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Masafumi Max NAKANE 1997-11-17 15:49:00 +00:00
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73
ja/FAQ/FAQ.sgml Normal file
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@ -0,0 +1,73 @@
<!-- $Id: FAQ.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.94 -->
<!DOCTYPE linuxdoc PUBLIC "-//FreeBSD//DTD linuxdoc//EN" [
<!ENTITY preface SYSTEM "preface.sgml">
<!ENTITY install SYSTEM "install.sgml">
<!ENTITY hardware SYSTEM "hardware.sgml">
<!ENTITY troubleshoot SYSTEM "troubleshoot.sgml">
<!ENTITY commercial SYSTEM "commercial.sgml">
<!ENTITY applications SYSTEM "applications.sgml">
<!ENTITY kernelconfig SYSTEM "kernelconfig.sgml">
<!ENTITY admin SYSTEM "admin.sgml">
<!ENTITY x SYSTEM "x.sgml">
<!ENTITY network SYSTEM "network.sgml">
<!ENTITY serial SYSTEM "serial.sgml">
<!ENTITY misc SYSTEM "misc.sgml">
<!ENTITY hackers SYSTEM "hackers.sgml">
<!ENTITY acknowledgments SYSTEM "acknowledgments.sgml">
<!ENTITY jcontrib SYSTEM "jcontrib.sgml">
<!ENTITY % jmembers SYSTEM "jmembers.sgml">
%jmembers;
]>
<article>
<title>FreeBSD 2.X についての FAQ (よくある質問とその答え)</title>
<author>
<name>The FreeBSD Documentation Project</name>
</author>
<date>$Date: 1997-11-17 15:48:59 $</date>
<abstract>
これは FreeBSD システムバージョン 2.X についての FAQ です.
特に断わりがない限りはどの項目も FreeBSD 2.0.5 以降のものを想定しています.
&lt;XXX&gt;のついている項目はまだ作業中のものです.
</abstract>
<toc>
<p>日本語版の作成は FreeBSD 日本語ドキュメンテーションプロジェクトが
オリジナルの英語版をもとにしておこなっています. 日本語訳および,
日本語版のみに関することは &a.doc-jp; において日本語で議論されています.
必要に応じて日本語ドキュメンテーションプロジェクトから
本家ドキュメンテーションプロジェクトに対してフィードバックを
おこないますので, 英語が得意でない方は &a.doc-jp; まで日本語で
コメントをお寄せください.
<p>また, この FreeBSD FAQ とは別に, 日本の FreeBSD ユーザ有志によって
メーリングリスト <url url="mailto:FreeBSD-users-jp@jp.FreeBSD.org"
name="FreeBSD-users-jp"> や ニュースグループ <url
url="news:fj.os.bsd.freebsd" name="fj.os.bsd.freebsd"> などへの投稿
をもとに作成された <url url="http://www.jp.freebsd.org/QandA/"
name="QandA"> が公開されています. 特に日本語環境など日本固有の話題
が充実していますので, こちらも合わせてご覧ください.
&preface;
&install;
&hardware;
&troubleshoot;
&commercial;
&applications;
&kernelconfig;
&admin;
&x;
&network;
&serial;
&misc;
&hackers;
&acknowledgments;
&jcontrib;
</article>

16
ja/FAQ/Makefile Normal file
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@ -0,0 +1,16 @@
# $Id: Makefile,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:49:00 max Exp $
# Original revision: 1.6
# The FreeBSD Japanese Documentation Project
DOC= FAQ
DOCDIR= ${SHAREDIR}/doc/ja_JP.EUC
FORMATS= html roff
SGMLOPTS+=-e EUC-JP
SGMLOPTS+=-links
SRCS= FAQ.sgml acknowledgments.sgml admin.sgml applications.sgml
SRCS+= commercial.sgml hackers.sgml hardware.sgml install.sgml
SRCS+= kernelconfig.sgml misc.sgml network.sgml preface.sgml
SRCS+= serial.sgml troubleshoot.sgml x.sgml
.include <bsd.sgml.mk>

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@ -0,0 +1,45 @@
<!-- $Id: acknowledgments.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:49:00 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.1 -->
<sect>
<heading>謝辞<label id="aknowledgments"></heading>
<p><em>訳: &a.koga;.<newline>10 November 1997.</em>
<p>
<verb>
この FAQ について問題を見つけたり, 何か登録したい場合は,
<FAQ@FreeBSD.ORG> までメールを送ってください. フィードバック
してくれるみなさんには感謝感謝なのです.
みなさんに手伝ってもらわないとこの FAQ はよくなりませんから!
FreeBSD Core Team
</verb>
<descrip>
<tag/Jordan Hubbard/
たまに起こす FAQ の並べ替えや更新の発作
<tag/Doug White/
freebsd-questions メーリングリストでの義務を超えたサービス
<tag/Joerg Wunsch/
Usenet (NetNews) での義務を超えたサービス
<tag/Garrett Wollman/
ネットワーク節の執筆と文書整形
<tag/Jim Lowe/
マルチキャストについて
<tag/Peter da Silva/
FreeBSD FAQ タイピング機械奴隷
<tag/FreeBSD チーム/
不平を言ったり, うめいたり, 情報提供してくれたり
</descrip>
<p>あと, 抜けてしまった他の方々に対して, 謝罪と心からの感謝を捧げます!
</sect>

974
ja/FAQ/admin.sgml Normal file
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@ -0,0 +1,974 @@
<!-- $Id: admin.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.1 -->
<sect>
<heading>システム管理<label id="admin"></heading>
<p><em>訳: &a.nishika;.<newline>12 November 1997.</em>
<sect1>
<heading>システムスタートアップファイルはどこにあるのですか?</heading>
<p>2.0.5R から 2.2.1R までは, プライマリコンフィグレーションファイルは
<tt>/etc/sysconfig</tt> にあります. オプションはすべて, このファイルと
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?rc"
name="/etc/rc"> および <tt>/etc/netstart</tt>といった,
別のファイルに指定されています.
<p>ファイル <tt>/etc/sysconfig</tt> を見て, システムに適合するように
変更してください. このファイルはそれぞれの場所に何を書けばいいのかを表す
コメントがたくさん書かれています.
<p>2.2.2 に続くリリース と 3.0 では, <tt>/etc/sysconfig</tt> は,
より分りやすい名前の <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?rc.conf(5)"
name="rc.conf"> に改名され, それに従って
書式もいくぶん改められます. <tt>/etc/netstart</tt> も
<tt>/etc/rc.network</tt> に改名され, 全部のファイルを
<tt><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?cp"
name="cp"> /usr/src/etc/rc* /etc</tt>で一度にコピーすることが
出来るようになります.
<p>ファイル <tt>/etc/rc.local</tt> は常にここにあり, <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/ports.cgi?^inn" name="INN">
や <tt/http/ といった追加のサービス開始や
カスタムオプションを記述するために使われるでしょう.
<p>ファイル <tt>/etc/rc.serial</tt> はシリアルポートの初期化
(例えばポートの設定を固定したり等々) のためにあります.
<p>ファイル <tt>/etc/rc.i386</tt> は iBCS2 エミュレーションのような
Intel アーキテクチャ固有の設定や PC システムコンソール設定のためにあります.
<p>2.1.0R からは, "ローカル" スタートアップファイルをディレクトリ
<tt>/etc/sysconfig</tt> (または <tt>/etc/rc.conf</tt>)
の中に作って指定することもできます:
<verb>
# Location of local startup files.
local_startup=/usr/local/etc/rc.local.d
</verb>
<p>.sh で終わるそれぞれのファイルは, アルファベット順に実行されます.
<p>ファイル名を変えることなくある一定の順序で確実に実行したいのであれば,
順序が保証されるように以下のようにして,
それぞれのファイルの頭に数値をつけるようなデザインを
使うことができます:
<verb>
10news.sh
15httpd.sh
20ssh.sh
</verb>
<p>この方法は見苦しく (あるいは SysV のように :-)) なりますが,
<tt>/etc/rc.local</tt> を 手品のような編集でソートするようなことなく
ローカルの追加パッケージを使うためには, シンプルでしかもよく使われる
手法ではあります. ほとんどの ports/packages は
<tt>/usr/local/etc/rc.d</tt> をローカルスタートアップディレクトリ
であると仮定しています.
<sect1>
<heading>簡単にユーザを追加するにはどうすればいいのですか?</heading>
<p><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?adduser"
name="adduser"> コマンドを使用してください.
<p>Ollivier Robert によって Perl で書かれた ``<tt/new-account/'' と
呼ばれるパッケージもあります. これについては
<tt>&lt;roberto@FreeBSD.ORG&gt;</tt> にたずねてみてください.
現在さらなる開発をおこなっています.
<p>また, ユーザを削除するには <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?rmuser" name="rmuser">
コマンドを使用してください.
<sect1>
<heading>FreeBSD システムに新しいハードディスクを追加するには?</heading>
<p>最も簡単な方法はインストールプログラムからおこなうことです. root で
<tt>/stand/sysinstall</tt> を起動してインストールプログラム
を利用することができます.
<p>また, インストールフロッピーディスクを持っている場合は, そこから
リブートしてシステムが完全に動作していないインストールプログラムの内で,
パーティション & ラベルエディタを利用してください.
<p><label id="2_1-disklabel-fix">上記の方法でうまくいかないとか,
あなたが不可解なインタフェースを好む変わり者である場合は, 以下の
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?disklabel"
name="disklabel"> コマンドを手動で使用する方法を読んでください:
<p><em>警告: 注意深く読んで自分が何をおこなっているか理解する
以外に方法はありません! ここで説明されていることはシステム
を「破壊する」かもしれません. 注意しておこなってください!
事前に「バックアップ」をおこなうことを忘れずに!</em>
<p>2.1.5-RELEASE までの <tt /sysinstall/ は不具合いがあり,
ディスクラベルエディタで / に何かをマウントすることを
強要します. <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?newfs"name="newfs">
を実行する前に <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?disklabel"
name="disklabel">
を手動で実行する必要があるでしょう.
つまり, パーティション分割の計算を自分でおこなうということです.
これは簡単だというウワサです :-)
''<tt>disklabel -r &lt;diskname&gt;</tt>''
を実行してラベルのひな型が得られるかどうかを確認してください.
<em> (例えば </em>''<tt>disklabel -r /dev/rwd0s2</tt>''<em> は,
新しいディスクが wd0 つまり 1 台めの IDE ディスク, そして
FreeBSD スライスは二つめ, つまり s2 であることを仮定しています)
</em>. 以下のようなものが出力されるはずです:-
<verb>
# /dev/rwd0s2:
type: ESDI
disk: wd0s2
label:
flags:
bytes/sector: 512
sectors/track: 63
tracks/cylinder: 64
sectors/cylinder: 4032
cylinders: 610
sectors/unit: 2459520
rpm: 3600
interleave: 1
trackskew: 0
cylinderskew: 0
headswitch: 0 # milliseconds
track-to-track seek: 0 # milliseconds
drivedata: 0
8 partitions:
# size offset fstype [fsize bsize bps/cpg]
c: 2459520 0 unused 0 0 # (Cyl. 0 - 609)
e: 2459520 0 4.2BSD 0 0 0 # (Cyl. 0 - 609)
</verb>
<p>サイズ (size) が正しいことを確認してください. この例では,
2459520 sectors/unit x 512 bytes/sector / 2**20 (1 メガバイト)
= 1200 メガバイトとなっています. あとのものは (b/s, t/c, s/c,
interleave, など), <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?disklabel"
name="disklabel"> から適切なデフォルト値が取得されますが,
古いディスクについては<ref id="ESDI" name="この注意事項">
をご覧ください. 'fsize' はファイルシステム用の
<ref id="fsize" name="フラグメントサイズ"> であり,'bsize' は
<ref id="bsize" name="ブロックサイズ"> です. 'c' は
スライス全体をカバーするパーティション (またはスライスされていない
ディスクではディスク全体) であり, そのまま残しておく必要があります.
<em>これはファイルシステムとして使用してはいけません</em>.
'c' パーティションはディスクラベルが存在しない場合でもカーネルが
存在するように見せかけている手品なのです.
<p>スライス全体を一つのファイルシステムとしたいようなごく普通の
場合は, 'e' のエントリを修正する必要があります. ファイルシステム
に妥当な値として fsize を 1024, bsize を 8192
(8 フラグメント/ブロック) に設定して, 'e' のエントリを以下のように
修正します:-
<verb>
e: 2459520 0 4.2BSD 1024 8192
</verb>
<p>さて, 二つのファイルシステム用に二つのパーティションを
作成したいいような (ちょっとだけ) 難しい場合です. <ref id="fsname"
name="BSD のネーミングの慣例">にしたがって, パーティションを
<tt /wd0s2e/ &amp; <tt /wd0s2f/ のようにします. 1200MB を 'e'
用に 300MB, 残りの 900MB を 'f' に分割することにすると,
パーティションエントリは次のようになります:-
<verb>
8 partitions:
# size offset fstype [fsize bsize bps/cpg]
c: 2459520 0 unused 0 0 # (Cyl. 0 - 609)
e: 614400 0 4.2BSD 1024 8192
f: 1843200 614400 4.2BSD 1024 8192
</verb>
<p><bf /注:/ ''<tt>disklabel -e wd0s2</tt>'' で
ディスクラベルを直接編集することができます. <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?disklabel"
name="disklabel"> を参照してください.
<p>FreeBSD 2.1.5 以降を使用していて, 他のシステムに関心がなく,
ディスク全体を FreeBSD 専用にするつもりなら, 以下のような手順を
踏むことによって, 作業を短縮することも可能です.
<verb>
# dd if=/dev/zero of=/dev/rwd0 count=100
# disklabel -Brw wd0 auto
# disklabel -e wd0
</verb>
<p>最初の <htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?dd"
name="dd"> コマンドは, カーネルのディスクコードを
混乱させる可能性のある古いゴミが, ディスクの先頭に確実に
残らないようにしています. 次はブート時にディスクから検出された
デフォルト値を使って, 自動的にスケルトンラベルを生成しています.
それに続けて, ラベルの編集を行っています.
<p>やっと終りました! 以下のような感じでファイルシステムを
初期化しましょう:-
<verb>
newfs -d0 /dev/rwd0s2e
newfs -d0 /dev/rwd0s2f
</verb>
<p>ディスク名とスライス番号によって, 事前にスクリプト
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?MAKEDEV"
name="/dev/MAKEDEV"> を実行して, お望みのデバイスノードを
作成する必要があるかもしれません.
<p>そして新しいファイルシステムを mount します (<htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?mount"
name="mount"> を参照してください) :-
<verb>
mount /dev/wd0s2e /mnt/foo
mount /dev/wd0s2f /mnt/bar
</verb>
<p>ブート時に自動的にファイルシステムを mount するには
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?fstab(5)"
name="/etc/fstab"> を編集してください.
<p><bf /用語一覧:/
<descrip>
<tag><label id="fsize"><bf>フラグメントサイズ (fsize)</bf></tag>
<tt /ffs/ におけるストレージの基本単位.
M. McKusick, W. Joy, S. Leffler, and R. Fabry,
"A Fast File System for UNIX",
ACM Transactions on Computer Systems 2, 3, pp 181-197, August
1984, (再版は BSD System Manager's Manual, SMM:5) または
<url url="file:/usr/share/doc/smm/05.fastfs/paper.ascii.gz"
name="/usr/share/doc/smm/05.fastfs/paper.ascii.gz">
を参照してください.
<tag><label id="bsize"><bf>ブロックサイズ (bsize)</bf></tag>
ブロックは一つ以上のフラグメントを構成します. 上記の資料と
<url url="file:/usr/include/sys/disklabel.h"
name="&lt;sys/disklabel.h&gt;"> を参照してください.
<tag><label id="ESDI">
<bf>古いディスク用のディスクラベル特性 (ESDI)</bf></tag>
たまたま「本物のディスク」を持っている場合, より詳細な情報を
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?disklabel"
name="disklabel"> に与える必要があります. 例えば,
古い ESDIディスクのような画一的なジオメトリ, 本当のヘッド,
セクタ, シリンダです. これらすべてはディスクドライブのケース,
オーナーズマニュアル, 被害者仲間などから得ることができるはずです. :-)
<tag><label id="fsname">
<bf>BSD ファイルシステムのネーミングの慣例</bf></tag>
慣例により, パーティション 'a' はブート可能なパーティション,
パーティション 'b' はスワップスペースとして予約されています.
正規のパーティションの名称は 'd' から始まることになっています.
(386BSD 0.1 から FreeBSD 2.0 までは 'd' は特別な意味を
持っていたため, パーティション 'e' はファイルシステムを持つ
最初のブート可能でないパーティションとして使われる場合
もあります.)
<tag><label id="swap">
<bf>スワップスペースに関する警告</bf></tag>
BSD パーティションテーブルが必要とする領域は,
ファイルシステム内に用意しておく必要があります.
これはスワップパーティションではいけません. したがって,
シリンダ 0 でスワップパーティションが始まらないように,
開始位置をずらすかパーティション 'a' にファイルシステム
を配置してください.
</descrip>
<sect1>
<heading>新しいリムーバブルドライブを持っていますが, どうやって使うの?</heading>
<p>そのリムーバブルドライブが ZIP であれ EZ drive であれ
(あるいはもしそういう風に使いたいのなら, フロッピーであれ),
またハードディスクであれ, 一旦システムにインストールされて認識され,
カートリッジ, フロッピー等々が挿入されていれば,
ことはどのデバイスでも全く同じように進みます.
<p><label id="disklabel"> (このセクションは<url
url="http://vinyl.quickweb.com/mark/FreeBSD/ZIP-FAQ.html"
name="Mark Mayo's ZIP FAQ"> に基づいています.)
<p>ZIP ドライブやフロッピーで, すでに DOS のファイルシステムで
フォーマットしてある場合, 次のコマンドを使うことができます.
これはフロッピーの場合です.
<verb>
mount -t msdos /dev/fd0c /floppy
</verb>
<p>出荷時の設定の ZIP ディスクではこうです.
<verb>
mount -t msdos /dev/sd2s4 /zip
</verb>
<p>その他のディスクに関しては, <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?fdisk" name="fdisk">
や <tt>/stand/sysinstall</tt> を使って, どのようにレイアウト
されているか確かめてください.
<p>以降は ZIP ドライブが 3 番目の SCSI ディスクで,
sd2 と認識されている場合の例です.
<p>他人と共有しなければならないフロッピーやリムーバブルディスク
でなければ, BSD ファイルシステムを載せてしまうのが良い考えでしょう.
ロングファイル名もサポートされ, パフォーマンスは少なくとも
2 倍は向上しますし, おまけにずっと安定しています.
まず最初に, DOS レベルでのパーティション / ファイルシステムを
無効にしておく必要があります. 使用するのは <tt/fdisk/ でも
<tt>/stand/sysinstall</tt> でも結構です.
複数のオペレーティングシステムを入れることを考慮する
必要がないような容量の小さなドライブの場合は,
次のように FAT パーティションテーブル (スライス)
全体を飛ばして, BSD のパーティション設定を行うだけで良いでしょう.
<verb>
dd if=/dev/zero of=/dev/rsd2 count=2
disklabel -Brw sd2 auto
</verb>
<p>複数の BSD パーティションをつくる場合, disklabel (詳しい情報は
<ref id="2_1-disklabel-fix" name="この注意事項"> にあります) か
<tt>/stand/sysinstall</tt> を使います. 固定ディスク上にスワップ領域
を加える場合はそういうことをしたいと思うのはもっともですが,
ZIP のようなリムーバブルドライブの上ではそういう考えは不適切
でしょう.
<p>最後に, 新しいファイルシステムをつくります. ディスク全体を使用する
ZIP ドライブの場合は, 以下のようにします.
<verb>
newfs /dev/rsd2c
</verb>
<p>次にマウントします.
<verb>
mount /dev/sd2c /zip
</verb>
<p>また, 次のような行を <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?fstab"
name="/etc/fstab"> に入れておくのも良い考えでしょう.
"mount /zip" と入力するだけでマウントできるようになります.
<verb>
/dev/sd2c /zip ffs rw,noauto 0 0
</verb>
<sect1>
<heading>どのようにしたら DOS の拡張パーティションをマウントできますか?</heading>
<p>DOS 拡張パーティションはすべての基本パーティションの後に
認識されます. たとえば, 2台目の SCSIドライブの拡張パーティションに
"E" パーティションがあるとしますと, これは /dev にスライス 5
のスペシャルファイルを作る必要があり, /dev/sd1s5 としてマウントされます.
<verb>
# cd /dev
# ./MAKEDEV sd1s5
# mount -t msdos /dev/sd1s5 /dos/e
</verb>
<sect1>
<heading>他のシステムのファイルシステムを FreeBSD でマウントすることはできますか?</heading>
<p><bf/ Digital UNIX/ UFS CDROM は直接 FreeBSD でマウント
することができます. Digital UNIX やそれ以外のシステムのサポートする
UFS のディスクパーティションをマウントすることはもっと複雑
なことで, オペレーティングシステムのディスクパーティション
の詳細に依存します.
<p><bf/ Linux/: 2.2 以降は <bf/ext2fs/ パーティションをサポートします.
マニュアルの <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?mount_ext2fs"
name="mount_ext2fs"> を見てください. より多くの情報があります.
<p>この問題について他の情報があれば, 他の人から感謝されるでしょう.
<sect1>
<heading>どのようにしたら FreeBSD を NT ローダーからブートさせることができますか?</heading>
<p>FreeBSD のネイティブルートパーティションの最初のセクタを
ファイルにして DOS/NT パーティション上に置くという画期的な
アイディアがあります.
ファイル名を <tt>c:&bsol;bootsect.bsd</tt>
(<tt>c:&bsol;bootsect.dos</tt> からの発想です)
としたとします. <tt>c:&bsol;boot.ini</tt>
ファイルを次のように編集します:
<verb>
[boot loader]
timeout=30
default=multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINDOWS
[operating systems]
multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINDOWS="Windows NT"
C:\BOOTSECT.BSD="FreeBSD"
C:\="DOS"
</verb>
<p>この手順では DOS, NT, FreeBSD その他が<bf/同じ/ディスクのそれぞれの
fdisk パーティションにインストールされているとしています.
私の場合は, DOS と NT は最初のパーティション, FreeBSDは 2番目にあります.
また, FreeBSD は MBR を<bf/使わずに/, ネイティブパーティションから
ブートするようにインストールしてあります.
(訳注: FreeBSD のインストールではブートマネジャを使わずに標準
MBR を使う場合に相当します)
<p>(もし NTFS に変換してしまっているなら) DOS フォーマットの
フロッピーディスクか FAT パーティションを <tt>/mnt</tt> に DOS
マウントします.
<verb>
dd if=/dev/rsd0a of=/mnt/bootsect.bsd bs=512 count=1
</verb>
<p>リブートして DOS か NT に切替えます. NTFS ユーザは
<tt/bootsect.bsd/ や <tt/bootsect.lnx/ をフロッピーディスクから
<tt/C:&bsol;/ へコピーします. <tt/boot.ini/ のファイル属性
(パーミッション) の変更を以下のようにおこないます:
<verb>
attrib -s -r c:\boot.ini
</verb>
<p>上の例の <tt/boot.ini/ で示したような正しいエントリを加え,
ファイル属性を元に戻します.
<verb>
attrib -r -s c:\boot.ini
</verb>
<p>FreeBSD が MBR からブートするようになっている場合,
それぞれのネイティブパーティションからブートするように設定した後で,
DOS から ``<tt/fdisk/'' コマンドを実行して元に戻してください.
<sect1>
<heading>
FreeBSD と Linux を LILO からブートするには?
</heading>
<p>理論的には, LILO から FreeBSD をブートするには DOS スタイルの
オペレーティングシステムとして扱えばできるはずですが, 私はいまだに
うまくいったためしがありません. LILO を置く場所を MBR から Linux
のブートパーティションの先頭に変えれば, FreeBSD のブートマネージャから
LILO をブートすることができます. 私はこっちを使っています.
<p>Windows95 と Linux を使用している場合は, いずれにせよ後者の方が
お勧めです. Windows95 を再インストールする必要にかられたとき,
Linux をブート可能に戻す手続きが簡単ですむからです
(Windows95 は偏屈なオペレーティングシステムで, マスターブートレコード
(MBR) から他のオペレーティングシステムを追い払ってしまうのです).
<sect1>
<heading>
「危険覚悟の専用 (dangerously dedicated) ディスク」は健康に悪いの?
</heading>
<p><label id="dedicate">
インストール作業中, ハードディスクのパーティションを切る際に
2 つの方法を選ぶことができます. デフォルトの方法では, fdisk の
テーブルエントリ (FreeBSD ではスライスと呼ばれる) を使って,
自身のパーティションを使用する FreeBSD のスライスを, 同じマシン
の他のオペレーティングシステムと互換性のある形にします.
それに付随して, ブートセレクタをインストールすれば, ディスク上の
使用可能なオペレーションシステムを切り替えることができます.
<p>さて, これは確かに PC の世界からやって来た人々にとっては
一般的なお話でしょうが, ここで Unix の世界の方からやって来た,
FreeBSD が動作する, しかも FreeBSD だけが動作するマシンをセットアップ
しようとしている人の場合を考えてみましょう. 彼らは
オペレーティングシステムがディスク全体を, その始めのセクタから
終りの 1 つに至るまで使い切る, 古典的な Unix の流儀に慣れ親しんで
います. このような, FreeBSD が 1 日 24 時間, 1 週間に 7 日走り続け,
他のオペレーティングシステムがブートされることなど有り得ないマシン
では, 正しい fdisk のテーブルは何の役にも立ちません. 結果, もし
sysinstall の fdisk エディタで ``A)ll FreeBSD'' を選択し, 続く質問に
``No'' と答えれば, こちらのモードを選択したことになります.
この場合, BSD のブートストラップがこのドライブの MBR になるので,
ブートマネージャ等にスペースが残されていないことに注意してください.
何かを MBR にインストールすれば, BSD のブートストラップに
ダメージを与えることになるでしょう.
<p>では, なぜこれが 「危険覚悟の」と言われるのでしょう?
このモードのディスクが, 通常の PC のユーティリティが有効な fdisk
テーブルと見なす情報を持っていないからです. ユーティリティの出来
如何によりますが, そのようなディスクを発見したとき, 警告を
出すものもあります. また, もっと悪い場合, 確認も通告もなしに
BSD のブートストラップにダメージを与えるものもあるでしょう.
PC ではより広範囲で使われているあるオペレーティングシステムは,
そういう非ユーザフレンドリーな行為をすることでよく知られています
(もちろん, その行為は「ユーザフレンドリ」の名の元で
行われるわけですが). 少なくとも 1 種の, 例えば HP Netserver
で使用されていた (もちろん, そこだけではありませんが) Award の
BIOS は, 有効な fdisk テーブルを持っていないと認識した全ての
ハードディスクを無視することで知られています.
ブート時にこの現象が起こると, BIOS はそのようなディスクをさっさと
無視してフロッピードライブを読みに行き, しかも ``Read error''
というあっさりしたメッセージしか吐きません. 感動ものでしょ?
多分彼らにとってはこれが「ユーザフレンドリ」なんでしょうね.
よくわかりませんけど.
<p>このモードの利点はいくつかあります. FreeBSD がディスク全体を所有でき,
1980 年代の素朴なパーティショニングモデルのためだけに, いくつもの
本来不要な「トラック」を無駄使いする必要がなくなります.
このモデルは, パーティショニングをどのようにすべきかという点に関して,
いくらか不自然で, 今では無意味でさえある制限を課します.
この制限は, しばしば PC に OS をインストールする際の最大の頭痛の種と
なります. パーティショニングの情報を fdisk のテーブルに保存する際に
2 つの異なる, 冗長な方法が用意されているがゆえに, 結果として
ジオメトリの不整合を引き起こすのです. <ref id="missing_os"
name="Missing Operating System"> の章をご覧下さい.
「危険覚悟の専用」モードでは, BSD のブートストラップはセクタ 0
から始まりますが, BIOS のディスクジオメトリ「変換」の方式とは
無関係に, 常に等しい C/H/S の値に変換される唯一のセクタ
なのです. したがって, ブートしなくなる危険を犯すことなしに,
異なる変換方式を採用しているシステム / コントローラ間で,
ディスクを交換することができるのです.
<p>「危険覚悟の専用ディスク」を通常の PC での使用法に
戻すには, 原則として 2 つ方法があります. 1 つは十分な NULL
バイトを MBR に書き込んで, きたるべきインストーラにディスク
はまっさらだと思い込ませる方法です. 例えば, こんな感じです.
<verb>
dd if=/dev/zero of=/dev/rsd0 count=15
</verb>
<p>また, マニュアルには書かれていない DOS の「機能」
<verb>
fdisk /mbr
</verb>
<p>は, BSD ブートストラップを追い払ってくれる上に,
新しいマスターブートレコードをインストールしてくれます.
<sect1>
<heading>どのようにしたらスワップ領域を増やせますか?</heading>
<p>スワップパーティションのサイズを増やすのが最良の方法ですが,
別のディスクを追加しなくて済むという利点のある方法があります.
(これを行う時には <ref id="swap" name="この注意事項">
も見ておいてください)
<p>スワップを別のディスク上に追加することは, 単純に同じディスク上
にスワップを追加する場合よりも高速に動作するようになります.
例に挙げれば, あるディスク上のソースをコンパイルしているとして,
スワップが別のディスク上に作られていれば, これらが同じディスク上
にある場合よりも断然速いです. SCSI ディスクの場合は特にそうだと言えます.
<p> IDE ドライブは同時に同じチャネル上の複数のドライブには
アクセスできません (FreeBSD は mode 4 をサポートしていないので,
すべての IDE ディスク I/O は ``programmed'' です).
IDE の場合であってもやはり, スワップを別のハードディスク上に
作成することをおすすめします.
ドライブは実に安いものです, 心配するだけ無駄です.
<p>よいサーバと非常に高速なネットワーク環境でないのであれば,
スワップを NFS 上に置こうというのは本当にばかげた考えです.
<p>これは 64MBの vn-swap を作る例です (ここでは <tt>/usr/swap0</tt>
としますが, もちろん好きな名前を使うことができます).
<p>カーネルが次の行を含むコンフィグファイルから構成されているかを
確認します. GENERIC カーネルには, この行が含まれています.
<verb>
pseudo-device vn 1 #Vnode driver (turns a file into a device)
</verb>
<enum>
<item>vn デバイスを作ります
<verb>
cd /dev
sh ./MAKEDEV vn0
</verb>
<item>スワップファイルを作ります (<tt>/usr/swap0</tt>)
<verb>
dd if=/dev/zero of=/usr/swap0 bs=1024k count=64
</verb>
<item><tt>/etc/rc.conf</tt> でスワップファイルを有効化させます
<verb>
swapfile="/usr/swap0" # Set to name of swapfile if aux swapfile desired.
</verb>
<item>マシンをリブートします
</enum>
<p>スワップファイルをすぐに有効化させたいのなら以下のようにタイプします
<verb>
vnconfig -ce /dev/vn0c /usr/swap0 swap
</verb>
<sect1>
<heading>プリンタのセットアップで問題があります</heading>
<p>ハンドブックのプリンタの部分を参照してください.
探している問題のほとんどが書かれているはずです.
<url url="../handbook/printing.html"
name="ハンドブック中のプリンタの利用">をご覧ください.
<sect1>
<heading>私のシステムのキーボードマッピングは間違っています. </heading>
<p>kbdcontrol プログラムは, キーボードマップファイルを読み込むための
オプションを備えています.
<tt>/usr/share/syscons/keymaps</tt> の下にたくさんのマップファイルがあります.
システムに関連のあるものを一つ選んで, ロードしてください.
<verb>
kbdcontrol -l uk.iso
</verb>
<tt>/usr/share/syscons/keymaps</tt> と拡張子 <tt/.kbd/ は
どちらも <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?kbdcontrol"
name="kbdcontrol"> によって使用されます.
<p>これは <tt>/etc/sysconfig</tt> (または <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?rc.conf(5)"
name="rc.conf">) 中で設定することができます.
このファイル中にあるそれぞれのコメントを参照してください.
<p>2.0.5R やそれ以降の版では, テキストフォントやキーボードマッピングに
関係のあるものはすべて, <tt>/usr/share/examples/syscons</tt>
の中におさめられています.
<p>現在以下のマッピングがサポートされています:
<itemize>
<!-- generate by `kbdmap -p' -->
<item>Belgian ISO-8859-1
<item>Brazilian 275 keyboard Codepage 850
<item>Brazilian 275 keyboard ISO-8859-1
<item>Danish Codepage 865
<item>Danish ISO-8859-1
<item>French ISO-8859-1
<item>German Codepage 850
<item>German ISO-8859-1
<item>Italian ISO-8859-1
<item>Japanese 106
<item>Japanese 106x
<item>Latin American
<item>Norwegian ISO-8859-1
<item>Polish ISO-8859-2 (programmer's)
<item>Russian Codepage 866 (alternative)
<item>Russian koi8-r (shift)
<item>Russian koi8-r
<item>Spanish ISO-8859-1
<item>Swedish Codepage 850
<item>Swedish ISO-8859-1
<item>Swiss-German ISO-8859-1
<item>United Kingdom Codepage 850
<item>United Kingdom ISO-8859-1
<item>United States of America ISO-8859-1
<item>United States of America dvorak
<item>United States of America dvorakx
</itemize>
<sect1>
<heading>ユーザディスククォータが正常に動作していないようです. </heading>
<p>
<enum>
<item>'/' にはディスククォータを設定しないでください,
<item>クォータファイルが置かれるファイルシステム上に
クォータファイルを置くようにしてください. つまり:
<verb>
FS QUOTA FILE
/usr /usr/admin/quotas
/home /home/admin/quotas
...
</verb>
</enum>
<sect1>
<heading>わたしの ccd の何が適合していない (Inappropriate) のでしょう?</heading>
<p>このような症状が現れます:
<verb>
# ccdconfig -C
ccdconfig: ioctl (CCDIOCSET): /dev/ccd0c: Inappropriate file type or format
#
</verb>
<p>通常この現象はタイプを ' 未使用 (unused)' のまま放っておかれた
'c' パーティションをつなげようとした場合に現れます. ccd ドライバは
FS_BSDFFS タイプをベースとするパーティションを要求します.
つなげようとしているディスクのディスクラベルを編集して,
パーティションのタイプを '4.2BSD' に変更してください.
<sect1>
<heading>どうしてわたしの ccd のディスクラベルを変更することができないのでしょう?</heading>
<p>このような症状が現れます:
<verb>
# disklabel ccd0
(it prints something sensible here, so let's try to edit it)
# disklabel -e ccd0
(edit, save, quit)
disklabel: ioctl DIOCWDINFO: No disk label on disk;
use "disklabel -r" to install initial label
#
</verb>
<p>これは ccd から返されるディスクラベルが, 実はディスク上にはない
まったくの偽の情報だからです. これを明示的に書き直すことで
問題を解消できます, このようになります:
<verb>
# disklabel ccd0 > /tmp/disklabel.tmp
# disklabel -Rr ccd0 /tmp/disklabel.tmp
# disklabel -e ccd0
(this will work now)
</verb>
<sect1>
<heading>FreeBSD は System V の IPC プリミティブをサポートしますか? </heading>
<p>はい. FreeBSD は System-V スタイルの IPC をサポートします.
共有メモリ, メッセージ, セマフォが含まれます. 以下の行を
カーネルコンフィグファイルに加えると, サポートが有効になります.
<verb>
options SYSVSHM
options "SHMMAXPGS=64" # 256Kb of sharable memory
options SYSVSEM # enable for semaphores
options SYSVMSG # enable for messaging
</verb>
<p>コンパイルしてインストールしてください.
<p><bf/注:/ GIMP を実行したい場合は, SHMMAXPGS を 4096(16M)
くらい馬鹿でかい数字に増やす必要があります. X11R6 の共有メモリは
256Kb で十分です.
<sect1>
<heading>
UUCP で mail を配送するには sendmail をどう使えばよいのですか?<label id="uucpmail">
</heading>
<p>FreeBSD に付属している sendmail は, インターネットに直接
つながっているサイトにあわせて設定してあります. UUCP 経由で mail
を交換したい場合には sendmail の設定ファイルを改めてインストール
しなければなりません.
<p><tt>/etc/sendmail.cf</tt>を自分の手で改造するのは純粋主義者の
やるような事です. sendmailの version 8 は <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?m4" name="m4"> のような
プリプロセッサを通して設定ファイルを生成する新しいアプローチを
取っており, より抽象化されたレベルの設定ファイルを編集します.
以下のディレクトリの中にある設定ファイルを使用してください.
<verb>
/usr/src/usr.sbin/sendmail/cf
</verb>
<p>もしすべてのソースをインストールしていない場合には sendmail
の設定ツールは, 別の tar ファイルにまとめてあります. CD-ROM が
mount されている場合には, 次のようにしてください.
<verb>
cd /usr/src
tar -xvzf /cdrom/dists/src/ssmailcf.aa
</verb>
<p>これはたった数 100Kbyte ですから心配ないでしょう. <tt>cf</tt>
ディレクトリにある <tt>README</tt> に, m4 での設定の基本的な説明があります.
<p>UUCP での配送のためには, <em>mailertable</em> を使用すれば
よいでしょう. これによって, sendmail が配送方式を決定するデータベースを
作成することができます.
<p>まずはじめに, <tt>.mc</tt> ファイルを作成しなければなりません.
<tt>/usr/src/usr.sbin/sendmail/cf/cf</tt> というディレクトリが,
これらのファイルを作成する場所です. 既にいくつか例があると思います.
これから作成するファイルの名前を <tt>foo.mc</tt> とすると,
<tt>sendmail.cf</tt> を求めているような形式に変換するには,
次のようにしてください.
<verb>
cd /usr/src/usr.sbin/sendmail/cf/cf
make foo.cf
cp foo.cf /etc/sendmail.cf
</verb>
<p>標準的な <tt>.mc</tt> ファイルは次のようになります.
<verb>
include(`../m4/cf.m4')
VERSIONID(`Your version number')
OSTYPE(bsd4.4)
FEATURE(nodns)
FEATURE(nocanonify)
FEATURE(mailertable)
define(`UUCP_RELAY', your.uucp.relay)
define(`UUCP_MAX_SIZE', 200000)
MAILER(local)
MAILER(smtp)
MAILER(uucp)
Cw your.alias.host.name
Cw youruucpnodename.UUCP
</verb>
<p><em>nodns</em> と <em>nocanonify</em> という指定をすることで,
mail の配送に DNS を使用しなくなります. <em>UUCP_RELAY</em> という
行に関しては, ある理由から必要ですがそれは聞かないでください.
.UUCPで終わる仮想ドメインを処理することのできるインターネット上での
ホスト名をここに書いてください. 通常は, ISP の mail リレーホストを
書くことになると思います.
<p>これが終了したら, 次に <tt>/etc/mailertable</tt> というファイル
が必要です. 標準的な例は次のとおりです.
<verb>
#
# makemap hash /etc/mailertable.db < /etc/mailertable
#
horus.interface-business.de uucp-dom:horus
.interface-business.de uucp-dom:if-bus
interface-business.de uucp-dom:if-bus
.heep.sax.de smtp8:%1
horus.UUCP uucp-dom:horus
if-bus.UUCP uucp-dom:if-bus
. uucp-dom:sax
</verb>
<p>見れば分かるように, これは実在する設定のファイルです. はじめの
3 行はドメイン名で指定されたメールが default の経路で配送されずに,
``近道'' するために UUCP で隣りのサイトに送るための特別な状況を
処理するものです.
次の行は Ethernet でつながっているローカルのドメインに対しては
SMTP で送るための設定です.
最後に, UUCP での隣りのサイトが. UUCP で終わる仮想ドメインの書式で
指定されており, default の rule を ``uucp-neighbour!recipient''
で上書きするためのものです. 一番最後の行はいつもドットを一つ書きます.
これは, ここまでの行でマッチしなかったすべてのホストにマッチし,
このサイトから世界に向けて出ていくための mail gateway に UUCP
で配送するためのものです.
<tt>uucp-dom:</tt> に続けて書かれているノード名は,
<tt>uuname</tt> コマンドで指定することによって UUCP
で直接配送される正しいノード名でなければなりません.
<p>最後に, このファイルは使用する前に DBM データベースのファイルに
変換する必要があります. これをおこなうコマンドラインは mailertable
の最初のコメントに書いてあります. mailertable を変更した時には,
必ずこのコマンドを実行してください.
<p>最後のヒントです: もし特定のメール配送がうまく作動するかどうか
確かめたい場合には, sendmail の<tt>-bt</tt> オプションを
使用してください. このオプションによって sendmail は
<em>アドレステストモード</em>で起動します. ``0 '' の後に
配送したいアドレスを書いてください. 最後の行に, 実際に使用される
mail agent, この mail agent で送られる送信先のホスト, そして
(多分変換されている) アドレスが表示されます. このモードを抜けるには
Control-D を押してください.
<verb>
j@uriah 191% sendmail -bt
ADDRESS TEST MODE (ruleset 3 NOT automatically invoked)
Enter <ruleset> <address>
> 0 foo@interface-business.de
rewrite: ruleset 0 input: foo @ interface-business . de
...
rewrite: ruleset 0 returns: $# uucp-dom $@ if-bus $: foo \
< @ interface-business . de >
> ^D
j@uriah 192%
</verb>
<sect1>
<heading>
ダイアルアップでインターネットに接続する環境でメールをセットアップするにはどうやるの?
<label id="ispmail">
</heading>
<p>静的に IP アドレスが割り当てられる場合は, デフォルトの状態を
変更する必要はありません. 割り当てられた名前をホストネームと
するだけで, sendmail が後のことを引き受けてくれます.
<p>ダイアルアップ <bf/ppp/ をインターネット接続に使用し, 動的に IP
アドレスが割り当てられる場合は, インターネットサービスプロバイダ
(ISP) のメールサーバにメールボックスがあるはずです. ISP のドメイン
が <tt/myISP.com/ で, あなたのユーザ名が <tt/user/ だと仮定します.
また, あなたが自分のマシンを <tt/bsd.home/ と呼んでおり, ISP が
<tt/relay.myISP.com/ をメールリレーとして使用できると言っていると
しましょう.
<p>メールボックスからメールを取ってくるためには, retrieval (回収)
エージェントをインストールする必要があります. <bf/Fetchmail/ は
多種多様なプロトコルをサポートしているのでお勧めです. ISP が
使用しているのは大抵 POP3 プロトコルです. ユーザ ppp を使用している場合,
<tt>/etc/ppp/ppp.linkup</tt> に以下のように記述すると, インターネットと
接続が完了した時点で自動的にメールを取得するようになります.
<verb>
MYADDR:
!bg su user -c fetchmail
</verb>
<p>この例では, <tt/user/ が <tt/bsd.home/ にアカウントを持ち,
<tt/bsd.home/ 上の <tt/user/ のホームディレクトリに, 以下のような
<tt/.fetchmailrc/ ファイルがつくられていることを想定しています.
<verb>
poll myISP.com protocol pop3 fetchall pass MySecret;
</verb>
<p>言うまでもなく, このファイルは <tt/user/ 以外のユーザが読むことが
出来ないようにしなくてはなりません. 内容にパスワード <tt/MySecret/ が
含まれているからです.
<p>正しい <bf/from:/ ヘッダをつけてメールを送るためには, sendmail に
<tt/user@bsd.home/ ではなく <tt/user@myISP.com/ を使用するよう教える
必要があります. メールをより早く転送するために, 全てのメールを
<tt/relay.myISP.com/ へ送るように sendmail に指示しておくのも良い
でしょう.
<p>上の要件を満たすには, 以下のような <tt/.mc/ ファイルが適しています.
<verb>
VERSIONID(`bsd.home.mc version 1.0')
OSTYPE(bsd4.4)dnl
FEATURE(nouucp)dnl
MAILER(local)dnl
MAILER(smtp)dnl
Cwbsd.home
CwmyISP.com
MASQUERADE_AS(`myISP.com')dnl
FEATURE(allmasquerade)dnl
FEATURE(masquerade_envelope)dnl
FEATURE(nocanonify)dnl
FEATURE(nodns)dnl
define(SMART_HOST, `relay.myISP.com')
DmmyISP.com
define(`confDOMAIN_NAME',`myISP.com')dnl
</verb>
<p><tt/.mc/ ファイルから <tt/sendmail.rc/ への変換方法については,
前のセクションを参照してください. sendmail.cf を更新した後に
sendmail をリスタートするのもお忘れなく.
</sect>

140
ja/FAQ/applications.sgml Normal file
View file

@ -0,0 +1,140 @@
<!-- $Id: applications.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.1 -->
<sect>
<heading>ユーザアプリケーション<label id="applications"></heading>
<p><em>訳: &a.junkun; <newline>&a.shou; .<newline>8 November 1997.</em>
<sect1>
<heading>そういうユーザアプリケーションはどこにあるの?</heading>
<p>FreeBSDに port (移植) されたソフトウェアパッケージについては,
<url url="http://www.FreeBSD.ORG/ports/" name="ports のページ">
をご覧下さい. このリストには現在 1000 を越える項目があり,
しかも毎日更新されています. このページを小まめに訪れるか,
<tt/freebsd-announce/ <ref id="mailing" name="メーリングリスト">
を購読すると, 新しく入った ports を定期的にチェックすることが
できます.
<p>大部分の ports は 2.2 と 3.0 ブランチの両方で利用できるはずです.
多くは 2.1.x 系のシステムでも同様に動作するでしょう.
FreeBSD のリリースが出る度に, そのリリースの時点での ports ツリーの
スナップショットが撮られ, <tt>ports/</tt> ディレクトリに
納められることになっています.
<p>また, ``package'' という考えも採用されています. これは基本的には
gzip されたバイナリディストリビューションに, インストール時に
環境に合わせた作業が必要になった場合にそれを執り行う多少の英知を
付け加えたものです. package を使えば, どのようなファイルが
配布物として含まれているかと言った細かい事柄にいちいち煩わされる
ことなく, 簡単にインストールやアンインストールを繰り返す
ことができます.
<p>インストールしたい package があるなら, <tt>/stand/sysinstall</tt>
の, 「インストール後の FreeBSD の設定を行う」の下にある
package のインストールメニューを使うか, package のファイル名を
指定して <em>pkg_add(1)</em> を使用して下さい. package の
ファイル名には通常末尾に <em>.tgz</em> がついています.
CDROM をご使用の方は, CD の <tt>packages/All</tt> ディレクトリから
それらのファイルを利用することができます. また, 以下の場所から,
FreeBSD の各種バージョンにあわせた package をダウンロードする
こともできます.
<descrip>
<tag>2.1.x-release 用</tag>
<url url="ftp://ftp.FreeBSD.ORG/pub/FreeBSD/packages-2.1.7/"
name="ftp://ftp.FreeBSD.ORG/pub/FreeBSD/packages-2.1.7/">
<tag>2.2.5-release/2.2-stable 用</tag>
<url url="ftp://ftp.FreeBSD.ORG/pub/FreeBSD/packages-2.2.5/"
name="ftp://ftp.FreeBSD.ORG/pub/FreeBSD/packages-2.2.5/">
<tag>3.0-current 用</tag>
<url url="ftp://ftp.FreeBSD.ORG/pub/FreeBSD/packages-3.0/"
name="ftp://ftp.FreeBSD.ORG/pub/FreeBSD/packages-3.0/">
</descrip>
<p>お近くのミラーサイトもご利用下さい.
<p>新しい ports が続々と追加されている状態なので, 全ての ports に
対応する package が存在するわけではないことを覚えておいてください.
定期的に <url url="ftp://ftp.freebsd.org/pub/FreeBSD/"
name="ftp.freebsd.org"> マスターサイトを訪れて, どのような
package が利用できるのかチェックするのも良いでしょう.
<sect1>
<heading>libc.so.3.0 はどこにありますか?</heading>
<p>2.1.x のシステムで 2.2/3.0 用の package を動かそうとしていますね.
前のセクションを読んで, システムに合った正しい port/package を
入手してください.
<sect1>
<heading>
386/486SX のマシンで ghostscript を動かすとエラーがでます. <label id="emul">
</heading>
<p>あなたのマシンには数値演算プロセッサが塔載されていませんね?
カーネルにコプロセッサの代わりとなる数値演算エミュレータを
追加する必要があります.
以下のオプションをカーネルのコンフィグレーションファイルに
追加して, カーネルを再構築してください.
<verb>
options GPL_MATH_EMULATE
</verb>
<p><bf/注/ このオプションを追加する場合,
<tt/MATH&lowbar;EMULATE/ の行を削除してください.
<sect1>
<heading>
SCO/iBCS2 のアプリケーションを実行すると, <tt/socksys/ で落ちてしまいます.
</heading>
<p>まず最初に <tt>/etc/sysconfig</tt> (または
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?rc.conf(5)"
name="/etc/rc.conf">) の中の
最後のセクションを編集し, 以下の変数を<tt/YES/に直します.
<verb>
# Set to YES if you want ibcs2 (SCO) emulation loaded at startup
ibcs2=NO
</verb>
<p>これでシステムの起動時に <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ibcs2" name="ibcs2">
カーネルモジュールが読み込まるようになります.
<p>次に /compat/ibcs2/dev/ を以下のように編集します:
<verb>
lrwxr-xr-x 1 root wheel 9 Oct 15 22:20 X0R@ -> /dev/null
lrwxr-xr-x 1 root wheel 7 Oct 15 22:20 nfsd@ -> socksys
-rw-rw-r-- 1 root wheel 0 Oct 28 12:02 null
lrwxr-xr-x 1 root wheel 9 Oct 15 22:20 socksys@ -> /dev/null
crw-rw-rw- 1 root wheel 41, 1 Oct 15 22:14 spx
</verb>
<p>open や close の処理は, socksysから <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?null(4)"
name="/dev/null"> へ
シンボリックリンクを張ることで代用します.
残りの処理は, -current に入っているコードが担当しています.
これは以前のものより ずっとスッキリした方法です.
<p>ローカルでの X のソケット接続に <tt/spx/ ドライバを使いたい
のであれば, システムをコンパイルする際に<tt/SPX&lowbar;HACK/
を定義してください.
<sect1>
<heading>INN (インターネットニュース) の設定方法は?</heading>
<p>inn の package や port をインストールしたあとに
<url url="http://www.math.psu.edu/barr/INN.html"
name="Dave Barr's INN Page"> を見てみましょう.
初心者向けの INN FAQ があります.
</sect>

101
ja/FAQ/commercial.sgml Normal file
View file

@ -0,0 +1,101 @@
<!-- $Id: commercial.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.1 -->
<sect>
<heading>商用アプリケーション<label id="commercial"></heading>
<p><em>訳: &a.junkun;.<newline>10 November 1997.</em>
<p><bf/注/ この章はまだまだ情報が足りません. 情報を追加してくれる
ような企業を待ち望んでいます. FreeBSD グループはここに載っている
企業からの金銭的な支援を期待してはいませんので, 奉仕作業の
一つとして掲載しています (そして FreeBSD が係わる宣伝は,
長い目で見ると FreeBSD に対してよい方向へ働くと思っています).
私たちは商用ソフトウェアベンダーに, ここで製品を宣伝してもらう
ことを望んでいます.
<sect1>
<heading>FreeBSD 用の Motif はどうやったら手に入りますか</heading>
<p>FreeBSD 用の Motif 2.0 に関する情報は
<ref id="xig" name="Xi Graphics"> から
手に入れることができます.
<p>この製品は以下の物が含まれています:
<itemize>
<item>OSF/Motif manager, xmbind, panner, wsm.
<item>uil, mrm, xm, xmcxx, インクルードファイルや Imake
ファイルといった開発者向けキット
<item>スタティックライブラリ, およびダイナミックライブラリ
<item>デモンストレーションプログラム
<item>整形済みのマニュアルページ
</itemize>
<p>注文する際には FreeBSD 用の Motif であることをきちんと
確認してください. BSDI や Linux 用の Motif も <em>Xi Graphics</em>
から販売されています. 現在フロッピーディスク 4枚組ですが,
将来的には CDE のように統合された CD に変わるでしょう.
<sect1>
<heading>FreeBSD 用の CDE はどうやったら手に入りますか</heading>
<p>FreeBSD 用の CDE 1.0.10 に関する情報は
<ref id="xig" name="Xi Graphics"> から
手に入れることができます. これは Motif 1.2.5 を含んでおり,
Motif 2.0 と一緒に使用することができます.
<p>これは FreeBSD 用と Linux 用の統合された CD-ROM です.
<sect1>
<heading>
高機能な商用 X サーバってあるんですか?<label id="xig">
</heading>
<p>はい, <url url="http://www.xig.com" name="Xi Graphics">
から, FreeBSD ほか Intel ベースのシステムで動作する
Accelerated-X という製品が販売されています.
<p>この高性能な X サーバは楽に設定をおこなえるほか, 数多くのビデオボード
をサポートしています. サーバはバイナリのみが含まれます.
FreeBSD 用と Linux 用の統合されたフロッピーディスクに入っています.
<p>バージョン 3.1 の「互換デモ」が無料で入手できます.
<p>また Xi Graphics は FreeBSD 用の Motif と CDE も販売しています (前を参照).
<descrip>
<tag/より詳しい情報は/
<url url="http://www.xig.com/" name="Xi Graphics WWW page">
<tag/問い合せは/
<url url="mailto:sales@xig.com" name="Sales"> または
<url url="mailto:support@xig.com" name="Support">
<tag/もしくは/ phone (800) 946 7433 or +1 303 298-7478.
</descrip>
<sect1>
<heading>FreeBSD 用のデータベースシステムはありますか?</heading>
<p>もちろんあります! Conetic Software Systems が FreeBSD 2.0.5
以降のシステムで動作する C/base と C/books データベースシステムを
移植しています. さらに Sleepycat Software は DB database library
の商用サポートバージョンを販売しています.
<descrip>
<tag/詳しい情報は/
<url url="http://www.conetic.com/" name="Conetic Software Systems">
<tag/もしくはメールで/
<url url="mailto:info@conetic.com" name="Information E-mail address">
<tag/さらにこちらも/
<url url="http://www.sleepycat.com/" name = "Sleepycat Software">.
</descrip>
</sect>

269
ja/FAQ/hackers.sgml Normal file
View file

@ -0,0 +1,269 @@
<!-- $Id: hackers.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.1 -->
<sect>
<heading>まじめな FreeBSD ハッカーだけの話題<label id="hackers"></heading>
<p><em>訳: &a.iwasaki;.<newline>8 November 1997.</em>
<sect1>
<heading>
SNAP とか RELEASE とかは何?
</heading>
<p>現在, FreeBSD の
<url url="http://www.freebsd.org/cgi/cvsweb.cgi" name="CVS リポジトリ">
には, 三つのアクティブ/準アクティブなブランチがあります.
<itemize>
<item><bf/RELENG_2_1_0/ 通称 <bf/2.1-stable/ または <bf/"2.1 branch"/
<item><bf/RELENG_2_2/ 通称 <bf/2.2-stable/ または <bf/"2.2 branch"/
<item><bf/HEAD/ 通称 <bf/-current/ または <bf/3.0-current/
</itemize>
<p><bf/HEAD/ は他の二つと違って実際のブランチ tag ではなく,
<em/「current, 分岐していない開発本流」/のための単なるシンボリック
な定数です. 私たちはこれを <bf/-current/ と呼んでいます.
<p>現在, <bf/-current/ は 3.0 の開発本流であり,
<bf/2.2-stable/ ブランチ, つまり <bf/RELENG_2_2/ は
1996年11月に<bf/-current/ から分岐しています.
<p><bf/2.1-stable/ ブランチ, <bf/RELENG_2_1_0/ は 1994年9月に
-current から分岐しました.
<sect1>
<heading>
自分用のカスタムリリースを構築するには?<label id="custrel">
</heading>
<p>リリースを構築するには三つのことが必要です:
まず, <htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?vn"
name="vn"> ドライバが組み込まれたカーネルを実行させている必要があります.
以下をカーネルコンフィグレーションファイルに追加し,
カーネルを作り直してください:
<verb>
pseudo-device vn #Vnode driver (turns a file into a device)
</verb>
<p>次に, CVS リポジトリ全体を手元においておく必要があります.
これを入手するには
<url url="../handbook/cvsup.html" name="CVSUP">
が使用できますが, tag の値は `.' である必要があり,
さらに release の名称は cvs である必要があります:
<verb>
*default prefix=/home/ncvs
*default base=/a
*default host=cvsup.FreeBSD.org
*default release=cvs
*default delete compress use-rel-suffix
## Main Source Tree
src-all
src-eBones
src-secure
# Other stuff
ports-all
www
doc-all
</verb>
<p>そして <tt/cvsup -g supfile/ を実行して自分のマシンに
CVS リポジトリ全体をコピーします...
<p>最後に, ビルド用にかなりの空き領域を用意する必要があります.
そのディレクトリを <tt>/some/big/filesystem</tt> として,
上の例で CVS リポジトリを <tt>/home/ncvs</tt> に置いたものとすると,
以下のようにしてリリースを構築します:
<verb>
setenv CVSROOT /home/ncvs # or export CVSROOT=/home/ncvs
cd /usr/src/release
make release BUILDNAME=3.0-MY-SNAP CHROOTDIR=/some/big/filesystem/release
</verb>
<p>処理が終了すると, リリース全体が <tt>/some/big/filesystem/release</tt>
に構築され, 完全な FTP インストール用の配布物が
<tt>/some/big/filesystem/release/R/ftp</tt> に作成されます.
-current 以外の開発ブランチの SNAP を自分で構築したい場合は,
<tt/RELEASETAG=SOMETAG/ を上の make release のコマンドラインに追加します.
例えば, <tt/RELEASETAG=RELENG_2_2/ とすると最新の 2.2 GAMMA snapshot
が構築されます.
<sect1>
<heading>カスタムのインストールディスクを作るにはどうすればいいのですか? </heading>
<p><tt>/usr/src/release/Makefile</tt> のいろいろなターゲットとして
インストールディスク, ソース, バイナリアーカイブを作る完全な処理を
自動的におこなうようになっています. Makefile に十分な情報があります.
しかし, 実行には ``make world'' が必要で,
多くの時間とディスクの容量が必要です.
<sect1>
<heading>
``make world'' をおこなうと既存のバイナリを上書きしてしまうのですが.
</heading>
<p>ええ, それが一般的な考え方です. 名前が示しているように
``make world'' はすべてのシステムのバイナリを一から作り直しますので,
結果としてクリーンで一貫性のある環境を得ることができます
(これがそれだけ長い時間がかかる理由です).
<p>環境変数 <tt/DESTDIR/ を ``<tt/make world/'' や ``<tt/make
install/'' を実行する時に定義しておくと, 新しく作られたバイナリは
<tt>&dollar;&lcub;DESTDIR&rcub;</tt>を root とみなした
ディレクトリツリーにインストールされます.
あるでたらめな共有ライブラリの変更やプログラムの再構築によって
``<tt/make world/'' は失敗することもあります.
<sect1>
<heading>
システムブート時に ``(bus speed defaulted)'' とメッセージが出ます.
</heading>
<p>アダプテックの 1542 SCSI ホストアダプタはユーザがソフトウェア的に
バスアクセス速度の設定をおこなうことができます. 以前のバージョンの
1542 ドライバは使用可能な最大の速度を求めてアダプタを
その設定にしようとしました. これは特定のユーザのシステムでは
問題がある事がわかり, 現在ではカーネルコンフィグオプションに
``<tt/TUNE&lowbar;1542/'' が加えられています. これを使用すると,
これが働くシステムではディスクが速くなりますが,
データの衝突が起きて速くはならないシステムもあるでしょう.
<sect1>
<heading>
インターネットアクセスに制限があっても current を追いかけられますか? <label id="ctm">
</heading>
<p>はい, <url url="../handbook/ctm.html" name="CTM システム ">を使って
ソースツリー全体のダウンロードを<tt/おこなわず/に追いかけることができます.
<sect1>
<heading>どのようにして配布ファイルを 240kバイトに分割しているのですか?</heading>
<p>比較的新しい BSDベースのシステムでは split に任意のバイト境界で
分割する ``<tt/-b/'' オプションがあります.
<p>以下は <tt>/usr/src/Makefile</tt> からの例です.
<verb>
bin-tarball:
(cd $&lcub;DISTDIR&rcub;; \
tar cf - . \
gzip --no-name -9 -c | \
split -b 240640 - \
$&lcub;RELEASEDIR&rcub;/tarballs/bindist/bin_tgz.)
</verb>
<sect1>
<heading>私はカーネルに拡張をおこないました. 誰に送ればいいですか? </heading>
<p><url url="../handbook/contrib.html"
name="ハンドブックの「貢献の仕方 (Contributing to FreeBSD)」の章">
を参照してください.
<p>あなたのアイディアに感謝します!
<sect1>
<heading>PnP ISA カードの検出と初期化はどのようにおこなうのですか? </heading>
<p><url url="mailto:uhclem@nemesis.lonestar.org"
name="Frank Durda IV"> 氏より:
<p>要点は, ホストが認識されていないボードを探す時に, すべての
PnP ボードが応答することのできる少数の I/O ポートがあるという
ことです. それにより, PnP プローブルーチンが開始したとき, PnP
ボードが存在するなら, すべての PnP ボードは自分のモデル番号を
返します. そのポートを I/O read するとプローブルーチンは
問いに対するワイアード-OR された ``yes'' を得ます. この場合は
少なくとも 1ビットが ON になります. そして, プローブルーチンは
モデル ID (Microsoft/Intel によって割り当てられています)
が X より小さいボードを ``オフライン'' にすることができます.
この操作をおこない, 問い合わせに応答しているボードがまだ
残っているかどうかを調べます. もし ``<tt/0/'' が返ってくるなら X
より大きな ID を持つボードはないことになります. 今度は ``X''
よりも小さな値を持つボードについて問い合わせます. もしあるのであれば,
プローブルーチンはモデル番号が X より小さいことを知ります.
今度は, X-(limit/4) より大きな値を持つボードをオフラインにして
問い合わせを繰り返します. この ID の範囲による準バイナリサーチを
十分繰り返すことにより, プローブルーチンはマシンに存在するすべての
PnP ボードの値を最終的に得ることができます. その繰り返しの回数は
2^64 よりはるかに少ない回数です.
<p>ID は二つの 32-bit (つまり 64bit) フィールド + 8 bit
チェックサムからなります. 最初の 32 bits はベンダの識別子です.
これは公表されてはいませんが, 同一のベンダから供給されている
異なるタイプのボードでは異なる 32-bit ベンダ ID を持つことが
できるように考えられます. 製造元を特定するだけのために 32 bits
はいくらか過剰です.
<p>下位の 32 bits はシリアル番号, イーサネットアドレスなどの
ボードを特定するものです. ベンダは上位 32 bits が異なっていない
のであれば下位 32 bits が同一である 2枚目のボードを製造することは
ありません. したがって, 同じタイプの複数のボードをマシンに
いれることができ, この場合でも 64 bits 全体ではユニークです.
<p>32 bit のフィールドはすべてを 0 にすることはできません.
これは初期化のバイナリサーチの間ワイアード-OR によって 0 ではない
ビットを参照するからです.
<p>システムがすべてのボードの与えられた ID を認識すると,
それぞれのボードに対応した処理を一つずつ (同一の I/O ポートを通して)
おこないます. そして, 利用できる割り込みの選択などのボードが必要
とするリソースを検出します. すべてのボードについてこの情報を集めます.
<p>この情報はハードディスク上の ECU ファイルなどの情報とまとめられ,
マザーボードの BIOS にも結合されます. マザーボード上のハードウェア
への ECU と BIOS PnP のサポートは通常は統合されていますが,
周辺機器については真の PnPであるとはいえません.
しかし, BIOS の情報に ECU の情報を加えて調査することで,
プローブルーチンは PnP デバイスが再配置できなくなることを
避けることができます.
<p>それから, 再度 PnP デバイスにアクセスし, I/O, DMA, IRQ,
メモリマップアドレスの設定をします. デバイスはこのアドレスに
見えるようになり, 次にリブートするまでこの位置を占めます. しかし,
あなたの望む時に移動させることが不可能であるといっている
わけではありません.
<p>以上の話では大きく単純化をしてありますが, 基本的な考え方は得
られたでしょう.
<p>マイクロソフトはボードのロジックが 対立するI/O サイクルでは
デコードしていない (訳注: おそらく read 時しかデコードされていず
write 時はポートが空いているという意味でしょう)
プライマリプリンタのステータスポートのいくつかを PnP のために
占有しました. 私は初期の PnP の提案レビュー時に IBM 純正の
プリンタボードでステータスポートの write のデコードがされている
ということに気がつきましたが, MS は ``tough (頑固, 不運,
無法な)'' と言っています. そしてプリンタのステータスポートへ
アドレスの設定のために write をおこなっています. また,
そのアドレス + <tt/0x800/と read のための 3番目の I/O ポートが
<tt/0x200/ から <tt/0x3ff/ の間のどこかに置かれるでしょう.
<sect1>
<heading>FreeBSD は, Intel 以外のアーキテクチャをサポートしないんですか? </heading>
<p>いくつかのグループが, FreeBSD の他のアーキテクチャのサポートに関心を
示しており, 現在数人が DEC の協力を得て FreeBSD の ALPHA アーキテクチャへの
移植に取り組んでいます. 新しいアーキテクチャに関する一般的な議論は
<tt>&lt;platforms@FreeBSD.ORG&gt;</tt> をご利用ください.
<sect1>
<heading>デバイスドライバを開発したので, メジャー番号が必要です. </heading>
<p>これは, 開発したドライバを公開するかどうかに依存します.
公開するのであれば, ドライバのソースコード, <tt>files.i386</tt> の変更,
コンフィグファイルのサンプル, デバイスが使うスペシャルファイルを作成する
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?MAKEDEV" name="MAKEDEV">
のコードを私たちに送ってください. 公開するつもりがない場合, ライセンスの
問題により公開できない場合は, キャラクタメジャー番号 32 もしくは
ブロックメジャー番号 8 が, このような目的のために予約されています.
これらの番号を使用してください. どちらの場合であれ, ドライバに関する情報を
<tt>&lt;hackers@FreeBSD.ORG&gt;</tt> に流して頂けると助かります.
</sect>

439
ja/FAQ/hardware.sgml Normal file
View file

@ -0,0 +1,439 @@
<!-- $Id: hardware.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.1 -->
<sect>
<heading>ハードウェアコンパチビリティ<label id="hardware"></heading>
<p><em>訳: &a.nishika;.<newline>12 November 1997.</em>
<sect1>
<heading>FreeBSD は, どんなハードディスクドライブをサポートしているのですか?</heading>
<p>FreeBSD は, EIDE と SCSI ハードディスクドライブをサポート
しています (互換コントローラも含みます: 次の節参照). また
オリジナルの "Western Digital" インタフェースを使用している
すべてのドライブも (MFM, RLL, ESDI, もちろん IDE も)
サポートしています. 独自仕様のインタフェースを使用する
ESDI コントローラでは動作しないものがあり, WD1002/3/6/7
とその互換インタフェースと衝突します.
<sect1>
<heading>どの SCSI コントローラをサポートしているのですか?</heading>
<p>FreeBSD は, 以下の SCSI コントローラをサポートしています:
<descrip>
<tag/Adaptec/
AH-1505 &lt;ISA&gt; <newline>
AH-152x シリーズ &lt;ISA&gt; <newline>
AH-154x シリーズ &lt;ISA&gt; <newline>
AH-174x シリーズ &lt;EISA&gt; <newline>
Sound Blaster SCSI (AH-152x 互換) &lt;ISA&gt; <newline>
AH-2742/2842 シリーズ &lt;ISA/EISA&gt; <newline>
AH-2820/2822/2825 シリーズ (Narrow/Twin/Wide) &lt;VLB&gt; <newline>
AH-294x および aic7870 MB コントローラ (Narrow/Twin/Wide) &lt;PCI&gt;
<newline>
AH-394x (Narrow/Twin/Wide)
<tag/Buslogic/
BT-445 シリーズ &lt;VLB&gt; (これは, <ref id="bigram"
name="16 MB を越える容量のメモリを載せたマシン">の節で
引き合いにも出されるカードの一つです.)
<newline>
BT-545 シリーズ &lt;ISA&gt; <newline>
BT-742 シリーズ &lt;EISA&gt;<newline>
BT-747 シリーズ &lt;EISA&gt;<newline>
BT-946 シリーズ &lt;PCI&gt; <newline>
BT-956 シリーズ &lt;PCI&gt; <newline>
<tag/Future Domain/
TMC-950 シリーズ &lt;ISA&gt; <newline>
<tag/PCI Generic/
NCR 53C81x ベースの SCSI コントローラ &lt;PCI&gt; <newline>
NCR 53C82x ベースの SCSI コントローラ &lt;PCI&gt; <newline>
NCR 53C860/75 ベースの SCSI コントローラ &lt;PCI&gt; <newline>
<tag/ProAudioSpectrum/
Zilog 5380 ベースの SCSI コントローラ &lt;ISA&gt; <newline>
Trantor 130 ベースの SCSI コントローラ &lt;ISA&gt; <newline>
<tag/DTC/
DTC 3290 EISA SCSI コントローラ (AHA-154x エミュレーション).<newline>
<tag/Seagate/
ST-01/02 シリーズ &lt;ISA&gt;<newline>
<tag/UltraStor/
UH-14f シリーズ &lt;ISA&gt;<newline>
UH-24f シリーズ &lt;EISA&gt; <newline>
UH-34f シリーズ &lt;VLB&gt;<newline>
<tag/Western Digital/
WD7000 &lt;ISA&gt; &lt;No scatter/gather&gt;
</descrip>
<sect1>
<heading>どんな CD-ROM ドライブをサポートしているのですか?</heading>
<p>サポートされている SCSI コントローラに接続できる SCSI
ドライブすべてをサポートしています.
<p>また, 以下の専用 CD-ROM インタフェースもサポートしています.
<itemize>
<item>ミツミ LU002 (8bit), LU005 (16bit) および FX001D (16bit 2倍速).
<item>ソニー CDU 31/33A<newline>
<item>Sound Blaster 非 SCSI タイプの CD-ROM<newline>
<item>松下 / Panasonic CD-ROM<newline>
<item>ATAPI 互換の IDE CD-ROM<newline>
</itemize>
<p>SCSI でないカードはすべて, SCSI ドライブよりも極めて動作速度が
遅いことが知られており, ATAPI CD-ROM には動作しないものもあるようです.
<p>Walnut Creek の FreeBSD 2.2 CD-ROM からは CD からの直接ブートが
サポートされています.
<sect1>
<heading>ZIP ドライブをサポートしていますか?</heading>
<p>もちろん, FreeBSD は SCSI ZIP ドライブ (外付け) をサポートしています.
ZIP ドライブは SCSI ID を 5 か 6 に設定した状態でなら使用できますが,
もし SCSI ホストアダプタの BIOS がサポートしてさえいれば
ZIP ドライブからブートさせることもできます. 私はどのホストアダプタが
SCSI ID を 0 や 1 以外に設定したデバイスからブートできるのか知りませんが...
ドキュメントを参照してください (うまくいった場合は教えてください).
<p>パラレル ZIP ドライブはサポートされていません. まだ ZIP ドライブを
購入していないのなら, SCSI の ZIP ドライブを購入することをおすすめします...
同程度の価格で, よりよいパフォーマンスが得られます. それにパラレルポートから
ブートするなんて考えられないでしょう.
<p>すでにパラレル ZIP ドライブを持っているのであれば,
フランスの
<url url="http://www.prism.uvsq.fr/~son/ppa3.html"
name="Nicolas Souchu の home page">
に Linux のドライバがあります.
<p>それから <ref id="jaz" name="リムーバブルドライブに関する注意">および
<ref id="disklabel" name="「フォーマット」に関する注意">についても
確認しておいてください.
<sect1>
<heading>
では, JAZ や EZ, それからその他のリムーバブルドライブはサポートしていますか?
</heading>
<p>FreeBSD では, IDE バージョンの EZ ドライブを除くすべての SCSI デバイスは,
SCSI のディスクと同等に扱われます. また IDE EZ は IDE ドライブと同等となります.
<p><label id="jaz">システム稼働中のメディア交換について FreeBSD が
どれほどうまく動くか定かではありません. もちろんメディアを入れ替える前に
そのドライブをマウント解除しなければいけないでしょうし,
FreeBSD がそれらを認識するにはブート時に外部ユニットにも電源が投入されている
ことを確認しなければいけないでしょう.
<p><ref id="disklabel" name="「フォーマット」に関する注意">も参照.
<sect1>
<heading>どのマルチポートシリアルカードをサポートしていますか?</heading>
<p>一覧は
<htmlurl url="../handbook/install:misc.html"
name="その他のデバイス"> の節にあります.
<p>無名のカードにもうまく動くものがあり,
特に AST 互換といわれているものに多く見られます.
<p>カード設定の詳細な情報は,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?sio"
name="sio"> オンラインマニュアルを参照してください.
<sect1>
<heading>珍しいバスマウスを持っているのですが, どのように設定すればいいのですか?</heading>
<p>FreeBSD は Logitech と ATI のグラフィックアダプタカードに付属している
バスマウスをサポートしています.
これらを使用するには, カーネルコンフィグレーションファイルに以下の行を加えて
再コンパイルする必要があります.
<verb>
device mse0 at isa? port 0x23c tty irq5 vector mseintr
</verb>
<sect1>
<heading>
PS/2 (キーボードマウス) を使うには, どのように設定すればいいのですか?
<label id="ps2mouse">
</heading>
<p>あなたの使っている FreeBSD が比較的新しいバージョンのものなら,
インストールの時に, 単にカーネルのコンフィグレーションのメニュー上で
PS/2 マウスを有効化するだけです, あるいは後で boot: プロンプト上で
-c を指定することでもメニューは現れます.
デフォルトでは無効に設定されていますので, 明示的に
有効化してあげないといけません.
<p>あなたの使っている FreeBSD が比較的古いものなら,
カーネルコンフィグレーションファイルに以下の行を加えて
カーネルを再コンパイルする必要があります.
<verb>
device psm0 at isa? port "IO_KBD" conflicts tty irq 12 vector psmintr
# Options for psm:
options PSM_CHECKSYNC #checks the header byte for sync.
</verb>
<p>カーネルの再構築についてよく知らないのであれば,
<url url="../handbook/kernelconfig.html"
name="ハンドブックの FreeBSD カーネルのコンフィグレーション">
を参照してください.
<p>ブート時にカーネルが psm0 を検出したら, psm0 のエントリが /dev
の中にあることを確認してください. 以下のようにします.
<verb>
cd /dev; sh MAKEDEV psm0
</verb>
<p>これは root でログインしているときにおこなってください.
<sect1>
<heading>
ラップトップ PC のマウス/トラックボール/タッチパッドは使えますか?
</heading>
<p><ref id="ps2mouse" name="直前の質問に対する答え"> を参照してください.
加えて, <ref id="pao" name="こちら"> にあるモーバイルコンピューティングの
ページもご覧ください.
<sect1>
<heading>どんなテープドライブをサポートしていますか?</heading>
<p>FreeBSD は SCSI, QIC-36 (QIC-02 インタフェース付き) および
QIC-40/80 (フロッピーベース) テープドライブをサポートしています.
これらには 8-mm (Exabyte と呼ばれています) や DAT ドライブも含まれています.
QIC-40/80 ドライブは遅いことが知られています.
<p>初期の 8-mm ドライブの中には SCSI-2 とまったく互換性を持たないものがあります.
これらは FreeBSD 上では動作しません.
<sect1>
<heading>どんなテープチェンジャーをサポートしていますか?</heading>
<p>FreeBSD 2.2 は <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ch(4)" name="ch">
デバイスと <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?chio" name="chio">
コマンドを使用した SCSI チェンジャーをサポートしています.
実際のチェンジャーの制御方法の詳細は,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?chio"
name="chio"> のマニュアルページにあります.
<p>使用している製品が, <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/ports.cgi?amanda"
name="AMANDA"> などのようにチェンジャーに対応済みのものでない場合は,
次のことについて留意してください.
それらの製品は任意のポイント間のテープの移動を制御するだけなので,
テープがどのスロットに入っているか, 現在ドライブにあるテープが
どのスロットに戻るべきかを把握しておく必要があります.
<sect1>
<heading>どんなサウンドカードをサポートしていますか?</heading>
<p>FreeBSD は SoundBlaster, SoundBlaster Pro, SoundBlaster 16,
Pro Audio Spectrum 16, AdLib それから Gravis UltraSound サウンドカードを
サポートしています. MPU-401 やその互換カードも機能に制限はあるものの
サポートされています. SoundBlaster 16 ASP カードはまだサポートされていません.
マイクロソフトサウンドシステムもサポートされています.
<p><bf/注/ これらはサウンドについてのみの話です! これらのドライバは
CD-ROM, SCSI, カード上にあるジョイスティックをサポートしていません
(SoundBlaster は例外です). SoundBlaster SCSI インタフェースと非 SCSI
CD-ROM はサポートしていますが, そのデバイスからはブートできません.
<sect1>
<heading>どんなネットワークカードをサポートしていますか?</heading>
<p>より完全な一覧については <htmlurl url="../handbook/install:nics.html"
name="イーサネットカード"> の節を参照してください.
カードごとの必要なドライバが一覧表になっていないので,
以下の不完全な一覧でまとめてみます.
<descrip>
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?de(4)"
name="de"> driver/
DEC DC21x40 およびそれらと互換性のある PCI コントローラ<newline>
(21140 100bT カードを含みます) <newline>
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ed(4)"
name="ed"> driver/
NE2000 および 1000<newline>
WD/SMC 8003, 8013 および Elite Ultra (8216)<newline>
3Com 3c503 <newline>
HP 27247B および 27252A <newline>
および 上に挙げたもののクローン <newline>
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?le(4)"
name="le"> driver/
DEC EtherWORKS II および EtherWORKS III コントローラ. <newline>
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ie(4)"
name="ie"> driver/
AT&amp;T EN100/StarLAN 10 <newline>
3COM 3c507 Etherlink 16/TP<newline>
NI5210 <newline>
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?is(4)"
name="is"> driver/
Isolan AT 4141-0 <newline>
Isolink 4110 <newline>
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?el(4)"
name="el"> driver/
3com 3c501 (Multicast や DMA はサポートされていません)
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?eg(4)"
name="eg"> driver/
3com 3c505 Etherlink/+
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ze(4)"
name="ze"> driver/
IBM PCMCIA クレジットカードアダプタ
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?lnc(4)"
name="lnc"> drive/
Lance/PCnet カード (Isolan, Novell NE2100, NE32-VL)(*)
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ep(4)"
name="ep"> driver/
3com 3c509 (カードの PNP サポートを無効化しなければなりません)
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ix(4)"
name="ix"> driver/
Intel InterExpress
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?cx(4)"
name="cx"> driver/
Cronyx/Sigma multiport Sync/Async (Cisco および PPP framing)
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?zp(4)"
name="zp"> driver/
3Com PCMCIA Etherlink III (通称 3c589) (A-C のみ)
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?fea(4)"
name="fea"> driver/
DEC DEFEA EISA FDDI コントローラ
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?fpa(4)"
name="fpa"> driver/
DEC DEFPA PCI FDDI コントローラ
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?fe(4)"
name="fe"> driver/
Fujitsu MB86960A/MB86965A Ethernet カード
</descrip>
<p><bf/注/ (*) の印のついたドライバは問題があることが知られています.
<p><bf/注/ 3C598D はまだサポートされて「いません」.
<p><bf/注/ PLIP (パラレルライン IP) もサポートしています.
現時点では別のバージョンのものについては互換性を持っていませんが,
近い将来直していこうと考えています. lp(4) のマニュアルページの説明を
参照してください.
<p><bf/注/ これらのカードの中には コンフィグレーションソフトウェアを使用するために
ハードディスク上に DOS パーティションを作成する必要のあるものがあります.
ソフトウェアによって構成されたカードの場合は, 製造元が供給するドライバを使う
別の OS で実行させる前に, ハードリセットをおこなう必要があるかもしれません.
完全な電源再投入まで必要な場合もあります.
<sect1>
<heading>数値演算コプロセッサを持っていません - 何かまずいでしょうか? </heading>
<p><tt /注意/ これらは 386/486SX/486SLC を持っている場合に影響します
- ほかのマシンでは CPU に内蔵されています.
<p>一般にこれらは問題とはなりません. しかし, 数値演算エミュレーションコードの
パフォーマンスか正確さのいずれかを選択する状況があります.
(<ref id="emul" name="FP エミュレーション"> についての節をご覧ください).
とくに, X 上で弧を描く際にとても遅くなることでしょう.
数値演算コプロセッサを購入されることを強くおすすめします.
とても役立つことでしょう.
<p><bf/注/ 他の数値演算コプロセッサよりも優れたコプロセッサもあります.
これは言いにくいことなのですが, Intel を買うために躍起になる人もいないでしょう.
それが FreeBSD 上で動くという確信がないのなら, クローンにご用心を.
<sect1>
<heading>2.x で, 他にどのドライバがサポートされていますか?</heading>
<p>以下に示すものは上記に属さないドライバのリストです.
<descrip>
<tag><tt/b004.c/</tag>
B004 互換の Transputer ボード用ドライバ <newline>
<tag>``ctx'' driver</tag>
CORTEX-I Frame grabber 用ドライバ <newline>
<tag>``gp'' driver</tag>
National Instruments AT-GPIB および<newline>
AT-GPIB/TNT board 用ドライバ
<tag>``pca'' driver</tag>
PC スピーカからオーディオファイルを演奏させるためのドライバ
<tag>``spigot'' driver</tag>
Creative Labs の Video Spigot 用ドライバ
<tag><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?gsc(4)"
name="gsc"> driver</tag>
Genuis GS-4500 ハンドスキャナ用ドライバ
<tag><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?joy(4)"
name="joy"> driver</tag>
ジョイスティック用ドライバ
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?labpc(4)"
name="labpc"> driver/
National Instrument's Lab-PC および Lab-PC+ 用ドライバ
<tag/``uart'' driver/
MIDI 用スタンドアロン 6850 UART
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?psm(4)"
name="psm"> driver/
PS/2 マウスポート
<tag><tt/tw.c/</tag>
X-10 POWERHOUSE 用ドライバ <newline>
</descrip>
<!--
<sect1>
<heading>I am about to buy a new machine. What do you recommend?</heading>
<p>See the <url url="../handbook/hw.html" name="hardware section">
of the handbook for general tips if you're going to build it
yourself, otherwise see the
FreeBSD <url url="http://www.freebsd.org/commercial/hardware.html"
name="Hardware vendors"> page for various companies who offer
FreeBSD compatible systems.
-->
<sect1>
<heading>パワーマネージメント機能付きのラップトップ PC を持っています. </heading>
<p>FreeBSD は一部のマシンの APM をサポートしています.
<tt/LINT/ カーネルコンフィグファイル の
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?apm" name="APM">
の部分をご覧ください.
</sect>

