Update to OpenSSH 3.4p1 based translation.
Original translation is done by Shinyama-san (see obtained from: line below). Necessary modification is submitted by Suzuki-san, including FreeBSD branch specific changes and Japanese section header changes. Submited by: SUZUKI Koichi <koich@cac.co.jp> Obtained from: http://www.unixuser.org/%7Eeuske/doc/openssh/jman/index.html
This commit is contained in:
parent
be0958acdd
commit
fb6baf91c4
Notes:
svn2git
2020-12-08 03:00:23 +00:00
svn path=/head/; revision=13934
14 changed files with 2350 additions and 1528 deletions
|
@ -9,7 +9,10 @@
|
||||||
.\"
|
.\"
|
||||||
.\" Created: Sun May 7 00:14:37 1995 ylo
|
.\" Created: Sun May 7 00:14:37 1995 ylo
|
||||||
.\"
|
.\"
|
||||||
.\" $OpenBSD: scp.1,v 1.14 2001/02/04 11:11:53 djm Exp $
|
.\" $OpenBSD: scp.1,v 1.22 2002/06/20 20:00:05 stevesk Exp $
|
||||||
|
.\"
|
||||||
|
.\" Japanese translation: $Id: scp.1,v 1.5 2002-08-19 02:24:45 horikawa Exp $
|
||||||
|
.\" by Yusuke Shinyama <yusuke @ cs . nyu . edu>
|
||||||
.\" %FreeBSD%
|
.\" %FreeBSD%
|
||||||
.\" $FreeBSD$
|
.\" $FreeBSD$
|
||||||
.\"
|
.\"
|
||||||
|
@ -21,12 +24,13 @@
|
||||||
.Nd 安全なファイルコピー (リモート ファイルコピー プログラム)
|
.Nd 安全なファイルコピー (リモート ファイルコピー プログラム)
|
||||||
.Sh 書式
|
.Sh 書式
|
||||||
.Nm scp
|
.Nm scp
|
||||||
.Op Fl pqrvC46
|
.Op Fl pqrvBC46
|
||||||
|
.Op Fl F Ar ssh設定ファイル
|
||||||
.Op Fl S Ar プログラム
|
.Op Fl S Ar プログラム
|
||||||
.Op Fl P Ar ポート
|
.Op Fl P Ar ポート番号
|
||||||
.Op Fl c Ar 暗号化アルゴリズム
|
.Op Fl c Ar 暗号化アルゴリズム
|
||||||
.Op Fl i Ar identity ファイル
|
.Op Fl i Ar identityファイル
|
||||||
.Op Fl o Ar オプション
|
.Op Fl o Ar ssh設定項目
|
||||||
.Sm off
|
.Sm off
|
||||||
.Oo
|
.Oo
|
||||||
.Op Ar ユーザ@
|
.Op Ar ユーザ@
|
||||||
|
@ -63,7 +67,7 @@
|
||||||
データ転送に使う暗号化アルゴリズムを選択します。このオプションは直接
|
データ転送に使う暗号化アルゴリズムを選択します。このオプションは直接
|
||||||
.Xr ssh 1
|
.Xr ssh 1
|
||||||
に渡されます。
|
に渡されます。
|
||||||
.It Fl i Ar identity ファイル
|
.It Fl i Ar identityファイル
|
||||||
RSA 認証用の秘密鍵を読むファイルを選択します。
|
RSA 認証用の秘密鍵を読むファイルを選択します。
|
||||||
このオプションは直接
|
このオプションは直接
|
||||||
.Xr ssh 1
|
.Xr ssh 1
|
||||||
|
@ -90,8 +94,14 @@ RSA ǧ
|
||||||
に
|
に
|
||||||
.Fl C
|
.Fl C
|
||||||
フラグを渡して圧縮を許可します。
|
フラグを渡して圧縮を許可します。
|
||||||
.It Fl P Ar ポート
|
.It Fl F Ar ssh設定ファイル
|
||||||
リモートホストに接続するポート番号あるいはポート名を指定します。
|
.Nm ssh
|
||||||
|
に対して別のユーザ設定ファイルを指定します。
|
||||||
|
このオプションは直接
|
||||||
|
.Xr ssh 1
|
||||||
|
に渡されます。
|
||||||
|
.It Fl P Ar ポート番号
|
||||||
|
リモートホストに接続するポート番号を指定します。
