para>FreeBSD では基本配布セットに加え, 移植されたソフトウェア集
として 数百の人気の高いプログラムを提供しています. 1999 年 11 として 数百の人気の高いプログラムを提供しています. 2000 年 7
中旬の時点で 2800 以上の ports (移植ソフトウェア) が存在します. 中旬の時点で 3000 以上の ports (移植ソフトウェア) が存在します.
ports には http (WWW) サーバから, ゲーム, 言語, ports には http (WWW) サーバから, ゲーム, 言語,
エディタまでありとあらゆるものが含まれています. エディタまでありとあらゆるものが含まれています.
portsはオリジナル portsはオリジナル
ソースに対する&ldquo;差分&rdquo;という形で表現されており, ソースに対する<quote>差分</quote>という形で表現されており,
すべての portsを 集めても 50MB程度にしかなりません. すべての portsを 集めても 50MB程度にしかなりません.
こうすることで ports の更新を 容易にし, こうすることで ports の更新を 容易にし,
portsに必要なディスクスペースを小さくすることができます. portsに必要なディスクスペースを小さくすることができます.
@ -670,7 +743,7 @@
CDROM または近くの FTP サーバから取ってくるので, ディスクは CDROM または近くの FTP サーバから取ってくるので, ディスクは
構築したいと思っている portsの分だけを準備しておけば十分です. 構築したいと思っている portsの分だけを準備しておけば十分です.
ほとんどの portsは, すでにコンパイルされた状態で ほとんどの portsは, すでにコンパイルされた状態で
&ldquo;package&rdquo; として提供されており, <quote>package</quote> として提供されており,
ソースコードからコンパイルしたくない場 合, これを使うと (pkg_add ソースコードからコンパイルしたくない場 合, これを使うと (pkg_add
というコマンドで) 簡単にインストー ルできます.</para> というコマンドで) 簡単にインストー ルできます.</para>
@ -695,8 +768,8 @@
</varlistentry> </varlistentry>
</variablelist> </variablelist>
<para>また, <ulink <para>また,
url="http://www.FreeBSD.org/">http://www.FreeBSD.org/</ulink> <ulink url="http://www.FreeBSD.org/">http://www.FreeBSD.org/</ulink>
にはマスタ (かなり頻繁に更新されます) がありますので, にはマスタ (かなり頻繁に更新されます) がありますので,
こちらも参照してください.</para> こちらも参照してください.</para>
@ -718,6 +791,7 @@
やっかいな輸出規制にもひっかかることはありません. やっかいな輸出規制にもひっかかることはありません.
あなたが合衆国国外にいるなら (あるいは国内にいても) あなたが合衆国国外にいるなら (あるいは国内にいても)
一度試してみて ください!</para> 一度試してみて ください!</para>
</sect2>
</sect1> </sect1>
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