476
ja/FAQ/install.sgml Normal file
View file

@ -0,0 +1,476 @@
<!-- $Id: install.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.1 -->
<sect>
<heading>インストール<label id="install"></heading>
<p><em>訳: &a.iwasaki; <newline>&a.murata; .<newline>8 November 1997.</em>
<sect1>
<heading>
FreeBSD を入手するにはどのファイルをダウンロードすればいいですか?
</heading>
<p>通常は <em>floppies/boot.flp</em> というファイルの
フロッピーディスクイメージが一つだけ必要になります. 1.44MB の
フロッピーディスクに書き込み, そこからブートしてその他のファイル群を
ダウンロードします (インストールプログラムが TCP/IP 接続, テープ, CD-ROM,
フロッピーディスク, DOS パーティションなど, インストールに必要なもの
すべてに関する処理を担当します).
<p>この手続きの完全な説明と, 一般的なインストール時の問題については
<url url="../handbook/install.html" name="ハンドブックのインストールの節">
を参照してください.
<sect1>
<heading>FreeBSD のインストールについての説明書はどこにありますか?</heading>
<p>インストールの説明書は次のところにあります.
<url url="../handbook/install.html"
name="ハンドブックの「FreeBSD のインストール」の章">
<sect1>
<heading>FreeBSD を動作させるには何が必要ですか?</heading>
<p>386 以上の PC, 5MB 以上の RAM, そして最低 60MB の
ハードディスク容量が必要となります. ローエンドの MDA カード
でも動作しますが, X11R6 を使うには VGA かそれ以上のビデオカード
が必要となります.
<p><ref id="hardware" name="ハードウェアコンパチビリティ">
の節も併せてご覧ください.
<sect1>
<heading>4 MB しかメモリがないのですが, インストールできますか?</heading>
<p>4MB のシステムにインストールできた FreeBSD の最新版は
FreeBSD 2.1.7 でした. 2.2 のように, 2.2 などのより新しいバージョンの
FreeBSD は新規のインストールに最低 5MB は必要になります.
<p>インストールプログラムが 4MB では動作しないだけで, 3.0 を含む
FreeBSD のすべてのバージョンは 4MB の RAM で動作可能です.
インストールする時だけさらに 4MB 追加しておき, システムが
セットアップされて動作するようになった後に, また 4MBを取り出して
もとに戻すこともできます. あるいは 4MB より多くメモリを搭載
したシステムにディスクを持っていき, そのマシンでインストール
した後にディスクを戻すこともできます.
<p>また, FreeBSD 2.1.7 でも 4MB ではインストールできない場合も
あります. 正確には, 640KB のベースメモリ + 3MB の拡張メモリ
ではインストールはできません. もしマシンのマザーボードが
640KB から 1MB の領域で「失われた」メモリを再マップできる
場合は, FreeBSD 2.1.7 をインストールできるかもしれません.
<p>BIOS のセットアップ画面で, `remap' のオプションを探して
有効 (Enable) にしてみてください. また, ROM shadowing を無効
(Disable) にしておかなくてはなりません.
<p>簡単なやり方としては, インストールする時だけあと 4MB 追加
しておく方法があります. 必要なオプションだけを選択して
カスタムカーネルを構築し, また 4MB を取り出してもとに戻せば
いいのです.
<p>また, 2.0.5 をインストールして, それから 2.1.7 のインストーラ
の ``upgrade'' オプションでシステムを 2.1.7 へアップグレード
するというやり方もあります.
<p>インストールしたあとでカスタムカーネルの構築をした場合, 4MB
でも動作します. 2MBでブートに成功した人もいます. (でもその
システムはほとんど使いものになりませんでした :-))
<sect1>
<heading>
自分用のインストールフロッピーを作るには?
</heading>
<p>現在はカスタムインストールフロッピーディスク「だけ」を作る方法はありません.
カスタムインストールフロッピーディスクイメージを含む, release 環境全体を
新たに作る必要があります. <tt>/usr/src/release/floppies/Makefile</tt>
にあるコードでフロッピーディスクイメージ「だけ」を作れるはずですが,
まだ完全なものにはなっていません.
<p>カスタムの release 環境をつくるには<ref id="custrel" name="ここ">
の指示にしたがってください.
<sect1>
<heading>自分の PC に複数のオペレーティングシステムを入れるには?</heading>
<p><url url="../tutorials/multios/multios.html"
name="multi-OS のページ"> をご覧ください.
<sect1>
<heading>同じマシンで Windows 95 と共存できますか?</heading>
<p>まず Windows 95 をインストールして, そのあとで FreeBSD を
インストールしてください. FreeBSD のブートマネージャが Win95
と FreeBSD のブート管理をしてくれるようになります.
Windows 95 を後にインストールした場合はひどいことに,
問い合わせることもなくブートマネージャを上書きしてしまいます.
そうなってしまった場合は次の節をご覧ください.
<sect1>
<heading>
Windows 95 がブートマネージャを潰しちゃった! どうやって戻すの?
</heading>
<p>ブートマネージャの再インストールの方法として, FreeBSD では
以下に示す二通りの方法が用意されています:
<itemize>
<item>DOS を起動し, FreeBSD の配布物の中にある tools/ ディレクトリ
へ移動し, <bf>bootinst.exe</bf> を探してみてください.
そして次のように実行してください:
<p><bf>bootinst.exe boot.bin</bf>
<p>ブートマネージャが再インストールされます.
<item>FreeBSD のブートフロッピーディスクから起動し, 「カスタム」
インストールメニューを選択し, 続いて「パーティション」を
選択します. ブートマネージャがインストールされていたドライブ
(多分最初のもの) を選択し, パーティションエディタにたどり着いたら,
(何も変更せず) そのまま (W)rite を指定します. 確認のメッセージ
が出ますので「はい」と答え, ブートマネージャ選択の画面で確実に
"Boot Manager" を選択します.
これでブートマネージャがディスクに再び書き込まれます.
インストールメニューから抜けてリブートするとハードディスクは
元通りになります.
</itemize>
<sect1>
<heading>不良ブロックのあるディスクにインストールできますか?</heading>
<p>FreeBSD の不良ブロックの扱い (<htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?bad144" name="bad144">
コマンド) は,
(ひいき目に見ても) 100&percnt; 完全ではなく, 残念ながら
多数の不良ブロックのある IDE や ESDI ドライブは FreeBSD
では使用できないと言わざるをえません! でも, 非常に多くの IDE
ベースのシステムで動作しているようですので, 簡単にあきらめて
しまう前にとりあえず試してみましょう.
<p>不良ブロックのある SCSI ドライブの場合は,
<ref id="awre" name="この回答"> を参照してください.
<sect1>
<heading>インストーラからブートしたら変なことになりました!</heading>
<p>インストーラからブートしようとしたときに, マシンが固まってし
まうとか自然とリブートしてしまうといった現象であれば,
次の三つの項目を確認してください:-
<enum>
<item>新品の, フォーマットしたての, エラーフリーの
フロッピーディスクを使っていますか? (三年間もベッドの下に
放置されていた雑誌の付録みたいなやつではなくて,
買ってきたばかりの新品が好ましいですね)
<item>フロッピーイメージをバイナリモードでダウンロード
しましたか? (困った顔をしないでください. 私たちの中
で一番優秀な人でさえ, 少なくとも一回はバイナリファイルを
ASCII モードで思いがけずダウンロードしたことがあるのです!)
<item>Windows95 や Windows NT のような最近ご流行の
オペレーティングシステムを使用している場合, システムを
シャットダウンしてありのままの本物の DOS を再起動
しましたか? これらの OS は, ディスク作成プログラム
のようなハードウェアに直接書き込みをおこなうプログラムに
干渉できます: GUI の中の DOS シェル内部で動作している
場合でも, この問題は発生します.
</enum>
<p>また, Netscape でブートイメージをダウンロードする場合も問題
があることが報告されていますので, できれば別の FTP クライアント
を使うのがよいでしょう.
<sect1>
<heading>あれ! テープからインストールできません!</heading>
<p>2.1.7R をテープからインストールする場合, tar ブロックサイズ
を 10 (5120 バイト) にしたテープを作る必要があります.
デフォルト の tar ブロックサイズは 20 (10240 バイト) で,
このデフォルトサイズで作られたテープでは 2.1.7R を
インストールすることはできません. もしこうしたテープを使うと,
レコードサイズが大き過ぎるというエラーが起きることになります.
<sect1>
<heading>
ラップトップ PC に PLIP (パラレルライン IP) 経由でインストールできますか?
</heading>
<p>次のようにして二つのコンピュータを Laplink パラレルケーブル
を通して接続してください:
<verb>
+----------------------------------------+
|A-name A-End B-End Descr. Port/Bit |
+----------------------------------------+
|DATA0 2 15 Data 0/0x01 |
|-ERROR 15 2 1/0x08 |
+----------------------------------------+
|DATA1 3 13 Data 0/0x02 |
|+SLCT 13 3 1/0x10 |
+----------------------------------------+
|DATA2 4 12 Data 0/0x04 |
|+PE 12 4 1/0x20 |
+----------------------------------------+
|DATA3 5 10 Strobe 0/0x08 |
|-ACK 10 5 1/0x40 |
+----------------------------------------+
|DATA4 6 11 Data 0/0x10 |
|BUSY 11 6 1/0x80 |
+----------------------------------------+
|GND 18-25 18-25 GND - |
+----------------------------------------+
</verb>
<p>また, <ref id="pao" name="この"> Mobile Computing についての
ページもご覧ください.
<sect1>
<heading>
ハードディスクドライブには, どのジオメトリを使うべきでしょうか?
<label id="geometry">
</heading>
<p>(ここでディスクの「ジオメトリ」とは, ディスクのシリンダ,
ヘッダ, トラック当りのセクタの数を意味しています - 便宜上,
C/H/S とすることにします. これはディスクのどの領域で読み書きを
おこなうかを PC の BIOS が決定する手段となります.)
<p>これについてはある理由のために, 誤解されている点が多いようです.
まず最初に, FreeBSD はディスクブロックで動作しているため,
SCSI ドライブの<tt /物理的/なジオメトリという言い方は,
まったく見当違いのものです. 事実, セクタの密度はディスク
によってまちまちであるため, 物理的なジオメトリというものは
存在しません - 製造者が「本当の」物理的なジオメトリと公表
しているものは通常, 彼らが検査して得た最小の使用不可容量の
結果のジオメトリのことです. IDE の場合は, FreeBSD は C/H/S
で動作しますが, 最近のドライブすべては同様にこれを内部で参照
するブロックに変換しています.
<p>すべての問題は<tt /論理的な/ジオメトリです - これは BIOS が
そのディスクのジオメトリについて調べた際に取得されるものであり,
その後のディスクへのアクセスに使用します. FreeBSD はブート時に
BIOS を使用するため, これを正しく取得することは非常に重要な
ことなのです. 実際に, ディスク上に複数のオペレーティング
システムがある場合は, ジオメトリはどこからでも同じように解釈
される必要があり, さもないとブートの際に深刻な問題になります.
<p>SCSI ディスクでは, 使用するジオメトリはコントローラの拡張 BIOS
トランスレーションが有効になっているかどうかによります (``&gt;1GB の
DOS ディスクドライブのサポート'' とも呼ばれます).
無効になっている場合, N シリンダ, 64 ヘッド, 32 セクタ/トラック
を使用しますが, ここで `N' は MB 単位のディスク容量です.
例えば, 2GB ディスクは見かけ上 2048 シリンダ, 64 ヘッド,
32 セクタ/トラックとなります.
<p>それが「有効」になっており (MS-DOS ではこの方法で, ある制限
を回避する場合もあります), ディスク容量が 1GB を越える場合は,
M シリンダ, 63 ヘッド (64 「ではなく」), 255 セクタ/トラック
を使用します. `M' は MB 単位のディスク容量を 7.844238 (!)
で割った値となります. ということで, 2GB ディスクの例では,
261 シリンダ, 63 ヘッド, 255 セクタ/トラックとなります.
(訳注: 以上は Adaptec 社と NCR 社製の SCSI アダプタの場合です.
SCSI アダプタによって変換の数値が変わってくるのでマニュアルを
参照してください.)
<p>これについてよく分からない場合や FreeBSD がインストール中に
正しくジオメトリを取得できない場合, これを回避するもっとも
簡単な方法はディスクに小さな DOS パーティションを作ることです.
そうすると正しいジオメトリが取得されるはずです (そして,
残しておきたくないとかネットワークカードのプログラミング用に
使いたい場合などには, いつでもパーティションエディタで DOS
パーティションを削除することができます).
<p>もう一つの方法として, FreeBSDと一緒にに配布されているフリー
で使えるユーティリティに ``<tt/pfdisk/''(FreeBSD CD-ROM の
<tt>tools</tt>ディレクトリかいろいろな FTP サイトにあります)
と呼ばれるものがあり, ディスク上の他のオペレーティングシステム
が使用しているジオメトリを調べるのに役立ちます. そして, この
ジオメトリ情報をパーティションエディタに入力することができます.
<sect1>
<heading>ディスクの分割の仕方で何か制限はありますか?</heading>
<p>はい. BIOS がカーネルをブートできるようにルートパーティションが
1024 シリンダ以内にあることを確認する必要があります
(これは FreeBSD ではなく PC の BIOS の制限です).
<p>SCSI ドライブでは, 通常はルートパーティションが最初の 1024MB
に収まっていることが前提となります (または拡張 BIOS トランスレーション
が有効になっている場合は最初の 4096MB - 他の質問をご覧ください).
IDE でそれに相当する値は 504MB となります.
(訳注: E-IDE 対応の BIOS 搭載マシンの場合は IDE の 504MB という
制限はありません.)
<sect1>
<heading>
大容量ディスクを持っていますが, ディスクマネージャは使えますか?
</heading>
<p>FreeBSD は Ontrack Disk Manager を認識し, これを考慮にいれます.
他のディスクマネージャはサポートしません.
<p>ディスク全体を FreeBSD で使いたい場合は, ディスクマネージャ
は必要ありません. BIOS が扱える容量いっぱいで (通常は 504MB)
ディスクの設定をおこなうと, FreeBSD は実際の容量を算出する
はずです. MFM コントローラ付きの古いディスクを使っている場合は,
FreeBSD に使用するシリンダ数を詳細に指定する必要があります.
<p>FreeBSD と他のオペレーティングシステムが入っているディスクを
使用したい場合は, ディスクマネージャなしでもできるでしょう:
FreeBSD のブートパーティションと他のオペレーティングシステム
用のスライスが最初の 1024 シリンダ内に収まっている事を確認
するだけです. 気になる方は, ブートパーティションを 20 メガバイト
ぐらいにして大きめにするととよいでしょう.
<sect1>
<heading>
FreeBSD のブート時に ``Missing Operationg System'' と表示されます
<label id="missing_os">
</heading>
<p>これは FreeBSD や DOS, そのほかの OS がディスク領域
<ref id="geometry" name="ジオメトリ"> のとらえ方で衝突
しあっていることから起こる典型的な例です. こうなったら
FreeBSD をインストールし直す以外にはありませんが,
他のところで説明した手順にしたがってやれば,
ほぼ間違いなくうまくいくはずです.
<sect1>
<heading>ブートマネージャの `F?' プロンプトが表示されません. </heading>
<p>これはすでに前に質問されている問題のもう一つの症状です. BIOS
のジオメトリと FreeBSD のジオメトリ設定が一致していないのです!
コントローラや BIOS がシリンダの変換 (``&gt;1GB ドライブの
サポート'' とも呼ばれます) をサポートしていたら,
その設定を無効化して FreeBSD をインストールし直してみてください.
<sect1>
<heading>
16MB を越えるメモリを搭載していますが, 何か問題が起こりますか?
<label id="bigram">
</heading>
<p>性能問題以外は無しです. FreeBSD 2.X は bounce-buffer をサポートしており,
バスマスタリングコントローラは 16MB より上のメモリ領域に
アクセスできます. (ISA デバイスを使用している場合のみ必要
となりますが, 一部の EISA と VLB デバイスでも必要な場合
があります.)
<p>また, もっと多くのメモリを搭載している場合, Compaq や利用可能な
メモリサイズを正しく報告しない他の BIOS を使用している場合は,
<ref id="reallybigram" name="&gt;64M マシン"> の節をご覧ください.
<sect1>
<heading>ソースを全部インストールする必要はありますか?</heading>
<p>一般的には「いいえ」です. しかし最低でも, ``<tt/base/''
ソースキット (これにはこの FAQ で述べられているファイルの
いくつかが含まれています) と, ``<tt/sys/'' (kernel) ソースキット
(これにはカーネルのソースが含まれています) をインストール
する事を強くおすすめします. 通常, 何かの実行にソースが必要
になる事はありません. しかし, カーネルをコンフィグレーション
するためのプログラム <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?config" name="config">
を実行する時は例外です.
カーネルのソースをインストールしなくてもよい例として, どこか
別の場所からカーネルのソースを読み込み専用で NFS マウントする
事ができ, またそこから新しいバイナリを作成できるようになって
います. (カーネルソースの制限があるので, 直接 /usr/src を
マウントする事はおすすめできません. それよりもどこか別の
ディレクトリにマウントして, ソースツリーの複製ができるように
適切にシンボリックリンクを張ってください.)
<p>ソースをネットワーク上に持ち, そこからシステムをビルド
するようにしておけば, FreeBSD の将来のリリースへのアップグレード
がずっと簡単になります.
<p>実際にソースのサブセットを選択するには, システムインストール
ツールの「配布ファイル」メニューにある「カスタム」メニュー
を使用します. また, <tt>src/install.sh</tt> スクリプトでも
与える引数によってソース配布ファイルの一部分をインストールできます.
<sect1>
<heading>カーネルは作り直さなくちゃならないんですか?</heading>
<p>カーネルを新しく作り直すのは元々 FreeBSD のインストール時に
どうしても必要なことでした. でも最近のリリースでは, とても
ユーザフレンドリなカーネル設定ツールの恩恵を受けています.
FreeBSD のブートプロンプト (boot:) で "-c" と打てば
ビジュアルな設定画面になり, ほとんどの一般的な ISA カードに
ついてのカーネルの設定をすることができるのです.
<p>今でも, 必要なデバイスドライバだけを組み込んだカーネルを
作ることはよい事とされています. ほんのちょっとだけメモリを
節約できますからね. でもほとんどのシステムでは, もはや
どうしてもやらなくちゃならないことではないのです.
<sect1>
<heading>
アメリカ合衆国国外に住んでいますが, DES 暗号化ソフトウェアは使えますか?
</heading>
<p>DES スタイルの暗号化コードの使用が絶対避けられないものでない
場合は, <bf/よりよいセキュリティ/で輸出規制のない FreeBSD の
デフォルトの暗号化コードが使用できます. FreeBSD 2.0 ではパスワードの
デフォルトのスクランブラは <bf/MD5/ ベースになっています.
これは, パスワード破りのプログラムに対して DES よりも CPU
パワーを要求し, またより長いパスワードを使うことできます.
いまどき <bf/MD5/ ベースの crypt を使用しない理由があるとすれば,
それは FreeBSD とそれ以外のシステムで同じ password エントリを
使用しているぐらいのもんでしょう.
<p>DES 暗号化アルゴリズムを合法的に合衆国国外に持ち出す事
ができないため, 合衆国国外のユーザは合衆国の FTP サイト
から該当するソフトウェア (<tt/secrdist/ の部分) を
持ち出してはいけません.
<p>しかし, これに代わる libcrypt が, オーストラリアの David
Burren によって書かれたソースをベースに作られています.
これは合衆国国外のいくつかの FTP ミラーサイトで公開されています.
この制限の課せられていない libcrypt のソースと, それを
使ったプログラムのバイナリは, 以下の FTP サイトから入手する
事ができます:
<descrip>
<tag/南アフリカ/
<tt>ftp://ftp.internat.freebsd.org/pub/FreeBSD</tt><newline>
<tt>ftp://storm.sea.uct.ac.za/pub/FreeBSD</tt>
<tag/ブラジル/
<tt>ftp://ftp.iqm.unicamp.br/pub/FreeBSD</tt>
<tag/フィンランド/
<tt>ftp://nic.funet.fi/pub/unix/FreeBSD/eurocrypt</tt>
訳注: 日本国内では以下のサイトにあります.
<tag/日本/
<tt>ftp://jaz.jp.freebsd.org/pub/FreeBSD-internat</tt>
</descrip>
<p>この合衆国国外向けの <tt/securdist/ は, 合衆国国内向けの
<tt/securedist/ をちょうど置き換えるように使う事ができます.
この <tt/securedist/ は合衆国国内版のパッケージと同じ方法で
インストールできます (詳しい方法はインストールノートを
ご覧ください). DES 暗号化コードをインストールしたい場合は,
他のアプリケーションをインストールする前に, なるべく早い段階で
インストールしておく必要があります.
<p>合衆国国外のユーザは, お願いですからいかなる暗号化ソフトウェア
も合衆国内からダウンロードしないでください. ダウンロードされた
サイトの管理者は, 法律的にとても難しく困難な立場に立たされる
事になります.
<p>合衆国以外向けの Kerberos も開発されつつあります. 現在の
バージョンは anonymous FTP で <tt>braae.ru.ac.za</tt> から
入手できます.
<p>また, 合衆国国外向けの暗号化ソフトウェアに関する議論のための
<ref id="mailing" name="メーリングリスト">もあります.
より詳しい情報については, メールの本文に ``<tt/help/'' とだけ書いて
<tt>&lt;majordomo@braae.ru.ac.za&gt;</tt> まで送ってください.
</sect>

78
ja/FAQ/jcontrib.sgml Normal file
View file

@ -0,0 +1,78 @@
<!-- $Id: jcontrib.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<sect>
<heading>FreeBSD FAQ 日本語化について<label id="jcontrib"></heading>
<p>FreeBSD 日本語ドキュメンテーションプロジェクトは, FreeBSD 関係の日本語
ドキュメントが少ないことを嘆いた数人の FreeBSD ユーザの提唱によって
1996年2月26日にスタートし, FreeBSD 日本語ハンドブックの作成をはじめとした
活動をおこなってきました.
FreeBSD FAQ の日本語化については, オリジナルの翻訳作業だけでなく
日本国内に固有の話題についても広く情報を集め, 日本の FreeBSD ユーザにとって
真に有益なドキュメントを提供しようと考えています.
オリジナルの FAQ は日毎に更新されており, 私たちもまた
これに追い付くために作業を続けていきます. もちろん, 新しいメンバも大歓迎です.
日本語翻訳版について, 何かお気づきの点がありましたら, &a.doc-jp;
までご連絡ください.
また, もし私たちの作業を手伝ってくれるなら,
<url url="http://www.jp.FreeBSD.ORG/~hanai/doc-jp/"
name="FreeBSD 日本語ドキュメンテーションプロジェクトのページ">
をご覧の上, 是非参加してください.
<sect1>
<heading>翻訳者 (五十音順) </heading>
<p>
<itemize>
<item>&a.arimura
<item>&a.ryo
<item>&a.iwasaki
<item>&a.yoshiaki
<item>&a.kuriyama
<item>&a.koga
<item>&a.motoyuki
<item>&a.nakai
<item>&a.nishika
<item>&a.hanai
<item>&a.kiroh
<item>&a.shou
<item>&a.murata
<item>&a.junkun
</itemize>
<sect1>
<heading>査読者 (五十音順) </heading>
<p>
<itemize>
<item>&a.asami
<item>&a.iwasaki
<item>&a.yoshiaki
<item>&a.ohashi
<item>&a.kuriyama
<item>&a.motoyuki
<item>&a.saeki
<item>&a.hanai
<item>&a.nao
<item>&a.kiroh
<item>&a.hino
<item>&a.shiyama
<item>&a.shou
<item>&a.murata
<item>&a.earth
</itemize>
<sect1>
<heading>作業環境整備 (五十音順) </heading>
<p>
<itemize>
<item>&a.ryo
<item>&a.iwasaki
<item>&a.simokawa
<item>&a.hideyuki
</itemize>
</sect>

103
ja/FAQ/jmembers.sgml Normal file
View file

@ -0,0 +1,103 @@
<!-- $Id: jmembers.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!--
翻訳者及び査読者などの名前及び電子メールアドレス
-->
<!ENTITY a.doc-jp "FreeBSD 日本語ドキュメンテーションプロジェクト
<tt><htmlurl url='mailto:doc-jp@jp.FreeBSD.ORG'
name='&lt;doc-jp@jp.FreeBSD.ORG&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.asami "浅見 賢
<tt><htmlurl url='mailto:asami@FreeBSD.ORG'
name='&lt;asami@FreeBSD.ORG&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.nakai "中井 幸博
<tt><htmlurl url='mailto:nakai@mlab.t.u-tokyo.ac.jp'
name='&lt;nakai@mlab.t.u-tokyo.ac.jp&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.koga "こがよういちろう
<tt><htmlurl url='mailto:y-koga@ccs.mt.nec.co.jp'
name='&lt;y-koga@ccs.mt.nec.co.jp&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.iwasaki "岩崎 満
<tt><htmlurl url='mailto:iwasaki@jp.FreeBSD.org'
name='&lt;iwasaki@jp.FreeBSD.org&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.saeki "佐伯 隆司
<tt><htmlurl url='mailto:saeki@jp.FreeBSD.org'
name='&lt;saeki@jp.FreeBSD.org&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.kiroh "はらだ きろう
<tt><htmlurl url='mailto:kiroh@kh.rim.or.jp'
name='&lt;kiroh@kh.rim.or.jp&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.hino "日野 浩志
<tt><htmlurl url='mailto:hino@ccm.cl.nec.co.jp'
name='&lt;hino@ccm.cl.nec.co.jp&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.yoshiaki "内川 喜章
<tt><htmlurl url='mailto:yoshiaki@kt.rim.or.jp'
name='&lt;yoshiaki@kt.rim.or.jp&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.arimura "有村 光晴
<tt><htmlurl url='mailto:arimura@jp.FreeBSD.org'
name='&lt;arimura@jp.FreeBSD.org&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.hanai "花井 浩之
<tt><htmlurl url='mailto:hanai@jp.FreeBSD.org'
name='&lt;hanai@jp.FreeBSD.org&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.simokawa "下川 英敏
<tt><htmlurl url='mailto:simokawa@jp.FreeBSD.org'
name='&lt;simokawa@jp.FreeBSD.org&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.nao "浜田 直樹
<tt><htmlurl url='mailto:nao@tom-yam.or.jp'
name='&lt;nao@tom-yam.or.jp&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.junkun "山下 淳
<tt><htmlurl url='mailto:junkun@esys.tsukuba.ac.jp'
name='&lt;junkun@esys.tsukuba.ac.jp&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.nishika "にしか
<tt><htmlurl url='mailto:nishika@cheerful.com'
name='&lt;nishika@cheerful.com&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.ryo "一宮 亮
<tt><htmlurl url='mailto:ryo@azusa.shinshu-u.ac.jp'
name='&lt;ryo@azusa.shinshu-u.ac.jp&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.murata "むらたしゅういちろう
<tt><htmlurl url='mailto:mrt@mickey.ai.kyutech.ac.jp'
name='&lt;mrt@mickey.ai.kyutech.ac.jp&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.shou "広瀬 昌一
<tt><htmlurl url='mailto:shou@kt.rim.or.jp'
name='&lt;shou@kt.rim.or.jp&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.kuriyama "くりやま
<tt><htmlurl url='mailto:kuriyama@opt.phys.waseda.ac.jp'
name='&lt;kuriyama@opt.phys.waseda.ac.jp&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.motoyuki "今野 元之
<tt><htmlurl url='mailto:motoyuki@jp.FreeBSD.ORG'
name='&lt;motoyuki@jp.FreeBSD.ORG&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.earth "若井 久史
<tt><htmlurl url='mailto:earth@hokuto7.or.jp'
name='&lt;earth@hokuto7.or.jp&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.ohashi "大橋 健
<tt><htmlurl url='mailto:ohashi@mickey.ai.kyutech.ac.jp'
name='&lt;ohashi@mickey.ai.kyutech.ac.jp&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.shiyama "檜山 卓
<tt><htmlurl url='mailto:shiyama@intercity.or.jp'
name='&lt;shiyama@intercity.or.jp&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.hideyuki "鈴木 秀幸
<tt><htmlurl url='mailto:hideyuki@jp.FreeBSD.org'
name='&lt;hideyuki@jp.FreeBSD.org&gt;'></tt>">

163
ja/FAQ/kernelconfig.sgml Normal file
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@ -0,0 +1,163 @@
<!-- $Id: kernelconfig.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.1 -->
<sect>
<heading>カーネルコンフィグレーション<label id="kernelconfig"></heading>
<p><em>訳: &a.kiroh;.<newline>10 November 1997.</em>
<sect1>
<heading>
カーネルをカスタマイズしたいんですが, 難しいですか?
<label id="make-kernel">
</heading>
<p>全然難しくありません. 最低 <tt/kerndist/ がシステムに
インストールされていることが必要です. もちろん完全な
<tt/srcdist/ をインストールしてあっても構いません. <tt/kerndist/
がインストールしてあれば, カーネルを構築するのに必要なソースは
すべて揃っています. 多くの商用 UNIX ベンダとは違い,
バイナリオブジェクトでのカーネルは提供して<bf/いません/.
<p>ソースコードで提供すると多少ディスクスペースを多く消費します.
しかし, 何か問題があった場合や, 動作を確認したい場合など,
<bf/実際に/カーネルのソースを参照できます.
<p><tt/kerndist/ または <tt/srcdist/ がインストールされたら,
root で以下の操作をおこなってください.
<enum>
<item> <tt>cd /usr/src/sys/i386/conf</tt>
<item> <tt/cp GENERIC MYKERNEL/
<item> <tt/vi MYKERNEL/
<item> <tt/config MYKERNEL/
<item> <tt>cd ../../compile/MYKERNEL</tt>
<item> <tt/make depend/
<item> <tt/make all/
<item> <tt/make install/
<item> <tt/reboot/
</enum>
<p>以前のリリース (FreeBSD 2.X) でのカーネルコンフィグファイルが
既にある場合は, ステップ 2 は必要ないかもしれません.
以前のファイルをコピーして, 書式が変更されてたり,
廃止されたドライバがないか, 注意深く確認してください.
<p>カーネルコンフィグファイル <tt/LINT/ には,
すべての利用可能なカーネルオプションが適切な説明とともに
含まれており, 大変参考になります.
<p><tt/GENERIC/ カーネルコンフィグファイル は, 最も一般的と
思われる構成が含まれいます. (アップグレードを行っていない限り)
あなたが最初に使ったカーネルは, おそらくこのファイルにより
構築されたものです. カーネルコンフィグファイルを書く場合,
このファイルを出発点にするとよいでしょう.
<p><tt/GENERIC/ に変更する必要がない場合は, ステップ 3
も省略できます. このステップでは, カーネルを必要な構成に
カスタマイズします. ステップ 8 は, ステップ 6 と 7 が
うまく完了してから実行してください. ステップ 8 では,
新しいカーネルイメージが <tt>/kernel</tt> にコピーされ,
古い <tt>/kernel</tt> は, <tt>/kernel.old</tt> に
<bf/バックアップ/されます! 新しいカーネルがうまく動作しなかった
場合, ブートプロンプトから指定して<tt>/kernel.old</tt> から
ブートすることも可能ですので, 必ず覚えておいてください.
リブートすると, デフォルトでは新しいカーネルでブートします.
<p>何らかの理由でステップ 7 のコンパイルが失敗したら, ステップ 4
にもどって, <tt/MYKERNEL/ の代わりに <tt/GENERIC/ で試してみて
ください. <tt/GENERIC/ でうまくカーネルが生成できた場合は,
コンフィグファイルがどこか間違っているのでしょう (バグ発見!
の可能性もありますが). <tt/GENERIC/ カーネルの生成にも失敗した
場合は, おそらくソースコードが壊れています.
<p>最後になりますが, 新しいカーネルが使用しているハードウェアに
うまく適合しているかどうか調べるために元のブートメッセージを
調べる必要がある場合は, <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?dmesg" name="dmesg">
コマンドを使ってみてください. このコマンドは, 古いカーネルの
ブート時のメッセージをすべて表示します. メッセージの中には,
新しいカーネルを設定するのに, 非常に有用な情報が含まれます.
<p><bf/注:/ うまく動作するカーネルができたら, 日付入りのカーネル
のスナップショットを <tt/kernel.YYMMDD/ のように作成することを
おすすめします. こうしておけば, 次にカーネルの構築をやってうまく
いかなくなってしまっても, <tt/kernel.GENERIC/ にわざわざ戻る
必要がなくなります. これは, GENERIC kernel でサポートされない
デバイスからブートしている場合は, 特に重要です
(経験者は語るってやつです).
<sect1>
<heading>
<tt/&lowbar;hw&lowbar;float/ が無いので, カーネルのコンパイルがうまくいきません.
</heading>
<p>推測ですけど, 数値演算コプロセッサを持ってないからと思って,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?npx(4)"
name="npx0"> をカーネルコンフィグファイルから削除しちゃったんじゃ
ないですか? <tt/npx0/ は<bf/必須/です. コプロセッサがなくても,
<tt/npx0/ デバイスは削除してはいけません.
<sect1>
<heading>マルチポートシリアル関連のコードでの, 割り込みの競合</heading>
<p><bf/Q./ マルチポートシリアルをサポートするコードを含んだ
カーネルをコンパイルしようとすると, 最初のポートだけ検出され,
残りのポートは割り込みの競合のためスキップされたと言われます.
どうやったらいいでしょうか?
<p><bf/A./ ここでの問題は, FreeBSD にはハードウェアまたは
ソフトウェアの競合によってカーネルがクラッシュするのを防ぐ
コードが含まれているという点です. 解決するには, 最初のポート
にだけ IRQ の設定を書き, 残りは IRQ の設定を削除します.
以下に例を示します.
<verb>
#
# Multiport high-speed serial line - 16550 UARTS
#
device sio2 at isa? port 0x2a0 tty irq 5 flags 0x501 vector siointr
device sio3 at isa? port 0x2a8 tty flags 0x501 vector siointr
device sio4 at isa? port 0x2b0 tty flags 0x501 vector siointr
device sio5 at isa? port 0x2b8 tty flags 0x501 vector siointr
</verb>
<sect1>
<heading>QIC-40/80 ドライブのサポートを有効にするには? </heading>
<p><tt/GENERIC/ コンフィグファイルの以下の行のコメントを外して
ください (もしくは使用するコンフィグファイルに追加してください).
そして <htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?fdc(4)"
name="fdc"> の行に, ``<tt/flags 0x1/'' を追加してください.
<verb>
controller fdc0 at isa? port "IO_FD1" bio irq 6 drq 2 flags 0x1 vector fdintr
disk fd0 at fdc0 drive 0 ^^^^^^^^^
disk fd1 at fdc0 drive 1
#tape ft0 at fdc0 drive 2
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
</verb>
<p>次に, <tt>/dev/ft0</tt> デバイスを作成します. <tt>/dev/</tt>
に移動して, 以下のコマンドを実行します.
<verb>
sh ./MAKEDEV ft0
</verb>
<p>これは, 1 番目のドライブの例です. 2 番目には <tt/ft1/ を使い,
以降は同様にしてください.
<p><tt>/dev/ft0</tt> デバイスは, ``<tt/ft/'' と呼ばれる特別な
コマンドを使用して書き込みをおこなえます. 詳細については
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ft" name="ft">
のマニュアルページを参照してください.
<p><tt/-current/ 以前のバージョンの <tt/ft/ には,
不良テープメディアの扱いに問題があります. <tt/ft/
がテープの同じ部分を行ったり来たりしているようであれば,
<tt/-current/ の <tt>/usr/src/sbin/ft</tt> から最新の <tt/ft/
を取得して試してみてください.
</sect>

233
ja/FAQ/misc.sgml Normal file
View file

@ -0,0 +1,233 @@
<!-- $Id: misc.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.1 -->
<sect>
<heading>その他の質問<label id="misc"></heading>
<p><em>訳: &a.yoshiaki;.<newline>10 November 1997.</em>
<sect1>
<heading>
FreeBSD は Linux より多くのスワップ領域を消費するのはなぜですか?
</heading>
<p>そうではありません. 本当は「なぜスワップが全部使われてる
ように見えるのか」と聞きたいのでしょう. そういうことであれば,
その理由は, 実行プログラムのクリーンな (無変更の) ブロックを,
終了後すぐに捨ててしまわずにスワップ領域に残しておけば,
そのプログラムが再実行される際にファイルシステムから読み直すよりも
迅速に実行することができるからです.
<p>メモリ中に同時に保持する事のできるダーティページの実際の量は
減少しません. クリーンなページが必要に応じて置き換えられます.
<sect1>
<heading>
FreeBSD の実行フォーマットの a.out はどのようなものですか, a.out を使う理由, ELFを使う理由は何でしょう?
</heading>
<p>FreeBSD の <tt>a.out</tt>フォーマットを理解するためには,
まず UNIXにおいて現在 「優勢」な 3種類の実行フォーマットについて
いくらか知っておく必要があります:
<itemize>
<item><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?a.out(5)"
name="a.out">
<p>最も古く 「由緒正しい」 unix オブジェクトフォーマットです.
マジックナンバを含む短くてコンパクトなヘッダが先頭にあり,
これがフォーマットの特徴とされています (参照
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?a.out(5)"
name="a.out(5)">
より詳細な内容があります). ロードされる 3種類のセグメント:
.text, .data, .bss と加えてシンボルテーブルと文字列テーブルを
含みます.
<item><bf>COFF</bf>
<p>SVR3 のオブジェクトフォーマットです. ヘッダは単一の
セクションテーブルから成り, .text, .data, .bss セクション以外
の部分を持つことができます. </item>
<item><bf>ELF</bf>
<p> <tt/COFF/の後継です. 複数のセクションをサポートし, 32-bit
と 64-bitのいずれの値も可能です. 大きな欠点の一つは, <tt/ELF/
はそれぞれのシステムアーキテクチャ毎に単一の ABI のみが存在する
という仮定で設計されていることです. この仮定はまったく
正しくありません. 商用の SYSV の世界でさえそうです
(少なくとも SVR4, Solaris, SCO の 3種類の ABI があります).
<p>FreeBSD はこの問題を解決するための試みとして, 既知の <tt/ELF/
実行ファイルに ABI に応じた情報を <em>書き加える</em>
ユーティリティを提供しています.
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?brandelf"
name="brandelf"> のマニュアルページ
を参照してください. より多くの情報があります.
</itemize>
<p>FreeBSD は伝統的な立場をとり, 数多くの世代の BSD のリリース
で試され, 実証されてきた
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?a.out(5)"
name="a.out">フォーマットを使用しています.
いつかは FreeBSDシステムでネイティブ <tt/ELF/ バイナリを作り,
実行することができるようになるかもしれませんが, オフィシャルには
ELF をデフォルトのフォーマットに変更するような動きは,
現在までありません. なぜでしょうか? ところで Linux においては,
<tt/ELF/ への苦痛をともなった変更は, その時に <tt/a.out/
実行フォーマットから逃れたというよりは, ジャンプテーブルベース
の共有ライブラリのメカニズムの柔軟性の低さからの脱却でした.
これはベンダや開発者全体にとって共有ライブラリの作成が非常に
難しかった原因でした.
<tt/ELF/のツールには共有ライブラリの問題を
解決することができるものが提供されており, またいずれにせよ
一般的に「進歩」していると考えられます. このため移行のコストは
必要なものとして容認され, 移行はおこなわれました.
<p>FreeBSDの場合は, 共有ライブラリのメカニズムは Sun の
<tt>SunOS</tt>スタイルの共有ライブラリのメカニズムに極めて近い
ものになっていて非常に使いやすいためにこれほど話は単純では
ありません. 実際に <tt/a.out/ に不足しているのは, <tt/ELF/
では C++ のコンストラクタとデストラクタのためのよりすっきりとした
サポートがあるという点だけです. 同じ程度に複雑なことがらは
他にもいろいろありますし, これが大きな問題となったことは絶対に
ありません (FreeBSDのソースツリーにある C++ のコードは本当に
わずかな量しかありません). 移行をおこなうのであれば,
いろいろな面からよりじっくりと考慮すべきです.
<sect1>
<heading>なぜシンボリックリンクのパーミッションは chmod で変えられないのですか?</heading>
<p>この場合, ``<tt/-H/'' か ``<tt/-L/'' のどちらかのオプションを
``<tt/-R/'' と同時に使う必要があります.
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?chmod"
name="chmod"> と
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?symlink"
name="symlink"> のマニュアルページにはもっと詳しい情報があります.
<p><bf/注意/ ``<tt/-R/'' オプションは <bf/再帰的に/ <tt/chmod/
を実行します. ディレクトリやディレクトリへのシンボリックリンクを
<tt/chmod/ する場合は気をつけてください. シンボリックリンクで
参照されている単一のディレクトリのパーミッションを変更したい場合は,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?chmod" name="chmod">
をオプションをつけずにシンボリックリンクの名前の後ろにスラッシュ
(``<tt>/</tt>'') をつけて使います. 例えば, ``<tt/foo/'' がディレクトリ
``<tt/bar/'' へのシンボリックリンクである場合, ``<tt/foo/'' (実際には
``<tt/bar/'') のパーミッションを変更したい場合にはこのようにします:
<verb>
chmod 555 foo/
</verb>
<p>後ろにスラッシュをつけると,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?chmod"
name="chmod"> はシンボリックリンク
``<tt/foo/'' を追いかけてディレクトリ ``<tt/bar/''
のパーミッションを変更します.
<sect1>
<heading>
login 名が<bf/いまだに/ 8文字に制限されているのはなぜですか
</heading>
<p> <bf/UT_NAMESIZE/を変更して全体を作り直せば十分で, それだけで
うまくいくだろうとあなたは考えるかもしれません.
残念ながら多くのアプリケーションやユーティリティ
(システムツールも含めて) は小さな数値を構造体やバッファなどに
使っています ( 必ずしも "8" や "9" ではなく, "15" や "20"
などの変った値を使うものもあります). また, Sun の NIS の
クライアントであると不具合いが起きます. 他の UNIX システムとの
関連においてこれら以外の問題も起きることはまちがいないでしょう.
<sect1>
<heading>FreeBSD 上で DOS のバイナリを動かすことはできますか? </heading>
<p>今のところはできませんが, BSDI は彼らの <tt/rundos/ DOS
エミュレーションサブシステムを寄贈してくれました. これは現在,
統合と改良がおこなわれています. この努力に興味を持って参加して
いただけるなら
<url url="mailto:emulation@freebsd.org"
name="The FreeBSD emulation discussion list">
へメールを送ってください.
<p>現在,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/ports.cgi?^pcemu"
name="pcemu"> という巧妙なユーティリティが ports
コレクションにあり, 8088 のエミュレーションと DOS の
テキストモードアプリケーションを動かすに十分な BIOS
サービスをおこないます. これは X ウィンドウシステムが必要です
(XFree86 として提供されています)
<sect1>
<heading>
``<tt/sup/'' とは何で, どのようにして使うものなのでしょうか?
</heading>
<p><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/ports.cgi?^sup"
name="SUP">
とはソフトウェアアップデートプロトコル (Software Update
Protocol) で CMU で開発ツリーの同期のために開発されました.
私たちの中心開発ツリーをリモートサイトで同期させるために
使っていました.
<p>SUP はバンド幅を浪費しますので, 今は使っていません. ソースコードの
アップデートの現在のおすすめの方法は <url
url="../handbook/cvsup.html" name="ハンドブックの CVSup の項">
にあります.
<sect1>
<heading>FreeBSD をクールに使うには?</heading>
<p>Q. FreeBSD を動かす時に温度測定をおこなった人はいますか? Linux
は dos よりも温度が下がるということは知っていますが, FreeBSD
についてはこのようなことに触れたものを見たことはありません.
実際熱くなっているように見えます.
<p>A. いいえ. 私たちは 250 マイクログラムの LSD-25 をあらかじめ
与えておいたボランティアに対する目隠し味覚テストを大量に
おこなっています.
35% のボランティアは FreeBSD はオレンジのような味
がすると言っているのに対し Linux は紫煙のような味わいがある
と言っている人もいます. 私の知る限り両方のグループとも温度の
不一致については触れていません. この調査で, 非常に多くの
ボランティアがテストをおこなった部屋から不思議そうに出てきて,
このようなおかしな結果を示したことに私たちは当惑させられました.
私は, ほとんどのボランティアは Apple にいて彼らの最新の
「引っかいて匂いをかぐ」 GUI を使っているのではないかと
考えています. 私たちは奇妙な古い仕事をしているのでしょう!
<p>真面目に言うと, FreeBSD も Linux も ``<tt/HLT/'' (停止)
命令をシステムのアイドル時に使い, エネルギーの消費を押えて
いますので熱の発生も少なくなります. また, APM (automatic power
management) を設定してあるなら FreeBSD は CPU をローパワーモード
にすることができます.
<sect1>
<heading>誰かが私のメモリカードをひっかいているのですか??</heading>
<p>Q. FreeBSDでカーネルのコンパイルをしている時にメモリから
引っかいているような奇妙な音が聞こえるようなことはあるのでしょうか?
コンパイルをしている時 (あるいは起動時にフロッピドライブを
認識した後の短い間など), 奇妙な引っかくような音がメモリカードの
あたりから聞こえてきます.
<p>A. その通りです. BSDのドキュメントでしばしば「デーモン」に
ついて述べられている理由がわかるでしょう. しかし多くの人は本当の
事については触れていません. 非物質的な存在があなたのコンピュータ
にあるのです. メモリからの引っかいたような音は, 実際に色々な
システム管理タスクの扱いをいかに最善なものにするかという内容を交わす,
デーモンたちのかん高いささやきなのです.
<p>「雑音」があなたに DOS プログラムの ``<tt>fdisk /mbr</tt>''
を使ってうまくささやきを取り除かせようとしているように聞こえても,
彼らは逆にそうすることをやめさせようとしているのかもしれません.
本当は内蔵スピーカからのビル ゲイツの悪魔的な声が
あなたに影響を与えているのかもしれません.
実行するのは止めましょう, そして振り返ってはいけません!
BSD の守護神 (daemon) の力により,
繰り返しあなたのマシンを支配下に置こうとし, あなたの魂を
無限地獄に突き落そうとする DOSと Windows の双子の悪鬼 (demon) の
影響から自由になりましょう.
選択の機会は与えられました. 私自身はこの引っかくような音が
聞こえていたことを嬉しく思っています.
</sect>

747
ja/FAQ/network.sgml Normal file
View file

@ -0,0 +1,747 @@
<!-- $Id: network.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.1 -->
<sect>
<heading>ネットワーキング<label id="networking"></heading>
<p><em>訳: &a.arimura; <newline>&a.shou; <newline>&a.nishika; .
<newline>13 November 1997.</em>
<sect1>
<heading>``diskless boot'' に関する情報はどこで得られますか?</heading>
<p>``diskless boot'' というのは, FreeBSD がネットワーク上で起動し,
必要なファイルを自分のハードディスクではなくてサーバから読み込むものです.
詳細については
<url url="../handbook/diskless.html"
name="ハンドブックのディスクレスブートに関する節">
を読んでください.
<sect1>
<heading>
FreeBSD をネットワークの router として使用することはできますか?
</heading>
<p>インターネット標準やこれまでのよい経験によって指摘されている通り,
FreeBSD は標準ではパケットを forward するように設定されていません.
しかし, <htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?rc.conf"
name="rc.conf"> の中で次の変数の値を
<tt/YES/ とする事によってこの機能を有効にすることができます.
<verb>
gateway_enable=YES # Set to YES if this host will be a gateway
</verb>
<p>このオプションによって<htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?sysctl" name="sysctl"> の変数
<tt/net.inet.ip.forwarding/ が <tt/1/ になります.
<p>ほとんどの場合, router についての情報を同じネットワーク
の他の計算機等に知らせるために, 経路制御のためのの process
を走らせる必要があるでしょう. FreeBSD には BSD の標準経路制御デーモン
である
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?routed"
name="routed"> が付属していますが, より複雑な状況に対処するためには
<em/GaTeD/ (<tt/ftp.gated.Merit.EDU/ から FTP で手に入れることができます)
を使用することもできます. 3_5Alpha7 において FreeBSD がサポートされています.
<p>注意してほしいのは, FreeBSD をこのようにして使用している場合でも,
router に関するインターネット標準の必要条件を完全には満たしていない
ということです. しかし, 普通に使用する場合にはほとんど問題ありません.
<sect1>
<heading>
Win95 の走っているマシンを, FreeBSD 経由でインターネットに接続できますか?
</heading>
<p>通常, この質問が出てくる状況は自宅に二台の PC があり, 一台では
FreeBSD が, もう一台では Win95 が走っているような場合です.
ここでやろうとしていう事はFreeBSDの走っている計算機をインターネット
に接続し, Win95 の走っているマシンからは FreeBSD の走っているマシンを
経由して接続をおこなう事です. これは二つ前の質問の特別な場合に相当します.
<p>FreeBSDを<url url="http://www.ssimicro.com/~jeremyc/ppp.html"
name="PPP の Dialup ルータ">として設定する方法については,
役に立つ文書があります.
<p><bf/注:/ これには, Windows の走っているマシンからどれだけの
作業を同時におこなうかによって, 最低 2 個, 場合によってはもっと多くの
固定した IP アドレスが必要です. もし固定した IP アドレスがない場合には,
プライベートな IP アドレスを用いたサブネットを使用し, FreeBSD 上で
<url url="http://squid.nlanr.net/Squid/" name="SQUID">や
<url url="http://www.tis.com/" name="TIS firewall ツールキット">
のような <bf/proxy/ を用いることによって実現することもできます.
<p>また, <ref id="direct-at" name="natd"> に関する節も参照してください.
<sect1>
<heading>
ISC からリリースされている BIND の最新版は compile できないんでしょうか?
</heading>
<p>BIND の配布物と FreeBSD とでは ``<tt/cdefs.h/'' というファイルの中で,
データ型の矛盾があります.
<tt>compat/include/sys/cdefs.h</tt> を削除してください.
<sect1>
<heading>FreeBSD で SLIP と PPP は使えますか?</heading>
<p>使えます. FreeBSD を用いて他のサイトに接続する場合には,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?slattach"
name="slattach">,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?sliplogin"
name="sliplogin">,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?pppd"
name="pppd"> そして
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ppp"
name="ppp">
のマニュアルページを見てください.
<tt/pppd/ と <tt/ppp/ は PPP のサーバ, クライアント両方の
機能を持っています.
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?sliplogin"
name="Sliplogin"> は SLIP のサーバ専用で,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?slattach"
name="slattach"> は SLIP のクライアント専用です.
<p>これらのプログラムの解説が, <url
url="../handbook/handbook.html" name="ハンドブック">
の以下のセクションにあります.
<itemize>
<item><url url="../handbook/slips.html"
name="ハンドブックの SLIP (サーバ側) の節">
<item><url url="../handbook/slipc.html"
name="ハンドブックの SLIP (クライアント側) の節">
<item><url url="../handbook/ppp.html"
name="ハンドブックの PPP (kernel バージョン) の節">
<item><url url="../handbook/userppp.html"
name="ハンドブックの PPP (user モードバージョン) の節">
</itemize>
<p>「シェルアカウント」を通じてのみインターネットへアクセス可能な場合,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/ports.cgi?^slirp"
name="slirp"> package みたいなものが欲しくなるかもしれませんね.
これを使えば, ローカルマシンから直接 ftp や http のようなサービスに
(限定的ではありますが) アクセスすることができます.
<sect1>
<heading>
FreeBSD は NAT か IP マスカレードをサポートしていますか?<label id="natd">
</heading>
<p>ローカルなサブネット (一台以上のローカルマシン) を持っているが,
インターネットプロバイダから 1 つしか IP アドレスの割り当てを
受けていない場合 (または IP アドレスを動的に割り当てられている場合でも),
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?natd"
name="natd"> プログラムを使いたくなるかもしれませんね.
<tt/Natd/ を使えば, 1 つしか IP アドレスを持っていない場合でも,
サブネット全体をインターネットに接続させることができます.
<p><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ppp"
name="ppp"> も, 同様の機能を持っており, <tt/-alias/
スイッチで有効にすることができます. どちらの場合も <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?libalias" name="alias library">
が使われます.
<sect1>
<heading>
<tt/ppp/ が動きません. どこを間違えているのでしょう?<label id="userppp">
</heading>
<p>まず <htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ppp"
name="ppp"> のマニュアルと, <url url="../handbook/userppp.html"
name="ハンドブックの ppp のセクション">を読んでみましょう. 次に,
<verb>
set log Phase Chat Connect Carrier lcp ipcp ccp command
</verb>
<p>という命令を <tt/ppp/ のコマンドプロンプトで打ち込むか,
設定ファイル <tt>/etc/ppp/ppp.conf</tt> に加えて
(<bf>default</bf> セクションの先頭に加えるのが一番良いでしょう)
ログを有効にしてみてください. その際, <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?syslog.conf"
name="/etc/syslog.conf"> に
<verb>
!ppp
*.* /var/log/ppp.log
</verb>
<p>と書かれた行が含まれているか, また, <tt>/var/log/ppp.log</tt>
が存在しているかどうか確かめておいてください. さて, これで
何が起きているのか突き止めるために, ログファイルからたくさんの
情報を得られるようになりました. ログに訳の分らない部分があっても
心配ご無用. あなたが助けを求めた誰かにとっては, その部分が
意味をなす場合があるのです.
<p>訳注: ログの取得に syslog を使用するようになったのは
2.2.5 以降からです.
<p>使用中の ppp のバージョンで "set log" 命令を解釈しない場合は,
<url url="http://www.freebsd.org/~brian" name="最新版">
をダウンロードすべきです. FreeBSD の 2.1.5 以降でビルドできます.
<sect2>
<heading>ppp が -auto モードでダイアルしてくれない</heading>
<p>まず最初に, デフォルトルートが確立しているかどうかチェックして
ください. <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?netstat"
name="netstat -rn"> を実行すると, 以下のような情報が表示されるはずです.
<verb>
Destination Gateway Flags Refs Use Netif Expire
default 10.0.0.2 UGSc 0 0 tun0
10.0.0.2 10.0.0.1 UH 0 0 tun0
</verb>
<p>これはあなたがハンドブックやマニュアル, ppp.conf.sample の中で
出てくるアドレスを使用していると仮定した場合の例です.
デフォルトルートが確立していない場合, ppp.conf の中の <tt/HISADDR/
が理解できない, 古いバージョンの <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ppp"
name="ppp"> が走っている可能性があります. FreeBSD 2.2.5 より前の
バージョンに付属していた <tt/ppp/ を使用している場合,
<verb>
add 0 0 HISADDR
</verb>
<p>と書かれた行を以下のように修正してください.
<verb>
add 0 0 10.0.0.2
</verb>
<p>netstat -rn でデフォルトルートの情報が表示されない場合, もう一つ,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?rc.conf"
name="/etc/rc.conf"> (2.2.2 より前のリリースでは
<tt>/etc/sysconfig</tt> と呼ばれていました) の中でデフォルトの
ルータを誤って設定し, <tt>ppp.conf</tt> から
<verb>
delete ALL
</verb>
<p>の行をうっかり消してしまった可能性があります.
この場合は, ハンドブックの
<url url="../handbook/userppp:final.html"
name="システムの最終設定"> の項を読み直してください.
<sect2>
<heading>"No route to host" とはどういう意味ですか?</heading>
<p>このエラーは通常, <tt>/etc/ppp/ppp.linkup</tt> に以下のような
セクションが無い場合に起こります.
<verb>
MYADDR:
delete ALL
add 0 0 HISADDR
</verb>
<p>これは動的 IP アドレスを使用している場合, またはゲートウェイの
アドレスを知らない場合にのみ必要な設定です. インタラクティブモード
を使用している場合, <tt/パケットモード/ に入った後で (プロンプトが
<bf/PPP/ と大文字に変わったらパケットモードに入ったしるしです),
以下の命令を入力してください.
<verb>
delete ALL
add 0 0 HISADDR
</verb>
<p>詳しい情報については, ハンドブックの
<url url="../handbook/userppp:dynamicIP.html"
name="PPP と動的 IP 設定"> の項を参照してください.
<sect2>
<heading>3 分ほど経つと接続が切れてしまう</heading>
<p>ppp のタイムアウトは デフォルトでは 3 分です. これは
<verb>
set timeout NNN
</verb>
<p>という命令によって調整することができます. <bf/NNN/ には
接続が切れるまでのアイドル時間が秒数で入ります. NNN が 0 の場合,
タイムアウトによる切断は起こりません. このコマンドは <tt>ppp.conf</tt>
に入れることも, インタラクティブモードでプロンプトから入力することも
できます. ソケットを用いる
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?telnet"
name="telnet"> か
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?pppctl"
name="pppctl"> を使用し, <tt/ppp/ サーバに接続することによって,
回線がアクティブな間に限定してタイムアウトの時間を調整することも
可能です.
<p>訳注 pppctl は 2.2.5R からです.
<p>詳しい情報は
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ppp"
name="ppp"> のマニュアルを参照してください.
<sect2>
<heading>負荷が高いと接続が切れてしまう</heading>
<p>Link Quality Reporting (LQR) の設定を行っている場合,
マシンと接続先の間で非常にたくさんの LQR パケットが失われている
可能性があります. 結果として ppp は回線の具合いが悪いと考え,
回線を切断するのです. 2.2.5 より前のバージョンの FreeBSD では
LQR はデフォルトで有効になっています. 現在ではデフォルトの状態で
無効です. LQR は以下の命令で無効にすることができます.
<verb>
disable lqr
</verb>
<sect2>
<heading>接続がランダムに切れてしまう</heading>
<p>時々, ノイズの多い回線, あるいは待ち機能付きの回線では,
モデムが (誤って) キャリアを失ったと思い込み, ハングアップしてしまう
ことがあります.
<p>大多数のモデムでは, 一時的なキャリアの喪失にどれだけ我慢するか
設定で決めることができます. 例えば USR Sportster では, S10 レジスタ
の値を 10 倍した秒数がその値になります. この場合, モデムをもっと
のんびり屋さんにするには, dial 行に次のような文字列を加えると
良いでしょう.
<verb>
set dial "...... ATS10=10 OK ......"
</verb>
<p>詳しくはお使いのモデムのマニュアルをご覧ください.
<sect2>
<heading>Login OK! のメッセージが出た後, 何も起こらない</heading>
<p>2.2.5 より前のリリースの FreeBSD では,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ppp"
name="ppp"> はリンクが確立した後, 接続先が Line Control Protocol (LCP)
を発信するのを待ちます. しかし, 多くの ISP ではネゴジェーションを
自分からは起こさず, クライアントが起こすのを待っています.
<tt/ppp/ に強制的に LCP を発信させるには, 次の命令を使います.
<verb>
set openmode active
</verb>
<p><bf/注/: 両方の側がネゴジェーションを起こしても, 大抵の場合は
何の問題もありません. ですから, 現在では openmode はデフォルトで
active になっています. 次のセクションでこれが問題に<bf/なる/場合を
説明します.
<sect2>
<heading>でもまだ "magic is the same" というエラーが出る</heading>
<p>時折, 接続直後のログに "magic is the same" というメッセージが
あらわれることがあります. このメッセージがあらわれても何も起きない
場合もありますし, どちらかの側が接続を切ってしまう場合もあります.
<p>これは通常, ディスクアクセスの遅いサーバマシンのシリアルポートで
getty が生きていて, ppp がログインスクリプトか, ログイン直後に
起動されたプログラムから実行されている場合に起こります. 原因は
getty の終了されるまでと, ppp が実行され, クライアント側の ppp が
Line Control Protocol (LCP) を送り始めるまでのタイミングにあります.
サーバ側のシリアルポートで ECHO が有効なままになっているので,
クライアント側の ppp にパケットが「反射」してしまうのです.
<p>LCP ネゴジェーションの一部として, リンクの両サイドで magic number
を定めて, 「反射」が起きていないかどうか確かめる作業があります.
規約では, 接続相手がこちらと同じ magic number を提示してきたら,
NAK を送って新しい magic number を選択しなければならないと
定めています. この作業の間, サーバのシリアルポートの ECHO がずっと
有効になったままなので, クライアント側の ppp は LCP パケットを送り,
パケットが反射して全く同じ magic number が送られてくるのを見つけ,
それに対して NAK を送るのです. 一方 NAK 自体も (これは ppp が magic
number を変更しなければいけないことを意味しています) 反射して
くるので, 結果として magic number が数えきれないほど変更され,
その全てがサーバの tty バッファの中に積み重なることになるのです.
サーバでスタートした ppp はとすぐ magic number であふれかえってしまい,
LCP のネゴジェーションを十分に行ったものと判断して, さっさと接続を
切ってしまいます. 一方, クライアント側は反射が帰ってこなくなったので
満足しますが, それもサーバが接続を切ったことを知るまでです.
<p>これを回避するには, 以下の命令を ppp.conf の中に入れるしかありません.
<verb>
set openmode passive
</verb>
<p>これで ppp はサーバが LCP ネゴジェーションを起こすのを待つように
なります. しかし, 自分からは決してネゴジェーションを起こさないサーバ
もあるかもしれません. もしこの状況に遭遇した場合, send-pr を使って
これをバグとして報告してください. そうすれば, ppp の機能を変更して,
LCP ネゴジェーションを起こすまでの時間をユーザが指定できるよう,
変数を追加する必要があると認められるでしょう.
<sect2>
<heading>ppp が接続直後に固まってしまう</heading>
<p>2.2.5 より前のバージョンの FreeBSD では, <tt/ppp/ が Predictor1 圧縮
のネゴジェーションを誤って解釈して, 接続直後にリンクを無効にしている
可能性があります. これは両サイドが 異なる Compression Control
Protocols (CCP) を使ってネゴジェーションを行った場合にのみ発生します.
この問題は現在は解決していますが, あなたの走らせている <tt/ppp/ の
バージョンが古い場合でも, 次の命令で解決することができます.
<verb>
disable pred1
</verb>
<sect2>
<heading>ppp の内部でシェルを起動しようとすると固まってしまう</heading>
<p><tt/shell/ あるいは <tt/!/ コマンドを使用すると, <tt/ppp/ は
シェルを起動し (何か引数を渡した場合は, <tt/ppp/ は引数も
実行します), コマンドが終了するまで処理を中断します. コマンドを
実行中に ppp のリンクを使おうとすると, リンクが固まっているように
見えますが, これは <tt/ppp/ がコマンドの終了を待っているからです.
<p>このような場合は, 代わりに <tt/!bg/ コマンドを使用してください.
与えられたコマンドがバックグラウンドで実行されるので, ppp は
リンクに関するサービスを継続することができます.
<sect2>
<heading>ヌルモデムケーブルを使用しているとき, ppp が終了しない</heading>
<p>ヌルモデムケーブルを使用して直接接続している場合, <tt/ppp/ は
自動的には接続の終了を知ることができません. これはヌルモデム
シリアルケーブルの配線に起因しています. この種の接続形態を用いる
場合は, 以下の命令を用いて LQR を常に有効にする必要があります.
<verb>
enable lqr
</verb>
<p>こうすると, 接続先がネゴジェーションを行う場合, デフォルトで
LQR の使用を受け入れるようになります.
<sect2>
<heading>ppp を -auto モードで動かすと, 勝手にダイアルすることがある</heading>
<p><tt/ppp/ が思いもしないときにダイアルを始める場合, その原因を
突き止め, 防止のために Dial filters (dfilters) をかけてやる
必要があります.
<p>原因を突き止めるためには, 以下の命令を使用してください.
<verb>
set log +tcp/ip
</verb>
<p>これで接続を通過する全てのトラヒックをログに残すことができるように
なりました. 次に突然回線がつながったときのログのタイムスタンプを
たどれば, 原因を突き止めることができるはずです.
<p>原因がわかったら, 次に, このような状況ではダイヤルが起こらないように
しましょう. 通常, この手の問題は, DNS で名前の解決をしようとしたために
起こります. DNS による名前の解決によって, 接続が行われるのを防止する
には, 次のような手段を用います (これは <tt/ppp/ の既に確立した接続
に関してパケットのフィルタリングをするものでは<bf/ありません/).
<verb>
set dfilter 1 deny udp src eq 53
set dfilter 2 deny udp dst eq 53
set dfilter 3 permit 0/0 0/0
</verb>
<p>これはデマンドダイヤル機能に問題を生じさせるため,
常に適切であるとはかぎりません. ほとんどのプログラムは
他のネットワーク関連の処理をおこなう前に DNS への問い合わせ
が必要になります.
<p>DNS の場合は, 何が実際にホスト名を検索しようとしているのかを
突き止めるべきでしょう. 大抵の場合は,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?sendmail"
name="sendmail"> が犯人です. 設定ファイルで sendmail に
DNS に問い合わせないようになっているか確認すべきです.
詳しくは <ref id="ispmail" name="メールの設定"> の節を
ご覧ください.
<sect2>
<heading>CCP エラーとはどういう意味ですか</heading>
<p>ログファイル中の以下のエラーは,
<verb>
CCP: CcpSendConfigReq
CCP: Received Terminate Ack (1) state = Req-Sent (6)
</verb>
<p>ネゴジェーションにおいて ppp は Predictor1 圧縮を用いるべく主張したが,
接続先は圧縮を使用しないことを主張した場合に起こります. このメッセージ
には何の害もありませんが, 出るのが嫌なら, 以下の命令を用いて
こちら側でも Predictor1 圧縮を無効にすることで対応できます.
<verb>
disable pred1
</verb>
<sect2>
<heading>ファイル転送の途中で, ppp が IO エラーを出して固まってしまう</heading>
<p>FreeBSD 2.2.2 以前のバージョンの tun ドライバには, tun インタフェース
の MTU のサイズより大きなパケットを受け取ることができないというバグが
ありました. MTU のサイズより大きなパケットを受け付けると IO エラーが
起こり, syslogd 経由で記録されるのです.
<p>ppp の仕様では, LCP のネゴジェーションを行う場合を含む
<bf>どのような場合でも</bf>最低 1500 オクテットの
Maximum Receive Unit (MRU) を受け入れる必要があります.
ですから, MTU を 1500 以下に設定した場合でも, ISP はそれに関係なく
1500 の大きさのパケットを送ってくるでしょう. そしてこのイケてない
機能にぶちあたって, リンクが固まるのを目にすることになるのです.
<p>FreeBSD 2.2.2 以前のバージョンでは, MTU を決して 1500 より小さく
しないことで, この問題を回避することができます.
<sect2>
<heading>どうして ppp は接続速度をログに残さないんでしょう?</heading>
<p>モデムとの「やり取り」全ての行をログに残すには,
以下のようにして接続速度のログの有効化を行ってください:
<verb>
set log +connect
</verb>
<p>これは
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ppp" name="ppp">
に最後にくることが要求されている "expect" という文字列がくるま
でのすべてのものをログに記録させます.
<p>接続速度はログにとりたいけれど, PAP や CHAP を使っている
(その結果, dial スクリプト中の CONNECT 以降に全く「やりとり」
を行わない - "set login" スクリプトには何も書かない) のであれ
ば, ppp に "expect" を含んだ CONNECT 行全てがくるまで待たせる
ようにしないといけません, 以下のようになります:
<verb>
set dial "ABORT BUSY ABORT NO\\sCARRIER TIMEOUT 4 \"\" ATZ OK-ATZ-OK ATDT\\T TIMEOUT 60 CONNECT \\c \\n"
</verb>
<p>ここで, CONNECT を受信してから, 何も送らず, linefeed を
待っています, <bf/ppp/ に CONNECT の応答全てを読み込ませている
わけです.
<sect2>
<heading>どれにも当てはまらない! どうしたらいいの?</heading>
<p>これまでの全ての質問に当てはまらない場合, 設定ファイル, <tt/ppp/
の実行方法, ログファイルの該当部分と
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?netstat"
name="netstat -rn"> コマンドの出力 (接続前と接続後) を含む,
あなたの持っている全ての情報を
<url url="mailto:freebsd-questions@FreeBSD.org"
name="freebsd-questions@FreeBSD.org"> メーリングリストや
<url url="news:comp.unix.bsd.freebsd.misc"
name="comp.unix.bsd.freebsd.misc"> ニュースグループへ
送ってください. 誰かがあなたを正しい方向へ導いてくれるでしょう.
<sect1>
<heading><tt>/dev/ed0</tt> デバイスを作成することができません. </heading>
<p>
Berkeley UNIX におけるネットワークの構成においては, ネットワーク
のインタフェースは kernel のコードからのみ直接あつかうことが
できます. より詳しく知りたい場合は, <tt>/etc/rc.network</tt>
というファイルや, このファイルの中に書いてあるさまざまなプログラム
についてのマニュアルページを見てください. それでもまだ分からない場合には,
他の BSD 系の OS のネットワーク管理についての本を読むべきでしょう.
ごく少しの例外をのぞいては, FreeBSD のネットワーク管理は SunOS 4.0
や Ultrix と基本的に同じです.
<sect1>
<heading>Ethernet アドレスのエイリアスはどのようにして設定できますか?</heading>
<p><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ifconfig"
name="ifconfig"> のコマンドラインに ``<tt/netmask 0xffffffff/''
を追加して, 次のように書いてください.
<verb>
ifconfig ed0 alias 204.141.95.2 netmask 0xffffffff
</verb>
<sect1>
<heading>3C503 で他のネットワークの port を使用するにはどのようにすればよいですか?</heading>
<p>他の port を使用したい場合には, <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ifconfig"
name="ifconfig"> のコマンドラインにパラメータを
追加しなければなりません. default は ``<tt/link0/''
が用いられるようになっています. BNC のかわりに AUI port
を使用したい場合には ``<tt/link2/'' というパラメータを
追加してください.
これらのフラグは <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?rc.conf" name="/etc/rc.conf">.
の using the ifconfig_* の変数を使って指定されるはずです.
<sect1>
<heading>FreeBSD との間で NFS がうまくできません. </heading>
<p>PC 用のネットワークカードによっては NFS のようなネットワークを
酷使するアプリケーションにおいて問題を起こすものがあります.
<p>この点に関しては <url
url="../handbook/nfs.html" name="ハンドブックの NFS についての節">
を見てください.
<sect1>
<heading>何故 Linux のディスクを NFS マウントできないのでしょうか?</heading>
<p>Linux の NFS のコードによっては許可されたportからの
リクエストからしか受けつけないものがあります.
以下を試してみてください.
<verb>
mount -o -P linuxbox:/blah /mnt
</verb>
<sect1>
<heading>何故 Sun のディスクを NFS マウントできないのでしょうか?</heading>
<p>SunOS 4.X が走っている Sun Workstation は許可された port からの
mount のリクエストしか受けつけません.
以下を試してみてください.
<verb>
mount -o -P sunbox:/blah /mnt
</verb>
<sect1>
<heading>PPP で NeXTStep に接続する際に問題があるのですが. </heading>
<p><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?rc.conf"
name="/etc/rc.conf"> の中で次の変数を NO にして,
TCP extension を無効にしてみてください.
<verb>
tcp_extensions=NO
</verb>
<p>Xylogic の Annex も同様の問題がありますので, Annex 経由で PPP をおこなう
場合にもこの変更を行ってください.
<sect1>
<heading>IP multicast を有効にするには?</heading>
<p>FreeBSD 2.0 においては multicast は標準で完全に対応しています.
現在使用している計算機を multicast の router として使用するには,
<tt/ip_mroute_mod/というloadable kernel moduleをloadして
<tt/mrouted/ を走らせる必要があります.
<p>より詳しい情報は以下の場所にあります.
<verb>
Product Description Where
--------------- ----------------------- ---------------------------------------
faq.txt Mbone FAQ ftp.isi.edu:/mbone/faq.txt
imm/immserv jpg/gif画像のための ftp.hawaii.edu:/paccom/imm.src.tar.Z
IMage Multicast
nv Networkビデオ ftp.parc.xerox.com:
/pub/net-reseach/exp/nv3.3alpha.tar.Z
vat LBL Visual Audioツール ftp.ee.lbl.gov:
/conferencing/vat/i386-vat.tar.Z
wb LBL White Board ftp.ee.lbl.gov:
/conferencing/wb/i386-wb.tar.Z
mmcc MultiMedia Conference ftp.isi.edu:
制御プログラム /confctrl/mmcc/mmcc-intel.tar.Z
rtpqual RTPパケットの質を ftp.psc.edu:/pub/net_tools/rtpqual.c
チェックするツール
vat_nv_record vatとnvのための ftp.sics.se:archive/vat_nv_record.tar.Z
録画ツール
</verb>
<sect1>
<heading>DEC の PCI チップセットを用いている network カードにはどのような物がありますか?</heading>
<p><url url="mailto:gfoster@driver.nsta.org"
name="Glen Foster"> による一覧があります.
<verb>
Vendor Model
----------------------------------------------
ASUS PCI-L101-TB
Accton ENI1203
Cogent EM960PCI
Compex ENET32-PCI
D-Link DE-530
DEC DE435
Danpex EN-9400P3
JCIS Condor JC1260
Linksys EtherPCI
Mylex LNP101
SMC EtherPower 10/100 (Model 9332)
SMC EtherPower (Model 8432)
TopWare TE-3500P
Zynx ZX342
</verb>
<sect1>
<heading>何故自分のサイトのホストに対して FQDN を使用する必要があるのですか?</heading>
<p>実際にはそのホストは別のドメインにあるのではないですか. たとえば,
foo.bar.edu というドメインの中から, bar.edu ドメインにある
``mumble'' というホストを指定したい場合には, ``mumble'' だけでは
駄目で, ``mumble.bar.edu'' という fully-qualified domain name で
指定しなければなりません.
<p>伝統的に, BSD の BIND の resolver ではこのような事は可能でしたが,
FreeBSD に入っている <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?named" name="bind">
の現在のバージョンでは, 自分以外のドメインに対して FQDN
でない別名を自動的につけてくれるような事はありません.
したがって <tt>mumble</tt> というホスト名は <tt>mumble.foo.bar.edu</tt>
という名前か, もしくは root ドメイン内にある場合にしか適用されません.
<p>これは, <tt>mumble.bar.edu</tt> と <tt>mumble.edu</tt>
ということなったドメイン名に対してホスト名のサーチがおこなわれていた
以前の振る舞いとは異なったものです. このような事が悪い例もしくは
セキュリティホールとみなされる理由については RFC 1535 を見てください.
<p><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?resolv.conf"
name="/etc/resolv.conf"> の中で
<verb>
domain foo.bar.edu
</verb>
<p>と書いてある行を
<verb>
search foo.bar.edu bar.edu
</verb>
<p>のように書きかえることで, 上のような事ができます. しかし,
RFC 1535 にあるように, search order が ``ローカルな管理と
パブリックな管理の境界'' をまたがないようにしてください.
<sect1>
<heading>すべてのネットワークの操作に対して ``Permission denied'' というメッセージが表示されるのですが. </heading>
<p><tt/IPFIREWALL/オプションを付けてkernelをコンパイルした場合には,
2.1-STABLE の開発の途中から変更になった 2.1.7R の標準的な方針として,
明示的に許可されていないすべてのパケットは落とされる設定
になっている事を覚えておいてください.
<p>もしfirewallの設定を間違えた場合にネットワークの操作が再びできる
ようにするには, root で login して次のコマンドを実行してください.
<verb>
ipfw add 65534 allow all from any to any
</verb>
<p>FreeBSD の firewall の設定についての情報は
<url url="../handbook/firewalls.html" name="FreeBSD ハンドブック">
にあります.
</sect>

521
ja/FAQ/preface.sgml Normal file
View file

@ -0,0 +1,521 @@
<!-- $Id: preface.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.1 -->
<sect>
<heading>まえがき<label id="preface"></heading>
<p><em>訳: &a.kuriyama;, <newline>&a.hanai;, <newline>&a.nakai;.
<newline>5 November 1997.</em>
<p>FreeBSD 2.X FAQ へようこそ!
<sect1>
<heading>この FAQ の目的は?</heading>
<p>Usenet の FAQ がそうであるように, この文書も FreeBSD
オペレーティングシステムに関して頻繁に尋ねられる質問を
網羅することを目的としています (もちろんそれに対する答えも!).
FAQ は本来バンド幅を減らし, 同じ質問が何度も繰り返されるのを
避けるために作られたものですが, 最近は有用な情報源と
見なされるようになってきました.
<p>この FAQ をできる限り有用なものにしようと, あらゆる努力が
はらわれています. もし何かしらの改善案が浮かんだら, ぜひ
<url url="mailto:pds@FreeBSD.ORG" name="FAQ 管理者"> まで
メールを送ってください.
<sect1>
<heading>FreeBSD って何?</heading>
<p>FreeBSD 2.X はカリフォルニア大学バークレイ校が i386 系の
プラットフォーム向けにリリースした 4.4BSD-lite をもとにした
UN*X ライクなオペレーティングシステムです. 間接的には同じ
バークレイ校の Net/2 を William Jolitz が i386 系に移植した
386BSD も基にしていますが, 386BSD のコードはほとんど残って
いません. FreeBSD についての詳細と, 何ができるかについては
<url url="http://www.freebsd.org" name="FreeBSD のホームページ">
を参照してください.
<p>FreeBSD は企業やインターネットサービスプロバイダ, 研究者,
コンピュータ専門家, 学生, 家庭のユーザなどにより, 業務や教育,
娯楽に用いられています. これらに関しては
<url url="http://www.freebsd.org/gallery.html" name="FreeBSD ギャラリー">
を参照してください.
<p>FreeBSD に関するより詳しい情報は
<url url="../handbook/handbook.html" name="FreeBSD ハンドブック">
を参照してください.
<sect1>
<heading>FreeBSD が目指しているもの</heading>
<p>FreeBSD プロジェクトの目的は, いかなる用途にも使用でき, 何ら
制限のないソフトウェアを供給することです. 私たちの多くは,
コード (そしてプロジェクト) に対してかなりの投資をしてきており,
これからも多少の無駄はあっても投資を続けて行くつもりです.
ただ, 他の人達にも同じような負担をするよ うに主張している
わけではありません. FreeBSD に興味を持っている一人の残らず
全ての人々に, 目的を限定しないでコードを提供すること.
これが, 私たちの最初のそして最大の「任務」であると信じて
います. そうすれば, コードは可能な限り広く使われ, 最大の
恩恵をもたらすことができるでしょう. これが, 私たちが熱烈に
支持しているフリーソフトウェアの最も基本的な目的であると,
私は信じています.
<p>私たちのソースツリーに含まれるソースのうち, GNU
一般公有使用許諾 (GPL) または GNU ライブラリ
一般公有使用許諾 (GLPL) に従っているものについては, 多少制限が
科されています. ただし, ソースコードへのアクセスの
保証という, 一般の制限とはいわば逆の制限 (訳注1) です. ただし
GPL ソフトウェアを商用で利用する場合, さらに複雑になるのは
避けられません. そのため, それらのソフトウェアを, より制限の
少ない BSD 著作権に従ったソフトウェアで置き換える努力を,
可能な限り日々続けています.
<p>(訳注1) GPL では, 「ソースコードを実際に受け取るか, あるいは,
希望しさえすればそれを入手することが可能であること」を求めています.
<sect1>
<heading>どうして FreeBSD と呼ばれているのですか?</heading>
<p>
<itemize>
<item>無料 (free) で使うことができる (商利用も含む).
<item>オペレーティングシステムの完全なソースコードが自由に
(freely) 手に入り, 商利用・非商利用にかかわらず,
最低限の制限で他の仕事への利用, 配布, 導入が可能.
<item>改良やバグフィックスがある場合, 誰でも (free) その
コードを提出でき, ソースツリーに加えることができます
(いくつかの簡単な条件には従ってもらいます).
</itemize>
<p>母国語が英語でない読者のために, ここでは ``free'' という単語が
二通りに用いられていることを指摘しておくとわかりやすいかも
しれません. ひとつは「無料である」ということ, もうひとつは
「自分のやりたいようにできる」ということです. FreeBSD のコードで
<tt /できない/ いくつかのこと (自分が書いたものだと偽るなど) を
除けば, あなたは自分のやりたいことをやることが可能なのです.
<sect1>
<heading>FreeBSD の最新バージョンは?</heading>
<p><url url="ftp://ftp.freebsd.org/pub/FreeBSD/2.2.5-RELEASE" name="2.2.5">
が最新の <em>stable</em> バージョンで, 1997 年 10 月にリリース
されました. また, これは最新の <em>release</em> バージョンでもあります.
<p>簡単に言ってしまうと, <bf>-stable</bf> は
最新のリリースのすばらしい新機能の数々よりも, 安定性と変更回数の
少なさを好む ISP や他の企業のユーザをターゲットにしています.
今のところ, これらのバージョンは同一のものですが, この状況も
<bf>-current</bf>ブランチが一般のリリースとして十分に洗練されるまでの
ことでしょう.
<p>これは 3.0-current snapshot がビジネスサービス向けとしては不安定である,
と言っているわけではなく, 3.0 特有の機能 (新しいコンパイラ技術や
高速なネットワークコードなど) を必要とする多くの人たちは, これを
使う決定をし, 良い成果を収めています.
私たちとしては, このブランチでさらに実績を積むまでは,
3.0 が自信を持っておすすめめできるものあるということを
「保証」したくないだけなのです.
<sect1>
<heading>FreeBSD-currentって何?<label id="current"></heading>
<p><url url="../handbook/current.html" name="FreeBSD-current"> は
オペレーティングシステムのの開発バージョンで, やがて 3.0-RELEASE
となります. よってこれは, そこに携わっている開発者や,
どんな障害をも乗り越えていけるタフな愛好家たちにとってのみ
興味深いものです.
-current の使用に際しての詳細は <url
url="../handbook/handbook.html" name="ハンドブック"> の
<url url="../handbook/current.html" name="関連するセクション">
を参照してください.
<p>オペレーティングシステムに馴染みがない場合や一時的な問題か
本物の問題かを見極める能力がない場合は, FreeBSD-current を
使うべきではありません. このブランチは時々急激に拡張されたり,
ビルドできない状態になることもちょっちゅうあります.
FreeBSD-current を使う人は, 問題を分析して「小さな欠陥」では
なく間違いであると思われるものだけを報告できるものと想定され
ています. 「make world したら group 関係でエラーがでました」
のような質問は -current メーリングリストでは軽蔑の眼差しで
あしらわれることもあります.
<p>時たま, -current の開発コードから <url url="../releases/snapshots.html"
name="snapshot"> が作成され, snapshot の中からは 配布 CD-ROM
が作成されることもあります.
それぞれの snapshot には以下のような目的があります:
<itemize>
<item>インストールプログラムの最新版のテスト.
<item>試してみたいけれど, 基礎的な所から毎日変わるような
ものを追いかける時間もバンド幅も無い, という人にも
-current を使えるようにする. また, そのような人たち
のシステム移行のための手っ取り早い方法を提供する.
<item>あとでとんでもないことをしてしまった時のために,
問題となるコードの特定の参照基準点を保存しておく. (通常は
CVS がこういうハプニングのような恐ろしい事態を防止して
いるんですけどね :)
<item>テストが必要な新しい機能を, できる限り多くの
隠れテスターに試してもらう.
</itemize>
<p>どんな目的であれ, snapshot が「製品レベルの品質」であるとの考えに
基づく要求は行わないでください. 安定性やテスト十分性にこだわる人は
完全なリリースから離れてはいけません.
<p>3.0-current および 2.2-stable ブランチ両方の snapshot は,
平均的に一日に一度生成されており, <url
url="ftp://current.freebsd.org/pub/FreeBSD/"> から直接入手することが
できます.
<sect1>
<heading>FreeBSD-stable のコンセプトって何?</heading>
<p>FreeBSD 2.0.5 がリリースされた後, 私たちは FreeBSD の開発を
2 系統に分割することにしました. 一つは <url url="../handbook/stable.html"
name="-stable"> というブランチで, バグの修正はしっかりテストされ,
機能の強化は少しずつしか行われません (急な変更や実験的機能を望まない,
インターネットサービスプロバイダや営利企業向け). もう一方のブランチは
<url url="../handbook/current.html" name="-current"> で,
2.0 がリリースされて以来 3.0-RELEASE (そしてその後も) へ向けて脈々と
続いているものです.
ASCII で描いた簡単な図がわかりやすいかは自信がありませんが,
こんな感じになります:
<verb>
2.0
|
|
| [2.1-stable]
*BRANCH* 2.0.5 -> 2.1 -> 2.1.5 -> 2.1.6 -> 2.1.7.1 [2.1-stable 終了]
| (1997年3月)
|
|
| [2.2-stable]
*BRANCH* 2.2.1 -> 2.2.2-RELEASE -> 2.2.5-RELEASE -> ...
| (1997年3月) (1997年10月)
|
|
3.0-SNAPs (1997年第一四半期開始)
|
|
3.0.0-RELEASE (1998年第一四半期)
|
\|/
+
[今後の 3.x リリース群]
</verb>
<p>以前の 2.1-stable ブランチが 2.2.0 がリリースされたことによって
終了し, 「安定版ブランチ」がいわゆる 2.2-stable として新しくなったのに対して,
-current ブランチは 3.0 とその先へ向けてゆっくりと進化を続けています.
3.0-current は, 実際に 3.0 がリリースされるまで, 活発な開発の
舞台として続いていくでしょう. その時点で 3.0 は別のブランチとなり,
3.1-current が次の「最新ブランチ」となる予定です.
<sect1>
<heading>2.1-stable ブランチが 2.1.7.1 で終わったのはなぜですか?</heading>
<p>三つのブランチの開発を続けたいのはやまやまなのですが, 残念ながら
このような状況を効率的に扱えるバージョン管理ツールがまだ
存在しないのです.
現在我々が使っているツールで, 複数のブランチを数ヶ月以上の
長期間に渡って並行してバージョン管理し続けることは, まさに
悪夢のような作業なのです.
一方で 2.1-stable ブランチは一年以上も続いていますから, FreeBSD
の開発者たちの作業の大変さを考えると, このまま継続することは
深刻な問題に陥りかねません.
おそらくみんなが望むものを提供してくれるような方法がそのうち
考え出されるでしょうし, また, 我々もそのような方法について
検討中なのですが, 現状では古い -stable ブランチを
<url url="ftp://ftp.freebsd.org/pub/FreeBSD/pub/2.1.7.1-RELEASE" name="2.1.7.1-RELEASE">
(2.1.7 の後の最終リリース)
で終了し, 2.2.2 からを新たな -stable とすることが
最善の手段であると考えています.
<sect1>
<heading>FreeBSD のリリースはいつ作られるのですか?</heading>
<p>原則的には, FreeBSD コアチームは新しい機能やバグフィックスが
充分集まり, リリースの安定性を損なうことが無いようにさまざま
な変更が十分に安定しているという条件を満たしている場合にのみ,
新しいバージョンの FreeBSD をリリースします.
たとえこの用心深さが新しい機能が使えるようになることを
待ち望んでいるユーザを欲求不満にさせるとしても, 多くのユーザは
このことを FreeBSD の最も良い所の一つだと考えています.
<p>平均的には, だいたい 6 ヶ月ごとにリリースが作成されます.
<p>もう少し刺激が欲しい (あるいは待ち遠しい) 方々向けに SNAP
というものが存在し, これは特にリリースに近付いてきた数ヶ月
ぐらいの期間により頻繁に公開されます.
<sect1>
<heading>FreeBSD は PC 用だけしかないの?</heading>
<p>現時点ではそうですが, DEC Alpha アーキテクチャへの移植
が計画されています. 異なるアーキテクチャのマシンを
持っていて, ゆっくり待てないという場合には次の URL を
参照してください.
<url url="http://www.netbsd.org/" name="NetBSD">
または
<url url="http://www.openbsd.org/" name="OpenBSD">.
<sect1>
<heading>誰が FreeBSD の責任者?</heading>
<p>プロジェクトの全体的な方向性や, 誰にソースツリーにコードの
書き込み権限を与えるか, などといった FreeBSD プロジェクトに関する
重要な意思決定は 17 名からなる
<url url="../handbook/staff:core.html" name="コアチーム">
によってなされます.
ソースツリーを直接変更できる人はもっと多く, 80 名以上の
<url url="../handbook/staff:committers.html"
name="ソースツリー管理者 (committer)"> がいます.
<p>しかし, 通常の変更ではないものは<ref id="mailing"
name="メーリングリスト">で先行して議論されますが,
この議論への参加については一切の制限はありません.
<sect1>
<heading>どこから FreeBSD を入手できますか?<label id="where-get"></heading>
<p>FreeBSD のすべての主要なリリースは anonymous FTP 経由で
<url url="ftp://ftp.FreeBSD.ORG/pub/FreeBSD/"
name="FreeBSD FTP サイト"> から入手できます:
<itemize>
<item>現在の 2.2-stable リリース, 2.2.5R は
<url url="ftp://ftp.FreeBSD.ORG/pub/FreeBSD/2.2.5-RELEASE/"
name="FreeBSD 2.2.5-RELEASE"> にあります.
<item>現在の 3.0-current, 3.0-SNAP は
<url url="ftp://current.freebsd.org/pub/FreeBSD/" name="3.0">
にあります.
<item>次の 2.2 ブランチのリリースへと向かっている
RELENG_2_2 ブランチ (2.2.5 -> 2.2.x) に基づき一日に一回,
<url url="ftp://releng22.freebsd.org/pub/FreeBSD/" name="2.2 Snapshot">
リリースが作成されます.
不慮の手違いによるまれな例外もありますが, RELENG_2_2 ブランチは
注意深く保守されています (実験的な変更はなく, -current でテスト済みの
変更だけが入ります).
<item><url url="ftp://current.freebsd.org/pub/FreeBSD/" name="3.0 Snapshot">
リリースも <ref id="current" name="-current"> ブランチ用に一日に一回
作成されており, これらは純粋に最先端の開発者およびテスターのために
提供されています.
</itemize>
<p>また, FreeBSD は CD-ROM でも入手でき, 次のところでオーダできます.
<p>Walnut Creek CDROM<newline>
4041 Pike Lane, Suite D-386<newline>
Concord, CA 94520 USA<newline>
Orders: +1 800 786-9907<newline>
Questions: +1 510 674-0783<newline>
FAX: +1 510 674-0821<newline>
email: <url url="mailto:orders@cdrom.com" name="WC Orders address">
<newline>
WWW: <url url="http://www.cdrom.com/" name="WC Home page">
<newline>
<p>オーストラリアでは, 次のところに問い合わせてください.
<p>Advanced Multimedia Distributors<newline>
Factory 1/1 Ovata Drive<newline>
Tullamarine, Melbourne<newline>
Victoria<newline>
Australia<newline>
Voice: +61 3 9338 6777<newline>
CDROM Support BBS<newline>
17 Irvine St<newline>
Peppermint Grove WA 6011<newline>
Voice: +61 9 385-3793<newline>
Fax: +61 9 385-2360<newline>
<p>イギリスの場合は次のところです.
The Public Domain &amp; Shareware Library<newline>
Winscombe House, Beacon Rd<newline>
Crowborough<newline>
Sussex. TN6 1UL<newline>
Voice: +44 1892 663-298<newline>
Fax: +44 1892 667-473<newline>
<sect1>
<heading>
FreeBSD のメーリングリストについて知りたいのですが?<label id="mailing">
</heading>
<p>完全な情報が
<url url="../handbook/eresources:mail.html"
name="ハンドブックのメーリングリストの節">にあります.
<sect1>
<heading>FreeBSD のニュースグループは何がありますか?</heading>
<p>完全な情報が
<url url="../handbook/eresources:news.html"
name="ハンドブックのニュースグループの節">にあります.
<sect1>
<heading>
FreeBSD の IRC (Internet Relay Chat) について何か情報はありますか?
</heading>
<p>FreeBSD の IRC に関して二つのチャンネルがあります.
<enum>
<item>メインのチャンネルは, EFNET 上の &num;FreeBSD です.
正式な IRC サーバが使用できます.
<item>IRC クライアントで <tt/irc.FreeBSD.org/ を利用できます.
このサーバは BSDnet にあり, &num;FreeBSD を運用しています.
上のものと同じチャンネルではありません.
</enum>
<sect1>
<heading>FreeBSD の本</heading>
<p>Greg Lehey の本 ``Installing and Running FreeBSD'' が
Walnut Creek から出版されており 2.2.5 の CD-ROM が付属しています.
また, より詳しい本が ``The Complete FreeBSD'' というタイトルで
出ており, 印刷されたマニュアルページと 2.2.5 の CD-ROM
が付属しています. 現在大抵の大型書店で入手できるはずです.
<p>FreeBSD ドキュメンテーションプロジェクトがありますので,
<tt>doc</tt> メーリングリストにコンタクトしてみてください
(さらに参加すればもっとよいでしょう).
<url url="mailto:doc@FreeBSD.ORG" name="&lt;doc@FreeBSD.ORG&gt;">.
<p>FreeBSD の「ハンドブック」もあり,
<url url="../handbook/handbook.html" name="FreeBSD ハンドブック">
から読むことができます.
現在作業中ですので不完全な部分もあることに注意してください.
<p>しかし, FreeBSD 2.2.X は Berkeley 4.4BSD-Lite2 ベースなので,
ほとんどの 4.4BSD のマニュアルが FreeBSD 2.2.X にも応用できます.
O'Reilly and Associates が以下のマニュアルを出版しています.
<itemize>
<item>4.4BSD System Manager's Manual <newline>
By Computer Systems Research Group, UC Berkeley <newline>
1st Edition June 1994, 804 pages <newline>
ISBN: 1-56592-080-5 <newline>
<item>4.4BSD User's Reference Manual <newline>
By Computer Systems Research Group, UC Berkeley <newline>
1st Edition June 1994, 905 pages <newline>
ISBN: 1-56592-075-9 <newline>
<item>4.4BSD User's Supplementary Documents <newline>
By Computer Systems Research Group, UC Berkeley <newline>
1st Edition July 1994, 712 pages <newline>
ISBN: 1-56592-076-7 <newline>
<item>4.4BSD Programmer's Reference Manual <newline>
By Computer Systems Research Group, UC Berkeley <newline>
1st Edition June 1994, 886 pages <newline>
ISBN: 1-56592-078-3 <newline>
<item>4.4BSD Programmer's Supplementary Documents <newline>
By Computer Systems Research Group, UC Berkeley <newline>
1st Edition July 1994, 596 pages <newline>
ISBN: 1-56592-079-1 <newline>
</itemize>
<p>WWW 経由で以下の URL から, これらの詳細な説明を読むことができます.
<url url="http://gnn.com/gnn/bus/ora/category/bsd.html"
name="4.4BSD books description">
<p>4.4BSD のカーネル構成についてより徹底的に知りたいのなら,
これなら間違いないでしょう:
<p>McKusick, Marshall Kirk, Keith Bostic, Michael J Karels,
and John Quarterman.<newline>
<p><em>The Design and Implementation of the 4.4BSD Operating
System</em>. Reading, Mass. : Addison-Wesley, 1996.<newline>
ISBN 0-201-54979-4<newline>
<p>システム管理について参考になる本は次のものです.
<p>Evi Nemeth, Garth Snyder, Scott Seebass &amp; Trent R. Hein,<newline>
``Unix System Administration Handbook'', Prentice-Hall, 1995<newline>
ISBN: 0-13-151051-7<newline>
<p><bf/注意/ 初版のものではなく, 赤いカバーの第二版であるか
確認してください.
<p>この本は TCP/IP だけでなく DNS, NFS, SLIP/PPP, sendmail,
INN/NNTP, 印刷などの基礎を扱っています. 高価ですが
(およそ US&dollar;45-&dollar;55), 買う価値はあります.
また, 色々なツールのソースコードが入った CD-ROM が付属しています.
しかし, それらのほとんどは FreeBSD 2.2.5R CD-ROM に収録されています
(さらに FreeBSD CD-ROM の収録物の方がより新しい場合があります).
<sect1>
<heading>Problem Report (障害報告) データベースにアクセスする方法は?</heading>
<p>ユーザ変更要求のすべてが公開されている Problem Report データベースは
障害報告の
<url url="http://www.freebsd.org/send-pr.html" name="提出"> と
<url url="http://www.freebsd.org/cgi-bin/query-pr-summary.cgi"
name="問い合わせ"> の web ベースのインタフェースを通して, 問い合わせ
(または提出) をおこなうことができます. また, <em>send-pr(1)</em>
コマンドを使用して, 電子メール経由で障害報告や変更要求を提出することもできます.
<sect1>
<heading>その他の情報</heading>
<p>以下のニュースグループには FreeBSD ユーザに直接関係のある
議論が行われてます.
<itemize>
<item><url url="news:comp.unix.bsd.freebsd.announce"
name="comp.unix.bsd.freebsd.announce"> (moderated)
<item><url url="news:comp.unix.bsd.freebsd.misc"
name="comp.unix.bsd.freebsd.misc">
<item><url url="comp.unix.bsd.misc" name="comp.unix.bsd.misc">
</itemize>
<p>Web 上のリソース:
<itemize>
<item><url url="http://www.freebsd.org/" name="FreeBSD の Home Page">.
<item><label id="pao">ラップトップ PC を持っている方は, 迷うことなく
日本の<url url="http://www.jp.FreeBSD.org/PAO/"
name="細川 達己氏の Mobile Computing のページ"> を見ましょう.
<item><label id="smp">SMP (Symmetric MultiProcessing) に関する情報は,
<url url="http://www.freebsd.org/~fsmp/SMP/SMP.html"
name="SMP サポートページ">をご覧ください.
<item><label id="multimedia">FreeBSD のマルチメディア
アプリケーションに関する情報は, <url
url="http://www.freebsd.org/~faulkner/multimedia/mm.html"
name="マルチメディア">のページをご覧ください. 特に
<url url="http://www.freebsd.org/~ahasty/Bt848.html"
name="Bt848"> ビデオキャプチャーチップに興味のある方は,
リンクをたどってみてください.
</itemize>
<p>FreeBSD handbook には本当に完璧な
<url url="../handbook/bibliography.html" name="参考図書">
の一覧があり, 買うべき本をさがしている方は読む価値があります.
</sect>