|
||||||
このオプションは大文字の
|
このオプションは大文字の
|
||||||
.Sq P
|
.Sq P
|
||||||
であることに注意してください。これは小文字の
|
であることに注意してください。これは小文字の
|
||||||
|
@ -105,10 +115,19 @@ RSA ǧ
|
||||||
の名前を指定します。このプログラムは
|
の名前を指定します。このプログラムは
|
||||||
.Xr ssh 1
|
.Xr ssh 1
|
||||||
のオプションが使用できなくてはいけません。
|
のオプションが使用できなくてはいけません。
|
||||||
.It Fl o Ar オプション
|
.It Fl o Ar ssh設定項目
|
||||||
ここで与えられたオプションは直接
|
設定ファイル
|
||||||
.Xr ssh 1
|
.Xr ssh_config 5
|
||||||
に渡されます。
|
で使われている形式のオプションを
|
||||||
|
.Nm ssh
|
||||||
|
に渡すために使います。
|
||||||
|
これは
|
||||||
|
.Nm scp
|
||||||
|
のコマンドラインオプションからは直接指定できない
|
||||||
|
項目を指定するときに便利です。
|
||||||
|
たとえば、プロトコル 1 の使用を強制するときには
|
||||||
|
.Ic scp -oProtocol=1
|
||||||
|
のようにすることができます。
|
||||||
.It Fl 4
|
.It Fl 4
|
||||||
.Nm
|
.Nm
|
||||||
が IPv4 アドレスのみを使うよう強制します。
|
が IPv4 アドレスのみを使うよう強制します。
|
||||||
|
@ -116,6 +135,9 @@ RSA ǧ
|
||||||
.Nm
|
.Nm
|
||||||
が IPv6 アドレスのみを使うよう強制します。
|
が IPv6 アドレスのみを使うよう強制します。
|
||||||
.El
|
.El
|
||||||
|
.Sh 診断
|
||||||
|
.Nm
|
||||||
|
は、成功すると終了状態として 0 を、エラーが起こると >0 を返します。
|
||||||
.Sh 作者
|
.Sh 作者
|
||||||
Timo Rinne <tri@iki.fi> および Tatu Ylonen <ylo@cs.hut.fi>
|
Timo Rinne <tri@iki.fi> および Tatu Ylonen <ylo@cs.hut.fi>
|
||||||
.Sh 歴史
|
.Sh 歴史
|
||||||
|
@ -125,13 +147,13 @@ California)
|
||||||
.Xr rcp 1
|
.Xr rcp 1
|
||||||
を基にしています。
|
を基にしています。
|
||||||
.Sh 日本語訳
|
.Sh 日本語訳
|
||||||
新山 祐介 (euske@cl.cs.titech.ac.jp) 2001/6/10
|
新山 祐介 (yusuke at cs . nyu . edu) 2002/6/21 (for 3.3p1)
|
||||||
.Pp
|
.Pp
|
||||||
当マニュアルページは氏のご好意により
|
当マニュアルページは氏のご好意により
|
||||||
.Fx
|
.Fx
|
||||||
日本語マニュアルに収録させていただいています。
|
日本語マニュアルに収録させていただいています。
|
||||||
翻訳についてのご意見、ご指摘がありましたら新山氏
|
翻訳についてのご意見、ご指摘がありましたら新山氏
|
||||||
<euske@cl.cs.titech.ac.jp>、および
|
(yusuke at cs . nyu . edu)、および
|
||||||
.Fx
|
.Fx
|
||||||
jpman プロジェクト <man-jp@jp.FreeBSD.org> までお送りください。
|
jpman プロジェクト <man-jp@jp.FreeBSD.org> までお送りください。
|
||||||
.Sh 関連項目
|
.Sh 関連項目
|
||||||
|
@ -141,4 +163,5 @@ jpman
|
||||||
.Xr ssh-add 1 ,
|
.Xr ssh-add 1 ,
|
||||||
.Xr ssh-agent 1 ,
|
.Xr ssh-agent 1 ,
|
||||||
.Xr ssh-keygen 1 ,
|
.Xr ssh-keygen 1 ,
|
||||||
|
.Xr ssh_config 5 ,
|
||||||
.Xr sshd 8
|
.Xr sshd 8
|
||||||
|
|
|
@ -1,4 +1,4 @@
|
||||||
.\" $OpenBSD: sftp.1,v 1.17 2001/04/22 13:32:27 markus Exp $
|
.\" $OpenBSD: sftp.1,v 1.35 2002/06/20 20:00:05 stevesk Exp $
|
||||||
.\"
|
.\"
|
||||||
.\" Copyright (c) 2001 Damien Miller. All rights reserved.
|
.\" Copyright (c) 2001 Damien Miller. All rights reserved.