521
ja/FAQ/serial.sgml Normal file
View file

@ -0,0 +1,521 @@
<!-- $Id: serial.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.1 -->
<sect>
<heading>シリアル接続<label id="serial"></heading>
<p><em>訳: &a.ryo;.<newline>16 November 1997.</em>
<p>このセクションでは, FreeBSD でシリアル接続をする時の一般的な質問に答えます.
PPP および SLIP については,
<ref id="networking" name="ネットワーキング">のセクションを参照してください.
<sect1>
<heading>どうやったら FreeBSD がシリアルポートを認識したことを知る事ができますか?</heading>
<p>FreeBSD のカーネルがブートする時, カーネルはその設定にしたがって,
システムのシリアルポートを検出します. 起動時に表示されるメッセージをよく観察するか,
起動後に次のコマンドを実行する事によって確認できます.
<verb>
dmesg | grep sio
</verb>
<p>ここに上に挙げたコマンドの出力例を示します.
<verb>
sio0 at 0x3f8-0x3ff irq 4 on isa
sio0: type 16550A
sio1 at 0x2f8-0x2ff irq 3 on isa
sio1: type 16550A
</verb>
<p>これは, 二つのシリアルポートを示しています. 1番めは,
irq が 4 で <tt/0x3f8/ のポートアドレスを使用しています.
そして, 16550A-type UART チップが存在します. 2番目は, 同じチップを使っていますが,
irq は 3 で, <tt/0x2f8/ のポートアドレスを使用しています. 内蔵のモデムカードは,
通常のシリアルポートと同じように扱われますが,
常時シリアルポートにモデムが接続されているという点で異なります.
<p><tt/GENERIC/ カーネルは,
上の例と同じ irq とポートアドレスの設定の二つのシリアルポートをサポートしています.
これらの設定があなたのシステムに合わない場合,
またはモデムカードを追加した場合やカーネルの設定以上にシリアルポートを持っている場合は,
カーネルを再構築 (リコンフィグ) してください.
詳しくは, <ref id="make-kernel" name="カーネルコンフィグレーション"> のセクションを参照してください.
<sect1>
<heading> どうやったら FreeBSD がモデムカードを認識したことを知ることができますか?</heading>
<p>前の質問を参照してください.
<sect1>
<heading>2.0.5 にアップグレードしたら <tt/tty0X/ が見つからなくなってしまったのですが</heading>
<p>心配ありません. <tt/ttydX/ に統合されました.
ただ, 古い設定ファイルのすべてを更新する必要があります.
<sect1>
<heading>どうやったら FreeBSD でシリアルポートにアクセスできますか?</heading>
<p>3番目のポート <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?sio"
name="sio2"> (DOS では, COM3 と呼ばれます.) には,
ダイヤルアウトデバイスとしては <tt>/dev/cuaa2</tt>,
ダイヤルインデバイスとして <tt>/dev/ttyd2</tt> があります.
それではこの両者にはどのような違いがあるのでしょうか?
<p>まず, ダイヤルインの時には <tt/ttydX/ を使います.
<tt>/dev/ttydX</tt> をブロッキングモードでオープンすると,
プロセスは対応する <tt/cuaaX/ デバイスがインアクティブになるのを待ちます.
次に CD ラインがアクティブになるのを待ちます. <tt/cuaaX/ デバイスをオープンすると,
シリアルポートが<tt/ttydX/ デバイスによってすでに使われていないかどうかを確認します.
もしこのポートが使用可能であれば, ポートの使用権を <tt/ttydX/ から ``奪い取る'' のです.
また, <tt/cuaXX/ デバイスは CD ラインを監視しません. この仕組みと自動応答モデムによって,
リモートユーザーをログインさせたり, 同じモデムでダイヤルアウトしたりすることができ,
システムのあらゆるトラブルの面倒を見ることができるでしょう.
<sect1>
<heading>マルチポートシリアルカードをサポートさせるにはどうしたらよいのでしょうか?</heading>
<p>繰り返しになりますが, <ref id="make-kernel" name="カーネルコンフィグレーション"> のセクションでは,
あなたのカーネルの設定についての情報が得られるでしょう.
マルチポートシリアルカードを使用するためには, カーネルの設定ファイルに,
カードの持つそれぞれのシリアルポートに対応する <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?sio"
name="sio">
の行を記述する必要があります. しかし, irq とベクターは一つのエントリにのみ記述してください.
カード上のすべてのポートは一つの irq を共有しなければなりません. 一貫性を持たせるためにも,
最後のシリアルポートの所で irq を指定してください.
また, <tt/COM&lowbar;MULTIPORT/ オプションも付けてください.
<p>次に示す例は, AST の 4 ポートシリアルカードを irq 7 で設定したものです.
<verb>
options "COM_MULTIPORT"
device sio4 at isa? port 0x2a0 tty flags 0x781
device sio5 at isa? port 0x2a8 tty flags 0x781
device sio6 at isa? port 0x2b0 tty flags 0x781
device sio7 at isa? port 0x2b8 tty flags 0x781 irq 7 vector siointr
</verb>
<p>このフラグはマスタポートがマイナーナンバー 7 (<tt/0x700/) を持っていて,
検出時の診断機能を有効にし (<tt/0x080/), そしてすべてのポートで irq を共有する (<tt/0x001/)
ということを意味しています.
<sect1>
<heading> FreeBSD で複数のマルチポートシリアルカード間で irq を共有することはできますか?</heading>
<p>現在のところはできません. それぞれのカード毎に異なった irq を使ってください.
<sect1>
<heading>ポートにデフォルトのパラメータを設定する事は出来ますか?</heading>
<p><tt/ttydX/ デバイス (または <tt/cuaaX/ デバイス) は,
アプリケーションのためにオープンする標準的なデバイスです.
プロセスがそのポートをオープンする時, プロセスはデフォルトの端末 I/O 設定を取得します.
これらの設定は次のコマンドで確認することができます.
<verb>
stty -a -f /dev/ttyd1
</verb>
<p>このデバイスに対する設定を変更した場合, その設定はデバイスをクローズするまで有効です.
デバイスを再オープンした場合, それらの設定はデフォルトに戻ってしまいます.
デフォルトの設定に変更を加えるために, ``初期設定'' デバイスをオープンし,
設定を修正することができます.
例えば, <tt/CLOCAL/ モード, 8 ビット, <tt>XON/XOFF</tt> フロー制御という設定を
ttyd5 のデフォルトにしたい場合, 次のようにおこなってください.
<verb>
stty -f /dev/ttyid5 clocal cs8 ixon ixoff
</verb>
<p>この設定をおこなうためのコマンドを記述するのに適切なファイルは,
<tt>/etc/rc.serial</tt> です. これでアプリケーションが<tt/ttyd5/ をオープンした時に,
これらの設定をデフォルトで取得します. しかし, こういったリンクによる設定は変更可能です.
<p>``設定固定'' デバイスを調整してやることによって,
アプリケーションによる設定の変更を禁止することができます. 例えば, <tt/ttyd5/
の通信速度を 57600 bps に固定するには, 次のように行ってください.
<verb>
stty -f /dev/ttyld5 57600
</verb>
<p>これにより, アプリケーションは <tt/ttyd5/ をオープンし,
ポートの通信速度を変更しようとしますが, 通信速度は 57600 bps のままになります.
<p>当然のことながら, 初期設定デバイスおよび, 設定固定デバイスは
<tt/root/ のみが書き込みできるようになっていなければなりません.
しかし, <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?MAKEDEV"
name="MAKEDEV"> スクリプトはデバイスエントリを作成する時に,
このような設定は行いません.
<sect1>
<heading>どのようにしたら モデム経由でダイヤルアップログインができるのでしょうか?</heading>
<p>つまり, インターネットサービスプロバイダーになりたいのですね.
それにはまず, 1 台ないし複数の自動応答モデムが必要です.
モデムには, キャリアーを検出した時には CD信号を出力し,
そうでない場合には出力しないことが必要とされます. また <tt/DTR/ 信号が
on から off になった時には, 電話回線を切断し, モデム自身をリセットしなければなりません.
おそらく, <tt>RTS/CTS</tt> フロー制御を使うか,
ローカルフロー制御をまったく使わないかのどちらかでしょう.
最後に, コンピュータとモデムの間は固定速度でなければなりません.
ただ, (ダイヤルアップの発呼者に対して親切であるためには) こちらのモデムと相手側のモデムの間の速度を,
モデム間で自動調整できるようにすべきでしょう.
<p>多くあるヘイズコマンド互換モデムに対して, 次のコマンドはこれらの設定をおこない,
その設定を不揮発性メモリーに保存します.
<verb>
AT &amp;C1 &amp;D3 &amp;K3 &amp;Q6 S0=1 &amp;W
</verb>
<p>MS-DOS のターミナルプログラムに頼らずに AT コマンドを送出するには,
<ref id="direct-at" name="これらの AT コマンドを入力するには"> のセクション以下を参照してください.
<p>次に, モデム用のエントリを <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ttys"
name="/etc/ttys"> に作成しましょう.
このファイルには, オペレーティングシステムがログインを待っているすべてのポートが記述されています.
以下のような行を追加してください.
<verb>
ttyd1 "/usr/libexec/getty std.57600" dialup on insecure
</verb>
<p>この行は, 2 番目のシリアルポート (<tt>/dev/ttyd1</tt>) には,
57600 bps の通信速度でノンパリティ (<tt/std.57600/ : これは <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?gettytab"
name="/etc/gettytab">に記述されています.)
のモデムが接続されていることを示しています. このポートの端末タイプは ``dialup'' です.
またこのポートは, ``on'' すなわちログイン可能であり,
``insecure'' これは <tt/root/ がこのポートから直接ログインするのは,
許可されていないということを意味します. このようなダイヤルインポートに対しては,
<tt/ttydX/ のエントリを使用してください.
<p>これが一般的な, ターミナルタイプとして ``dialup'' を使う方法です.
多くのユーザーは, .profile や .login で, login 時の端末タイプが dialup であった場合には,
実際の端末タイプをユーザーに問い合わせるように設定しています.
この例は, ポートが ``insecure'' でした. このポートで <tt/root/ になるには,
一般ユーザーとしてログインし, それから ``<htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?su"
name="su">'' を使って <tt/root/ になってください.
もし, ``secure'' を指定したならば, 直接 <tt/root/ がそのポートからログインできます.
<p><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ttys"
name="/etc/ttys"> に変更を加えた後は, hungup もしくは<tt/HUP/ シグナルを
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?init"
name="init"> プロセスに送る必要があります.
<verb>
kill -HUP 1
</verb>
<p>この操作は init プロセスに <htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ttys"
name="/etc/ttys"> を再読み込みさせます.
これにより, init プロセスは getty プロセスを すべての ``on'' となっているポートに起動させます.
次のようにして, ポートがログイン可能かを知ることができます.
<verb>
ps -ax | grep '[t]tyd1'
</verb>
<p>ログイン可能であれば, 次のような出力が得られるはずです.
<verb>
747 ?? I 0:00.04 /usr/libexec/getty std.57600 ttyd1
</verb>
<sect1>
<heading>ダムターミナルを FreeBSD マシンに接続するにはどうしたらよいのでしょうか?</heading>
<p>もし, 他のコンピューターを FreeBSD の端末として接続したいのならば,
お互いのシリアルポート間をつなぐヌルモデムケーブル
[訳注: リバースケーブルもしくはクロスケーブルとも呼ばれます.]
を用意してください. もし, 既製の端末を使う場合は, 付属するマニュアルを参照してください.
<p>そして, <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ttys"
name="/etc/ttys"> を上と同じように変更してください.
例えば, WYSE-50 という端末を 5 番目のポートに接続するならば,
次のようなエントリを使用してください.
<verb>
ttyd4 "/usr/libexec/getty std.38400" wyse50 on secure
</verb>
<p>この例は, <tt>/dev/ttyd4</tt> ポートにノンパリティー,
端末タイプが wyse50, 通信速度が 38400 bps (<tt/std.38400/ : この設定は,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?gettytab"
name="/etc/gettytab"> に記述されています.) の端末が存在しており,
<tt/root/ のログインが許可されている (secure) であることを示しています.
<sect1>
<heading>どうして <tt/tip/ や <tt/cu/ が動かないのですか?</heading>
<p>おそらくあなたのシステムでは <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?tip" name="tip"> や <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?cu" name="cu"> は <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?uucp" name="uucp"> ユーザーか,
<tt/dialer/ グループによってのみ実行可能なのでしょう. <tt/dialer/
グループは, モデムやリモートシステムにアクセスするユーザーを管理するために,
使用することができます.
それには, /etc/group ファイルの dialer グループにあなた自身を追加してください.
<p>そうする代わりに, 次のようにタイプすることにより, あなたのシステムの全ユーザーが
<tt/tip/ や <tt/cu/ を実行できるようになります.
<verb>
# chmod 4511 /usr/bin/cu
# chmod 4511 /usr/bin/tip
</verb>
<sect1>
<heading>私の Hayes モデムはサポートされていないのですが, どうしたらいいのでしょうか. </heading>
<p>実際, <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?tip"
name="tip"> のオンラインマニュアルは古くなっています.
すでに, Hayes ダイアラーが実装されています.
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?remote"
name="/etc/remote"> ファイルで, ``<tt/at=hayes/'' と指定してください.
<p>Hayes ドライバは, 最近のモデムの新しい機能である, <tt/BUSY/,
<tt/NO DIALTONE/, <tt/CONNECT 115200/ などのメッセージを認識できるほど賢くはなく,
単に混乱を起こすだけです. <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?tip" name="tip"> を使う場合には,
(<tt/ATX0&amp;W/とするなどして) これらのメッセージを表示させないようにしなくてはいけません.
<p>また, <tt/tip/ のダイヤルのタイムアウトは 60 秒です.
モデムのタイムアウト設定はそれより短くすべきであり,
そうしないと <tt/tip/ は通信に問題があると判断するでしょう.
<tt/ATS7=45&amp;W/ を実行してください.
<p>実際, デフォルトの <tt/tip/ は Hayes の完全なサポートをしているわけではありません.
解決方法は <tt>/usr/src/usr.bin/tip/tip</tt> の下の<tt/tipconf.h/を変更することです.
もちろん, これにはソース配布ファイルが必要です.
<p>``<tt/#define HAYES 0/'' と記述されている行を ``<tt/#define HAYES1/'' と変更し,
そして ``<tt/make/'' and ``<tt/make install/'' を実行します.
これでうまく動作するでしょう.
<sect1>
<heading>これらの AT コマンドを入力するには?<label id="direct-at"></heading>
<p><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?remote"
name="/etc/remote"> ファイルの中で ``<tt/direct/'' エントリを作ります.
たとえばモデムが 1番目のシリアルポートである <tt>/dev/cuaa0</tt>に接続されている場合,
次のようにします:
<verb>
cuaa0:dv=/dev/cuaa0:br#19200:pa=none
</verb>
<p>モデムがサポートする最大の bps レートを br フィールドに使います.
そして <htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?tip"
name="tip cuaa0"> を実行すると, モデムが利用できるようになります.
<p><tt>/dev/cuaa0</tt>がシステムに存在しない場合は, 次のようにします:
<verb>
# cd /dev
# ./MAKEDEV cuaa0
</verb>
<p>または <tt/root/ になって以下のように <tt/cu/ コマンドを実行します:
<verb>
# cu -l``line'' -s``speed''
</verb>
<p>``line'' にはシリアルポートを指定します (例えば <tt>/dev/cuaa0</tt>).
そして ``speed'' には接続する速度を指定します (例えば <tt>57600</tt>).
その後 AT コマンドを実行したら, <tt>~.</tt>と入力すれば終了します.
<sect1>
<heading>pn 機能の <tt/@/ 記号が使えません!</heading>
<p>電話番号 (pn) 機能の中での <tt/@/ 記号は, tip に <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?phones(5)" name="/etc/phones">
にある電話番号を参照するように伝えます. しかし <tt/@/ の文字は
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?remote"
name="/etc/remote"> のような設定ファイルの中では特殊文字となります.
そこで, バックスラッシュを使ってエスケープを行います:
<verb>
pn=\@
</verb>
<sect1>
<heading>コマンドラインから電話番号を指定するには?</heading>
<p>``<tt/generic/'' エントリと呼ばれるものを <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?remote"
name="/etc/remote"> に追加します.
例えば, 次のようにします:
<verb>
tip115200|Dial any phone number at 115200 bps:\
:dv=/dev/cuaa0:br#115200:at=hayes:pa=none:du:
tip57600|Dial any phone number at 57600 bps:\
:dv=/dev/cuaa0:br#57600:at=hayes:pa=none:du:
</verb>
<p>そして ``<tt/tip -115200 5551234/'' のように利用できます.
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?tip"
name="tip"> より <htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?cu"
name="cu"> を使いたい場合, cu の generic エントリを使います:
<verb>
cu115200|Use cu to dial any number at 115200bps:\
:dv=/dev/cuaa1:br#57600:at=hayes:pa=none:du:
</verb>
<p>そして ``<tt/cu 5551234 -s 115200/'' と実行します.
<sect1>
<heading>毎回 bps レートを入力しなければいけませんか?</heading>
<p><tt/tip1200/ や <tt/cu1200/ 用のエントリを記述し, 適切な通信速度を br
フィールドに設定します. <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?tip"
name="tip"> は 1200 bps が正しいデフォルト値であるとみなすので,
``<tt/tip1200/'' エントリを参照します.
もちろん 1200 bps を使わなければならないわけではありません.
<sect1>
<heading>ターミナルサーバを経由して複数のホストへアクセスしたいのですが. </heading>
<p>毎回接続されるのを待って ``<tt/CONNECT &lt;host&gt;/'' と入力するかわりに,
<tt/tip/ の <tt/cm/ 機能を使います. 例えば, <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?remote" name="/etc/remote">
に次のようなエントリを追加します:
<verb>
pain|pain.deep13.com|Forrester's machine:\
:cm=CONNECT pain\n:tc=deep13:
muffin|muffin.deep13.com|Frank's machine:\
:cm=CONNECT muffin\n:tc=deep13:
deep13:Gizmonics Institute terminal server:\
:dv=/dev/cua02:br#38400:at=hayes:du:pa=none:pn=5551234:
</verb>
<p>これで, ``<tt/tip pain/'' や ``<tt/tip muffin/'' と実行すると
pain や muffin のホストに接続することができ,
``<tt/tip deep13/'' を実行するとターミナルサーバに接続します.
<sect1>
<heading><tt/tip/ を使ってそれぞれのサイトの複数の回線に接続できますか?</heading>
<p>これは大学に電話回線がいくつかあって,
数千人の学生が接続しようとする場合によくある問題です.
<p>あなたの大学のエントリを <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?remote" name="/etc/remote">
ファイルに作成して, <tt/pn/ のフィールドには <tt>\@</tt> を使います:
<verb>
big-university:\
:pn=\@:tc=dialout
dialout:\
:dv=/dev/cuaa3:br#9600:at=courier:du:pa=none:
</verb>
<p>そして <htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?phones"
name="/etc/phones"> ファイルに大学の電話番号の一覧を書きます:
<verb>
big-university 5551111
big-university 5551112
big-university 5551113
big-university 5551114
</verb>
<p><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?tip"
name="tip"> は一連の電話番号を上から順に試みて,
最終的に接続できなければあきらめます. リトライを続けさせたい場合は,
<tt/tip/ を while ループに入れて実行します.
<sect1>
<heading>CTRL+P を 1回送るために 2度押す必要があるのはなぜ? </heading>
<p>CTRL+P は通常 ``force (強制)'' 文字であり, <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?tip" name="tip">
に次の文字がリテラルデータであることを伝えます.
force 文字は「変数の設定」を意味する <tt/~s/ エスケープによって,
他の文字にすることができます.
<p>``<tt/~sforce=&lt;single-char&gt;/'' と入力して改行します.
<tt/&lt;single-char&gt;/ は, 任意の 1 バイト文字です.
<tt/&lt;single-char&gt;/ を省略すると NUL 文字になり,
これは CTRL+2 や CTRL+SPACE を押しても入力できます.
いくつかのターミナルサーバで使われているのを見ただけですが,
<tt/&lt;single-char&gt;/ に SHIFT+CTRL+6 に割り当てるのもよいでしょう.
<p><tt>&dollar;HOME/.tiprc</tt> に次のように定義することで,
任意の文字を force 文字として利用できます:
<verb>
force=<single-char>
</verb>
<sect1>
<heading>打ち込んだ文字が突然すべて大文字になりました??</heading>
<p>CTRL+A を押してしまい, caps-lock キーが壊れている場合のために設計された
``<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?tip" name="tip">''
の ``raise character'' モードに入ったのでしょう.
既に述べた <tt/~s/ を使って, ``raisechar'' をより適切な値に変更してください.
もしこれら両方の機能を使用しないのであれば, force 文字と同じ設定にすることもできます.
<p>以下は CTRL+2 や CTRL+A などを頻繁に使う必要のある Emacs ユーザにうってつけの
.tiprc ファイルのサンプルです:
<verb>
force=^^
raisechar=^^
</verb>
<p>^^ は SHIFT+CTRL+6 です.
<sect1>
<heading> <tt/tip/ でファイルを転送するには?</heading>
<p>もし他の UNIX のシステムと接続しているなら,
<tt/~p/ (送信) や <tt/~t/ (受信) でファイルの送受信ができます.
これらのコマンドは, 相手のシステムの上で
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?cat"
name="cat"> や <htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?echo"
name="echo"> を実行することで送受信をします. 書式は以下のようになります:
<verb>
~p <ローカルのファイル名> [<リモートのファイル名>]
~t <リモートのファイル名> [<ローカルのファイル名>]
</verb>
<p>この方法ではエラーチェックを行いませんので,
zmodem などの他のプロトコルを使った方がよいでしょう.
<sect1>
<heading> <tt/tip/ から zmodem を実行するには?</heading>
<p>まず始めに, FreeBSD の ports コレクション (<htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/ports.cgi?^lrzsz"
name="lrzsz">と <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/ports.cgi?^rzsz" name="rzsz">
との, 2つの通信カテゴリーのプログラムのどちらか) をインストールします.
<p>ファイルを受信するには, リモート側で送信プログラムを起動します.
そして, エンターキーを押してから ``<tt/~C rz/'' (lrzsz をインストールした場合,
``<tt/~C lrz/'') と入力すると, ローカル側へのファイルの受信が始まります.
<p>ファイルを送信するには, リモート側で受信プログラムを起動します.
そして, エンターキーを押してから ``<tt/~C sz &lt;files&gt;/''
(lrzsz をインストールした場合, ``<tt/~C lsz &lt;files&gt;/'')
と入力すると, リモート側へのファイルの送信が始まります.
</sect>

423
ja/FAQ/troubleshoot.sgml Normal file
View file

@ -0,0 +1,423 @@
<!-- $Id: troubleshoot.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.1 -->
<sect>
<heading>トラブルシューティング<label id="troubleshoot"></heading>
<p><em>訳: &a.yoshiaki;.<newline>10 November 1997.</em>
<sect1>
<heading>ハードディスクに不良ブロックがあります!<label id="awre"></heading>
<p>SCSI ディスクの場合は自動的に再マップする機能があるはずです.
しかし, 理解し難い理由から多くのドライブがこの機能が無効化
されて出荷されています...
<p>これを有効化するには, 最初のデバイスのモードページを変更する
必要があります. これは次のコマンドを実行することで, FreeBSD
上でおこなうことができます (root 権限でおこないます).
<verb>
scsi -f /dev/rsd0c -m 1 -e -P 3
</verb>
<p>そして, AWRE と ARRE の値を 0 から 1 へ変更します:-
<verb>
AWRE (Auto Write Reallocation Enbld): 1
ARRE (Auto Read Reallocation Enbld): 1
</verb>
<p>他の種類のディスクでは, オペレーティングシステムからサポート
されているかによります. 残念ながら, この目的のために FreeBSD
が提供する ``bad144'' コマンドはかなり手を入れる必要があります...
<p>IDE ディスクは, おそらく不良ブロックの再マップを内蔵していると
思います; ディスクの説明書がある場合は, この機能が無効になって
いるかを確認するとよいでしょう. しかし, ESDI, RLL, ST-506
ディスクは, 通常これをおこないません.
<sect1>
<heading>Bustek 742a EISA SCSI が認識されません.</heading>
<p>この情報は 742a のためのものですが, 他の Buslogic カードについても
同様のことが言えます. (Bustek = Buslogic)
<p>742a カードには大きくわけて 2つのバージョンが存在します.
ハードウェアリビジョンの A-G と H 以降です. リビジョンの
文字はカードの隅にあるアセンブリ番号の後ろにあります.
742a は二つの ROM チップを持っており, 一つは BIOS チップで
もう一つはファームウェアチップです. FreeBSD はあなたの
持っているものがどの BIOS バージョンかは問題ありませんが,
ファームウェアバージョンについては問題となります.
Buslogic の技術サポート部門に連絡すれば, アップグレード版の
ROM を送ってくれることでしょう. BIOS チップと
ファームウェアチップはペアで出荷されます.
アダプタカードのハードウェアリビジョンにあわせた
最も新しいファームウェア ROM を使用しなければなりません.
<p>リビジョン A-G のカードには, 2.41/2.21 までの
BIOS/ファームウェアのセットを使用することができます.
リビジョン H 以降のカードには, 最新のものである
4.70/3.37 の BIOS/ファームウェアのセットを
使用することができます. これらのファームウェアの違いは,
ファームウェア 3.37 が 「ラウンドロビン方式」
をサポートしているところからきています.
<p>Buslogic のカードには, 製造番号も刻印されています. 古い
ハードウェアリビジョンのカードを持っている場合は, Buslogic の RMA
部門に問い合わせて製造番号を伝えると, 新しいハードウェアリビジョンの
カードに交換することもできます. もしカードが十分新しければ, 彼らは
交換に応じてくれるでしょう.
<p>FreeBSD 2.1 は ファームウェアリビジョン 2.21
以降のものをサポートしています.
これよりも古いファームウェアリビジョンのものは,
Buslogic カードとして正常に認識されません.
しかし, Adaptec 1540 として認識されるかもしれません.
初期の Buslogic のファームウェアは AHA1540 互換モードを
持っています. しかし, EISA カードにとってこれは
よいことではありません.
<p>古いハードウェアリビジョンのカードを持っていてファームウェア
2.21 を入手するのであれば, ジャンパ W1 の位置をデフォルトの
A-B から B-C に合わせる必要があるでしょう.
<p>742a EISA カードには, <ref id="bigram" name="16 MB
を越える容量のメモリを載せたマシン">の節で説明している
「16 MB を越える」ことによる問題はありません.
これは Vesa-Local Buslogic SCSI カードで発生する問題です.
<sect1>
<heading>
HP Netserver 上のオンボード SCSI コントローラが認識されません.
</heading>
<p>基本的にこれは既知の問題です. HP Netserver マシンの
EISA オンボード SCSI コントローラは EISA のスロット番号 11
を占有しますが, 「本当の」EISA スロットはすべてそれよりも
前のアドレスに配置されているのです. 残念ながら,
10 番以上の EISA スロットは PCI に割り当てられたアドレス空間
と衝突し, FreeBSD
の自動コンフィグレーションは, 現状ではうまくこの状況を
処理できていないのです.
<p>ですから現時点での最良の方法は, カーネルオプションの
<tt/EISA_SLOTS/ を 12 に変え, アドレス空間の衝突がないかの
ようなふりをさせることです :)
<url url="../handbook/kernelconfig.html"
name="ハンドブックのカーネルの構築">
に記述されているようにしてカーネルをコンパイルし,
構築してください.
<p>もちろん, これはこのようなマシンにインストールする際に
卵が先か鶏が先か」といった問題を生み出すことになります.
この問題を回避するために, <em>ユーザコンフィグ
(UserConfig)</em> の中には特別な仕組みが組み込まれています.
このとき ``visual'' インタフェースは使用せず,
コマンドラインインタフェースを使用してください. 単純に
<verb>
eisa 12
quit
</verb>
<p>とプロンプト上から打ち込み,
後は普通にインストールをおこなってください.
とにかくカスタムカーネルのコンパイルとインストールをおこなうことを
おすすめしますが,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?dset" name="dset">
も現時点ではこの値の変更を認識するようになっています.
<p>うまくいけば, 将来のバージョンではこの問題が解決していることでしょう.
<p><tt/注:/ HP Netserver では<bf/危険覚悟の専用ディスク/は
使用できません. 詳細については <ref id="dedicate" name="この注意事項">
をご覧ください.
<sect1>
<heading>この CMD640 IDE コントローラはどこかおかしいようです.</heading>
<p>それは壊れているのです. 両方のチャンネルを同時に制御できないのです.
<p>現在ではこのチップを使っているシステムでは自動的に検出して
うまく動かすためのしくみが使えるようになっています. くわしくは
マニュアルページのディスクドライバ (man 4 wd) を参照してください.
<p>CMD640 IDE コントローラを使っているシステムで FreeBSD 2.2.1
あるいは 2.2.2 を使っている場合でセカンダリのチャネルを
使いたいのであれば <tt/options "CMD640"/ を有効にしてカーネルを
作り直してください.
これは 2.2.5 以降ではデフォルトになります.
<sect1>
<heading>``<tt/ed1: timeout/'' のようなメッセージがいつも出ます. </heading>
<p>たぶん IRQ の衝突が原因でしょう (二つのボードが同じ IRQ
を使用しているなど). FreeBSD 2.0.5R 以前では, これに関しては
寛大で IRQ の衝突があってもネットワークドライバは機能して
いました. しかし 2.0.5R 以降は IRQ の衝突はもはや寛大では
ありません. -c オプションをつけてブートして ed0/de0/... の
エントリをボードの設定に合わせてください.
<p>ネットワークカードの BNC コネクタ (訳注: 10BASE-2 タイプ
のインターフェース) を使っている場合, デバイスのタイムアウト
はターミネーションの不良によっても起きます.
これをチェックするにはケーブルを外してターミネータを直接 NIC
に接続します. そしてエラーメッセージが消えるかどうか
確認します.
<sect1>
<heading>CDROM をマウントしようとすると ``Incorrect super block'' と言われます. </heading>
<p><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?mount"
name="mount"> にマウントしたいデバイスのタイプを指定する必要
があります. デフォルトでは
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?mount"
name="mount"> はファイルシステムを
``<tt/ufs/'' とみなします. CDROM のファイルシステムを
マウントしたいのであれば ``<tt/-t cd9660/'' と
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?mount"
name="mount"> オプションをつけて明示する必要があります.
これはもちろん
CDROM が ISO 9660 ファイルシステムである場合です. ほとんどの
CDROM はこの形式です. 1.1R の FreeBSD では (訳注: 現行の 2.1.5R,
2.2R でも同様です) 自動的に Rock Ridge 拡張
(長いファイル名への対応) をうまく解釈します.
<p>CDROM のデバイス ``<tt>/dev/cd0c</tt>'' を
<tt>/mnt</tt> にマウントしたい場合の例では, 次のようにします:
<verb>
mount -t cd9660 /dev/cd0c /mnt
</verb>
<p>デバイスの名前はインタフェースによっては別の名前になっている
かもしれないので注意してください (``<tt>/dev/cd0c</tt>'' は
この場合の例です).
オプション ``<tt/-t cd9660/'' によって
``<tt/mount&lowbar;cd9660/'' コマンドが実行されることに注意
してください. このため例は次のようにすることもできます:
<verb>
mount_cd9660 /dev/cd0c /mnt
</verb>
<sect1>
<heading>CDROM をマウントしようとすると ``Device not configured'' と言われます. </heading>
<p>これは 一般的に CDROM ドライブの中に CDROM が入っていないか,
ドライブがバス上に見えないことを意味します. ドライブに CDROM
を入れるか, IDE (ATAPI) であれば master/slave の状態をチェック
してください. CDROM ドライブに CDROM を入れてから認識するまで
数秒かかりますので少し待ってみてください.
<p>SCSI CDROM ではバスリセットへの応答時間が遅いために失敗する
ことがあるかもしれません. SCSI CDROM を持っている場合は
カーネルコンフィグレーションファイルに以下の行を加えて
再コンパイルして試してみてください.
<verb>
options "SCSI_DELAY=15"
</verb>
<p>(訳注: 現在の GENERIC カーネルでは上の設定はデフォルトに
なっています. 問題のある場合は SCSI_DELAY の数値を増やして
みてください.)
<sect1>
<heading>私のプリンタはとてつもなく遅いのです. どうしたらよいのでしょう?</heading>
<p>パラレルインタフェースで, 問題はとんでもなく遅いだけであるなら,
プリンタボートを ``polled'' モードに設定してみてください:
<verb>
lptcontrol -p
</verb>
<p>HP の新しいプリンタのいくつかは割り込みモードでは
使えないようです. (完全にわかったわけではありませんが)
タイミングの問題のように思われます.
<sect1>
<heading>私のプログラムは時々 ``Signal 11'' のエラーで止まってしまいます. </heading>
<p>これはハードウェア (メモリ, マザーボードなど) の不具合いが
原因です. PC でメモリテストプログラムを動かしてみてください.
ただしメモリが正常に動作していると報告されたとしても, ぎりぎりで
メモリテストにパスしたメモリは, 処理の内容 (例えば
kernel のコンパイルや特にシステムの負荷が高いような場合には,
Adaptec 1542 などの SCSI コントローラのバスマスタ DMA など)
によっては問題が起きる可能性は大いにあります.
<p>SIG11 FAQ (後で URLを示します) では遅いメモリが一般的に問題
を起こしがちであることを指摘しています. BIOS セットアップで
ウエイトステート数を増やすかメモリを速いものに交換してください.
<p>私の場合はキャッシュ RAM やオンボードキャッシュコントローラ
の問題でした. このような問題ではないか確認するために BIOS
セットアップでオンボード (セカンダリ) キャッシュを無効にして
みてください.
<p>以下のところには広い範囲の FAQ があります.
<url url="http://www.bitwizard.nl/sig11/" name="the SIG11 problem FAQ">
<sect1>
<heading>ブートの時に画面が真っ暗になって同期も取れません. </heading>
<p>これは ATI Mach 64 ビデオカードの既知の問題です.
この問題はカードがアドレス<tt/2e8/を使い, 4番目のシリアルポート
もここを使うということにあります.
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?sio" name="sio.c">
ドライバのバグ
(仕様?) のため4番目のシリアルポートがなくても, 通常この
アドレスを使う sio3 (4 番目のポートにあたります) を無効にしても,
ドライバはこのアドレスをさわります.
<p>バグが修正されるまでは, 次のようにして対処してください.
<enum>
<item> ブートプロンプトが出たら <tt/-c/ と入力します
(これによりカーネルはコンフィグレーションモードに入ります).
<item> <tt/sio0/, <tt/sio1/, <tt/sio2/ ,<tt/sio3/
(これらすべて) を無効にします. これによって sio ドライバは
動作しなくなります
-> 問題はありません.
<item> exit とタイプしてブートを続行します.
</enum>
<p>もしシリアルポートを有効にしたいのであれば以下の変更をおこなって
新しいカーネルを作る必要があります.
<tt>/usr/src/sys/i386/isa/sio.c</tt> の中で1ヵ所ある
<tt/0x2e8/ という文字列を探し, この文字列とその手前にある
コンマを削除します (後ろのコンマは残します). 後は通常の手続き
にしたがって新しいカーネルを作ります.
<p>この対処をおこなった後でもまだ X ウィンドウシステムはうまく
動かないかもしれません. いくつかの新しい ATI Mach 64 ビデオカード
(特に ATI Mach Xpression) は現在のバージョンの
<tt/XFree86/ では動きません. X を起動するとスクリーンが真っ暗
になったり, 奇妙な動き方をしたりします. より新しい X サーバ
はもっとうまく動きます.
<url url="http://www.xfree86.org" name="the XFree86 site">
を見てベータリリースへのリンクを追ってください.
以下のファイルを持ってきましょう.
<p><tt>AccelCards, BetaReport, Cards, Devices, FILES, README.ati,
README.FreeBSD, README.Mach64, RELNOTES, VGADriver.Doc,
X312BMa64.tgz</tt>
<p>古いファイルをこの新しいバージョンのファイルに置き換え,
<htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?manpath=xfree86&amp;query=xf86config"
name="xf86config"> をもう一度実行します.
<sect1>
<heading>
128MB の RAM があるのですが, 64MB しか認識しません. <label id="reallybigram">
</heading>
<p>FreeBSD がメモリのサイズを BIOS から取得する方法の制限により,
KB 単位で 16 ビット分までしか検出できません
(すなわち最大 65535Kb=64MB です).
64MB 以上メモリを積んでいる場合は, FreeBSD は最初の 64MB
のみを使用します (これより少ない場合もあります. ある BIOS
の場合はメモリサイズが 16MB に制限されます).
<p>この問題を回避するには, 以下に示すカーネルオプションを
使用する必要があります. 完全なメモリ情報を BIOS から取得する
方法もありますが, ブートブロックに空きが無いため実装できません.
ブートブロックの問題が解決されれば, いつか拡張 BIOS
機能を使用して完全なメモリ情報を取得できるようになるでしょう.
とりあえず現在は, カーネルオプションを使ってください.
<tt>
options "MAXMEM=&lt;n>"
</tt>
<p><tt/n/ には, キロバイト単位でメモリの量を指定します. 128MB
の場合は, <tt/131072/ となります.
<sect1>
<heading>FreeBSD 2.0 が ``kmem_map too small!'' と言ってパニックします. </heading>
<p><tt /注:/ メッセージは, ``mb_map too small!'' の場合もあります.
<p>このパニックは, ネットワークバッファ (特に mbuf クラスタ)
の仮想メモリが無くなったことを示します. 以下のオプションを
カーネルコンフィグファイルに追加して mbuf クラスタに使用できる
仮想メモリの量を増やしてください.
<p><tt>options "NMBCLUSTERS=&lt;n>"</tt>
<p>&lt;n&gt には, 同時に使用したい TCP コネクションの数に応じて
512 から 4096 までの数値を指定できます. とりあえず 2048 を
試してみるのを勧めます. これでパニックは完全の予防できるはずです.
mbuf クラスタの割り当て/使用状況については,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?netstat"
name="netstat -m"> で知ることができます.
<sect1>
<heading>新しいカーネルでリブートすると ``CMAP busy panic'' となってパニックを起こしてしまいます. </heading>
<p>ファイル <tt>/var/db/kvm_*.db</tt> において範囲外のデータを
検出するためのロジックは失敗することがあり, こうした矛盾のある
ファイルを使用することでパニックを引き起こすことがあります.
<p>これが起こったなら, シングルユーザでリブートした後に,
以下のコマンドを実行してください.
<verb>
rm /var/db/kvm_*.db
</verb>
<sect1>
<heading>ahc0: brkadrint, Illegal Host Access at seqaddr 0x0 というエラーが出ます</heading>
<p>これは Ultrastor SCSI Host Adapter と衝突しています.
<p>ブート時に kernel configuration メニューに入り, 問題を起こしている
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?uha(4)"
name="uha0"> を disable にしましょう.
<sect1>
<heading>sendmailが ``mail loops back to myself'' というメッセージを出すのですが. </heading>
<p>この事は, sendmail FAQ に次のように書いてあります.
<verb>
* "Local configuration error" というメッセージが出ます. 例えば:
553 relay.domain.net config error: mail loops back to myself
554 <user@domain.net>... Local configuration error
のような物ですが, どのようにしたらこの問題を解決できますか?
これは, 例えば domain.net のようなドメイン宛てのメールを
MX record で特定のホスト (ここでは relay.domain.net) に送ろう
としたのに, そのホストでは domain.net 宛てのメールを受け取れる
ような設定になっていない場合です. 設定の際に
FEATURE(use_cw_file) を指定してある場合には/etc/sendmail.cw
の中に domain.net を追加してください. もしくは, /etc/sendmail.cf
の中に "Cw domain.net" を追加してください.
</verb>
<p>もはや現在の <url
url="ftp://rtfm.mit.edu/pub/usenet/news.answers/mail/sendmail-faq"
name="sendmail FAQ"> は sendmail release とは一緒には保守されて
いません. しかし次のネットニュースに定期的に投稿されてます.
<url url="news:comp.mail.sendmail" name="comp.mail.sendmail">,
<url url="news:comp.mail.misc" name="comp.mail.misc">,
<url url="news:comp.mail.smail" name="comp.mail.smail">,
<url url="news:comp.answers" name="comp.answers">,
<url url="news:news.answers" name="news.answers">.
また, メール経由でコピーを入手する場合は
<url url="mailto:mail-server@rtfm.mit.edu"
name="mail-server@rtfm.mit.edu"> 宛まで本文に "send
usenet/news.answers/mail/sendmail-faq" と書いて送ります.
</sect>

287
ja/FAQ/x.sgml Normal file
View file

@ -0,0 +1,287 @@
<!-- $Id: x.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:49:00 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.1 -->
<sect>
<heading>X Window System と仮想コンソール<label id="x"></heading>
<p><em>訳: &a.motoyuki;.<newline>13 November 1997.</em>
<sect1>
<heading>X を動かしたいのですが, どうすればいいのですか?</heading>
<p>もっとも簡単な方法は (訳注: FreeBSD の) インストールの際に
X を動かすことを指定するだけです.
<p>それから <htmlurl url=
"http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?manpath=xfree86&amp;query=xf86config"
name="xf86config">
ツールのドキュメントを読んでこれに従ってください.
このツールはあなたのグラフィックカードやマウスなどに合わせて
XFree86(tm) の設定を行うのを助けてくれます.
<p>Xaccel サーバーについて調べてみるのもいいでしょう.
これはとても納得のいく価格で販売されています. 詳しくは
<ref id="xig" name="Xi Graphics について"> をご覧ください.
<sect1>
<heading>私のマウスはなぜ X で動かないのでしょうか?</heading>
<p>syscons (デフォルトのコンソールドライバ) を使っているのであれば,
それぞれの仮想スクリーンでマウスポインターをサポートするように
FreeBSD を設定できます. X でのマウスの衝突を避けるために, syscons は
``<tt>/dev/sysmouse</tt>'' という仮想デバイスをサポートしています.
本物のマウスデバイスから入力された全てのマウスのイベントは sysmouse
デバイスへ MouseSystems プロトコルで出力されます.
一つ以上の仮想コンソールと X の <bf/両方で/ マウスを使いたい場合,
以下のように設定することをお勧めします:
<verb>
/etc/rc.conf:
moused_type=ps/2 # 実際のマウスのタイプ
moused_port=/dev/psm0 # 実際のマウスポート
moused_flags=
/etc/XF86Config
Section Pointer
Protocol "MouseSystems"
Device "/dev/sysmouse"
.....
</verb>
<p>X で ``<tt>/dev/mouse</tt>'' を使うのを好む人もいます.
この場合は, ``<tt>/dev/mouse</tt>'' を
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?sysmouse"
name="/dev/sysmouse">
にリンクしてください:
<verb>
# cd /dev
# rm -f mouse
# ln -s sysmouse mouse
</verb>
<sect1>
<heading>X のメニューやダイアログボックスがうまく動きません.</heading>
<p>Num Lock キーをオフにしてください.
<p>Num Lock キーがデフォルトでブート時にオンになる場合は,
<tt/XF86config/ ファイルの ``<tt/Keyboard/'' セクションに
以下の行を加えてもいいでしょう.
<verb>
# Let the server do the NumLock processing. This should only be
# required when using pre-R6 clients
ServerNumLock
</verb>
訳注: この問題は XFree86 3.2 以降では解決しています.
<sect1>
<heading>仮想コンソールとは何ですか? どうやったら使えますか?</heading>
<p>仮想コンソールは, 簡単にいうと, ネットワークや X
を動かすなどの複雑なことをおこなわずに, いくつかのセッションを
同時におこなうことを可能にします.
<p>システムのスタート時には, ブートメッセージが出た後に login
プロンプトが表示されます. そこで login ネームとパスワードを
入力すると 1 番目の仮想コンソール上で仕事 (あるいは遊び) を
始めることができます.
<p>他のセッションを始めたい場合もあるでしょう. それは動かしている
プログラムのドキュメントを見たり, FTP の転送が終わるまで待つ間
メールを読もうとしたりすることかもしれません.
Alt-F2 を押す (Alt キーを押しながら F2 キーを押す) と 2 番目の
「仮想コンソール」で login プロンプトが待機していることが
わかります. 最初のセッションに戻りたいときは Alt-F1 を押します.
<p>標準の FreeBSDインストールでは 3 枚の仮想コンソールが
有効になっていて, Alt-F1, Alt-F2, Alt-F3 で仮想コンソール間の
切替えをおこないます.
より多くの仮想コンソールを有効にするには, <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ttys" name="/etc/ttys">
を編集して ``Virtual terminals'' のコメント行の後に ``<tt/ttyv4/''
から ``<tt/ttyvc/'' の手前までのエントリを加えます
(以下の例は先頭には空白は入りません) :
<verb>
# /etc/ttys には ttyv3 がありますので
# "off" を "on" に変更します.
ttyv3 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure
ttyv4 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure
ttyv5 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure
ttyv6 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure
ttyv7 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure
ttyv8 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure
ttyv9 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure
ttyva "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure
ttyvb "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure
</verb>
<p>多くするか少なくするかはあなたの自由です. より多くの仮想
ターミナルを使うとより多くのリソースを使うことになります.
8MB 以下のメモリしかない場合はこれは重要な問題です.
もし必要があれば ``<tt/secure/'' を ``<tt/insecure/''
に変更してください.
<p><bf/重要/ X を使いたいのであれば, 最低一つの仮想ターミナル
(のエントリ) を使わずに残しておくか, off にしておく必要があります.
つまり, 12 個の Alt-ファンクションキー全てでログインプロンプトを
出したいのならば不運にも X は使えない, ということです.
同じマシンで X サーバーも動かしたいのならば 11 個しか使えません.
<p>仮想コンソールを無効にするもっとも簡単な方法はコンソールを
off にすることです. 例えば 12 個全てのターミナルを割り当てている
状態で X を動かしたいときは仮想ターミナル 12 を変更します:
<verb>
ttyvb "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure
</verb>
<p>これを次のように変更します:
<verb>
ttyvb "/usr/libexec/getty Pc" cons25 off secure
</verb>
<p>キーボードにファンクションキーが 10 個しかないのであれば
次のように設定します.
<verb>
ttyv9 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 off secure
ttyva "/usr/libexec/getty Pc" cons25 off secure
ttyvb "/usr/libexec/getty Pc" cons25 off secure
</verb>
<p>(これらの行を消すだけでもいいです.)
<p><htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ttys" name="/etc/ttys">
を編集したら次は十分な数の仮想ターミナルデバイスを
作らなくてはなりません. もっとも簡単な方法を示します:
<verb>
# cd /dev
# ./MAKEDEV vty12 # For 12 devices
</verb>
<p>さて, 仮想コンソールを有効にするのにもっとも簡単 (そして確実)
な方法はリブートすることです. しかし, リブートしたくない場合は,
X ウィンドウシステムを終了させて次の内容を実行します
(<tt/root/ 権限で) :
<verb>
kill -HUP 1
</verb>
<p>重要な点はこのコマンドを実行する前に X ウィンドウシステムを
完全に終了させておくことです. もしそうしないと kill コマンドを
実行した後にシステムはおそらくハングアップするでしょう.
<sect1>
<heading>X から仮想コンソールに切替えるにはどうすればよいのですか? </heading>
<p>コンソールが X の表示をしている場合は, Ctrl-Alt-F1 などを使って
仮想コンソールの切替えをおこなうことができます. ただし, X
から離れて仮想ターミナルへ移っている時は Alt-ファンクションキーを
使って他の仮想ターミナルへ切替えたり X へ戻ったりします.
コントロールキーは押さないでください. Ctrl-Alt-ファンクションキーの
組合せは X から仮想ターミナルに移る時だけ利用してください.
コントロールキーを押してしまうと ``control-lock'' モードになり
テキストコンソールが止まってしまいます. コントロールキーを押して
回復させてください.
<p>訳注: X に戻るには 3枚の仮想コンソールが有効になっている場合は
Alt-F4 です. 有効な仮想コンソールの数 +1 のファンクションキーの
位置に X が割り当てられます.
<sect1>
<heading>XDM を<tt>/etc/ttys</tt>ファイルから起動させるにはどうしますか?</heading>
<p><htmlurl url=
"http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?manpath=xfree86&amp;query=xdm"
name="xdm"> を
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ttys"
name="/etc/ttys"> から起動するのはよい方法ではありません.
なぜこのようなことが README ファイルなどにあるのかよくわかりません.
<p><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?rc"
name="rc.local"> から起動させ, どのように実行されるか明記して
おいてください. それが <tt/rc.local/ の最後の処理であれば,
後ろに ``<tt/sleep 1/'' をおいて <tt/rc/ シェルが終了する前に
きちんとデーモンになるようにします.
<p><tt/xdm/ は引数を持たずに実行されるでしょう (つまりデーモン
として起動されます).
<bf/注:/ 古いバージョンの FAQ では
<tt>/usr/X11R6/lib/X11/xdm/Xservers</tt> ファイルに X の使う
<tt/vt/ を加えるように書いてあります. これは必要ありません:
X は最初に見つけた利用可能な <tt/vt/ を使います.
<sect1>
<heading>xconsole を動かそうとすると ``Couldn't open console'' とエラーが出ます. </heading>
<p><htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?manpath=xfree86&amp;query=X"
name="X"> を
<htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?manpath=xfree86&amp;query=startx"
name="startx"> で起動しますと, /dev/console のパーミッションは
<tt /変更ができない/ ようになっていますので,
<htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?manpath=xfree86&amp;query=xterm"
name="xterm -C"> や
<htmlurl url=
"http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?manpath=xfree86&amp;query=xconsole"
name="xconsole"> は動きません.
<p>これはコンソールのパーミッションが標準ではそのように
設定されているからです. マルチユーザシステムでは, ユーザの誰もが
システムコンソールに書き込むことが可能である必要は必ずしもありません.
VTY を使い 直接マシンにログインするユーザのために,
このような問題を解決するために
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?fbtab"
name="fbtab"> というファイルがあります.
<p>要点を述べると, 次のような形式の行を
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?fbtab"
name="fbtab"> に加えます.
<verb>
/dev/ttyv0 0600 /dev/console
</verb>
<p>そうすると, <tt>/dev/ttyv0</tt> からログインしたユーザが
コンソールを所有することになるでしょう.
<sect1>
<heading>私の PS/2 マウスは X ウィンドウシステム上でうまく動きません. </heading>
<p>あなたのマウスとマウスドライバがうまく同期していないようです.
X から仮想ターミナルへ切替えて X へ戻ると再同期するかもしれません.
この問題がよく起きるようであれば, カーネルコンフィグレーション
ファイルに次のオプションを書いてカーネルを再構成してみてください.
<verb>
options PSM_CHECKSYNC
</verb>
<p>もし, カーネルの再構築をおこなったことがないのであれば
<ref id="make-kernel" name="カーネルを作る">のセクションを
見てください.
<p>このオプションにより, マウスとドライバの同期の問題の起きる
可能性は少なくなるでしょう. もしそれでもこの問題が起きるようであれば,
マウスとドライバが再同期するまでマウスボタンのどれかを
押し続けてください.
<p>このオプションは残念ながら, すべてのシステムで働くわけではなく
また, ``tap'' の特色を持つ ALPS GlidePoint デバイスを PS/2
マウスポートにつないだ場合は無効です.
</sect>

73
ja_JP.EUC/FAQ/FAQ.sgml Normal file
View file

@ -0,0 +1,73 @@
<!-- $Id: FAQ.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.94 -->
<!DOCTYPE linuxdoc PUBLIC "-//FreeBSD//DTD linuxdoc//EN" [
<!ENTITY preface SYSTEM "preface.sgml">
<!ENTITY install SYSTEM "install.sgml">
<!ENTITY hardware SYSTEM "hardware.sgml">
<!ENTITY troubleshoot SYSTEM "troubleshoot.sgml">
<!ENTITY commercial SYSTEM "commercial.sgml">
<!ENTITY applications SYSTEM "applications.sgml">
<!ENTITY kernelconfig SYSTEM "kernelconfig.sgml">
<!ENTITY admin SYSTEM "admin.sgml">
<!ENTITY x SYSTEM "x.sgml">
<!ENTITY network SYSTEM "network.sgml">
<!ENTITY serial SYSTEM "serial.sgml">
<!ENTITY misc SYSTEM "misc.sgml">
<!ENTITY hackers SYSTEM "hackers.sgml">
<!ENTITY acknowledgments SYSTEM "acknowledgments.sgml">
<!ENTITY jcontrib SYSTEM "jcontrib.sgml">
<!ENTITY % jmembers SYSTEM "jmembers.sgml">
%jmembers;
]>
<article>
<title>FreeBSD 2.X についての FAQ (よくある質問とその答え)</title>
<author>
<name>The FreeBSD Documentation Project</name>
</author>
<date>$Date: 1997-11-17 15:48:59 $</date>
<abstract>
これは FreeBSD システムバージョン 2.X についての FAQ です.
特に断わりがない限りはどの項目も FreeBSD 2.0.5 以降のものを想定しています.
&lt;XXX&gt;のついている項目はまだ作業中のものです.
</abstract>
<toc>
<p>日本語版の作成は FreeBSD 日本語ドキュメンテーションプロジェクトが
オリジナルの英語版をもとにしておこなっています. 日本語訳および,
日本語版のみに関することは &a.doc-jp; において日本語で議論されています.
必要に応じて日本語ドキュメンテーションプロジェクトから
本家ドキュメンテーションプロジェクトに対してフィードバックを
おこないますので, 英語が得意でない方は &a.doc-jp; まで日本語で
コメントをお寄せください.
<p>また, この FreeBSD FAQ とは別に, 日本の FreeBSD ユーザ有志によって
メーリングリスト <url url="mailto:FreeBSD-users-jp@jp.FreeBSD.org"
name="FreeBSD-users-jp"> や ニュースグループ <url
url="news:fj.os.bsd.freebsd" name="fj.os.bsd.freebsd"> などへの投稿
をもとに作成された <url url="http://www.jp.freebsd.org/QandA/"
name="QandA"> が公開されています. 特に日本語環境など日本固有の話題
が充実していますので, こちらも合わせてご覧ください.
&preface;
&install;
&hardware;
&troubleshoot;
&commercial;
&applications;
&kernelconfig;
&admin;
&x;
&network;
&serial;
&misc;
&hackers;
&acknowledgments;
&jcontrib;
</article>

16
ja_JP.EUC/FAQ/Makefile Normal file
View file

@ -0,0 +1,16 @@
# $Id: Makefile,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:49:00 max Exp $
# Original revision: 1.6
# The FreeBSD Japanese Documentation Project
DOC= FAQ
DOCDIR= ${SHAREDIR}/doc/ja_JP.EUC
FORMATS= html roff
SGMLOPTS+=-e EUC-JP
SGMLOPTS+=-links
SRCS= FAQ.sgml acknowledgments.sgml admin.sgml applications.sgml
SRCS+= commercial.sgml hackers.sgml hardware.sgml install.sgml
SRCS+= kernelconfig.sgml misc.sgml network.sgml preface.sgml
SRCS+= serial.sgml troubleshoot.sgml x.sgml
.include <bsd.sgml.mk>

View file

@ -0,0 +1,45 @@
<!-- $Id: acknowledgments.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:49:00 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.1 -->
<sect>
<heading>謝辞<label id="aknowledgments"></heading>
<p><em>訳: &a.koga;.<newline>10 November 1997.</em>
<p>
<verb>
この FAQ について問題を見つけたり, 何か登録したい場合は,
<FAQ@FreeBSD.ORG> までメールを送ってください. フィードバック
してくれるみなさんには感謝感謝なのです.
みなさんに手伝ってもらわないとこの FAQ はよくなりませんから!
FreeBSD Core Team
</verb>
<descrip>
<tag/Jordan Hubbard/
たまに起こす FAQ の並べ替えや更新の発作
<tag/Doug White/
freebsd-questions メーリングリストでの義務を超えたサービス
<tag/Joerg Wunsch/
Usenet (NetNews) での義務を超えたサービス
<tag/Garrett Wollman/
ネットワーク節の執筆と文書整形
<tag/Jim Lowe/
マルチキャストについて
<tag/Peter da Silva/
FreeBSD FAQ タイピング機械奴隷
<tag/FreeBSD チーム/
不平を言ったり, うめいたり, 情報提供してくれたり
</descrip>
<p>あと, 抜けてしまった他の方々に対して, 謝罪と心からの感謝を捧げます!
</sect>

974
ja_JP.EUC/FAQ/admin.sgml Normal file
View file

@ -0,0 +1,974 @@
<!-- $Id: admin.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.1 -->
<sect>
<heading>システム管理<label id="admin"></heading>
<p><em>訳: &a.nishika;.<newline>12 November 1997.</em>
<sect1>
<heading>システムスタートアップファイルはどこにあるのですか?</heading>
<p>2.0.5R から 2.2.1R までは, プライマリコンフィグレーションファイルは
<tt>/etc/sysconfig</tt> にあります. オプションはすべて, このファイルと
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?rc"
name="/etc/rc"> および <tt>/etc/netstart</tt>といった,
別のファイルに指定されています.
<p>ファイル <tt>/etc/sysconfig</tt> を見て, システムに適合するように
変更してください. このファイルはそれぞれの場所に何を書けばいいのかを表す
コメントがたくさん書かれています.
<p>2.2.2 に続くリリース と 3.0 では, <tt>/etc/sysconfig</tt> は,
より分りやすい名前の <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?rc.conf(5)"
name="rc.conf"> に改名され, それに従って
書式もいくぶん改められます. <tt>/etc/netstart</tt> も
<tt>/etc/rc.network</tt> に改名され, 全部のファイルを
<tt><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?cp"
name="cp"> /usr/src/etc/rc* /etc</tt>で一度にコピーすることが
出来るようになります.
<p>ファイル <tt>/etc/rc.local</tt> は常にここにあり, <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/ports.cgi?^inn" name="INN">
や <tt/http/ といった追加のサービス開始や
カスタムオプションを記述するために使われるでしょう.
<p>ファイル <tt>/etc/rc.serial</tt> はシリアルポートの初期化
(例えばポートの設定を固定したり等々) のためにあります.
<p>ファイル <tt>/etc/rc.i386</tt> は iBCS2 エミュレーションのような
Intel アーキテクチャ固有の設定や PC システムコンソール設定のためにあります.
<p>2.1.0R からは, "ローカル" スタートアップファイルをディレクトリ
<tt>/etc/sysconfig</tt> (または <tt>/etc/rc.conf</tt>)
の中に作って指定することもできます:
<verb>
# Location of local startup files.
local_startup=/usr/local/etc/rc.local.d
</verb>
<p>.sh で終わるそれぞれのファイルは, アルファベット順に実行されます.
<p>ファイル名を変えることなくある一定の順序で確実に実行したいのであれば,
順序が保証されるように以下のようにして,
それぞれのファイルの頭に数値をつけるようなデザインを
使うことができます:
<verb>
10news.sh
15httpd.sh
20ssh.sh
</verb>
<p>この方法は見苦しく (あるいは SysV のように :-)) なりますが,
<tt>/etc/rc.local</tt> を 手品のような編集でソートするようなことなく
ローカルの追加パッケージを使うためには, シンプルでしかもよく使われる
手法ではあります. ほとんどの ports/packages は
<tt>/usr/local/etc/rc.d</tt> をローカルスタートアップディレクトリ
であると仮定しています.
<sect1>
<heading>簡単にユーザを追加するにはどうすればいいのですか?</heading>
<p><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?adduser"
name="adduser"> コマンドを使用してください.
<p>Ollivier Robert によって Perl で書かれた ``<tt/new-account/'' と
呼ばれるパッケージもあります. これについては
<tt>&lt;roberto@FreeBSD.ORG&gt;</tt> にたずねてみてください.
現在さらなる開発をおこなっています.
<p>また, ユーザを削除するには <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?rmuser" name="rmuser">
コマンドを使用してください.
<sect1>
<heading>FreeBSD システムに新しいハードディスクを追加するには?</heading>
<p>最も簡単な方法はインストールプログラムからおこなうことです. root で
<tt>/stand/sysinstall</tt> を起動してインストールプログラム
を利用することができます.
<p>また, インストールフロッピーディスクを持っている場合は, そこから
リブートしてシステムが完全に動作していないインストールプログラムの内で,
パーティション & ラベルエディタを利用してください.
<p><label id="2_1-disklabel-fix">上記の方法でうまくいかないとか,
あなたが不可解なインタフェースを好む変わり者である場合は, 以下の
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?disklabel"
name="disklabel"> コマンドを手動で使用する方法を読んでください:
<p><em>警告: 注意深く読んで自分が何をおこなっているか理解する
以外に方法はありません! ここで説明されていることはシステム
を「破壊する」かもしれません. 注意しておこなってください!
事前に「バックアップ」をおこなうことを忘れずに!</em>
<p>2.1.5-RELEASE までの <tt /sysinstall/ は不具合いがあり,
ディスクラベルエディタで / に何かをマウントすることを
強要します. <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?newfs"name="newfs">
を実行する前に <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?disklabel"
name="disklabel">
を手動で実行する必要があるでしょう.
つまり, パーティション分割の計算を自分でおこなうということです.
これは簡単だというウワサです :-)
''<tt>disklabel -r &lt;diskname&gt;</tt>''
を実行してラベルのひな型が得られるかどうかを確認してください.
<em> (例えば </em>''<tt>disklabel -r /dev/rwd0s2</tt>''<em> は,
新しいディスクが wd0 つまり 1 台めの IDE ディスク, そして
FreeBSD スライスは二つめ, つまり s2 であることを仮定しています)
</em>. 以下のようなものが出力されるはずです:-
<verb>
# /dev/rwd0s2:
type: ESDI
disk: wd0s2
label:
flags:
bytes/sector: 512
sectors/track: 63
tracks/cylinder: 64
sectors/cylinder: 4032
cylinders: 610
sectors/unit: 2459520
rpm: 3600
interleave: 1
trackskew: 0
cylinderskew: 0
headswitch: 0 # milliseconds
track-to-track seek: 0 # milliseconds
drivedata: 0
8 partitions:
# size offset fstype [fsize bsize bps/cpg]
c: 2459520 0 unused 0 0 # (Cyl. 0 - 609)
e: 2459520 0 4.2BSD 0 0 0 # (Cyl. 0 - 609)
</verb>
<p>サイズ (size) が正しいことを確認してください. この例では,
2459520 sectors/unit x 512 bytes/sector / 2**20 (1 メガバイト)
= 1200 メガバイトとなっています. あとのものは (b/s, t/c, s/c,
interleave, など), <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?disklabel"
name="disklabel"> から適切なデフォルト値が取得されますが,
古いディスクについては<ref id="ESDI" name="この注意事項">
をご覧ください. 'fsize' はファイルシステム用の
<ref id="fsize" name="フラグメントサイズ"> であり,'bsize' は
<ref id="bsize" name="ブロックサイズ"> です. 'c' は
スライス全体をカバーするパーティション (またはスライスされていない
ディスクではディスク全体) であり, そのまま残しておく必要があります.
<em>これはファイルシステムとして使用してはいけません</em>.
'c' パーティションはディスクラベルが存在しない場合でもカーネルが
存在するように見せかけている手品なのです.
<p>スライス全体を一つのファイルシステムとしたいようなごく普通の
場合は, 'e' のエントリを修正する必要があります. ファイルシステム
に妥当な値として fsize を 1024, bsize を 8192
(8 フラグメント/ブロック) に設定して, 'e' のエントリを以下のように
修正します:-
<verb>
e: 2459520 0 4.2BSD 1024 8192
</verb>
<p>さて, 二つのファイルシステム用に二つのパーティションを
作成したいいような (ちょっとだけ) 難しい場合です. <ref id="fsname"
name="BSD のネーミングの慣例">にしたがって, パーティションを
<tt /wd0s2e/ &amp; <tt /wd0s2f/ のようにします. 1200MB を 'e'
用に 300MB, 残りの 900MB を 'f' に分割することにすると,
パーティションエントリは次のようになります:-
<verb>
8 partitions:
# size offset fstype [fsize bsize bps/cpg]
c: 2459520 0 unused 0 0 # (Cyl. 0 - 609)
e: 614400 0 4.2BSD 1024 8192
f: 1843200 614400 4.2BSD 1024 8192
</verb>
<p><bf /注:/ ''<tt>disklabel -e wd0s2</tt>'' で
ディスクラベルを直接編集することができます. <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?disklabel"
name="disklabel"> を参照してください.
<p>FreeBSD 2.1.5 以降を使用していて, 他のシステムに関心がなく,
ディスク全体を FreeBSD 専用にするつもりなら, 以下のような手順を
踏むことによって, 作業を短縮することも可能です.
<verb>
# dd if=/dev/zero of=/dev/rwd0 count=100
# disklabel -Brw wd0 auto
# disklabel -e wd0
</verb>
<p>最初の <htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?dd"
name="dd"> コマンドは, カーネルのディスクコードを
混乱させる可能性のある古いゴミが, ディスクの先頭に確実に
残らないようにしています. 次はブート時にディスクから検出された
デフォルト値を使って, 自動的にスケルトンラベルを生成しています.
それに続けて, ラベルの編集を行っています.
<p>やっと終りました! 以下のような感じでファイルシステムを
初期化しましょう:-
<verb>
newfs -d0 /dev/rwd0s2e
newfs -d0 /dev/rwd0s2f
</verb>
<p>ディスク名とスライス番号によって, 事前にスクリプト
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?MAKEDEV"
name="/dev/MAKEDEV"> を実行して, お望みのデバイスノードを
作成する必要があるかもしれません.
<p>そして新しいファイルシステムを mount します (<htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?mount"
name="mount"> を参照してください) :-
<verb>
mount /dev/wd0s2e /mnt/foo
mount /dev/wd0s2f /mnt/bar
</verb>
<p>ブート時に自動的にファイルシステムを mount するには
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?fstab(5)"
name="/etc/fstab"> を編集してください.
<p><bf /用語一覧:/
<descrip>
<tag><label id="fsize"><bf>フラグメントサイズ (fsize)</bf></tag>
<tt /ffs/ におけるストレージの基本単位.
M. McKusick, W. Joy, S. Leffler, and R. Fabry,
"A Fast File System for UNIX",
ACM Transactions on Computer Systems 2, 3, pp 181-197, August
1984, (再版は BSD System Manager's Manual, SMM:5) または
<url url="file:/usr/share/doc/smm/05.fastfs/paper.ascii.gz"
name="/usr/share/doc/smm/05.fastfs/paper.ascii.gz">
を参照してください.
<tag><label id="bsize"><bf>ブロックサイズ (bsize)</bf></tag>
ブロックは一つ以上のフラグメントを構成します. 上記の資料と
<url url="file:/usr/include/sys/disklabel.h"
name="&lt;sys/disklabel.h&gt;"> を参照してください.
<tag><label id="ESDI">
<bf>古いディスク用のディスクラベル特性 (ESDI)</bf></tag>
たまたま「本物のディスク」を持っている場合, より詳細な情報を
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?disklabel"
name="disklabel"> に与える必要があります. 例えば,
古い ESDIディスクのような画一的なジオメトリ, 本当のヘッド,
セクタ, シリンダです. これらすべてはディスクドライブのケース,
オーナーズマニュアル, 被害者仲間などから得ることができるはずです. :-)
<tag><label id="fsname">
<bf>BSD ファイルシステムのネーミングの慣例</bf></tag>
慣例により, パーティション 'a' はブート可能なパーティション,
パーティション 'b' はスワップスペースとして予約されています.
正規のパーティションの名称は 'd' から始まることになっています.
(386BSD 0.1 から FreeBSD 2.0 までは 'd' は特別な意味を
持っていたため, パーティション 'e' はファイルシステムを持つ
最初のブート可能でないパーティションとして使われる場合
もあります.)
<tag><label id="swap">
<bf>スワップスペースに関する警告</bf></tag>
BSD パーティションテーブルが必要とする領域は,
ファイルシステム内に用意しておく必要があります.
これはスワップパーティションではいけません. したがって,
シリンダ 0 でスワップパーティションが始まらないように,
開始位置をずらすかパーティション 'a' にファイルシステム
を配置してください.
</descrip>
<sect1>
<heading>新しいリムーバブルドライブを持っていますが, どうやって使うの?</heading>
<p>そのリムーバブルドライブが ZIP であれ EZ drive であれ
(あるいはもしそういう風に使いたいのなら, フロッピーであれ),
またハードディスクであれ, 一旦システムにインストールされて認識され,
カートリッジ, フロッピー等々が挿入されていれば,
ことはどのデバイスでも全く同じように進みます.
<p><label id="disklabel"> (このセクションは<url
url="http://vinyl.quickweb.com/mark/FreeBSD/ZIP-FAQ.html"
name="Mark Mayo's ZIP FAQ"> に基づいています.)
<p>ZIP ドライブやフロッピーで, すでに DOS のファイルシステムで
フォーマットしてある場合, 次のコマンドを使うことができます.
これはフロッピーの場合です.
<verb>
mount -t msdos /dev/fd0c /floppy
</verb>
<p>出荷時の設定の ZIP ディスクではこうです.
<verb>
mount -t msdos /dev/sd2s4 /zip
</verb>
<p>その他のディスクに関しては, <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?fdisk" name="fdisk">
や <tt>/stand/sysinstall</tt> を使って, どのようにレイアウト
されているか確かめてください.
<p>以降は ZIP ドライブが 3 番目の SCSI ディスクで,
sd2 と認識されている場合の例です.
<p>他人と共有しなければならないフロッピーやリムーバブルディスク
でなければ, BSD ファイルシステムを載せてしまうのが良い考えでしょう.
ロングファイル名もサポートされ, パフォーマンスは少なくとも
2 倍は向上しますし, おまけにずっと安定しています.
まず最初に, DOS レベルでのパーティション / ファイルシステムを
無効にしておく必要があります. 使用するのは <tt/fdisk/ でも
<tt>/stand/sysinstall</tt> でも結構です.
複数のオペレーティングシステムを入れることを考慮する
必要がないような容量の小さなドライブの場合は,
次のように FAT パーティションテーブル (スライス)
全体を飛ばして, BSD のパーティション設定を行うだけで良いでしょう.
<verb>
dd if=/dev/zero of=/dev/rsd2 count=2
disklabel -Brw sd2 auto
</verb>
<p>複数の BSD パーティションをつくる場合, disklabel (詳しい情報は
<ref id="2_1-disklabel-fix" name="この注意事項"> にあります) か
<tt>/stand/sysinstall</tt> を使います. 固定ディスク上にスワップ領域
を加える場合はそういうことをしたいと思うのはもっともですが,
ZIP のようなリムーバブルドライブの上ではそういう考えは不適切
でしょう.
<p>最後に, 新しいファイルシステムをつくります. ディスク全体を使用する
ZIP ドライブの場合は, 以下のようにします.
<verb>
newfs /dev/rsd2c
</verb>
<p>次にマウントします.
<verb>
mount /dev/sd2c /zip
</verb>
<p>また, 次のような行を <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?fstab"
name="/etc/fstab"> に入れておくのも良い考えでしょう.
"mount /zip" と入力するだけでマウントできるようになります.
<verb>
/dev/sd2c /zip ffs rw,noauto 0 0
</verb>
<sect1>
<heading>どのようにしたら DOS の拡張パーティションをマウントできますか?</heading>
<p>DOS 拡張パーティションはすべての基本パーティションの後に
認識されます. たとえば, 2台目の SCSIドライブの拡張パーティションに
"E" パーティションがあるとしますと, これは /dev にスライス 5
のスペシャルファイルを作る必要があり, /dev/sd1s5 としてマウントされます.
<verb>
# cd /dev
# ./MAKEDEV sd1s5
# mount -t msdos /dev/sd1s5 /dos/e
</verb>
<sect1>
<heading>他のシステムのファイルシステムを FreeBSD でマウントすることはできますか?</heading>
<p><bf/ Digital UNIX/ UFS CDROM は直接 FreeBSD でマウント
することができます. Digital UNIX やそれ以外のシステムのサポートする
UFS のディスクパーティションをマウントすることはもっと複雑
なことで, オペレーティングシステムのディスクパーティション
の詳細に依存します.
<p><bf/ Linux/: 2.2 以降は <bf/ext2fs/ パーティションをサポートします.
マニュアルの <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?mount_ext2fs"
name="mount_ext2fs"> を見てください. より多くの情報があります.
<p>この問題について他の情報があれば, 他の人から感謝されるでしょう.
<sect1>
<heading>どのようにしたら FreeBSD を NT ローダーからブートさせることができますか?</heading>
<p>FreeBSD のネイティブルートパーティションの最初のセクタを
ファイルにして DOS/NT パーティション上に置くという画期的な
アイディアがあります.
ファイル名を <tt>c:&bsol;bootsect.bsd</tt>
(<tt>c:&bsol;bootsect.dos</tt> からの発想です)
としたとします. <tt>c:&bsol;boot.ini</tt>
ファイルを次のように編集します:
<verb>
[boot loader]
timeout=30
default=multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINDOWS
[operating systems]
multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINDOWS="Windows NT"
C:\BOOTSECT.BSD="FreeBSD"
C:\="DOS"
</verb>
<p>この手順では DOS, NT, FreeBSD その他が<bf/同じ/ディスクのそれぞれの
fdisk パーティションにインストールされているとしています.
私の場合は, DOS と NT は最初のパーティション, FreeBSDは 2番目にあります.
また, FreeBSD は MBR を<bf/使わずに/, ネイティブパーティションから
ブートするようにインストールしてあります.
(訳注: FreeBSD のインストールではブートマネジャを使わずに標準
MBR を使う場合に相当します)
<p>(もし NTFS に変換してしまっているなら) DOS フォーマットの
フロッピーディスクか FAT パーティションを <tt>/mnt</tt> に DOS
マウントします.
<verb>
dd if=/dev/rsd0a of=/mnt/bootsect.bsd bs=512 count=1
</verb>
<p>リブートして DOS か NT に切替えます. NTFS ユーザは
<tt/bootsect.bsd/ や <tt/bootsect.lnx/ をフロッピーディスクから
<tt/C:&bsol;/ へコピーします. <tt/boot.ini/ のファイル属性
(パーミッション) の変更を以下のようにおこないます:
<verb>
attrib -s -r c:\boot.ini
</verb>
<p>上の例の <tt/boot.ini/ で示したような正しいエントリを加え,
ファイル属性を元に戻します.
<verb>
attrib -r -s c:\boot.ini
</verb>
<p>FreeBSD が MBR からブートするようになっている場合,
それぞれのネイティブパーティションからブートするように設定した後で,
DOS から ``<tt/fdisk/'' コマンドを実行して元に戻してください.
<sect1>
<heading>
FreeBSD と Linux を LILO からブートするには?
</heading>
<p>理論的には, LILO から FreeBSD をブートするには DOS スタイルの
オペレーティングシステムとして扱えばできるはずですが, 私はいまだに
うまくいったためしがありません. LILO を置く場所を MBR から Linux
のブートパーティションの先頭に変えれば, FreeBSD のブートマネージャから
LILO をブートすることができます. 私はこっちを使っています.
<p>Windows95 と Linux を使用している場合は, いずれにせよ後者の方が
お勧めです. Windows95 を再インストールする必要にかられたとき,
Linux をブート可能に戻す手続きが簡単ですむからです
(Windows95 は偏屈なオペレーティングシステムで, マスターブートレコード
(MBR) から他のオペレーティングシステムを追い払ってしまうのです).
<sect1>
<heading>
「危険覚悟の専用 (dangerously dedicated) ディスク」は健康に悪いの?
</heading>
<p><label id="dedicate">
インストール作業中, ハードディスクのパーティションを切る際に
2 つの方法を選ぶことができます. デフォルトの方法では, fdisk の
テーブルエントリ (FreeBSD ではスライスと呼ばれる) を使って,
自身のパーティションを使用する FreeBSD のスライスを, 同じマシン
の他のオペレーティングシステムと互換性のある形にします.
それに付随して, ブートセレクタをインストールすれば, ディスク上の
使用可能なオペレーションシステムを切り替えることができます.
<p>さて, これは確かに PC の世界からやって来た人々にとっては
一般的なお話でしょうが, ここで Unix の世界の方からやって来た,
FreeBSD が動作する, しかも FreeBSD だけが動作するマシンをセットアップ
しようとしている人の場合を考えてみましょう. 彼らは
オペレーティングシステムがディスク全体を, その始めのセクタから
終りの 1 つに至るまで使い切る, 古典的な Unix の流儀に慣れ親しんで
います. このような, FreeBSD が 1 日 24 時間, 1 週間に 7 日走り続け,
他のオペレーティングシステムがブートされることなど有り得ないマシン
では, 正しい fdisk のテーブルは何の役にも立ちません. 結果, もし
sysinstall の fdisk エディタで ``A)ll FreeBSD'' を選択し, 続く質問に
``No'' と答えれば, こちらのモードを選択したことになります.
この場合, BSD のブートストラップがこのドライブの MBR になるので,
ブートマネージャ等にスペースが残されていないことに注意してください.
何かを MBR にインストールすれば, BSD のブートストラップに
ダメージを与えることになるでしょう.
<p>では, なぜこれが 「危険覚悟の」と言われるのでしょう?
このモードのディスクが, 通常の PC のユーティリティが有効な fdisk
テーブルと見なす情報を持っていないからです. ユーティリティの出来
如何によりますが, そのようなディスクを発見したとき, 警告を
出すものもあります. また, もっと悪い場合, 確認も通告もなしに
BSD のブートストラップにダメージを与えるものもあるでしょう.
PC ではより広範囲で使われているあるオペレーティングシステムは,
そういう非ユーザフレンドリーな行為をすることでよく知られています
(もちろん, その行為は「ユーザフレンドリ」の名の元で
行われるわけですが). 少なくとも 1 種の, 例えば HP Netserver
で使用されていた (もちろん, そこだけではありませんが) Award の
BIOS は, 有効な fdisk テーブルを持っていないと認識した全ての
ハードディスクを無視することで知られています.
ブート時にこの現象が起こると, BIOS はそのようなディスクをさっさと
無視してフロッピードライブを読みに行き, しかも ``Read error''
というあっさりしたメッセージしか吐きません. 感動ものでしょ?
多分彼らにとってはこれが「ユーザフレンドリ」なんでしょうね.
よくわかりませんけど.
<p>このモードの利点はいくつかあります. FreeBSD がディスク全体を所有でき,
1980 年代の素朴なパーティショニングモデルのためだけに, いくつもの
本来不要な「トラック」を無駄使いする必要がなくなります.
このモデルは, パーティショニングをどのようにすべきかという点に関して,
いくらか不自然で, 今では無意味でさえある制限を課します.
この制限は, しばしば PC に OS をインストールする際の最大の頭痛の種と
なります. パーティショニングの情報を fdisk のテーブルに保存する際に
2 つの異なる, 冗長な方法が用意されているがゆえに, 結果として
ジオメトリの不整合を引き起こすのです. <ref id="missing_os"
name="Missing Operating System"> の章をご覧下さい.
「危険覚悟の専用」モードでは, BSD のブートストラップはセクタ 0
から始まりますが, BIOS のディスクジオメトリ「変換」の方式とは
無関係に, 常に等しい C/H/S の値に変換される唯一のセクタ
なのです. したがって, ブートしなくなる危険を犯すことなしに,
異なる変換方式を採用しているシステム / コントローラ間で,
ディスクを交換することができるのです.
<p>「危険覚悟の専用ディスク」を通常の PC での使用法に
戻すには, 原則として 2 つ方法があります. 1 つは十分な NULL
バイトを MBR に書き込んで, きたるべきインストーラにディスク
はまっさらだと思い込ませる方法です. 例えば, こんな感じです.
<verb>
dd if=/dev/zero of=/dev/rsd0 count=15
</verb>
<p>また, マニュアルには書かれていない DOS の「機能」
<verb>
fdisk /mbr
</verb>
<p>は, BSD ブートストラップを追い払ってくれる上に,
新しいマスターブートレコードをインストールしてくれます.
<sect1>
<heading>どのようにしたらスワップ領域を増やせますか?</heading>
<p>スワップパーティションのサイズを増やすのが最良の方法ですが,
別のディスクを追加しなくて済むという利点のある方法があります.
(これを行う時には <ref id="swap" name="この注意事項">
も見ておいてください)
<p>スワップを別のディスク上に追加することは, 単純に同じディスク上
にスワップを追加する場合よりも高速に動作するようになります.
例に挙げれば, あるディスク上のソースをコンパイルしているとして,
スワップが別のディスク上に作られていれば, これらが同じディスク上
にある場合よりも断然速いです. SCSI ディスクの場合は特にそうだと言えます.
<p> IDE ドライブは同時に同じチャネル上の複数のドライブには
アクセスできません (FreeBSD は mode 4 をサポートしていないので,
すべての IDE ディスク I/O は ``programmed'' です).
IDE の場合であってもやはり, スワップを別のハードディスク上に
作成することをおすすめします.
ドライブは実に安いものです, 心配するだけ無駄です.
<p>よいサーバと非常に高速なネットワーク環境でないのであれば,
スワップを NFS 上に置こうというのは本当にばかげた考えです.
<p>これは 64MBの vn-swap を作る例です (ここでは <tt>/usr/swap0</tt>
としますが, もちろん好きな名前を使うことができます).
<p>カーネルが次の行を含むコンフィグファイルから構成されているかを
確認します. GENERIC カーネルには, この行が含まれています.
<verb>
pseudo-device vn 1 #Vnode driver (turns a file into a device)
</verb>
<enum>
<item>vn デバイスを作ります
<verb>
cd /dev
sh ./MAKEDEV vn0
</verb>
<item>スワップファイルを作ります (<tt>/usr/swap0</tt>)
<verb>
dd if=/dev/zero of=/usr/swap0 bs=1024k count=64
</verb>
<item><tt>/etc/rc.conf</tt> でスワップファイルを有効化させます
<verb>
swapfile="/usr/swap0" # Set to name of swapfile if aux swapfile desired.
</verb>
<item>マシンをリブートします
</enum>
<p>スワップファイルをすぐに有効化させたいのなら以下のようにタイプします
<verb>
vnconfig -ce /dev/vn0c /usr/swap0 swap
</verb>
<sect1>
<heading>プリンタのセットアップで問題があります</heading>
<p>ハンドブックのプリンタの部分を参照してください.
探している問題のほとんどが書かれているはずです.
<url url="../handbook/printing.html"
name="ハンドブック中のプリンタの利用">をご覧ください.
<sect1>
<heading>私のシステムのキーボードマッピングは間違っています. </heading>
<p>kbdcontrol プログラムは, キーボードマップファイルを読み込むための
オプションを備えています.
<tt>/usr/share/syscons/keymaps</tt> の下にたくさんのマップファイルがあります.
システムに関連のあるものを一つ選んで, ロードしてください.
<verb>
kbdcontrol -l uk.iso
</verb>
<tt>/usr/share/syscons/keymaps</tt> と拡張子 <tt/.kbd/ は
どちらも <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?kbdcontrol"
name="kbdcontrol"> によって使用されます.
<p>これは <tt>/etc/sysconfig</tt> (または <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?rc.conf(5)"
name="rc.conf">) 中で設定することができます.
このファイル中にあるそれぞれのコメントを参照してください.
<p>2.0.5R やそれ以降の版では, テキストフォントやキーボードマッピングに
関係のあるものはすべて, <tt>/usr/share/examples/syscons</tt>
の中におさめられています.
<p>現在以下のマッピングがサポートされています:
<itemize>
<!-- generate by `kbdmap -p' -->
<item>Belgian ISO-8859-1
<item>Brazilian 275 keyboard Codepage 850
<item>Brazilian 275 keyboard ISO-8859-1
<item>Danish Codepage 865
<item>Danish ISO-8859-1
<item>French ISO-8859-1
<item>German Codepage 850
<item>German ISO-8859-1
<item>Italian ISO-8859-1
<item>Japanese 106
<item>Japanese 106x
<item>Latin American
<item>Norwegian ISO-8859-1
<item>Polish ISO-8859-2 (programmer's)
<item>Russian Codepage 866 (alternative)
<item>Russian koi8-r (shift)
<item>Russian koi8-r
<item>Spanish ISO-8859-1
<item>Swedish Codepage 850
<item>Swedish ISO-8859-1
<item>Swiss-German ISO-8859-1
<item>United Kingdom Codepage 850
<item>United Kingdom ISO-8859-1
<item>United States of America ISO-8859-1
<item>United States of America dvorak
<item>United States of America dvorakx
</itemize>
<sect1>
<heading>ユーザディスククォータが正常に動作していないようです. </heading>
<p>
<enum>
<item>'/' にはディスククォータを設定しないでください,
<item>クォータファイルが置かれるファイルシステム上に
クォータファイルを置くようにしてください. つまり:
<verb>
FS QUOTA FILE
/usr /usr/admin/quotas
/home /home/admin/quotas
...
</verb>
</enum>
<sect1>
<heading>わたしの ccd の何が適合していない (Inappropriate) のでしょう?</heading>
<p>このような症状が現れます:
<verb>
# ccdconfig -C
ccdconfig: ioctl (CCDIOCSET): /dev/ccd0c: Inappropriate file type or format
#
</verb>
<p>通常この現象はタイプを ' 未使用 (unused)' のまま放っておかれた
'c' パーティションをつなげようとした場合に現れます. ccd ドライバは
FS_BSDFFS タイプをベースとするパーティションを要求します.
つなげようとしているディスクのディスクラベルを編集して,
パーティションのタイプを '4.2BSD' に変更してください.
<sect1>
<heading>どうしてわたしの ccd のディスクラベルを変更することができないのでしょう?</heading>
<p>このような症状が現れます:
<verb>
# disklabel ccd0
(it prints something sensible here, so let's try to edit it)
# disklabel -e ccd0
(edit, save, quit)
disklabel: ioctl DIOCWDINFO: No disk label on disk;
use "disklabel -r" to install initial label
#
</verb>
<p>これは ccd から返されるディスクラベルが, 実はディスク上にはない
まったくの偽の情報だからです. これを明示的に書き直すことで
問題を解消できます, このようになります:
<verb>
# disklabel ccd0 > /tmp/disklabel.tmp
# disklabel -Rr ccd0 /tmp/disklabel.tmp
# disklabel -e ccd0
(this will work now)
</verb>
<sect1>
<heading>FreeBSD は System V の IPC プリミティブをサポートしますか? </heading>
<p>はい. FreeBSD は System-V スタイルの IPC をサポートします.
共有メモリ, メッセージ, セマフォが含まれます. 以下の行を
カーネルコンフィグファイルに加えると, サポートが有効になります.
<verb>
options SYSVSHM
options "SHMMAXPGS=64" # 256Kb of sharable memory
options SYSVSEM # enable for semaphores
options SYSVMSG # enable for messaging
</verb>
<p>コンパイルしてインストールしてください.
<p><bf/注:/ GIMP を実行したい場合は, SHMMAXPGS を 4096(16M)
くらい馬鹿でかい数字に増やす必要があります. X11R6 の共有メモリは
256Kb で十分です.
<sect1>
<heading>
UUCP で mail を配送するには sendmail をどう使えばよいのですか?<label id="uucpmail">
</heading>
<p>FreeBSD に付属している sendmail は, インターネットに直接
つながっているサイトにあわせて設定してあります. UUCP 経由で mail
を交換したい場合には sendmail の設定ファイルを改めてインストール
しなければなりません.
<p><tt>/etc/sendmail.cf</tt>を自分の手で改造するのは純粋主義者の
やるような事です. sendmailの version 8 は <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?m4" name="m4"> のような
プリプロセッサを通して設定ファイルを生成する新しいアプローチを
取っており, より抽象化されたレベルの設定ファイルを編集します.
以下のディレクトリの中にある設定ファイルを使用してください.
<verb>
/usr/src/usr.sbin/sendmail/cf
</verb>
<p>もしすべてのソースをインストールしていない場合には sendmail
の設定ツールは, 別の tar ファイルにまとめてあります. CD-ROM が
mount されている場合には, 次のようにしてください.
<verb>
cd /usr/src
tar -xvzf /cdrom/dists/src/ssmailcf.aa
</verb>
<p>これはたった数 100Kbyte ですから心配ないでしょう. <tt>cf</tt>
ディレクトリにある <tt>README</tt> に, m4 での設定の基本的な説明があります.
<p>UUCP での配送のためには, <em>mailertable</em> を使用すれば
よいでしょう. これによって, sendmail が配送方式を決定するデータベースを
作成することができます.
<p>まずはじめに, <tt>.mc</tt> ファイルを作成しなければなりません.
<tt>/usr/src/usr.sbin/sendmail/cf/cf</tt> というディレクトリが,
これらのファイルを作成する場所です. 既にいくつか例があると思います.
これから作成するファイルの名前を <tt>foo.mc</tt> とすると,
<tt>sendmail.cf</tt> を求めているような形式に変換するには,
次のようにしてください.
<verb>
cd /usr/src/usr.sbin/sendmail/cf/cf
make foo.cf
cp foo.cf /etc/sendmail.cf
</verb>
<p>標準的な <tt>.mc</tt> ファイルは次のようになります.
<verb>
include(`../m4/cf.m4')
VERSIONID(`Your version number')
OSTYPE(bsd4.4)
FEATURE(nodns)
FEATURE(nocanonify)
FEATURE(mailertable)
define(`UUCP_RELAY', your.uucp.relay)
define(`UUCP_MAX_SIZE', 200000)
MAILER(local)
MAILER(smtp)
MAILER(uucp)
Cw your.alias.host.name
Cw youruucpnodename.UUCP
</verb>
<p><em>nodns</em> と <em>nocanonify</em> という指定をすることで,
mail の配送に DNS を使用しなくなります. <em>UUCP_RELAY</em> という
行に関しては, ある理由から必要ですがそれは聞かないでください.
.UUCPで終わる仮想ドメインを処理することのできるインターネット上での
ホスト名をここに書いてください. 通常は, ISP の mail リレーホストを
書くことになると思います.
<p>これが終了したら, 次に <tt>/etc/mailertable</tt> というファイル
が必要です. 標準的な例は次のとおりです.
<verb>
#
# makemap hash /etc/mailertable.db < /etc/mailertable
#
horus.interface-business.de uucp-dom:horus
.interface-business.de uucp-dom:if-bus
interface-business.de uucp-dom:if-bus
.heep.sax.de smtp8:%1
horus.UUCP uucp-dom:horus
if-bus.UUCP uucp-dom:if-bus
. uucp-dom:sax
</verb>
<p>見れば分かるように, これは実在する設定のファイルです. はじめの
3 行はドメイン名で指定されたメールが default の経路で配送されずに,
``近道'' するために UUCP で隣りのサイトに送るための特別な状況を
処理するものです.
次の行は Ethernet でつながっているローカルのドメインに対しては
SMTP で送るための設定です.
最後に, UUCP での隣りのサイトが. UUCP で終わる仮想ドメインの書式で
指定されており, default の rule を ``uucp-neighbour!recipient''
で上書きするためのものです. 一番最後の行はいつもドットを一つ書きます.
これは, ここまでの行でマッチしなかったすべてのホストにマッチし,
このサイトから世界に向けて出ていくための mail gateway に UUCP
で配送するためのものです.
<tt>uucp-dom:</tt> に続けて書かれているノード名は,
<tt>uuname</tt> コマンドで指定することによって UUCP
で直接配送される正しいノード名でなければなりません.
<p>最後に, このファイルは使用する前に DBM データベースのファイルに
変換する必要があります. これをおこなうコマンドラインは mailertable
の最初のコメントに書いてあります. mailertable を変更した時には,
必ずこのコマンドを実行してください.
<p>最後のヒントです: もし特定のメール配送がうまく作動するかどうか
確かめたい場合には, sendmail の<tt>-bt</tt> オプションを
使用してください. このオプションによって sendmail は
<em>アドレステストモード</em>で起動します. ``0 '' の後に
配送したいアドレスを書いてください. 最後の行に, 実際に使用される
mail agent, この mail agent で送られる送信先のホスト, そして
(多分変換されている) アドレスが表示されます. このモードを抜けるには
Control-D を押してください.
<verb>
j@uriah 191% sendmail -bt
ADDRESS TEST MODE (ruleset 3 NOT automatically invoked)
Enter <ruleset> <address>
> 0 foo@interface-business.de
rewrite: ruleset 0 input: foo @ interface-business . de
...
rewrite: ruleset 0 returns: $# uucp-dom $@ if-bus $: foo \
< @ interface-business . de >
> ^D
j@uriah 192%
</verb>
<sect1>
<heading>
ダイアルアップでインターネットに接続する環境でメールをセットアップするにはどうやるの?
<label id="ispmail">
</heading>
<p>静的に IP アドレスが割り当てられる場合は, デフォルトの状態を
変更する必要はありません. 割り当てられた名前をホストネームと
するだけで, sendmail が後のことを引き受けてくれます.
<p>ダイアルアップ <bf/ppp/ をインターネット接続に使用し, 動的に IP
アドレスが割り当てられる場合は, インターネットサービスプロバイダ
(ISP) のメールサーバにメールボックスがあるはずです. ISP のドメイン
が <tt/myISP.com/ で, あなたのユーザ名が <tt/user/ だと仮定します.
また, あなたが自分のマシンを <tt/bsd.home/ と呼んでおり, ISP が
<tt/relay.myISP.com/ をメールリレーとして使用できると言っていると
しましょう.
<p>メールボックスからメールを取ってくるためには, retrieval (回収)
エージェントをインストールする必要があります. <bf/Fetchmail/ は
多種多様なプロトコルをサポートしているのでお勧めです. ISP が
使用しているのは大抵 POP3 プロトコルです. ユーザ ppp を使用している場合,
<tt>/etc/ppp/ppp.linkup</tt> に以下のように記述すると, インターネットと
接続が完了した時点で自動的にメールを取得するようになります.
<verb>
MYADDR:
!bg su user -c fetchmail
</verb>
<p>この例では, <tt/user/ が <tt/bsd.home/ にアカウントを持ち,
<tt/bsd.home/ 上の <tt/user/ のホームディレクトリに, 以下のような
<tt/.fetchmailrc/ ファイルがつくられていることを想定しています.
<verb>
poll myISP.com protocol pop3 fetchall pass MySecret;
</verb>
<p>言うまでもなく, このファイルは <tt/user/ 以外のユーザが読むことが
出来ないようにしなくてはなりません. 内容にパスワード <tt/MySecret/ が
含まれているからです.
<p>正しい <bf/from:/ ヘッダをつけてメールを送るためには, sendmail に
<tt/user@bsd.home/ ではなく <tt/user@myISP.com/ を使用するよう教える
必要があります. メールをより早く転送するために, 全てのメールを
<tt/relay.myISP.com/ へ送るように sendmail に指示しておくのも良い
でしょう.
<p>上の要件を満たすには, 以下のような <tt/.mc/ ファイルが適しています.
<verb>
VERSIONID(`bsd.home.mc version 1.0')
OSTYPE(bsd4.4)dnl
FEATURE(nouucp)dnl
MAILER(local)dnl
MAILER(smtp)dnl
Cwbsd.home
CwmyISP.com
MASQUERADE_AS(`myISP.com')dnl
FEATURE(allmasquerade)dnl
FEATURE(masquerade_envelope)dnl
FEATURE(nocanonify)dnl
FEATURE(nodns)dnl
define(SMART_HOST, `relay.myISP.com')
DmmyISP.com
define(`confDOMAIN_NAME',`myISP.com')dnl
</verb>
<p><tt/.mc/ ファイルから <tt/sendmail.rc/ への変換方法については,
前のセクションを参照してください. sendmail.cf を更新した後に
sendmail をリスタートするのもお忘れなく.
</sect>

View file

@ -0,0 +1,140 @@
<!-- $Id: applications.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.1 -->
<sect>
<heading>ユーザアプリケーション<label id="applications"></heading>
<p><em>訳: &a.junkun; <newline>&a.shou; .<newline>8 November 1997.</em>
<sect1>
<heading>そういうユーザアプリケーションはどこにあるの?</heading>
<p>FreeBSDに port (移植) されたソフトウェアパッケージについては,
<url url="http://www.FreeBSD.ORG/ports/" name="ports のページ">
をご覧下さい. このリストには現在 1000 を越える項目があり,
しかも毎日更新されています. このページを小まめに訪れるか,
<tt/freebsd-announce/ <ref id="mailing" name="メーリングリスト">
を購読すると, 新しく入った ports を定期的にチェックすることが
できます.
<p>大部分の ports は 2.2 と 3.0 ブランチの両方で利用できるはずです.
多くは 2.1.x 系のシステムでも同様に動作するでしょう.
FreeBSD のリリースが出る度に, そのリリースの時点での ports ツリーの
スナップショットが撮られ, <tt>ports/</tt> ディレクトリに
納められることになっています.
<p>また, ``package'' という考えも採用されています. これは基本的には
gzip されたバイナリディストリビューションに, インストール時に
環境に合わせた作業が必要になった場合にそれを執り行う多少の英知を
付け加えたものです. package を使えば, どのようなファイルが
配布物として含まれているかと言った細かい事柄にいちいち煩わされる
ことなく, 簡単にインストールやアンインストールを繰り返す
ことができます.
<p>インストールしたい package があるなら, <tt>/stand/sysinstall</tt>
の, 「インストール後の FreeBSD の設定を行う」の下にある
package のインストールメニューを使うか, package のファイル名を
指定して <em>pkg_add(1)</em> を使用して下さい. package の
ファイル名には通常末尾に <em>.tgz</em> がついています.
CDROM をご使用の方は, CD の <tt>packages/All</tt> ディレクトリから
それらのファイルを利用することができます. また, 以下の場所から,
FreeBSD の各種バージョンにあわせた package をダウンロードする
こともできます.
<descrip>
<tag>2.1.x-release 用</tag>
<url url="ftp://ftp.FreeBSD.ORG/pub/FreeBSD/packages-2.1.7/"
name="ftp://ftp.FreeBSD.ORG/pub/FreeBSD/packages-2.1.7/">
<tag>2.2.5-release/2.2-stable 用</tag>
<url url="ftp://ftp.FreeBSD.ORG/pub/FreeBSD/packages-2.2.5/"
name="ftp://ftp.FreeBSD.ORG/pub/FreeBSD/packages-2.2.5/">
<tag>3.0-current 用</tag>
<url url="ftp://ftp.FreeBSD.ORG/pub/FreeBSD/packages-3.0/"
name="ftp://ftp.FreeBSD.ORG/pub/FreeBSD/packages-3.0/">
</descrip>
<p>お近くのミラーサイトもご利用下さい.
<p>新しい ports が続々と追加されている状態なので, 全ての ports に
対応する package が存在するわけではないことを覚えておいてください.
定期的に <url url="ftp://ftp.freebsd.org/pub/FreeBSD/"
name="ftp.freebsd.org"> マスターサイトを訪れて, どのような
package が利用できるのかチェックするのも良いでしょう.
<sect1>
<heading>libc.so.3.0 はどこにありますか?</heading>
<p>2.1.x のシステムで 2.2/3.0 用の package を動かそうとしていますね.
前のセクションを読んで, システムに合った正しい port/package を
入手してください.
<sect1>
<heading>
386/486SX のマシンで ghostscript を動かすとエラーがでます. <label id="emul">
</heading>
<p>あなたのマシンには数値演算プロセッサが塔載されていませんね?
カーネルにコプロセッサの代わりとなる数値演算エミュレータを
追加する必要があります.
以下のオプションをカーネルのコンフィグレーションファイルに
追加して, カーネルを再構築してください.
<verb>
options GPL_MATH_EMULATE
</verb>
<p><bf/注/ このオプションを追加する場合,
<tt/MATH&lowbar;EMULATE/ の行を削除してください.
<sect1>
<heading>
SCO/iBCS2 のアプリケーションを実行すると, <tt/socksys/ で落ちてしまいます.
</heading>
<p>まず最初に <tt>/etc/sysconfig</tt> (または
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?rc.conf(5)"
name="/etc/rc.conf">) の中の
最後のセクションを編集し, 以下の変数を<tt/YES/に直します.
<verb>
# Set to YES if you want ibcs2 (SCO) emulation loaded at startup
ibcs2=NO
</verb>
<p>これでシステムの起動時に <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ibcs2" name="ibcs2">
カーネルモジュールが読み込まるようになります.
<p>次に /compat/ibcs2/dev/ を以下のように編集します:
<verb>
lrwxr-xr-x 1 root wheel 9 Oct 15 22:20 X0R@ -> /dev/null
lrwxr-xr-x 1 root wheel 7 Oct 15 22:20 nfsd@ -> socksys
-rw-rw-r-- 1 root wheel 0 Oct 28 12:02 null
lrwxr-xr-x 1 root wheel 9 Oct 15 22:20 socksys@ -> /dev/null
crw-rw-rw- 1 root wheel 41, 1 Oct 15 22:14 spx
</verb>
<p>open や close の処理は, socksysから <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?null(4)"
name="/dev/null"> へ
シンボリックリンクを張ることで代用します.
残りの処理は, -current に入っているコードが担当しています.
これは以前のものより ずっとスッキリした方法です.
<p>ローカルでの X のソケット接続に <tt/spx/ ドライバを使いたい
のであれば, システムをコンパイルする際に<tt/SPX&lowbar;HACK/
を定義してください.
<sect1>
<heading>INN (インターネットニュース) の設定方法は?</heading>
<p>inn の package や port をインストールしたあとに
<url url="http://www.math.psu.edu/barr/INN.html"
name="Dave Barr's INN Page"> を見てみましょう.
初心者向けの INN FAQ があります.
</sect>

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@ -0,0 +1,101 @@
<!-- $Id: commercial.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.1 -->
<sect>
<heading>商用アプリケーション<label id="commercial"></heading>
<p><em>訳: &a.junkun;.<newline>10 November 1997.</em>
<p><bf/注/ この章はまだまだ情報が足りません. 情報を追加してくれる
ような企業を待ち望んでいます. FreeBSD グループはここに載っている
企業からの金銭的な支援を期待してはいませんので, 奉仕作業の
一つとして掲載しています (そして FreeBSD が係わる宣伝は,
長い目で見ると FreeBSD に対してよい方向へ働くと思っています).
私たちは商用ソフトウェアベンダーに, ここで製品を宣伝してもらう
ことを望んでいます.
<sect1>
<heading>FreeBSD 用の Motif はどうやったら手に入りますか</heading>
<p>FreeBSD 用の Motif 2.0 に関する情報は
<ref id="xig" name="Xi Graphics"> から
手に入れることができます.
<p>この製品は以下の物が含まれています:
<itemize>
<item>OSF/Motif manager, xmbind, panner, wsm.
<item>uil, mrm, xm, xmcxx, インクルードファイルや Imake
ファイルといった開発者向けキット
<item>スタティックライブラリ, およびダイナミックライブラリ
<item>デモンストレーションプログラム
<item>整形済みのマニュアルページ
</itemize>
<p>注文する際には FreeBSD 用の Motif であることをきちんと
確認してください. BSDI や Linux 用の Motif も <em>Xi Graphics</em>
から販売されています. 現在フロッピーディスク 4枚組ですが,
将来的には CDE のように統合された CD に変わるでしょう.
<sect1>
<heading>FreeBSD 用の CDE はどうやったら手に入りますか</heading>
<p>FreeBSD 用の CDE 1.0.10 に関する情報は
<ref id="xig" name="Xi Graphics"> から
手に入れることができます. これは Motif 1.2.5 を含んでおり,
Motif 2.0 と一緒に使用することができます.
<p>これは FreeBSD 用と Linux 用の統合された CD-ROM です.
<sect1>
<heading>
高機能な商用 X サーバってあるんですか?<label id="xig">
</heading>
<p>はい, <url url="http://www.xig.com" name="Xi Graphics">
から, FreeBSD ほか Intel ベースのシステムで動作する
Accelerated-X という製品が販売されています.
<p>この高性能な X サーバは楽に設定をおこなえるほか, 数多くのビデオボード
をサポートしています. サーバはバイナリのみが含まれます.
FreeBSD 用と Linux 用の統合されたフロッピーディスクに入っています.
<p>バージョン 3.1 の「互換デモ」が無料で入手できます.
<p>また Xi Graphics は FreeBSD 用の Motif と CDE も販売しています (前を参照).
<descrip>
<tag/より詳しい情報は/
<url url="http://www.xig.com/" name="Xi Graphics WWW page">
<tag/問い合せは/
<url url="mailto:sales@xig.com" name="Sales"> または
<url url="mailto:support@xig.com" name="Support">
<tag/もしくは/ phone (800) 946 7433 or +1 303 298-7478.
</descrip>
<sect1>
<heading>FreeBSD 用のデータベースシステムはありますか?</heading>
<p>もちろんあります! Conetic Software Systems が FreeBSD 2.0.5
以降のシステムで動作する C/base と C/books データベースシステムを
移植しています. さらに Sleepycat Software は DB database library
の商用サポートバージョンを販売しています.
<descrip>
<tag/詳しい情報は/
<url url="http://www.conetic.com/" name="Conetic Software Systems">
<tag/もしくはメールで/
<url url="mailto:info@conetic.com" name="Information E-mail address">
<tag/さらにこちらも/
<url url="http://www.sleepycat.com/" name = "Sleepycat Software">.
</descrip>
</sect>

269
ja_JP.EUC/FAQ/hackers.sgml Normal file
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@ -0,0 +1,269 @@
<!-- $Id: hackers.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.1 -->
<sect>
<heading>まじめな FreeBSD ハッカーだけの話題<label id="hackers"></heading>
<p><em>訳: &a.iwasaki;.<newline>8 November 1997.</em>
<sect1>
<heading>
SNAP とか RELEASE とかは何?
</heading>
<p>現在, FreeBSD の
<url url="http://www.freebsd.org/cgi/cvsweb.cgi" name="CVS リポジトリ">
には, 三つのアクティブ/準アクティブなブランチがあります.
<itemize>
<item><bf/RELENG_2_1_0/ 通称 <bf/2.1-stable/ または <bf/"2.1 branch"/
<item><bf/RELENG_2_2/ 通称 <bf/2.2-stable/ または <bf/"2.2 branch"/
<item><bf/HEAD/ 通称 <bf/-current/ または <bf/3.0-current/
</itemize>
<p><bf/HEAD/ は他の二つと違って実際のブランチ tag ではなく,
<em/「current, 分岐していない開発本流」/のための単なるシンボリック
な定数です. 私たちはこれを <bf/-current/ と呼んでいます.
<p>現在, <bf/-current/ は 3.0 の開発本流であり,
<bf/2.2-stable/ ブランチ, つまり <bf/RELENG_2_2/ は
1996年11月に<bf/-current/ から分岐しています.
<p><bf/2.1-stable/ ブランチ, <bf/RELENG_2_1_0/ は 1994年9月に
-current から分岐しました.
<sect1>
<heading>
自分用のカスタムリリースを構築するには?<label id="custrel">
</heading>
<p>リリースを構築するには三つのことが必要です:
まず, <htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?vn"
name="vn"> ドライバが組み込まれたカーネルを実行させている必要があります.
以下をカーネルコンフィグレーションファイルに追加し,
カーネルを作り直してください:
<verb>
pseudo-device vn #Vnode driver (turns a file into a device)
</verb>
<p>次に, CVS リポジトリ全体を手元においておく必要があります.
これを入手するには
<url url="../handbook/cvsup.html" name="CVSUP">
が使用できますが, tag の値は `.' である必要があり,
さらに release の名称は cvs である必要があります:
<verb>
*default prefix=/home/ncvs
*default base=/a
*default host=cvsup.FreeBSD.org
*default release=cvs
*default delete compress use-rel-suffix
## Main Source Tree
src-all
src-eBones
src-secure
# Other stuff
ports-all
www
doc-all
</verb>
<p>そして <tt/cvsup -g supfile/ を実行して自分のマシンに
CVS リポジトリ全体をコピーします...
<p>最後に, ビルド用にかなりの空き領域を用意する必要があります.
そのディレクトリを <tt>/some/big/filesystem</tt> として,
上の例で CVS リポジトリを <tt>/home/ncvs</tt> に置いたものとすると,
以下のようにしてリリースを構築します:
<verb>
setenv CVSROOT /home/ncvs # or export CVSROOT=/home/ncvs
cd /usr/src/release
make release BUILDNAME=3.0-MY-SNAP CHROOTDIR=/some/big/filesystem/release
</verb>
<p>処理が終了すると, リリース全体が <tt>/some/big/filesystem/release</tt>
に構築され, 完全な FTP インストール用の配布物が
<tt>/some/big/filesystem/release/R/ftp</tt> に作成されます.
-current 以外の開発ブランチの SNAP を自分で構築したい場合は,
<tt/RELEASETAG=SOMETAG/ を上の make release のコマンドラインに追加します.
例えば, <tt/RELEASETAG=RELENG_2_2/ とすると最新の 2.2 GAMMA snapshot
が構築されます.
<sect1>
<heading>カスタムのインストールディスクを作るにはどうすればいいのですか? </heading>
<p><tt>/usr/src/release/Makefile</tt> のいろいろなターゲットとして
インストールディスク, ソース, バイナリアーカイブを作る完全な処理を
自動的におこなうようになっています. Makefile に十分な情報があります.
しかし, 実行には ``make world'' が必要で,
多くの時間とディスクの容量が必要です.
<sect1>
<heading>
``make world'' をおこなうと既存のバイナリを上書きしてしまうのですが.
</heading>
<p>ええ, それが一般的な考え方です. 名前が示しているように
``make world'' はすべてのシステムのバイナリを一から作り直しますので,
結果としてクリーンで一貫性のある環境を得ることができます
(これがそれだけ長い時間がかかる理由です).
<p>環境変数 <tt/DESTDIR/ を ``<tt/make world/'' や ``<tt/make
install/'' を実行する時に定義しておくと, 新しく作られたバイナリは
<tt>&dollar;&lcub;DESTDIR&rcub;</tt>を root とみなした
ディレクトリツリーにインストールされます.
あるでたらめな共有ライブラリの変更やプログラムの再構築によって
``<tt/make world/'' は失敗することもあります.
<sect1>
<heading>
システムブート時に ``(bus speed defaulted)'' とメッセージが出ます.
</heading>
<p>アダプテックの 1542 SCSI ホストアダプタはユーザがソフトウェア的に
バスアクセス速度の設定をおこなうことができます. 以前のバージョンの
1542 ドライバは使用可能な最大の速度を求めてアダプタを
その設定にしようとしました. これは特定のユーザのシステムでは
問題がある事がわかり, 現在ではカーネルコンフィグオプションに
``<tt/TUNE&lowbar;1542/'' が加えられています. これを使用すると,
これが働くシステムではディスクが速くなりますが,
データの衝突が起きて速くはならないシステムもあるでしょう.
<sect1>
<heading>
インターネットアクセスに制限があっても current を追いかけられますか? <label id="ctm">
</heading>
<p>はい, <url url="../handbook/ctm.html" name="CTM システム ">を使って
ソースツリー全体のダウンロードを<tt/おこなわず/に追いかけることができます.
<sect1>
<heading>どのようにして配布ファイルを 240kバイトに分割しているのですか?</heading>
<p>比較的新しい BSDベースのシステムでは split に任意のバイト境界で
分割する ``<tt/-b/'' オプションがあります.
<p>以下は <tt>/usr/src/Makefile</tt> からの例です.
<verb>
bin-tarball:
(cd $&lcub;DISTDIR&rcub;; \
tar cf - . \
gzip --no-name -9 -c | \
split -b 240640 - \
$&lcub;RELEASEDIR&rcub;/tarballs/bindist/bin_tgz.)
</verb>
<sect1>
<heading>私はカーネルに拡張をおこないました. 誰に送ればいいですか? </heading>
<p><url url="../handbook/contrib.html"
name="ハンドブックの「貢献の仕方 (Contributing to FreeBSD)」の章">
を参照してください.
<p>あなたのアイディアに感謝します!
<sect1>
<heading>PnP ISA カードの検出と初期化はどのようにおこなうのですか? </heading>
<p><url url="mailto:uhclem@nemesis.lonestar.org"
name="Frank Durda IV"> 氏より:
<p>要点は, ホストが認識されていないボードを探す時に, すべての
PnP ボードが応答することのできる少数の I/O ポートがあるという
ことです. それにより, PnP プローブルーチンが開始したとき, PnP
ボードが存在するなら, すべての PnP ボードは自分のモデル番号を
返します. そのポートを I/O read するとプローブルーチンは
問いに対するワイアード-OR された ``yes'' を得ます. この場合は
少なくとも 1ビットが ON になります. そして, プローブルーチンは
モデル ID (Microsoft/Intel によって割り当てられています)
が X より小さいボードを ``オフライン'' にすることができます.
この操作をおこない, 問い合わせに応答しているボードがまだ
残っているかどうかを調べます. もし ``<tt/0/'' が返ってくるなら X
より大きな ID を持つボードはないことになります. 今度は ``X''
よりも小さな値を持つボードについて問い合わせます. もしあるのであれば,
プローブルーチンはモデル番号が X より小さいことを知ります.
今度は, X-(limit/4) より大きな値を持つボードをオフラインにして
問い合わせを繰り返します. この ID の範囲による準バイナリサーチを
十分繰り返すことにより, プローブルーチンはマシンに存在するすべての
PnP ボードの値を最終的に得ることができます. その繰り返しの回数は
2^64 よりはるかに少ない回数です.
<p>ID は二つの 32-bit (つまり 64bit) フィールド + 8 bit
チェックサムからなります. 最初の 32 bits はベンダの識別子です.
これは公表されてはいませんが, 同一のベンダから供給されている
異なるタイプのボードでは異なる 32-bit ベンダ ID を持つことが
できるように考えられます. 製造元を特定するだけのために 32 bits
はいくらか過剰です.
<p>下位の 32 bits はシリアル番号, イーサネットアドレスなどの
ボードを特定するものです. ベンダは上位 32 bits が異なっていない
のであれば下位 32 bits が同一である 2枚目のボードを製造することは
ありません. したがって, 同じタイプの複数のボードをマシンに
いれることができ, この場合でも 64 bits 全体ではユニークです.
<p>32 bit のフィールドはすべてを 0 にすることはできません.
これは初期化のバイナリサーチの間ワイアード-OR によって 0 ではない
ビットを参照するからです.
<p>システムがすべてのボードの与えられた ID を認識すると,
それぞれのボードに対応した処理を一つずつ (同一の I/O ポートを通して)
おこないます. そして, 利用できる割り込みの選択などのボードが必要
とするリソースを検出します. すべてのボードについてこの情報を集めます.
<p>この情報はハードディスク上の ECU ファイルなどの情報とまとめられ,
マザーボードの BIOS にも結合されます. マザーボード上のハードウェア
への ECU と BIOS PnP のサポートは通常は統合されていますが,
周辺機器については真の PnPであるとはいえません.
しかし, BIOS の情報に ECU の情報を加えて調査することで,
プローブルーチンは PnP デバイスが再配置できなくなることを
避けることができます.
<p>それから, 再度 PnP デバイスにアクセスし, I/O, DMA, IRQ,
メモリマップアドレスの設定をします. デバイスはこのアドレスに
見えるようになり, 次にリブートするまでこの位置を占めます. しかし,
あなたの望む時に移動させることが不可能であるといっている
わけではありません.
<p>以上の話では大きく単純化をしてありますが, 基本的な考え方は得
られたでしょう.
<p>マイクロソフトはボードのロジックが 対立するI/O サイクルでは
デコードしていない (訳注: おそらく read 時しかデコードされていず
write 時はポートが空いているという意味でしょう)
プライマリプリンタのステータスポートのいくつかを PnP のために
占有しました. 私は初期の PnP の提案レビュー時に IBM 純正の
プリンタボードでステータスポートの write のデコードがされている
ということに気がつきましたが, MS は ``tough (頑固, 不運,
無法な)'' と言っています. そしてプリンタのステータスポートへ
アドレスの設定のために write をおこなっています. また,
そのアドレス + <tt/0x800/と read のための 3番目の I/O ポートが
<tt/0x200/ から <tt/0x3ff/ の間のどこかに置かれるでしょう.
<sect1>
<heading>FreeBSD は, Intel 以外のアーキテクチャをサポートしないんですか? </heading>
<p>いくつかのグループが, FreeBSD の他のアーキテクチャのサポートに関心を
示しており, 現在数人が DEC の協力を得て FreeBSD の ALPHA アーキテクチャへの
移植に取り組んでいます. 新しいアーキテクチャに関する一般的な議論は
<tt>&lt;platforms@FreeBSD.ORG&gt;</tt> をご利用ください.
<sect1>
<heading>デバイスドライバを開発したので, メジャー番号が必要です. </heading>
<p>これは, 開発したドライバを公開するかどうかに依存します.
公開するのであれば, ドライバのソースコード, <tt>files.i386</tt> の変更,
コンフィグファイルのサンプル, デバイスが使うスペシャルファイルを作成する
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?MAKEDEV" name="MAKEDEV">
のコードを私たちに送ってください. 公開するつもりがない場合, ライセンスの
問題により公開できない場合は, キャラクタメジャー番号 32 もしくは
ブロックメジャー番号 8 が, このような目的のために予約されています.
これらの番号を使用してください. どちらの場合であれ, ドライバに関する情報を
<tt>&lt;hackers@FreeBSD.ORG&gt;</tt> に流して頂けると助かります.
</sect>

439
ja_JP.EUC/FAQ/hardware.sgml Normal file
View file

@ -0,0 +1,439 @@
<!-- $Id: hardware.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.1 -->
<sect>
<heading>ハードウェアコンパチビリティ<label id="hardware"></heading>
<p><em>訳: &a.nishika;.<newline>12 November 1997.</em>
<sect1>
<heading>FreeBSD は, どんなハードディスクドライブをサポートしているのですか?</heading>
<p>FreeBSD は, EIDE と SCSI ハードディスクドライブをサポート
しています (互換コントローラも含みます: 次の節参照). また
オリジナルの "Western Digital" インタフェースを使用している
すべてのドライブも (MFM, RLL, ESDI, もちろん IDE も)
サポートしています. 独自仕様のインタフェースを使用する
ESDI コントローラでは動作しないものがあり, WD1002/3/6/7
とその互換インタフェースと衝突します.
<sect1>
<heading>どの SCSI コントローラをサポートしているのですか?</heading>
<p>FreeBSD は, 以下の SCSI コントローラをサポートしています:
<descrip>
<tag/Adaptec/
AH-1505 &lt;ISA&gt; <newline>
AH-152x シリーズ &lt;ISA&gt; <newline>
AH-154x シリーズ &lt;ISA&gt; <newline>
AH-174x シリーズ &lt;EISA&gt; <newline>
Sound Blaster SCSI (AH-152x 互換) &lt;ISA&gt; <newline>
AH-2742/2842 シリーズ &lt;ISA/EISA&gt; <newline>
AH-2820/2822/2825 シリーズ (Narrow/Twin/Wide) &lt;VLB&gt; <newline>
AH-294x および aic7870 MB コントローラ (Narrow/Twin/Wide) &lt;PCI&gt;
<newline>
AH-394x (Narrow/Twin/Wide)
<tag/Buslogic/
BT-445 シリーズ &lt;VLB&gt; (これは, <ref id="bigram"
name="16 MB を越える容量のメモリを載せたマシン">の節で
引き合いにも出されるカードの一つです.)
<newline>
BT-545 シリーズ &lt;ISA&gt; <newline>
BT-742 シリーズ &lt;EISA&gt;<newline>
BT-747 シリーズ &lt;EISA&gt;<newline>
BT-946 シリーズ &lt;PCI&gt; <newline>
BT-956 シリーズ &lt;PCI&gt; <newline>
<tag/Future Domain/
TMC-950 シリーズ &lt;ISA&gt; <newline>
<tag/PCI Generic/
NCR 53C81x ベースの SCSI コントローラ &lt;PCI&gt; <newline>
NCR 53C82x ベースの SCSI コントローラ &lt;PCI&gt; <newline>
NCR 53C860/75 ベースの SCSI コントローラ &lt;PCI&gt; <newline>
<tag/ProAudioSpectrum/
Zilog 5380 ベースの SCSI コントローラ &lt;ISA&gt; <newline>
Trantor 130 ベースの SCSI コントローラ &lt;ISA&gt; <newline>
<tag/DTC/
DTC 3290 EISA SCSI コントローラ (AHA-154x エミュレーション).<newline>
<tag/Seagate/
ST-01/02 シリーズ &lt;ISA&gt;<newline>
<tag/UltraStor/
UH-14f シリーズ &lt;ISA&gt;<newline>
UH-24f シリーズ &lt;EISA&gt; <newline>
UH-34f シリーズ &lt;VLB&gt;<newline>
<tag/Western Digital/
WD7000 &lt;ISA&gt; &lt;No scatter/gather&gt;
</descrip>
<sect1>
<heading>どんな CD-ROM ドライブをサポートしているのですか?</heading>
<p>サポートされている SCSI コントローラに接続できる SCSI
ドライブすべてをサポートしています.
<p>また, 以下の専用 CD-ROM インタフェースもサポートしています.
<itemize>
<item>ミツミ LU002 (8bit), LU005 (16bit) および FX001D (16bit 2倍速).
<item>ソニー CDU 31/33A<newline>
<item>Sound Blaster 非 SCSI タイプの CD-ROM<newline>
<item>松下 / Panasonic CD-ROM<newline>
<item>ATAPI 互換の IDE CD-ROM<newline>
</itemize>
<p>SCSI でないカードはすべて, SCSI ドライブよりも極めて動作速度が
遅いことが知られており, ATAPI CD-ROM には動作しないものもあるようです.
<p>Walnut Creek の FreeBSD 2.2 CD-ROM からは CD からの直接ブートが
サポートされています.
<sect1>
<heading>ZIP ドライブをサポートしていますか?</heading>
<p>もちろん, FreeBSD は SCSI ZIP ドライブ (外付け) をサポートしています.
ZIP ドライブは SCSI ID を 5 か 6 に設定した状態でなら使用できますが,
もし SCSI ホストアダプタの BIOS がサポートしてさえいれば
ZIP ドライブからブートさせることもできます. 私はどのホストアダプタが
SCSI ID を 0 や 1 以外に設定したデバイスからブートできるのか知りませんが...
ドキュメントを参照してください (うまくいった場合は教えてください).
<p>パラレル ZIP ドライブはサポートされていません. まだ ZIP ドライブを
購入していないのなら, SCSI の ZIP ドライブを購入することをおすすめします...
同程度の価格で, よりよいパフォーマンスが得られます. それにパラレルポートから
ブートするなんて考えられないでしょう.
<p>すでにパラレル ZIP ドライブを持っているのであれば,
フランスの
<url url="http://www.prism.uvsq.fr/~son/ppa3.html"
name="Nicolas Souchu の home page">
に Linux のドライバがあります.
<p>それから <ref id="jaz" name="リムーバブルドライブに関する注意">および
<ref id="disklabel" name="「フォーマット」に関する注意">についても
確認しておいてください.
<sect1>
<heading>
では, JAZ や EZ, それからその他のリムーバブルドライブはサポートしていますか?
</heading>
<p>FreeBSD では, IDE バージョンの EZ ドライブを除くすべての SCSI デバイスは,
SCSI のディスクと同等に扱われます. また IDE EZ は IDE ドライブと同等となります.
<p><label id="jaz">システム稼働中のメディア交換について FreeBSD が
どれほどうまく動くか定かではありません. もちろんメディアを入れ替える前に
そのドライブをマウント解除しなければいけないでしょうし,
FreeBSD がそれらを認識するにはブート時に外部ユニットにも電源が投入されている
ことを確認しなければいけないでしょう.
<p><ref id="disklabel" name="「フォーマット」に関する注意">も参照.
<sect1>
<heading>どのマルチポートシリアルカードをサポートしていますか?</heading>
<p>一覧は
<htmlurl url="../handbook/install:misc.html"
name="その他のデバイス"> の節にあります.
<p>無名のカードにもうまく動くものがあり,
特に AST 互換といわれているものに多く見られます.
<p>カード設定の詳細な情報は,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?sio"
name="sio"> オンラインマニュアルを参照してください.
<sect1>
<heading>珍しいバスマウスを持っているのですが, どのように設定すればいいのですか?</heading>
<p>FreeBSD は Logitech と ATI のグラフィックアダプタカードに付属している
バスマウスをサポートしています.
これらを使用するには, カーネルコンフィグレーションファイルに以下の行を加えて
再コンパイルする必要があります.
<verb>
device mse0 at isa? port 0x23c tty irq5 vector mseintr
</verb>
<sect1>
<heading>
PS/2 (キーボードマウス) を使うには, どのように設定すればいいのですか?
<label id="ps2mouse">
</heading>
<p>あなたの使っている FreeBSD が比較的新しいバージョンのものなら,
インストールの時に, 単にカーネルのコンフィグレーションのメニュー上で
PS/2 マウスを有効化するだけです, あるいは後で boot: プロンプト上で
-c を指定することでもメニューは現れます.
デフォルトでは無効に設定されていますので, 明示的に
有効化してあげないといけません.
<p>あなたの使っている FreeBSD が比較的古いものなら,
カーネルコンフィグレーションファイルに以下の行を加えて
カーネルを再コンパイルする必要があります.
<verb>
device psm0 at isa? port "IO_KBD" conflicts tty irq 12 vector psmintr
# Options for psm:
options PSM_CHECKSYNC #checks the header byte for sync.
</verb>
<p>カーネルの再構築についてよく知らないのであれば,
<url url="../handbook/kernelconfig.html"
name="ハンドブックの FreeBSD カーネルのコンフィグレーション">
を参照してください.
<p>ブート時にカーネルが psm0 を検出したら, psm0 のエントリが /dev
の中にあることを確認してください. 以下のようにします.
<verb>
cd /dev; sh MAKEDEV psm0
</verb>
<p>これは root でログインしているときにおこなってください.
<sect1>
<heading>
ラップトップ PC のマウス/トラックボール/タッチパッドは使えますか?
</heading>
<p><ref id="ps2mouse" name="直前の質問に対する答え"> を参照してください.
加えて, <ref id="pao" name="こちら"> にあるモーバイルコンピューティングの
ページもご覧ください.
<sect1>
<heading>どんなテープドライブをサポートしていますか?</heading>
<p>FreeBSD は SCSI, QIC-36 (QIC-02 インタフェース付き) および
QIC-40/80 (フロッピーベース) テープドライブをサポートしています.
これらには 8-mm (Exabyte と呼ばれています) や DAT ドライブも含まれています.
QIC-40/80 ドライブは遅いことが知られています.
<p>初期の 8-mm ドライブの中には SCSI-2 とまったく互換性を持たないものがあります.
これらは FreeBSD 上では動作しません.
<sect1>
<heading>どんなテープチェンジャーをサポートしていますか?</heading>
<p>FreeBSD 2.2 は <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ch(4)" name="ch">
デバイスと <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?chio" name="chio">
コマンドを使用した SCSI チェンジャーをサポートしています.
実際のチェンジャーの制御方法の詳細は,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?chio"
name="chio"> のマニュアルページにあります.
<p>使用している製品が, <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/ports.cgi?amanda"
name="AMANDA"> などのようにチェンジャーに対応済みのものでない場合は,
次のことについて留意してください.
それらの製品は任意のポイント間のテープの移動を制御するだけなので,
テープがどのスロットに入っているか, 現在ドライブにあるテープが
どのスロットに戻るべきかを把握しておく必要があります.
<sect1>
<heading>どんなサウンドカードをサポートしていますか?</heading>
<p>FreeBSD は SoundBlaster, SoundBlaster Pro, SoundBlaster 16,
Pro Audio Spectrum 16, AdLib それから Gravis UltraSound サウンドカードを
サポートしています. MPU-401 やその互換カードも機能に制限はあるものの
サポートされています. SoundBlaster 16 ASP カードはまだサポートされていません.
マイクロソフトサウンドシステムもサポートされています.
<p><bf/注/ これらはサウンドについてのみの話です! これらのドライバは
CD-ROM, SCSI, カード上にあるジョイスティックをサポートしていません
(SoundBlaster は例外です). SoundBlaster SCSI インタフェースと非 SCSI
CD-ROM はサポートしていますが, そのデバイスからはブートできません.
<sect1>
<heading>どんなネットワークカードをサポートしていますか?</heading>
<p>より完全な一覧については <htmlurl url="../handbook/install:nics.html"
name="イーサネットカード"> の節を参照してください.
カードごとの必要なドライバが一覧表になっていないので,
以下の不完全な一覧でまとめてみます.
<descrip>
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?de(4)"
name="de"> driver/
DEC DC21x40 およびそれらと互換性のある PCI コントローラ<newline>
(21140 100bT カードを含みます) <newline>
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ed(4)"
name="ed"> driver/
NE2000 および 1000<newline>
WD/SMC 8003, 8013 および Elite Ultra (8216)<newline>
3Com 3c503 <newline>
HP 27247B および 27252A <newline>
および 上に挙げたもののクローン <newline>
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?le(4)"
name="le"> driver/
DEC EtherWORKS II および EtherWORKS III コントローラ. <newline>
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ie(4)"
name="ie"> driver/
AT&amp;T EN100/StarLAN 10 <newline>
3COM 3c507 Etherlink 16/TP<newline>
NI5210 <newline>
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?is(4)"
name="is"> driver/
Isolan AT 4141-0 <newline>
Isolink 4110 <newline>
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?el(4)"
name="el"> driver/
3com 3c501 (Multicast や DMA はサポートされていません)
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?eg(4)"
name="eg"> driver/
3com 3c505 Etherlink/+
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ze(4)"
name="ze"> driver/
IBM PCMCIA クレジットカードアダプタ
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?lnc(4)"
name="lnc"> drive/
Lance/PCnet カード (Isolan, Novell NE2100, NE32-VL)(*)
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ep(4)"
name="ep"> driver/
3com 3c509 (カードの PNP サポートを無効化しなければなりません)
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ix(4)"
name="ix"> driver/
Intel InterExpress
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?cx(4)"
name="cx"> driver/
Cronyx/Sigma multiport Sync/Async (Cisco および PPP framing)
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?zp(4)"
name="zp"> driver/
3Com PCMCIA Etherlink III (通称 3c589) (A-C のみ)
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?fea(4)"
name="fea"> driver/
DEC DEFEA EISA FDDI コントローラ
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?fpa(4)"
name="fpa"> driver/
DEC DEFPA PCI FDDI コントローラ
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?fe(4)"
name="fe"> driver/
Fujitsu MB86960A/MB86965A Ethernet カード
</descrip>
<p><bf/注/ (*) の印のついたドライバは問題があることが知られています.
<p><bf/注/ 3C598D はまだサポートされて「いません」.
<p><bf/注/ PLIP (パラレルライン IP) もサポートしています.
現時点では別のバージョンのものについては互換性を持っていませんが,
近い将来直していこうと考えています. lp(4) のマニュアルページの説明を
参照してください.
<p><bf/注/ これらのカードの中には コンフィグレーションソフトウェアを使用するために
ハードディスク上に DOS パーティションを作成する必要のあるものがあります.
ソフトウェアによって構成されたカードの場合は, 製造元が供給するドライバを使う
別の OS で実行させる前に, ハードリセットをおこなう必要があるかもしれません.
完全な電源再投入まで必要な場合もあります.
<sect1>
<heading>数値演算コプロセッサを持っていません - 何かまずいでしょうか? </heading>
<p><tt /注意/ これらは 386/486SX/486SLC を持っている場合に影響します
- ほかのマシンでは CPU に内蔵されています.
<p>一般にこれらは問題とはなりません. しかし, 数値演算エミュレーションコードの
パフォーマンスか正確さのいずれかを選択する状況があります.
(<ref id="emul" name="FP エミュレーション"> についての節をご覧ください).
とくに, X 上で弧を描く際にとても遅くなることでしょう.
数値演算コプロセッサを購入されることを強くおすすめします.
とても役立つことでしょう.
<p><bf/注/ 他の数値演算コプロセッサよりも優れたコプロセッサもあります.
これは言いにくいことなのですが, Intel を買うために躍起になる人もいないでしょう.
それが FreeBSD 上で動くという確信がないのなら, クローンにご用心を.
<sect1>
<heading>2.x で, 他にどのドライバがサポートされていますか?</heading>
<p>以下に示すものは上記に属さないドライバのリストです.
<descrip>
<tag><tt/b004.c/</tag>
B004 互換の Transputer ボード用ドライバ <newline>
<tag>``ctx'' driver</tag>
CORTEX-I Frame grabber 用ドライバ <newline>
<tag>``gp'' driver</tag>
National Instruments AT-GPIB および<newline>
AT-GPIB/TNT board 用ドライバ
<tag>``pca'' driver</tag>
PC スピーカからオーディオファイルを演奏させるためのドライバ
<tag>``spigot'' driver</tag>
Creative Labs の Video Spigot 用ドライバ
<tag><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?gsc(4)"
name="gsc"> driver</tag>
Genuis GS-4500 ハンドスキャナ用ドライバ
<tag><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?joy(4)"
name="joy"> driver</tag>
ジョイスティック用ドライバ
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?labpc(4)"
name="labpc"> driver/
National Instrument's Lab-PC および Lab-PC+ 用ドライバ
<tag/``uart'' driver/
MIDI 用スタンドアロン 6850 UART
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?psm(4)"
name="psm"> driver/
PS/2 マウスポート
<tag><tt/tw.c/</tag>
X-10 POWERHOUSE 用ドライバ <newline>
</descrip>
<!--
<sect1>
<heading>I am about to buy a new machine. What do you recommend?</heading>
<p>See the <url url="../handbook/hw.html" name="hardware section">
of the handbook for general tips if you're going to build it
yourself, otherwise see the
FreeBSD <url url="http://www.freebsd.org/commercial/hardware.html"
name="Hardware vendors"> page for various companies who offer
FreeBSD compatible systems.
-->
<sect1>
<heading>パワーマネージメント機能付きのラップトップ PC を持っています. </heading>
<p>FreeBSD は一部のマシンの APM をサポートしています.
<tt/LINT/ カーネルコンフィグファイル の
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?apm" name="APM">
の部分をご覧ください.
</sect>

476
ja_JP.EUC/FAQ/install.sgml Normal file
View file

@ -0,0 +1,476 @@
<!-- $Id: install.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.1 -->
<sect>
<heading>インストール<label id="install"></heading>
<p><em>訳: &a.iwasaki; <newline>&a.murata; .<newline>8 November 1997.</em>
<sect1>
<heading>
FreeBSD を入手するにはどのファイルをダウンロードすればいいですか?
</heading>
<p>通常は <em>floppies/boot.flp</em> というファイルの
フロッピーディスクイメージが一つだけ必要になります. 1.44MB の
フロッピーディスクに書き込み, そこからブートしてその他のファイル群を
ダウンロードします (インストールプログラムが TCP/IP 接続, テープ, CD-ROM,
フロッピーディスク, DOS パーティションなど, インストールに必要なもの
すべてに関する処理を担当します).
<p>この手続きの完全な説明と, 一般的なインストール時の問題については
<url url="../handbook/install.html" name="ハンドブックのインストールの節">
を参照してください.
<sect1>
<heading>FreeBSD のインストールについての説明書はどこにありますか?</heading>
<p>インストールの説明書は次のところにあります.
<url url="../handbook/install.html"
name="ハンドブックの「FreeBSD のインストール」の章">
<sect1>
<heading>FreeBSD を動作させるには何が必要ですか?</heading>
<p>386 以上の PC, 5MB 以上の RAM, そして最低 60MB の
ハードディスク容量が必要となります. ローエンドの MDA カード
でも動作しますが, X11R6 を使うには VGA かそれ以上のビデオカード
が必要となります.
<p><ref id="hardware" name="ハードウェアコンパチビリティ">
の節も併せてご覧ください.
<sect1>
<heading>4 MB しかメモリがないのですが, インストールできますか?</heading>
<p>4MB のシステムにインストールできた FreeBSD の最新版は
FreeBSD 2.1.7 でした. 2.2 のように, 2.2 などのより新しいバージョンの
FreeBSD は新規のインストールに最低 5MB は必要になります.
<p>インストールプログラムが 4MB では動作しないだけで, 3.0 を含む
FreeBSD のすべてのバージョンは 4MB の RAM で動作可能です.
インストールする時だけさらに 4MB 追加しておき, システムが
セットアップされて動作するようになった後に, また 4MBを取り出して
もとに戻すこともできます. あるいは 4MB より多くメモリを搭載
したシステムにディスクを持っていき, そのマシンでインストール
した後にディスクを戻すこともできます.
<p>また, FreeBSD 2.1.7 でも 4MB ではインストールできない場合も
あります. 正確には, 640KB のベースメモリ + 3MB の拡張メモリ
ではインストールはできません. もしマシンのマザーボードが
640KB から 1MB の領域で「失われた」メモリを再マップできる
場合は, FreeBSD 2.1.7 をインストールできるかもしれません.
<p>BIOS のセットアップ画面で, `remap' のオプションを探して
有効 (Enable) にしてみてください. また, ROM shadowing を無効
(Disable) にしておかなくてはなりません.
<p>簡単なやり方としては, インストールする時だけあと 4MB 追加
しておく方法があります. 必要なオプションだけを選択して
カスタムカーネルを構築し, また 4MB を取り出してもとに戻せば
いいのです.
<p>また, 2.0.5 をインストールして, それから 2.1.7 のインストーラ
の ``upgrade'' オプションでシステムを 2.1.7 へアップグレード
するというやり方もあります.
<p>インストールしたあとでカスタムカーネルの構築をした場合, 4MB
でも動作します. 2MBでブートに成功した人もいます. (でもその
システムはほとんど使いものになりませんでした :-))
<sect1>
<heading>
自分用のインストールフロッピーを作るには?
</heading>
<p>現在はカスタムインストールフロッピーディスク「だけ」を作る方法はありません.
カスタムインストールフロッピーディスクイメージを含む, release 環境全体を
新たに作る必要があります. <tt>/usr/src/release/floppies/Makefile</tt>
にあるコードでフロッピーディスクイメージ「だけ」を作れるはずですが,
まだ完全なものにはなっていません.
<p>カスタムの release 環境をつくるには<ref id="custrel" name="ここ">
の指示にしたがってください.
<sect1>
<heading>自分の PC に複数のオペレーティングシステムを入れるには?</heading>
<p><url url="../tutorials/multios/multios.html"
name="multi-OS のページ"> をご覧ください.
<sect1>
<heading>同じマシンで Windows 95 と共存できますか?</heading>
<p>まず Windows 95 をインストールして, そのあとで FreeBSD を
インストールしてください. FreeBSD のブートマネージャが Win95
と FreeBSD のブート管理をしてくれるようになります.
Windows 95 を後にインストールした場合はひどいことに,
問い合わせることもなくブートマネージャを上書きしてしまいます.
そうなってしまった場合は次の節をご覧ください.
<sect1>
<heading>
Windows 95 がブートマネージャを潰しちゃった! どうやって戻すの?
</heading>
<p>ブートマネージャの再インストールの方法として, FreeBSD では
以下に示す二通りの方法が用意されています:
<itemize>
<item>DOS を起動し, FreeBSD の配布物の中にある tools/ ディレクトリ
へ移動し, <bf>bootinst.exe</bf> を探してみてください.
そして次のように実行してください:
<p><bf>bootinst.exe boot.bin</bf>
<p>ブートマネージャが再インストールされます.
<item>FreeBSD のブートフロッピーディスクから起動し, 「カスタム」
インストールメニューを選択し, 続いて「パーティション」を
選択します. ブートマネージャがインストールされていたドライブ
(多分最初のもの) を選択し, パーティションエディタにたどり着いたら,
(何も変更せず) そのまま (W)rite を指定します. 確認のメッセージ
が出ますので「はい」と答え, ブートマネージャ選択の画面で確実に
"Boot Manager" を選択します.
これでブートマネージャがディスクに再び書き込まれます.
インストールメニューから抜けてリブートするとハードディスクは
元通りになります.
</itemize>
<sect1>
<heading>不良ブロックのあるディスクにインストールできますか?</heading>
<p>FreeBSD の不良ブロックの扱い (<htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?bad144" name="bad144">
コマンド) は,
(ひいき目に見ても) 100&percnt; 完全ではなく, 残念ながら
多数の不良ブロックのある IDE や ESDI ドライブは FreeBSD
では使用できないと言わざるをえません! でも, 非常に多くの IDE
ベースのシステムで動作しているようですので, 簡単にあきらめて
しまう前にとりあえず試してみましょう.
<p>不良ブロックのある SCSI ドライブの場合は,
<ref id="awre" name="この回答"> を参照してください.
<sect1>
<heading>インストーラからブートしたら変なことになりました!</heading>
<p>インストーラからブートしようとしたときに, マシンが固まってし
まうとか自然とリブートしてしまうといった現象であれば,
次の三つの項目を確認してください:-
<enum>
<item>新品の, フォーマットしたての, エラーフリーの
フロッピーディスクを使っていますか? (三年間もベッドの下に
放置されていた雑誌の付録みたいなやつではなくて,
買ってきたばかりの新品が好ましいですね)
<item>フロッピーイメージをバイナリモードでダウンロード
しましたか? (困った顔をしないでください. 私たちの中
で一番優秀な人でさえ, 少なくとも一回はバイナリファイルを
ASCII モードで思いがけずダウンロードしたことがあるのです!)
<item>Windows95 や Windows NT のような最近ご流行の
オペレーティングシステムを使用している場合, システムを
シャットダウンしてありのままの本物の DOS を再起動
しましたか? これらの OS は, ディスク作成プログラム
のようなハードウェアに直接書き込みをおこなうプログラムに
干渉できます: GUI の中の DOS シェル内部で動作している
場合でも, この問題は発生します.
</enum>
<p>また, Netscape でブートイメージをダウンロードする場合も問題
があることが報告されていますので, できれば別の FTP クライアント
を使うのがよいでしょう.
<sect1>
<heading>あれ! テープからインストールできません!</heading>
<p>2.1.7R をテープからインストールする場合, tar ブロックサイズ
を 10 (5120 バイト) にしたテープを作る必要があります.
デフォルト の tar ブロックサイズは 20 (10240 バイト) で,
このデフォルトサイズで作られたテープでは 2.1.7R を
インストールすることはできません. もしこうしたテープを使うと,
レコードサイズが大き過ぎるというエラーが起きることになります.
<sect1>
<heading>
ラップトップ PC に PLIP (パラレルライン IP) 経由でインストールできますか?
</heading>
<p>次のようにして二つのコンピュータを Laplink パラレルケーブル
を通して接続してください:
<verb>
+----------------------------------------+
|A-name A-End B-End Descr. Port/Bit |
+----------------------------------------+
|DATA0 2 15 Data 0/0x01 |
|-ERROR 15 2 1/0x08 |
+----------------------------------------+
|DATA1 3 13 Data 0/0x02 |
|+SLCT 13 3 1/0x10 |
+----------------------------------------+
|DATA2 4 12 Data 0/0x04 |
|+PE 12 4 1/0x20 |
+----------------------------------------+
|DATA3 5 10 Strobe 0/0x08 |
|-ACK 10 5 1/0x40 |
+----------------------------------------+
|DATA4 6 11 Data 0/0x10 |
|BUSY 11 6 1/0x80 |
+----------------------------------------+
|GND 18-25 18-25 GND - |
+----------------------------------------+
</verb>
<p>また, <ref id="pao" name="この"> Mobile Computing についての
ページもご覧ください.
<sect1>
<heading>
ハードディスクドライブには, どのジオメトリを使うべきでしょうか?
<label id="geometry">
</heading>
<p>(ここでディスクの「ジオメトリ」とは, ディスクのシリンダ,
ヘッダ, トラック当りのセクタの数を意味しています - 便宜上,
C/H/S とすることにします. これはディスクのどの領域で読み書きを
おこなうかを PC の BIOS が決定する手段となります.)
<p>これについてはある理由のために, 誤解されている点が多いようです.
まず最初に, FreeBSD はディスクブロックで動作しているため,
SCSI ドライブの<tt /物理的/なジオメトリという言い方は,
まったく見当違いのものです. 事実, セクタの密度はディスク
によってまちまちであるため, 物理的なジオメトリというものは
存在しません - 製造者が「本当の」物理的なジオメトリと公表
しているものは通常, 彼らが検査して得た最小の使用不可容量の
結果のジオメトリのことです. IDE の場合は, FreeBSD は C/H/S
で動作しますが, 最近のドライブすべては同様にこれを内部で参照
するブロックに変換しています.
<p>すべての問題は<tt /論理的な/ジオメトリです - これは BIOS が
そのディスクのジオメトリについて調べた際に取得されるものであり,
その後のディスクへのアクセスに使用します. FreeBSD はブート時に
BIOS を使用するため, これを正しく取得することは非常に重要な
ことなのです. 実際に, ディスク上に複数のオペレーティング
システムがある場合は, ジオメトリはどこからでも同じように解釈
される必要があり, さもないとブートの際に深刻な問題になります.
<p>SCSI ディスクでは, 使用するジオメトリはコントローラの拡張 BIOS
トランスレーションが有効になっているかどうかによります (``&gt;1GB の
DOS ディスクドライブのサポート'' とも呼ばれます).
無効になっている場合, N シリンダ, 64 ヘッド, 32 セクタ/トラック
を使用しますが, ここで `N' は MB 単位のディスク容量です.
例えば, 2GB ディスクは見かけ上 2048 シリンダ, 64 ヘッド,
32 セクタ/トラックとなります.
<p>それが「有効」になっており (MS-DOS ではこの方法で, ある制限
を回避する場合もあります), ディスク容量が 1GB を越える場合は,
M シリンダ, 63 ヘッド (64 「ではなく」), 255 セクタ/トラック
を使用します. `M' は MB 単位のディスク容量を 7.844238 (!)
で割った値となります. ということで, 2GB ディスクの例では,
261 シリンダ, 63 ヘッド, 255 セクタ/トラックとなります.
(訳注: 以上は Adaptec 社と NCR 社製の SCSI アダプタの場合です.
SCSI アダプタによって変換の数値が変わってくるのでマニュアルを
参照してください.)
<p>これについてよく分からない場合や FreeBSD がインストール中に
正しくジオメトリを取得できない場合, これを回避するもっとも
簡単な方法はディスクに小さな DOS パーティションを作ることです.
そうすると正しいジオメトリが取得されるはずです (そして,
残しておきたくないとかネットワークカードのプログラミング用に
使いたい場合などには, いつでもパーティションエディタで DOS
パーティションを削除することができます).
<p>もう一つの方法として, FreeBSDと一緒にに配布されているフリー
で使えるユーティリティに ``<tt/pfdisk/''(FreeBSD CD-ROM の
<tt>tools</tt>ディレクトリかいろいろな FTP サイトにあります)
と呼ばれるものがあり, ディスク上の他のオペレーティングシステム
が使用しているジオメトリを調べるのに役立ちます. そして, この
ジオメトリ情報をパーティションエディタに入力することができます.
<sect1>
<heading>ディスクの分割の仕方で何か制限はありますか?</heading>
<p>はい. BIOS がカーネルをブートできるようにルートパーティションが
1024 シリンダ以内にあることを確認する必要があります
(これは FreeBSD ではなく PC の BIOS の制限です).
<p>SCSI ドライブでは, 通常はルートパーティションが最初の 1024MB
に収まっていることが前提となります (または拡張 BIOS トランスレーション
が有効になっている場合は最初の 4096MB - 他の質問をご覧ください).
IDE でそれに相当する値は 504MB となります.
(訳注: E-IDE 対応の BIOS 搭載マシンの場合は IDE の 504MB という
制限はありません.)
<sect1>
<heading>
大容量ディスクを持っていますが, ディスクマネージャは使えますか?
</heading>
<p>FreeBSD は Ontrack Disk Manager を認識し, これを考慮にいれます.
他のディスクマネージャはサポートしません.
<p>ディスク全体を FreeBSD で使いたい場合は, ディスクマネージャ
は必要ありません. BIOS が扱える容量いっぱいで (通常は 504MB)
ディスクの設定をおこなうと, FreeBSD は実際の容量を算出する
はずです. MFM コントローラ付きの古いディスクを使っている場合は,
FreeBSD に使用するシリンダ数を詳細に指定する必要があります.
<p>FreeBSD と他のオペレーティングシステムが入っているディスクを
使用したい場合は, ディスクマネージャなしでもできるでしょう:
FreeBSD のブートパーティションと他のオペレーティングシステム
用のスライスが最初の 1024 シリンダ内に収まっている事を確認
するだけです. 気になる方は, ブートパーティションを 20 メガバイト
ぐらいにして大きめにするととよいでしょう.
<sect1>
<heading>
FreeBSD のブート時に ``Missing Operationg System'' と表示されます
<label id="missing_os">
</heading>
<p>これは FreeBSD や DOS, そのほかの OS がディスク領域
<ref id="geometry" name="ジオメトリ"> のとらえ方で衝突
しあっていることから起こる典型的な例です. こうなったら
FreeBSD をインストールし直す以外にはありませんが,
他のところで説明した手順にしたがってやれば,
ほぼ間違いなくうまくいくはずです.
<sect1>
<heading>ブートマネージャの `F?' プロンプトが表示されません. </heading>
<p>これはすでに前に質問されている問題のもう一つの症状です. BIOS
のジオメトリと FreeBSD のジオメトリ設定が一致していないのです!
コントローラや BIOS がシリンダの変換 (``&gt;1GB ドライブの
サポート'' とも呼ばれます) をサポートしていたら,
その設定を無効化して FreeBSD をインストールし直してみてください.
<sect1>
<heading>
16MB を越えるメモリを搭載していますが, 何か問題が起こりますか?
<label id="bigram">
</heading>
<p>性能問題以外は無しです. FreeBSD 2.X は bounce-buffer をサポートしており,
バスマスタリングコントローラは 16MB より上のメモリ領域に
アクセスできます. (ISA デバイスを使用している場合のみ必要
となりますが, 一部の EISA と VLB デバイスでも必要な場合
があります.)
<p>また, もっと多くのメモリを搭載している場合, Compaq や利用可能な
メモリサイズを正しく報告しない他の BIOS を使用している場合は,
<ref id="reallybigram" name="&gt;64M マシン"> の節をご覧ください.
<sect1>
<heading>ソースを全部インストールする必要はありますか?</heading>
<p>一般的には「いいえ」です. しかし最低でも, ``<tt/base/''
ソースキット (これにはこの FAQ で述べられているファイルの
いくつかが含まれています) と, ``<tt/sys/'' (kernel) ソースキット
(これにはカーネルのソースが含まれています) をインストール
する事を強くおすすめします. 通常, 何かの実行にソースが必要
になる事はありません. しかし, カーネルをコンフィグレーション
するためのプログラム <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?config" name="config">
を実行する時は例外です.
カーネルのソースをインストールしなくてもよい例として, どこか
別の場所からカーネルのソースを読み込み専用で NFS マウントする
事ができ, またそこから新しいバイナリを作成できるようになって
います. (カーネルソースの制限があるので, 直接 /usr/src を
マウントする事はおすすめできません. それよりもどこか別の
ディレクトリにマウントして, ソースツリーの複製ができるように
適切にシンボリックリンクを張ってください.)
<p>ソースをネットワーク上に持ち, そこからシステムをビルド
するようにしておけば, FreeBSD の将来のリリースへのアップグレード
がずっと簡単になります.
<p>実際にソースのサブセットを選択するには, システムインストール
ツールの「配布ファイル」メニューにある「カスタム」メニュー
を使用します. また, <tt>src/install.sh</tt> スクリプトでも
与える引数によってソース配布ファイルの一部分をインストールできます.
<sect1>
<heading>カーネルは作り直さなくちゃならないんですか?</heading>
<p>カーネルを新しく作り直すのは元々 FreeBSD のインストール時に
どうしても必要なことでした. でも最近のリリースでは, とても
ユーザフレンドリなカーネル設定ツールの恩恵を受けています.
FreeBSD のブートプロンプト (boot:) で "-c" と打てば
ビジュアルな設定画面になり, ほとんどの一般的な ISA カードに
ついてのカーネルの設定をすることができるのです.
<p>今でも, 必要なデバイスドライバだけを組み込んだカーネルを
作ることはよい事とされています. ほんのちょっとだけメモリを
節約できますからね. でもほとんどのシステムでは, もはや
どうしてもやらなくちゃならないことではないのです.
<sect1>
<heading>
アメリカ合衆国国外に住んでいますが, DES 暗号化ソフトウェアは使えますか?
</heading>
<p>DES スタイルの暗号化コードの使用が絶対避けられないものでない
場合は, <bf/よりよいセキュリティ/で輸出規制のない FreeBSD の
デフォルトの暗号化コードが使用できます. FreeBSD 2.0 ではパスワードの
デフォルトのスクランブラは <bf/MD5/ ベースになっています.
これは, パスワード破りのプログラムに対して DES よりも CPU
パワーを要求し, またより長いパスワードを使うことできます.
いまどき <bf/MD5/ ベースの crypt を使用しない理由があるとすれば,
それは FreeBSD とそれ以外のシステムで同じ password エントリを
使用しているぐらいのもんでしょう.
<p>DES 暗号化アルゴリズムを合法的に合衆国国外に持ち出す事
ができないため, 合衆国国外のユーザは合衆国の FTP サイト
から該当するソフトウェア (<tt/secrdist/ の部分) を
持ち出してはいけません.
<p>しかし, これに代わる libcrypt が, オーストラリアの David
Burren によって書かれたソースをベースに作られています.
これは合衆国国外のいくつかの FTP ミラーサイトで公開されています.
この制限の課せられていない libcrypt のソースと, それを
使ったプログラムのバイナリは, 以下の FTP サイトから入手する
事ができます:
<descrip>
<tag/南アフリカ/
<tt>ftp://ftp.internat.freebsd.org/pub/FreeBSD</tt><newline>
<tt>ftp://storm.sea.uct.ac.za/pub/FreeBSD</tt>
<tag/ブラジル/
<tt>ftp://ftp.iqm.unicamp.br/pub/FreeBSD</tt>
<tag/フィンランド/
<tt>ftp://nic.funet.fi/pub/unix/FreeBSD/eurocrypt</tt>
訳注: 日本国内では以下のサイトにあります.
<tag/日本/
<tt>ftp://jaz.jp.freebsd.org/pub/FreeBSD-internat</tt>
</descrip>
<p>この合衆国国外向けの <tt/securdist/ は, 合衆国国内向けの
<tt/securedist/ をちょうど置き換えるように使う事ができます.
この <tt/securedist/ は合衆国国内版のパッケージと同じ方法で
インストールできます (詳しい方法はインストールノートを
ご覧ください). DES 暗号化コードをインストールしたい場合は,
他のアプリケーションをインストールする前に, なるべく早い段階で
インストールしておく必要があります.
<p>合衆国国外のユーザは, お願いですからいかなる暗号化ソフトウェア
も合衆国内からダウンロードしないでください. ダウンロードされた
サイトの管理者は, 法律的にとても難しく困難な立場に立たされる
事になります.
<p>合衆国以外向けの Kerberos も開発されつつあります. 現在の
バージョンは anonymous FTP で <tt>braae.ru.ac.za</tt> から
入手できます.
<p>また, 合衆国国外向けの暗号化ソフトウェアに関する議論のための
<ref id="mailing" name="メーリングリスト">もあります.
より詳しい情報については, メールの本文に ``<tt/help/'' とだけ書いて
<tt>&lt;majordomo@braae.ru.ac.za&gt;</tt> まで送ってください.
</sect>

View file

@ -0,0 +1,78 @@
<!-- $Id: jcontrib.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<sect>
<heading>FreeBSD FAQ 日本語化について<label id="jcontrib"></heading>
<p>FreeBSD 日本語ドキュメンテーションプロジェクトは, FreeBSD 関係の日本語
ドキュメントが少ないことを嘆いた数人の FreeBSD ユーザの提唱によって
1996年2月26日にスタートし, FreeBSD 日本語ハンドブックの作成をはじめとした
活動をおこなってきました.
FreeBSD FAQ の日本語化については, オリジナルの翻訳作業だけでなく
日本国内に固有の話題についても広く情報を集め, 日本の FreeBSD ユーザにとって
真に有益なドキュメントを提供しようと考えています.
オリジナルの FAQ は日毎に更新されており, 私たちもまた
これに追い付くために作業を続けていきます. もちろん, 新しいメンバも大歓迎です.
日本語翻訳版について, 何かお気づきの点がありましたら, &a.doc-jp;
までご連絡ください.
また, もし私たちの作業を手伝ってくれるなら,
<url url="http://www.jp.FreeBSD.ORG/~hanai/doc-jp/"
name="FreeBSD 日本語ドキュメンテーションプロジェクトのページ">
をご覧の上, 是非参加してください.
<sect1>
<heading>翻訳者 (五十音順) </heading>
<p>
<itemize>
<item>&a.arimura
<item>&a.ryo
<item>&a.iwasaki
<item>&a.yoshiaki
<item>&a.kuriyama
<item>&a.koga
<item>&a.motoyuki
<item>&a.nakai
<item>&a.nishika
<item>&a.hanai
<item>&a.kiroh
<item>&a.shou
<item>&a.murata
<item>&a.junkun
</itemize>
<sect1>
<heading>査読者 (五十音順) </heading>
<p>
<itemize>
<item>&a.asami
<item>&a.iwasaki
<item>&a.yoshiaki
<item>&a.ohashi
<item>&a.kuriyama
<item>&a.motoyuki
<item>&a.saeki
<item>&a.hanai
<item>&a.nao
<item>&a.kiroh
<item>&a.hino
<item>&a.shiyama
<item>&a.shou
<item>&a.murata
<item>&a.earth
</itemize>
<sect1>
<heading>作業環境整備 (五十音順) </heading>
<p>
<itemize>
<item>&a.ryo
<item>&a.iwasaki
<item>&a.simokawa
<item>&a.hideyuki
</itemize>
</sect>

103
ja_JP.EUC/FAQ/jmembers.sgml Normal file
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@ -0,0 +1,103 @@
<!-- $Id: jmembers.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!--
翻訳者及び査読者などの名前及び電子メールアドレス
-->
<!ENTITY a.doc-jp "FreeBSD 日本語ドキュメンテーションプロジェクト
<tt><htmlurl url='mailto:doc-jp@jp.FreeBSD.ORG'
name='&lt;doc-jp@jp.FreeBSD.ORG&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.asami "浅見 賢
<tt><htmlurl url='mailto:asami@FreeBSD.ORG'
name='&lt;asami@FreeBSD.ORG&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.nakai "中井 幸博
<tt><htmlurl url='mailto:nakai@mlab.t.u-tokyo.ac.jp'
name='&lt;nakai@mlab.t.u-tokyo.ac.jp&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.koga "こがよういちろう
<tt><htmlurl url='mailto:y-koga@ccs.mt.nec.co.jp'
name='&lt;y-koga@ccs.mt.nec.co.jp&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.iwasaki "岩崎 満
<tt><htmlurl url='mailto:iwasaki@jp.FreeBSD.org'
name='&lt;iwasaki@jp.FreeBSD.org&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.saeki "佐伯 隆司
<tt><htmlurl url='mailto:saeki@jp.FreeBSD.org'
name='&lt;saeki@jp.FreeBSD.org&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.kiroh "はらだ きろう
<tt><htmlurl url='mailto:kiroh@kh.rim.or.jp'
name='&lt;kiroh@kh.rim.or.jp&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.hino "日野 浩志
<tt><htmlurl url='mailto:hino@ccm.cl.nec.co.jp'
name='&lt;hino@ccm.cl.nec.co.jp&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.yoshiaki "内川 喜章
<tt><htmlurl url='mailto:yoshiaki@kt.rim.or.jp'
name='&lt;yoshiaki@kt.rim.or.jp&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.arimura "有村 光晴
<tt><htmlurl url='mailto:arimura@jp.FreeBSD.org'
name='&lt;arimura@jp.FreeBSD.org&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.hanai "花井 浩之
<tt><htmlurl url='mailto:hanai@jp.FreeBSD.org'
name='&lt;hanai@jp.FreeBSD.org&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.simokawa "下川 英敏
<tt><htmlurl url='mailto:simokawa@jp.FreeBSD.org'
name='&lt;simokawa@jp.FreeBSD.org&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.nao "浜田 直樹
<tt><htmlurl url='mailto:nao@tom-yam.or.jp'
name='&lt;nao@tom-yam.or.jp&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.junkun "山下 淳
<tt><htmlurl url='mailto:junkun@esys.tsukuba.ac.jp'
name='&lt;junkun@esys.tsukuba.ac.jp&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.nishika "にしか
<tt><htmlurl url='mailto:nishika@cheerful.com'
name='&lt;nishika@cheerful.com&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.ryo "一宮 亮
<tt><htmlurl url='mailto:ryo@azusa.shinshu-u.ac.jp'
name='&lt;ryo@azusa.shinshu-u.ac.jp&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.murata "むらたしゅういちろう
<tt><htmlurl url='mailto:mrt@mickey.ai.kyutech.ac.jp'
name='&lt;mrt@mickey.ai.kyutech.ac.jp&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.shou "広瀬 昌一
<tt><htmlurl url='mailto:shou@kt.rim.or.jp'
name='&lt;shou@kt.rim.or.jp&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.kuriyama "くりやま
<tt><htmlurl url='mailto:kuriyama@opt.phys.waseda.ac.jp'
name='&lt;kuriyama@opt.phys.waseda.ac.jp&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.motoyuki "今野 元之
<tt><htmlurl url='mailto:motoyuki@jp.FreeBSD.ORG'
name='&lt;motoyuki@jp.FreeBSD.ORG&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.earth "若井 久史
<tt><htmlurl url='mailto:earth@hokuto7.or.jp'
name='&lt;earth@hokuto7.or.jp&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.ohashi "大橋 健
<tt><htmlurl url='mailto:ohashi@mickey.ai.kyutech.ac.jp'
name='&lt;ohashi@mickey.ai.kyutech.ac.jp&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.shiyama "檜山 卓
<tt><htmlurl url='mailto:shiyama@intercity.or.jp'
name='&lt;shiyama@intercity.or.jp&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.hideyuki "鈴木 秀幸
<tt><htmlurl url='mailto:hideyuki@jp.FreeBSD.org'
name='&lt;hideyuki@jp.FreeBSD.org&gt;'></tt>">

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@ -0,0 +1,163 @@
<!-- $Id: kernelconfig.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.1 -->
<sect>
<heading>カーネルコンフィグレーション<label id="kernelconfig"></heading>
<p><em>訳: &a.kiroh;.<newline>10 November 1997.</em>
<sect1>
<heading>
カーネルをカスタマイズしたいんですが, 難しいですか?
<label id="make-kernel">
</heading>
<p>全然難しくありません. 最低 <tt/kerndist/ がシステムに
インストールされていることが必要です. もちろん完全な
<tt/srcdist/ をインストールしてあっても構いません. <tt/kerndist/
がインストールしてあれば, カーネルを構築するのに必要なソースは
すべて揃っています. 多くの商用 UNIX ベンダとは違い,
バイナリオブジェクトでのカーネルは提供して<bf/いません/.
<p>ソースコードで提供すると多少ディスクスペースを多く消費します.
しかし, 何か問題があった場合や, 動作を確認したい場合など,
<bf/実際に/カーネルのソースを参照できます.
<p><tt/kerndist/ または <tt/srcdist/ がインストールされたら,
root で以下の操作をおこなってください.
<enum>
<item> <tt>cd /usr/src/sys/i386/conf</tt>
<item> <tt/cp GENERIC MYKERNEL/
<item> <tt/vi MYKERNEL/
<item> <tt/config MYKERNEL/
<item> <tt>cd ../../compile/MYKERNEL</tt>
<item> <tt/make depend/
<item> <tt/make all/
<item> <tt/make install/
<item> <tt/reboot/
</enum>
<p>以前のリリース (FreeBSD 2.X) でのカーネルコンフィグファイルが
既にある場合は, ステップ 2 は必要ないかもしれません.
以前のファイルをコピーして, 書式が変更されてたり,
廃止されたドライバがないか, 注意深く確認してください.
<p>カーネルコンフィグファイル <tt/LINT/ には,
すべての利用可能なカーネルオプションが適切な説明とともに
含まれており, 大変参考になります.
<p><tt/GENERIC/ カーネルコンフィグファイル は, 最も一般的と
思われる構成が含まれいます. (アップグレードを行っていない限り)
あなたが最初に使ったカーネルは, おそらくこのファイルにより
構築されたものです. カーネルコンフィグファイルを書く場合,
このファイルを出発点にするとよいでしょう.
<p><tt/GENERIC/ に変更する必要がない場合は, ステップ 3
も省略できます. このステップでは, カーネルを必要な構成に
カスタマイズします. ステップ 8 は, ステップ 6 と 7 が
うまく完了してから実行してください. ステップ 8 では,
新しいカーネルイメージが <tt>/kernel</tt> にコピーされ,
古い <tt>/kernel</tt> は, <tt>/kernel.old</tt> に
<bf/バックアップ/されます! 新しいカーネルがうまく動作しなかった
場合, ブートプロンプトから指定して<tt>/kernel.old</tt> から
ブートすることも可能ですので, 必ず覚えておいてください.
リブートすると, デフォルトでは新しいカーネルでブートします.
<p>何らかの理由でステップ 7 のコンパイルが失敗したら, ステップ 4
にもどって, <tt/MYKERNEL/ の代わりに <tt/GENERIC/ で試してみて
ください. <tt/GENERIC/ でうまくカーネルが生成できた場合は,
コンフィグファイルがどこか間違っているのでしょう (バグ発見!
の可能性もありますが). <tt/GENERIC/ カーネルの生成にも失敗した
場合は, おそらくソースコードが壊れています.
<p>最後になりますが, 新しいカーネルが使用しているハードウェアに
うまく適合しているかどうか調べるために元のブートメッセージを
調べる必要がある場合は, <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?dmesg" name="dmesg">
コマンドを使ってみてください. このコマンドは, 古いカーネルの
ブート時のメッセージをすべて表示します. メッセージの中には,
新しいカーネルを設定するのに, 非常に有用な情報が含まれます.
<p><bf/注:/ うまく動作するカーネルができたら, 日付入りのカーネル
のスナップショットを <tt/kernel.YYMMDD/ のように作成することを
おすすめします. こうしておけば, 次にカーネルの構築をやってうまく
いかなくなってしまっても, <tt/kernel.GENERIC/ にわざわざ戻る
必要がなくなります. これは, GENERIC kernel でサポートされない
デバイスからブートしている場合は, 特に重要です
(経験者は語るってやつです).
<sect1>
<heading>
<tt/&lowbar;hw&lowbar;float/ が無いので, カーネルのコンパイルがうまくいきません.
</heading>
<p>推測ですけど, 数値演算コプロセッサを持ってないからと思って,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?npx(4)"
name="npx0"> をカーネルコンフィグファイルから削除しちゃったんじゃ
ないですか? <tt/npx0/ は<bf/必須/です. コプロセッサがなくても,
<tt/npx0/ デバイスは削除してはいけません.
<sect1>
<heading>マルチポートシリアル関連のコードでの, 割り込みの競合</heading>
<p><bf/Q./ マルチポートシリアルをサポートするコードを含んだ
カーネルをコンパイルしようとすると, 最初のポートだけ検出され,
残りのポートは割り込みの競合のためスキップされたと言われます.
どうやったらいいでしょうか?
<p><bf/A./ ここでの問題は, FreeBSD にはハードウェアまたは
ソフトウェアの競合によってカーネルがクラッシュするのを防ぐ
コードが含まれているという点です. 解決するには, 最初のポート
にだけ IRQ の設定を書き, 残りは IRQ の設定を削除します.
以下に例を示します.
<verb>
#
# Multiport high-speed serial line - 16550 UARTS
#
device sio2 at isa? port 0x2a0 tty irq 5 flags 0x501 vector siointr
device sio3 at isa? port 0x2a8 tty flags 0x501 vector siointr
device sio4 at isa? port 0x2b0 tty flags 0x501 vector siointr
device sio5 at isa? port 0x2b8 tty flags 0x501 vector siointr
</verb>
<sect1>
<heading>QIC-40/80 ドライブのサポートを有効にするには? </heading>
<p><tt/GENERIC/ コンフィグファイルの以下の行のコメントを外して
ください (もしくは使用するコンフィグファイルに追加してください).
そして <htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?fdc(4)"
name="fdc"> の行に, ``<tt/flags 0x1/'' を追加してください.
<verb>
controller fdc0 at isa? port "IO_FD1" bio irq 6 drq 2 flags 0x1 vector fdintr
disk fd0 at fdc0 drive 0 ^^^^^^^^^
disk fd1 at fdc0 drive 1
#tape ft0 at fdc0 drive 2
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
</verb>
<p>次に, <tt>/dev/ft0</tt> デバイスを作成します. <tt>/dev/</tt>
に移動して, 以下のコマンドを実行します.
<verb>
sh ./MAKEDEV ft0
</verb>
<p>これは, 1 番目のドライブの例です. 2 番目には <tt/ft1/ を使い,
以降は同様にしてください.
<p><tt>/dev/ft0</tt> デバイスは, ``<tt/ft/'' と呼ばれる特別な
コマンドを使用して書き込みをおこなえます. 詳細については
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ft" name="ft">
のマニュアルページを参照してください.
<p><tt/-current/ 以前のバージョンの <tt/ft/ には,
不良テープメディアの扱いに問題があります. <tt/ft/
がテープの同じ部分を行ったり来たりしているようであれば,
<tt/-current/ の <tt>/usr/src/sbin/ft</tt> から最新の <tt/ft/
を取得して試してみてください.
</sect>