|
||||||
.\"
|
.\"
|
||||||
|
@ -22,8 +22,11 @@
|
||||||
.\" (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY OUT OF THE USE OF
|
.\" (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY OUT OF THE USE OF
|
||||||
.\" THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF SUCH DAMAGE.
|
.\" THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF SUCH DAMAGE.
|
||||||
.\"
|
.\"
|
||||||
|
.\" Japanese translation: $Id: sftp.1,v 1.2 2002-08-19 02:24:45 horikawa Exp $
|
||||||
|
.\" by Yusuke Shinyama <yusuke at cs . nyu . edu>
|
||||||
.\" %FreeBSD%
|
.\" %FreeBSD%
|
||||||
.\" $FreeBSD$
|
.\" $FreeBSD$
|
||||||
|
.\"
|
||||||
.Dd February 4, 2001
|
.Dd February 4, 2001
|
||||||
.Dt SFTP 1
|
.Dt SFTP 1
|
||||||
.Os
|
.Os
|
||||||
|
@ -32,10 +35,16 @@
|
||||||
.Nd 安全なファイル転送プログラム
|
.Nd 安全なファイル転送プログラム
|
||||||
.Sh 書式
|
.Sh 書式
|
||||||
.Nm sftp
|
.Nm sftp
|
||||||
.Op Fl vC
|
.Op Fl vC1
|
||||||
.Op Fl b Ar バッチファイル
|
.Op Fl b Ar バッチファイル
|
||||||
.Op Fl o Ar sshオプション
|
.Op Fl o Ar ssh設定項目
|
||||||
.Op Ar ホスト名
|
.Op Fl s Ar サブシステム | sftpサーバ
|
||||||
|
.Op Fl B Ar バッファサイズ
|
||||||
|
.Op Fl F Ar ssh設定ファイル
|
||||||
|
.Op Fl P Ar sftpサーバパス
|
||||||
|
.Op Fl R Ar 同時リクエスト数
|
||||||
|
.Op Fl S Ar プログラム
|
||||||
|
.Op Ar ホスト
|
||||||
.Nm sftp
|
.Nm sftp
|
||||||
.Op [\fIユーザ\fR@]\fIホスト名\fR[:\fIファイル\fR [\fIファイル\fR]]
|
.Op [\fIユーザ\fR@]\fIホスト名\fR[:\fIファイル\fR [\fIファイル\fR]]
|
||||||
.Nm sftp
|
.Nm sftp
|
||||||
|
@ -48,17 +57,17 @@
|
||||||
すべての操作は
|
すべての操作は
|
||||||
.Xr ssh 1
|
.Xr ssh 1
|
||||||
によって暗号化された
|
によって暗号化された
|
||||||
通信路を経由して行われます。
|
通信路を経由しておこなわれます。
|
||||||
.Nm
|
.Nm
|
||||||
では公開鍵認証や圧縮機能など、ssh の機能の多くを利用できます。
|
では公開鍵認証や圧縮機能など、ssh の機能の多くを利用できます。
|
||||||
.Nm
|
.Nm
|
||||||
は指定された
|
は指定された
|
||||||
.Ar ホスト名
|
.Ar ホスト
|
||||||
に接続してログインしたあと、対話的なコマンドモードに入ります。
|
に接続してログインしたあと、対話的なコマンドモードに入ります。
|
||||||
.Pp
|
.Pp
|
||||||
2番目の書式では、
|
2番目の書式では、
|
||||||
対話的でない (訳注: ユーザがパスフレーズ等を入力する必要のない) 認証が
|
対話的でない (訳注: ユーザがパスフレーズ等を入力する必要のない) 認証が
|
||||||
使われている場合は自動的にファイルを取得します。
|
使われている場合に自動的にファイルを取得します。
|
||||||
そうでない場合は対話的な認証ののちにファイルを取得します。
|
そうでない場合は対話的な認証ののちにファイルを取得します。
|
||||||
.Pp
|
.Pp
|
||||||
3番目の書式は、指定されたリモートディレクトリから sftp
|
3番目の書式は、指定されたリモートディレクトリから sftp
|
||||||
|
@ -77,24 +86,73 @@
|
||||||
組み合わせて使うべきでしょう。
|
組み合わせて使うべきでしょう。
|
||||||
.Nm
|
.Nm
|
||||||
は以下のどれかのコマンドが失敗すると中断します:
|
は以下のどれかのコマンドが失敗すると中断します:
|
||||||