233
ja_JP.EUC/FAQ/misc.sgml Normal file
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@ -0,0 +1,233 @@
<!-- $Id: misc.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.1 -->
<sect>
<heading>その他の質問<label id="misc"></heading>
<p><em>訳: &a.yoshiaki;.<newline>10 November 1997.</em>
<sect1>
<heading>
FreeBSD は Linux より多くのスワップ領域を消費するのはなぜですか?
</heading>
<p>そうではありません. 本当は「なぜスワップが全部使われてる
ように見えるのか」と聞きたいのでしょう. そういうことであれば,
その理由は, 実行プログラムのクリーンな (無変更の) ブロックを,
終了後すぐに捨ててしまわずにスワップ領域に残しておけば,
そのプログラムが再実行される際にファイルシステムから読み直すよりも
迅速に実行することができるからです.
<p>メモリ中に同時に保持する事のできるダーティページの実際の量は
減少しません. クリーンなページが必要に応じて置き換えられます.
<sect1>
<heading>
FreeBSD の実行フォーマットの a.out はどのようなものですか, a.out を使う理由, ELFを使う理由は何でしょう?
</heading>
<p>FreeBSD の <tt>a.out</tt>フォーマットを理解するためには,
まず UNIXにおいて現在 「優勢」な 3種類の実行フォーマットについて
いくらか知っておく必要があります:
<itemize>
<item><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?a.out(5)"
name="a.out">
<p>最も古く 「由緒正しい」 unix オブジェクトフォーマットです.
マジックナンバを含む短くてコンパクトなヘッダが先頭にあり,
これがフォーマットの特徴とされています (参照
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?a.out(5)"
name="a.out(5)">
より詳細な内容があります). ロードされる 3種類のセグメント:
.text, .data, .bss と加えてシンボルテーブルと文字列テーブルを
含みます.
<item><bf>COFF</bf>
<p>SVR3 のオブジェクトフォーマットです. ヘッダは単一の
セクションテーブルから成り, .text, .data, .bss セクション以外
の部分を持つことができます. </item>
<item><bf>ELF</bf>
<p> <tt/COFF/の後継です. 複数のセクションをサポートし, 32-bit
と 64-bitのいずれの値も可能です. 大きな欠点の一つは, <tt/ELF/
はそれぞれのシステムアーキテクチャ毎に単一の ABI のみが存在する
という仮定で設計されていることです. この仮定はまったく
正しくありません. 商用の SYSV の世界でさえそうです
(少なくとも SVR4, Solaris, SCO の 3種類の ABI があります).
<p>FreeBSD はこの問題を解決するための試みとして, 既知の <tt/ELF/
実行ファイルに ABI に応じた情報を <em>書き加える</em>
ユーティリティを提供しています.
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?brandelf"
name="brandelf"> のマニュアルページ
を参照してください. より多くの情報があります.
</itemize>
<p>FreeBSD は伝統的な立場をとり, 数多くの世代の BSD のリリース
で試され, 実証されてきた
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?a.out(5)"
name="a.out">フォーマットを使用しています.
いつかは FreeBSDシステムでネイティブ <tt/ELF/ バイナリを作り,
実行することができるようになるかもしれませんが, オフィシャルには
ELF をデフォルトのフォーマットに変更するような動きは,
現在までありません. なぜでしょうか? ところで Linux においては,
<tt/ELF/ への苦痛をともなった変更は, その時に <tt/a.out/
実行フォーマットから逃れたというよりは, ジャンプテーブルベース
の共有ライブラリのメカニズムの柔軟性の低さからの脱却でした.
これはベンダや開発者全体にとって共有ライブラリの作成が非常に
難しかった原因でした.
<tt/ELF/のツールには共有ライブラリの問題を
解決することができるものが提供されており, またいずれにせよ
一般的に「進歩」していると考えられます. このため移行のコストは
必要なものとして容認され, 移行はおこなわれました.
<p>FreeBSDの場合は, 共有ライブラリのメカニズムは Sun の
<tt>SunOS</tt>スタイルの共有ライブラリのメカニズムに極めて近い
ものになっていて非常に使いやすいためにこれほど話は単純では
ありません. 実際に <tt/a.out/ に不足しているのは, <tt/ELF/
では C++ のコンストラクタとデストラクタのためのよりすっきりとした
サポートがあるという点だけです. 同じ程度に複雑なことがらは
他にもいろいろありますし, これが大きな問題となったことは絶対に
ありません (FreeBSDのソースツリーにある C++ のコードは本当に
わずかな量しかありません). 移行をおこなうのであれば,
いろいろな面からよりじっくりと考慮すべきです.
<sect1>
<heading>なぜシンボリックリンクのパーミッションは chmod で変えられないのですか?</heading>
<p>この場合, ``<tt/-H/'' か ``<tt/-L/'' のどちらかのオプションを
``<tt/-R/'' と同時に使う必要があります.
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?chmod"
name="chmod"> と
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?symlink"
name="symlink"> のマニュアルページにはもっと詳しい情報があります.
<p><bf/注意/ ``<tt/-R/'' オプションは <bf/再帰的に/ <tt/chmod/
を実行します. ディレクトリやディレクトリへのシンボリックリンクを
<tt/chmod/ する場合は気をつけてください. シンボリックリンクで
参照されている単一のディレクトリのパーミッションを変更したい場合は,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?chmod" name="chmod">
をオプションをつけずにシンボリックリンクの名前の後ろにスラッシュ
(``<tt>/</tt>'') をつけて使います. 例えば, ``<tt/foo/'' がディレクトリ
``<tt/bar/'' へのシンボリックリンクである場合, ``<tt/foo/'' (実際には
``<tt/bar/'') のパーミッションを変更したい場合にはこのようにします:
<verb>
chmod 555 foo/
</verb>
<p>後ろにスラッシュをつけると,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?chmod"
name="chmod"> はシンボリックリンク
``<tt/foo/'' を追いかけてディレクトリ ``<tt/bar/''
のパーミッションを変更します.
<sect1>
<heading>
login 名が<bf/いまだに/ 8文字に制限されているのはなぜですか
</heading>
<p> <bf/UT_NAMESIZE/を変更して全体を作り直せば十分で, それだけで
うまくいくだろうとあなたは考えるかもしれません.
残念ながら多くのアプリケーションやユーティリティ
(システムツールも含めて) は小さな数値を構造体やバッファなどに
使っています ( 必ずしも "8" や "9" ではなく, "15" や "20"
などの変った値を使うものもあります). また, Sun の NIS の
クライアントであると不具合いが起きます. 他の UNIX システムとの
関連においてこれら以外の問題も起きることはまちがいないでしょう.
<sect1>
<heading>FreeBSD 上で DOS のバイナリを動かすことはできますか? </heading>
<p>今のところはできませんが, BSDI は彼らの <tt/rundos/ DOS
エミュレーションサブシステムを寄贈してくれました. これは現在,
統合と改良がおこなわれています. この努力に興味を持って参加して
いただけるなら
<url url="mailto:emulation@freebsd.org"
name="The FreeBSD emulation discussion list">
へメールを送ってください.
<p>現在,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/ports.cgi?^pcemu"
name="pcemu"> という巧妙なユーティリティが ports
コレクションにあり, 8088 のエミュレーションと DOS の
テキストモードアプリケーションを動かすに十分な BIOS
サービスをおこないます. これは X ウィンドウシステムが必要です
(XFree86 として提供されています)
<sect1>
<heading>
``<tt/sup/'' とは何で, どのようにして使うものなのでしょうか?
</heading>
<p><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/ports.cgi?^sup"
name="SUP">
とはソフトウェアアップデートプロトコル (Software Update
Protocol) で CMU で開発ツリーの同期のために開発されました.
私たちの中心開発ツリーをリモートサイトで同期させるために
使っていました.
<p>SUP はバンド幅を浪費しますので, 今は使っていません. ソースコードの
アップデートの現在のおすすめの方法は <url
url="../handbook/cvsup.html" name="ハンドブックの CVSup の項">
にあります.
<sect1>
<heading>FreeBSD をクールに使うには?</heading>
<p>Q. FreeBSD を動かす時に温度測定をおこなった人はいますか? Linux
は dos よりも温度が下がるということは知っていますが, FreeBSD
についてはこのようなことに触れたものを見たことはありません.
実際熱くなっているように見えます.
<p>A. いいえ. 私たちは 250 マイクログラムの LSD-25 をあらかじめ
与えておいたボランティアに対する目隠し味覚テストを大量に
おこなっています.
35% のボランティアは FreeBSD はオレンジのような味
がすると言っているのに対し Linux は紫煙のような味わいがある
と言っている人もいます. 私の知る限り両方のグループとも温度の
不一致については触れていません. この調査で, 非常に多くの
ボランティアがテストをおこなった部屋から不思議そうに出てきて,
このようなおかしな結果を示したことに私たちは当惑させられました.
私は, ほとんどのボランティアは Apple にいて彼らの最新の
「引っかいて匂いをかぐ」 GUI を使っているのではないかと
考えています. 私たちは奇妙な古い仕事をしているのでしょう!
<p>真面目に言うと, FreeBSD も Linux も ``<tt/HLT/'' (停止)
命令をシステムのアイドル時に使い, エネルギーの消費を押えて
いますので熱の発生も少なくなります. また, APM (automatic power
management) を設定してあるなら FreeBSD は CPU をローパワーモード
にすることができます.
<sect1>
<heading>誰かが私のメモリカードをひっかいているのですか??</heading>
<p>Q. FreeBSDでカーネルのコンパイルをしている時にメモリから
引っかいているような奇妙な音が聞こえるようなことはあるのでしょうか?
コンパイルをしている時 (あるいは起動時にフロッピドライブを
認識した後の短い間など), 奇妙な引っかくような音がメモリカードの
あたりから聞こえてきます.
<p>A. その通りです. BSDのドキュメントでしばしば「デーモン」に
ついて述べられている理由がわかるでしょう. しかし多くの人は本当の
事については触れていません. 非物質的な存在があなたのコンピュータ
にあるのです. メモリからの引っかいたような音は, 実際に色々な
システム管理タスクの扱いをいかに最善なものにするかという内容を交わす,
デーモンたちのかん高いささやきなのです.
<p>「雑音」があなたに DOS プログラムの ``<tt>fdisk /mbr</tt>''
を使ってうまくささやきを取り除かせようとしているように聞こえても,
彼らは逆にそうすることをやめさせようとしているのかもしれません.
本当は内蔵スピーカからのビル ゲイツの悪魔的な声が
あなたに影響を与えているのかもしれません.
実行するのは止めましょう, そして振り返ってはいけません!
BSD の守護神 (daemon) の力により,
繰り返しあなたのマシンを支配下に置こうとし, あなたの魂を
無限地獄に突き落そうとする DOSと Windows の双子の悪鬼 (demon) の
影響から自由になりましょう.
選択の機会は与えられました. 私自身はこの引っかくような音が
聞こえていたことを嬉しく思っています.
</sect>

747
ja_JP.EUC/FAQ/network.sgml Normal file
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@ -0,0 +1,747 @@
<!-- $Id: network.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.1 -->
<sect>
<heading>ネットワーキング<label id="networking"></heading>
<p><em>訳: &a.arimura; <newline>&a.shou; <newline>&a.nishika; .
<newline>13 November 1997.</em>
<sect1>
<heading>``diskless boot'' に関する情報はどこで得られますか?</heading>
<p>``diskless boot'' というのは, FreeBSD がネットワーク上で起動し,
必要なファイルを自分のハードディスクではなくてサーバから読み込むものです.
詳細については
<url url="../handbook/diskless.html"
name="ハンドブックのディスクレスブートに関する節">
を読んでください.
<sect1>
<heading>
FreeBSD をネットワークの router として使用することはできますか?
</heading>
<p>インターネット標準やこれまでのよい経験によって指摘されている通り,
FreeBSD は標準ではパケットを forward するように設定されていません.
しかし, <htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?rc.conf"
name="rc.conf"> の中で次の変数の値を
<tt/YES/ とする事によってこの機能を有効にすることができます.
<verb>
gateway_enable=YES # Set to YES if this host will be a gateway
</verb>
<p>このオプションによって<htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?sysctl" name="sysctl"> の変数
<tt/net.inet.ip.forwarding/ が <tt/1/ になります.
<p>ほとんどの場合, router についての情報を同じネットワーク
の他の計算機等に知らせるために, 経路制御のためのの process
を走らせる必要があるでしょう. FreeBSD には BSD の標準経路制御デーモン
である
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?routed"
name="routed"> が付属していますが, より複雑な状況に対処するためには
<em/GaTeD/ (<tt/ftp.gated.Merit.EDU/ から FTP で手に入れることができます)
を使用することもできます. 3_5Alpha7 において FreeBSD がサポートされています.
<p>注意してほしいのは, FreeBSD をこのようにして使用している場合でも,
router に関するインターネット標準の必要条件を完全には満たしていない
ということです. しかし, 普通に使用する場合にはほとんど問題ありません.
<sect1>
<heading>
Win95 の走っているマシンを, FreeBSD 経由でインターネットに接続できますか?
</heading>
<p>通常, この質問が出てくる状況は自宅に二台の PC があり, 一台では
FreeBSD が, もう一台では Win95 が走っているような場合です.
ここでやろうとしていう事はFreeBSDの走っている計算機をインターネット
に接続し, Win95 の走っているマシンからは FreeBSD の走っているマシンを
経由して接続をおこなう事です. これは二つ前の質問の特別な場合に相当します.
<p>FreeBSDを<url url="http://www.ssimicro.com/~jeremyc/ppp.html"
name="PPP の Dialup ルータ">として設定する方法については,
役に立つ文書があります.
<p><bf/注:/ これには, Windows の走っているマシンからどれだけの
作業を同時におこなうかによって, 最低 2 個, 場合によってはもっと多くの
固定した IP アドレスが必要です. もし固定した IP アドレスがない場合には,
プライベートな IP アドレスを用いたサブネットを使用し, FreeBSD 上で
<url url="http://squid.nlanr.net/Squid/" name="SQUID">や
<url url="http://www.tis.com/" name="TIS firewall ツールキット">
のような <bf/proxy/ を用いることによって実現することもできます.
<p>また, <ref id="direct-at" name="natd"> に関する節も参照してください.
<sect1>
<heading>
ISC からリリースされている BIND の最新版は compile できないんでしょうか?
</heading>
<p>BIND の配布物と FreeBSD とでは ``<tt/cdefs.h/'' というファイルの中で,
データ型の矛盾があります.
<tt>compat/include/sys/cdefs.h</tt> を削除してください.
<sect1>
<heading>FreeBSD で SLIP と PPP は使えますか?</heading>
<p>使えます. FreeBSD を用いて他のサイトに接続する場合には,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?slattach"
name="slattach">,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?sliplogin"
name="sliplogin">,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?pppd"
name="pppd"> そして
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ppp"
name="ppp">
のマニュアルページを見てください.
<tt/pppd/ と <tt/ppp/ は PPP のサーバ, クライアント両方の
機能を持っています.
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?sliplogin"
name="Sliplogin"> は SLIP のサーバ専用で,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?slattach"
name="slattach"> は SLIP のクライアント専用です.
<p>これらのプログラムの解説が, <url
url="../handbook/handbook.html" name="ハンドブック">
の以下のセクションにあります.
<itemize>
<item><url url="../handbook/slips.html"
name="ハンドブックの SLIP (サーバ側) の節">
<item><url url="../handbook/slipc.html"
name="ハンドブックの SLIP (クライアント側) の節">
<item><url url="../handbook/ppp.html"
name="ハンドブックの PPP (kernel バージョン) の節">
<item><url url="../handbook/userppp.html"
name="ハンドブックの PPP (user モードバージョン) の節">
</itemize>
<p>「シェルアカウント」を通じてのみインターネットへアクセス可能な場合,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/ports.cgi?^slirp"
name="slirp"> package みたいなものが欲しくなるかもしれませんね.
これを使えば, ローカルマシンから直接 ftp や http のようなサービスに
(限定的ではありますが) アクセスすることができます.
<sect1>
<heading>
FreeBSD は NAT か IP マスカレードをサポートしていますか?<label id="natd">
</heading>
<p>ローカルなサブネット (一台以上のローカルマシン) を持っているが,
インターネットプロバイダから 1 つしか IP アドレスの割り当てを
受けていない場合 (または IP アドレスを動的に割り当てられている場合でも),
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?natd"
name="natd"> プログラムを使いたくなるかもしれませんね.
<tt/Natd/ を使えば, 1 つしか IP アドレスを持っていない場合でも,
サブネット全体をインターネットに接続させることができます.
<p><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ppp"
name="ppp"> も, 同様の機能を持っており, <tt/-alias/
スイッチで有効にすることができます. どちらの場合も <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?libalias" name="alias library">
が使われます.
<sect1>
<heading>
<tt/ppp/ が動きません. どこを間違えているのでしょう?<label id="userppp">
</heading>
<p>まず <htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ppp"
name="ppp"> のマニュアルと, <url url="../handbook/userppp.html"
name="ハンドブックの ppp のセクション">を読んでみましょう. 次に,
<verb>
set log Phase Chat Connect Carrier lcp ipcp ccp command
</verb>
<p>という命令を <tt/ppp/ のコマンドプロンプトで打ち込むか,
設定ファイル <tt>/etc/ppp/ppp.conf</tt> に加えて
(<bf>default</bf> セクションの先頭に加えるのが一番良いでしょう)
ログを有効にしてみてください. その際, <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?syslog.conf"
name="/etc/syslog.conf"> に
<verb>
!ppp
*.* /var/log/ppp.log
</verb>
<p>と書かれた行が含まれているか, また, <tt>/var/log/ppp.log</tt>
が存在しているかどうか確かめておいてください. さて, これで
何が起きているのか突き止めるために, ログファイルからたくさんの
情報を得られるようになりました. ログに訳の分らない部分があっても
心配ご無用. あなたが助けを求めた誰かにとっては, その部分が
意味をなす場合があるのです.
<p>訳注: ログの取得に syslog を使用するようになったのは
2.2.5 以降からです.
<p>使用中の ppp のバージョンで "set log" 命令を解釈しない場合は,
<url url="http://www.freebsd.org/~brian" name="最新版">
をダウンロードすべきです. FreeBSD の 2.1.5 以降でビルドできます.
<sect2>
<heading>ppp が -auto モードでダイアルしてくれない</heading>
<p>まず最初に, デフォルトルートが確立しているかどうかチェックして
ください. <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?netstat"
name="netstat -rn"> を実行すると, 以下のような情報が表示されるはずです.
<verb>
Destination Gateway Flags Refs Use Netif Expire
default 10.0.0.2 UGSc 0 0 tun0
10.0.0.2 10.0.0.1 UH 0 0 tun0
</verb>
<p>これはあなたがハンドブックやマニュアル, ppp.conf.sample の中で
出てくるアドレスを使用していると仮定した場合の例です.
デフォルトルートが確立していない場合, ppp.conf の中の <tt/HISADDR/
が理解できない, 古いバージョンの <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ppp"
name="ppp"> が走っている可能性があります. FreeBSD 2.2.5 より前の
バージョンに付属していた <tt/ppp/ を使用している場合,
<verb>
add 0 0 HISADDR
</verb>
<p>と書かれた行を以下のように修正してください.
<verb>
add 0 0 10.0.0.2
</verb>
<p>netstat -rn でデフォルトルートの情報が表示されない場合, もう一つ,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?rc.conf"
name="/etc/rc.conf"> (2.2.2 より前のリリースでは
<tt>/etc/sysconfig</tt> と呼ばれていました) の中でデフォルトの
ルータを誤って設定し, <tt>ppp.conf</tt> から
<verb>
delete ALL
</verb>
<p>の行をうっかり消してしまった可能性があります.
この場合は, ハンドブックの
<url url="../handbook/userppp:final.html"
name="システムの最終設定"> の項を読み直してください.
<sect2>
<heading>"No route to host" とはどういう意味ですか?</heading>
<p>このエラーは通常, <tt>/etc/ppp/ppp.linkup</tt> に以下のような
セクションが無い場合に起こります.
<verb>
MYADDR:
delete ALL
add 0 0 HISADDR
</verb>
<p>これは動的 IP アドレスを使用している場合, またはゲートウェイの
アドレスを知らない場合にのみ必要な設定です. インタラクティブモード
を使用している場合, <tt/パケットモード/ に入った後で (プロンプトが
<bf/PPP/ と大文字に変わったらパケットモードに入ったしるしです),
以下の命令を入力してください.
<verb>
delete ALL
add 0 0 HISADDR
</verb>
<p>詳しい情報については, ハンドブックの
<url url="../handbook/userppp:dynamicIP.html"
name="PPP と動的 IP 設定"> の項を参照してください.
<sect2>
<heading>3 分ほど経つと接続が切れてしまう</heading>
<p>ppp のタイムアウトは デフォルトでは 3 分です. これは
<verb>
set timeout NNN
</verb>
<p>という命令によって調整することができます. <bf/NNN/ には
接続が切れるまでのアイドル時間が秒数で入ります. NNN が 0 の場合,
タイムアウトによる切断は起こりません. このコマンドは <tt>ppp.conf</tt>
に入れることも, インタラクティブモードでプロンプトから入力することも
できます. ソケットを用いる
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?telnet"
name="telnet"> か
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?pppctl"
name="pppctl"> を使用し, <tt/ppp/ サーバに接続することによって,
回線がアクティブな間に限定してタイムアウトの時間を調整することも
可能です.
<p>訳注 pppctl は 2.2.5R からです.
<p>詳しい情報は
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ppp"
name="ppp"> のマニュアルを参照してください.
<sect2>
<heading>負荷が高いと接続が切れてしまう</heading>
<p>Link Quality Reporting (LQR) の設定を行っている場合,
マシンと接続先の間で非常にたくさんの LQR パケットが失われている
可能性があります. 結果として ppp は回線の具合いが悪いと考え,
回線を切断するのです. 2.2.5 より前のバージョンの FreeBSD では
LQR はデフォルトで有効になっています. 現在ではデフォルトの状態で
無効です. LQR は以下の命令で無効にすることができます.
<verb>
disable lqr
</verb>
<sect2>
<heading>接続がランダムに切れてしまう</heading>
<p>時々, ノイズの多い回線, あるいは待ち機能付きの回線では,
モデムが (誤って) キャリアを失ったと思い込み, ハングアップしてしまう
ことがあります.
<p>大多数のモデムでは, 一時的なキャリアの喪失にどれだけ我慢するか
設定で決めることができます. 例えば USR Sportster では, S10 レジスタ
の値を 10 倍した秒数がその値になります. この場合, モデムをもっと
のんびり屋さんにするには, dial 行に次のような文字列を加えると
良いでしょう.
<verb>
set dial "...... ATS10=10 OK ......"
</verb>
<p>詳しくはお使いのモデムのマニュアルをご覧ください.
<sect2>
<heading>Login OK! のメッセージが出た後, 何も起こらない</heading>
<p>2.2.5 より前のリリースの FreeBSD では,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ppp"
name="ppp"> はリンクが確立した後, 接続先が Line Control Protocol (LCP)
を発信するのを待ちます. しかし, 多くの ISP ではネゴジェーションを
自分からは起こさず, クライアントが起こすのを待っています.
<tt/ppp/ に強制的に LCP を発信させるには, 次の命令を使います.
<verb>
set openmode active
</verb>
<p><bf/注/: 両方の側がネゴジェーションを起こしても, 大抵の場合は
何の問題もありません. ですから, 現在では openmode はデフォルトで
active になっています. 次のセクションでこれが問題に<bf/なる/場合を
説明します.
<sect2>
<heading>でもまだ "magic is the same" というエラーが出る</heading>
<p>時折, 接続直後のログに "magic is the same" というメッセージが
あらわれることがあります. このメッセージがあらわれても何も起きない
場合もありますし, どちらかの側が接続を切ってしまう場合もあります.
<p>これは通常, ディスクアクセスの遅いサーバマシンのシリアルポートで
getty が生きていて, ppp がログインスクリプトか, ログイン直後に
起動されたプログラムから実行されている場合に起こります. 原因は
getty の終了されるまでと, ppp が実行され, クライアント側の ppp が
Line Control Protocol (LCP) を送り始めるまでのタイミングにあります.
サーバ側のシリアルポートで ECHO が有効なままになっているので,
クライアント側の ppp にパケットが「反射」してしまうのです.
<p>LCP ネゴジェーションの一部として, リンクの両サイドで magic number
を定めて, 「反射」が起きていないかどうか確かめる作業があります.
規約では, 接続相手がこちらと同じ magic number を提示してきたら,
NAK を送って新しい magic number を選択しなければならないと
定めています. この作業の間, サーバのシリアルポートの ECHO がずっと
有効になったままなので, クライアント側の ppp は LCP パケットを送り,
パケットが反射して全く同じ magic number が送られてくるのを見つけ,
それに対して NAK を送るのです. 一方 NAK 自体も (これは ppp が magic
number を変更しなければいけないことを意味しています) 反射して
くるので, 結果として magic number が数えきれないほど変更され,
その全てがサーバの tty バッファの中に積み重なることになるのです.
サーバでスタートした ppp はとすぐ magic number であふれかえってしまい,
LCP のネゴジェーションを十分に行ったものと判断して, さっさと接続を
切ってしまいます. 一方, クライアント側は反射が帰ってこなくなったので
満足しますが, それもサーバが接続を切ったことを知るまでです.
<p>これを回避するには, 以下の命令を ppp.conf の中に入れるしかありません.
<verb>
set openmode passive
</verb>
<p>これで ppp はサーバが LCP ネゴジェーションを起こすのを待つように
なります. しかし, 自分からは決してネゴジェーションを起こさないサーバ
もあるかもしれません. もしこの状況に遭遇した場合, send-pr を使って
これをバグとして報告してください. そうすれば, ppp の機能を変更して,
LCP ネゴジェーションを起こすまでの時間をユーザが指定できるよう,
変数を追加する必要があると認められるでしょう.
<sect2>
<heading>ppp が接続直後に固まってしまう</heading>
<p>2.2.5 より前のバージョンの FreeBSD では, <tt/ppp/ が Predictor1 圧縮
のネゴジェーションを誤って解釈して, 接続直後にリンクを無効にしている
可能性があります. これは両サイドが 異なる Compression Control
Protocols (CCP) を使ってネゴジェーションを行った場合にのみ発生します.
この問題は現在は解決していますが, あなたの走らせている <tt/ppp/ の
バージョンが古い場合でも, 次の命令で解決することができます.
<verb>
disable pred1
</verb>
<sect2>
<heading>ppp の内部でシェルを起動しようとすると固まってしまう</heading>
<p><tt/shell/ あるいは <tt/!/ コマンドを使用すると, <tt/ppp/ は
シェルを起動し (何か引数を渡した場合は, <tt/ppp/ は引数も
実行します), コマンドが終了するまで処理を中断します. コマンドを
実行中に ppp のリンクを使おうとすると, リンクが固まっているように
見えますが, これは <tt/ppp/ がコマンドの終了を待っているからです.
<p>このような場合は, 代わりに <tt/!bg/ コマンドを使用してください.
与えられたコマンドがバックグラウンドで実行されるので, ppp は
リンクに関するサービスを継続することができます.
<sect2>
<heading>ヌルモデムケーブルを使用しているとき, ppp が終了しない</heading>
<p>ヌルモデムケーブルを使用して直接接続している場合, <tt/ppp/ は
自動的には接続の終了を知ることができません. これはヌルモデム
シリアルケーブルの配線に起因しています. この種の接続形態を用いる
場合は, 以下の命令を用いて LQR を常に有効にする必要があります.
<verb>
enable lqr
</verb>
<p>こうすると, 接続先がネゴジェーションを行う場合, デフォルトで
LQR の使用を受け入れるようになります.
<sect2>
<heading>ppp を -auto モードで動かすと, 勝手にダイアルすることがある</heading>
<p><tt/ppp/ が思いもしないときにダイアルを始める場合, その原因を
突き止め, 防止のために Dial filters (dfilters) をかけてやる
必要があります.
<p>原因を突き止めるためには, 以下の命令を使用してください.
<verb>
set log +tcp/ip
</verb>
<p>これで接続を通過する全てのトラヒックをログに残すことができるように
なりました. 次に突然回線がつながったときのログのタイムスタンプを
たどれば, 原因を突き止めることができるはずです.
<p>原因がわかったら, 次に, このような状況ではダイヤルが起こらないように
しましょう. 通常, この手の問題は, DNS で名前の解決をしようとしたために
起こります. DNS による名前の解決によって, 接続が行われるのを防止する
には, 次のような手段を用います (これは <tt/ppp/ の既に確立した接続
に関してパケットのフィルタリングをするものでは<bf/ありません/).
<verb>
set dfilter 1 deny udp src eq 53
set dfilter 2 deny udp dst eq 53
set dfilter 3 permit 0/0 0/0
</verb>
<p>これはデマンドダイヤル機能に問題を生じさせるため,
常に適切であるとはかぎりません. ほとんどのプログラムは
他のネットワーク関連の処理をおこなう前に DNS への問い合わせ
が必要になります.
<p>DNS の場合は, 何が実際にホスト名を検索しようとしているのかを
突き止めるべきでしょう. 大抵の場合は,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?sendmail"
name="sendmail"> が犯人です. 設定ファイルで sendmail に
DNS に問い合わせないようになっているか確認すべきです.
詳しくは <ref id="ispmail" name="メールの設定"> の節を
ご覧ください.
<sect2>
<heading>CCP エラーとはどういう意味ですか</heading>
<p>ログファイル中の以下のエラーは,
<verb>
CCP: CcpSendConfigReq
CCP: Received Terminate Ack (1) state = Req-Sent (6)
</verb>
<p>ネゴジェーションにおいて ppp は Predictor1 圧縮を用いるべく主張したが,
接続先は圧縮を使用しないことを主張した場合に起こります. このメッセージ
には何の害もありませんが, 出るのが嫌なら, 以下の命令を用いて
こちら側でも Predictor1 圧縮を無効にすることで対応できます.
<verb>
disable pred1
</verb>
<sect2>
<heading>ファイル転送の途中で, ppp が IO エラーを出して固まってしまう</heading>
<p>FreeBSD 2.2.2 以前のバージョンの tun ドライバには, tun インタフェース
の MTU のサイズより大きなパケットを受け取ることができないというバグが
ありました. MTU のサイズより大きなパケットを受け付けると IO エラーが
起こり, syslogd 経由で記録されるのです.
<p>ppp の仕様では, LCP のネゴジェーションを行う場合を含む
<bf>どのような場合でも</bf>最低 1500 オクテットの
Maximum Receive Unit (MRU) を受け入れる必要があります.
ですから, MTU を 1500 以下に設定した場合でも, ISP はそれに関係なく
1500 の大きさのパケットを送ってくるでしょう. そしてこのイケてない
機能にぶちあたって, リンクが固まるのを目にすることになるのです.
<p>FreeBSD 2.2.2 以前のバージョンでは, MTU を決して 1500 より小さく
しないことで, この問題を回避することができます.
<sect2>
<heading>どうして ppp は接続速度をログに残さないんでしょう?</heading>
<p>モデムとの「やり取り」全ての行をログに残すには,
以下のようにして接続速度のログの有効化を行ってください:
<verb>
set log +connect
</verb>
<p>これは
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ppp" name="ppp">
に最後にくることが要求されている "expect" という文字列がくるま
でのすべてのものをログに記録させます.
<p>接続速度はログにとりたいけれど, PAP や CHAP を使っている
(その結果, dial スクリプト中の CONNECT 以降に全く「やりとり」
を行わない - "set login" スクリプトには何も書かない) のであれ
ば, ppp に "expect" を含んだ CONNECT 行全てがくるまで待たせる
ようにしないといけません, 以下のようになります:
<verb>
set dial "ABORT BUSY ABORT NO\\sCARRIER TIMEOUT 4 \"\" ATZ OK-ATZ-OK ATDT\\T TIMEOUT 60 CONNECT \\c \\n"
</verb>
<p>ここで, CONNECT を受信してから, 何も送らず, linefeed を
待っています, <bf/ppp/ に CONNECT の応答全てを読み込ませている
わけです.
<sect2>
<heading>どれにも当てはまらない! どうしたらいいの?</heading>
<p>これまでの全ての質問に当てはまらない場合, 設定ファイル, <tt/ppp/
の実行方法, ログファイルの該当部分と
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?netstat"
name="netstat -rn"> コマンドの出力 (接続前と接続後) を含む,
あなたの持っている全ての情報を
<url url="mailto:freebsd-questions@FreeBSD.org"
name="freebsd-questions@FreeBSD.org"> メーリングリストや
<url url="news:comp.unix.bsd.freebsd.misc"
name="comp.unix.bsd.freebsd.misc"> ニュースグループへ
送ってください. 誰かがあなたを正しい方向へ導いてくれるでしょう.
<sect1>
<heading><tt>/dev/ed0</tt> デバイスを作成することができません. </heading>
<p>
Berkeley UNIX におけるネットワークの構成においては, ネットワーク
のインタフェースは kernel のコードからのみ直接あつかうことが
できます. より詳しく知りたい場合は, <tt>/etc/rc.network</tt>
というファイルや, このファイルの中に書いてあるさまざまなプログラム
についてのマニュアルページを見てください. それでもまだ分からない場合には,
他の BSD 系の OS のネットワーク管理についての本を読むべきでしょう.
ごく少しの例外をのぞいては, FreeBSD のネットワーク管理は SunOS 4.0
や Ultrix と基本的に同じです.
<sect1>
<heading>Ethernet アドレスのエイリアスはどのようにして設定できますか?</heading>
<p><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ifconfig"
name="ifconfig"> のコマンドラインに ``<tt/netmask 0xffffffff/''
を追加して, 次のように書いてください.
<verb>
ifconfig ed0 alias 204.141.95.2 netmask 0xffffffff
</verb>
<sect1>
<heading>3C503 で他のネットワークの port を使用するにはどのようにすればよいですか?</heading>
<p>他の port を使用したい場合には, <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ifconfig"
name="ifconfig"> のコマンドラインにパラメータを
追加しなければなりません. default は ``<tt/link0/''
が用いられるようになっています. BNC のかわりに AUI port
を使用したい場合には ``<tt/link2/'' というパラメータを
追加してください.
これらのフラグは <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?rc.conf" name="/etc/rc.conf">.
の using the ifconfig_* の変数を使って指定されるはずです.
<sect1>
<heading>FreeBSD との間で NFS がうまくできません. </heading>
<p>PC 用のネットワークカードによっては NFS のようなネットワークを
酷使するアプリケーションにおいて問題を起こすものがあります.
<p>この点に関しては <url
url="../handbook/nfs.html" name="ハンドブックの NFS についての節">
を見てください.
<sect1>
<heading>何故 Linux のディスクを NFS マウントできないのでしょうか?</heading>
<p>Linux の NFS のコードによっては許可されたportからの
リクエストからしか受けつけないものがあります.
以下を試してみてください.
<verb>
mount -o -P linuxbox:/blah /mnt
</verb>
<sect1>
<heading>何故 Sun のディスクを NFS マウントできないのでしょうか?</heading>
<p>SunOS 4.X が走っている Sun Workstation は許可された port からの
mount のリクエストしか受けつけません.
以下を試してみてください.
<verb>
mount -o -P sunbox:/blah /mnt
</verb>
<sect1>
<heading>PPP で NeXTStep に接続する際に問題があるのですが. </heading>
<p><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?rc.conf"
name="/etc/rc.conf"> の中で次の変数を NO にして,
TCP extension を無効にしてみてください.
<verb>
tcp_extensions=NO
</verb>
<p>Xylogic の Annex も同様の問題がありますので, Annex 経由で PPP をおこなう
場合にもこの変更を行ってください.
<sect1>
<heading>IP multicast を有効にするには?</heading>
<p>FreeBSD 2.0 においては multicast は標準で完全に対応しています.
現在使用している計算機を multicast の router として使用するには,
<tt/ip_mroute_mod/というloadable kernel moduleをloadして
<tt/mrouted/ を走らせる必要があります.
<p>より詳しい情報は以下の場所にあります.
<verb>
Product Description Where
--------------- ----------------------- ---------------------------------------
faq.txt Mbone FAQ ftp.isi.edu:/mbone/faq.txt
imm/immserv jpg/gif画像のための ftp.hawaii.edu:/paccom/imm.src.tar.Z
IMage Multicast
nv Networkビデオ ftp.parc.xerox.com:
/pub/net-reseach/exp/nv3.3alpha.tar.Z
vat LBL Visual Audioツール ftp.ee.lbl.gov:
/conferencing/vat/i386-vat.tar.Z
wb LBL White Board ftp.ee.lbl.gov:
/conferencing/wb/i386-wb.tar.Z
mmcc MultiMedia Conference ftp.isi.edu:
制御プログラム /confctrl/mmcc/mmcc-intel.tar.Z
rtpqual RTPパケットの質を ftp.psc.edu:/pub/net_tools/rtpqual.c
チェックするツール
vat_nv_record vatとnvのための ftp.sics.se:archive/vat_nv_record.tar.Z
録画ツール
</verb>
<sect1>
<heading>DEC の PCI チップセットを用いている network カードにはどのような物がありますか?</heading>
<p><url url="mailto:gfoster@driver.nsta.org"
name="Glen Foster"> による一覧があります.
<verb>
Vendor Model
----------------------------------------------
ASUS PCI-L101-TB
Accton ENI1203
Cogent EM960PCI
Compex ENET32-PCI
D-Link DE-530
DEC DE435
Danpex EN-9400P3
JCIS Condor JC1260
Linksys EtherPCI
Mylex LNP101
SMC EtherPower 10/100 (Model 9332)
SMC EtherPower (Model 8432)
TopWare TE-3500P
Zynx ZX342
</verb>
<sect1>
<heading>何故自分のサイトのホストに対して FQDN を使用する必要があるのですか?</heading>
<p>実際にはそのホストは別のドメインにあるのではないですか. たとえば,
foo.bar.edu というドメインの中から, bar.edu ドメインにある
``mumble'' というホストを指定したい場合には, ``mumble'' だけでは
駄目で, ``mumble.bar.edu'' という fully-qualified domain name で
指定しなければなりません.
<p>伝統的に, BSD の BIND の resolver ではこのような事は可能でしたが,
FreeBSD に入っている <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?named" name="bind">
の現在のバージョンでは, 自分以外のドメインに対して FQDN
でない別名を自動的につけてくれるような事はありません.
したがって <tt>mumble</tt> というホスト名は <tt>mumble.foo.bar.edu</tt>
という名前か, もしくは root ドメイン内にある場合にしか適用されません.
<p>これは, <tt>mumble.bar.edu</tt> と <tt>mumble.edu</tt>
ということなったドメイン名に対してホスト名のサーチがおこなわれていた
以前の振る舞いとは異なったものです. このような事が悪い例もしくは
セキュリティホールとみなされる理由については RFC 1535 を見てください.
<p><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?resolv.conf"
name="/etc/resolv.conf"> の中で
<verb>
domain foo.bar.edu
</verb>
<p>と書いてある行を
<verb>
search foo.bar.edu bar.edu
</verb>
<p>のように書きかえることで, 上のような事ができます. しかし,
RFC 1535 にあるように, search order が ``ローカルな管理と
パブリックな管理の境界'' をまたがないようにしてください.
<sect1>
<heading>すべてのネットワークの操作に対して ``Permission denied'' というメッセージが表示されるのですが. </heading>
<p><tt/IPFIREWALL/オプションを付けてkernelをコンパイルした場合には,
2.1-STABLE の開発の途中から変更になった 2.1.7R の標準的な方針として,
明示的に許可されていないすべてのパケットは落とされる設定
になっている事を覚えておいてください.
<p>もしfirewallの設定を間違えた場合にネットワークの操作が再びできる
ようにするには, root で login して次のコマンドを実行してください.
<verb>
ipfw add 65534 allow all from any to any
</verb>
<p>FreeBSD の firewall の設定についての情報は
<url url="../handbook/firewalls.html" name="FreeBSD ハンドブック">
にあります.
</sect>

521
ja_JP.EUC/FAQ/preface.sgml Normal file
View file

@ -0,0 +1,521 @@
<!-- $Id: preface.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.1 -->
<sect>
<heading>まえがき<label id="preface"></heading>
<p><em>訳: &a.kuriyama;, <newline>&a.hanai;, <newline>&a.nakai;.
<newline>5 November 1997.</em>
<p>FreeBSD 2.X FAQ へようこそ!
<sect1>
<heading>この FAQ の目的は?</heading>
<p>Usenet の FAQ がそうであるように, この文書も FreeBSD
オペレーティングシステムに関して頻繁に尋ねられる質問を
網羅することを目的としています (もちろんそれに対する答えも!).
FAQ は本来バンド幅を減らし, 同じ質問が何度も繰り返されるのを
避けるために作られたものですが, 最近は有用な情報源と
見なされるようになってきました.
<p>この FAQ をできる限り有用なものにしようと, あらゆる努力が
はらわれています. もし何かしらの改善案が浮かんだら, ぜひ
<url url="mailto:pds@FreeBSD.ORG" name="FAQ 管理者"> まで
メールを送ってください.
<sect1>
<heading>FreeBSD って何?</heading>
<p>FreeBSD 2.X はカリフォルニア大学バークレイ校が i386 系の
プラットフォーム向けにリリースした 4.4BSD-lite をもとにした
UN*X ライクなオペレーティングシステムです. 間接的には同じ
バークレイ校の Net/2 を William Jolitz が i386 系に移植した
386BSD も基にしていますが, 386BSD のコードはほとんど残って
いません. FreeBSD についての詳細と, 何ができるかについては
<url url="http://www.freebsd.org" name="FreeBSD のホームページ">
を参照してください.
<p>FreeBSD は企業やインターネットサービスプロバイダ, 研究者,
コンピュータ専門家, 学生, 家庭のユーザなどにより, 業務や教育,
娯楽に用いられています. これらに関しては
<url url="http://www.freebsd.org/gallery.html" name="FreeBSD ギャラリー">
を参照してください.
<p>FreeBSD に関するより詳しい情報は
<url url="../handbook/handbook.html" name="FreeBSD ハンドブック">
を参照してください.
<sect1>
<heading>FreeBSD が目指しているもの</heading>
<p>FreeBSD プロジェクトの目的は, いかなる用途にも使用でき, 何ら
制限のないソフトウェアを供給することです. 私たちの多くは,
コード (そしてプロジェクト) に対してかなりの投資をしてきており,
これからも多少の無駄はあっても投資を続けて行くつもりです.
ただ, 他の人達にも同じような負担をするよ うに主張している
わけではありません. FreeBSD に興味を持っている一人の残らず
全ての人々に, 目的を限定しないでコードを提供すること.
これが, 私たちの最初のそして最大の「任務」であると信じて
います. そうすれば, コードは可能な限り広く使われ, 最大の
恩恵をもたらすことができるでしょう. これが, 私たちが熱烈に
支持しているフリーソフトウェアの最も基本的な目的であると,
私は信じています.
<p>私たちのソースツリーに含まれるソースのうち, GNU
一般公有使用許諾 (GPL) または GNU ライブラリ
一般公有使用許諾 (GLPL) に従っているものについては, 多少制限が
科されています. ただし, ソースコードへのアクセスの
保証という, 一般の制限とはいわば逆の制限 (訳注1) です. ただし
GPL ソフトウェアを商用で利用する場合, さらに複雑になるのは
避けられません. そのため, それらのソフトウェアを, より制限の
少ない BSD 著作権に従ったソフトウェアで置き換える努力を,
可能な限り日々続けています.
<p>(訳注1) GPL では, 「ソースコードを実際に受け取るか, あるいは,
希望しさえすればそれを入手することが可能であること」を求めています.
<sect1>
<heading>どうして FreeBSD と呼ばれているのですか?</heading>
<p>
<itemize>
<item>無料 (free) で使うことができる (商利用も含む).
<item>オペレーティングシステムの完全なソースコードが自由に
(freely) 手に入り, 商利用・非商利用にかかわらず,
最低限の制限で他の仕事への利用, 配布, 導入が可能.
<item>改良やバグフィックスがある場合, 誰でも (free) その
コードを提出でき, ソースツリーに加えることができます
(いくつかの簡単な条件には従ってもらいます).
</itemize>
<p>母国語が英語でない読者のために, ここでは ``free'' という単語が
二通りに用いられていることを指摘しておくとわかりやすいかも
しれません. ひとつは「無料である」ということ, もうひとつは
「自分のやりたいようにできる」ということです. FreeBSD のコードで
<tt /できない/ いくつかのこと (自分が書いたものだと偽るなど) を
除けば, あなたは自分のやりたいことをやることが可能なのです.
<sect1>
<heading>FreeBSD の最新バージョンは?</heading>
<p><url url="ftp://ftp.freebsd.org/pub/FreeBSD/2.2.5-RELEASE" name="2.2.5">
が最新の <em>stable</em> バージョンで, 1997 年 10 月にリリース
されました. また, これは最新の <em>release</em> バージョンでもあります.
<p>簡単に言ってしまうと, <bf>-stable</bf> は
最新のリリースのすばらしい新機能の数々よりも, 安定性と変更回数の
少なさを好む ISP や他の企業のユーザをターゲットにしています.
今のところ, これらのバージョンは同一のものですが, この状況も
<bf>-current</bf>ブランチが一般のリリースとして十分に洗練されるまでの
ことでしょう.
<p>これは 3.0-current snapshot がビジネスサービス向けとしては不安定である,
と言っているわけではなく, 3.0 特有の機能 (新しいコンパイラ技術や
高速なネットワークコードなど) を必要とする多くの人たちは, これを
使う決定をし, 良い成果を収めています.
私たちとしては, このブランチでさらに実績を積むまでは,
3.0 が自信を持っておすすめめできるものあるということを
「保証」したくないだけなのです.
<sect1>
<heading>FreeBSD-currentって何?<label id="current"></heading>
<p><url url="../handbook/current.html" name="FreeBSD-current"> は
オペレーティングシステムのの開発バージョンで, やがて 3.0-RELEASE
となります. よってこれは, そこに携わっている開発者や,
どんな障害をも乗り越えていけるタフな愛好家たちにとってのみ
興味深いものです.
-current の使用に際しての詳細は <url
url="../handbook/handbook.html" name="ハンドブック"> の
<url url="../handbook/current.html" name="関連するセクション">
を参照してください.
<p>オペレーティングシステムに馴染みがない場合や一時的な問題か
本物の問題かを見極める能力がない場合は, FreeBSD-current を
使うべきではありません. このブランチは時々急激に拡張されたり,
ビルドできない状態になることもちょっちゅうあります.
FreeBSD-current を使う人は, 問題を分析して「小さな欠陥」では
なく間違いであると思われるものだけを報告できるものと想定され
ています. 「make world したら group 関係でエラーがでました」
のような質問は -current メーリングリストでは軽蔑の眼差しで
あしらわれることもあります.
<p>時たま, -current の開発コードから <url url="../releases/snapshots.html"
name="snapshot"> が作成され, snapshot の中からは 配布 CD-ROM
が作成されることもあります.
それぞれの snapshot には以下のような目的があります:
<itemize>
<item>インストールプログラムの最新版のテスト.
<item>試してみたいけれど, 基礎的な所から毎日変わるような
ものを追いかける時間もバンド幅も無い, という人にも
-current を使えるようにする. また, そのような人たち
のシステム移行のための手っ取り早い方法を提供する.
<item>あとでとんでもないことをしてしまった時のために,
問題となるコードの特定の参照基準点を保存しておく. (通常は
CVS がこういうハプニングのような恐ろしい事態を防止して
いるんですけどね :)
<item>テストが必要な新しい機能を, できる限り多くの
隠れテスターに試してもらう.
</itemize>
<p>どんな目的であれ, snapshot が「製品レベルの品質」であるとの考えに
基づく要求は行わないでください. 安定性やテスト十分性にこだわる人は
完全なリリースから離れてはいけません.
<p>3.0-current および 2.2-stable ブランチ両方の snapshot は,
平均的に一日に一度生成されており, <url
url="ftp://current.freebsd.org/pub/FreeBSD/"> から直接入手することが
できます.
<sect1>
<heading>FreeBSD-stable のコンセプトって何?</heading>
<p>FreeBSD 2.0.5 がリリースされた後, 私たちは FreeBSD の開発を
2 系統に分割することにしました. 一つは <url url="../handbook/stable.html"
name="-stable"> というブランチで, バグの修正はしっかりテストされ,
機能の強化は少しずつしか行われません (急な変更や実験的機能を望まない,
インターネットサービスプロバイダや営利企業向け). もう一方のブランチは
<url url="../handbook/current.html" name="-current"> で,
2.0 がリリースされて以来 3.0-RELEASE (そしてその後も) へ向けて脈々と
続いているものです.
ASCII で描いた簡単な図がわかりやすいかは自信がありませんが,
こんな感じになります:
<verb>
2.0
|
|
| [2.1-stable]
*BRANCH* 2.0.5 -> 2.1 -> 2.1.5 -> 2.1.6 -> 2.1.7.1 [2.1-stable 終了]
| (1997年3月)
|
|
| [2.2-stable]
*BRANCH* 2.2.1 -> 2.2.2-RELEASE -> 2.2.5-RELEASE -> ...
| (1997年3月) (1997年10月)
|
|
3.0-SNAPs (1997年第一四半期開始)
|
|
3.0.0-RELEASE (1998年第一四半期)
|
\|/
+
[今後の 3.x リリース群]
</verb>
<p>以前の 2.1-stable ブランチが 2.2.0 がリリースされたことによって
終了し, 「安定版ブランチ」がいわゆる 2.2-stable として新しくなったのに対して,
-current ブランチは 3.0 とその先へ向けてゆっくりと進化を続けています.
3.0-current は, 実際に 3.0 がリリースされるまで, 活発な開発の
舞台として続いていくでしょう. その時点で 3.0 は別のブランチとなり,
3.1-current が次の「最新ブランチ」となる予定です.
<sect1>
<heading>2.1-stable ブランチが 2.1.7.1 で終わったのはなぜですか?</heading>
<p>三つのブランチの開発を続けたいのはやまやまなのですが, 残念ながら
このような状況を効率的に扱えるバージョン管理ツールがまだ
存在しないのです.
現在我々が使っているツールで, 複数のブランチを数ヶ月以上の
長期間に渡って並行してバージョン管理し続けることは, まさに
悪夢のような作業なのです.
一方で 2.1-stable ブランチは一年以上も続いていますから, FreeBSD
の開発者たちの作業の大変さを考えると, このまま継続することは
深刻な問題に陥りかねません.
おそらくみんなが望むものを提供してくれるような方法がそのうち
考え出されるでしょうし, また, 我々もそのような方法について
検討中なのですが, 現状では古い -stable ブランチを
<url url="ftp://ftp.freebsd.org/pub/FreeBSD/pub/2.1.7.1-RELEASE" name="2.1.7.1-RELEASE">
(2.1.7 の後の最終リリース)
で終了し, 2.2.2 からを新たな -stable とすることが
最善の手段であると考えています.
<sect1>
<heading>FreeBSD のリリースはいつ作られるのですか?</heading>
<p>原則的には, FreeBSD コアチームは新しい機能やバグフィックスが
充分集まり, リリースの安定性を損なうことが無いようにさまざま
な変更が十分に安定しているという条件を満たしている場合にのみ,
新しいバージョンの FreeBSD をリリースします.
たとえこの用心深さが新しい機能が使えるようになることを
待ち望んでいるユーザを欲求不満にさせるとしても, 多くのユーザは
このことを FreeBSD の最も良い所の一つだと考えています.
<p>平均的には, だいたい 6 ヶ月ごとにリリースが作成されます.
<p>もう少し刺激が欲しい (あるいは待ち遠しい) 方々向けに SNAP
というものが存在し, これは特にリリースに近付いてきた数ヶ月
ぐらいの期間により頻繁に公開されます.
<sect1>
<heading>FreeBSD は PC 用だけしかないの?</heading>
<p>現時点ではそうですが, DEC Alpha アーキテクチャへの移植
が計画されています. 異なるアーキテクチャのマシンを
持っていて, ゆっくり待てないという場合には次の URL を
参照してください.
<url url="http://www.netbsd.org/" name="NetBSD">
または
<url url="http://www.openbsd.org/" name="OpenBSD">.
<sect1>
<heading>誰が FreeBSD の責任者?</heading>
<p>プロジェクトの全体的な方向性や, 誰にソースツリーにコードの
書き込み権限を与えるか, などといった FreeBSD プロジェクトに関する
重要な意思決定は 17 名からなる
<url url="../handbook/staff:core.html" name="コアチーム">
によってなされます.
ソースツリーを直接変更できる人はもっと多く, 80 名以上の
<url url="../handbook/staff:committers.html"
name="ソースツリー管理者 (committer)"> がいます.
<p>しかし, 通常の変更ではないものは<ref id="mailing"
name="メーリングリスト">で先行して議論されますが,
この議論への参加については一切の制限はありません.
<sect1>
<heading>どこから FreeBSD を入手できますか?<label id="where-get"></heading>
<p>FreeBSD のすべての主要なリリースは anonymous FTP 経由で
<url url="ftp://ftp.FreeBSD.ORG/pub/FreeBSD/"
name="FreeBSD FTP サイト"> から入手できます:
<itemize>
<item>現在の 2.2-stable リリース, 2.2.5R は
<url url="ftp://ftp.FreeBSD.ORG/pub/FreeBSD/2.2.5-RELEASE/"
name="FreeBSD 2.2.5-RELEASE"> にあります.
<item>現在の 3.0-current, 3.0-SNAP は
<url url="ftp://current.freebsd.org/pub/FreeBSD/" name="3.0">
にあります.
<item>次の 2.2 ブランチのリリースへと向かっている
RELENG_2_2 ブランチ (2.2.5 -> 2.2.x) に基づき一日に一回,
<url url="ftp://releng22.freebsd.org/pub/FreeBSD/" name="2.2 Snapshot">
リリースが作成されます.
不慮の手違いによるまれな例外もありますが, RELENG_2_2 ブランチは
注意深く保守されています (実験的な変更はなく, -current でテスト済みの
変更だけが入ります).
<item><url url="ftp://current.freebsd.org/pub/FreeBSD/" name="3.0 Snapshot">
リリースも <ref id="current" name="-current"> ブランチ用に一日に一回
作成されており, これらは純粋に最先端の開発者およびテスターのために
提供されています.
</itemize>
<p>また, FreeBSD は CD-ROM でも入手でき, 次のところでオーダできます.
<p>Walnut Creek CDROM<newline>
4041 Pike Lane, Suite D-386<newline>
Concord, CA 94520 USA<newline>
Orders: +1 800 786-9907<newline>
Questions: +1 510 674-0783<newline>
FAX: +1 510 674-0821<newline>
email: <url url="mailto:orders@cdrom.com" name="WC Orders address">
<newline>
WWW: <url url="http://www.cdrom.com/" name="WC Home page">
<newline>
<p>オーストラリアでは, 次のところに問い合わせてください.
<p>Advanced Multimedia Distributors<newline>
Factory 1/1 Ovata Drive<newline>
Tullamarine, Melbourne<newline>
Victoria<newline>
Australia<newline>
Voice: +61 3 9338 6777<newline>
CDROM Support BBS<newline>
17 Irvine St<newline>
Peppermint Grove WA 6011<newline>
Voice: +61 9 385-3793<newline>
Fax: +61 9 385-2360<newline>
<p>イギリスの場合は次のところです.
The Public Domain &amp; Shareware Library<newline>
Winscombe House, Beacon Rd<newline>
Crowborough<newline>
Sussex. TN6 1UL<newline>
Voice: +44 1892 663-298<newline>
Fax: +44 1892 667-473<newline>
<sect1>
<heading>
FreeBSD のメーリングリストについて知りたいのですが?<label id="mailing">
</heading>
<p>完全な情報が
<url url="../handbook/eresources:mail.html"
name="ハンドブックのメーリングリストの節">にあります.
<sect1>
<heading>FreeBSD のニュースグループは何がありますか?</heading>
<p>完全な情報が
<url url="../handbook/eresources:news.html"
name="ハンドブックのニュースグループの節">にあります.
<sect1>
<heading>
FreeBSD の IRC (Internet Relay Chat) について何か情報はありますか?
</heading>
<p>FreeBSD の IRC に関して二つのチャンネルがあります.
<enum>
<item>メインのチャンネルは, EFNET 上の &num;FreeBSD です.
正式な IRC サーバが使用できます.
<item>IRC クライアントで <tt/irc.FreeBSD.org/ を利用できます.
このサーバは BSDnet にあり, &num;FreeBSD を運用しています.
上のものと同じチャンネルではありません.
</enum>
<sect1>
<heading>FreeBSD の本</heading>
<p>Greg Lehey の本 ``Installing and Running FreeBSD'' が
Walnut Creek から出版されており 2.2.5 の CD-ROM が付属しています.
また, より詳しい本が ``The Complete FreeBSD'' というタイトルで
出ており, 印刷されたマニュアルページと 2.2.5 の CD-ROM
が付属しています. 現在大抵の大型書店で入手できるはずです.
<p>FreeBSD ドキュメンテーションプロジェクトがありますので,
<tt>doc</tt> メーリングリストにコンタクトしてみてください
(さらに参加すればもっとよいでしょう).
<url url="mailto:doc@FreeBSD.ORG" name="&lt;doc@FreeBSD.ORG&gt;">.
<p>FreeBSD の「ハンドブック」もあり,
<url url="../handbook/handbook.html" name="FreeBSD ハンドブック">
から読むことができます.
現在作業中ですので不完全な部分もあることに注意してください.
<p>しかし, FreeBSD 2.2.X は Berkeley 4.4BSD-Lite2 ベースなので,
ほとんどの 4.4BSD のマニュアルが FreeBSD 2.2.X にも応用できます.
O'Reilly and Associates が以下のマニュアルを出版しています.
<itemize>
<item>4.4BSD System Manager's Manual <newline>
By Computer Systems Research Group, UC Berkeley <newline>
1st Edition June 1994, 804 pages <newline>
ISBN: 1-56592-080-5 <newline>
<item>4.4BSD User's Reference Manual <newline>
By Computer Systems Research Group, UC Berkeley <newline>
1st Edition June 1994, 905 pages <newline>
ISBN: 1-56592-075-9 <newline>
<item>4.4BSD User's Supplementary Documents <newline>
By Computer Systems Research Group, UC Berkeley <newline>
1st Edition July 1994, 712 pages <newline>
ISBN: 1-56592-076-7 <newline>
<item>4.4BSD Programmer's Reference Manual <newline>
By Computer Systems Research Group, UC Berkeley <newline>
1st Edition June 1994, 886 pages <newline>
ISBN: 1-56592-078-3 <newline>
<item>4.4BSD Programmer's Supplementary Documents <newline>
By Computer Systems Research Group, UC Berkeley <newline>
1st Edition July 1994, 596 pages <newline>
ISBN: 1-56592-079-1 <newline>
</itemize>
<p>WWW 経由で以下の URL から, これらの詳細な説明を読むことができます.
<url url="http://gnn.com/gnn/bus/ora/category/bsd.html"
name="4.4BSD books description">
<p>4.4BSD のカーネル構成についてより徹底的に知りたいのなら,
これなら間違いないでしょう:
<p>McKusick, Marshall Kirk, Keith Bostic, Michael J Karels,
and John Quarterman.<newline>
<p><em>The Design and Implementation of the 4.4BSD Operating
System</em>. Reading, Mass. : Addison-Wesley, 1996.<newline>
ISBN 0-201-54979-4<newline>
<p>システム管理について参考になる本は次のものです.
<p>Evi Nemeth, Garth Snyder, Scott Seebass &amp; Trent R. Hein,<newline>
``Unix System Administration Handbook'', Prentice-Hall, 1995<newline>
ISBN: 0-13-151051-7<newline>
<p><bf/注意/ 初版のものではなく, 赤いカバーの第二版であるか
確認してください.
<p>この本は TCP/IP だけでなく DNS, NFS, SLIP/PPP, sendmail,
INN/NNTP, 印刷などの基礎を扱っています. 高価ですが
(およそ US&dollar;45-&dollar;55), 買う価値はあります.
また, 色々なツールのソースコードが入った CD-ROM が付属しています.
しかし, それらのほとんどは FreeBSD 2.2.5R CD-ROM に収録されています
(さらに FreeBSD CD-ROM の収録物の方がより新しい場合があります).
<sect1>
<heading>Problem Report (障害報告) データベースにアクセスする方法は?</heading>
<p>ユーザ変更要求のすべてが公開されている Problem Report データベースは
障害報告の
<url url="http://www.freebsd.org/send-pr.html" name="提出"> と
<url url="http://www.freebsd.org/cgi-bin/query-pr-summary.cgi"
name="問い合わせ"> の web ベースのインタフェースを通して, 問い合わせ
(または提出) をおこなうことができます. また, <em>send-pr(1)</em>
コマンドを使用して, 電子メール経由で障害報告や変更要求を提出することもできます.
<sect1>
<heading>その他の情報</heading>
<p>以下のニュースグループには FreeBSD ユーザに直接関係のある
議論が行われてます.
<itemize>
<item><url url="news:comp.unix.bsd.freebsd.announce"
name="comp.unix.bsd.freebsd.announce"> (moderated)
<item><url url="news:comp.unix.bsd.freebsd.misc"
name="comp.unix.bsd.freebsd.misc">
<item><url url="comp.unix.bsd.misc" name="comp.unix.bsd.misc">
</itemize>
<p>Web 上のリソース:
<itemize>
<item><url url="http://www.freebsd.org/" name="FreeBSD の Home Page">.
<item><label id="pao">ラップトップ PC を持っている方は, 迷うことなく
日本の<url url="http://www.jp.FreeBSD.org/PAO/"
name="細川 達己氏の Mobile Computing のページ"> を見ましょう.
<item><label id="smp">SMP (Symmetric MultiProcessing) に関する情報は,
<url url="http://www.freebsd.org/~fsmp/SMP/SMP.html"
name="SMP サポートページ">をご覧ください.
<item><label id="multimedia">FreeBSD のマルチメディア
アプリケーションに関する情報は, <url
url="http://www.freebsd.org/~faulkner/multimedia/mm.html"
name="マルチメディア">のページをご覧ください. 特に
<url url="http://www.freebsd.org/~ahasty/Bt848.html"
name="Bt848"> ビデオキャプチャーチップに興味のある方は,
リンクをたどってみてください.
</itemize>
<p>FreeBSD handbook には本当に完璧な
<url url="../handbook/bibliography.html" name="参考図書">
の一覧があり, 買うべき本をさがしている方は読む価値があります.
</sect>

521
ja_JP.EUC/FAQ/serial.sgml Normal file
View file

@ -0,0 +1,521 @@
<!-- $Id: serial.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.1 -->
<sect>
<heading>シリアル接続<label id="serial"></heading>
<p><em>訳: &a.ryo;.<newline>16 November 1997.</em>
<p>このセクションでは, FreeBSD でシリアル接続をする時の一般的な質問に答えます.
PPP および SLIP については,
<ref id="networking" name="ネットワーキング">のセクションを参照してください.
<sect1>
<heading>どうやったら FreeBSD がシリアルポートを認識したことを知る事ができますか?</heading>
<p>FreeBSD のカーネルがブートする時, カーネルはその設定にしたがって,
システムのシリアルポートを検出します. 起動時に表示されるメッセージをよく観察するか,
起動後に次のコマンドを実行する事によって確認できます.
<verb>
dmesg | grep sio
</verb>
<p>ここに上に挙げたコマンドの出力例を示します.
<verb>
sio0 at 0x3f8-0x3ff irq 4 on isa
sio0: type 16550A
sio1 at 0x2f8-0x2ff irq 3 on isa
sio1: type 16550A
</verb>
<p>これは, 二つのシリアルポートを示しています. 1番めは,
irq が 4 で <tt/0x3f8/ のポートアドレスを使用しています.
そして, 16550A-type UART チップが存在します. 2番目は, 同じチップを使っていますが,
irq は 3 で, <tt/0x2f8/ のポートアドレスを使用しています. 内蔵のモデムカードは,
通常のシリアルポートと同じように扱われますが,
常時シリアルポートにモデムが接続されているという点で異なります.
<p><tt/GENERIC/ カーネルは,
上の例と同じ irq とポートアドレスの設定の二つのシリアルポートをサポートしています.
これらの設定があなたのシステムに合わない場合,
またはモデムカードを追加した場合やカーネルの設定以上にシリアルポートを持っている場合は,
カーネルを再構築 (リコンフィグ) してください.
詳しくは, <ref id="make-kernel" name="カーネルコンフィグレーション"> のセクションを参照してください.
<sect1>
<heading> どうやったら FreeBSD がモデムカードを認識したことを知ることができますか?</heading>
<p>前の質問を参照してください.
<sect1>
<heading>2.0.5 にアップグレードしたら <tt/tty0X/ が見つからなくなってしまったのですが</heading>
<p>心配ありません. <tt/ttydX/ に統合されました.
ただ, 古い設定ファイルのすべてを更新する必要があります.
<sect1>
<heading>どうやったら FreeBSD でシリアルポートにアクセスできますか?</heading>
<p>3番目のポート <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?sio"
name="sio2"> (DOS では, COM3 と呼ばれます.) には,
ダイヤルアウトデバイスとしては <tt>/dev/cuaa2</tt>,
ダイヤルインデバイスとして <tt>/dev/ttyd2</tt> があります.
それではこの両者にはどのような違いがあるのでしょうか?
<p>まず, ダイヤルインの時には <tt/ttydX/ を使います.
<tt>/dev/ttydX</tt> をブロッキングモードでオープンすると,
プロセスは対応する <tt/cuaaX/ デバイスがインアクティブになるのを待ちます.
次に CD ラインがアクティブになるのを待ちます. <tt/cuaaX/ デバイスをオープンすると,
シリアルポートが<tt/ttydX/ デバイスによってすでに使われていないかどうかを確認します.
もしこのポートが使用可能であれば, ポートの使用権を <tt/ttydX/ から ``奪い取る'' のです.
また, <tt/cuaXX/ デバイスは CD ラインを監視しません. この仕組みと自動応答モデムによって,
リモートユーザーをログインさせたり, 同じモデムでダイヤルアウトしたりすることができ,
システムのあらゆるトラブルの面倒を見ることができるでしょう.
<sect1>
<heading>マルチポートシリアルカードをサポートさせるにはどうしたらよいのでしょうか?</heading>
<p>繰り返しになりますが, <ref id="make-kernel" name="カーネルコンフィグレーション"> のセクションでは,
あなたのカーネルの設定についての情報が得られるでしょう.
マルチポートシリアルカードを使用するためには, カーネルの設定ファイルに,
カードの持つそれぞれのシリアルポートに対応する <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?sio"
name="sio">
の行を記述する必要があります. しかし, irq とベクターは一つのエントリにのみ記述してください.
カード上のすべてのポートは一つの irq を共有しなければなりません. 一貫性を持たせるためにも,
最後のシリアルポートの所で irq を指定してください.
また, <tt/COM&lowbar;MULTIPORT/ オプションも付けてください.
<p>次に示す例は, AST の 4 ポートシリアルカードを irq 7 で設定したものです.
<verb>
options "COM_MULTIPORT"
device sio4 at isa? port 0x2a0 tty flags 0x781
device sio5 at isa? port 0x2a8 tty flags 0x781
device sio6 at isa? port 0x2b0 tty flags 0x781
device sio7 at isa? port 0x2b8 tty flags 0x781 irq 7 vector siointr
</verb>
<p>このフラグはマスタポートがマイナーナンバー 7 (<tt/0x700/) を持っていて,
検出時の診断機能を有効にし (<tt/0x080/), そしてすべてのポートで irq を共有する (<tt/0x001/)
ということを意味しています.
<sect1>
<heading> FreeBSD で複数のマルチポートシリアルカード間で irq を共有することはできますか?</heading>
<p>現在のところはできません. それぞれのカード毎に異なった irq を使ってください.
<sect1>
<heading>ポートにデフォルトのパラメータを設定する事は出来ますか?</heading>
<p><tt/ttydX/ デバイス (または <tt/cuaaX/ デバイス) は,
アプリケーションのためにオープンする標準的なデバイスです.
プロセスがそのポートをオープンする時, プロセスはデフォルトの端末 I/O 設定を取得します.
これらの設定は次のコマンドで確認することができます.
<verb>
stty -a -f /dev/ttyd1
</verb>
<p>このデバイスに対する設定を変更した場合, その設定はデバイスをクローズするまで有効です.
デバイスを再オープンした場合, それらの設定はデフォルトに戻ってしまいます.
デフォルトの設定に変更を加えるために, ``初期設定'' デバイスをオープンし,
設定を修正することができます.
例えば, <tt/CLOCAL/ モード, 8 ビット, <tt>XON/XOFF</tt> フロー制御という設定を
ttyd5 のデフォルトにしたい場合, 次のようにおこなってください.
<verb>
stty -f /dev/ttyid5 clocal cs8 ixon ixoff
</verb>
<p>この設定をおこなうためのコマンドを記述するのに適切なファイルは,
<tt>/etc/rc.serial</tt> です. これでアプリケーションが<tt/ttyd5/ をオープンした時に,
これらの設定をデフォルトで取得します. しかし, こういったリンクによる設定は変更可能です.
<p>``設定固定'' デバイスを調整してやることによって,
アプリケーションによる設定の変更を禁止することができます. 例えば, <tt/ttyd5/
の通信速度を 57600 bps に固定するには, 次のように行ってください.
<verb>
stty -f /dev/ttyld5 57600
</verb>
<p>これにより, アプリケーションは <tt/ttyd5/ をオープンし,
ポートの通信速度を変更しようとしますが, 通信速度は 57600 bps のままになります.
<p>当然のことながら, 初期設定デバイスおよび, 設定固定デバイスは
<tt/root/ のみが書き込みできるようになっていなければなりません.
しかし, <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?MAKEDEV"
name="MAKEDEV"> スクリプトはデバイスエントリを作成する時に,
このような設定は行いません.
<sect1>
<heading>どのようにしたら モデム経由でダイヤルアップログインができるのでしょうか?</heading>
<p>つまり, インターネットサービスプロバイダーになりたいのですね.
それにはまず, 1 台ないし複数の自動応答モデムが必要です.
モデムには, キャリアーを検出した時には CD信号を出力し,
そうでない場合には出力しないことが必要とされます. また <tt/DTR/ 信号が
on から off になった時には, 電話回線を切断し, モデム自身をリセットしなければなりません.
おそらく, <tt>RTS/CTS</tt> フロー制御を使うか,
ローカルフロー制御をまったく使わないかのどちらかでしょう.
最後に, コンピュータとモデムの間は固定速度でなければなりません.
ただ, (ダイヤルアップの発呼者に対して親切であるためには) こちらのモデムと相手側のモデムの間の速度を,
モデム間で自動調整できるようにすべきでしょう.
<p>多くあるヘイズコマンド互換モデムに対して, 次のコマンドはこれらの設定をおこない,
その設定を不揮発性メモリーに保存します.
<verb>
AT &amp;C1 &amp;D3 &amp;K3 &amp;Q6 S0=1 &amp;W
</verb>
<p>MS-DOS のターミナルプログラムに頼らずに AT コマンドを送出するには,
<ref id="direct-at" name="これらの AT コマンドを入力するには"> のセクション以下を参照してください.
<p>次に, モデム用のエントリを <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ttys"
name="/etc/ttys"> に作成しましょう.
このファイルには, オペレーティングシステムがログインを待っているすべてのポートが記述されています.
以下のような行を追加してください.
<verb>
ttyd1 "/usr/libexec/getty std.57600" dialup on insecure
</verb>
<p>この行は, 2 番目のシリアルポート (<tt>/dev/ttyd1</tt>) には,
57600 bps の通信速度でノンパリティ (<tt/std.57600/ : これは <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?gettytab"
name="/etc/gettytab">に記述されています.)
のモデムが接続されていることを示しています. このポートの端末タイプは ``dialup'' です.
またこのポートは, ``on'' すなわちログイン可能であり,
``insecure'' これは <tt/root/ がこのポートから直接ログインするのは,
許可されていないということを意味します. このようなダイヤルインポートに対しては,
<tt/ttydX/ のエントリを使用してください.
<p>これが一般的な, ターミナルタイプとして ``dialup'' を使う方法です.
多くのユーザーは, .profile や .login で, login 時の端末タイプが dialup であった場合には,
実際の端末タイプをユーザーに問い合わせるように設定しています.
この例は, ポートが ``insecure'' でした. このポートで <tt/root/ になるには,
一般ユーザーとしてログインし, それから ``<htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?su"
name="su">'' を使って <tt/root/ になってください.
もし, ``secure'' を指定したならば, 直接 <tt/root/ がそのポートからログインできます.
<p><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ttys"
name="/etc/ttys"> に変更を加えた後は, hungup もしくは<tt/HUP/ シグナルを
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?init"
name="init"> プロセスに送る必要があります.
<verb>
kill -HUP 1
</verb>
<p>この操作は init プロセスに <htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ttys"
name="/etc/ttys"> を再読み込みさせます.
これにより, init プロセスは getty プロセスを すべての ``on'' となっているポートに起動させます.
次のようにして, ポートがログイン可能かを知ることができます.
<verb>
ps -ax | grep '[t]tyd1'
</verb>
<p>ログイン可能であれば, 次のような出力が得られるはずです.
<verb>
747 ?? I 0:00.04 /usr/libexec/getty std.57600 ttyd1
</verb>
<sect1>
<heading>ダムターミナルを FreeBSD マシンに接続するにはどうしたらよいのでしょうか?</heading>
<p>もし, 他のコンピューターを FreeBSD の端末として接続したいのならば,
お互いのシリアルポート間をつなぐヌルモデムケーブル
[訳注: リバースケーブルもしくはクロスケーブルとも呼ばれます.]
を用意してください. もし, 既製の端末を使う場合は, 付属するマニュアルを参照してください.
<p>そして, <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ttys"
name="/etc/ttys"> を上と同じように変更してください.
例えば, WYSE-50 という端末を 5 番目のポートに接続するならば,
次のようなエントリを使用してください.
<verb>
ttyd4 "/usr/libexec/getty std.38400" wyse50 on secure
</verb>
<p>この例は, <tt>/dev/ttyd4</tt> ポートにノンパリティー,
端末タイプが wyse50, 通信速度が 38400 bps (<tt/std.38400/ : この設定は,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?gettytab"
name="/etc/gettytab"> に記述されています.) の端末が存在しており,
<tt/root/ のログインが許可されている (secure) であることを示しています.
<sect1>
<heading>どうして <tt/tip/ や <tt/cu/ が動かないのですか?</heading>
<p>おそらくあなたのシステムでは <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?tip" name="tip"> や <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?cu" name="cu"> は <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?uucp" name="uucp"> ユーザーか,
<tt/dialer/ グループによってのみ実行可能なのでしょう. <tt/dialer/
グループは, モデムやリモートシステムにアクセスするユーザーを管理するために,
使用することができます.
それには, /etc/group ファイルの dialer グループにあなた自身を追加してください.
<p>そうする代わりに, 次のようにタイプすることにより, あなたのシステムの全ユーザーが
<tt/tip/ や <tt/cu/ を実行できるようになります.
<verb>
# chmod 4511 /usr/bin/cu
# chmod 4511 /usr/bin/tip
</verb>
<sect1>
<heading>私の Hayes モデムはサポートされていないのですが, どうしたらいいのでしょうか. </heading>
<p>実際, <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?tip"
name="tip"> のオンラインマニュアルは古くなっています.
すでに, Hayes ダイアラーが実装されています.
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?remote"
name="/etc/remote"> ファイルで, ``<tt/at=hayes/'' と指定してください.
<p>Hayes ドライバは, 最近のモデムの新しい機能である, <tt/BUSY/,
<tt/NO DIALTONE/, <tt/CONNECT 115200/ などのメッセージを認識できるほど賢くはなく,
単に混乱を起こすだけです. <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?tip" name="tip"> を使う場合には,
(<tt/ATX0&amp;W/とするなどして) これらのメッセージを表示させないようにしなくてはいけません.
<p>また, <tt/tip/ のダイヤルのタイムアウトは 60 秒です.
モデムのタイムアウト設定はそれより短くすべきであり,
そうしないと <tt/tip/ は通信に問題があると判断するでしょう.
<tt/ATS7=45&amp;W/ を実行してください.
<p>実際, デフォルトの <tt/tip/ は Hayes の完全なサポートをしているわけではありません.
解決方法は <tt>/usr/src/usr.bin/tip/tip</tt> の下の<tt/tipconf.h/を変更することです.
もちろん, これにはソース配布ファイルが必要です.
<p>``<tt/#define HAYES 0/'' と記述されている行を ``<tt/#define HAYES1/'' と変更し,
そして ``<tt/make/'' and ``<tt/make install/'' を実行します.
これでうまく動作するでしょう.
<sect1>
<heading>これらの AT コマンドを入力するには?<label id="direct-at"></heading>
<p><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?remote"
name="/etc/remote"> ファイルの中で ``<tt/direct/'' エントリを作ります.
たとえばモデムが 1番目のシリアルポートである <tt>/dev/cuaa0</tt>に接続されている場合,
次のようにします:
<verb>
cuaa0:dv=/dev/cuaa0:br#19200:pa=none
</verb>
<p>モデムがサポートする最大の bps レートを br フィールドに使います.
そして <htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?tip"
name="tip cuaa0"> を実行すると, モデムが利用できるようになります.
<p><tt>/dev/cuaa0</tt>がシステムに存在しない場合は, 次のようにします:
<verb>
# cd /dev
# ./MAKEDEV cuaa0
</verb>
<p>または <tt/root/ になって以下のように <tt/cu/ コマンドを実行します:
<verb>
# cu -l``line'' -s``speed''
</verb>
<p>``line'' にはシリアルポートを指定します (例えば <tt>/dev/cuaa0</tt>).
そして ``speed'' には接続する速度を指定します (例えば <tt>57600</tt>).
その後 AT コマンドを実行したら, <tt>~.</tt>と入力すれば終了します.
<sect1>
<heading>pn 機能の <tt/@/ 記号が使えません!</heading>
<p>電話番号 (pn) 機能の中での <tt/@/ 記号は, tip に <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?phones(5)" name="/etc/phones">
にある電話番号を参照するように伝えます. しかし <tt/@/ の文字は
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?remote"
name="/etc/remote"> のような設定ファイルの中では特殊文字となります.
そこで, バックスラッシュを使ってエスケープを行います:
<verb>
pn=\@
</verb>
<sect1>
<heading>コマンドラインから電話番号を指定するには?</heading>
<p>``<tt/generic/'' エントリと呼ばれるものを <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?remote"
name="/etc/remote"> に追加します.
例えば, 次のようにします:
<verb>
tip115200|Dial any phone number at 115200 bps:\
:dv=/dev/cuaa0:br#115200:at=hayes:pa=none:du:
tip57600|Dial any phone number at 57600 bps:\
:dv=/dev/cuaa0:br#57600:at=hayes:pa=none:du:
</verb>
<p>そして ``<tt/tip -115200 5551234/'' のように利用できます.
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?tip"
name="tip"> より <htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?cu"
name="cu"> を使いたい場合, cu の generic エントリを使います:
<verb>
cu115200|Use cu to dial any number at 115200bps:\
:dv=/dev/cuaa1:br#57600:at=hayes:pa=none:du:
</verb>
<p>そして ``<tt/cu 5551234 -s 115200/'' と実行します.
<sect1>
<heading>毎回 bps レートを入力しなければいけませんか?</heading>
<p><tt/tip1200/ や <tt/cu1200/ 用のエントリを記述し, 適切な通信速度を br
フィールドに設定します. <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?tip"
name="tip"> は 1200 bps が正しいデフォルト値であるとみなすので,
``<tt/tip1200/'' エントリを参照します.
もちろん 1200 bps を使わなければならないわけではありません.
<sect1>
<heading>ターミナルサーバを経由して複数のホストへアクセスしたいのですが. </heading>
<p>毎回接続されるのを待って ``<tt/CONNECT &lt;host&gt;/'' と入力するかわりに,
<tt/tip/ の <tt/cm/ 機能を使います. 例えば, <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?remote" name="/etc/remote">
に次のようなエントリを追加します:
<verb>
pain|pain.deep13.com|Forrester's machine:\
:cm=CONNECT pain\n:tc=deep13:
muffin|muffin.deep13.com|Frank's machine:\
:cm=CONNECT muffin\n:tc=deep13:
deep13:Gizmonics Institute terminal server:\
:dv=/dev/cua02:br#38400:at=hayes:du:pa=none:pn=5551234:
</verb>
<p>これで, ``<tt/tip pain/'' や ``<tt/tip muffin/'' と実行すると
pain や muffin のホストに接続することができ,
``<tt/tip deep13/'' を実行するとターミナルサーバに接続します.
<sect1>
<heading><tt/tip/ を使ってそれぞれのサイトの複数の回線に接続できますか?</heading>
<p>これは大学に電話回線がいくつかあって,
数千人の学生が接続しようとする場合によくある問題です.
<p>あなたの大学のエントリを <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?remote" name="/etc/remote">
ファイルに作成して, <tt/pn/ のフィールドには <tt>\@</tt> を使います:
<verb>
big-university:\
:pn=\@:tc=dialout
dialout:\
:dv=/dev/cuaa3:br#9600:at=courier:du:pa=none:
</verb>
<p>そして <htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?phones"
name="/etc/phones"> ファイルに大学の電話番号の一覧を書きます:
<verb>
big-university 5551111
big-university 5551112
big-university 5551113
big-university 5551114
</verb>
<p><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?tip"
name="tip"> は一連の電話番号を上から順に試みて,
最終的に接続できなければあきらめます. リトライを続けさせたい場合は,
<tt/tip/ を while ループに入れて実行します.
<sect1>
<heading>CTRL+P を 1回送るために 2度押す必要があるのはなぜ? </heading>
<p>CTRL+P は通常 ``force (強制)'' 文字であり, <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?tip" name="tip">
に次の文字がリテラルデータであることを伝えます.
force 文字は「変数の設定」を意味する <tt/~s/ エスケープによって,
他の文字にすることができます.
<p>``<tt/~sforce=&lt;single-char&gt;/'' と入力して改行します.
<tt/&lt;single-char&gt;/ は, 任意の 1 バイト文字です.
<tt/&lt;single-char&gt;/ を省略すると NUL 文字になり,
これは CTRL+2 や CTRL+SPACE を押しても入力できます.
いくつかのターミナルサーバで使われているのを見ただけですが,
<tt/&lt;single-char&gt;/ に SHIFT+CTRL+6 に割り当てるのもよいでしょう.
<p><tt>&dollar;HOME/.tiprc</tt> に次のように定義することで,
任意の文字を force 文字として利用できます:
<verb>
force=<single-char>
</verb>
<sect1>
<heading>打ち込んだ文字が突然すべて大文字になりました??</heading>
<p>CTRL+A を押してしまい, caps-lock キーが壊れている場合のために設計された
``<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?tip" name="tip">''
の ``raise character'' モードに入ったのでしょう.
既に述べた <tt/~s/ を使って, ``raisechar'' をより適切な値に変更してください.
もしこれら両方の機能を使用しないのであれば, force 文字と同じ設定にすることもできます.
<p>以下は CTRL+2 や CTRL+A などを頻繁に使う必要のある Emacs ユーザにうってつけの
.tiprc ファイルのサンプルです:
<verb>
force=^^
raisechar=^^
</verb>
<p>^^ は SHIFT+CTRL+6 です.
<sect1>
<heading> <tt/tip/ でファイルを転送するには?</heading>
<p>もし他の UNIX のシステムと接続しているなら,
<tt/~p/ (送信) や <tt/~t/ (受信) でファイルの送受信ができます.
これらのコマンドは, 相手のシステムの上で
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?cat"
name="cat"> や <htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?echo"
name="echo"> を実行することで送受信をします. 書式は以下のようになります:
<verb>
~p <ローカルのファイル名> [<リモートのファイル名>]
~t <リモートのファイル名> [<ローカルのファイル名>]
</verb>
<p>この方法ではエラーチェックを行いませんので,
zmodem などの他のプロトコルを使った方がよいでしょう.
<sect1>
<heading> <tt/tip/ から zmodem を実行するには?</heading>
<p>まず始めに, FreeBSD の ports コレクション (<htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/ports.cgi?^lrzsz"
name="lrzsz">と <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/ports.cgi?^rzsz" name="rzsz">
との, 2つの通信カテゴリーのプログラムのどちらか) をインストールします.
<p>ファイルを受信するには, リモート側で送信プログラムを起動します.
そして, エンターキーを押してから ``<tt/~C rz/'' (lrzsz をインストールした場合,
``<tt/~C lrz/'') と入力すると, ローカル側へのファイルの受信が始まります.
<p>ファイルを送信するには, リモート側で受信プログラムを起動します.
そして, エンターキーを押してから ``<tt/~C sz &lt;files&gt;/''
(lrzsz をインストールした場合, ``<tt/~C lsz &lt;files&gt;/'')
と入力すると, リモート側へのファイルの送信が始まります.
</sect>

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@ -0,0 +1,423 @@
<!-- $Id: troubleshoot.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.1 -->
<sect>
<heading>トラブルシューティング<label id="troubleshoot"></heading>
<p><em>訳: &a.yoshiaki;.<newline>10 November 1997.</em>
<sect1>
<heading>ハードディスクに不良ブロックがあります!<label id="awre"></heading>
<p>SCSI ディスクの場合は自動的に再マップする機能があるはずです.
しかし, 理解し難い理由から多くのドライブがこの機能が無効化
されて出荷されています...
<p>これを有効化するには, 最初のデバイスのモードページを変更する
必要があります. これは次のコマンドを実行することで, FreeBSD
上でおこなうことができます (root 権限でおこないます).
<verb>
scsi -f /dev/rsd0c -m 1 -e -P 3
</verb>
<p>そして, AWRE と ARRE の値を 0 から 1 へ変更します:-
<verb>
AWRE (Auto Write Reallocation Enbld): 1
ARRE (Auto Read Reallocation Enbld): 1
</verb>
<p>他の種類のディスクでは, オペレーティングシステムからサポート
されているかによります. 残念ながら, この目的のために FreeBSD
が提供する ``bad144'' コマンドはかなり手を入れる必要があります...
<p>IDE ディスクは, おそらく不良ブロックの再マップを内蔵していると
思います; ディスクの説明書がある場合は, この機能が無効になって
いるかを確認するとよいでしょう. しかし, ESDI, RLL, ST-506
ディスクは, 通常これをおこないません.
<sect1>
<heading>Bustek 742a EISA SCSI が認識されません.</heading>
<p>この情報は 742a のためのものですが, 他の Buslogic カードについても
同様のことが言えます. (Bustek = Buslogic)
<p>742a カードには大きくわけて 2つのバージョンが存在します.
ハードウェアリビジョンの A-G と H 以降です. リビジョンの
文字はカードの隅にあるアセンブリ番号の後ろにあります.
742a は二つの ROM チップを持っており, 一つは BIOS チップで
もう一つはファームウェアチップです. FreeBSD はあなたの
持っているものがどの BIOS バージョンかは問題ありませんが,
ファームウェアバージョンについては問題となります.
Buslogic の技術サポート部門に連絡すれば, アップグレード版の
ROM を送ってくれることでしょう. BIOS チップと
ファームウェアチップはペアで出荷されます.
アダプタカードのハードウェアリビジョンにあわせた
最も新しいファームウェア ROM を使用しなければなりません.
<p>リビジョン A-G のカードには, 2.41/2.21 までの
BIOS/ファームウェアのセットを使用することができます.
リビジョン H 以降のカードには, 最新のものである
4.70/3.37 の BIOS/ファームウェアのセットを
使用することができます. これらのファームウェアの違いは,
ファームウェア 3.37 が 「ラウンドロビン方式」
をサポートしているところからきています.
<p>Buslogic のカードには, 製造番号も刻印されています. 古い
ハードウェアリビジョンのカードを持っている場合は, Buslogic の RMA
部門に問い合わせて製造番号を伝えると, 新しいハードウェアリビジョンの
カードに交換することもできます. もしカードが十分新しければ, 彼らは
交換に応じてくれるでしょう.
<p>FreeBSD 2.1 は ファームウェアリビジョン 2.21
以降のものをサポートしています.
これよりも古いファームウェアリビジョンのものは,
Buslogic カードとして正常に認識されません.
しかし, Adaptec 1540 として認識されるかもしれません.
初期の Buslogic のファームウェアは AHA1540 互換モードを
持っています. しかし, EISA カードにとってこれは
よいことではありません.
<p>古いハードウェアリビジョンのカードを持っていてファームウェア
2.21 を入手するのであれば, ジャンパ W1 の位置をデフォルトの
A-B から B-C に合わせる必要があるでしょう.
<p>742a EISA カードには, <ref id="bigram" name="16 MB
を越える容量のメモリを載せたマシン">の節で説明している
「16 MB を越える」ことによる問題はありません.
これは Vesa-Local Buslogic SCSI カードで発生する問題です.
<sect1>
<heading>
HP Netserver 上のオンボード SCSI コントローラが認識されません.
</heading>
<p>基本的にこれは既知の問題です. HP Netserver マシンの
EISA オンボード SCSI コントローラは EISA のスロット番号 11
を占有しますが, 「本当の」EISA スロットはすべてそれよりも
前のアドレスに配置されているのです. 残念ながら,
10 番以上の EISA スロットは PCI に割り当てられたアドレス空間
と衝突し, FreeBSD
の自動コンフィグレーションは, 現状ではうまくこの状況を
処理できていないのです.
<p>ですから現時点での最良の方法は, カーネルオプションの
<tt/EISA_SLOTS/ を 12 に変え, アドレス空間の衝突がないかの
ようなふりをさせることです :)
<url url="../handbook/kernelconfig.html"
name="ハンドブックのカーネルの構築">
に記述されているようにしてカーネルをコンパイルし,
構築してください.
<p>もちろん, これはこのようなマシンにインストールする際に
卵が先か鶏が先か」といった問題を生み出すことになります.
この問題を回避するために, <em>ユーザコンフィグ
(UserConfig)</em> の中には特別な仕組みが組み込まれています.
このとき ``visual'' インタフェースは使用せず,
コマンドラインインタフェースを使用してください. 単純に
<verb>
eisa 12
quit
</verb>
<p>とプロンプト上から打ち込み,
後は普通にインストールをおこなってください.
とにかくカスタムカーネルのコンパイルとインストールをおこなうことを
おすすめしますが,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?dset" name="dset">
も現時点ではこの値の変更を認識するようになっています.
<p>うまくいけば, 将来のバージョンではこの問題が解決していることでしょう.
<p><tt/注:/ HP Netserver では<bf/危険覚悟の専用ディスク/は
使用できません. 詳細については <ref id="dedicate" name="この注意事項">
をご覧ください.
<sect1>
<heading>この CMD640 IDE コントローラはどこかおかしいようです.</heading>
<p>それは壊れているのです. 両方のチャンネルを同時に制御できないのです.
<p>現在ではこのチップを使っているシステムでは自動的に検出して
うまく動かすためのしくみが使えるようになっています. くわしくは
マニュアルページのディスクドライバ (man 4 wd) を参照してください.
<p>CMD640 IDE コントローラを使っているシステムで FreeBSD 2.2.1
あるいは 2.2.2 を使っている場合でセカンダリのチャネルを
使いたいのであれば <tt/options "CMD640"/ を有効にしてカーネルを
作り直してください.
これは 2.2.5 以降ではデフォルトになります.
<sect1>
<heading>``<tt/ed1: timeout/'' のようなメッセージがいつも出ます. </heading>
<p>たぶん IRQ の衝突が原因でしょう (二つのボードが同じ IRQ
を使用しているなど). FreeBSD 2.0.5R 以前では, これに関しては
寛大で IRQ の衝突があってもネットワークドライバは機能して
いました. しかし 2.0.5R 以降は IRQ の衝突はもはや寛大では
ありません. -c オプションをつけてブートして ed0/de0/... の
エントリをボードの設定に合わせてください.
<p>ネットワークカードの BNC コネクタ (訳注: 10BASE-2 タイプ
のインターフェース) を使っている場合, デバイスのタイムアウト
はターミネーションの不良によっても起きます.
これをチェックするにはケーブルを外してターミネータを直接 NIC
に接続します. そしてエラーメッセージが消えるかどうか
確認します.
<sect1>
<heading>CDROM をマウントしようとすると ``Incorrect super block'' と言われます. </heading>
<p><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?mount"
name="mount"> にマウントしたいデバイスのタイプを指定する必要
があります. デフォルトでは
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?mount"
name="mount"> はファイルシステムを
``<tt/ufs/'' とみなします. CDROM のファイルシステムを
マウントしたいのであれば ``<tt/-t cd9660/'' と
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?mount"
name="mount"> オプションをつけて明示する必要があります.
これはもちろん
CDROM が ISO 9660 ファイルシステムである場合です. ほとんどの
CDROM はこの形式です. 1.1R の FreeBSD では (訳注: 現行の 2.1.5R,
2.2R でも同様です) 自動的に Rock Ridge 拡張
(長いファイル名への対応) をうまく解釈します.
<p>CDROM のデバイス ``<tt>/dev/cd0c</tt>'' を
<tt>/mnt</tt> にマウントしたい場合の例では, 次のようにします:
<verb>
mount -t cd9660 /dev/cd0c /mnt
</verb>
<p>デバイスの名前はインタフェースによっては別の名前になっている
かもしれないので注意してください (``<tt>/dev/cd0c</tt>'' は
この場合の例です).
オプション ``<tt/-t cd9660/'' によって
``<tt/mount&lowbar;cd9660/'' コマンドが実行されることに注意
してください. このため例は次のようにすることもできます:
<verb>
mount_cd9660 /dev/cd0c /mnt
</verb>
<sect1>
<heading>CDROM をマウントしようとすると ``Device not configured'' と言われます. </heading>
<p>これは 一般的に CDROM ドライブの中に CDROM が入っていないか,
ドライブがバス上に見えないことを意味します. ドライブに CDROM
を入れるか, IDE (ATAPI) であれば master/slave の状態をチェック
してください. CDROM ドライブに CDROM を入れてから認識するまで
数秒かかりますので少し待ってみてください.
<p>SCSI CDROM ではバスリセットへの応答時間が遅いために失敗する
ことがあるかもしれません. SCSI CDROM を持っている場合は
カーネルコンフィグレーションファイルに以下の行を加えて
再コンパイルして試してみてください.
<verb>
options "SCSI_DELAY=15"
</verb>
<p>(訳注: 現在の GENERIC カーネルでは上の設定はデフォルトに
なっています. 問題のある場合は SCSI_DELAY の数値を増やして
みてください.)
<sect1>
<heading>私のプリンタはとてつもなく遅いのです. どうしたらよいのでしょう?</heading>
<p>パラレルインタフェースで, 問題はとんでもなく遅いだけであるなら,
プリンタボートを ``polled'' モードに設定してみてください:
<verb>
lptcontrol -p
</verb>
<p>HP の新しいプリンタのいくつかは割り込みモードでは
使えないようです. (完全にわかったわけではありませんが)
タイミングの問題のように思われます.
<sect1>
<heading>私のプログラムは時々 ``Signal 11'' のエラーで止まってしまいます. </heading>
<p>これはハードウェア (メモリ, マザーボードなど) の不具合いが
原因です. PC でメモリテストプログラムを動かしてみてください.
ただしメモリが正常に動作していると報告されたとしても, ぎりぎりで
メモリテストにパスしたメモリは, 処理の内容 (例えば
kernel のコンパイルや特にシステムの負荷が高いような場合には,
Adaptec 1542 などの SCSI コントローラのバスマスタ DMA など)
によっては問題が起きる可能性は大いにあります.
<p>SIG11 FAQ (後で URLを示します) では遅いメモリが一般的に問題
を起こしがちであることを指摘しています. BIOS セットアップで
ウエイトステート数を増やすかメモリを速いものに交換してください.
<p>私の場合はキャッシュ RAM やオンボードキャッシュコントローラ
の問題でした. このような問題ではないか確認するために BIOS
セットアップでオンボード (セカンダリ) キャッシュを無効にして
みてください.
<p>以下のところには広い範囲の FAQ があります.
<url url="http://www.bitwizard.nl/sig11/" name="the SIG11 problem FAQ">
<sect1>
<heading>ブートの時に画面が真っ暗になって同期も取れません. </heading>
<p>これは ATI Mach 64 ビデオカードの既知の問題です.
この問題はカードがアドレス<tt/2e8/を使い, 4番目のシリアルポート
もここを使うということにあります.
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?sio" name="sio.c">
ドライバのバグ
(仕様?) のため4番目のシリアルポートがなくても, 通常この
アドレスを使う sio3 (4 番目のポートにあたります) を無効にしても,
ドライバはこのアドレスをさわります.
<p>バグが修正されるまでは, 次のようにして対処してください.
<enum>
<item> ブートプロンプトが出たら <tt/-c/ と入力します
(これによりカーネルはコンフィグレーションモードに入ります).
<item> <tt/sio0/, <tt/sio1/, <tt/sio2/ ,<tt/sio3/
(これらすべて) を無効にします. これによって sio ドライバは
動作しなくなります
-> 問題はありません.
<item> exit とタイプしてブートを続行します.
</enum>
<p>もしシリアルポートを有効にしたいのであれば以下の変更をおこなって
新しいカーネルを作る必要があります.
<tt>/usr/src/sys/i386/isa/sio.c</tt> の中で1ヵ所ある
<tt/0x2e8/ という文字列を探し, この文字列とその手前にある
コンマを削除します (後ろのコンマは残します). 後は通常の手続き
にしたがって新しいカーネルを作ります.
<p>この対処をおこなった後でもまだ X ウィンドウシステムはうまく
動かないかもしれません. いくつかの新しい ATI Mach 64 ビデオカード
(特に ATI Mach Xpression) は現在のバージョンの
<tt/XFree86/ では動きません. X を起動するとスクリーンが真っ暗
になったり, 奇妙な動き方をしたりします. より新しい X サーバ
はもっとうまく動きます.
<url url="http://www.xfree86.org" name="the XFree86 site">
を見てベータリリースへのリンクを追ってください.
以下のファイルを持ってきましょう.
<p><tt>AccelCards, BetaReport, Cards, Devices, FILES, README.ati,
README.FreeBSD, README.Mach64, RELNOTES, VGADriver.Doc,
X312BMa64.tgz</tt>
<p>古いファイルをこの新しいバージョンのファイルに置き換え,
<htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?manpath=xfree86&amp;query=xf86config"
name="xf86config"> をもう一度実行します.
<sect1>
<heading>
128MB の RAM があるのですが, 64MB しか認識しません. <label id="reallybigram">
</heading>
<p>FreeBSD がメモリのサイズを BIOS から取得する方法の制限により,
KB 単位で 16 ビット分までしか検出できません
(すなわち最大 65535Kb=64MB です).
64MB 以上メモリを積んでいる場合は, FreeBSD は最初の 64MB
のみを使用します (これより少ない場合もあります. ある BIOS
の場合はメモリサイズが 16MB に制限されます).
<p>この問題を回避するには, 以下に示すカーネルオプションを
使用する必要があります. 完全なメモリ情報を BIOS から取得する
方法もありますが, ブートブロックに空きが無いため実装できません.
ブートブロックの問題が解決されれば, いつか拡張 BIOS
機能を使用して完全なメモリ情報を取得できるようになるでしょう.
とりあえず現在は, カーネルオプションを使ってください.
<tt>
options "MAXMEM=&lt;n>"
</tt>
<p><tt/n/ には, キロバイト単位でメモリの量を指定します. 128MB
の場合は, <tt/131072/ となります.
<sect1>
<heading>FreeBSD 2.0 が ``kmem_map too small!'' と言ってパニックします. </heading>
<p><tt /注:/ メッセージは, ``mb_map too small!'' の場合もあります.
<p>このパニックは, ネットワークバッファ (特に mbuf クラスタ)
の仮想メモリが無くなったことを示します. 以下のオプションを
カーネルコンフィグファイルに追加して mbuf クラスタに使用できる
仮想メモリの量を増やしてください.
<p><tt>options "NMBCLUSTERS=&lt;n>"</tt>
<p>&lt;n&gt には, 同時に使用したい TCP コネクションの数に応じて
512 から 4096 までの数値を指定できます. とりあえず 2048 を
試してみるのを勧めます. これでパニックは完全の予防できるはずです.
mbuf クラスタの割り当て/使用状況については,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?netstat"
name="netstat -m"> で知ることができます.
<sect1>
<heading>新しいカーネルでリブートすると ``CMAP busy panic'' となってパニックを起こしてしまいます. </heading>
<p>ファイル <tt>/var/db/kvm_*.db</tt> において範囲外のデータを
検出するためのロジックは失敗することがあり, こうした矛盾のある
ファイルを使用することでパニックを引き起こすことがあります.
<p>これが起こったなら, シングルユーザでリブートした後に,
以下のコマンドを実行してください.
<verb>
rm /var/db/kvm_*.db
</verb>
<sect1>
<heading>ahc0: brkadrint, Illegal Host Access at seqaddr 0x0 というエラーが出ます</heading>
<p>これは Ultrastor SCSI Host Adapter と衝突しています.
<p>ブート時に kernel configuration メニューに入り, 問題を起こしている
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?uha(4)"
name="uha0"> を disable にしましょう.
<sect1>
<heading>sendmailが ``mail loops back to myself'' というメッセージを出すのですが. </heading>
<p>この事は, sendmail FAQ に次のように書いてあります.
<verb>
* "Local configuration error" というメッセージが出ます. 例えば:
553 relay.domain.net config error: mail loops back to myself
554 <user@domain.net>... Local configuration error
のような物ですが, どのようにしたらこの問題を解決できますか?
これは, 例えば domain.net のようなドメイン宛てのメールを
MX record で特定のホスト (ここでは relay.domain.net) に送ろう
としたのに, そのホストでは domain.net 宛てのメールを受け取れる
ような設定になっていない場合です. 設定の際に
FEATURE(use_cw_file) を指定してある場合には/etc/sendmail.cw
の中に domain.net を追加してください. もしくは, /etc/sendmail.cf
の中に "Cw domain.net" を追加してください.
</verb>
<p>もはや現在の <url
url="ftp://rtfm.mit.edu/pub/usenet/news.answers/mail/sendmail-faq"
name="sendmail FAQ"> は sendmail release とは一緒には保守されて
いません. しかし次のネットニュースに定期的に投稿されてます.
<url url="news:comp.mail.sendmail" name="comp.mail.sendmail">,
<url url="news:comp.mail.misc" name="comp.mail.misc">,
<url url="news:comp.mail.smail" name="comp.mail.smail">,
<url url="news:comp.answers" name="comp.answers">,
<url url="news:news.answers" name="news.answers">.
また, メール経由でコピーを入手する場合は
<url url="mailto:mail-server@rtfm.mit.edu"
name="mail-server@rtfm.mit.edu"> 宛まで本文に "send
usenet/news.answers/mail/sendmail-faq" と書いて送ります.
</sect>

287
ja_JP.EUC/FAQ/x.sgml Normal file
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@ -0,0 +1,287 @@
<!-- $Id: x.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:49:00 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.1 -->
<sect>
<heading>X Window System と仮想コンソール<label id="x"></heading>
<p><em>訳: &a.motoyuki;.<newline>13 November 1997.</em>
<sect1>
<heading>X を動かしたいのですが, どうすればいいのですか?</heading>
<p>もっとも簡単な方法は (訳注: FreeBSD の) インストールの際に
X を動かすことを指定するだけです.
<p>それから <htmlurl url=
"http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?manpath=xfree86&amp;query=xf86config"
name="xf86config">
ツールのドキュメントを読んでこれに従ってください.
このツールはあなたのグラフィックカードやマウスなどに合わせて
XFree86(tm) の設定を行うのを助けてくれます.
<p>Xaccel サーバーについて調べてみるのもいいでしょう.
これはとても納得のいく価格で販売されています. 詳しくは
<ref id="xig" name="Xi Graphics について"> をご覧ください.
<sect1>
<heading>私のマウスはなぜ X で動かないのでしょうか?</heading>
<p>syscons (デフォルトのコンソールドライバ) を使っているのであれば,
それぞれの仮想スクリーンでマウスポインターをサポートするように
FreeBSD を設定できます. X でのマウスの衝突を避けるために, syscons は
``<tt>/dev/sysmouse</tt>'' という仮想デバイスをサポートしています.
本物のマウスデバイスから入力された全てのマウスのイベントは sysmouse
デバイスへ MouseSystems プロトコルで出力されます.
一つ以上の仮想コンソールと X の <bf/両方で/ マウスを使いたい場合,
以下のように設定することをお勧めします:
<verb>
/etc/rc.conf:
moused_type=ps/2 # 実際のマウスのタイプ
moused_port=/dev/psm0 # 実際のマウスポート
moused_flags=
/etc/XF86Config
Section Pointer
Protocol "MouseSystems"
Device "/dev/sysmouse"
.....
</verb>
<p>X で ``<tt>/dev/mouse</tt>'' を使うのを好む人もいます.
この場合は, ``<tt>/dev/mouse</tt>'' を
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?sysmouse"
name="/dev/sysmouse">
にリンクしてください:
<verb>
# cd /dev
# rm -f mouse
# ln -s sysmouse mouse
</verb>
<sect1>
<heading>X のメニューやダイアログボックスがうまく動きません.</heading>
<p>Num Lock キーをオフにしてください.
<p>Num Lock キーがデフォルトでブート時にオンになる場合は,
<tt/XF86config/ ファイルの ``<tt/Keyboard/'' セクションに
以下の行を加えてもいいでしょう.
<verb>
# Let the server do the NumLock processing. This should only be
# required when using pre-R6 clients
ServerNumLock
</verb>
訳注: この問題は XFree86 3.2 以降では解決しています.
<sect1>
<heading>仮想コンソールとは何ですか? どうやったら使えますか?</heading>
<p>仮想コンソールは, 簡単にいうと, ネットワークや X
を動かすなどの複雑なことをおこなわずに, いくつかのセッションを
同時におこなうことを可能にします.
<p>システムのスタート時には, ブートメッセージが出た後に login
プロンプトが表示されます. そこで login ネームとパスワードを
入力すると 1 番目の仮想コンソール上で仕事 (あるいは遊び) を
始めることができます.
<p>他のセッションを始めたい場合もあるでしょう. それは動かしている
プログラムのドキュメントを見たり, FTP の転送が終わるまで待つ間
メールを読もうとしたりすることかもしれません.
Alt-F2 を押す (Alt キーを押しながら F2 キーを押す) と 2 番目の
「仮想コンソール」で login プロンプトが待機していることが
わかります. 最初のセッションに戻りたいときは Alt-F1 を押します.
<p>標準の FreeBSDインストールでは 3 枚の仮想コンソールが
有効になっていて, Alt-F1, Alt-F2, Alt-F3 で仮想コンソール間の
切替えをおこないます.
より多くの仮想コンソールを有効にするには, <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ttys" name="/etc/ttys">
を編集して ``Virtual terminals'' のコメント行の後に ``<tt/ttyv4/''
から ``<tt/ttyvc/'' の手前までのエントリを加えます
(以下の例は先頭には空白は入りません) :
<verb>
# /etc/ttys には ttyv3 がありますので
# "off" を "on" に変更します.
ttyv3 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure
ttyv4 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure
ttyv5 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure
ttyv6 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure
ttyv7 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure
ttyv8 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure
ttyv9 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure
ttyva "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure
ttyvb "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure
</verb>
<p>多くするか少なくするかはあなたの自由です. より多くの仮想
ターミナルを使うとより多くのリソースを使うことになります.
8MB 以下のメモリしかない場合はこれは重要な問題です.
もし必要があれば ``<tt/secure/'' を ``<tt/insecure/''
に変更してください.
<p><bf/重要/ X を使いたいのであれば, 最低一つの仮想ターミナル
(のエントリ) を使わずに残しておくか, off にしておく必要があります.
つまり, 12 個の Alt-ファンクションキー全てでログインプロンプトを
出したいのならば不運にも X は使えない, ということです.
同じマシンで X サーバーも動かしたいのならば 11 個しか使えません.
<p>仮想コンソールを無効にするもっとも簡単な方法はコンソールを
off にすることです. 例えば 12 個全てのターミナルを割り当てている
状態で X を動かしたいときは仮想ターミナル 12 を変更します:
<verb>
ttyvb "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure
</verb>
<p>これを次のように変更します:
<verb>
ttyvb "/usr/libexec/getty Pc" cons25 off secure
</verb>
<p>キーボードにファンクションキーが 10 個しかないのであれば
次のように設定します.
<verb>
ttyv9 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 off secure
ttyva "/usr/libexec/getty Pc" cons25 off secure
ttyvb "/usr/libexec/getty Pc" cons25 off secure
</verb>
<p>(これらの行を消すだけでもいいです.)
<p><htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ttys" name="/etc/ttys">
を編集したら次は十分な数の仮想ターミナルデバイスを
作らなくてはなりません. もっとも簡単な方法を示します:
<verb>
# cd /dev
# ./MAKEDEV vty12 # For 12 devices
</verb>
<p>さて, 仮想コンソールを有効にするのにもっとも簡単 (そして確実)
な方法はリブートすることです. しかし, リブートしたくない場合は,
X ウィンドウシステムを終了させて次の内容を実行します
(<tt/root/ 権限で) :
<verb>
kill -HUP 1
</verb>
<p>重要な点はこのコマンドを実行する前に X ウィンドウシステムを
完全に終了させておくことです. もしそうしないと kill コマンドを
実行した後にシステムはおそらくハングアップするでしょう.
<sect1>
<heading>X から仮想コンソールに切替えるにはどうすればよいのですか? </heading>
<p>コンソールが X の表示をしている場合は, Ctrl-Alt-F1 などを使って
仮想コンソールの切替えをおこなうことができます. ただし, X
から離れて仮想ターミナルへ移っている時は Alt-ファンクションキーを
使って他の仮想ターミナルへ切替えたり X へ戻ったりします.
コントロールキーは押さないでください. Ctrl-Alt-ファンクションキーの
組合せは X から仮想ターミナルに移る時だけ利用してください.
コントロールキーを押してしまうと ``control-lock'' モードになり
テキストコンソールが止まってしまいます. コントロールキーを押して
回復させてください.
<p>訳注: X に戻るには 3枚の仮想コンソールが有効になっている場合は
Alt-F4 です. 有効な仮想コンソールの数 +1 のファンクションキーの
位置に X が割り当てられます.
<sect1>
<heading>XDM を<tt>/etc/ttys</tt>ファイルから起動させるにはどうしますか?</heading>
<p><htmlurl url=
"http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?manpath=xfree86&amp;query=xdm"
name="xdm"> を
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ttys"
name="/etc/ttys"> から起動するのはよい方法ではありません.
なぜこのようなことが README ファイルなどにあるのかよくわかりません.
<p><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?rc"
name="rc.local"> から起動させ, どのように実行されるか明記して
おいてください. それが <tt/rc.local/ の最後の処理であれば,
後ろに ``<tt/sleep 1/'' をおいて <tt/rc/ シェルが終了する前に
きちんとデーモンになるようにします.
<p><tt/xdm/ は引数を持たずに実行されるでしょう (つまりデーモン
として起動されます).
<bf/注:/ 古いバージョンの FAQ では
<tt>/usr/X11R6/lib/X11/xdm/Xservers</tt> ファイルに X の使う
<tt/vt/ を加えるように書いてあります. これは必要ありません:
X は最初に見つけた利用可能な <tt/vt/ を使います.
<sect1>
<heading>xconsole を動かそうとすると ``Couldn't open console'' とエラーが出ます. </heading>
<p><htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?manpath=xfree86&amp;query=X"
name="X"> を
<htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?manpath=xfree86&amp;query=startx"
name="startx"> で起動しますと, /dev/console のパーミッションは
<tt /変更ができない/ ようになっていますので,
<htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?manpath=xfree86&amp;query=xterm"
name="xterm -C"> や
<htmlurl url=
"http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?manpath=xfree86&amp;query=xconsole"
name="xconsole"> は動きません.
<p>これはコンソールのパーミッションが標準ではそのように
設定されているからです. マルチユーザシステムでは, ユーザの誰もが
システムコンソールに書き込むことが可能である必要は必ずしもありません.
VTY を使い 直接マシンにログインするユーザのために,
このような問題を解決するために
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?fbtab"
name="fbtab"> というファイルがあります.
<p>要点を述べると, 次のような形式の行を
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?fbtab"
name="fbtab"> に加えます.
<verb>
/dev/ttyv0 0600 /dev/console
</verb>
<p>そうすると, <tt>/dev/ttyv0</tt> からログインしたユーザが
コンソールを所有することになるでしょう.
<sect1>
<heading>私の PS/2 マウスは X ウィンドウシステム上でうまく動きません. </heading>
<p>あなたのマウスとマウスドライバがうまく同期していないようです.
X から仮想ターミナルへ切替えて X へ戻ると再同期するかもしれません.
この問題がよく起きるようであれば, カーネルコンフィグレーション
ファイルに次のオプションを書いてカーネルを再構成してみてください.
<verb>
options PSM_CHECKSYNC
</verb>
<p>もし, カーネルの再構築をおこなったことがないのであれば
<ref id="make-kernel" name="カーネルを作る">のセクションを
見てください.
<p>このオプションにより, マウスとドライバの同期の問題の起きる
可能性は少なくなるでしょう. もしそれでもこの問題が起きるようであれば,
マウスとドライバが再同期するまでマウスボタンのどれかを
押し続けてください.
<p>このオプションは残念ながら, すべてのシステムで働くわけではなく
また, ``tap'' の特色を持つ ALPS GlidePoint デバイスを PS/2
マウスポートにつないだ場合は無効です.
</sect>

73
ja_JP.eucJP/FAQ/FAQ.sgml Normal file
View file

@ -0,0 +1,73 @@
<!-- $Id: FAQ.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.94 -->
<!DOCTYPE linuxdoc PUBLIC "-//FreeBSD//DTD linuxdoc//EN" [
<!ENTITY preface SYSTEM "preface.sgml">
<!ENTITY install SYSTEM "install.sgml">
<!ENTITY hardware SYSTEM "hardware.sgml">
<!ENTITY troubleshoot SYSTEM "troubleshoot.sgml">
<!ENTITY commercial SYSTEM "commercial.sgml">
<!ENTITY applications SYSTEM "applications.sgml">
<!ENTITY kernelconfig SYSTEM "kernelconfig.sgml">
<!ENTITY admin SYSTEM "admin.sgml">
<!ENTITY x SYSTEM "x.sgml">
<!ENTITY network SYSTEM "network.sgml">
<!ENTITY serial SYSTEM "serial.sgml">
<!ENTITY misc SYSTEM "misc.sgml">
<!ENTITY hackers SYSTEM "hackers.sgml">
<!ENTITY acknowledgments SYSTEM "acknowledgments.sgml">
<!ENTITY jcontrib SYSTEM "jcontrib.sgml">
<!ENTITY % jmembers SYSTEM "jmembers.sgml">
%jmembers;
]>
<article>
<title>FreeBSD 2.X についての FAQ (よくある質問とその答え)</title>
<author>
<name>The FreeBSD Documentation Project</name>
</author>
<date>$Date: 1997-11-17 15:48:59 $</date>
<abstract>
これは FreeBSD システムバージョン 2.X についての FAQ です.
特に断わりがない限りはどの項目も FreeBSD 2.0.5 以降のものを想定しています.
&lt;XXX&gt;のついている項目はまだ作業中のものです.
</abstract>
<toc>
<p>日本語版の作成は FreeBSD 日本語ドキュメンテーションプロジェクトが
オリジナルの英語版をもとにしておこなっています. 日本語訳および,
日本語版のみに関することは &a.doc-jp; において日本語で議論されています.
必要に応じて日本語ドキュメンテーションプロジェクトから
本家ドキュメンテーションプロジェクトに対してフィードバックを
おこないますので, 英語が得意でない方は &a.doc-jp; まで日本語で
コメントをお寄せください.
<p>また, この FreeBSD FAQ とは別に, 日本の FreeBSD ユーザ有志によって
メーリングリスト <url url="mailto:FreeBSD-users-jp@jp.FreeBSD.org"
name="FreeBSD-users-jp"> や ニュースグループ <url
url="news:fj.os.bsd.freebsd" name="fj.os.bsd.freebsd"> などへの投稿
をもとに作成された <url url="http://www.jp.freebsd.org/QandA/"
name="QandA"> が公開されています. 特に日本語環境など日本固有の話題
が充実していますので, こちらも合わせてご覧ください.
&preface;
&install;
&hardware;
&troubleshoot;
&commercial;
&applications;
&kernelconfig;
&admin;
&x;
&network;
&serial;
&misc;
&hackers;
&acknowledgments;
&jcontrib;
</article>

16
ja_JP.eucJP/FAQ/Makefile Normal file
View file

@ -0,0 +1,16 @@
# $Id: Makefile,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:49:00 max Exp $
# Original revision: 1.6
# The FreeBSD Japanese Documentation Project
DOC= FAQ
DOCDIR= ${SHAREDIR}/doc/ja_JP.EUC
FORMATS= html roff
SGMLOPTS+=-e EUC-JP
SGMLOPTS+=-links
SRCS= FAQ.sgml acknowledgments.sgml admin.sgml applications.sgml
SRCS+= commercial.sgml hackers.sgml hardware.sgml install.sgml
SRCS+= kernelconfig.sgml misc.sgml network.sgml preface.sgml
SRCS+= serial.sgml troubleshoot.sgml x.sgml
.include <bsd.sgml.mk>

View file

@ -0,0 +1,45 @@
<!-- $Id: acknowledgments.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:49:00 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.1 -->
<sect>
<heading>謝辞<label id="aknowledgments"></heading>
<p><em>訳: &a.koga;.<newline>10 November 1997.</em>
<p>
<verb>
この FAQ について問題を見つけたり, 何か登録したい場合は,
<FAQ@FreeBSD.ORG> までメールを送ってください. フィードバック
してくれるみなさんには感謝感謝なのです.
みなさんに手伝ってもらわないとこの FAQ はよくなりませんから!
FreeBSD Core Team
</verb>
<descrip>
<tag/Jordan Hubbard/
たまに起こす FAQ の並べ替えや更新の発作
<tag/Doug White/
freebsd-questions メーリングリストでの義務を超えたサービス
<tag/Joerg Wunsch/
Usenet (NetNews) での義務を超えたサービス
<tag/Garrett Wollman/
ネットワーク節の執筆と文書整形
<tag/Jim Lowe/
マルチキャストについて
<tag/Peter da Silva/
FreeBSD FAQ タイピング機械奴隷
<tag/FreeBSD チーム/
不平を言ったり, うめいたり, 情報提供してくれたり
</descrip>
<p>あと, 抜けてしまった他の方々に対して, 謝罪と心からの感謝を捧げます!
</sect>

974
ja_JP.eucJP/FAQ/admin.sgml Normal file
View file

@ -0,0 +1,974 @@
<!-- $Id: admin.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.1 -->
<sect>
<heading>システム管理<label id="admin"></heading>
<p><em>訳: &a.nishika;.<newline>12 November 1997.</em>
<sect1>
<heading>システムスタートアップファイルはどこにあるのですか?</heading>
<p>2.0.5R から 2.2.1R までは, プライマリコンフィグレーションファイルは
<tt>/etc/sysconfig</tt> にあります. オプションはすべて, このファイルと
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?rc"
name="/etc/rc"> および <tt>/etc/netstart</tt>といった,
別のファイルに指定されています.
<p>ファイル <tt>/etc/sysconfig</tt> を見て, システムに適合するように
変更してください. このファイルはそれぞれの場所に何を書けばいいのかを表す
コメントがたくさん書かれています.
<p>2.2.2 に続くリリース と 3.0 では, <tt>/etc/sysconfig</tt> は,
より分りやすい名前の <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?rc.conf(5)"
name="rc.conf"> に改名され, それに従って
書式もいくぶん改められます. <tt>/etc/netstart</tt> も
<tt>/etc/rc.network</tt> に改名され, 全部のファイルを
<tt><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?cp"
name="cp"> /usr/src/etc/rc* /etc</tt>で一度にコピーすることが
出来るようになります.
<p>ファイル <tt>/etc/rc.local</tt> は常にここにあり, <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/ports.cgi?^inn" name="INN">
や <tt/http/ といった追加のサービス開始や
カスタムオプションを記述するために使われるでしょう.
<p>ファイル <tt>/etc/rc.serial</tt> はシリアルポートの初期化
(例えばポートの設定を固定したり等々) のためにあります.
<p>ファイル <tt>/etc/rc.i386</tt> は iBCS2 エミュレーションのような
Intel アーキテクチャ固有の設定や PC システムコンソール設定のためにあります.
<p>2.1.0R からは, "ローカル" スタートアップファイルをディレクトリ
<tt>/etc/sysconfig</tt> (または <tt>/etc/rc.conf</tt>)
の中に作って指定することもできます:
<verb>
# Location of local startup files.
local_startup=/usr/local/etc/rc.local.d
</verb>
<p>.sh で終わるそれぞれのファイルは, アルファベット順に実行されます.
<p>ファイル名を変えることなくある一定の順序で確実に実行したいのであれば,
順序が保証されるように以下のようにして,
それぞれのファイルの頭に数値をつけるようなデザインを
使うことができます:
<verb>
10news.sh
15httpd.sh
20ssh.sh
</verb>
<p>この方法は見苦しく (あるいは SysV のように :-)) なりますが,
<tt>/etc/rc.local</tt> を 手品のような編集でソートするようなことなく
ローカルの追加パッケージを使うためには, シンプルでしかもよく使われる
手法ではあります. ほとんどの ports/packages は
<tt>/usr/local/etc/rc.d</tt> をローカルスタートアップディレクトリ
であると仮定しています.
<sect1>
<heading>簡単にユーザを追加するにはどうすればいいのですか?</heading>
<p><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?adduser"
name="adduser"> コマンドを使用してください.
<p>Ollivier Robert によって Perl で書かれた ``<tt/new-account/'' と
呼ばれるパッケージもあります. これについては
<tt>&lt;roberto@FreeBSD.ORG&gt;</tt> にたずねてみてください.
現在さらなる開発をおこなっています.
<p>また, ユーザを削除するには <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?rmuser" name="rmuser">
コマンドを使用してください.
<sect1>
<heading>FreeBSD システムに新しいハードディスクを追加するには?</heading>
<p>最も簡単な方法はインストールプログラムからおこなうことです. root で
<tt>/stand/sysinstall</tt> を起動してインストールプログラム
を利用することができます.
<p>また, インストールフロッピーディスクを持っている場合は, そこから
リブートしてシステムが完全に動作していないインストールプログラムの内で,
パーティション & ラベルエディタを利用してください.
<p><label id="2_1-disklabel-fix">上記の方法でうまくいかないとか,
あなたが不可解なインタフェースを好む変わり者である場合は, 以下の
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?disklabel"
name="disklabel"> コマンドを手動で使用する方法を読んでください:
<p><em>警告: 注意深く読んで自分が何をおこなっているか理解する
以外に方法はありません! ここで説明されていることはシステム
を「破壊する」かもしれません. 注意しておこなってください!
事前に「バックアップ」をおこなうことを忘れずに!</em>
<p>2.1.5-RELEASE までの <tt /sysinstall/ は不具合いがあり,
ディスクラベルエディタで / に何かをマウントすることを
強要します. <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?newfs"name="newfs">
を実行する前に <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?disklabel"
name="disklabel">
を手動で実行する必要があるでしょう.
つまり, パーティション分割の計算を自分でおこなうということです.
これは簡単だというウワサです :-)
''<tt>disklabel -r &lt;diskname&gt;</tt>''
を実行してラベルのひな型が得られるかどうかを確認してください.
<em> (例えば </em>''<tt>disklabel -r /dev/rwd0s2</tt>''<em> は,
新しいディスクが wd0 つまり 1 台めの IDE ディスク, そして
FreeBSD スライスは二つめ, つまり s2 であることを仮定しています)
</em>. 以下のようなものが出力されるはずです:-
<verb>
# /dev/rwd0s2:
type: ESDI
disk: wd0s2
label:
flags:
bytes/sector: 512
sectors/track: 63
tracks/cylinder: 64
sectors/cylinder: 4032
cylinders: 610
sectors/unit: 2459520
rpm: 3600
interleave: 1
trackskew: 0
cylinderskew: 0
headswitch: 0 # milliseconds
track-to-track seek: 0 # milliseconds
drivedata: 0
8 partitions:
# size offset fstype [fsize bsize bps/cpg]
c: 2459520 0 unused 0 0 # (Cyl. 0 - 609)
e: 2459520 0 4.2BSD 0 0 0 # (Cyl. 0 - 609)
</verb>
<p>サイズ (size) が正しいことを確認してください. この例では,
2459520 sectors/unit x 512 bytes/sector / 2**20 (1 メガバイト)
= 1200 メガバイトとなっています. あとのものは (b/s, t/c, s/c,
interleave, など), <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?disklabel"
name="disklabel"> から適切なデフォルト値が取得されますが,
古いディスクについては<ref id="ESDI" name="この注意事項">
をご覧ください. 'fsize' はファイルシステム用の
<ref id="fsize" name="フラグメントサイズ"> であり,'bsize' は
<ref id="bsize" name="ブロックサイズ"> です. 'c' は
スライス全体をカバーするパーティション (またはスライスされていない
ディスクではディスク全体) であり, そのまま残しておく必要があります.
<em>これはファイルシステムとして使用してはいけません</em>.
'c' パーティションはディスクラベルが存在しない場合でもカーネルが
存在するように見せかけている手品なのです.
<p>スライス全体を一つのファイルシステムとしたいようなごく普通の
場合は, 'e' のエントリを修正する必要があります. ファイルシステム
に妥当な値として fsize を 1024, bsize を 8192
(8 フラグメント/ブロック) に設定して, 'e' のエントリを以下のように
修正します:-
<verb>
e: 2459520 0 4.2BSD 1024 8192
</verb>
<p>さて, 二つのファイルシステム用に二つのパーティションを
作成したいいような (ちょっとだけ) 難しい場合です. <ref id="fsname"
name="BSD のネーミングの慣例">にしたがって, パーティションを
<tt /wd0s2e/ &amp; <tt /wd0s2f/ のようにします. 1200MB を 'e'
用に 300MB, 残りの 900MB を 'f' に分割することにすると,
パーティションエントリは次のようになります:-
<verb>
8 partitions:
# size offset fstype [fsize bsize bps/cpg]
c: 2459520 0 unused 0 0 # (Cyl. 0 - 609)
e: 614400 0 4.2BSD 1024 8192
f: 1843200 614400 4.2BSD 1024 8192
</verb>
<p><bf /注:/ ''<tt>disklabel -e wd0s2</tt>'' で
ディスクラベルを直接編集することができます. <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?disklabel"
name="disklabel"> を参照してください.
<p>FreeBSD 2.1.5 以降を使用していて, 他のシステムに関心がなく,
ディスク全体を FreeBSD 専用にするつもりなら, 以下のような手順を
踏むことによって, 作業を短縮することも可能です.
<verb>
# dd if=/dev/zero of=/dev/rwd0 count=100
# disklabel -Brw wd0 auto
# disklabel -e wd0
</verb>
<p>最初の <htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?dd"
name="dd"> コマンドは, カーネルのディスクコードを
混乱させる可能性のある古いゴミが, ディスクの先頭に確実に
残らないようにしています. 次はブート時にディスクから検出された
デフォルト値を使って, 自動的にスケルトンラベルを生成しています.
それに続けて, ラベルの編集を行っています.
<p>やっと終りました! 以下のような感じでファイルシステムを
初期化しましょう:-
<verb>
newfs -d0 /dev/rwd0s2e
newfs -d0 /dev/rwd0s2f
</verb>
<p>ディスク名とスライス番号によって, 事前にスクリプト
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?MAKEDEV"
name="/dev/MAKEDEV"> を実行して, お望みのデバイスノードを
作成する必要があるかもしれません.
<p>そして新しいファイルシステムを mount します (<htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?mount"
name="mount"> を参照してください) :-
<verb>
mount /dev/wd0s2e /mnt/foo
mount /dev/wd0s2f /mnt/bar
</verb>
<p>ブート時に自動的にファイルシステムを mount するには
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?fstab(5)"
name="/etc/fstab"> を編集してください.
<p><bf /用語一覧:/
<descrip>
<tag><label id="fsize"><bf>フラグメントサイズ (fsize)</bf></tag>
<tt /ffs/ におけるストレージの基本単位.
M. McKusick, W. Joy, S. Leffler, and R. Fabry,
"A Fast File System for UNIX",
ACM Transactions on Computer Systems 2, 3, pp 181-197, August
1984, (再版は BSD System Manager's Manual, SMM:5) または
<url url="file:/usr/share/doc/smm/05.fastfs/paper.ascii.gz"
name="/usr/share/doc/smm/05.fastfs/paper.ascii.gz">
を参照してください.
<tag><label id="bsize"><bf>ブロックサイズ (bsize)</bf></tag>
ブロックは一つ以上のフラグメントを構成します. 上記の資料と
<url url="file:/usr/include/sys/disklabel.h"
name="&lt;sys/disklabel.h&gt;"> を参照してください.
<tag><label id="ESDI">
<bf>古いディスク用のディスクラベル特性 (ESDI)</bf></tag>
たまたま「本物のディスク」を持っている場合, より詳細な情報を
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?disklabel"
name="disklabel"> に与える必要があります. 例えば,
古い ESDIディスクのような画一的なジオメトリ, 本当のヘッド,
セクタ, シリンダです. これらすべてはディスクドライブのケース,
オーナーズマニュアル, 被害者仲間などから得ることができるはずです. :-)
<tag><label id="fsname">
<bf>BSD ファイルシステムのネーミングの慣例</bf></tag>
慣例により, パーティション 'a' はブート可能なパーティション,
パーティション 'b' はスワップスペースとして予約されています.
正規のパーティションの名称は 'd' から始まることになっています.
(386BSD 0.1 から FreeBSD 2.0 までは 'd' は特別な意味を
持っていたため, パーティション 'e' はファイルシステムを持つ
最初のブート可能でないパーティションとして使われる場合
もあります.)
<tag><label id="swap">
<bf>スワップスペースに関する警告</bf></tag>
BSD パーティションテーブルが必要とする領域は,
ファイルシステム内に用意しておく必要があります.
これはスワップパーティションではいけません. したがって,
シリンダ 0 でスワップパーティションが始まらないように,
開始位置をずらすかパーティション 'a' にファイルシステム
を配置してください.
</descrip>
<sect1>
<heading>新しいリムーバブルドライブを持っていますが, どうやって使うの?</heading>
<p>そのリムーバブルドライブが ZIP であれ EZ drive であれ
(あるいはもしそういう風に使いたいのなら, フロッピーであれ),
またハードディスクであれ, 一旦システムにインストールされて認識され,
カートリッジ, フロッピー等々が挿入されていれば,
ことはどのデバイスでも全く同じように進みます.
<p><label id="disklabel"> (このセクションは<url
url="http://vinyl.quickweb.com/mark/FreeBSD/ZIP-FAQ.html"
name="Mark Mayo's ZIP FAQ"> に基づいています.)
<p>ZIP ドライブやフロッピーで, すでに DOS のファイルシステムで
フォーマットしてある場合, 次のコマンドを使うことができます.
これはフロッピーの場合です.
<verb>
mount -t msdos /dev/fd0c /floppy
</verb>
<p>出荷時の設定の ZIP ディスクではこうです.
<verb>
mount -t msdos /dev/sd2s4 /zip
</verb>
<p>その他のディスクに関しては, <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?fdisk" name="fdisk">
や <tt>/stand/sysinstall</tt> を使って, どのようにレイアウト
されているか確かめてください.
<p>以降は ZIP ドライブが 3 番目の SCSI ディスクで,
sd2 と認識されている場合の例です.
<p>他人と共有しなければならないフロッピーやリムーバブルディスク
でなければ, BSD ファイルシステムを載せてしまうのが良い考えでしょう.
ロングファイル名もサポートされ, パフォーマンスは少なくとも
2 倍は向上しますし, おまけにずっと安定しています.
まず最初に, DOS レベルでのパーティション / ファイルシステムを
無効にしておく必要があります. 使用するのは <tt/fdisk/ でも
<tt>/stand/sysinstall</tt> でも結構です.
複数のオペレーティングシステムを入れることを考慮する
必要がないような容量の小さなドライブの場合は,
次のように FAT パーティションテーブル (スライス)
全体を飛ばして, BSD のパーティション設定を行うだけで良いでしょう.
<verb>
dd if=/dev/zero of=/dev/rsd2 count=2
disklabel -Brw sd2 auto
</verb>
<p>複数の BSD パーティションをつくる場合, disklabel (詳しい情報は
<ref id="2_1-disklabel-fix" name="この注意事項"> にあります) か
<tt>/stand/sysinstall</tt> を使います. 固定ディスク上にスワップ領域
を加える場合はそういうことをしたいと思うのはもっともですが,
ZIP のようなリムーバブルドライブの上ではそういう考えは不適切
でしょう.
<p>最後に, 新しいファイルシステムをつくります. ディスク全体を使用する
ZIP ドライブの場合は, 以下のようにします.
<verb>
newfs /dev/rsd2c
</verb>
<p>次にマウントします.
<verb>
mount /dev/sd2c /zip
</verb>
<p>また, 次のような行を <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?fstab"
name="/etc/fstab"> に入れておくのも良い考えでしょう.
"mount /zip" と入力するだけでマウントできるようになります.
<verb>
/dev/sd2c /zip ffs rw,noauto 0 0
</verb>
<sect1>
<heading>どのようにしたら DOS の拡張パーティションをマウントできますか?</heading>
<p>DOS 拡張パーティションはすべての基本パーティションの後に
認識されます. たとえば, 2台目の SCSIドライブの拡張パーティションに
"E" パーティションがあるとしますと, これは /dev にスライス 5
のスペシャルファイルを作る必要があり, /dev/sd1s5 としてマウントされます.
<verb>
# cd /dev
# ./MAKEDEV sd1s5
# mount -t msdos /dev/sd1s5 /dos/e
</verb>
<sect1>
<heading>他のシステムのファイルシステムを FreeBSD でマウントすることはできますか?</heading>
<p><bf/ Digital UNIX/ UFS CDROM は直接 FreeBSD でマウント
することができます. Digital UNIX やそれ以外のシステムのサポートする
UFS のディスクパーティションをマウントすることはもっと複雑
なことで, オペレーティングシステムのディスクパーティション
の詳細に依存します.
<p><bf/ Linux/: 2.2 以降は <bf/ext2fs/ パーティションをサポートします.
マニュアルの <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?mount_ext2fs"
name="mount_ext2fs"> を見てください. より多くの情報があります.
<p>この問題について他の情報があれば, 他の人から感謝されるでしょう.
<sect1>
<heading>どのようにしたら FreeBSD を NT ローダーからブートさせることができますか?</heading>
<p>FreeBSD のネイティブルートパーティションの最初のセクタを
ファイルにして DOS/NT パーティション上に置くという画期的な
アイディアがあります.
ファイル名を <tt>c:&bsol;bootsect.bsd</tt>
(<tt>c:&bsol;bootsect.dos</tt> からの発想です)
としたとします. <tt>c:&bsol;boot.ini</tt>
ファイルを次のように編集します:
<verb>
[boot loader]
timeout=30
default=multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINDOWS
[operating systems]
multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINDOWS="Windows NT"
C:\BOOTSECT.BSD="FreeBSD"
C:\="DOS"
</verb>
<p>この手順では DOS, NT, FreeBSD その他が<bf/同じ/ディスクのそれぞれの
fdisk パーティションにインストールされているとしています.
私の場合は, DOS と NT は最初のパーティション, FreeBSDは 2番目にあります.
また, FreeBSD は MBR を<bf/使わずに/, ネイティブパーティションから
ブートするようにインストールしてあります.
(訳注: FreeBSD のインストールではブートマネジャを使わずに標準
MBR を使う場合に相当します)
<p>(もし NTFS に変換してしまっているなら) DOS フォーマットの
フロッピーディスクか FAT パーティションを <tt>/mnt</tt> に DOS
マウントします.
<verb>
dd if=/dev/rsd0a of=/mnt/bootsect.bsd bs=512 count=1
</verb>
<p>リブートして DOS か NT に切替えます. NTFS ユーザは
<tt/bootsect.bsd/ や <tt/bootsect.lnx/ をフロッピーディスクから
<tt/C:&bsol;/ へコピーします. <tt/boot.ini/ のファイル属性
(パーミッション) の変更を以下のようにおこないます:
<verb>
attrib -s -r c:\boot.ini
</verb>
<p>上の例の <tt/boot.ini/ で示したような正しいエントリを加え,
ファイル属性を元に戻します.
<verb>
attrib -r -s c:\boot.ini
</verb>
<p>FreeBSD が MBR からブートするようになっている場合,
それぞれのネイティブパーティションからブートするように設定した後で,
DOS から ``<tt/fdisk/'' コマンドを実行して元に戻してください.
<sect1>
<heading>
FreeBSD と Linux を LILO からブートするには?
</heading>
<p>理論的には, LILO から FreeBSD をブートするには DOS スタイルの
オペレーティングシステムとして扱えばできるはずですが, 私はいまだに
うまくいったためしがありません. LILO を置く場所を MBR から Linux
のブートパーティションの先頭に変えれば, FreeBSD のブートマネージャから
LILO をブートすることができます. 私はこっちを使っています.
<p>Windows95 と Linux を使用している場合は, いずれにせよ後者の方が
お勧めです. Windows95 を再インストールする必要にかられたとき,
Linux をブート可能に戻す手続きが簡単ですむからです
(Windows95 は偏屈なオペレーティングシステムで, マスターブートレコード
(MBR) から他のオペレーティングシステムを追い払ってしまうのです).
<sect1>
<heading>
「危険覚悟の専用 (dangerously dedicated) ディスク」は健康に悪いの?
</heading>
<p><label id="dedicate">
インストール作業中, ハードディスクのパーティションを切る際に
2 つの方法を選ぶことができます. デフォルトの方法では, fdisk の
テーブルエントリ (FreeBSD ではスライスと呼ばれる) を使って,
自身のパーティションを使用する FreeBSD のスライスを, 同じマシン
の他のオペレーティングシステムと互換性のある形にします.
それに付随して, ブートセレクタをインストールすれば, ディスク上の
使用可能なオペレーションシステムを切り替えることができます.
<p>さて, これは確かに PC の世界からやって来た人々にとっては
一般的なお話でしょうが, ここで Unix の世界の方からやって来た,
FreeBSD が動作する, しかも FreeBSD だけが動作するマシンをセットアップ
しようとしている人の場合を考えてみましょう. 彼らは
オペレーティングシステムがディスク全体を, その始めのセクタから
終りの 1 つに至るまで使い切る, 古典的な Unix の流儀に慣れ親しんで
います. このような, FreeBSD が 1 日 24 時間, 1 週間に 7 日走り続け,
他のオペレーティングシステムがブートされることなど有り得ないマシン
では, 正しい fdisk のテーブルは何の役にも立ちません. 結果, もし
sysinstall の fdisk エディタで ``A)ll FreeBSD'' を選択し, 続く質問に
``No'' と答えれば, こちらのモードを選択したことになります.
この場合, BSD のブートストラップがこのドライブの MBR になるので,
ブートマネージャ等にスペースが残されていないことに注意してください.
何かを MBR にインストールすれば, BSD のブートストラップに
ダメージを与えることになるでしょう.
<p>では, なぜこれが 「危険覚悟の」と言われるのでしょう?
このモードのディスクが, 通常の PC のユーティリティが有効な fdisk
テーブルと見なす情報を持っていないからです. ユーティリティの出来
如何によりますが, そのようなディスクを発見したとき, 警告を
出すものもあります. また, もっと悪い場合, 確認も通告もなしに
BSD のブートストラップにダメージを与えるものもあるでしょう.
PC ではより広範囲で使われているあるオペレーティングシステムは,
そういう非ユーザフレンドリーな行為をすることでよく知られています
(もちろん, その行為は「ユーザフレンドリ」の名の元で
行われるわけですが). 少なくとも 1 種の, 例えば HP Netserver
で使用されていた (もちろん, そこだけではありませんが) Award の
BIOS は, 有効な fdisk テーブルを持っていないと認識した全ての
ハードディスクを無視することで知られています.
ブート時にこの現象が起こると, BIOS はそのようなディスクをさっさと
無視してフロッピードライブを読みに行き, しかも ``Read error''
というあっさりしたメッセージしか吐きません. 感動ものでしょ?
多分彼らにとってはこれが「ユーザフレンドリ」なんでしょうね.
よくわかりませんけど.
<p>このモードの利点はいくつかあります. FreeBSD がディスク全体を所有でき,
1980 年代の素朴なパーティショニングモデルのためだけに, いくつもの
本来不要な「トラック」を無駄使いする必要がなくなります.
このモデルは, パーティショニングをどのようにすべきかという点に関して,
いくらか不自然で, 今では無意味でさえある制限を課します.
この制限は, しばしば PC に OS をインストールする際の最大の頭痛の種と
なります. パーティショニングの情報を fdisk のテーブルに保存する際に
2 つの異なる, 冗長な方法が用意されているがゆえに, 結果として
ジオメトリの不整合を引き起こすのです. <ref id="missing_os"
name="Missing Operating System"> の章をご覧下さい.
「危険覚悟の専用」モードでは, BSD のブートストラップはセクタ 0
から始まりますが, BIOS のディスクジオメトリ「変換」の方式とは
無関係に, 常に等しい C/H/S の値に変換される唯一のセクタ
なのです. したがって, ブートしなくなる危険を犯すことなしに,
異なる変換方式を採用しているシステム / コントローラ間で,
ディスクを交換することができるのです.
<p>「危険覚悟の専用ディスク」を通常の PC での使用法に
戻すには, 原則として 2 つ方法があります. 1 つは十分な NULL
バイトを MBR に書き込んで, きたるべきインストーラにディスク
はまっさらだと思い込ませる方法です. 例えば, こんな感じです.
<verb>
dd if=/dev/zero of=/dev/rsd0 count=15
</verb>
<p>また, マニュアルには書かれていない DOS の「機能」
<verb>
fdisk /mbr
</verb>
<p>は, BSD ブートストラップを追い払ってくれる上に,
新しいマスターブートレコードをインストールしてくれます.
<sect1>
<heading>どのようにしたらスワップ領域を増やせますか?</heading>
<p>スワップパーティションのサイズを増やすのが最良の方法ですが,
別のディスクを追加しなくて済むという利点のある方法があります.
(これを行う時には <ref id="swap" name="この注意事項">
も見ておいてください)
<p>スワップを別のディスク上に追加することは, 単純に同じディスク上
にスワップを追加する場合よりも高速に動作するようになります.
例に挙げれば, あるディスク上のソースをコンパイルしているとして,
スワップが別のディスク上に作られていれば, これらが同じディスク上
にある場合よりも断然速いです. SCSI ディスクの場合は特にそうだと言えます.
<p> IDE ドライブは同時に同じチャネル上の複数のドライブには
アクセスできません (FreeBSD は mode 4 をサポートしていないので,
すべての IDE ディスク I/O は ``programmed'' です).
IDE の場合であってもやはり, スワップを別のハードディスク上に
作成することをおすすめします.
ドライブは実に安いものです, 心配するだけ無駄です.
<p>よいサーバと非常に高速なネットワーク環境でないのであれば,
スワップを NFS 上に置こうというのは本当にばかげた考えです.
<p>これは 64MBの vn-swap を作る例です (ここでは <tt>/usr/swap0</tt>
としますが, もちろん好きな名前を使うことができます).
<p>カーネルが次の行を含むコンフィグファイルから構成されているかを
確認します. GENERIC カーネルには, この行が含まれています.
<verb>
pseudo-device vn 1 #Vnode driver (turns a file into a device)
</verb>
<enum>
<item>vn デバイスを作ります
<verb>
cd /dev
sh ./MAKEDEV vn0
</verb>
<item>スワップファイルを作ります (<tt>/usr/swap0</tt>)
<verb>
dd if=/dev/zero of=/usr/swap0 bs=1024k count=64
</verb>
<item><tt>/etc/rc.conf</tt> でスワップファイルを有効化させます
<verb>
swapfile="/usr/swap0" # Set to name of swapfile if aux swapfile desired.
</verb>
<item>マシンをリブートします
</enum>
<p>スワップファイルをすぐに有効化させたいのなら以下のようにタイプします
<verb>
vnconfig -ce /dev/vn0c /usr/swap0 swap
</verb>
<sect1>
<heading>プリンタのセットアップで問題があります</heading>
<p>ハンドブックのプリンタの部分を参照してください.
探している問題のほとんどが書かれているはずです.
<url url="../handbook/printing.html"
name="ハンドブック中のプリンタの利用">をご覧ください.
<sect1>
<heading>私のシステムのキーボードマッピングは間違っています. </heading>
<p>kbdcontrol プログラムは, キーボードマップファイルを読み込むための
オプションを備えています.
<tt>/usr/share/syscons/keymaps</tt> の下にたくさんのマップファイルがあります.
システムに関連のあるものを一つ選んで, ロードしてください.
<verb>
kbdcontrol -l uk.iso
</verb>
<tt>/usr/share/syscons/keymaps</tt> と拡張子 <tt/.kbd/ は
どちらも <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?kbdcontrol"
name="kbdcontrol"> によって使用されます.
<p>これは <tt>/etc/sysconfig</tt> (または <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?rc.conf(5)"
name="rc.conf">) 中で設定することができます.
このファイル中にあるそれぞれのコメントを参照してください.
<p>2.0.5R やそれ以降の版では, テキストフォントやキーボードマッピングに
関係のあるものはすべて, <tt>/usr/share/examples/syscons</tt>
の中におさめられています.
<p>現在以下のマッピングがサポートされています:
<itemize>
<!-- generate by `kbdmap -p' -->
<item>Belgian ISO-8859-1
<item>Brazilian 275 keyboard Codepage 850
<item>Brazilian 275 keyboard ISO-8859-1
<item>Danish Codepage 865
<item>Danish ISO-8859-1
<item>French ISO-8859-1
<item>German Codepage 850
<item>German ISO-8859-1
<item>Italian ISO-8859-1
<item>Japanese 106
<item>Japanese 106x
<item>Latin American
<item>Norwegian ISO-8859-1
<item>Polish ISO-8859-2 (programmer's)
<item>Russian Codepage 866 (alternative)
<item>Russian koi8-r (shift)
<item>Russian koi8-r
<item>Spanish ISO-8859-1
<item>Swedish Codepage 850
<item>Swedish ISO-8859-1
<item>Swiss-German ISO-8859-1
<item>United Kingdom Codepage 850
<item>United Kingdom ISO-8859-1
<item>United States of America ISO-8859-1
<item>United States of America dvorak
<item>United States of America dvorakx
</itemize>
<sect1>
<heading>ユーザディスククォータが正常に動作していないようです. </heading>
<p>
<enum>
<item>'/' にはディスククォータを設定しないでください,
<item>クォータファイルが置かれるファイルシステム上に
クォータファイルを置くようにしてください. つまり:
<verb>
FS QUOTA FILE
/usr /usr/admin/quotas
/home /home/admin/quotas
...
</verb>
</enum>
<sect1>
<heading>わたしの ccd の何が適合していない (Inappropriate) のでしょう?</heading>
<p>このような症状が現れます:
<verb>
# ccdconfig -C
ccdconfig: ioctl (CCDIOCSET): /dev/ccd0c: Inappropriate file type or format
#
</verb>
<p>通常この現象はタイプを ' 未使用 (unused)' のまま放っておかれた
'c' パーティションをつなげようとした場合に現れます. ccd ドライバは
FS_BSDFFS タイプをベースとするパーティションを要求します.
つなげようとしているディスクのディスクラベルを編集して,
パーティションのタイプを '4.2BSD' に変更してください.
<sect1>
<heading>どうしてわたしの ccd のディスクラベルを変更することができないのでしょう?</heading>
<p>このような症状が現れます:
<verb>
# disklabel ccd0
(it prints something sensible here, so let's try to edit it)
# disklabel -e ccd0
(edit, save, quit)
disklabel: ioctl DIOCWDINFO: No disk label on disk;
use "disklabel -r" to install initial label
#
</verb>
<p>これは ccd から返されるディスクラベルが, 実はディスク上にはない
まったくの偽の情報だからです. これを明示的に書き直すことで
問題を解消できます, このようになります:
<verb>
# disklabel ccd0 > /tmp/disklabel.tmp
# disklabel -Rr ccd0 /tmp/disklabel.tmp
# disklabel -e ccd0
(this will work now)
</verb>
<sect1>
<heading>FreeBSD は System V の IPC プリミティブをサポートしますか? </heading>
<p>はい. FreeBSD は System-V スタイルの IPC をサポートします.
共有メモリ, メッセージ, セマフォが含まれます. 以下の行を
カーネルコンフィグファイルに加えると, サポートが有効になります.
<verb>
options SYSVSHM
options "SHMMAXPGS=64" # 256Kb of sharable memory
options SYSVSEM # enable for semaphores
options SYSVMSG # enable for messaging
</verb>
<p>コンパイルしてインストールしてください.
<p><bf/注:/ GIMP を実行したい場合は, SHMMAXPGS を 4096(16M)
くらい馬鹿でかい数字に増やす必要があります. X11R6 の共有メモリは
256Kb で十分です.
<sect1>
<heading>
UUCP で mail を配送するには sendmail をどう使えばよいのですか?<label id="uucpmail">
</heading>
<p>FreeBSD に付属している sendmail は, インターネットに直接
つながっているサイトにあわせて設定してあります. UUCP 経由で mail
を交換したい場合には sendmail の設定ファイルを改めてインストール
しなければなりません.
<p><tt>/etc/sendmail.cf</tt>を自分の手で改造するのは純粋主義者の
やるような事です. sendmailの version 8 は <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?m4" name="m4"> のような
プリプロセッサを通して設定ファイルを生成する新しいアプローチを
取っており, より抽象化されたレベルの設定ファイルを編集します.
以下のディレクトリの中にある設定ファイルを使用してください.
<verb>
/usr/src/usr.sbin/sendmail/cf
</verb>
<p>もしすべてのソースをインストールしていない場合には sendmail
の設定ツールは, 別の tar ファイルにまとめてあります. CD-ROM が
mount されている場合には, 次のようにしてください.
<verb>
cd /usr/src
tar -xvzf /cdrom/dists/src/ssmailcf.aa
</verb>
<p>これはたった数 100Kbyte ですから心配ないでしょう. <tt>cf</tt>
ディレクトリにある <tt>README</tt> に, m4 での設定の基本的な説明があります.
<p>UUCP での配送のためには, <em>mailertable</em> を使用すれば
よいでしょう. これによって, sendmail が配送方式を決定するデータベースを
作成することができます.
<p>まずはじめに, <tt>.mc</tt> ファイルを作成しなければなりません.
<tt>/usr/src/usr.sbin/sendmail/cf/cf</tt> というディレクトリが,
これらのファイルを作成する場所です. 既にいくつか例があると思います.
これから作成するファイルの名前を <tt>foo.mc</tt> とすると,
<tt>sendmail.cf</tt> を求めているような形式に変換するには,
次のようにしてください.
<verb>
cd /usr/src/usr.sbin/sendmail/cf/cf
make foo.cf
cp foo.cf /etc/sendmail.cf
</verb>
<p>標準的な <tt>.mc</tt> ファイルは次のようになります.
<verb>
include(`../m4/cf.m4')
VERSIONID(`Your version number')
OSTYPE(bsd4.4)
FEATURE(nodns)
FEATURE(nocanonify)
FEATURE(mailertable)
define(`UUCP_RELAY', your.uucp.relay)
define(`UUCP_MAX_SIZE', 200000)
MAILER(local)
MAILER(smtp)
MAILER(uucp)
Cw your.alias.host.name
Cw youruucpnodename.UUCP
</verb>
<p><em>nodns</em> と <em>nocanonify</em> という指定をすることで,
mail の配送に DNS を使用しなくなります. <em>UUCP_RELAY</em> という
行に関しては, ある理由から必要ですがそれは聞かないでください.
.UUCPで終わる仮想ドメインを処理することのできるインターネット上での
ホスト名をここに書いてください. 通常は, ISP の mail リレーホストを
書くことになると思います.
<p>これが終了したら, 次に <tt>/etc/mailertable</tt> というファイル
が必要です. 標準的な例は次のとおりです.
<verb>
#
# makemap hash /etc/mailertable.db < /etc/mailertable
#
horus.interface-business.de uucp-dom:horus
.interface-business.de uucp-dom:if-bus
interface-business.de uucp-dom:if-bus
.heep.sax.de smtp8:%1
horus.UUCP uucp-dom:horus
if-bus.UUCP uucp-dom:if-bus
. uucp-dom:sax
</verb>
<p>見れば分かるように, これは実在する設定のファイルです. はじめの
3 行はドメイン名で指定されたメールが default の経路で配送されずに,
``近道'' するために UUCP で隣りのサイトに送るための特別な状況を
処理するものです.
次の行は Ethernet でつながっているローカルのドメインに対しては
SMTP で送るための設定です.
最後に, UUCP での隣りのサイトが. UUCP で終わる仮想ドメインの書式で
指定されており, default の rule を ``uucp-neighbour!recipient''
で上書きするためのものです. 一番最後の行はいつもドットを一つ書きます.
これは, ここまでの行でマッチしなかったすべてのホストにマッチし,
このサイトから世界に向けて出ていくための mail gateway に UUCP
で配送するためのものです.
<tt>uucp-dom:</tt> に続けて書かれているノード名は,
<tt>uuname</tt> コマンドで指定することによって UUCP
で直接配送される正しいノード名でなければなりません.
<p>最後に, このファイルは使用する前に DBM データベースのファイルに
変換する必要があります. これをおこなうコマンドラインは mailertable
の最初のコメントに書いてあります. mailertable を変更した時には,
必ずこのコマンドを実行してください.
<p>最後のヒントです: もし特定のメール配送がうまく作動するかどうか
確かめたい場合には, sendmail の<tt>-bt</tt> オプションを
使用してください. このオプションによって sendmail は
<em>アドレステストモード</em>で起動します. ``0 '' の後に
配送したいアドレスを書いてください. 最後の行に, 実際に使用される
mail agent, この mail agent で送られる送信先のホスト, そして
(多分変換されている) アドレスが表示されます. このモードを抜けるには
Control-D を押してください.
<verb>
j@uriah 191% sendmail -bt
ADDRESS TEST MODE (ruleset 3 NOT automatically invoked)
Enter <ruleset> <address>
> 0 foo@interface-business.de
rewrite: ruleset 0 input: foo @ interface-business . de
...
rewrite: ruleset 0 returns: $# uucp-dom $@ if-bus $: foo \
< @ interface-business . de >
> ^D
j@uriah 192%
</verb>
<sect1>
<heading>
ダイアルアップでインターネットに接続する環境でメールをセットアップするにはどうやるの?
<label id="ispmail">
</heading>
<p>静的に IP アドレスが割り当てられる場合は, デフォルトの状態を
変更する必要はありません. 割り当てられた名前をホストネームと
するだけで, sendmail が後のことを引き受けてくれます.
<p>ダイアルアップ <bf/ppp/ をインターネット接続に使用し, 動的に IP
アドレスが割り当てられる場合は, インターネットサービスプロバイダ
(ISP) のメールサーバにメールボックスがあるはずです. ISP のドメイン
が <tt/myISP.com/ で, あなたのユーザ名が <tt/user/ だと仮定します.
また, あなたが自分のマシンを <tt/bsd.home/ と呼んでおり, ISP が
<tt/relay.myISP.com/ をメールリレーとして使用できると言っていると
しましょう.
<p>メールボックスからメールを取ってくるためには, retrieval (回収)
エージェントをインストールする必要があります. <bf/Fetchmail/ は
多種多様なプロトコルをサポートしているのでお勧めです. ISP が
使用しているのは大抵 POP3 プロトコルです. ユーザ ppp を使用している場合,
<tt>/etc/ppp/ppp.linkup</tt> に以下のように記述すると, インターネットと
接続が完了した時点で自動的にメールを取得するようになります.
<verb>
MYADDR:
!bg su user -c fetchmail
</verb>
<p>この例では, <tt/user/ が <tt/bsd.home/ にアカウントを持ち,
<tt/bsd.home/ 上の <tt/user/ のホームディレクトリに, 以下のような
<tt/.fetchmailrc/ ファイルがつくられていることを想定しています.
<verb>
poll myISP.com protocol pop3 fetchall pass MySecret;
</verb>
<p>言うまでもなく, このファイルは <tt/user/ 以外のユーザが読むことが
出来ないようにしなくてはなりません. 内容にパスワード <tt/MySecret/ が
含まれているからです.
<p>正しい <bf/from:/ ヘッダをつけてメールを送るためには, sendmail に
<tt/user@bsd.home/ ではなく <tt/user@myISP.com/ を使用するよう教える
必要があります. メールをより早く転送するために, 全てのメールを
<tt/relay.myISP.com/ へ送るように sendmail に指示しておくのも良い
でしょう.
<p>上の要件を満たすには, 以下のような <tt/.mc/ ファイルが適しています.
<verb>
VERSIONID(`bsd.home.mc version 1.0')
OSTYPE(bsd4.4)dnl
FEATURE(nouucp)dnl
MAILER(local)dnl
MAILER(smtp)dnl
Cwbsd.home
CwmyISP.com
MASQUERADE_AS(`myISP.com')dnl
FEATURE(allmasquerade)dnl
FEATURE(masquerade_envelope)dnl
FEATURE(nocanonify)dnl
FEATURE(nodns)dnl
define(SMART_HOST, `relay.myISP.com')
DmmyISP.com
define(`confDOMAIN_NAME',`myISP.com')dnl
</verb>
<p><tt/.mc/ ファイルから <tt/sendmail.rc/ への変換方法については,
前のセクションを参照してください. sendmail.cf を更新した後に
sendmail をリスタートするのもお忘れなく.
</sect>

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@ -0,0 +1,140 @@
<!-- $Id: applications.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.1 -->
<sect>
<heading>ユーザアプリケーション<label id="applications"></heading>
<p><em>訳: &a.junkun; <newline>&a.shou; .<newline>8 November 1997.</em>
<sect1>
<heading>そういうユーザアプリケーションはどこにあるの?</heading>
<p>FreeBSDに port (移植) されたソフトウェアパッケージについては,
<url url="http://www.FreeBSD.ORG/ports/" name="ports のページ">
をご覧下さい. このリストには現在 1000 を越える項目があり,
しかも毎日更新されています. このページを小まめに訪れるか,
<tt/freebsd-announce/ <ref id="mailing" name="メーリングリスト">
を購読すると, 新しく入った ports を定期的にチェックすることが
できます.
<p>大部分の ports は 2.2 と 3.0 ブランチの両方で利用できるはずです.
多くは 2.1.x 系のシステムでも同様に動作するでしょう.
FreeBSD のリリースが出る度に, そのリリースの時点での ports ツリーの
スナップショットが撮られ, <tt>ports/</tt> ディレクトリに
納められることになっています.
<p>また, ``package'' という考えも採用されています. これは基本的には
gzip されたバイナリディストリビューションに, インストール時に
環境に合わせた作業が必要になった場合にそれを執り行う多少の英知を
付け加えたものです. package を使えば, どのようなファイルが
配布物として含まれているかと言った細かい事柄にいちいち煩わされる
ことなく, 簡単にインストールやアンインストールを繰り返す
ことができます.
<p>インストールしたい package があるなら, <tt>/stand/sysinstall</tt>
の, 「インストール後の FreeBSD の設定を行う」の下にある
package のインストールメニューを使うか, package のファイル名を
指定して <em>pkg_add(1)</em> を使用して下さい. package の
ファイル名には通常末尾に <em>.tgz</em> がついています.
CDROM をご使用の方は, CD の <tt>packages/All</tt> ディレクトリから
それらのファイルを利用することができます. また, 以下の場所から,
FreeBSD の各種バージョンにあわせた package をダウンロードする
こともできます.
<descrip>
<tag>2.1.x-release 用</tag>
<url url="ftp://ftp.FreeBSD.ORG/pub/FreeBSD/packages-2.1.7/"
name="ftp://ftp.FreeBSD.ORG/pub/FreeBSD/packages-2.1.7/">
<tag>2.2.5-release/2.2-stable 用</tag>
<url url="ftp://ftp.FreeBSD.ORG/pub/FreeBSD/packages-2.2.5/"
name="ftp://ftp.FreeBSD.ORG/pub/FreeBSD/packages-2.2.5/">
<tag>3.0-current 用</tag>
<url url="ftp://ftp.FreeBSD.ORG/pub/FreeBSD/packages-3.0/"
name="ftp://ftp.FreeBSD.ORG/pub/FreeBSD/packages-3.0/">
</descrip>
<p>お近くのミラーサイトもご利用下さい.
<p>新しい ports が続々と追加されている状態なので, 全ての ports に
対応する package が存在するわけではないことを覚えておいてください.
定期的に <url url="ftp://ftp.freebsd.org/pub/FreeBSD/"
name="ftp.freebsd.org"> マスターサイトを訪れて, どのような
package が利用できるのかチェックするのも良いでしょう.
<sect1>
<heading>libc.so.3.0 はどこにありますか?</heading>
<p>2.1.x のシステムで 2.2/3.0 用の package を動かそうとしていますね.
前のセクションを読んで, システムに合った正しい port/package を
入手してください.
<sect1>
<heading>
386/486SX のマシンで ghostscript を動かすとエラーがでます. <label id="emul">
</heading>
<p>あなたのマシンには数値演算プロセッサが塔載されていませんね?
カーネルにコプロセッサの代わりとなる数値演算エミュレータを
追加する必要があります.
以下のオプションをカーネルのコンフィグレーションファイルに
追加して, カーネルを再構築してください.
<verb>
options GPL_MATH_EMULATE
</verb>
<p><bf/注/ このオプションを追加する場合,
<tt/MATH&lowbar;EMULATE/ の行を削除してください.
<sect1>
<heading>
SCO/iBCS2 のアプリケーションを実行すると, <tt/socksys/ で落ちてしまいます.
</heading>
<p>まず最初に <tt>/etc/sysconfig</tt> (または
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?rc.conf(5)"
name="/etc/rc.conf">) の中の
最後のセクションを編集し, 以下の変数を<tt/YES/に直します.
<verb>
# Set to YES if you want ibcs2 (SCO) emulation loaded at startup
ibcs2=NO
</verb>
<p>これでシステムの起動時に <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ibcs2" name="ibcs2">
カーネルモジュールが読み込まるようになります.
<p>次に /compat/ibcs2/dev/ を以下のように編集します:
<verb>
lrwxr-xr-x 1 root wheel 9 Oct 15 22:20 X0R@ -> /dev/null
lrwxr-xr-x 1 root wheel 7 Oct 15 22:20 nfsd@ -> socksys
-rw-rw-r-- 1 root wheel 0 Oct 28 12:02 null
lrwxr-xr-x 1 root wheel 9 Oct 15 22:20 socksys@ -> /dev/null
crw-rw-rw- 1 root wheel 41, 1 Oct 15 22:14 spx
</verb>
<p>open や close の処理は, socksysから <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?null(4)"
name="/dev/null"> へ
シンボリックリンクを張ることで代用します.
残りの処理は, -current に入っているコードが担当しています.
これは以前のものより ずっとスッキリした方法です.
<p>ローカルでの X のソケット接続に <tt/spx/ ドライバを使いたい
のであれば, システムをコンパイルする際に<tt/SPX&lowbar;HACK/
を定義してください.
<sect1>
<heading>INN (インターネットニュース) の設定方法は?</heading>
<p>inn の package や port をインストールしたあとに
<url url="http://www.math.psu.edu/barr/INN.html"
name="Dave Barr's INN Page"> を見てみましょう.
初心者向けの INN FAQ があります.
</sect>

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@ -0,0 +1,101 @@
<!-- $Id: commercial.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.1 -->
<sect>
<heading>商用アプリケーション<label id="commercial"></heading>
<p><em>訳: &a.junkun;.<newline>10 November 1997.</em>
<p><bf/注/ この章はまだまだ情報が足りません. 情報を追加してくれる
ような企業を待ち望んでいます. FreeBSD グループはここに載っている
企業からの金銭的な支援を期待してはいませんので, 奉仕作業の
一つとして掲載しています (そして FreeBSD が係わる宣伝は,
長い目で見ると FreeBSD に対してよい方向へ働くと思っています).
私たちは商用ソフトウェアベンダーに, ここで製品を宣伝してもらう
ことを望んでいます.
<sect1>
<heading>FreeBSD 用の Motif はどうやったら手に入りますか</heading>
<p>FreeBSD 用の Motif 2.0 に関する情報は
<ref id="xig" name="Xi Graphics"> から
手に入れることができます.
<p>この製品は以下の物が含まれています:
<itemize>
<item>OSF/Motif manager, xmbind, panner, wsm.
<item>uil, mrm, xm, xmcxx, インクルードファイルや Imake
ファイルといった開発者向けキット
<item>スタティックライブラリ, およびダイナミックライブラリ
<item>デモンストレーションプログラム
<item>整形済みのマニュアルページ
</itemize>
<p>注文する際には FreeBSD 用の Motif であることをきちんと
確認してください. BSDI や Linux 用の Motif も <em>Xi Graphics</em>
から販売されています. 現在フロッピーディスク 4枚組ですが,
将来的には CDE のように統合された CD に変わるでしょう.
<sect1>
<heading>FreeBSD 用の CDE はどうやったら手に入りますか</heading>
<p>FreeBSD 用の CDE 1.0.10 に関する情報は
<ref id="xig" name="Xi Graphics"> から
手に入れることができます. これは Motif 1.2.5 を含んでおり,
Motif 2.0 と一緒に使用することができます.
<p>これは FreeBSD 用と Linux 用の統合された CD-ROM です.
<sect1>
<heading>
高機能な商用 X サーバってあるんですか?<label id="xig">
</heading>
<p>はい, <url url="http://www.xig.com" name="Xi Graphics">
から, FreeBSD ほか Intel ベースのシステムで動作する
Accelerated-X という製品が販売されています.
<p>この高性能な X サーバは楽に設定をおこなえるほか, 数多くのビデオボード
をサポートしています. サーバはバイナリのみが含まれます.
FreeBSD 用と Linux 用の統合されたフロッピーディスクに入っています.
<p>バージョン 3.1 の「互換デモ」が無料で入手できます.
<p>また Xi Graphics は FreeBSD 用の Motif と CDE も販売しています (前を参照).
<descrip>
<tag/より詳しい情報は/
<url url="http://www.xig.com/" name="Xi Graphics WWW page">
<tag/問い合せは/
<url url="mailto:sales@xig.com" name="Sales"> または
<url url="mailto:support@xig.com" name="Support">
<tag/もしくは/ phone (800) 946 7433 or +1 303 298-7478.
</descrip>
<sect1>
<heading>FreeBSD 用のデータベースシステムはありますか?</heading>
<p>もちろんあります! Conetic Software Systems が FreeBSD 2.0.5
以降のシステムで動作する C/base と C/books データベースシステムを
移植しています. さらに Sleepycat Software は DB database library
の商用サポートバージョンを販売しています.
<descrip>
<tag/詳しい情報は/
<url url="http://www.conetic.com/" name="Conetic Software Systems">
<tag/もしくはメールで/
<url url="mailto:info@conetic.com" name="Information E-mail address">
<tag/さらにこちらも/
<url url="http://www.sleepycat.com/" name = "Sleepycat Software">.
</descrip>
</sect>