.Ic get , put , rename , ln , rm , mkdir , chdir , lchdir , lmkdir
|
.Ic get , put , rename , ln ,
|
||||||
|
.Ic rm , mkdir , chdir , lchdir
|
||||||
|
および
|
||||||
|
.Ic lmkdir
|
||||||
|
.It Fl o Ar ssh設定項目
|
||||||
|
設定ファイル
|
||||||
|
.Xr ssh_config 5
|
||||||
|
で使われている形式のオプションを指定します。これは
|
||||||
|
.Nm sftp
|
||||||
|
が独立したコマンドラインオプションを持っていないような
|
||||||
|
項目を設定するのに便利です。たとえば、別のポートを利用するには
|
||||||
|
.Ic sftp -oPort=24
|
||||||
|
のようにします。
|
||||||
|
.It Fl s Ar サブシステム | sftpサーバ
|
||||||
|
SSH2 のサブシステム、またはリモートホスト上にある sftp サーバへの
|
||||||
|
パスを指定します。パス指定は プロトコル バージョン 1 で
|
||||||
|
sftp を使用するときや、リモートの
|
||||||
|
.Nm sshd
|
||||||
|
に sftp サブシステムが設定されていないときなどに便利です。
|
||||||
|
.It Fl v
|
||||||
|
ログに残すレベルを変更します。このオプションは ssh にも渡されます。
|
||||||
|
.It Fl B Ar バッファサイズ
|
||||||
|
.Nm
|
||||||
|
がファイル転送をおこなうさいのバッファサイズを指定します。
|
||||||
|
バッファを大きくすると、往復 (round trip) が少なくなりますが、
|
||||||
|
そのぶんメモリは余計に消費します。デフォルトの値は 32768 バイトです。
|
||||||
.It Fl C
|
.It Fl C
|
||||||
圧縮機能を使用可能にします (ssh の
|
圧縮機能を使用可能にします (ssh の
|
||||||
.Fl C
|
.Fl C
|
||||||
フラグを利用します)
|
フラグを利用します)
|
||||||
.It Fl o Ar sshオプション
|
.It Fl F Ar ssh設定ファイル
|
||||||
|
.Nm ssh
|
||||||
|
に別のユーザ設定ファイルを指定します。
|
||||||
|
このオプションは
|
||||||
.Xr ssh 1
|
.Xr ssh 1
|
||||||
に直接渡されるオプションを指定します。
|
に直接渡されます。
|
||||||
.It Fl v
|
.It Fl P Ar sftpサーバパス
|
||||||
ログに残すレベルを変更します。このオプションは ssh にも渡されます。
|
(
|
||||||
|
.Nm ssh
|
||||||
|
を使わず)
|
||||||
|
直接ローカルな
|
||||||
|
.Nm sftp-server
|
||||||
|
に接続します。
|
||||||
|
このオプションはクライアントとサーバのデバッグ用です。
|
||||||
|
.It Fl R Ar 同時リクエスト数
|
||||||
|
未完了のリクエストを同時に最大どれくらいまでおこなうかを指定します。
|
||||||
|
この値を増やすとファイル転送速度が多少上がりますが、メモリを消費します。
|
||||||
|
デフォルトでは 16 の未完了リクエストをおこないます。
|
||||||
|
.It Fl S Ar プログラム
|
||||||
|
暗号化された接続を使うための
|
||||||
|
.Ar プログラム
|
||||||
|
を指定します。ここで使うプログラムは、
|
||||||
|
.Xr ssh 1
|
||||||
|
のオプションを受けつける必要があります。
|
||||||
|
.It Fl 1
|
||||||
|
プロトコル バージョン 1 を使用します。
|
||||||
.El
|
.El
|
||||||
.Sh 対話的コマンド
|
.Sh 対話的コマンド
|
||||||
対話的コマンドモードでは、
|
.Nm
|
||||||
|
の対話的コマンドモードでは、
|
||||||
.Xr ftp 1
|
.Xr ftp 1
|
||||||
に似たコマンドが使えます。これらのコマンドは
|
に似たコマンドが使えます。これらのコマンドは
|
||||||
大文字でも小文字でも受けつけられ、空白文字を含むパス名は
|
大文字でも小文字でも受けつけられ、空白文字を含むパス名は
|
||||||
クォートで囲むことができます。
|
クォートで囲むことができます。
|
||||||
.Bl -tag -width Ds
|
.Bl -tag -width Ds
|
||||||
|
.It Ic bye
|
||||||
|
sftp を終了します。
|
||||||
.It Ic cd Ar パス名
|
.It Ic cd Ar パス名
|
||||||
リモート側のカレントディレクトリを
|
リモート側のカレントディレクトリを
|
||||||
.Ar パス名
|
.Ar パス名
|
||||||
|
@ -224,13 +282,13 @@ help
|
||||||
.Sh 作者
|
.Sh 作者
|
||||||
Damien Miller <djm@mindrot.org>
|
Damien Miller <djm@mindrot.org>
|
||||||
.Sh 日本語訳
|
.Sh 日本語訳
|
||||||
新山 祐介 (euske@cl.cs.titech.ac.jp) 2001/5/24
|
新山 祐介 (yusuke at cs . nyu . edu) 2002/3/13 (for 3.1p1)
|
||||||
.Pp
|
.Pp
|
||||||
当マニュアルページは氏のご好意により
|
当マニュアルページは氏のご好意により
|
||||||
.Fx
|
.Fx
|
||||||
日本語マニュアルに収録させていただいています。
|
日本語マニュアルに収録させていただいています。
|
||||||
翻訳についてのご意見、ご指摘がありましたら新山氏
|
翻訳についてのご意見、ご指摘がありましたら新山氏
|
||||||
<euske@cl.cs.titech.ac.jp>、および
|
(yusuke at cs . nyu . edu)、および
|
||||||
.Fx
|
.Fx
|
||||||
jpman プロジェクト <man-jp@jp.FreeBSD.org> までお送りください。
|
jpman プロジェクト <man-jp@jp.FreeBSD.org> までお送りください。
|
||||||
.Sh 関連項目
|
.Sh 関連項目
|
||||||
|
@ -238,6 +296,7 @@ jpman
|
||||||
.Xr ssh 1 ,
|
.Xr ssh 1 ,
|
||||||
.Xr ssh-add 1 ,
|
.Xr ssh-add 1 ,
|
||||||
.Xr ssh-keygen 1 ,
|
.Xr ssh-keygen 1 ,
|
||||||
|
.Xr ssh_config 5 ,
|
||||||
.Xr sftp-server 8 ,
|
.Xr sftp-server 8 ,
|
||||||
.Xr sshd 8
|
.Xr sshd 8
|
||||||
.Rs
|
.Rs
|
||||||
|
|
|
@ -1,4 +1,4 @@
|
||||||
.\" $OpenBSD: ssh-add.1,v 1.24 2001/04/10 09:13:21 itojun Exp $
|
.\" $OpenBSD: ssh-add.1,v 1.35 2002/06/19 00:27:55 deraadt Exp $
|
||||||
.\"
|
.\"
|
||||||
.\" -*- nroff -*-
|
.\" -*- nroff -*-
|
||||||
.\"
|
.\"
|
||||||
|
@ -37,6 +37,8 @@
|
||||||
.\" (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY OUT OF THE USE OF
|
.\" (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY OUT OF THE USE OF
|
||||||
.\" THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF SUCH DAMAGE.
|
.\" THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF SUCH DAMAGE.
|
||||||
.\"
|
.\"
|
||||||
|
.\" Japanese translation: $Id: ssh-add.1,v 1.5 2002-08-19 02:24:45 horikawa Exp $
|
||||||
|
.\" by Yusuke Shinyama <yusuke at cs . nyu . edu>
|
||||||
.\" %FreeBSD%
|
.\" %FreeBSD%
|
||||||
.\" $FreeBSD$
|
.\" $FreeBSD$
|
||||||
.\"
|
.\"
|
||||||
|
@ -48,16 +50,24 @@
|
||||||
.Nd 認証エージェントに RSA あるいは DSA 秘密鍵を追加する
|
.Nd 認証エージェントに RSA あるいは DSA 秘密鍵を追加する
|
||||||
.Sh 書式
|
.Sh 書式
|
||||||
.Nm ssh-add
|
.Nm ssh-add
|
||||||
.Op Fl lLdD
|
.Op Fl lLdDxX
|
||||||
|
.Op Fl t Ar 生存時間
|
||||||
.Op Ar
|
.Op Ar
|
||||||
|
.Nm ssh-add
|
||||||
|
.Fl s Ar リーダ
|
||||||
|
.Nm ssh-add
|
||||||
|
.Fl e Ar リーダ
|
||||||
.Sh 解説
|
.Sh 解説
|
||||||
.Nm
|
.Nm
|
||||||
は認証エージェントである
|
は認証エージェントである
|
||||||
.Xr ssh-agent 1 .
|
.Xr ssh-agent 1 .