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@ -0,0 +1,269 @@
<!-- $Id: hackers.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.1 -->
<sect>
<heading>まじめな FreeBSD ハッカーだけの話題<label id="hackers"></heading>
<p><em>訳: &a.iwasaki;.<newline>8 November 1997.</em>
<sect1>
<heading>
SNAP とか RELEASE とかは何?
</heading>
<p>現在, FreeBSD の
<url url="http://www.freebsd.org/cgi/cvsweb.cgi" name="CVS リポジトリ">
には, 三つのアクティブ/準アクティブなブランチがあります.
<itemize>
<item><bf/RELENG_2_1_0/ 通称 <bf/2.1-stable/ または <bf/"2.1 branch"/
<item><bf/RELENG_2_2/ 通称 <bf/2.2-stable/ または <bf/"2.2 branch"/
<item><bf/HEAD/ 通称 <bf/-current/ または <bf/3.0-current/
</itemize>
<p><bf/HEAD/ は他の二つと違って実際のブランチ tag ではなく,
<em/「current, 分岐していない開発本流」/のための単なるシンボリック
な定数です. 私たちはこれを <bf/-current/ と呼んでいます.
<p>現在, <bf/-current/ は 3.0 の開発本流であり,
<bf/2.2-stable/ ブランチ, つまり <bf/RELENG_2_2/ は
1996年11月に<bf/-current/ から分岐しています.
<p><bf/2.1-stable/ ブランチ, <bf/RELENG_2_1_0/ は 1994年9月に
-current から分岐しました.
<sect1>
<heading>
自分用のカスタムリリースを構築するには?<label id="custrel">
</heading>
<p>リリースを構築するには三つのことが必要です:
まず, <htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?vn"
name="vn"> ドライバが組み込まれたカーネルを実行させている必要があります.
以下をカーネルコンフィグレーションファイルに追加し,
カーネルを作り直してください:
<verb>
pseudo-device vn #Vnode driver (turns a file into a device)
</verb>
<p>次に, CVS リポジトリ全体を手元においておく必要があります.
これを入手するには
<url url="../handbook/cvsup.html" name="CVSUP">
が使用できますが, tag の値は `.' である必要があり,
さらに release の名称は cvs である必要があります:
<verb>
*default prefix=/home/ncvs
*default base=/a
*default host=cvsup.FreeBSD.org
*default release=cvs
*default delete compress use-rel-suffix
## Main Source Tree
src-all
src-eBones
src-secure
# Other stuff
ports-all
www
doc-all
</verb>
<p>そして <tt/cvsup -g supfile/ を実行して自分のマシンに
CVS リポジトリ全体をコピーします...
<p>最後に, ビルド用にかなりの空き領域を用意する必要があります.
そのディレクトリを <tt>/some/big/filesystem</tt> として,
上の例で CVS リポジトリを <tt>/home/ncvs</tt> に置いたものとすると,
以下のようにしてリリースを構築します:
<verb>
setenv CVSROOT /home/ncvs # or export CVSROOT=/home/ncvs
cd /usr/src/release
make release BUILDNAME=3.0-MY-SNAP CHROOTDIR=/some/big/filesystem/release
</verb>
<p>処理が終了すると, リリース全体が <tt>/some/big/filesystem/release</tt>
に構築され, 完全な FTP インストール用の配布物が
<tt>/some/big/filesystem/release/R/ftp</tt> に作成されます.
-current 以外の開発ブランチの SNAP を自分で構築したい場合は,
<tt/RELEASETAG=SOMETAG/ を上の make release のコマンドラインに追加します.
例えば, <tt/RELEASETAG=RELENG_2_2/ とすると最新の 2.2 GAMMA snapshot
が構築されます.
<sect1>
<heading>カスタムのインストールディスクを作るにはどうすればいいのですか? </heading>
<p><tt>/usr/src/release/Makefile</tt> のいろいろなターゲットとして
インストールディスク, ソース, バイナリアーカイブを作る完全な処理を
自動的におこなうようになっています. Makefile に十分な情報があります.
しかし, 実行には ``make world'' が必要で,
多くの時間とディスクの容量が必要です.
<sect1>
<heading>
``make world'' をおこなうと既存のバイナリを上書きしてしまうのですが.
</heading>
<p>ええ, それが一般的な考え方です. 名前が示しているように
``make world'' はすべてのシステムのバイナリを一から作り直しますので,
結果としてクリーンで一貫性のある環境を得ることができます
(これがそれだけ長い時間がかかる理由です).
<p>環境変数 <tt/DESTDIR/ を ``<tt/make world/'' や ``<tt/make
install/'' を実行する時に定義しておくと, 新しく作られたバイナリは
<tt>&dollar;&lcub;DESTDIR&rcub;</tt>を root とみなした
ディレクトリツリーにインストールされます.
あるでたらめな共有ライブラリの変更やプログラムの再構築によって
``<tt/make world/'' は失敗することもあります.
<sect1>
<heading>
システムブート時に ``(bus speed defaulted)'' とメッセージが出ます.
</heading>
<p>アダプテックの 1542 SCSI ホストアダプタはユーザがソフトウェア的に
バスアクセス速度の設定をおこなうことができます. 以前のバージョンの
1542 ドライバは使用可能な最大の速度を求めてアダプタを
その設定にしようとしました. これは特定のユーザのシステムでは
問題がある事がわかり, 現在ではカーネルコンフィグオプションに
``<tt/TUNE&lowbar;1542/'' が加えられています. これを使用すると,
これが働くシステムではディスクが速くなりますが,
データの衝突が起きて速くはならないシステムもあるでしょう.
<sect1>
<heading>
インターネットアクセスに制限があっても current を追いかけられますか? <label id="ctm">
</heading>
<p>はい, <url url="../handbook/ctm.html" name="CTM システム ">を使って
ソースツリー全体のダウンロードを<tt/おこなわず/に追いかけることができます.
<sect1>
<heading>どのようにして配布ファイルを 240kバイトに分割しているのですか?</heading>
<p>比較的新しい BSDベースのシステムでは split に任意のバイト境界で
分割する ``<tt/-b/'' オプションがあります.
<p>以下は <tt>/usr/src/Makefile</tt> からの例です.
<verb>
bin-tarball:
(cd $&lcub;DISTDIR&rcub;; \
tar cf - . \
gzip --no-name -9 -c | \
split -b 240640 - \
$&lcub;RELEASEDIR&rcub;/tarballs/bindist/bin_tgz.)
</verb>
<sect1>
<heading>私はカーネルに拡張をおこないました. 誰に送ればいいですか? </heading>
<p><url url="../handbook/contrib.html"
name="ハンドブックの「貢献の仕方 (Contributing to FreeBSD)」の章">
を参照してください.
<p>あなたのアイディアに感謝します!
<sect1>
<heading>PnP ISA カードの検出と初期化はどのようにおこなうのですか? </heading>
<p><url url="mailto:uhclem@nemesis.lonestar.org"
name="Frank Durda IV"> 氏より:
<p>要点は, ホストが認識されていないボードを探す時に, すべての
PnP ボードが応答することのできる少数の I/O ポートがあるという
ことです. それにより, PnP プローブルーチンが開始したとき, PnP
ボードが存在するなら, すべての PnP ボードは自分のモデル番号を
返します. そのポートを I/O read するとプローブルーチンは
問いに対するワイアード-OR された ``yes'' を得ます. この場合は
少なくとも 1ビットが ON になります. そして, プローブルーチンは
モデル ID (Microsoft/Intel によって割り当てられています)
が X より小さいボードを ``オフライン'' にすることができます.
この操作をおこない, 問い合わせに応答しているボードがまだ
残っているかどうかを調べます. もし ``<tt/0/'' が返ってくるなら X
より大きな ID を持つボードはないことになります. 今度は ``X''
よりも小さな値を持つボードについて問い合わせます. もしあるのであれば,
プローブルーチンはモデル番号が X より小さいことを知ります.
今度は, X-(limit/4) より大きな値を持つボードをオフラインにして
問い合わせを繰り返します. この ID の範囲による準バイナリサーチを
十分繰り返すことにより, プローブルーチンはマシンに存在するすべての
PnP ボードの値を最終的に得ることができます. その繰り返しの回数は
2^64 よりはるかに少ない回数です.
<p>ID は二つの 32-bit (つまり 64bit) フィールド + 8 bit
チェックサムからなります. 最初の 32 bits はベンダの識別子です.
これは公表されてはいませんが, 同一のベンダから供給されている
異なるタイプのボードでは異なる 32-bit ベンダ ID を持つことが
できるように考えられます. 製造元を特定するだけのために 32 bits
はいくらか過剰です.
<p>下位の 32 bits はシリアル番号, イーサネットアドレスなどの
ボードを特定するものです. ベンダは上位 32 bits が異なっていない
のであれば下位 32 bits が同一である 2枚目のボードを製造することは
ありません. したがって, 同じタイプの複数のボードをマシンに
いれることができ, この場合でも 64 bits 全体ではユニークです.
<p>32 bit のフィールドはすべてを 0 にすることはできません.
これは初期化のバイナリサーチの間ワイアード-OR によって 0 ではない
ビットを参照するからです.
<p>システムがすべてのボードの与えられた ID を認識すると,
それぞれのボードに対応した処理を一つずつ (同一の I/O ポートを通して)
おこないます. そして, 利用できる割り込みの選択などのボードが必要
とするリソースを検出します. すべてのボードについてこの情報を集めます.
<p>この情報はハードディスク上の ECU ファイルなどの情報とまとめられ,
マザーボードの BIOS にも結合されます. マザーボード上のハードウェア
への ECU と BIOS PnP のサポートは通常は統合されていますが,
周辺機器については真の PnPであるとはいえません.
しかし, BIOS の情報に ECU の情報を加えて調査することで,
プローブルーチンは PnP デバイスが再配置できなくなることを
避けることができます.
<p>それから, 再度 PnP デバイスにアクセスし, I/O, DMA, IRQ,
メモリマップアドレスの設定をします. デバイスはこのアドレスに
見えるようになり, 次にリブートするまでこの位置を占めます. しかし,
あなたの望む時に移動させることが不可能であるといっている
わけではありません.
<p>以上の話では大きく単純化をしてありますが, 基本的な考え方は得
られたでしょう.
<p>マイクロソフトはボードのロジックが 対立するI/O サイクルでは
デコードしていない (訳注: おそらく read 時しかデコードされていず
write 時はポートが空いているという意味でしょう)
プライマリプリンタのステータスポートのいくつかを PnP のために
占有しました. 私は初期の PnP の提案レビュー時に IBM 純正の
プリンタボードでステータスポートの write のデコードがされている
ということに気がつきましたが, MS は ``tough (頑固, 不運,
無法な)'' と言っています. そしてプリンタのステータスポートへ
アドレスの設定のために write をおこなっています. また,
そのアドレス + <tt/0x800/と read のための 3番目の I/O ポートが
<tt/0x200/ から <tt/0x3ff/ の間のどこかに置かれるでしょう.
<sect1>
<heading>FreeBSD は, Intel 以外のアーキテクチャをサポートしないんですか? </heading>
<p>いくつかのグループが, FreeBSD の他のアーキテクチャのサポートに関心を
示しており, 現在数人が DEC の協力を得て FreeBSD の ALPHA アーキテクチャへの
移植に取り組んでいます. 新しいアーキテクチャに関する一般的な議論は
<tt>&lt;platforms@FreeBSD.ORG&gt;</tt> をご利用ください.
<sect1>
<heading>デバイスドライバを開発したので, メジャー番号が必要です. </heading>
<p>これは, 開発したドライバを公開するかどうかに依存します.
公開するのであれば, ドライバのソースコード, <tt>files.i386</tt> の変更,
コンフィグファイルのサンプル, デバイスが使うスペシャルファイルを作成する
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?MAKEDEV" name="MAKEDEV">
のコードを私たちに送ってください. 公開するつもりがない場合, ライセンスの
問題により公開できない場合は, キャラクタメジャー番号 32 もしくは
ブロックメジャー番号 8 が, このような目的のために予約されています.
これらの番号を使用してください. どちらの場合であれ, ドライバに関する情報を
<tt>&lt;hackers@FreeBSD.ORG&gt;</tt> に流して頂けると助かります.
</sect>

View file

@ -0,0 +1,439 @@
<!-- $Id: hardware.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.1 -->
<sect>
<heading>ハードウェアコンパチビリティ<label id="hardware"></heading>
<p><em>訳: &a.nishika;.<newline>12 November 1997.</em>
<sect1>
<heading>FreeBSD は, どんなハードディスクドライブをサポートしているのですか?</heading>
<p>FreeBSD は, EIDE と SCSI ハードディスクドライブをサポート
しています (互換コントローラも含みます: 次の節参照). また
オリジナルの "Western Digital" インタフェースを使用している
すべてのドライブも (MFM, RLL, ESDI, もちろん IDE も)
サポートしています. 独自仕様のインタフェースを使用する
ESDI コントローラでは動作しないものがあり, WD1002/3/6/7
とその互換インタフェースと衝突します.
<sect1>
<heading>どの SCSI コントローラをサポートしているのですか?</heading>
<p>FreeBSD は, 以下の SCSI コントローラをサポートしています:
<descrip>
<tag/Adaptec/
AH-1505 &lt;ISA&gt; <newline>
AH-152x シリーズ &lt;ISA&gt; <newline>
AH-154x シリーズ &lt;ISA&gt; <newline>
AH-174x シリーズ &lt;EISA&gt; <newline>
Sound Blaster SCSI (AH-152x 互換) &lt;ISA&gt; <newline>
AH-2742/2842 シリーズ &lt;ISA/EISA&gt; <newline>
AH-2820/2822/2825 シリーズ (Narrow/Twin/Wide) &lt;VLB&gt; <newline>
AH-294x および aic7870 MB コントローラ (Narrow/Twin/Wide) &lt;PCI&gt;
<newline>
AH-394x (Narrow/Twin/Wide)
<tag/Buslogic/
BT-445 シリーズ &lt;VLB&gt; (これは, <ref id="bigram"
name="16 MB を越える容量のメモリを載せたマシン">の節で
引き合いにも出されるカードの一つです.)
<newline>
BT-545 シリーズ &lt;ISA&gt; <newline>
BT-742 シリーズ &lt;EISA&gt;<newline>
BT-747 シリーズ &lt;EISA&gt;<newline>
BT-946 シリーズ &lt;PCI&gt; <newline>
BT-956 シリーズ &lt;PCI&gt; <newline>
<tag/Future Domain/
TMC-950 シリーズ &lt;ISA&gt; <newline>
<tag/PCI Generic/
NCR 53C81x ベースの SCSI コントローラ &lt;PCI&gt; <newline>
NCR 53C82x ベースの SCSI コントローラ &lt;PCI&gt; <newline>
NCR 53C860/75 ベースの SCSI コントローラ &lt;PCI&gt; <newline>
<tag/ProAudioSpectrum/
Zilog 5380 ベースの SCSI コントローラ &lt;ISA&gt; <newline>
Trantor 130 ベースの SCSI コントローラ &lt;ISA&gt; <newline>
<tag/DTC/
DTC 3290 EISA SCSI コントローラ (AHA-154x エミュレーション).<newline>
<tag/Seagate/
ST-01/02 シリーズ &lt;ISA&gt;<newline>
<tag/UltraStor/
UH-14f シリーズ &lt;ISA&gt;<newline>
UH-24f シリーズ &lt;EISA&gt; <newline>
UH-34f シリーズ &lt;VLB&gt;<newline>
<tag/Western Digital/
WD7000 &lt;ISA&gt; &lt;No scatter/gather&gt;
</descrip>
<sect1>
<heading>どんな CD-ROM ドライブをサポートしているのですか?</heading>
<p>サポートされている SCSI コントローラに接続できる SCSI
ドライブすべてをサポートしています.
<p>また, 以下の専用 CD-ROM インタフェースもサポートしています.
<itemize>
<item>ミツミ LU002 (8bit), LU005 (16bit) および FX001D (16bit 2倍速).
<item>ソニー CDU 31/33A<newline>
<item>Sound Blaster 非 SCSI タイプの CD-ROM<newline>
<item>松下 / Panasonic CD-ROM<newline>
<item>ATAPI 互換の IDE CD-ROM<newline>
</itemize>
<p>SCSI でないカードはすべて, SCSI ドライブよりも極めて動作速度が
遅いことが知られており, ATAPI CD-ROM には動作しないものもあるようです.
<p>Walnut Creek の FreeBSD 2.2 CD-ROM からは CD からの直接ブートが
サポートされています.
<sect1>
<heading>ZIP ドライブをサポートしていますか?</heading>
<p>もちろん, FreeBSD は SCSI ZIP ドライブ (外付け) をサポートしています.
ZIP ドライブは SCSI ID を 5 か 6 に設定した状態でなら使用できますが,
もし SCSI ホストアダプタの BIOS がサポートしてさえいれば
ZIP ドライブからブートさせることもできます. 私はどのホストアダプタが
SCSI ID を 0 や 1 以外に設定したデバイスからブートできるのか知りませんが...
ドキュメントを参照してください (うまくいった場合は教えてください).
<p>パラレル ZIP ドライブはサポートされていません. まだ ZIP ドライブを
購入していないのなら, SCSI の ZIP ドライブを購入することをおすすめします...
同程度の価格で, よりよいパフォーマンスが得られます. それにパラレルポートから
ブートするなんて考えられないでしょう.
<p>すでにパラレル ZIP ドライブを持っているのであれば,
フランスの
<url url="http://www.prism.uvsq.fr/~son/ppa3.html"
name="Nicolas Souchu の home page">
に Linux のドライバがあります.
<p>それから <ref id="jaz" name="リムーバブルドライブに関する注意">および
<ref id="disklabel" name="「フォーマット」に関する注意">についても
確認しておいてください.
<sect1>
<heading>
では, JAZ や EZ, それからその他のリムーバブルドライブはサポートしていますか?
</heading>
<p>FreeBSD では, IDE バージョンの EZ ドライブを除くすべての SCSI デバイスは,
SCSI のディスクと同等に扱われます. また IDE EZ は IDE ドライブと同等となります.
<p><label id="jaz">システム稼働中のメディア交換について FreeBSD が
どれほどうまく動くか定かではありません. もちろんメディアを入れ替える前に
そのドライブをマウント解除しなければいけないでしょうし,
FreeBSD がそれらを認識するにはブート時に外部ユニットにも電源が投入されている
ことを確認しなければいけないでしょう.
<p><ref id="disklabel" name="「フォーマット」に関する注意">も参照.
<sect1>
<heading>どのマルチポートシリアルカードをサポートしていますか?</heading>
<p>一覧は
<htmlurl url="../handbook/install:misc.html"
name="その他のデバイス"> の節にあります.
<p>無名のカードにもうまく動くものがあり,
特に AST 互換といわれているものに多く見られます.
<p>カード設定の詳細な情報は,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?sio"
name="sio"> オンラインマニュアルを参照してください.
<sect1>
<heading>珍しいバスマウスを持っているのですが, どのように設定すればいいのですか?</heading>
<p>FreeBSD は Logitech と ATI のグラフィックアダプタカードに付属している
バスマウスをサポートしています.
これらを使用するには, カーネルコンフィグレーションファイルに以下の行を加えて
再コンパイルする必要があります.
<verb>
device mse0 at isa? port 0x23c tty irq5 vector mseintr
</verb>
<sect1>
<heading>
PS/2 (キーボードマウス) を使うには, どのように設定すればいいのですか?
<label id="ps2mouse">
</heading>
<p>あなたの使っている FreeBSD が比較的新しいバージョンのものなら,
インストールの時に, 単にカーネルのコンフィグレーションのメニュー上で
PS/2 マウスを有効化するだけです, あるいは後で boot: プロンプト上で
-c を指定することでもメニューは現れます.
デフォルトでは無効に設定されていますので, 明示的に
有効化してあげないといけません.
<p>あなたの使っている FreeBSD が比較的古いものなら,
カーネルコンフィグレーションファイルに以下の行を加えて
カーネルを再コンパイルする必要があります.
<verb>
device psm0 at isa? port "IO_KBD" conflicts tty irq 12 vector psmintr
# Options for psm:
options PSM_CHECKSYNC #checks the header byte for sync.
</verb>
<p>カーネルの再構築についてよく知らないのであれば,
<url url="../handbook/kernelconfig.html"
name="ハンドブックの FreeBSD カーネルのコンフィグレーション">
を参照してください.
<p>ブート時にカーネルが psm0 を検出したら, psm0 のエントリが /dev
の中にあることを確認してください. 以下のようにします.
<verb>
cd /dev; sh MAKEDEV psm0
</verb>
<p>これは root でログインしているときにおこなってください.
<sect1>
<heading>
ラップトップ PC のマウス/トラックボール/タッチパッドは使えますか?
</heading>
<p><ref id="ps2mouse" name="直前の質問に対する答え"> を参照してください.
加えて, <ref id="pao" name="こちら"> にあるモーバイルコンピューティングの
ページもご覧ください.
<sect1>
<heading>どんなテープドライブをサポートしていますか?</heading>
<p>FreeBSD は SCSI, QIC-36 (QIC-02 インタフェース付き) および
QIC-40/80 (フロッピーベース) テープドライブをサポートしています.
これらには 8-mm (Exabyte と呼ばれています) や DAT ドライブも含まれています.
QIC-40/80 ドライブは遅いことが知られています.
<p>初期の 8-mm ドライブの中には SCSI-2 とまったく互換性を持たないものがあります.
これらは FreeBSD 上では動作しません.
<sect1>
<heading>どんなテープチェンジャーをサポートしていますか?</heading>
<p>FreeBSD 2.2 は <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ch(4)" name="ch">
デバイスと <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?chio" name="chio">
コマンドを使用した SCSI チェンジャーをサポートしています.
実際のチェンジャーの制御方法の詳細は,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?chio"
name="chio"> のマニュアルページにあります.
<p>使用している製品が, <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/ports.cgi?amanda"
name="AMANDA"> などのようにチェンジャーに対応済みのものでない場合は,
次のことについて留意してください.
それらの製品は任意のポイント間のテープの移動を制御するだけなので,
テープがどのスロットに入っているか, 現在ドライブにあるテープが
どのスロットに戻るべきかを把握しておく必要があります.
<sect1>
<heading>どんなサウンドカードをサポートしていますか?</heading>
<p>FreeBSD は SoundBlaster, SoundBlaster Pro, SoundBlaster 16,
Pro Audio Spectrum 16, AdLib それから Gravis UltraSound サウンドカードを
サポートしています. MPU-401 やその互換カードも機能に制限はあるものの
サポートされています. SoundBlaster 16 ASP カードはまだサポートされていません.
マイクロソフトサウンドシステムもサポートされています.
<p><bf/注/ これらはサウンドについてのみの話です! これらのドライバは
CD-ROM, SCSI, カード上にあるジョイスティックをサポートしていません
(SoundBlaster は例外です). SoundBlaster SCSI インタフェースと非 SCSI
CD-ROM はサポートしていますが, そのデバイスからはブートできません.
<sect1>
<heading>どんなネットワークカードをサポートしていますか?</heading>
<p>より完全な一覧については <htmlurl url="../handbook/install:nics.html"
name="イーサネットカード"> の節を参照してください.
カードごとの必要なドライバが一覧表になっていないので,
以下の不完全な一覧でまとめてみます.
<descrip>
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?de(4)"
name="de"> driver/
DEC DC21x40 およびそれらと互換性のある PCI コントローラ<newline>
(21140 100bT カードを含みます) <newline>
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ed(4)"
name="ed"> driver/
NE2000 および 1000<newline>
WD/SMC 8003, 8013 および Elite Ultra (8216)<newline>
3Com 3c503 <newline>
HP 27247B および 27252A <newline>
および 上に挙げたもののクローン <newline>
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?le(4)"
name="le"> driver/
DEC EtherWORKS II および EtherWORKS III コントローラ. <newline>
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ie(4)"
name="ie"> driver/
AT&amp;T EN100/StarLAN 10 <newline>
3COM 3c507 Etherlink 16/TP<newline>
NI5210 <newline>
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?is(4)"
name="is"> driver/
Isolan AT 4141-0 <newline>
Isolink 4110 <newline>
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?el(4)"
name="el"> driver/
3com 3c501 (Multicast や DMA はサポートされていません)
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?eg(4)"
name="eg"> driver/
3com 3c505 Etherlink/+
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ze(4)"
name="ze"> driver/
IBM PCMCIA クレジットカードアダプタ
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?lnc(4)"
name="lnc"> drive/
Lance/PCnet カード (Isolan, Novell NE2100, NE32-VL)(*)
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ep(4)"
name="ep"> driver/
3com 3c509 (カードの PNP サポートを無効化しなければなりません)
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ix(4)"
name="ix"> driver/
Intel InterExpress
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?cx(4)"
name="cx"> driver/
Cronyx/Sigma multiport Sync/Async (Cisco および PPP framing)
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?zp(4)"
name="zp"> driver/
3Com PCMCIA Etherlink III (通称 3c589) (A-C のみ)
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?fea(4)"
name="fea"> driver/
DEC DEFEA EISA FDDI コントローラ
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?fpa(4)"
name="fpa"> driver/
DEC DEFPA PCI FDDI コントローラ
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?fe(4)"
name="fe"> driver/
Fujitsu MB86960A/MB86965A Ethernet カード
</descrip>
<p><bf/注/ (*) の印のついたドライバは問題があることが知られています.
<p><bf/注/ 3C598D はまだサポートされて「いません」.
<p><bf/注/ PLIP (パラレルライン IP) もサポートしています.
現時点では別のバージョンのものについては互換性を持っていませんが,
近い将来直していこうと考えています. lp(4) のマニュアルページの説明を
参照してください.
<p><bf/注/ これらのカードの中には コンフィグレーションソフトウェアを使用するために
ハードディスク上に DOS パーティションを作成する必要のあるものがあります.
ソフトウェアによって構成されたカードの場合は, 製造元が供給するドライバを使う
別の OS で実行させる前に, ハードリセットをおこなう必要があるかもしれません.
完全な電源再投入まで必要な場合もあります.
<sect1>
<heading>数値演算コプロセッサを持っていません - 何かまずいでしょうか? </heading>
<p><tt /注意/ これらは 386/486SX/486SLC を持っている場合に影響します
- ほかのマシンでは CPU に内蔵されています.
<p>一般にこれらは問題とはなりません. しかし, 数値演算エミュレーションコードの
パフォーマンスか正確さのいずれかを選択する状況があります.
(<ref id="emul" name="FP エミュレーション"> についての節をご覧ください).
とくに, X 上で弧を描く際にとても遅くなることでしょう.
数値演算コプロセッサを購入されることを強くおすすめします.
とても役立つことでしょう.
<p><bf/注/ 他の数値演算コプロセッサよりも優れたコプロセッサもあります.
これは言いにくいことなのですが, Intel を買うために躍起になる人もいないでしょう.
それが FreeBSD 上で動くという確信がないのなら, クローンにご用心を.
<sect1>
<heading>2.x で, 他にどのドライバがサポートされていますか?</heading>
<p>以下に示すものは上記に属さないドライバのリストです.
<descrip>
<tag><tt/b004.c/</tag>
B004 互換の Transputer ボード用ドライバ <newline>
<tag>``ctx'' driver</tag>
CORTEX-I Frame grabber 用ドライバ <newline>
<tag>``gp'' driver</tag>
National Instruments AT-GPIB および<newline>
AT-GPIB/TNT board 用ドライバ
<tag>``pca'' driver</tag>
PC スピーカからオーディオファイルを演奏させるためのドライバ
<tag>``spigot'' driver</tag>
Creative Labs の Video Spigot 用ドライバ
<tag><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?gsc(4)"
name="gsc"> driver</tag>
Genuis GS-4500 ハンドスキャナ用ドライバ
<tag><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?joy(4)"
name="joy"> driver</tag>
ジョイスティック用ドライバ
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?labpc(4)"
name="labpc"> driver/
National Instrument's Lab-PC および Lab-PC+ 用ドライバ
<tag/``uart'' driver/
MIDI 用スタンドアロン 6850 UART
<tag/<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?psm(4)"
name="psm"> driver/
PS/2 マウスポート
<tag><tt/tw.c/</tag>
X-10 POWERHOUSE 用ドライバ <newline>
</descrip>
<!--
<sect1>
<heading>I am about to buy a new machine. What do you recommend?</heading>
<p>See the <url url="../handbook/hw.html" name="hardware section">
of the handbook for general tips if you're going to build it
yourself, otherwise see the
FreeBSD <url url="http://www.freebsd.org/commercial/hardware.html"
name="Hardware vendors"> page for various companies who offer
FreeBSD compatible systems.
-->
<sect1>
<heading>パワーマネージメント機能付きのラップトップ PC を持っています. </heading>
<p>FreeBSD は一部のマシンの APM をサポートしています.
<tt/LINT/ カーネルコンフィグファイル の
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?apm" name="APM">
の部分をご覧ください.
</sect>

View file

@ -0,0 +1,476 @@
<!-- $Id: install.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.1 -->
<sect>
<heading>インストール<label id="install"></heading>
<p><em>訳: &a.iwasaki; <newline>&a.murata; .<newline>8 November 1997.</em>
<sect1>
<heading>
FreeBSD を入手するにはどのファイルをダウンロードすればいいですか?
</heading>
<p>通常は <em>floppies/boot.flp</em> というファイルの
フロッピーディスクイメージが一つだけ必要になります. 1.44MB の
フロッピーディスクに書き込み, そこからブートしてその他のファイル群を
ダウンロードします (インストールプログラムが TCP/IP 接続, テープ, CD-ROM,
フロッピーディスク, DOS パーティションなど, インストールに必要なもの
すべてに関する処理を担当します).
<p>この手続きの完全な説明と, 一般的なインストール時の問題については
<url url="../handbook/install.html" name="ハンドブックのインストールの節">
を参照してください.
<sect1>
<heading>FreeBSD のインストールについての説明書はどこにありますか?</heading>
<p>インストールの説明書は次のところにあります.
<url url="../handbook/install.html"
name="ハンドブックの「FreeBSD のインストール」の章">
<sect1>
<heading>FreeBSD を動作させるには何が必要ですか?</heading>
<p>386 以上の PC, 5MB 以上の RAM, そして最低 60MB の
ハードディスク容量が必要となります. ローエンドの MDA カード
でも動作しますが, X11R6 を使うには VGA かそれ以上のビデオカード
が必要となります.
<p><ref id="hardware" name="ハードウェアコンパチビリティ">
の節も併せてご覧ください.
<sect1>
<heading>4 MB しかメモリがないのですが, インストールできますか?</heading>
<p>4MB のシステムにインストールできた FreeBSD の最新版は
FreeBSD 2.1.7 でした. 2.2 のように, 2.2 などのより新しいバージョンの
FreeBSD は新規のインストールに最低 5MB は必要になります.
<p>インストールプログラムが 4MB では動作しないだけで, 3.0 を含む
FreeBSD のすべてのバージョンは 4MB の RAM で動作可能です.
インストールする時だけさらに 4MB 追加しておき, システムが
セットアップされて動作するようになった後に, また 4MBを取り出して
もとに戻すこともできます. あるいは 4MB より多くメモリを搭載
したシステムにディスクを持っていき, そのマシンでインストール
した後にディスクを戻すこともできます.
<p>また, FreeBSD 2.1.7 でも 4MB ではインストールできない場合も
あります. 正確には, 640KB のベースメモリ + 3MB の拡張メモリ
ではインストールはできません. もしマシンのマザーボードが
640KB から 1MB の領域で「失われた」メモリを再マップできる
場合は, FreeBSD 2.1.7 をインストールできるかもしれません.
<p>BIOS のセットアップ画面で, `remap' のオプションを探して
有効 (Enable) にしてみてください. また, ROM shadowing を無効
(Disable) にしておかなくてはなりません.
<p>簡単なやり方としては, インストールする時だけあと 4MB 追加
しておく方法があります. 必要なオプションだけを選択して
カスタムカーネルを構築し, また 4MB を取り出してもとに戻せば
いいのです.
<p>また, 2.0.5 をインストールして, それから 2.1.7 のインストーラ
の ``upgrade'' オプションでシステムを 2.1.7 へアップグレード
するというやり方もあります.
<p>インストールしたあとでカスタムカーネルの構築をした場合, 4MB
でも動作します. 2MBでブートに成功した人もいます. (でもその
システムはほとんど使いものになりませんでした :-))
<sect1>
<heading>
自分用のインストールフロッピーを作るには?
</heading>
<p>現在はカスタムインストールフロッピーディスク「だけ」を作る方法はありません.
カスタムインストールフロッピーディスクイメージを含む, release 環境全体を
新たに作る必要があります. <tt>/usr/src/release/floppies/Makefile</tt>
にあるコードでフロッピーディスクイメージ「だけ」を作れるはずですが,
まだ完全なものにはなっていません.
<p>カスタムの release 環境をつくるには<ref id="custrel" name="ここ">
の指示にしたがってください.
<sect1>
<heading>自分の PC に複数のオペレーティングシステムを入れるには?</heading>
<p><url url="../tutorials/multios/multios.html"
name="multi-OS のページ"> をご覧ください.
<sect1>
<heading>同じマシンで Windows 95 と共存できますか?</heading>
<p>まず Windows 95 をインストールして, そのあとで FreeBSD を
インストールしてください. FreeBSD のブートマネージャが Win95
と FreeBSD のブート管理をしてくれるようになります.
Windows 95 を後にインストールした場合はひどいことに,
問い合わせることもなくブートマネージャを上書きしてしまいます.
そうなってしまった場合は次の節をご覧ください.
<sect1>
<heading>
Windows 95 がブートマネージャを潰しちゃった! どうやって戻すの?
</heading>
<p>ブートマネージャの再インストールの方法として, FreeBSD では
以下に示す二通りの方法が用意されています:
<itemize>
<item>DOS を起動し, FreeBSD の配布物の中にある tools/ ディレクトリ
へ移動し, <bf>bootinst.exe</bf> を探してみてください.
そして次のように実行してください:
<p><bf>bootinst.exe boot.bin</bf>
<p>ブートマネージャが再インストールされます.
<item>FreeBSD のブートフロッピーディスクから起動し, 「カスタム」
インストールメニューを選択し, 続いて「パーティション」を
選択します. ブートマネージャがインストールされていたドライブ
(多分最初のもの) を選択し, パーティションエディタにたどり着いたら,
(何も変更せず) そのまま (W)rite を指定します. 確認のメッセージ
が出ますので「はい」と答え, ブートマネージャ選択の画面で確実に
"Boot Manager" を選択します.
これでブートマネージャがディスクに再び書き込まれます.
インストールメニューから抜けてリブートするとハードディスクは
元通りになります.
</itemize>
<sect1>
<heading>不良ブロックのあるディスクにインストールできますか?</heading>
<p>FreeBSD の不良ブロックの扱い (<htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?bad144" name="bad144">
コマンド) は,
(ひいき目に見ても) 100&percnt; 完全ではなく, 残念ながら
多数の不良ブロックのある IDE や ESDI ドライブは FreeBSD
では使用できないと言わざるをえません! でも, 非常に多くの IDE
ベースのシステムで動作しているようですので, 簡単にあきらめて
しまう前にとりあえず試してみましょう.
<p>不良ブロックのある SCSI ドライブの場合は,
<ref id="awre" name="この回答"> を参照してください.
<sect1>
<heading>インストーラからブートしたら変なことになりました!</heading>
<p>インストーラからブートしようとしたときに, マシンが固まってし
まうとか自然とリブートしてしまうといった現象であれば,
次の三つの項目を確認してください:-
<enum>
<item>新品の, フォーマットしたての, エラーフリーの
フロッピーディスクを使っていますか? (三年間もベッドの下に
放置されていた雑誌の付録みたいなやつではなくて,
買ってきたばかりの新品が好ましいですね)
<item>フロッピーイメージをバイナリモードでダウンロード
しましたか? (困った顔をしないでください. 私たちの中
で一番優秀な人でさえ, 少なくとも一回はバイナリファイルを
ASCII モードで思いがけずダウンロードしたことがあるのです!)
<item>Windows95 や Windows NT のような最近ご流行の
オペレーティングシステムを使用している場合, システムを
シャットダウンしてありのままの本物の DOS を再起動
しましたか? これらの OS は, ディスク作成プログラム
のようなハードウェアに直接書き込みをおこなうプログラムに
干渉できます: GUI の中の DOS シェル内部で動作している
場合でも, この問題は発生します.
</enum>
<p>また, Netscape でブートイメージをダウンロードする場合も問題
があることが報告されていますので, できれば別の FTP クライアント
を使うのがよいでしょう.
<sect1>
<heading>あれ! テープからインストールできません!</heading>
<p>2.1.7R をテープからインストールする場合, tar ブロックサイズ
を 10 (5120 バイト) にしたテープを作る必要があります.
デフォルト の tar ブロックサイズは 20 (10240 バイト) で,
このデフォルトサイズで作られたテープでは 2.1.7R を
インストールすることはできません. もしこうしたテープを使うと,
レコードサイズが大き過ぎるというエラーが起きることになります.
<sect1>
<heading>
ラップトップ PC に PLIP (パラレルライン IP) 経由でインストールできますか?
</heading>
<p>次のようにして二つのコンピュータを Laplink パラレルケーブル
を通して接続してください:
<verb>
+----------------------------------------+
|A-name A-End B-End Descr. Port/Bit |
+----------------------------------------+
|DATA0 2 15 Data 0/0x01 |
|-ERROR 15 2 1/0x08 |
+----------------------------------------+
|DATA1 3 13 Data 0/0x02 |
|+SLCT 13 3 1/0x10 |
+----------------------------------------+
|DATA2 4 12 Data 0/0x04 |
|+PE 12 4 1/0x20 |
+----------------------------------------+
|DATA3 5 10 Strobe 0/0x08 |
|-ACK 10 5 1/0x40 |
+----------------------------------------+
|DATA4 6 11 Data 0/0x10 |
|BUSY 11 6 1/0x80 |
+----------------------------------------+
|GND 18-25 18-25 GND - |
+----------------------------------------+
</verb>
<p>また, <ref id="pao" name="この"> Mobile Computing についての
ページもご覧ください.
<sect1>
<heading>
ハードディスクドライブには, どのジオメトリを使うべきでしょうか?
<label id="geometry">
</heading>
<p>(ここでディスクの「ジオメトリ」とは, ディスクのシリンダ,
ヘッダ, トラック当りのセクタの数を意味しています - 便宜上,
C/H/S とすることにします. これはディスクのどの領域で読み書きを
おこなうかを PC の BIOS が決定する手段となります.)
<p>これについてはある理由のために, 誤解されている点が多いようです.
まず最初に, FreeBSD はディスクブロックで動作しているため,
SCSI ドライブの<tt /物理的/なジオメトリという言い方は,
まったく見当違いのものです. 事実, セクタの密度はディスク
によってまちまちであるため, 物理的なジオメトリというものは
存在しません - 製造者が「本当の」物理的なジオメトリと公表
しているものは通常, 彼らが検査して得た最小の使用不可容量の
結果のジオメトリのことです. IDE の場合は, FreeBSD は C/H/S
で動作しますが, 最近のドライブすべては同様にこれを内部で参照
するブロックに変換しています.
<p>すべての問題は<tt /論理的な/ジオメトリです - これは BIOS が
そのディスクのジオメトリについて調べた際に取得されるものであり,
その後のディスクへのアクセスに使用します. FreeBSD はブート時に
BIOS を使用するため, これを正しく取得することは非常に重要な
ことなのです. 実際に, ディスク上に複数のオペレーティング
システムがある場合は, ジオメトリはどこからでも同じように解釈
される必要があり, さもないとブートの際に深刻な問題になります.
<p>SCSI ディスクでは, 使用するジオメトリはコントローラの拡張 BIOS
トランスレーションが有効になっているかどうかによります (``&gt;1GB の
DOS ディスクドライブのサポート'' とも呼ばれます).
無効になっている場合, N シリンダ, 64 ヘッド, 32 セクタ/トラック
を使用しますが, ここで `N' は MB 単位のディスク容量です.
例えば, 2GB ディスクは見かけ上 2048 シリンダ, 64 ヘッド,
32 セクタ/トラックとなります.
<p>それが「有効」になっており (MS-DOS ではこの方法で, ある制限
を回避する場合もあります), ディスク容量が 1GB を越える場合は,
M シリンダ, 63 ヘッド (64 「ではなく」), 255 セクタ/トラック
を使用します. `M' は MB 単位のディスク容量を 7.844238 (!)
で割った値となります. ということで, 2GB ディスクの例では,
261 シリンダ, 63 ヘッド, 255 セクタ/トラックとなります.
(訳注: 以上は Adaptec 社と NCR 社製の SCSI アダプタの場合です.
SCSI アダプタによって変換の数値が変わってくるのでマニュアルを
参照してください.)
<p>これについてよく分からない場合や FreeBSD がインストール中に
正しくジオメトリを取得できない場合, これを回避するもっとも
簡単な方法はディスクに小さな DOS パーティションを作ることです.
そうすると正しいジオメトリが取得されるはずです (そして,
残しておきたくないとかネットワークカードのプログラミング用に
使いたい場合などには, いつでもパーティションエディタで DOS
パーティションを削除することができます).
<p>もう一つの方法として, FreeBSDと一緒にに配布されているフリー
で使えるユーティリティに ``<tt/pfdisk/''(FreeBSD CD-ROM の
<tt>tools</tt>ディレクトリかいろいろな FTP サイトにあります)
と呼ばれるものがあり, ディスク上の他のオペレーティングシステム
が使用しているジオメトリを調べるのに役立ちます. そして, この
ジオメトリ情報をパーティションエディタに入力することができます.
<sect1>
<heading>ディスクの分割の仕方で何か制限はありますか?</heading>
<p>はい. BIOS がカーネルをブートできるようにルートパーティションが
1024 シリンダ以内にあることを確認する必要があります
(これは FreeBSD ではなく PC の BIOS の制限です).
<p>SCSI ドライブでは, 通常はルートパーティションが最初の 1024MB
に収まっていることが前提となります (または拡張 BIOS トランスレーション
が有効になっている場合は最初の 4096MB - 他の質問をご覧ください).
IDE でそれに相当する値は 504MB となります.
(訳注: E-IDE 対応の BIOS 搭載マシンの場合は IDE の 504MB という
制限はありません.)
<sect1>
<heading>
大容量ディスクを持っていますが, ディスクマネージャは使えますか?
</heading>
<p>FreeBSD は Ontrack Disk Manager を認識し, これを考慮にいれます.
他のディスクマネージャはサポートしません.
<p>ディスク全体を FreeBSD で使いたい場合は, ディスクマネージャ
は必要ありません. BIOS が扱える容量いっぱいで (通常は 504MB)
ディスクの設定をおこなうと, FreeBSD は実際の容量を算出する
はずです. MFM コントローラ付きの古いディスクを使っている場合は,
FreeBSD に使用するシリンダ数を詳細に指定する必要があります.
<p>FreeBSD と他のオペレーティングシステムが入っているディスクを
使用したい場合は, ディスクマネージャなしでもできるでしょう:
FreeBSD のブートパーティションと他のオペレーティングシステム
用のスライスが最初の 1024 シリンダ内に収まっている事を確認
するだけです. 気になる方は, ブートパーティションを 20 メガバイト
ぐらいにして大きめにするととよいでしょう.
<sect1>
<heading>
FreeBSD のブート時に ``Missing Operationg System'' と表示されます
<label id="missing_os">
</heading>
<p>これは FreeBSD や DOS, そのほかの OS がディスク領域
<ref id="geometry" name="ジオメトリ"> のとらえ方で衝突
しあっていることから起こる典型的な例です. こうなったら
FreeBSD をインストールし直す以外にはありませんが,
他のところで説明した手順にしたがってやれば,
ほぼ間違いなくうまくいくはずです.
<sect1>
<heading>ブートマネージャの `F?' プロンプトが表示されません. </heading>
<p>これはすでに前に質問されている問題のもう一つの症状です. BIOS
のジオメトリと FreeBSD のジオメトリ設定が一致していないのです!
コントローラや BIOS がシリンダの変換 (``&gt;1GB ドライブの
サポート'' とも呼ばれます) をサポートしていたら,
その設定を無効化して FreeBSD をインストールし直してみてください.
<sect1>
<heading>
16MB を越えるメモリを搭載していますが, 何か問題が起こりますか?
<label id="bigram">
</heading>
<p>性能問題以外は無しです. FreeBSD 2.X は bounce-buffer をサポートしており,
バスマスタリングコントローラは 16MB より上のメモリ領域に
アクセスできます. (ISA デバイスを使用している場合のみ必要
となりますが, 一部の EISA と VLB デバイスでも必要な場合
があります.)
<p>また, もっと多くのメモリを搭載している場合, Compaq や利用可能な
メモリサイズを正しく報告しない他の BIOS を使用している場合は,
<ref id="reallybigram" name="&gt;64M マシン"> の節をご覧ください.
<sect1>
<heading>ソースを全部インストールする必要はありますか?</heading>
<p>一般的には「いいえ」です. しかし最低でも, ``<tt/base/''
ソースキット (これにはこの FAQ で述べられているファイルの
いくつかが含まれています) と, ``<tt/sys/'' (kernel) ソースキット
(これにはカーネルのソースが含まれています) をインストール
する事を強くおすすめします. 通常, 何かの実行にソースが必要
になる事はありません. しかし, カーネルをコンフィグレーション
するためのプログラム <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?config" name="config">
を実行する時は例外です.
カーネルのソースをインストールしなくてもよい例として, どこか
別の場所からカーネルのソースを読み込み専用で NFS マウントする
事ができ, またそこから新しいバイナリを作成できるようになって
います. (カーネルソースの制限があるので, 直接 /usr/src を
マウントする事はおすすめできません. それよりもどこか別の
ディレクトリにマウントして, ソースツリーの複製ができるように
適切にシンボリックリンクを張ってください.)
<p>ソースをネットワーク上に持ち, そこからシステムをビルド
するようにしておけば, FreeBSD の将来のリリースへのアップグレード
がずっと簡単になります.
<p>実際にソースのサブセットを選択するには, システムインストール
ツールの「配布ファイル」メニューにある「カスタム」メニュー
を使用します. また, <tt>src/install.sh</tt> スクリプトでも
与える引数によってソース配布ファイルの一部分をインストールできます.
<sect1>
<heading>カーネルは作り直さなくちゃならないんですか?</heading>
<p>カーネルを新しく作り直すのは元々 FreeBSD のインストール時に
どうしても必要なことでした. でも最近のリリースでは, とても
ユーザフレンドリなカーネル設定ツールの恩恵を受けています.
FreeBSD のブートプロンプト (boot:) で "-c" と打てば
ビジュアルな設定画面になり, ほとんどの一般的な ISA カードに
ついてのカーネルの設定をすることができるのです.
<p>今でも, 必要なデバイスドライバだけを組み込んだカーネルを
作ることはよい事とされています. ほんのちょっとだけメモリを
節約できますからね. でもほとんどのシステムでは, もはや
どうしてもやらなくちゃならないことではないのです.
<sect1>
<heading>
アメリカ合衆国国外に住んでいますが, DES 暗号化ソフトウェアは使えますか?
</heading>
<p>DES スタイルの暗号化コードの使用が絶対避けられないものでない
場合は, <bf/よりよいセキュリティ/で輸出規制のない FreeBSD の
デフォルトの暗号化コードが使用できます. FreeBSD 2.0 ではパスワードの
デフォルトのスクランブラは <bf/MD5/ ベースになっています.
これは, パスワード破りのプログラムに対して DES よりも CPU
パワーを要求し, またより長いパスワードを使うことできます.
いまどき <bf/MD5/ ベースの crypt を使用しない理由があるとすれば,
それは FreeBSD とそれ以外のシステムで同じ password エントリを
使用しているぐらいのもんでしょう.
<p>DES 暗号化アルゴリズムを合法的に合衆国国外に持ち出す事
ができないため, 合衆国国外のユーザは合衆国の FTP サイト
から該当するソフトウェア (<tt/secrdist/ の部分) を
持ち出してはいけません.
<p>しかし, これに代わる libcrypt が, オーストラリアの David
Burren によって書かれたソースをベースに作られています.
これは合衆国国外のいくつかの FTP ミラーサイトで公開されています.
この制限の課せられていない libcrypt のソースと, それを
使ったプログラムのバイナリは, 以下の FTP サイトから入手する
事ができます:
<descrip>
<tag/南アフリカ/
<tt>ftp://ftp.internat.freebsd.org/pub/FreeBSD</tt><newline>
<tt>ftp://storm.sea.uct.ac.za/pub/FreeBSD</tt>
<tag/ブラジル/
<tt>ftp://ftp.iqm.unicamp.br/pub/FreeBSD</tt>
<tag/フィンランド/
<tt>ftp://nic.funet.fi/pub/unix/FreeBSD/eurocrypt</tt>
訳注: 日本国内では以下のサイトにあります.
<tag/日本/
<tt>ftp://jaz.jp.freebsd.org/pub/FreeBSD-internat</tt>
</descrip>
<p>この合衆国国外向けの <tt/securdist/ は, 合衆国国内向けの
<tt/securedist/ をちょうど置き換えるように使う事ができます.
この <tt/securedist/ は合衆国国内版のパッケージと同じ方法で
インストールできます (詳しい方法はインストールノートを
ご覧ください). DES 暗号化コードをインストールしたい場合は,
他のアプリケーションをインストールする前に, なるべく早い段階で
インストールしておく必要があります.
<p>合衆国国外のユーザは, お願いですからいかなる暗号化ソフトウェア
も合衆国内からダウンロードしないでください. ダウンロードされた
サイトの管理者は, 法律的にとても難しく困難な立場に立たされる
事になります.
<p>合衆国以外向けの Kerberos も開発されつつあります. 現在の
バージョンは anonymous FTP で <tt>braae.ru.ac.za</tt> から
入手できます.
<p>また, 合衆国国外向けの暗号化ソフトウェアに関する議論のための
<ref id="mailing" name="メーリングリスト">もあります.
より詳しい情報については, メールの本文に ``<tt/help/'' とだけ書いて
<tt>&lt;majordomo@braae.ru.ac.za&gt;</tt> まで送ってください.
</sect>

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@ -0,0 +1,78 @@
<!-- $Id: jcontrib.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<sect>
<heading>FreeBSD FAQ 日本語化について<label id="jcontrib"></heading>
<p>FreeBSD 日本語ドキュメンテーションプロジェクトは, FreeBSD 関係の日本語
ドキュメントが少ないことを嘆いた数人の FreeBSD ユーザの提唱によって
1996年2月26日にスタートし, FreeBSD 日本語ハンドブックの作成をはじめとした
活動をおこなってきました.
FreeBSD FAQ の日本語化については, オリジナルの翻訳作業だけでなく
日本国内に固有の話題についても広く情報を集め, 日本の FreeBSD ユーザにとって
真に有益なドキュメントを提供しようと考えています.
オリジナルの FAQ は日毎に更新されており, 私たちもまた
これに追い付くために作業を続けていきます. もちろん, 新しいメンバも大歓迎です.
日本語翻訳版について, 何かお気づきの点がありましたら, &a.doc-jp;
までご連絡ください.
また, もし私たちの作業を手伝ってくれるなら,
<url url="http://www.jp.FreeBSD.ORG/~hanai/doc-jp/"
name="FreeBSD 日本語ドキュメンテーションプロジェクトのページ">
をご覧の上, 是非参加してください.
<sect1>
<heading>翻訳者 (五十音順) </heading>
<p>
<itemize>
<item>&a.arimura
<item>&a.ryo
<item>&a.iwasaki
<item>&a.yoshiaki
<item>&a.kuriyama
<item>&a.koga
<item>&a.motoyuki
<item>&a.nakai
<item>&a.nishika
<item>&a.hanai
<item>&a.kiroh
<item>&a.shou
<item>&a.murata
<item>&a.junkun
</itemize>
<sect1>
<heading>査読者 (五十音順) </heading>
<p>
<itemize>
<item>&a.asami
<item>&a.iwasaki
<item>&a.yoshiaki
<item>&a.ohashi
<item>&a.kuriyama
<item>&a.motoyuki
<item>&a.saeki
<item>&a.hanai
<item>&a.nao
<item>&a.kiroh
<item>&a.hino
<item>&a.shiyama
<item>&a.shou
<item>&a.murata
<item>&a.earth
</itemize>
<sect1>
<heading>作業環境整備 (五十音順) </heading>
<p>
<itemize>
<item>&a.ryo
<item>&a.iwasaki
<item>&a.simokawa
<item>&a.hideyuki
</itemize>
</sect>

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@ -0,0 +1,103 @@
<!-- $Id: jmembers.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!--
翻訳者及び査読者などの名前及び電子メールアドレス
-->
<!ENTITY a.doc-jp "FreeBSD 日本語ドキュメンテーションプロジェクト
<tt><htmlurl url='mailto:doc-jp@jp.FreeBSD.ORG'
name='&lt;doc-jp@jp.FreeBSD.ORG&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.asami "浅見 賢
<tt><htmlurl url='mailto:asami@FreeBSD.ORG'
name='&lt;asami@FreeBSD.ORG&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.nakai "中井 幸博
<tt><htmlurl url='mailto:nakai@mlab.t.u-tokyo.ac.jp'
name='&lt;nakai@mlab.t.u-tokyo.ac.jp&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.koga "こがよういちろう
<tt><htmlurl url='mailto:y-koga@ccs.mt.nec.co.jp'
name='&lt;y-koga@ccs.mt.nec.co.jp&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.iwasaki "岩崎 満
<tt><htmlurl url='mailto:iwasaki@jp.FreeBSD.org'
name='&lt;iwasaki@jp.FreeBSD.org&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.saeki "佐伯 隆司
<tt><htmlurl url='mailto:saeki@jp.FreeBSD.org'
name='&lt;saeki@jp.FreeBSD.org&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.kiroh "はらだ きろう
<tt><htmlurl url='mailto:kiroh@kh.rim.or.jp'
name='&lt;kiroh@kh.rim.or.jp&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.hino "日野 浩志
<tt><htmlurl url='mailto:hino@ccm.cl.nec.co.jp'
name='&lt;hino@ccm.cl.nec.co.jp&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.yoshiaki "内川 喜章
<tt><htmlurl url='mailto:yoshiaki@kt.rim.or.jp'
name='&lt;yoshiaki@kt.rim.or.jp&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.arimura "有村 光晴
<tt><htmlurl url='mailto:arimura@jp.FreeBSD.org'
name='&lt;arimura@jp.FreeBSD.org&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.hanai "花井 浩之
<tt><htmlurl url='mailto:hanai@jp.FreeBSD.org'
name='&lt;hanai@jp.FreeBSD.org&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.simokawa "下川 英敏
<tt><htmlurl url='mailto:simokawa@jp.FreeBSD.org'
name='&lt;simokawa@jp.FreeBSD.org&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.nao "浜田 直樹
<tt><htmlurl url='mailto:nao@tom-yam.or.jp'
name='&lt;nao@tom-yam.or.jp&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.junkun "山下 淳
<tt><htmlurl url='mailto:junkun@esys.tsukuba.ac.jp'
name='&lt;junkun@esys.tsukuba.ac.jp&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.nishika "にしか
<tt><htmlurl url='mailto:nishika@cheerful.com'
name='&lt;nishika@cheerful.com&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.ryo "一宮 亮
<tt><htmlurl url='mailto:ryo@azusa.shinshu-u.ac.jp'
name='&lt;ryo@azusa.shinshu-u.ac.jp&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.murata "むらたしゅういちろう
<tt><htmlurl url='mailto:mrt@mickey.ai.kyutech.ac.jp'
name='&lt;mrt@mickey.ai.kyutech.ac.jp&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.shou "広瀬 昌一
<tt><htmlurl url='mailto:shou@kt.rim.or.jp'
name='&lt;shou@kt.rim.or.jp&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.kuriyama "くりやま
<tt><htmlurl url='mailto:kuriyama@opt.phys.waseda.ac.jp'
name='&lt;kuriyama@opt.phys.waseda.ac.jp&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.motoyuki "今野 元之
<tt><htmlurl url='mailto:motoyuki@jp.FreeBSD.ORG'
name='&lt;motoyuki@jp.FreeBSD.ORG&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.earth "若井 久史
<tt><htmlurl url='mailto:earth@hokuto7.or.jp'
name='&lt;earth@hokuto7.or.jp&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.ohashi "大橋 健
<tt><htmlurl url='mailto:ohashi@mickey.ai.kyutech.ac.jp'
name='&lt;ohashi@mickey.ai.kyutech.ac.jp&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.shiyama "檜山 卓
<tt><htmlurl url='mailto:shiyama@intercity.or.jp'
name='&lt;shiyama@intercity.or.jp&gt;'></tt>">
<!ENTITY a.hideyuki "鈴木 秀幸
<tt><htmlurl url='mailto:hideyuki@jp.FreeBSD.org'
name='&lt;hideyuki@jp.FreeBSD.org&gt;'></tt>">

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@ -0,0 +1,163 @@
<!-- $Id: kernelconfig.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.1 -->
<sect>
<heading>カーネルコンフィグレーション<label id="kernelconfig"></heading>
<p><em>訳: &a.kiroh;.<newline>10 November 1997.</em>
<sect1>
<heading>
カーネルをカスタマイズしたいんですが, 難しいですか?
<label id="make-kernel">
</heading>
<p>全然難しくありません. 最低 <tt/kerndist/ がシステムに
インストールされていることが必要です. もちろん完全な
<tt/srcdist/ をインストールしてあっても構いません. <tt/kerndist/
がインストールしてあれば, カーネルを構築するのに必要なソースは
すべて揃っています. 多くの商用 UNIX ベンダとは違い,
バイナリオブジェクトでのカーネルは提供して<bf/いません/.
<p>ソースコードで提供すると多少ディスクスペースを多く消費します.
しかし, 何か問題があった場合や, 動作を確認したい場合など,
<bf/実際に/カーネルのソースを参照できます.
<p><tt/kerndist/ または <tt/srcdist/ がインストールされたら,
root で以下の操作をおこなってください.
<enum>
<item> <tt>cd /usr/src/sys/i386/conf</tt>
<item> <tt/cp GENERIC MYKERNEL/
<item> <tt/vi MYKERNEL/
<item> <tt/config MYKERNEL/
<item> <tt>cd ../../compile/MYKERNEL</tt>
<item> <tt/make depend/
<item> <tt/make all/
<item> <tt/make install/
<item> <tt/reboot/
</enum>
<p>以前のリリース (FreeBSD 2.X) でのカーネルコンフィグファイルが
既にある場合は, ステップ 2 は必要ないかもしれません.
以前のファイルをコピーして, 書式が変更されてたり,
廃止されたドライバがないか, 注意深く確認してください.
<p>カーネルコンフィグファイル <tt/LINT/ には,
すべての利用可能なカーネルオプションが適切な説明とともに
含まれており, 大変参考になります.
<p><tt/GENERIC/ カーネルコンフィグファイル は, 最も一般的と
思われる構成が含まれいます. (アップグレードを行っていない限り)
あなたが最初に使ったカーネルは, おそらくこのファイルにより
構築されたものです. カーネルコンフィグファイルを書く場合,
このファイルを出発点にするとよいでしょう.
<p><tt/GENERIC/ に変更する必要がない場合は, ステップ 3
も省略できます. このステップでは, カーネルを必要な構成に
カスタマイズします. ステップ 8 は, ステップ 6 と 7 が
うまく完了してから実行してください. ステップ 8 では,
新しいカーネルイメージが <tt>/kernel</tt> にコピーされ,
古い <tt>/kernel</tt> は, <tt>/kernel.old</tt> に
<bf/バックアップ/されます! 新しいカーネルがうまく動作しなかった
場合, ブートプロンプトから指定して<tt>/kernel.old</tt> から
ブートすることも可能ですので, 必ず覚えておいてください.
リブートすると, デフォルトでは新しいカーネルでブートします.
<p>何らかの理由でステップ 7 のコンパイルが失敗したら, ステップ 4
にもどって, <tt/MYKERNEL/ の代わりに <tt/GENERIC/ で試してみて
ください. <tt/GENERIC/ でうまくカーネルが生成できた場合は,
コンフィグファイルがどこか間違っているのでしょう (バグ発見!
の可能性もありますが). <tt/GENERIC/ カーネルの生成にも失敗した
場合は, おそらくソースコードが壊れています.
<p>最後になりますが, 新しいカーネルが使用しているハードウェアに
うまく適合しているかどうか調べるために元のブートメッセージを
調べる必要がある場合は, <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?dmesg" name="dmesg">
コマンドを使ってみてください. このコマンドは, 古いカーネルの
ブート時のメッセージをすべて表示します. メッセージの中には,
新しいカーネルを設定するのに, 非常に有用な情報が含まれます.
<p><bf/注:/ うまく動作するカーネルができたら, 日付入りのカーネル
のスナップショットを <tt/kernel.YYMMDD/ のように作成することを
おすすめします. こうしておけば, 次にカーネルの構築をやってうまく
いかなくなってしまっても, <tt/kernel.GENERIC/ にわざわざ戻る
必要がなくなります. これは, GENERIC kernel でサポートされない
デバイスからブートしている場合は, 特に重要です
(経験者は語るってやつです).
<sect1>
<heading>
<tt/&lowbar;hw&lowbar;float/ が無いので, カーネルのコンパイルがうまくいきません.
</heading>
<p>推測ですけど, 数値演算コプロセッサを持ってないからと思って,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?npx(4)"
name="npx0"> をカーネルコンフィグファイルから削除しちゃったんじゃ
ないですか? <tt/npx0/ は<bf/必須/です. コプロセッサがなくても,
<tt/npx0/ デバイスは削除してはいけません.
<sect1>
<heading>マルチポートシリアル関連のコードでの, 割り込みの競合</heading>
<p><bf/Q./ マルチポートシリアルをサポートするコードを含んだ
カーネルをコンパイルしようとすると, 最初のポートだけ検出され,
残りのポートは割り込みの競合のためスキップされたと言われます.
どうやったらいいでしょうか?
<p><bf/A./ ここでの問題は, FreeBSD にはハードウェアまたは
ソフトウェアの競合によってカーネルがクラッシュするのを防ぐ
コードが含まれているという点です. 解決するには, 最初のポート
にだけ IRQ の設定を書き, 残りは IRQ の設定を削除します.
以下に例を示します.
<verb>
#
# Multiport high-speed serial line - 16550 UARTS
#
device sio2 at isa? port 0x2a0 tty irq 5 flags 0x501 vector siointr
device sio3 at isa? port 0x2a8 tty flags 0x501 vector siointr
device sio4 at isa? port 0x2b0 tty flags 0x501 vector siointr
device sio5 at isa? port 0x2b8 tty flags 0x501 vector siointr
</verb>
<sect1>
<heading>QIC-40/80 ドライブのサポートを有効にするには? </heading>
<p><tt/GENERIC/ コンフィグファイルの以下の行のコメントを外して
ください (もしくは使用するコンフィグファイルに追加してください).
そして <htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?fdc(4)"
name="fdc"> の行に, ``<tt/flags 0x1/'' を追加してください.
<verb>
controller fdc0 at isa? port "IO_FD1" bio irq 6 drq 2 flags 0x1 vector fdintr
disk fd0 at fdc0 drive 0 ^^^^^^^^^
disk fd1 at fdc0 drive 1
#tape ft0 at fdc0 drive 2
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
</verb>
<p>次に, <tt>/dev/ft0</tt> デバイスを作成します. <tt>/dev/</tt>
に移動して, 以下のコマンドを実行します.
<verb>
sh ./MAKEDEV ft0
</verb>
<p>これは, 1 番目のドライブの例です. 2 番目には <tt/ft1/ を使い,
以降は同様にしてください.
<p><tt>/dev/ft0</tt> デバイスは, ``<tt/ft/'' と呼ばれる特別な
コマンドを使用して書き込みをおこなえます. 詳細については
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ft" name="ft">
のマニュアルページを参照してください.
<p><tt/-current/ 以前のバージョンの <tt/ft/ には,
不良テープメディアの扱いに問題があります. <tt/ft/
がテープの同じ部分を行ったり来たりしているようであれば,
<tt/-current/ の <tt>/usr/src/sbin/ft</tt> から最新の <tt/ft/
を取得して試してみてください.
</sect>

233
ja_JP.eucJP/FAQ/misc.sgml Normal file
View file

@ -0,0 +1,233 @@
<!-- $Id: misc.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.1 -->
<sect>
<heading>その他の質問<label id="misc"></heading>
<p><em>訳: &a.yoshiaki;.<newline>10 November 1997.</em>
<sect1>
<heading>
FreeBSD は Linux より多くのスワップ領域を消費するのはなぜですか?
</heading>
<p>そうではありません. 本当は「なぜスワップが全部使われてる
ように見えるのか」と聞きたいのでしょう. そういうことであれば,
その理由は, 実行プログラムのクリーンな (無変更の) ブロックを,
終了後すぐに捨ててしまわずにスワップ領域に残しておけば,
そのプログラムが再実行される際にファイルシステムから読み直すよりも
迅速に実行することができるからです.
<p>メモリ中に同時に保持する事のできるダーティページの実際の量は
減少しません. クリーンなページが必要に応じて置き換えられます.
<sect1>
<heading>
FreeBSD の実行フォーマットの a.out はどのようなものですか, a.out を使う理由, ELFを使う理由は何でしょう?
</heading>
<p>FreeBSD の <tt>a.out</tt>フォーマットを理解するためには,
まず UNIXにおいて現在 「優勢」な 3種類の実行フォーマットについて
いくらか知っておく必要があります:
<itemize>
<item><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?a.out(5)"
name="a.out">
<p>最も古く 「由緒正しい」 unix オブジェクトフォーマットです.
マジックナンバを含む短くてコンパクトなヘッダが先頭にあり,
これがフォーマットの特徴とされています (参照
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?a.out(5)"
name="a.out(5)">
より詳細な内容があります). ロードされる 3種類のセグメント:
.text, .data, .bss と加えてシンボルテーブルと文字列テーブルを
含みます.
<item><bf>COFF</bf>
<p>SVR3 のオブジェクトフォーマットです. ヘッダは単一の
セクションテーブルから成り, .text, .data, .bss セクション以外
の部分を持つことができます. </item>
<item><bf>ELF</bf>
<p> <tt/COFF/の後継です. 複数のセクションをサポートし, 32-bit
と 64-bitのいずれの値も可能です. 大きな欠点の一つは, <tt/ELF/
はそれぞれのシステムアーキテクチャ毎に単一の ABI のみが存在する
という仮定で設計されていることです. この仮定はまったく
正しくありません. 商用の SYSV の世界でさえそうです
(少なくとも SVR4, Solaris, SCO の 3種類の ABI があります).
<p>FreeBSD はこの問題を解決するための試みとして, 既知の <tt/ELF/
実行ファイルに ABI に応じた情報を <em>書き加える</em>
ユーティリティを提供しています.
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?brandelf"
name="brandelf"> のマニュアルページ
を参照してください. より多くの情報があります.
</itemize>
<p>FreeBSD は伝統的な立場をとり, 数多くの世代の BSD のリリース
で試され, 実証されてきた
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?a.out(5)"
name="a.out">フォーマットを使用しています.
いつかは FreeBSDシステムでネイティブ <tt/ELF/ バイナリを作り,
実行することができるようになるかもしれませんが, オフィシャルには
ELF をデフォルトのフォーマットに変更するような動きは,
現在までありません. なぜでしょうか? ところで Linux においては,
<tt/ELF/ への苦痛をともなった変更は, その時に <tt/a.out/
実行フォーマットから逃れたというよりは, ジャンプテーブルベース
の共有ライブラリのメカニズムの柔軟性の低さからの脱却でした.
これはベンダや開発者全体にとって共有ライブラリの作成が非常に
難しかった原因でした.
<tt/ELF/のツールには共有ライブラリの問題を
解決することができるものが提供されており, またいずれにせよ
一般的に「進歩」していると考えられます. このため移行のコストは
必要なものとして容認され, 移行はおこなわれました.
<p>FreeBSDの場合は, 共有ライブラリのメカニズムは Sun の
<tt>SunOS</tt>スタイルの共有ライブラリのメカニズムに極めて近い
ものになっていて非常に使いやすいためにこれほど話は単純では
ありません. 実際に <tt/a.out/ に不足しているのは, <tt/ELF/
では C++ のコンストラクタとデストラクタのためのよりすっきりとした
サポートがあるという点だけです. 同じ程度に複雑なことがらは
他にもいろいろありますし, これが大きな問題となったことは絶対に
ありません (FreeBSDのソースツリーにある C++ のコードは本当に
わずかな量しかありません). 移行をおこなうのであれば,
いろいろな面からよりじっくりと考慮すべきです.
<sect1>
<heading>なぜシンボリックリンクのパーミッションは chmod で変えられないのですか?</heading>
<p>この場合, ``<tt/-H/'' か ``<tt/-L/'' のどちらかのオプションを
``<tt/-R/'' と同時に使う必要があります.
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?chmod"
name="chmod"> と
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?symlink"
name="symlink"> のマニュアルページにはもっと詳しい情報があります.
<p><bf/注意/ ``<tt/-R/'' オプションは <bf/再帰的に/ <tt/chmod/
を実行します. ディレクトリやディレクトリへのシンボリックリンクを
<tt/chmod/ する場合は気をつけてください. シンボリックリンクで
参照されている単一のディレクトリのパーミッションを変更したい場合は,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?chmod" name="chmod">
をオプションをつけずにシンボリックリンクの名前の後ろにスラッシュ
(``<tt>/</tt>'') をつけて使います. 例えば, ``<tt/foo/'' がディレクトリ
``<tt/bar/'' へのシンボリックリンクである場合, ``<tt/foo/'' (実際には
``<tt/bar/'') のパーミッションを変更したい場合にはこのようにします:
<verb>
chmod 555 foo/
</verb>
<p>後ろにスラッシュをつけると,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?chmod"
name="chmod"> はシンボリックリンク
``<tt/foo/'' を追いかけてディレクトリ ``<tt/bar/''
のパーミッションを変更します.
<sect1>
<heading>
login 名が<bf/いまだに/ 8文字に制限されているのはなぜですか
</heading>
<p> <bf/UT_NAMESIZE/を変更して全体を作り直せば十分で, それだけで
うまくいくだろうとあなたは考えるかもしれません.
残念ながら多くのアプリケーションやユーティリティ
(システムツールも含めて) は小さな数値を構造体やバッファなどに
使っています ( 必ずしも "8" や "9" ではなく, "15" や "20"
などの変った値を使うものもあります). また, Sun の NIS の
クライアントであると不具合いが起きます. 他の UNIX システムとの
関連においてこれら以外の問題も起きることはまちがいないでしょう.
<sect1>
<heading>FreeBSD 上で DOS のバイナリを動かすことはできますか? </heading>
<p>今のところはできませんが, BSDI は彼らの <tt/rundos/ DOS
エミュレーションサブシステムを寄贈してくれました. これは現在,
統合と改良がおこなわれています. この努力に興味を持って参加して
いただけるなら
<url url="mailto:emulation@freebsd.org"
name="The FreeBSD emulation discussion list">
へメールを送ってください.
<p>現在,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/ports.cgi?^pcemu"
name="pcemu"> という巧妙なユーティリティが ports
コレクションにあり, 8088 のエミュレーションと DOS の
テキストモードアプリケーションを動かすに十分な BIOS
サービスをおこないます. これは X ウィンドウシステムが必要です
(XFree86 として提供されています)
<sect1>
<heading>
``<tt/sup/'' とは何で, どのようにして使うものなのでしょうか?
</heading>
<p><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/ports.cgi?^sup"
name="SUP">
とはソフトウェアアップデートプロトコル (Software Update
Protocol) で CMU で開発ツリーの同期のために開発されました.
私たちの中心開発ツリーをリモートサイトで同期させるために
使っていました.
<p>SUP はバンド幅を浪費しますので, 今は使っていません. ソースコードの
アップデートの現在のおすすめの方法は <url
url="../handbook/cvsup.html" name="ハンドブックの CVSup の項">
にあります.
<sect1>
<heading>FreeBSD をクールに使うには?</heading>
<p>Q. FreeBSD を動かす時に温度測定をおこなった人はいますか? Linux
は dos よりも温度が下がるということは知っていますが, FreeBSD
についてはこのようなことに触れたものを見たことはありません.
実際熱くなっているように見えます.
<p>A. いいえ. 私たちは 250 マイクログラムの LSD-25 をあらかじめ
与えておいたボランティアに対する目隠し味覚テストを大量に
おこなっています.
35% のボランティアは FreeBSD はオレンジのような味
がすると言っているのに対し Linux は紫煙のような味わいがある
と言っている人もいます. 私の知る限り両方のグループとも温度の
不一致については触れていません. この調査で, 非常に多くの
ボランティアがテストをおこなった部屋から不思議そうに出てきて,
このようなおかしな結果を示したことに私たちは当惑させられました.
私は, ほとんどのボランティアは Apple にいて彼らの最新の
「引っかいて匂いをかぐ」 GUI を使っているのではないかと
考えています. 私たちは奇妙な古い仕事をしているのでしょう!
<p>真面目に言うと, FreeBSD も Linux も ``<tt/HLT/'' (停止)
命令をシステムのアイドル時に使い, エネルギーの消費を押えて
いますので熱の発生も少なくなります. また, APM (automatic power
management) を設定してあるなら FreeBSD は CPU をローパワーモード
にすることができます.
<sect1>
<heading>誰かが私のメモリカードをひっかいているのですか??</heading>
<p>Q. FreeBSDでカーネルのコンパイルをしている時にメモリから
引っかいているような奇妙な音が聞こえるようなことはあるのでしょうか?
コンパイルをしている時 (あるいは起動時にフロッピドライブを
認識した後の短い間など), 奇妙な引っかくような音がメモリカードの
あたりから聞こえてきます.
<p>A. その通りです. BSDのドキュメントでしばしば「デーモン」に
ついて述べられている理由がわかるでしょう. しかし多くの人は本当の
事については触れていません. 非物質的な存在があなたのコンピュータ
にあるのです. メモリからの引っかいたような音は, 実際に色々な
システム管理タスクの扱いをいかに最善なものにするかという内容を交わす,
デーモンたちのかん高いささやきなのです.
<p>「雑音」があなたに DOS プログラムの ``<tt>fdisk /mbr</tt>''
を使ってうまくささやきを取り除かせようとしているように聞こえても,
彼らは逆にそうすることをやめさせようとしているのかもしれません.
本当は内蔵スピーカからのビル ゲイツの悪魔的な声が
あなたに影響を与えているのかもしれません.
実行するのは止めましょう, そして振り返ってはいけません!
BSD の守護神 (daemon) の力により,
繰り返しあなたのマシンを支配下に置こうとし, あなたの魂を
無限地獄に突き落そうとする DOSと Windows の双子の悪鬼 (demon) の
影響から自由になりましょう.
選択の機会は与えられました. 私自身はこの引っかくような音が
聞こえていたことを嬉しく思っています.
</sect>

View file

@ -0,0 +1,747 @@
<!-- $Id: network.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.1 -->
<sect>
<heading>ネットワーキング<label id="networking"></heading>
<p><em>訳: &a.arimura; <newline>&a.shou; <newline>&a.nishika; .
<newline>13 November 1997.</em>
<sect1>
<heading>``diskless boot'' に関する情報はどこで得られますか?</heading>
<p>``diskless boot'' というのは, FreeBSD がネットワーク上で起動し,
必要なファイルを自分のハードディスクではなくてサーバから読み込むものです.
詳細については
<url url="../handbook/diskless.html"
name="ハンドブックのディスクレスブートに関する節">
を読んでください.
<sect1>
<heading>
FreeBSD をネットワークの router として使用することはできますか?
</heading>
<p>インターネット標準やこれまでのよい経験によって指摘されている通り,
FreeBSD は標準ではパケットを forward するように設定されていません.
しかし, <htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?rc.conf"
name="rc.conf"> の中で次の変数の値を
<tt/YES/ とする事によってこの機能を有効にすることができます.
<verb>
gateway_enable=YES # Set to YES if this host will be a gateway
</verb>
<p>このオプションによって<htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?sysctl" name="sysctl"> の変数
<tt/net.inet.ip.forwarding/ が <tt/1/ になります.
<p>ほとんどの場合, router についての情報を同じネットワーク
の他の計算機等に知らせるために, 経路制御のためのの process
を走らせる必要があるでしょう. FreeBSD には BSD の標準経路制御デーモン
である
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?routed"
name="routed"> が付属していますが, より複雑な状況に対処するためには
<em/GaTeD/ (<tt/ftp.gated.Merit.EDU/ から FTP で手に入れることができます)
を使用することもできます. 3_5Alpha7 において FreeBSD がサポートされています.
<p>注意してほしいのは, FreeBSD をこのようにして使用している場合でも,
router に関するインターネット標準の必要条件を完全には満たしていない
ということです. しかし, 普通に使用する場合にはほとんど問題ありません.
<sect1>
<heading>
Win95 の走っているマシンを, FreeBSD 経由でインターネットに接続できますか?
</heading>
<p>通常, この質問が出てくる状況は自宅に二台の PC があり, 一台では
FreeBSD が, もう一台では Win95 が走っているような場合です.
ここでやろうとしていう事はFreeBSDの走っている計算機をインターネット
に接続し, Win95 の走っているマシンからは FreeBSD の走っているマシンを
経由して接続をおこなう事です. これは二つ前の質問の特別な場合に相当します.
<p>FreeBSDを<url url="http://www.ssimicro.com/~jeremyc/ppp.html"
name="PPP の Dialup ルータ">として設定する方法については,
役に立つ文書があります.
<p><bf/注:/ これには, Windows の走っているマシンからどれだけの
作業を同時におこなうかによって, 最低 2 個, 場合によってはもっと多くの
固定した IP アドレスが必要です. もし固定した IP アドレスがない場合には,
プライベートな IP アドレスを用いたサブネットを使用し, FreeBSD 上で
<url url="http://squid.nlanr.net/Squid/" name="SQUID">や
<url url="http://www.tis.com/" name="TIS firewall ツールキット">
のような <bf/proxy/ を用いることによって実現することもできます.
<p>また, <ref id="direct-at" name="natd"> に関する節も参照してください.
<sect1>
<heading>
ISC からリリースされている BIND の最新版は compile できないんでしょうか?
</heading>
<p>BIND の配布物と FreeBSD とでは ``<tt/cdefs.h/'' というファイルの中で,
データ型の矛盾があります.
<tt>compat/include/sys/cdefs.h</tt> を削除してください.
<sect1>
<heading>FreeBSD で SLIP と PPP は使えますか?</heading>
<p>使えます. FreeBSD を用いて他のサイトに接続する場合には,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?slattach"
name="slattach">,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?sliplogin"
name="sliplogin">,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?pppd"
name="pppd"> そして
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ppp"
name="ppp">
のマニュアルページを見てください.
<tt/pppd/ と <tt/ppp/ は PPP のサーバ, クライアント両方の
機能を持っています.
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?sliplogin"
name="Sliplogin"> は SLIP のサーバ専用で,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?slattach"
name="slattach"> は SLIP のクライアント専用です.
<p>これらのプログラムの解説が, <url
url="../handbook/handbook.html" name="ハンドブック">
の以下のセクションにあります.
<itemize>
<item><url url="../handbook/slips.html"
name="ハンドブックの SLIP (サーバ側) の節">
<item><url url="../handbook/slipc.html"
name="ハンドブックの SLIP (クライアント側) の節">
<item><url url="../handbook/ppp.html"
name="ハンドブックの PPP (kernel バージョン) の節">
<item><url url="../handbook/userppp.html"
name="ハンドブックの PPP (user モードバージョン) の節">
</itemize>
<p>「シェルアカウント」を通じてのみインターネットへアクセス可能な場合,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/ports.cgi?^slirp"
name="slirp"> package みたいなものが欲しくなるかもしれませんね.
これを使えば, ローカルマシンから直接 ftp や http のようなサービスに
(限定的ではありますが) アクセスすることができます.
<sect1>
<heading>
FreeBSD は NAT か IP マスカレードをサポートしていますか?<label id="natd">
</heading>
<p>ローカルなサブネット (一台以上のローカルマシン) を持っているが,
インターネットプロバイダから 1 つしか IP アドレスの割り当てを
受けていない場合 (または IP アドレスを動的に割り当てられている場合でも),
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?natd"
name="natd"> プログラムを使いたくなるかもしれませんね.
<tt/Natd/ を使えば, 1 つしか IP アドレスを持っていない場合でも,
サブネット全体をインターネットに接続させることができます.
<p><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ppp"
name="ppp"> も, 同様の機能を持っており, <tt/-alias/
スイッチで有効にすることができます. どちらの場合も <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?libalias" name="alias library">
が使われます.
<sect1>
<heading>
<tt/ppp/ が動きません. どこを間違えているのでしょう?<label id="userppp">
</heading>
<p>まず <htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ppp"
name="ppp"> のマニュアルと, <url url="../handbook/userppp.html"
name="ハンドブックの ppp のセクション">を読んでみましょう. 次に,
<verb>
set log Phase Chat Connect Carrier lcp ipcp ccp command
</verb>
<p>という命令を <tt/ppp/ のコマンドプロンプトで打ち込むか,
設定ファイル <tt>/etc/ppp/ppp.conf</tt> に加えて
(<bf>default</bf> セクションの先頭に加えるのが一番良いでしょう)
ログを有効にしてみてください. その際, <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?syslog.conf"
name="/etc/syslog.conf"> に
<verb>
!ppp
*.* /var/log/ppp.log
</verb>
<p>と書かれた行が含まれているか, また, <tt>/var/log/ppp.log</tt>
が存在しているかどうか確かめておいてください. さて, これで
何が起きているのか突き止めるために, ログファイルからたくさんの
情報を得られるようになりました. ログに訳の分らない部分があっても
心配ご無用. あなたが助けを求めた誰かにとっては, その部分が
意味をなす場合があるのです.
<p>訳注: ログの取得に syslog を使用するようになったのは
2.2.5 以降からです.
<p>使用中の ppp のバージョンで "set log" 命令を解釈しない場合は,
<url url="http://www.freebsd.org/~brian" name="最新版">
をダウンロードすべきです. FreeBSD の 2.1.5 以降でビルドできます.
<sect2>
<heading>ppp が -auto モードでダイアルしてくれない</heading>
<p>まず最初に, デフォルトルートが確立しているかどうかチェックして
ください. <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?netstat"
name="netstat -rn"> を実行すると, 以下のような情報が表示されるはずです.
<verb>
Destination Gateway Flags Refs Use Netif Expire
default 10.0.0.2 UGSc 0 0 tun0
10.0.0.2 10.0.0.1 UH 0 0 tun0
</verb>
<p>これはあなたがハンドブックやマニュアル, ppp.conf.sample の中で
出てくるアドレスを使用していると仮定した場合の例です.
デフォルトルートが確立していない場合, ppp.conf の中の <tt/HISADDR/
が理解できない, 古いバージョンの <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ppp"
name="ppp"> が走っている可能性があります. FreeBSD 2.2.5 より前の
バージョンに付属していた <tt/ppp/ を使用している場合,
<verb>
add 0 0 HISADDR
</verb>
<p>と書かれた行を以下のように修正してください.
<verb>
add 0 0 10.0.0.2
</verb>
<p>netstat -rn でデフォルトルートの情報が表示されない場合, もう一つ,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?rc.conf"
name="/etc/rc.conf"> (2.2.2 より前のリリースでは
<tt>/etc/sysconfig</tt> と呼ばれていました) の中でデフォルトの
ルータを誤って設定し, <tt>ppp.conf</tt> から
<verb>
delete ALL
</verb>
<p>の行をうっかり消してしまった可能性があります.
この場合は, ハンドブックの
<url url="../handbook/userppp:final.html"
name="システムの最終設定"> の項を読み直してください.
<sect2>
<heading>"No route to host" とはどういう意味ですか?</heading>
<p>このエラーは通常, <tt>/etc/ppp/ppp.linkup</tt> に以下のような
セクションが無い場合に起こります.
<verb>
MYADDR:
delete ALL
add 0 0 HISADDR
</verb>
<p>これは動的 IP アドレスを使用している場合, またはゲートウェイの
アドレスを知らない場合にのみ必要な設定です. インタラクティブモード
を使用している場合, <tt/パケットモード/ に入った後で (プロンプトが
<bf/PPP/ と大文字に変わったらパケットモードに入ったしるしです),
以下の命令を入力してください.
<verb>
delete ALL
add 0 0 HISADDR
</verb>
<p>詳しい情報については, ハンドブックの
<url url="../handbook/userppp:dynamicIP.html"
name="PPP と動的 IP 設定"> の項を参照してください.
<sect2>
<heading>3 分ほど経つと接続が切れてしまう</heading>
<p>ppp のタイムアウトは デフォルトでは 3 分です. これは
<verb>
set timeout NNN
</verb>
<p>という命令によって調整することができます. <bf/NNN/ には
接続が切れるまでのアイドル時間が秒数で入ります. NNN が 0 の場合,
タイムアウトによる切断は起こりません. このコマンドは <tt>ppp.conf</tt>
に入れることも, インタラクティブモードでプロンプトから入力することも
できます. ソケットを用いる
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?telnet"
name="telnet"> か
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?pppctl"
name="pppctl"> を使用し, <tt/ppp/ サーバに接続することによって,
回線がアクティブな間に限定してタイムアウトの時間を調整することも
可能です.
<p>訳注 pppctl は 2.2.5R からです.
<p>詳しい情報は
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ppp"
name="ppp"> のマニュアルを参照してください.
<sect2>
<heading>負荷が高いと接続が切れてしまう</heading>
<p>Link Quality Reporting (LQR) の設定を行っている場合,
マシンと接続先の間で非常にたくさんの LQR パケットが失われている
可能性があります. 結果として ppp は回線の具合いが悪いと考え,
回線を切断するのです. 2.2.5 より前のバージョンの FreeBSD では
LQR はデフォルトで有効になっています. 現在ではデフォルトの状態で
無効です. LQR は以下の命令で無効にすることができます.
<verb>
disable lqr
</verb>
<sect2>
<heading>接続がランダムに切れてしまう</heading>
<p>時々, ノイズの多い回線, あるいは待ち機能付きの回線では,
モデムが (誤って) キャリアを失ったと思い込み, ハングアップしてしまう
ことがあります.
<p>大多数のモデムでは, 一時的なキャリアの喪失にどれだけ我慢するか
設定で決めることができます. 例えば USR Sportster では, S10 レジスタ
の値を 10 倍した秒数がその値になります. この場合, モデムをもっと
のんびり屋さんにするには, dial 行に次のような文字列を加えると
良いでしょう.
<verb>
set dial "...... ATS10=10 OK ......"
</verb>
<p>詳しくはお使いのモデムのマニュアルをご覧ください.
<sect2>
<heading>Login OK! のメッセージが出た後, 何も起こらない</heading>
<p>2.2.5 より前のリリースの FreeBSD では,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ppp"
name="ppp"> はリンクが確立した後, 接続先が Line Control Protocol (LCP)
を発信するのを待ちます. しかし, 多くの ISP ではネゴジェーションを
自分からは起こさず, クライアントが起こすのを待っています.
<tt/ppp/ に強制的に LCP を発信させるには, 次の命令を使います.
<verb>
set openmode active
</verb>
<p><bf/注/: 両方の側がネゴジェーションを起こしても, 大抵の場合は
何の問題もありません. ですから, 現在では openmode はデフォルトで
active になっています. 次のセクションでこれが問題に<bf/なる/場合を
説明します.
<sect2>
<heading>でもまだ "magic is the same" というエラーが出る</heading>
<p>時折, 接続直後のログに "magic is the same" というメッセージが
あらわれることがあります. このメッセージがあらわれても何も起きない
場合もありますし, どちらかの側が接続を切ってしまう場合もあります.
<p>これは通常, ディスクアクセスの遅いサーバマシンのシリアルポートで
getty が生きていて, ppp がログインスクリプトか, ログイン直後に
起動されたプログラムから実行されている場合に起こります. 原因は
getty の終了されるまでと, ppp が実行され, クライアント側の ppp が
Line Control Protocol (LCP) を送り始めるまでのタイミングにあります.
サーバ側のシリアルポートで ECHO が有効なままになっているので,
クライアント側の ppp にパケットが「反射」してしまうのです.
<p>LCP ネゴジェーションの一部として, リンクの両サイドで magic number
を定めて, 「反射」が起きていないかどうか確かめる作業があります.
規約では, 接続相手がこちらと同じ magic number を提示してきたら,
NAK を送って新しい magic number を選択しなければならないと
定めています. この作業の間, サーバのシリアルポートの ECHO がずっと
有効になったままなので, クライアント側の ppp は LCP パケットを送り,
パケットが反射して全く同じ magic number が送られてくるのを見つけ,
それに対して NAK を送るのです. 一方 NAK 自体も (これは ppp が magic
number を変更しなければいけないことを意味しています) 反射して
くるので, 結果として magic number が数えきれないほど変更され,
その全てがサーバの tty バッファの中に積み重なることになるのです.
サーバでスタートした ppp はとすぐ magic number であふれかえってしまい,
LCP のネゴジェーションを十分に行ったものと判断して, さっさと接続を
切ってしまいます. 一方, クライアント側は反射が帰ってこなくなったので
満足しますが, それもサーバが接続を切ったことを知るまでです.
<p>これを回避するには, 以下の命令を ppp.conf の中に入れるしかありません.
<verb>
set openmode passive
</verb>
<p>これで ppp はサーバが LCP ネゴジェーションを起こすのを待つように
なります. しかし, 自分からは決してネゴジェーションを起こさないサーバ
もあるかもしれません. もしこの状況に遭遇した場合, send-pr を使って
これをバグとして報告してください. そうすれば, ppp の機能を変更して,
LCP ネゴジェーションを起こすまでの時間をユーザが指定できるよう,
変数を追加する必要があると認められるでしょう.
<sect2>
<heading>ppp が接続直後に固まってしまう</heading>
<p>2.2.5 より前のバージョンの FreeBSD では, <tt/ppp/ が Predictor1 圧縮
のネゴジェーションを誤って解釈して, 接続直後にリンクを無効にしている
可能性があります. これは両サイドが 異なる Compression Control
Protocols (CCP) を使ってネゴジェーションを行った場合にのみ発生します.
この問題は現在は解決していますが, あなたの走らせている <tt/ppp/ の
バージョンが古い場合でも, 次の命令で解決することができます.
<verb>
disable pred1
</verb>
<sect2>
<heading>ppp の内部でシェルを起動しようとすると固まってしまう</heading>
<p><tt/shell/ あるいは <tt/!/ コマンドを使用すると, <tt/ppp/ は
シェルを起動し (何か引数を渡した場合は, <tt/ppp/ は引数も
実行します), コマンドが終了するまで処理を中断します. コマンドを
実行中に ppp のリンクを使おうとすると, リンクが固まっているように
見えますが, これは <tt/ppp/ がコマンドの終了を待っているからです.
<p>このような場合は, 代わりに <tt/!bg/ コマンドを使用してください.
与えられたコマンドがバックグラウンドで実行されるので, ppp は
リンクに関するサービスを継続することができます.
<sect2>
<heading>ヌルモデムケーブルを使用しているとき, ppp が終了しない</heading>
<p>ヌルモデムケーブルを使用して直接接続している場合, <tt/ppp/ は
自動的には接続の終了を知ることができません. これはヌルモデム
シリアルケーブルの配線に起因しています. この種の接続形態を用いる
場合は, 以下の命令を用いて LQR を常に有効にする必要があります.
<verb>
enable lqr
</verb>
<p>こうすると, 接続先がネゴジェーションを行う場合, デフォルトで
LQR の使用を受け入れるようになります.
<sect2>
<heading>ppp を -auto モードで動かすと, 勝手にダイアルすることがある</heading>
<p><tt/ppp/ が思いもしないときにダイアルを始める場合, その原因を
突き止め, 防止のために Dial filters (dfilters) をかけてやる
必要があります.
<p>原因を突き止めるためには, 以下の命令を使用してください.
<verb>
set log +tcp/ip
</verb>
<p>これで接続を通過する全てのトラヒックをログに残すことができるように
なりました. 次に突然回線がつながったときのログのタイムスタンプを
たどれば, 原因を突き止めることができるはずです.
<p>原因がわかったら, 次に, このような状況ではダイヤルが起こらないように
しましょう. 通常, この手の問題は, DNS で名前の解決をしようとしたために
起こります. DNS による名前の解決によって, 接続が行われるのを防止する
には, 次のような手段を用います (これは <tt/ppp/ の既に確立した接続
に関してパケットのフィルタリングをするものでは<bf/ありません/).
<verb>
set dfilter 1 deny udp src eq 53
set dfilter 2 deny udp dst eq 53
set dfilter 3 permit 0/0 0/0
</verb>
<p>これはデマンドダイヤル機能に問題を生じさせるため,
常に適切であるとはかぎりません. ほとんどのプログラムは
他のネットワーク関連の処理をおこなう前に DNS への問い合わせ
が必要になります.
<p>DNS の場合は, 何が実際にホスト名を検索しようとしているのかを
突き止めるべきでしょう. 大抵の場合は,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?sendmail"
name="sendmail"> が犯人です. 設定ファイルで sendmail に
DNS に問い合わせないようになっているか確認すべきです.
詳しくは <ref id="ispmail" name="メールの設定"> の節を
ご覧ください.
<sect2>
<heading>CCP エラーとはどういう意味ですか</heading>
<p>ログファイル中の以下のエラーは,
<verb>
CCP: CcpSendConfigReq
CCP: Received Terminate Ack (1) state = Req-Sent (6)
</verb>
<p>ネゴジェーションにおいて ppp は Predictor1 圧縮を用いるべく主張したが,
接続先は圧縮を使用しないことを主張した場合に起こります. このメッセージ
には何の害もありませんが, 出るのが嫌なら, 以下の命令を用いて
こちら側でも Predictor1 圧縮を無効にすることで対応できます.
<verb>
disable pred1
</verb>
<sect2>
<heading>ファイル転送の途中で, ppp が IO エラーを出して固まってしまう</heading>
<p>FreeBSD 2.2.2 以前のバージョンの tun ドライバには, tun インタフェース
の MTU のサイズより大きなパケットを受け取ることができないというバグが
ありました. MTU のサイズより大きなパケットを受け付けると IO エラーが
起こり, syslogd 経由で記録されるのです.
<p>ppp の仕様では, LCP のネゴジェーションを行う場合を含む
<bf>どのような場合でも</bf>最低 1500 オクテットの
Maximum Receive Unit (MRU) を受け入れる必要があります.
ですから, MTU を 1500 以下に設定した場合でも, ISP はそれに関係なく
1500 の大きさのパケットを送ってくるでしょう. そしてこのイケてない
機能にぶちあたって, リンクが固まるのを目にすることになるのです.
<p>FreeBSD 2.2.2 以前のバージョンでは, MTU を決して 1500 より小さく
しないことで, この問題を回避することができます.
<sect2>
<heading>どうして ppp は接続速度をログに残さないんでしょう?</heading>
<p>モデムとの「やり取り」全ての行をログに残すには,
以下のようにして接続速度のログの有効化を行ってください:
<verb>
set log +connect
</verb>
<p>これは
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ppp" name="ppp">
に最後にくることが要求されている "expect" という文字列がくるま
でのすべてのものをログに記録させます.
<p>接続速度はログにとりたいけれど, PAP や CHAP を使っている
(その結果, dial スクリプト中の CONNECT 以降に全く「やりとり」
を行わない - "set login" スクリプトには何も書かない) のであれ
ば, ppp に "expect" を含んだ CONNECT 行全てがくるまで待たせる
ようにしないといけません, 以下のようになります:
<verb>
set dial "ABORT BUSY ABORT NO\\sCARRIER TIMEOUT 4 \"\" ATZ OK-ATZ-OK ATDT\\T TIMEOUT 60 CONNECT \\c \\n"
</verb>
<p>ここで, CONNECT を受信してから, 何も送らず, linefeed を
待っています, <bf/ppp/ に CONNECT の応答全てを読み込ませている
わけです.
<sect2>
<heading>どれにも当てはまらない! どうしたらいいの?</heading>
<p>これまでの全ての質問に当てはまらない場合, 設定ファイル, <tt/ppp/
の実行方法, ログファイルの該当部分と
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?netstat"
name="netstat -rn"> コマンドの出力 (接続前と接続後) を含む,
あなたの持っている全ての情報を
<url url="mailto:freebsd-questions@FreeBSD.org"
name="freebsd-questions@FreeBSD.org"> メーリングリストや
<url url="news:comp.unix.bsd.freebsd.misc"
name="comp.unix.bsd.freebsd.misc"> ニュースグループへ
送ってください. 誰かがあなたを正しい方向へ導いてくれるでしょう.
<sect1>
<heading><tt>/dev/ed0</tt> デバイスを作成することができません. </heading>
<p>
Berkeley UNIX におけるネットワークの構成においては, ネットワーク
のインタフェースは kernel のコードからのみ直接あつかうことが
できます. より詳しく知りたい場合は, <tt>/etc/rc.network</tt>
というファイルや, このファイルの中に書いてあるさまざまなプログラム
についてのマニュアルページを見てください. それでもまだ分からない場合には,
他の BSD 系の OS のネットワーク管理についての本を読むべきでしょう.
ごく少しの例外をのぞいては, FreeBSD のネットワーク管理は SunOS 4.0
や Ultrix と基本的に同じです.
<sect1>
<heading>Ethernet アドレスのエイリアスはどのようにして設定できますか?</heading>
<p><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ifconfig"
name="ifconfig"> のコマンドラインに ``<tt/netmask 0xffffffff/''
を追加して, 次のように書いてください.
<verb>
ifconfig ed0 alias 204.141.95.2 netmask 0xffffffff
</verb>
<sect1>
<heading>3C503 で他のネットワークの port を使用するにはどのようにすればよいですか?</heading>
<p>他の port を使用したい場合には, <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ifconfig"
name="ifconfig"> のコマンドラインにパラメータを
追加しなければなりません. default は ``<tt/link0/''
が用いられるようになっています. BNC のかわりに AUI port
を使用したい場合には ``<tt/link2/'' というパラメータを
追加してください.
これらのフラグは <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?rc.conf" name="/etc/rc.conf">.
の using the ifconfig_* の変数を使って指定されるはずです.
<sect1>
<heading>FreeBSD との間で NFS がうまくできません. </heading>
<p>PC 用のネットワークカードによっては NFS のようなネットワークを
酷使するアプリケーションにおいて問題を起こすものがあります.
<p>この点に関しては <url
url="../handbook/nfs.html" name="ハンドブックの NFS についての節">
を見てください.
<sect1>
<heading>何故 Linux のディスクを NFS マウントできないのでしょうか?</heading>
<p>Linux の NFS のコードによっては許可されたportからの
リクエストからしか受けつけないものがあります.
以下を試してみてください.
<verb>
mount -o -P linuxbox:/blah /mnt
</verb>
<sect1>
<heading>何故 Sun のディスクを NFS マウントできないのでしょうか?</heading>
<p>SunOS 4.X が走っている Sun Workstation は許可された port からの
mount のリクエストしか受けつけません.
以下を試してみてください.
<verb>
mount -o -P sunbox:/blah /mnt
</verb>
<sect1>
<heading>PPP で NeXTStep に接続する際に問題があるのですが. </heading>
<p><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?rc.conf"
name="/etc/rc.conf"> の中で次の変数を NO にして,
TCP extension を無効にしてみてください.
<verb>
tcp_extensions=NO
</verb>
<p>Xylogic の Annex も同様の問題がありますので, Annex 経由で PPP をおこなう
場合にもこの変更を行ってください.
<sect1>
<heading>IP multicast を有効にするには?</heading>
<p>FreeBSD 2.0 においては multicast は標準で完全に対応しています.
現在使用している計算機を multicast の router として使用するには,
<tt/ip_mroute_mod/というloadable kernel moduleをloadして
<tt/mrouted/ を走らせる必要があります.
<p>より詳しい情報は以下の場所にあります.
<verb>
Product Description Where
--------------- ----------------------- ---------------------------------------
faq.txt Mbone FAQ ftp.isi.edu:/mbone/faq.txt
imm/immserv jpg/gif画像のための ftp.hawaii.edu:/paccom/imm.src.tar.Z
IMage Multicast
nv Networkビデオ ftp.parc.xerox.com:
/pub/net-reseach/exp/nv3.3alpha.tar.Z
vat LBL Visual Audioツール ftp.ee.lbl.gov:
/conferencing/vat/i386-vat.tar.Z
wb LBL White Board ftp.ee.lbl.gov:
/conferencing/wb/i386-wb.tar.Z
mmcc MultiMedia Conference ftp.isi.edu:
制御プログラム /confctrl/mmcc/mmcc-intel.tar.Z
rtpqual RTPパケットの質を ftp.psc.edu:/pub/net_tools/rtpqual.c
チェックするツール
vat_nv_record vatとnvのための ftp.sics.se:archive/vat_nv_record.tar.Z
録画ツール
</verb>
<sect1>
<heading>DEC の PCI チップセットを用いている network カードにはどのような物がありますか?</heading>
<p><url url="mailto:gfoster@driver.nsta.org"
name="Glen Foster"> による一覧があります.
<verb>
Vendor Model
----------------------------------------------
ASUS PCI-L101-TB
Accton ENI1203
Cogent EM960PCI
Compex ENET32-PCI
D-Link DE-530
DEC DE435
Danpex EN-9400P3
JCIS Condor JC1260
Linksys EtherPCI
Mylex LNP101
SMC EtherPower 10/100 (Model 9332)
SMC EtherPower (Model 8432)
TopWare TE-3500P
Zynx ZX342
</verb>
<sect1>
<heading>何故自分のサイトのホストに対して FQDN を使用する必要があるのですか?</heading>
<p>実際にはそのホストは別のドメインにあるのではないですか. たとえば,
foo.bar.edu というドメインの中から, bar.edu ドメインにある
``mumble'' というホストを指定したい場合には, ``mumble'' だけでは
駄目で, ``mumble.bar.edu'' という fully-qualified domain name で
指定しなければなりません.
<p>伝統的に, BSD の BIND の resolver ではこのような事は可能でしたが,
FreeBSD に入っている <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?named" name="bind">
の現在のバージョンでは, 自分以外のドメインに対して FQDN
でない別名を自動的につけてくれるような事はありません.
したがって <tt>mumble</tt> というホスト名は <tt>mumble.foo.bar.edu</tt>
という名前か, もしくは root ドメイン内にある場合にしか適用されません.
<p>これは, <tt>mumble.bar.edu</tt> と <tt>mumble.edu</tt>
ということなったドメイン名に対してホスト名のサーチがおこなわれていた
以前の振る舞いとは異なったものです. このような事が悪い例もしくは
セキュリティホールとみなされる理由については RFC 1535 を見てください.
<p><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?resolv.conf"
name="/etc/resolv.conf"> の中で
<verb>
domain foo.bar.edu
</verb>
<p>と書いてある行を
<verb>
search foo.bar.edu bar.edu
</verb>
<p>のように書きかえることで, 上のような事ができます. しかし,
RFC 1535 にあるように, search order が ``ローカルな管理と
パブリックな管理の境界'' をまたがないようにしてください.
<sect1>
<heading>すべてのネットワークの操作に対して ``Permission denied'' というメッセージが表示されるのですが. </heading>
<p><tt/IPFIREWALL/オプションを付けてkernelをコンパイルした場合には,
2.1-STABLE の開発の途中から変更になった 2.1.7R の標準的な方針として,
明示的に許可されていないすべてのパケットは落とされる設定
になっている事を覚えておいてください.
<p>もしfirewallの設定を間違えた場合にネットワークの操作が再びできる
ようにするには, root で login して次のコマンドを実行してください.
<verb>
ipfw add 65534 allow all from any to any
</verb>
<p>FreeBSD の firewall の設定についての情報は
<url url="../handbook/firewalls.html" name="FreeBSD ハンドブック">
にあります.
</sect>