|
||||||
に、 RSA あるいは DSA の認証鍵を追加します。
|
に、 RSA あるいは DSA の認証鍵を追加します。
|
||||||
引数なしで実行された場合、これは
|
引数なしで実行された場合、これは
|
||||||
|
.Pa $HOME/.ssh/id_rsa ,
|
||||||
|
.Pa $HOME/.ssh/id_dsa
|
||||||
|
および
|
||||||
.Pa $HOME/.ssh/identity
|
.Pa $HOME/.ssh/identity
|
||||||
ファイルを追加します。コマンドラインから別の
|
の各ファイルを追加します。コマンドラインから別の
|
||||||
ファイル名を与えることもできます。パスフレーズが必要な場合、
|
ファイル名を与えることもできます。パスフレーズが必要な場合、
|
||||||
.Nm
|
.Nm
|
||||||
はユーザにそれを尋ねます。
|
はユーザにそれを尋ねます。
|
||||||
|
@ -82,21 +92,29 @@
|
||||||
鍵を追加するのではなく、エージェントから鍵を取り除きます。
|
鍵を追加するのではなく、エージェントから鍵を取り除きます。
|
||||||
.It Fl D
|
.It Fl D
|
||||||
エージェントからすべての鍵を取り除きます。
|
エージェントからすべての鍵を取り除きます。
|
||||||
|
.It Fl x
|
||||||
|
エージェントをパスワードでロックします。
|
||||||
|
.It Fl X
|
||||||
|
エージェントのロックをはずします。
|
||||||
|
.It Fl t Ar 生存時間
|
||||||
|
エージェントに鍵を追加するさい、その鍵の最大生存時間を指定します。
|
||||||
|
生存時間は秒数、あるいは
|
||||||
|
.Xr sshd 8 .
|
||||||
|
で使われている形式で指定できます。
|
||||||
|
.It Fl s Ar リーダ
|
||||||
|
スマートカード
|
||||||
|
.Ar reader
|
||||||
|
に鍵を追加します。
|
||||||
|
.It Fl e Ar リーダ
|
||||||
|
スマートカード
|
||||||
|
.Ar reader
|
||||||
|
から鍵を削除します。
|
||||||
.El
|
.El
|
||||||
.Sh 関連ファイル
|
.Sh 関連ファイル
|
||||||
.Bl -tag -width Ds
|
.Bl -tag -width Ds
|
||||||
.It Pa $HOME/.ssh/identity
|
.It Pa $HOME/.ssh/identity
|
||||||
そのユーザがプロトコル バージョン 1 で使用する RSA 認証用の秘密鍵が
|
そのユーザがプロトコル バージョン 1 で使用する
|
||||||
入っています。
|
RSA 認証用の秘密鍵が入っています。
|
||||||
ファイルは本人以外の誰にも読まれてはいけません。他人から
|
|
||||||
読めるようになっていると、
|
|
||||||
.Nm
|
|
||||||
はこのファイルを無視します。
|
|
||||||
鍵を作成するときにパスフレーズが指定されることもあります。
|
|
||||||
パスフレーズはこのファイルの秘匿された部分を暗号化するのに使われます。
|
|
||||||
.Nm
|
|
||||||
に他のファイル名をなにも指定しないとき、
|
|
||||||
このファイルがデフォルトとして使われます。
|
|
||||||
.It Pa $HOME/.ssh/id_dsa
|
.It Pa $HOME/.ssh/id_dsa
|
||||||
そのユーザがプロトコル バージョン 2 で使用する
|
そのユーザがプロトコル バージョン 2 で使用する
|
||||||
DSA 認証用の秘密鍵が入っています。
|
DSA 認証用の秘密鍵が入っています。
|
||||||
|
@ -104,6 +122,11 @@ DSA ǧ
|
||||||
そのユーザがプロトコル バージョン 2 で使用する
|
そのユーザがプロトコル バージョン 2 で使用する
|
||||||
RSA 認証用の秘密鍵が入っています。
|
RSA 認証用の秘密鍵が入っています。
|
||||||
.El
|
.El
|
||||||
|
.Pp
|
||||||
|
秘密鍵の入ったファイルは本人以外の誰にも読まれてはいけません。
|
||||||
|
他人から読めるようになっていると、
|
||||||
|
.Nm
|
||||||
|
はこのファイルを無視します。
|
||||||
.Sh 環境変数
|
.Sh 環境変数
|
||||||
.Bl -tag -width Ds
|
.Bl -tag -width Ds
|
||||||
.It Ev "DISPLAY" and "SSH_ASKPASS"
|
.It Ev "DISPLAY" and "SSH_ASKPASS"
|
||||||
|
@ -128,7 +151,13 @@ X11
|
||||||
(機種によっては、これがうまく動作するためには入力を
|
(機種によっては、これがうまく動作するためには入力を
|
||||||
.Pa /dev/null
|
.Pa /dev/null
|
||||||
にリダイレクトしておく必要があるかもしれません)。
|
にリダイレクトしておく必要があるかもしれません)。
|
||||||
|
.It Ev SSH_AUTH_SOCK
|
||||||
|
エージェントと通信するための unix ドメインソケットへのパス名が入っています。
|
||||||
.El
|
.El
|
||||||
|
.Sh 診断
|
||||||
|
.Nm
|
||||||
|
は、成功すると終了状態として 0 を、指定されたコマンドが失敗すると 1 を、
|
||||||
|
認証エージェントと通信できない場合は 2 を返します。
|
||||||
.Sh 作者
|
.Sh 作者
|
||||||
OpenSSH は Tatu Ylonen による、フリーな
|
OpenSSH は Tatu Ylonen による、フリーな
|
||||||
オリジナル版 ssh 1.2.12 リリースから派生したものです。
|
オリジナル版 ssh 1.2.12 リリースから派生したものです。
|
||||||
|
@ -138,13 +167,13 @@ Theo de Raadt
|
||||||
SSH プロトコル バージョン 1.5 および 2.0 のサポートは
|
SSH プロトコル バージョン 1.5 および 2.0 のサポートは
|
||||||
Markus Friedl の貢献によるものです。
|
Markus Friedl の貢献によるものです。
|
||||||
.Sh 日本語訳
|
.Sh 日本語訳
|
||||||
新山 祐介 (euske@cl.cs.titech.ac.jp) 2001/5/24
|
新山 祐介 (yusuke at cs . nyu . edu) 2002/6/21 (for 3.3p1)
|
||||||
.Pp
|
.Pp
|
||||||
当マニュアルページは氏のご好意により
|
当マニュアルページは氏のご好意により
|
||||||
.Fx
|
.Fx
|
||||||
日本語マニュアルに収録させていただいています。
|
日本語マニュアルに収録させていただいています。
|
||||||
翻訳についてのご意見、ご指摘がありましたら新山氏
|
翻訳についてのご意見、ご指摘がありましたら新山氏
|
||||||
<euske@cl.cs.titech.ac.jp>、および
|
(yusuke at cs . nyu . edu)、および
|
||||||
.Fx
|
.Fx
|
||||||
jpman プロジェクト <man-jp@jp.FreeBSD.org> までお送りください。
|
jpman プロジェクト <man-jp@jp.FreeBSD.org> までお送りください。
|
||||||
.Sh 関連項目
|
.Sh 関連項目
|
||||||
|
|
|
@ -1,4 +1,4 @@
|
||||||
.\" $OpenBSD: ssh-agent.1,v 1.24 2001/04/10 09:13:21 itojun Exp $
|
.\" $OpenBSD: ssh-agent.1,v 1.35 2002/06/24 13:12:23 markus Exp $
|
||||||
.\"
|
.\"
|
||||||
.\" Author: Tatu Ylonen <ylo@cs.hut.fi>
|
.\" Author: Tatu Ylonen <ylo@cs.hut.fi>
|
||||||
.\" Copyright (c) 1995 Tatu Ylonen <ylo@cs.hut.fi>, Espoo, Finland
|
.\" Copyright (c) 1995 Tatu Ylonen <ylo@cs.hut.fi>, Espoo, Finland
|
||||||
|
@ -34,6 +34,8 @@
|
||||||
.\" (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY OUT OF THE USE OF
|
.\" (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY OUT OF THE USE OF
|
||||||
.\" THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF SUCH DAMAGE.
|
.\" THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF SUCH DAMAGE.
|
||||||
.\"
|
.\"
|
||||||
|
.\" Japanese translation: $Id: ssh-agent.1,v 1.5 2002-08-19 02:24:45 horikawa Exp $
|
||||||
|
.\" by Yusuke Shinyama <yusuke at cs . nyu . edu>
|
||||||
.\" %FreeBSD%
|
.\" %FreeBSD%
|
||||||
.\" $FreeBSD$
|
.\" $FreeBSD$
|
||||||
.\"
|
.\"
|
||||||
|
@ -45,11 +47,12 @@
|
||||||
.Nd 認証エージェント
|
.Nd 認証エージェント
|
||||||
.Sh 書式
|
.Sh 書式
|
||||||
.Nm ssh-agent
|
.Nm ssh-agent
|
||||||
.Ar コマンド
|
.Op Fl a Ar bindするアドレス
|
||||||
.Ar 引数 ...