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@ -0,0 +1,521 @@
<!-- $Id: preface.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.1 -->
<sect>
<heading>まえがき<label id="preface"></heading>
<p><em>訳: &a.kuriyama;, <newline>&a.hanai;, <newline>&a.nakai;.
<newline>5 November 1997.</em>
<p>FreeBSD 2.X FAQ へようこそ!
<sect1>
<heading>この FAQ の目的は?</heading>
<p>Usenet の FAQ がそうであるように, この文書も FreeBSD
オペレーティングシステムに関して頻繁に尋ねられる質問を
網羅することを目的としています (もちろんそれに対する答えも!).
FAQ は本来バンド幅を減らし, 同じ質問が何度も繰り返されるのを
避けるために作られたものですが, 最近は有用な情報源と
見なされるようになってきました.
<p>この FAQ をできる限り有用なものにしようと, あらゆる努力が
はらわれています. もし何かしらの改善案が浮かんだら, ぜひ
<url url="mailto:pds@FreeBSD.ORG" name="FAQ 管理者"> まで
メールを送ってください.
<sect1>
<heading>FreeBSD って何?</heading>
<p>FreeBSD 2.X はカリフォルニア大学バークレイ校が i386 系の
プラットフォーム向けにリリースした 4.4BSD-lite をもとにした
UN*X ライクなオペレーティングシステムです. 間接的には同じ
バークレイ校の Net/2 を William Jolitz が i386 系に移植した
386BSD も基にしていますが, 386BSD のコードはほとんど残って
いません. FreeBSD についての詳細と, 何ができるかについては
<url url="http://www.freebsd.org" name="FreeBSD のホームページ">
を参照してください.
<p>FreeBSD は企業やインターネットサービスプロバイダ, 研究者,
コンピュータ専門家, 学生, 家庭のユーザなどにより, 業務や教育,
娯楽に用いられています. これらに関しては
<url url="http://www.freebsd.org/gallery.html" name="FreeBSD ギャラリー">
を参照してください.
<p>FreeBSD に関するより詳しい情報は
<url url="../handbook/handbook.html" name="FreeBSD ハンドブック">
を参照してください.
<sect1>
<heading>FreeBSD が目指しているもの</heading>
<p>FreeBSD プロジェクトの目的は, いかなる用途にも使用でき, 何ら
制限のないソフトウェアを供給することです. 私たちの多くは,
コード (そしてプロジェクト) に対してかなりの投資をしてきており,
これからも多少の無駄はあっても投資を続けて行くつもりです.
ただ, 他の人達にも同じような負担をするよ うに主張している
わけではありません. FreeBSD に興味を持っている一人の残らず
全ての人々に, 目的を限定しないでコードを提供すること.
これが, 私たちの最初のそして最大の「任務」であると信じて
います. そうすれば, コードは可能な限り広く使われ, 最大の
恩恵をもたらすことができるでしょう. これが, 私たちが熱烈に
支持しているフリーソフトウェアの最も基本的な目的であると,
私は信じています.
<p>私たちのソースツリーに含まれるソースのうち, GNU
一般公有使用許諾 (GPL) または GNU ライブラリ
一般公有使用許諾 (GLPL) に従っているものについては, 多少制限が
科されています. ただし, ソースコードへのアクセスの
保証という, 一般の制限とはいわば逆の制限 (訳注1) です. ただし
GPL ソフトウェアを商用で利用する場合, さらに複雑になるのは
避けられません. そのため, それらのソフトウェアを, より制限の
少ない BSD 著作権に従ったソフトウェアで置き換える努力を,
可能な限り日々続けています.
<p>(訳注1) GPL では, 「ソースコードを実際に受け取るか, あるいは,
希望しさえすればそれを入手することが可能であること」を求めています.
<sect1>
<heading>どうして FreeBSD と呼ばれているのですか?</heading>
<p>
<itemize>
<item>無料 (free) で使うことができる (商利用も含む).
<item>オペレーティングシステムの完全なソースコードが自由に
(freely) 手に入り, 商利用・非商利用にかかわらず,
最低限の制限で他の仕事への利用, 配布, 導入が可能.
<item>改良やバグフィックスがある場合, 誰でも (free) その
コードを提出でき, ソースツリーに加えることができます
(いくつかの簡単な条件には従ってもらいます).
</itemize>
<p>母国語が英語でない読者のために, ここでは ``free'' という単語が
二通りに用いられていることを指摘しておくとわかりやすいかも
しれません. ひとつは「無料である」ということ, もうひとつは
「自分のやりたいようにできる」ということです. FreeBSD のコードで
<tt /できない/ いくつかのこと (自分が書いたものだと偽るなど) を
除けば, あなたは自分のやりたいことをやることが可能なのです.
<sect1>
<heading>FreeBSD の最新バージョンは?</heading>
<p><url url="ftp://ftp.freebsd.org/pub/FreeBSD/2.2.5-RELEASE" name="2.2.5">
が最新の <em>stable</em> バージョンで, 1997 年 10 月にリリース
されました. また, これは最新の <em>release</em> バージョンでもあります.
<p>簡単に言ってしまうと, <bf>-stable</bf> は
最新のリリースのすばらしい新機能の数々よりも, 安定性と変更回数の
少なさを好む ISP や他の企業のユーザをターゲットにしています.
今のところ, これらのバージョンは同一のものですが, この状況も
<bf>-current</bf>ブランチが一般のリリースとして十分に洗練されるまでの
ことでしょう.
<p>これは 3.0-current snapshot がビジネスサービス向けとしては不安定である,
と言っているわけではなく, 3.0 特有の機能 (新しいコンパイラ技術や
高速なネットワークコードなど) を必要とする多くの人たちは, これを
使う決定をし, 良い成果を収めています.
私たちとしては, このブランチでさらに実績を積むまでは,
3.0 が自信を持っておすすめめできるものあるということを
「保証」したくないだけなのです.
<sect1>
<heading>FreeBSD-currentって何?<label id="current"></heading>
<p><url url="../handbook/current.html" name="FreeBSD-current"> は
オペレーティングシステムのの開発バージョンで, やがて 3.0-RELEASE
となります. よってこれは, そこに携わっている開発者や,
どんな障害をも乗り越えていけるタフな愛好家たちにとってのみ
興味深いものです.
-current の使用に際しての詳細は <url
url="../handbook/handbook.html" name="ハンドブック"> の
<url url="../handbook/current.html" name="関連するセクション">
を参照してください.
<p>オペレーティングシステムに馴染みがない場合や一時的な問題か
本物の問題かを見極める能力がない場合は, FreeBSD-current を
使うべきではありません. このブランチは時々急激に拡張されたり,
ビルドできない状態になることもちょっちゅうあります.
FreeBSD-current を使う人は, 問題を分析して「小さな欠陥」では
なく間違いであると思われるものだけを報告できるものと想定され
ています. 「make world したら group 関係でエラーがでました」
のような質問は -current メーリングリストでは軽蔑の眼差しで
あしらわれることもあります.
<p>時たま, -current の開発コードから <url url="../releases/snapshots.html"
name="snapshot"> が作成され, snapshot の中からは 配布 CD-ROM
が作成されることもあります.
それぞれの snapshot には以下のような目的があります:
<itemize>
<item>インストールプログラムの最新版のテスト.
<item>試してみたいけれど, 基礎的な所から毎日変わるような
ものを追いかける時間もバンド幅も無い, という人にも
-current を使えるようにする. また, そのような人たち
のシステム移行のための手っ取り早い方法を提供する.
<item>あとでとんでもないことをしてしまった時のために,
問題となるコードの特定の参照基準点を保存しておく. (通常は
CVS がこういうハプニングのような恐ろしい事態を防止して
いるんですけどね :)
<item>テストが必要な新しい機能を, できる限り多くの
隠れテスターに試してもらう.
</itemize>
<p>どんな目的であれ, snapshot が「製品レベルの品質」であるとの考えに
基づく要求は行わないでください. 安定性やテスト十分性にこだわる人は
完全なリリースから離れてはいけません.
<p>3.0-current および 2.2-stable ブランチ両方の snapshot は,
平均的に一日に一度生成されており, <url
url="ftp://current.freebsd.org/pub/FreeBSD/"> から直接入手することが
できます.
<sect1>
<heading>FreeBSD-stable のコンセプトって何?</heading>
<p>FreeBSD 2.0.5 がリリースされた後, 私たちは FreeBSD の開発を
2 系統に分割することにしました. 一つは <url url="../handbook/stable.html"
name="-stable"> というブランチで, バグの修正はしっかりテストされ,
機能の強化は少しずつしか行われません (急な変更や実験的機能を望まない,
インターネットサービスプロバイダや営利企業向け). もう一方のブランチは
<url url="../handbook/current.html" name="-current"> で,
2.0 がリリースされて以来 3.0-RELEASE (そしてその後も) へ向けて脈々と
続いているものです.
ASCII で描いた簡単な図がわかりやすいかは自信がありませんが,
こんな感じになります:
<verb>
2.0
|
|
| [2.1-stable]
*BRANCH* 2.0.5 -> 2.1 -> 2.1.5 -> 2.1.6 -> 2.1.7.1 [2.1-stable 終了]
| (1997年3月)
|
|
| [2.2-stable]
*BRANCH* 2.2.1 -> 2.2.2-RELEASE -> 2.2.5-RELEASE -> ...
| (1997年3月) (1997年10月)
|
|
3.0-SNAPs (1997年第一四半期開始)
|
|
3.0.0-RELEASE (1998年第一四半期)
|
\|/
+
[今後の 3.x リリース群]
</verb>
<p>以前の 2.1-stable ブランチが 2.2.0 がリリースされたことによって
終了し, 「安定版ブランチ」がいわゆる 2.2-stable として新しくなったのに対して,
-current ブランチは 3.0 とその先へ向けてゆっくりと進化を続けています.
3.0-current は, 実際に 3.0 がリリースされるまで, 活発な開発の
舞台として続いていくでしょう. その時点で 3.0 は別のブランチとなり,
3.1-current が次の「最新ブランチ」となる予定です.
<sect1>
<heading>2.1-stable ブランチが 2.1.7.1 で終わったのはなぜですか?</heading>
<p>三つのブランチの開発を続けたいのはやまやまなのですが, 残念ながら
このような状況を効率的に扱えるバージョン管理ツールがまだ
存在しないのです.
現在我々が使っているツールで, 複数のブランチを数ヶ月以上の
長期間に渡って並行してバージョン管理し続けることは, まさに
悪夢のような作業なのです.
一方で 2.1-stable ブランチは一年以上も続いていますから, FreeBSD
の開発者たちの作業の大変さを考えると, このまま継続することは
深刻な問題に陥りかねません.
おそらくみんなが望むものを提供してくれるような方法がそのうち
考え出されるでしょうし, また, 我々もそのような方法について
検討中なのですが, 現状では古い -stable ブランチを
<url url="ftp://ftp.freebsd.org/pub/FreeBSD/pub/2.1.7.1-RELEASE" name="2.1.7.1-RELEASE">
(2.1.7 の後の最終リリース)
で終了し, 2.2.2 からを新たな -stable とすることが
最善の手段であると考えています.
<sect1>
<heading>FreeBSD のリリースはいつ作られるのですか?</heading>
<p>原則的には, FreeBSD コアチームは新しい機能やバグフィックスが
充分集まり, リリースの安定性を損なうことが無いようにさまざま
な変更が十分に安定しているという条件を満たしている場合にのみ,
新しいバージョンの FreeBSD をリリースします.
たとえこの用心深さが新しい機能が使えるようになることを
待ち望んでいるユーザを欲求不満にさせるとしても, 多くのユーザは
このことを FreeBSD の最も良い所の一つだと考えています.
<p>平均的には, だいたい 6 ヶ月ごとにリリースが作成されます.
<p>もう少し刺激が欲しい (あるいは待ち遠しい) 方々向けに SNAP
というものが存在し, これは特にリリースに近付いてきた数ヶ月
ぐらいの期間により頻繁に公開されます.
<sect1>
<heading>FreeBSD は PC 用だけしかないの?</heading>
<p>現時点ではそうですが, DEC Alpha アーキテクチャへの移植
が計画されています. 異なるアーキテクチャのマシンを
持っていて, ゆっくり待てないという場合には次の URL を
参照してください.
<url url="http://www.netbsd.org/" name="NetBSD">
または
<url url="http://www.openbsd.org/" name="OpenBSD">.
<sect1>
<heading>誰が FreeBSD の責任者?</heading>
<p>プロジェクトの全体的な方向性や, 誰にソースツリーにコードの
書き込み権限を与えるか, などといった FreeBSD プロジェクトに関する
重要な意思決定は 17 名からなる
<url url="../handbook/staff:core.html" name="コアチーム">
によってなされます.
ソースツリーを直接変更できる人はもっと多く, 80 名以上の
<url url="../handbook/staff:committers.html"
name="ソースツリー管理者 (committer)"> がいます.
<p>しかし, 通常の変更ではないものは<ref id="mailing"
name="メーリングリスト">で先行して議論されますが,
この議論への参加については一切の制限はありません.
<sect1>
<heading>どこから FreeBSD を入手できますか?<label id="where-get"></heading>
<p>FreeBSD のすべての主要なリリースは anonymous FTP 経由で
<url url="ftp://ftp.FreeBSD.ORG/pub/FreeBSD/"
name="FreeBSD FTP サイト"> から入手できます:
<itemize>
<item>現在の 2.2-stable リリース, 2.2.5R は
<url url="ftp://ftp.FreeBSD.ORG/pub/FreeBSD/2.2.5-RELEASE/"
name="FreeBSD 2.2.5-RELEASE"> にあります.
<item>現在の 3.0-current, 3.0-SNAP は
<url url="ftp://current.freebsd.org/pub/FreeBSD/" name="3.0">
にあります.
<item>次の 2.2 ブランチのリリースへと向かっている
RELENG_2_2 ブランチ (2.2.5 -> 2.2.x) に基づき一日に一回,
<url url="ftp://releng22.freebsd.org/pub/FreeBSD/" name="2.2 Snapshot">
リリースが作成されます.
不慮の手違いによるまれな例外もありますが, RELENG_2_2 ブランチは
注意深く保守されています (実験的な変更はなく, -current でテスト済みの
変更だけが入ります).
<item><url url="ftp://current.freebsd.org/pub/FreeBSD/" name="3.0 Snapshot">
リリースも <ref id="current" name="-current"> ブランチ用に一日に一回
作成されており, これらは純粋に最先端の開発者およびテスターのために
提供されています.
</itemize>
<p>また, FreeBSD は CD-ROM でも入手でき, 次のところでオーダできます.
<p>Walnut Creek CDROM<newline>
4041 Pike Lane, Suite D-386<newline>
Concord, CA 94520 USA<newline>
Orders: +1 800 786-9907<newline>
Questions: +1 510 674-0783<newline>
FAX: +1 510 674-0821<newline>
email: <url url="mailto:orders@cdrom.com" name="WC Orders address">
<newline>
WWW: <url url="http://www.cdrom.com/" name="WC Home page">
<newline>
<p>オーストラリアでは, 次のところに問い合わせてください.
<p>Advanced Multimedia Distributors<newline>
Factory 1/1 Ovata Drive<newline>
Tullamarine, Melbourne<newline>
Victoria<newline>
Australia<newline>
Voice: +61 3 9338 6777<newline>
CDROM Support BBS<newline>
17 Irvine St<newline>
Peppermint Grove WA 6011<newline>
Voice: +61 9 385-3793<newline>
Fax: +61 9 385-2360<newline>
<p>イギリスの場合は次のところです.
The Public Domain &amp; Shareware Library<newline>
Winscombe House, Beacon Rd<newline>
Crowborough<newline>
Sussex. TN6 1UL<newline>
Voice: +44 1892 663-298<newline>
Fax: +44 1892 667-473<newline>
<sect1>
<heading>
FreeBSD のメーリングリストについて知りたいのですが?<label id="mailing">
</heading>
<p>完全な情報が
<url url="../handbook/eresources:mail.html"
name="ハンドブックのメーリングリストの節">にあります.
<sect1>
<heading>FreeBSD のニュースグループは何がありますか?</heading>
<p>完全な情報が
<url url="../handbook/eresources:news.html"
name="ハンドブックのニュースグループの節">にあります.
<sect1>
<heading>
FreeBSD の IRC (Internet Relay Chat) について何か情報はありますか?
</heading>
<p>FreeBSD の IRC に関して二つのチャンネルがあります.
<enum>
<item>メインのチャンネルは, EFNET 上の &num;FreeBSD です.
正式な IRC サーバが使用できます.
<item>IRC クライアントで <tt/irc.FreeBSD.org/ を利用できます.
このサーバは BSDnet にあり, &num;FreeBSD を運用しています.
上のものと同じチャンネルではありません.
</enum>
<sect1>
<heading>FreeBSD の本</heading>
<p>Greg Lehey の本 ``Installing and Running FreeBSD'' が
Walnut Creek から出版されており 2.2.5 の CD-ROM が付属しています.
また, より詳しい本が ``The Complete FreeBSD'' というタイトルで
出ており, 印刷されたマニュアルページと 2.2.5 の CD-ROM
が付属しています. 現在大抵の大型書店で入手できるはずです.
<p>FreeBSD ドキュメンテーションプロジェクトがありますので,
<tt>doc</tt> メーリングリストにコンタクトしてみてください
(さらに参加すればもっとよいでしょう).
<url url="mailto:doc@FreeBSD.ORG" name="&lt;doc@FreeBSD.ORG&gt;">.
<p>FreeBSD の「ハンドブック」もあり,
<url url="../handbook/handbook.html" name="FreeBSD ハンドブック">
から読むことができます.
現在作業中ですので不完全な部分もあることに注意してください.
<p>しかし, FreeBSD 2.2.X は Berkeley 4.4BSD-Lite2 ベースなので,
ほとんどの 4.4BSD のマニュアルが FreeBSD 2.2.X にも応用できます.
O'Reilly and Associates が以下のマニュアルを出版しています.
<itemize>
<item>4.4BSD System Manager's Manual <newline>
By Computer Systems Research Group, UC Berkeley <newline>
1st Edition June 1994, 804 pages <newline>
ISBN: 1-56592-080-5 <newline>
<item>4.4BSD User's Reference Manual <newline>
By Computer Systems Research Group, UC Berkeley <newline>
1st Edition June 1994, 905 pages <newline>
ISBN: 1-56592-075-9 <newline>
<item>4.4BSD User's Supplementary Documents <newline>
By Computer Systems Research Group, UC Berkeley <newline>
1st Edition July 1994, 712 pages <newline>
ISBN: 1-56592-076-7 <newline>
<item>4.4BSD Programmer's Reference Manual <newline>
By Computer Systems Research Group, UC Berkeley <newline>
1st Edition June 1994, 886 pages <newline>
ISBN: 1-56592-078-3 <newline>
<item>4.4BSD Programmer's Supplementary Documents <newline>
By Computer Systems Research Group, UC Berkeley <newline>
1st Edition July 1994, 596 pages <newline>
ISBN: 1-56592-079-1 <newline>
</itemize>
<p>WWW 経由で以下の URL から, これらの詳細な説明を読むことができます.
<url url="http://gnn.com/gnn/bus/ora/category/bsd.html"
name="4.4BSD books description">
<p>4.4BSD のカーネル構成についてより徹底的に知りたいのなら,
これなら間違いないでしょう:
<p>McKusick, Marshall Kirk, Keith Bostic, Michael J Karels,
and John Quarterman.<newline>
<p><em>The Design and Implementation of the 4.4BSD Operating
System</em>. Reading, Mass. : Addison-Wesley, 1996.<newline>
ISBN 0-201-54979-4<newline>
<p>システム管理について参考になる本は次のものです.
<p>Evi Nemeth, Garth Snyder, Scott Seebass &amp; Trent R. Hein,<newline>
``Unix System Administration Handbook'', Prentice-Hall, 1995<newline>
ISBN: 0-13-151051-7<newline>
<p><bf/注意/ 初版のものではなく, 赤いカバーの第二版であるか
確認してください.
<p>この本は TCP/IP だけでなく DNS, NFS, SLIP/PPP, sendmail,
INN/NNTP, 印刷などの基礎を扱っています. 高価ですが
(およそ US&dollar;45-&dollar;55), 買う価値はあります.
また, 色々なツールのソースコードが入った CD-ROM が付属しています.
しかし, それらのほとんどは FreeBSD 2.2.5R CD-ROM に収録されています
(さらに FreeBSD CD-ROM の収録物の方がより新しい場合があります).
<sect1>
<heading>Problem Report (障害報告) データベースにアクセスする方法は?</heading>
<p>ユーザ変更要求のすべてが公開されている Problem Report データベースは
障害報告の
<url url="http://www.freebsd.org/send-pr.html" name="提出"> と
<url url="http://www.freebsd.org/cgi-bin/query-pr-summary.cgi"
name="問い合わせ"> の web ベースのインタフェースを通して, 問い合わせ
(または提出) をおこなうことができます. また, <em>send-pr(1)</em>
コマンドを使用して, 電子メール経由で障害報告や変更要求を提出することもできます.
<sect1>
<heading>その他の情報</heading>
<p>以下のニュースグループには FreeBSD ユーザに直接関係のある
議論が行われてます.
<itemize>
<item><url url="news:comp.unix.bsd.freebsd.announce"
name="comp.unix.bsd.freebsd.announce"> (moderated)
<item><url url="news:comp.unix.bsd.freebsd.misc"
name="comp.unix.bsd.freebsd.misc">
<item><url url="comp.unix.bsd.misc" name="comp.unix.bsd.misc">
</itemize>
<p>Web 上のリソース:
<itemize>
<item><url url="http://www.freebsd.org/" name="FreeBSD の Home Page">.
<item><label id="pao">ラップトップ PC を持っている方は, 迷うことなく
日本の<url url="http://www.jp.FreeBSD.org/PAO/"
name="細川 達己氏の Mobile Computing のページ"> を見ましょう.
<item><label id="smp">SMP (Symmetric MultiProcessing) に関する情報は,
<url url="http://www.freebsd.org/~fsmp/SMP/SMP.html"
name="SMP サポートページ">をご覧ください.
<item><label id="multimedia">FreeBSD のマルチメディア
アプリケーションに関する情報は, <url
url="http://www.freebsd.org/~faulkner/multimedia/mm.html"
name="マルチメディア">のページをご覧ください. 特に
<url url="http://www.freebsd.org/~ahasty/Bt848.html"
name="Bt848"> ビデオキャプチャーチップに興味のある方は,
リンクをたどってみてください.
</itemize>
<p>FreeBSD handbook には本当に完璧な
<url url="../handbook/bibliography.html" name="参考図書">
の一覧があり, 買うべき本をさがしている方は読む価値があります.
</sect>

521
ja_JP.eucJP/FAQ/serial.sgml Normal file
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@ -0,0 +1,521 @@
<!-- $Id: serial.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.1 -->
<sect>
<heading>シリアル接続<label id="serial"></heading>
<p><em>訳: &a.ryo;.<newline>16 November 1997.</em>
<p>このセクションでは, FreeBSD でシリアル接続をする時の一般的な質問に答えます.
PPP および SLIP については,
<ref id="networking" name="ネットワーキング">のセクションを参照してください.
<sect1>
<heading>どうやったら FreeBSD がシリアルポートを認識したことを知る事ができますか?</heading>
<p>FreeBSD のカーネルがブートする時, カーネルはその設定にしたがって,
システムのシリアルポートを検出します. 起動時に表示されるメッセージをよく観察するか,
起動後に次のコマンドを実行する事によって確認できます.
<verb>
dmesg | grep sio
</verb>
<p>ここに上に挙げたコマンドの出力例を示します.
<verb>
sio0 at 0x3f8-0x3ff irq 4 on isa
sio0: type 16550A
sio1 at 0x2f8-0x2ff irq 3 on isa
sio1: type 16550A
</verb>
<p>これは, 二つのシリアルポートを示しています. 1番めは,
irq が 4 で <tt/0x3f8/ のポートアドレスを使用しています.
そして, 16550A-type UART チップが存在します. 2番目は, 同じチップを使っていますが,
irq は 3 で, <tt/0x2f8/ のポートアドレスを使用しています. 内蔵のモデムカードは,
通常のシリアルポートと同じように扱われますが,
常時シリアルポートにモデムが接続されているという点で異なります.
<p><tt/GENERIC/ カーネルは,
上の例と同じ irq とポートアドレスの設定の二つのシリアルポートをサポートしています.
これらの設定があなたのシステムに合わない場合,
またはモデムカードを追加した場合やカーネルの設定以上にシリアルポートを持っている場合は,
カーネルを再構築 (リコンフィグ) してください.
詳しくは, <ref id="make-kernel" name="カーネルコンフィグレーション"> のセクションを参照してください.
<sect1>
<heading> どうやったら FreeBSD がモデムカードを認識したことを知ることができますか?</heading>
<p>前の質問を参照してください.
<sect1>
<heading>2.0.5 にアップグレードしたら <tt/tty0X/ が見つからなくなってしまったのですが</heading>
<p>心配ありません. <tt/ttydX/ に統合されました.
ただ, 古い設定ファイルのすべてを更新する必要があります.
<sect1>
<heading>どうやったら FreeBSD でシリアルポートにアクセスできますか?</heading>
<p>3番目のポート <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?sio"
name="sio2"> (DOS では, COM3 と呼ばれます.) には,
ダイヤルアウトデバイスとしては <tt>/dev/cuaa2</tt>,
ダイヤルインデバイスとして <tt>/dev/ttyd2</tt> があります.
それではこの両者にはどのような違いがあるのでしょうか?
<p>まず, ダイヤルインの時には <tt/ttydX/ を使います.
<tt>/dev/ttydX</tt> をブロッキングモードでオープンすると,
プロセスは対応する <tt/cuaaX/ デバイスがインアクティブになるのを待ちます.
次に CD ラインがアクティブになるのを待ちます. <tt/cuaaX/ デバイスをオープンすると,
シリアルポートが<tt/ttydX/ デバイスによってすでに使われていないかどうかを確認します.
もしこのポートが使用可能であれば, ポートの使用権を <tt/ttydX/ から ``奪い取る'' のです.
また, <tt/cuaXX/ デバイスは CD ラインを監視しません. この仕組みと自動応答モデムによって,
リモートユーザーをログインさせたり, 同じモデムでダイヤルアウトしたりすることができ,
システムのあらゆるトラブルの面倒を見ることができるでしょう.
<sect1>
<heading>マルチポートシリアルカードをサポートさせるにはどうしたらよいのでしょうか?</heading>
<p>繰り返しになりますが, <ref id="make-kernel" name="カーネルコンフィグレーション"> のセクションでは,
あなたのカーネルの設定についての情報が得られるでしょう.
マルチポートシリアルカードを使用するためには, カーネルの設定ファイルに,
カードの持つそれぞれのシリアルポートに対応する <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?sio"
name="sio">
の行を記述する必要があります. しかし, irq とベクターは一つのエントリにのみ記述してください.
カード上のすべてのポートは一つの irq を共有しなければなりません. 一貫性を持たせるためにも,
最後のシリアルポートの所で irq を指定してください.
また, <tt/COM&lowbar;MULTIPORT/ オプションも付けてください.
<p>次に示す例は, AST の 4 ポートシリアルカードを irq 7 で設定したものです.
<verb>
options "COM_MULTIPORT"
device sio4 at isa? port 0x2a0 tty flags 0x781
device sio5 at isa? port 0x2a8 tty flags 0x781
device sio6 at isa? port 0x2b0 tty flags 0x781
device sio7 at isa? port 0x2b8 tty flags 0x781 irq 7 vector siointr
</verb>
<p>このフラグはマスタポートがマイナーナンバー 7 (<tt/0x700/) を持っていて,
検出時の診断機能を有効にし (<tt/0x080/), そしてすべてのポートで irq を共有する (<tt/0x001/)
ということを意味しています.
<sect1>
<heading> FreeBSD で複数のマルチポートシリアルカード間で irq を共有することはできますか?</heading>
<p>現在のところはできません. それぞれのカード毎に異なった irq を使ってください.
<sect1>
<heading>ポートにデフォルトのパラメータを設定する事は出来ますか?</heading>
<p><tt/ttydX/ デバイス (または <tt/cuaaX/ デバイス) は,
アプリケーションのためにオープンする標準的なデバイスです.
プロセスがそのポートをオープンする時, プロセスはデフォルトの端末 I/O 設定を取得します.
これらの設定は次のコマンドで確認することができます.
<verb>
stty -a -f /dev/ttyd1
</verb>
<p>このデバイスに対する設定を変更した場合, その設定はデバイスをクローズするまで有効です.
デバイスを再オープンした場合, それらの設定はデフォルトに戻ってしまいます.
デフォルトの設定に変更を加えるために, ``初期設定'' デバイスをオープンし,
設定を修正することができます.
例えば, <tt/CLOCAL/ モード, 8 ビット, <tt>XON/XOFF</tt> フロー制御という設定を
ttyd5 のデフォルトにしたい場合, 次のようにおこなってください.
<verb>
stty -f /dev/ttyid5 clocal cs8 ixon ixoff
</verb>
<p>この設定をおこなうためのコマンドを記述するのに適切なファイルは,
<tt>/etc/rc.serial</tt> です. これでアプリケーションが<tt/ttyd5/ をオープンした時に,
これらの設定をデフォルトで取得します. しかし, こういったリンクによる設定は変更可能です.
<p>``設定固定'' デバイスを調整してやることによって,
アプリケーションによる設定の変更を禁止することができます. 例えば, <tt/ttyd5/
の通信速度を 57600 bps に固定するには, 次のように行ってください.
<verb>
stty -f /dev/ttyld5 57600
</verb>
<p>これにより, アプリケーションは <tt/ttyd5/ をオープンし,
ポートの通信速度を変更しようとしますが, 通信速度は 57600 bps のままになります.
<p>当然のことながら, 初期設定デバイスおよび, 設定固定デバイスは
<tt/root/ のみが書き込みできるようになっていなければなりません.
しかし, <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?MAKEDEV"
name="MAKEDEV"> スクリプトはデバイスエントリを作成する時に,
このような設定は行いません.
<sect1>
<heading>どのようにしたら モデム経由でダイヤルアップログインができるのでしょうか?</heading>
<p>つまり, インターネットサービスプロバイダーになりたいのですね.
それにはまず, 1 台ないし複数の自動応答モデムが必要です.
モデムには, キャリアーを検出した時には CD信号を出力し,
そうでない場合には出力しないことが必要とされます. また <tt/DTR/ 信号が
on から off になった時には, 電話回線を切断し, モデム自身をリセットしなければなりません.
おそらく, <tt>RTS/CTS</tt> フロー制御を使うか,
ローカルフロー制御をまったく使わないかのどちらかでしょう.
最後に, コンピュータとモデムの間は固定速度でなければなりません.
ただ, (ダイヤルアップの発呼者に対して親切であるためには) こちらのモデムと相手側のモデムの間の速度を,
モデム間で自動調整できるようにすべきでしょう.
<p>多くあるヘイズコマンド互換モデムに対して, 次のコマンドはこれらの設定をおこない,
その設定を不揮発性メモリーに保存します.
<verb>
AT &amp;C1 &amp;D3 &amp;K3 &amp;Q6 S0=1 &amp;W
</verb>
<p>MS-DOS のターミナルプログラムに頼らずに AT コマンドを送出するには,
<ref id="direct-at" name="これらの AT コマンドを入力するには"> のセクション以下を参照してください.
<p>次に, モデム用のエントリを <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ttys"
name="/etc/ttys"> に作成しましょう.
このファイルには, オペレーティングシステムがログインを待っているすべてのポートが記述されています.
以下のような行を追加してください.
<verb>
ttyd1 "/usr/libexec/getty std.57600" dialup on insecure
</verb>
<p>この行は, 2 番目のシリアルポート (<tt>/dev/ttyd1</tt>) には,
57600 bps の通信速度でノンパリティ (<tt/std.57600/ : これは <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?gettytab"
name="/etc/gettytab">に記述されています.)
のモデムが接続されていることを示しています. このポートの端末タイプは ``dialup'' です.
またこのポートは, ``on'' すなわちログイン可能であり,
``insecure'' これは <tt/root/ がこのポートから直接ログインするのは,
許可されていないということを意味します. このようなダイヤルインポートに対しては,
<tt/ttydX/ のエントリを使用してください.
<p>これが一般的な, ターミナルタイプとして ``dialup'' を使う方法です.
多くのユーザーは, .profile や .login で, login 時の端末タイプが dialup であった場合には,
実際の端末タイプをユーザーに問い合わせるように設定しています.
この例は, ポートが ``insecure'' でした. このポートで <tt/root/ になるには,
一般ユーザーとしてログインし, それから ``<htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?su"
name="su">'' を使って <tt/root/ になってください.
もし, ``secure'' を指定したならば, 直接 <tt/root/ がそのポートからログインできます.
<p><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ttys"
name="/etc/ttys"> に変更を加えた後は, hungup もしくは<tt/HUP/ シグナルを
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?init"
name="init"> プロセスに送る必要があります.
<verb>
kill -HUP 1
</verb>
<p>この操作は init プロセスに <htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ttys"
name="/etc/ttys"> を再読み込みさせます.
これにより, init プロセスは getty プロセスを すべての ``on'' となっているポートに起動させます.
次のようにして, ポートがログイン可能かを知ることができます.
<verb>
ps -ax | grep '[t]tyd1'
</verb>
<p>ログイン可能であれば, 次のような出力が得られるはずです.
<verb>
747 ?? I 0:00.04 /usr/libexec/getty std.57600 ttyd1
</verb>
<sect1>
<heading>ダムターミナルを FreeBSD マシンに接続するにはどうしたらよいのでしょうか?</heading>
<p>もし, 他のコンピューターを FreeBSD の端末として接続したいのならば,
お互いのシリアルポート間をつなぐヌルモデムケーブル
[訳注: リバースケーブルもしくはクロスケーブルとも呼ばれます.]
を用意してください. もし, 既製の端末を使う場合は, 付属するマニュアルを参照してください.
<p>そして, <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ttys"
name="/etc/ttys"> を上と同じように変更してください.
例えば, WYSE-50 という端末を 5 番目のポートに接続するならば,
次のようなエントリを使用してください.
<verb>
ttyd4 "/usr/libexec/getty std.38400" wyse50 on secure
</verb>
<p>この例は, <tt>/dev/ttyd4</tt> ポートにノンパリティー,
端末タイプが wyse50, 通信速度が 38400 bps (<tt/std.38400/ : この設定は,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?gettytab"
name="/etc/gettytab"> に記述されています.) の端末が存在しており,
<tt/root/ のログインが許可されている (secure) であることを示しています.
<sect1>
<heading>どうして <tt/tip/ や <tt/cu/ が動かないのですか?</heading>
<p>おそらくあなたのシステムでは <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?tip" name="tip"> や <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?cu" name="cu"> は <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?uucp" name="uucp"> ユーザーか,
<tt/dialer/ グループによってのみ実行可能なのでしょう. <tt/dialer/
グループは, モデムやリモートシステムにアクセスするユーザーを管理するために,
使用することができます.
それには, /etc/group ファイルの dialer グループにあなた自身を追加してください.
<p>そうする代わりに, 次のようにタイプすることにより, あなたのシステムの全ユーザーが
<tt/tip/ や <tt/cu/ を実行できるようになります.
<verb>
# chmod 4511 /usr/bin/cu
# chmod 4511 /usr/bin/tip
</verb>
<sect1>
<heading>私の Hayes モデムはサポートされていないのですが, どうしたらいいのでしょうか. </heading>
<p>実際, <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?tip"
name="tip"> のオンラインマニュアルは古くなっています.
すでに, Hayes ダイアラーが実装されています.
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?remote"
name="/etc/remote"> ファイルで, ``<tt/at=hayes/'' と指定してください.
<p>Hayes ドライバは, 最近のモデムの新しい機能である, <tt/BUSY/,
<tt/NO DIALTONE/, <tt/CONNECT 115200/ などのメッセージを認識できるほど賢くはなく,
単に混乱を起こすだけです. <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?tip" name="tip"> を使う場合には,
(<tt/ATX0&amp;W/とするなどして) これらのメッセージを表示させないようにしなくてはいけません.
<p>また, <tt/tip/ のダイヤルのタイムアウトは 60 秒です.
モデムのタイムアウト設定はそれより短くすべきであり,
そうしないと <tt/tip/ は通信に問題があると判断するでしょう.
<tt/ATS7=45&amp;W/ を実行してください.
<p>実際, デフォルトの <tt/tip/ は Hayes の完全なサポートをしているわけではありません.
解決方法は <tt>/usr/src/usr.bin/tip/tip</tt> の下の<tt/tipconf.h/を変更することです.
もちろん, これにはソース配布ファイルが必要です.
<p>``<tt/#define HAYES 0/'' と記述されている行を ``<tt/#define HAYES1/'' と変更し,
そして ``<tt/make/'' and ``<tt/make install/'' を実行します.
これでうまく動作するでしょう.
<sect1>
<heading>これらの AT コマンドを入力するには?<label id="direct-at"></heading>
<p><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?remote"
name="/etc/remote"> ファイルの中で ``<tt/direct/'' エントリを作ります.
たとえばモデムが 1番目のシリアルポートである <tt>/dev/cuaa0</tt>に接続されている場合,
次のようにします:
<verb>
cuaa0:dv=/dev/cuaa0:br#19200:pa=none
</verb>
<p>モデムがサポートする最大の bps レートを br フィールドに使います.
そして <htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?tip"
name="tip cuaa0"> を実行すると, モデムが利用できるようになります.
<p><tt>/dev/cuaa0</tt>がシステムに存在しない場合は, 次のようにします:
<verb>
# cd /dev
# ./MAKEDEV cuaa0
</verb>
<p>または <tt/root/ になって以下のように <tt/cu/ コマンドを実行します:
<verb>
# cu -l``line'' -s``speed''
</verb>
<p>``line'' にはシリアルポートを指定します (例えば <tt>/dev/cuaa0</tt>).
そして ``speed'' には接続する速度を指定します (例えば <tt>57600</tt>).
その後 AT コマンドを実行したら, <tt>~.</tt>と入力すれば終了します.
<sect1>
<heading>pn 機能の <tt/@/ 記号が使えません!</heading>
<p>電話番号 (pn) 機能の中での <tt/@/ 記号は, tip に <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?phones(5)" name="/etc/phones">
にある電話番号を参照するように伝えます. しかし <tt/@/ の文字は
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?remote"
name="/etc/remote"> のような設定ファイルの中では特殊文字となります.
そこで, バックスラッシュを使ってエスケープを行います:
<verb>
pn=\@
</verb>
<sect1>
<heading>コマンドラインから電話番号を指定するには?</heading>
<p>``<tt/generic/'' エントリと呼ばれるものを <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?remote"
name="/etc/remote"> に追加します.
例えば, 次のようにします:
<verb>
tip115200|Dial any phone number at 115200 bps:\
:dv=/dev/cuaa0:br#115200:at=hayes:pa=none:du:
tip57600|Dial any phone number at 57600 bps:\
:dv=/dev/cuaa0:br#57600:at=hayes:pa=none:du:
</verb>
<p>そして ``<tt/tip -115200 5551234/'' のように利用できます.
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?tip"
name="tip"> より <htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?cu"
name="cu"> を使いたい場合, cu の generic エントリを使います:
<verb>
cu115200|Use cu to dial any number at 115200bps:\
:dv=/dev/cuaa1:br#57600:at=hayes:pa=none:du:
</verb>
<p>そして ``<tt/cu 5551234 -s 115200/'' と実行します.
<sect1>
<heading>毎回 bps レートを入力しなければいけませんか?</heading>
<p><tt/tip1200/ や <tt/cu1200/ 用のエントリを記述し, 適切な通信速度を br
フィールドに設定します. <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?tip"
name="tip"> は 1200 bps が正しいデフォルト値であるとみなすので,
``<tt/tip1200/'' エントリを参照します.
もちろん 1200 bps を使わなければならないわけではありません.
<sect1>
<heading>ターミナルサーバを経由して複数のホストへアクセスしたいのですが. </heading>
<p>毎回接続されるのを待って ``<tt/CONNECT &lt;host&gt;/'' と入力するかわりに,
<tt/tip/ の <tt/cm/ 機能を使います. 例えば, <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?remote" name="/etc/remote">
に次のようなエントリを追加します:
<verb>
pain|pain.deep13.com|Forrester's machine:\
:cm=CONNECT pain\n:tc=deep13:
muffin|muffin.deep13.com|Frank's machine:\
:cm=CONNECT muffin\n:tc=deep13:
deep13:Gizmonics Institute terminal server:\
:dv=/dev/cua02:br#38400:at=hayes:du:pa=none:pn=5551234:
</verb>
<p>これで, ``<tt/tip pain/'' や ``<tt/tip muffin/'' と実行すると
pain や muffin のホストに接続することができ,
``<tt/tip deep13/'' を実行するとターミナルサーバに接続します.
<sect1>
<heading><tt/tip/ を使ってそれぞれのサイトの複数の回線に接続できますか?</heading>
<p>これは大学に電話回線がいくつかあって,
数千人の学生が接続しようとする場合によくある問題です.
<p>あなたの大学のエントリを <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?remote" name="/etc/remote">
ファイルに作成して, <tt/pn/ のフィールドには <tt>\@</tt> を使います:
<verb>
big-university:\
:pn=\@:tc=dialout
dialout:\
:dv=/dev/cuaa3:br#9600:at=courier:du:pa=none:
</verb>
<p>そして <htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?phones"
name="/etc/phones"> ファイルに大学の電話番号の一覧を書きます:
<verb>
big-university 5551111
big-university 5551112
big-university 5551113
big-university 5551114
</verb>
<p><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?tip"
name="tip"> は一連の電話番号を上から順に試みて,
最終的に接続できなければあきらめます. リトライを続けさせたい場合は,
<tt/tip/ を while ループに入れて実行します.
<sect1>
<heading>CTRL+P を 1回送るために 2度押す必要があるのはなぜ? </heading>
<p>CTRL+P は通常 ``force (強制)'' 文字であり, <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?tip" name="tip">
に次の文字がリテラルデータであることを伝えます.
force 文字は「変数の設定」を意味する <tt/~s/ エスケープによって,
他の文字にすることができます.
<p>``<tt/~sforce=&lt;single-char&gt;/'' と入力して改行します.
<tt/&lt;single-char&gt;/ は, 任意の 1 バイト文字です.
<tt/&lt;single-char&gt;/ を省略すると NUL 文字になり,
これは CTRL+2 や CTRL+SPACE を押しても入力できます.
いくつかのターミナルサーバで使われているのを見ただけですが,
<tt/&lt;single-char&gt;/ に SHIFT+CTRL+6 に割り当てるのもよいでしょう.
<p><tt>&dollar;HOME/.tiprc</tt> に次のように定義することで,
任意の文字を force 文字として利用できます:
<verb>
force=<single-char>
</verb>
<sect1>
<heading>打ち込んだ文字が突然すべて大文字になりました??</heading>
<p>CTRL+A を押してしまい, caps-lock キーが壊れている場合のために設計された
``<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?tip" name="tip">''
の ``raise character'' モードに入ったのでしょう.
既に述べた <tt/~s/ を使って, ``raisechar'' をより適切な値に変更してください.
もしこれら両方の機能を使用しないのであれば, force 文字と同じ設定にすることもできます.
<p>以下は CTRL+2 や CTRL+A などを頻繁に使う必要のある Emacs ユーザにうってつけの
.tiprc ファイルのサンプルです:
<verb>
force=^^
raisechar=^^
</verb>
<p>^^ は SHIFT+CTRL+6 です.
<sect1>
<heading> <tt/tip/ でファイルを転送するには?</heading>
<p>もし他の UNIX のシステムと接続しているなら,
<tt/~p/ (送信) や <tt/~t/ (受信) でファイルの送受信ができます.
これらのコマンドは, 相手のシステムの上で
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?cat"
name="cat"> や <htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?echo"
name="echo"> を実行することで送受信をします. 書式は以下のようになります:
<verb>
~p <ローカルのファイル名> [<リモートのファイル名>]
~t <リモートのファイル名> [<ローカルのファイル名>]
</verb>
<p>この方法ではエラーチェックを行いませんので,
zmodem などの他のプロトコルを使った方がよいでしょう.
<sect1>
<heading> <tt/tip/ から zmodem を実行するには?</heading>
<p>まず始めに, FreeBSD の ports コレクション (<htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/ports.cgi?^lrzsz"
name="lrzsz">と <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/ports.cgi?^rzsz" name="rzsz">
との, 2つの通信カテゴリーのプログラムのどちらか) をインストールします.
<p>ファイルを受信するには, リモート側で送信プログラムを起動します.
そして, エンターキーを押してから ``<tt/~C rz/'' (lrzsz をインストールした場合,
``<tt/~C lrz/'') と入力すると, ローカル側へのファイルの受信が始まります.
<p>ファイルを送信するには, リモート側で受信プログラムを起動します.
そして, エンターキーを押してから ``<tt/~C sz &lt;files&gt;/''
(lrzsz をインストールした場合, ``<tt/~C lsz &lt;files&gt;/'')
と入力すると, リモート側へのファイルの送信が始まります.
</sect>

View file

@ -0,0 +1,423 @@
<!-- $Id: troubleshoot.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:48:59 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.1 -->
<sect>
<heading>トラブルシューティング<label id="troubleshoot"></heading>
<p><em>訳: &a.yoshiaki;.<newline>10 November 1997.</em>
<sect1>
<heading>ハードディスクに不良ブロックがあります!<label id="awre"></heading>
<p>SCSI ディスクの場合は自動的に再マップする機能があるはずです.
しかし, 理解し難い理由から多くのドライブがこの機能が無効化
されて出荷されています...
<p>これを有効化するには, 最初のデバイスのモードページを変更する
必要があります. これは次のコマンドを実行することで, FreeBSD
上でおこなうことができます (root 権限でおこないます).
<verb>
scsi -f /dev/rsd0c -m 1 -e -P 3
</verb>
<p>そして, AWRE と ARRE の値を 0 から 1 へ変更します:-
<verb>
AWRE (Auto Write Reallocation Enbld): 1
ARRE (Auto Read Reallocation Enbld): 1
</verb>
<p>他の種類のディスクでは, オペレーティングシステムからサポート
されているかによります. 残念ながら, この目的のために FreeBSD
が提供する ``bad144'' コマンドはかなり手を入れる必要があります...
<p>IDE ディスクは, おそらく不良ブロックの再マップを内蔵していると
思います; ディスクの説明書がある場合は, この機能が無効になって
いるかを確認するとよいでしょう. しかし, ESDI, RLL, ST-506
ディスクは, 通常これをおこないません.
<sect1>
<heading>Bustek 742a EISA SCSI が認識されません.</heading>
<p>この情報は 742a のためのものですが, 他の Buslogic カードについても
同様のことが言えます. (Bustek = Buslogic)
<p>742a カードには大きくわけて 2つのバージョンが存在します.
ハードウェアリビジョンの A-G と H 以降です. リビジョンの
文字はカードの隅にあるアセンブリ番号の後ろにあります.
742a は二つの ROM チップを持っており, 一つは BIOS チップで
もう一つはファームウェアチップです. FreeBSD はあなたの
持っているものがどの BIOS バージョンかは問題ありませんが,
ファームウェアバージョンについては問題となります.
Buslogic の技術サポート部門に連絡すれば, アップグレード版の
ROM を送ってくれることでしょう. BIOS チップと
ファームウェアチップはペアで出荷されます.
アダプタカードのハードウェアリビジョンにあわせた
最も新しいファームウェア ROM を使用しなければなりません.
<p>リビジョン A-G のカードには, 2.41/2.21 までの
BIOS/ファームウェアのセットを使用することができます.
リビジョン H 以降のカードには, 最新のものである
4.70/3.37 の BIOS/ファームウェアのセットを
使用することができます. これらのファームウェアの違いは,
ファームウェア 3.37 が 「ラウンドロビン方式」
をサポートしているところからきています.
<p>Buslogic のカードには, 製造番号も刻印されています. 古い
ハードウェアリビジョンのカードを持っている場合は, Buslogic の RMA
部門に問い合わせて製造番号を伝えると, 新しいハードウェアリビジョンの
カードに交換することもできます. もしカードが十分新しければ, 彼らは
交換に応じてくれるでしょう.
<p>FreeBSD 2.1 は ファームウェアリビジョン 2.21
以降のものをサポートしています.
これよりも古いファームウェアリビジョンのものは,
Buslogic カードとして正常に認識されません.
しかし, Adaptec 1540 として認識されるかもしれません.
初期の Buslogic のファームウェアは AHA1540 互換モードを
持っています. しかし, EISA カードにとってこれは
よいことではありません.
<p>古いハードウェアリビジョンのカードを持っていてファームウェア
2.21 を入手するのであれば, ジャンパ W1 の位置をデフォルトの
A-B から B-C に合わせる必要があるでしょう.
<p>742a EISA カードには, <ref id="bigram" name="16 MB
を越える容量のメモリを載せたマシン">の節で説明している
「16 MB を越える」ことによる問題はありません.
これは Vesa-Local Buslogic SCSI カードで発生する問題です.
<sect1>
<heading>
HP Netserver 上のオンボード SCSI コントローラが認識されません.
</heading>
<p>基本的にこれは既知の問題です. HP Netserver マシンの
EISA オンボード SCSI コントローラは EISA のスロット番号 11
を占有しますが, 「本当の」EISA スロットはすべてそれよりも
前のアドレスに配置されているのです. 残念ながら,
10 番以上の EISA スロットは PCI に割り当てられたアドレス空間
と衝突し, FreeBSD
の自動コンフィグレーションは, 現状ではうまくこの状況を
処理できていないのです.
<p>ですから現時点での最良の方法は, カーネルオプションの
<tt/EISA_SLOTS/ を 12 に変え, アドレス空間の衝突がないかの
ようなふりをさせることです :)
<url url="../handbook/kernelconfig.html"
name="ハンドブックのカーネルの構築">
に記述されているようにしてカーネルをコンパイルし,
構築してください.
<p>もちろん, これはこのようなマシンにインストールする際に
卵が先か鶏が先か」といった問題を生み出すことになります.
この問題を回避するために, <em>ユーザコンフィグ
(UserConfig)</em> の中には特別な仕組みが組み込まれています.
このとき ``visual'' インタフェースは使用せず,
コマンドラインインタフェースを使用してください. 単純に
<verb>
eisa 12
quit
</verb>
<p>とプロンプト上から打ち込み,
後は普通にインストールをおこなってください.
とにかくカスタムカーネルのコンパイルとインストールをおこなうことを
おすすめしますが,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?dset" name="dset">
も現時点ではこの値の変更を認識するようになっています.
<p>うまくいけば, 将来のバージョンではこの問題が解決していることでしょう.
<p><tt/注:/ HP Netserver では<bf/危険覚悟の専用ディスク/は
使用できません. 詳細については <ref id="dedicate" name="この注意事項">
をご覧ください.
<sect1>
<heading>この CMD640 IDE コントローラはどこかおかしいようです.</heading>
<p>それは壊れているのです. 両方のチャンネルを同時に制御できないのです.
<p>現在ではこのチップを使っているシステムでは自動的に検出して
うまく動かすためのしくみが使えるようになっています. くわしくは
マニュアルページのディスクドライバ (man 4 wd) を参照してください.
<p>CMD640 IDE コントローラを使っているシステムで FreeBSD 2.2.1
あるいは 2.2.2 を使っている場合でセカンダリのチャネルを
使いたいのであれば <tt/options "CMD640"/ を有効にしてカーネルを
作り直してください.
これは 2.2.5 以降ではデフォルトになります.
<sect1>
<heading>``<tt/ed1: timeout/'' のようなメッセージがいつも出ます. </heading>
<p>たぶん IRQ の衝突が原因でしょう (二つのボードが同じ IRQ
を使用しているなど). FreeBSD 2.0.5R 以前では, これに関しては
寛大で IRQ の衝突があってもネットワークドライバは機能して
いました. しかし 2.0.5R 以降は IRQ の衝突はもはや寛大では
ありません. -c オプションをつけてブートして ed0/de0/... の
エントリをボードの設定に合わせてください.
<p>ネットワークカードの BNC コネクタ (訳注: 10BASE-2 タイプ
のインターフェース) を使っている場合, デバイスのタイムアウト
はターミネーションの不良によっても起きます.
これをチェックするにはケーブルを外してターミネータを直接 NIC
に接続します. そしてエラーメッセージが消えるかどうか
確認します.
<sect1>
<heading>CDROM をマウントしようとすると ``Incorrect super block'' と言われます. </heading>
<p><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?mount"
name="mount"> にマウントしたいデバイスのタイプを指定する必要
があります. デフォルトでは
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?mount"
name="mount"> はファイルシステムを
``<tt/ufs/'' とみなします. CDROM のファイルシステムを
マウントしたいのであれば ``<tt/-t cd9660/'' と
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?mount"
name="mount"> オプションをつけて明示する必要があります.
これはもちろん
CDROM が ISO 9660 ファイルシステムである場合です. ほとんどの
CDROM はこの形式です. 1.1R の FreeBSD では (訳注: 現行の 2.1.5R,
2.2R でも同様です) 自動的に Rock Ridge 拡張
(長いファイル名への対応) をうまく解釈します.
<p>CDROM のデバイス ``<tt>/dev/cd0c</tt>'' を
<tt>/mnt</tt> にマウントしたい場合の例では, 次のようにします:
<verb>
mount -t cd9660 /dev/cd0c /mnt
</verb>
<p>デバイスの名前はインタフェースによっては別の名前になっている
かもしれないので注意してください (``<tt>/dev/cd0c</tt>'' は
この場合の例です).
オプション ``<tt/-t cd9660/'' によって
``<tt/mount&lowbar;cd9660/'' コマンドが実行されることに注意
してください. このため例は次のようにすることもできます:
<verb>
mount_cd9660 /dev/cd0c /mnt
</verb>
<sect1>
<heading>CDROM をマウントしようとすると ``Device not configured'' と言われます. </heading>
<p>これは 一般的に CDROM ドライブの中に CDROM が入っていないか,
ドライブがバス上に見えないことを意味します. ドライブに CDROM
を入れるか, IDE (ATAPI) であれば master/slave の状態をチェック
してください. CDROM ドライブに CDROM を入れてから認識するまで
数秒かかりますので少し待ってみてください.
<p>SCSI CDROM ではバスリセットへの応答時間が遅いために失敗する
ことがあるかもしれません. SCSI CDROM を持っている場合は
カーネルコンフィグレーションファイルに以下の行を加えて
再コンパイルして試してみてください.
<verb>
options "SCSI_DELAY=15"
</verb>
<p>(訳注: 現在の GENERIC カーネルでは上の設定はデフォルトに
なっています. 問題のある場合は SCSI_DELAY の数値を増やして
みてください.)
<sect1>
<heading>私のプリンタはとてつもなく遅いのです. どうしたらよいのでしょう?</heading>
<p>パラレルインタフェースで, 問題はとんでもなく遅いだけであるなら,
プリンタボートを ``polled'' モードに設定してみてください:
<verb>
lptcontrol -p
</verb>
<p>HP の新しいプリンタのいくつかは割り込みモードでは
使えないようです. (完全にわかったわけではありませんが)
タイミングの問題のように思われます.
<sect1>
<heading>私のプログラムは時々 ``Signal 11'' のエラーで止まってしまいます. </heading>
<p>これはハードウェア (メモリ, マザーボードなど) の不具合いが
原因です. PC でメモリテストプログラムを動かしてみてください.
ただしメモリが正常に動作していると報告されたとしても, ぎりぎりで
メモリテストにパスしたメモリは, 処理の内容 (例えば
kernel のコンパイルや特にシステムの負荷が高いような場合には,
Adaptec 1542 などの SCSI コントローラのバスマスタ DMA など)
によっては問題が起きる可能性は大いにあります.
<p>SIG11 FAQ (後で URLを示します) では遅いメモリが一般的に問題
を起こしがちであることを指摘しています. BIOS セットアップで
ウエイトステート数を増やすかメモリを速いものに交換してください.
<p>私の場合はキャッシュ RAM やオンボードキャッシュコントローラ
の問題でした. このような問題ではないか確認するために BIOS
セットアップでオンボード (セカンダリ) キャッシュを無効にして
みてください.
<p>以下のところには広い範囲の FAQ があります.
<url url="http://www.bitwizard.nl/sig11/" name="the SIG11 problem FAQ">
<sect1>
<heading>ブートの時に画面が真っ暗になって同期も取れません. </heading>
<p>これは ATI Mach 64 ビデオカードの既知の問題です.
この問題はカードがアドレス<tt/2e8/を使い, 4番目のシリアルポート
もここを使うということにあります.
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?sio" name="sio.c">
ドライバのバグ
(仕様?) のため4番目のシリアルポートがなくても, 通常この
アドレスを使う sio3 (4 番目のポートにあたります) を無効にしても,
ドライバはこのアドレスをさわります.
<p>バグが修正されるまでは, 次のようにして対処してください.
<enum>
<item> ブートプロンプトが出たら <tt/-c/ と入力します
(これによりカーネルはコンフィグレーションモードに入ります).
<item> <tt/sio0/, <tt/sio1/, <tt/sio2/ ,<tt/sio3/
(これらすべて) を無効にします. これによって sio ドライバは
動作しなくなります
-> 問題はありません.
<item> exit とタイプしてブートを続行します.
</enum>
<p>もしシリアルポートを有効にしたいのであれば以下の変更をおこなって
新しいカーネルを作る必要があります.
<tt>/usr/src/sys/i386/isa/sio.c</tt> の中で1ヵ所ある
<tt/0x2e8/ という文字列を探し, この文字列とその手前にある
コンマを削除します (後ろのコンマは残します). 後は通常の手続き
にしたがって新しいカーネルを作ります.
<p>この対処をおこなった後でもまだ X ウィンドウシステムはうまく
動かないかもしれません. いくつかの新しい ATI Mach 64 ビデオカード
(特に ATI Mach Xpression) は現在のバージョンの
<tt/XFree86/ では動きません. X を起動するとスクリーンが真っ暗
になったり, 奇妙な動き方をしたりします. より新しい X サーバ
はもっとうまく動きます.
<url url="http://www.xfree86.org" name="the XFree86 site">
を見てベータリリースへのリンクを追ってください.
以下のファイルを持ってきましょう.
<p><tt>AccelCards, BetaReport, Cards, Devices, FILES, README.ati,
README.FreeBSD, README.Mach64, RELNOTES, VGADriver.Doc,
X312BMa64.tgz</tt>
<p>古いファイルをこの新しいバージョンのファイルに置き換え,
<htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?manpath=xfree86&amp;query=xf86config"
name="xf86config"> をもう一度実行します.
<sect1>
<heading>
128MB の RAM があるのですが, 64MB しか認識しません. <label id="reallybigram">
</heading>
<p>FreeBSD がメモリのサイズを BIOS から取得する方法の制限により,
KB 単位で 16 ビット分までしか検出できません
(すなわち最大 65535Kb=64MB です).
64MB 以上メモリを積んでいる場合は, FreeBSD は最初の 64MB
のみを使用します (これより少ない場合もあります. ある BIOS
の場合はメモリサイズが 16MB に制限されます).
<p>この問題を回避するには, 以下に示すカーネルオプションを
使用する必要があります. 完全なメモリ情報を BIOS から取得する
方法もありますが, ブートブロックに空きが無いため実装できません.
ブートブロックの問題が解決されれば, いつか拡張 BIOS
機能を使用して完全なメモリ情報を取得できるようになるでしょう.
とりあえず現在は, カーネルオプションを使ってください.
<tt>
options "MAXMEM=&lt;n>"
</tt>
<p><tt/n/ には, キロバイト単位でメモリの量を指定します. 128MB
の場合は, <tt/131072/ となります.
<sect1>
<heading>FreeBSD 2.0 が ``kmem_map too small!'' と言ってパニックします. </heading>
<p><tt /注:/ メッセージは, ``mb_map too small!'' の場合もあります.
<p>このパニックは, ネットワークバッファ (特に mbuf クラスタ)
の仮想メモリが無くなったことを示します. 以下のオプションを
カーネルコンフィグファイルに追加して mbuf クラスタに使用できる
仮想メモリの量を増やしてください.
<p><tt>options "NMBCLUSTERS=&lt;n>"</tt>
<p>&lt;n&gt には, 同時に使用したい TCP コネクションの数に応じて
512 から 4096 までの数値を指定できます. とりあえず 2048 を
試してみるのを勧めます. これでパニックは完全の予防できるはずです.
mbuf クラスタの割り当て/使用状況については,
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?netstat"
name="netstat -m"> で知ることができます.
<sect1>
<heading>新しいカーネルでリブートすると ``CMAP busy panic'' となってパニックを起こしてしまいます. </heading>
<p>ファイル <tt>/var/db/kvm_*.db</tt> において範囲外のデータを
検出するためのロジックは失敗することがあり, こうした矛盾のある
ファイルを使用することでパニックを引き起こすことがあります.
<p>これが起こったなら, シングルユーザでリブートした後に,
以下のコマンドを実行してください.
<verb>
rm /var/db/kvm_*.db
</verb>
<sect1>
<heading>ahc0: brkadrint, Illegal Host Access at seqaddr 0x0 というエラーが出ます</heading>
<p>これは Ultrastor SCSI Host Adapter と衝突しています.
<p>ブート時に kernel configuration メニューに入り, 問題を起こしている
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?uha(4)"
name="uha0"> を disable にしましょう.
<sect1>
<heading>sendmailが ``mail loops back to myself'' というメッセージを出すのですが. </heading>
<p>この事は, sendmail FAQ に次のように書いてあります.
<verb>
* "Local configuration error" というメッセージが出ます. 例えば:
553 relay.domain.net config error: mail loops back to myself
554 <user@domain.net>... Local configuration error
のような物ですが, どのようにしたらこの問題を解決できますか?
これは, 例えば domain.net のようなドメイン宛てのメールを
MX record で特定のホスト (ここでは relay.domain.net) に送ろう
としたのに, そのホストでは domain.net 宛てのメールを受け取れる
ような設定になっていない場合です. 設定の際に
FEATURE(use_cw_file) を指定してある場合には/etc/sendmail.cw
の中に domain.net を追加してください. もしくは, /etc/sendmail.cf
の中に "Cw domain.net" を追加してください.
</verb>
<p>もはや現在の <url
url="ftp://rtfm.mit.edu/pub/usenet/news.answers/mail/sendmail-faq"
name="sendmail FAQ"> は sendmail release とは一緒には保守されて
いません. しかし次のネットニュースに定期的に投稿されてます.
<url url="news:comp.mail.sendmail" name="comp.mail.sendmail">,
<url url="news:comp.mail.misc" name="comp.mail.misc">,
<url url="news:comp.mail.smail" name="comp.mail.smail">,
<url url="news:comp.answers" name="comp.answers">,
<url url="news:news.answers" name="news.answers">.
また, メール経由でコピーを入手する場合は
<url url="mailto:mail-server@rtfm.mit.edu"
name="mail-server@rtfm.mit.edu"> 宛まで本文に "send
usenet/news.answers/mail/sendmail-faq" と書いて送ります.
</sect>

287
ja_JP.eucJP/FAQ/x.sgml Normal file
View file

@ -0,0 +1,287 @@
<!-- $Id: x.sgml,v 1.1.1.1 1997-11-17 15:49:00 max Exp $ -->
<!-- The FreeBSD Japanese Documentation Project -->
<!-- Original revision: 1.1 -->
<sect>
<heading>X Window System と仮想コンソール<label id="x"></heading>
<p><em>訳: &a.motoyuki;.<newline>13 November 1997.</em>
<sect1>
<heading>X を動かしたいのですが, どうすればいいのですか?</heading>
<p>もっとも簡単な方法は (訳注: FreeBSD の) インストールの際に
X を動かすことを指定するだけです.
<p>それから <htmlurl url=
"http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?manpath=xfree86&amp;query=xf86config"
name="xf86config">
ツールのドキュメントを読んでこれに従ってください.
このツールはあなたのグラフィックカードやマウスなどに合わせて
XFree86(tm) の設定を行うのを助けてくれます.
<p>Xaccel サーバーについて調べてみるのもいいでしょう.
これはとても納得のいく価格で販売されています. 詳しくは
<ref id="xig" name="Xi Graphics について"> をご覧ください.
<sect1>
<heading>私のマウスはなぜ X で動かないのでしょうか?</heading>
<p>syscons (デフォルトのコンソールドライバ) を使っているのであれば,
それぞれの仮想スクリーンでマウスポインターをサポートするように
FreeBSD を設定できます. X でのマウスの衝突を避けるために, syscons は
``<tt>/dev/sysmouse</tt>'' という仮想デバイスをサポートしています.
本物のマウスデバイスから入力された全てのマウスのイベントは sysmouse
デバイスへ MouseSystems プロトコルで出力されます.
一つ以上の仮想コンソールと X の <bf/両方で/ マウスを使いたい場合,
以下のように設定することをお勧めします:
<verb>
/etc/rc.conf:
moused_type=ps/2 # 実際のマウスのタイプ
moused_port=/dev/psm0 # 実際のマウスポート
moused_flags=
/etc/XF86Config
Section Pointer
Protocol "MouseSystems"
Device "/dev/sysmouse"
.....
</verb>
<p>X で ``<tt>/dev/mouse</tt>'' を使うのを好む人もいます.
この場合は, ``<tt>/dev/mouse</tt>'' を
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?sysmouse"
name="/dev/sysmouse">
にリンクしてください:
<verb>
# cd /dev
# rm -f mouse
# ln -s sysmouse mouse
</verb>
<sect1>
<heading>X のメニューやダイアログボックスがうまく動きません.</heading>
<p>Num Lock キーをオフにしてください.
<p>Num Lock キーがデフォルトでブート時にオンになる場合は,
<tt/XF86config/ ファイルの ``<tt/Keyboard/'' セクションに
以下の行を加えてもいいでしょう.
<verb>
# Let the server do the NumLock processing. This should only be
# required when using pre-R6 clients
ServerNumLock
</verb>
訳注: この問題は XFree86 3.2 以降では解決しています.
<sect1>
<heading>仮想コンソールとは何ですか? どうやったら使えますか?</heading>
<p>仮想コンソールは, 簡単にいうと, ネットワークや X
を動かすなどの複雑なことをおこなわずに, いくつかのセッションを
同時におこなうことを可能にします.
<p>システムのスタート時には, ブートメッセージが出た後に login
プロンプトが表示されます. そこで login ネームとパスワードを
入力すると 1 番目の仮想コンソール上で仕事 (あるいは遊び) を
始めることができます.
<p>他のセッションを始めたい場合もあるでしょう. それは動かしている
プログラムのドキュメントを見たり, FTP の転送が終わるまで待つ間
メールを読もうとしたりすることかもしれません.
Alt-F2 を押す (Alt キーを押しながら F2 キーを押す) と 2 番目の
「仮想コンソール」で login プロンプトが待機していることが
わかります. 最初のセッションに戻りたいときは Alt-F1 を押します.
<p>標準の FreeBSDインストールでは 3 枚の仮想コンソールが
有効になっていて, Alt-F1, Alt-F2, Alt-F3 で仮想コンソール間の
切替えをおこないます.
より多くの仮想コンソールを有効にするには, <htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ttys" name="/etc/ttys">
を編集して ``Virtual terminals'' のコメント行の後に ``<tt/ttyv4/''
から ``<tt/ttyvc/'' の手前までのエントリを加えます
(以下の例は先頭には空白は入りません) :
<verb>
# /etc/ttys には ttyv3 がありますので
# "off" を "on" に変更します.
ttyv3 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure
ttyv4 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure
ttyv5 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure
ttyv6 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure
ttyv7 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure
ttyv8 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure
ttyv9 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure
ttyva "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure
ttyvb "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure
</verb>
<p>多くするか少なくするかはあなたの自由です. より多くの仮想
ターミナルを使うとより多くのリソースを使うことになります.
8MB 以下のメモリしかない場合はこれは重要な問題です.
もし必要があれば ``<tt/secure/'' を ``<tt/insecure/''
に変更してください.
<p><bf/重要/ X を使いたいのであれば, 最低一つの仮想ターミナル
(のエントリ) を使わずに残しておくか, off にしておく必要があります.
つまり, 12 個の Alt-ファンクションキー全てでログインプロンプトを
出したいのならば不運にも X は使えない, ということです.
同じマシンで X サーバーも動かしたいのならば 11 個しか使えません.
<p>仮想コンソールを無効にするもっとも簡単な方法はコンソールを
off にすることです. 例えば 12 個全てのターミナルを割り当てている
状態で X を動かしたいときは仮想ターミナル 12 を変更します:
<verb>
ttyvb "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure
</verb>
<p>これを次のように変更します:
<verb>
ttyvb "/usr/libexec/getty Pc" cons25 off secure
</verb>
<p>キーボードにファンクションキーが 10 個しかないのであれば
次のように設定します.
<verb>
ttyv9 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 off secure
ttyva "/usr/libexec/getty Pc" cons25 off secure
ttyvb "/usr/libexec/getty Pc" cons25 off secure
</verb>
<p>(これらの行を消すだけでもいいです.)
<p><htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ttys" name="/etc/ttys">
を編集したら次は十分な数の仮想ターミナルデバイスを
作らなくてはなりません. もっとも簡単な方法を示します:
<verb>
# cd /dev
# ./MAKEDEV vty12 # For 12 devices
</verb>
<p>さて, 仮想コンソールを有効にするのにもっとも簡単 (そして確実)
な方法はリブートすることです. しかし, リブートしたくない場合は,
X ウィンドウシステムを終了させて次の内容を実行します
(<tt/root/ 権限で) :
<verb>
kill -HUP 1
</verb>
<p>重要な点はこのコマンドを実行する前に X ウィンドウシステムを
完全に終了させておくことです. もしそうしないと kill コマンドを
実行した後にシステムはおそらくハングアップするでしょう.
<sect1>
<heading>X から仮想コンソールに切替えるにはどうすればよいのですか? </heading>
<p>コンソールが X の表示をしている場合は, Ctrl-Alt-F1 などを使って
仮想コンソールの切替えをおこなうことができます. ただし, X
から離れて仮想ターミナルへ移っている時は Alt-ファンクションキーを
使って他の仮想ターミナルへ切替えたり X へ戻ったりします.
コントロールキーは押さないでください. Ctrl-Alt-ファンクションキーの
組合せは X から仮想ターミナルに移る時だけ利用してください.
コントロールキーを押してしまうと ``control-lock'' モードになり
テキストコンソールが止まってしまいます. コントロールキーを押して
回復させてください.
<p>訳注: X に戻るには 3枚の仮想コンソールが有効になっている場合は
Alt-F4 です. 有効な仮想コンソールの数 +1 のファンクションキーの
位置に X が割り当てられます.
<sect1>
<heading>XDM を<tt>/etc/ttys</tt>ファイルから起動させるにはどうしますか?</heading>
<p><htmlurl url=
"http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?manpath=xfree86&amp;query=xdm"
name="xdm"> を
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?ttys"
name="/etc/ttys"> から起動するのはよい方法ではありません.
なぜこのようなことが README ファイルなどにあるのかよくわかりません.
<p><htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?rc"
name="rc.local"> から起動させ, どのように実行されるか明記して
おいてください. それが <tt/rc.local/ の最後の処理であれば,
後ろに ``<tt/sleep 1/'' をおいて <tt/rc/ シェルが終了する前に
きちんとデーモンになるようにします.
<p><tt/xdm/ は引数を持たずに実行されるでしょう (つまりデーモン
として起動されます).
<bf/注:/ 古いバージョンの FAQ では
<tt>/usr/X11R6/lib/X11/xdm/Xservers</tt> ファイルに X の使う
<tt/vt/ を加えるように書いてあります. これは必要ありません:
X は最初に見つけた利用可能な <tt/vt/ を使います.
<sect1>
<heading>xconsole を動かそうとすると ``Couldn't open console'' とエラーが出ます. </heading>
<p><htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?manpath=xfree86&amp;query=X"
name="X"> を
<htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?manpath=xfree86&amp;query=startx"
name="startx"> で起動しますと, /dev/console のパーミッションは
<tt /変更ができない/ ようになっていますので,
<htmlurl
url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?manpath=xfree86&amp;query=xterm"
name="xterm -C"> や
<htmlurl url=
"http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?manpath=xfree86&amp;query=xconsole"
name="xconsole"> は動きません.
<p>これはコンソールのパーミッションが標準ではそのように
設定されているからです. マルチユーザシステムでは, ユーザの誰もが
システムコンソールに書き込むことが可能である必要は必ずしもありません.
VTY を使い 直接マシンにログインするユーザのために,
このような問題を解決するために
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?fbtab"
name="fbtab"> というファイルがあります.
<p>要点を述べると, 次のような形式の行を
<htmlurl url="http://www.freebsd.org/cgi/man.cgi?fbtab"
name="fbtab"> に加えます.
<verb>
/dev/ttyv0 0600 /dev/console
</verb>
<p>そうすると, <tt>/dev/ttyv0</tt> からログインしたユーザが
コンソールを所有することになるでしょう.
<sect1>
<heading>私の PS/2 マウスは X ウィンドウシステム上でうまく動きません. </heading>
<p>あなたのマウスとマウスドライバがうまく同期していないようです.
X から仮想ターミナルへ切替えて X へ戻ると再同期するかもしれません.
この問題がよく起きるようであれば, カーネルコンフィグレーション
ファイルに次のオプションを書いてカーネルを再構成してみてください.
<verb>
options PSM_CHECKSYNC
</verb>
<p>もし, カーネルの再構築をおこなったことがないのであれば
<ref id="make-kernel" name="カーネルを作る">のセクションを
見てください.
<p>このオプションにより, マウスとドライバの同期の問題の起きる
可能性は少なくなるでしょう. もしそれでもこの問題が起きるようであれば,
マウスとドライバが再同期するまでマウスボタンのどれかを
押し続けてください.
<p>このオプションは残念ながら, すべてのシステムで働くわけではなく
また, ``tap'' の特色を持つ ALPS GlidePoint デバイスを PS/2
マウスポートにつないだ場合は無効です.
</sect>