|
.Op Fl c Li | Fl s
|
||||||
|
.Op Fl d
|
||||||
|
.Op Ar コマンド Op Ar 引数 ...
|
||||||
.Nm ssh-agent
|
.Nm ssh-agent
|
||||||
.Op Fl c Li | Fl s
|
.Op Fl c Li | Fl s
|
||||||
.Nm ssh-agent
|
|
||||||
.Fl k
|
.Fl k
|
||||||
.Sh 解説
|
.Sh 解説
|
||||||
.Nm
|
.Nm
|
||||||
|
@ -65,6 +68,13 @@ ssh-agent
|
||||||
.Pp
|
.Pp
|
||||||
オプションには次のようなものがあります:
|
オプションには次のようなものがあります:
|
||||||
.Bl -tag -width Ds
|
.Bl -tag -width Ds
|
||||||
|
.It Fl a Ar bindするアドレス
|
||||||
|
Unix ドメインソケットを
|
||||||
|
.Ar bind_address
|
||||||
|
に bind するようにします。
|
||||||
|
この値は、デフォルトでは
|
||||||
|
.Pa /tmp/ssh-XXXXXXXX/agent.<ppid>
|
||||||
|
になっています。
|
||||||
.It Fl c
|
.It Fl c
|
||||||
.Dv 標準出力
|
.Dv 標準出力
|
||||||
に C シェル用のコマンドを出力します。
|
に C シェル用のコマンドを出力します。
|
||||||
|
@ -84,6 +94,10 @@ ssh-agent
|
||||||
.Ev SSH_AGENT_PID
|
.Ev SSH_AGENT_PID
|
||||||
によって与えられている)
|
によって与えられている)
|
||||||
を kill します。
|
を kill します。
|
||||||
|
.It Fl d
|
||||||
|
デバッグモード。このオプションが指定されていると
|
||||||
|
.Nm
|
||||||
|
は fork しません。
|
||||||
.El
|
.El
|
||||||
.Pp
|
.Pp
|
||||||
コマンドラインが与えられた場合、そのコマンドは
|
コマンドラインが与えられた場合、そのコマンドは
|
||||||
|
@ -96,8 +110,11 @@ ssh-agent
|
||||||
を使います。これを引数なしで起動すると、
|
を使います。これを引数なしで起動すると、
|
||||||
.Xr ssh-add 1
|
.Xr ssh-add 1
|
||||||
は
|
は
|
||||||
|
.Pa $HOME/.ssh/id_rsa ,
|
||||||
|
.Pa $HOME/.ssh/id_dsa
|
||||||
|
および
|
||||||
.Pa $HOME/.ssh/identity
|
.Pa $HOME/.ssh/identity
|
||||||
ファイルを追加します。
|
の各ファイルを追加します。
|
||||||
この identity ファイルにパスフレーズが必要な場合、
|
この identity ファイルにパスフレーズが必要な場合、
|
||||||
.Xr ssh-add 1
|
.Xr ssh-add 1
|
||||||
はそのパスフレーズを尋ねてきます
|
はそのパスフレーズを尋ねてきます
|
||||||
|
@ -121,8 +138,8 @@ X
|
||||||
どこでも安全に行使できるというわけです。
|
どこでも安全に行使できるというわけです。
|
||||||
.Pp
|
.Pp
|
||||||
認証エージェントを使うためには、おもに 2つの方法があります。
|
認証エージェントを使うためには、おもに 2つの方法があります。
|
||||||
ひとつは、認証エージェントに新しい子プロセスを走らせる方法で、
|
ひとつは、認証エージェントが新しい子プロセスを走らせる方法で、
|
||||||
このときエージェントはいくつかの環境変数を export させます。
|
このときエージェントはいくつかの環境変数を export します。
|
||||||
もうひとつは認証エージェントにシェル用のコマンドを出力させ (これは
|
もうひとつは認証エージェントにシェル用のコマンドを出力させ (これは
|
||||||
.Xr sh 1
|
.Xr sh 1
|
||||||
あるいは
|
あるいは
|
||||||
|
@ -134,9 +151,13 @@ X
|
||||||
.Xr ssh 1
|
.Xr ssh 1
|
||||||
は認証エージェントに接続するためにこれらの変数の内容を使います。
|
は認証エージェントに接続するためにこれらの変数の内容を使います。
|
||||||
.Pp
|
.Pp
|
||||||
Unix ドメインのソケット
|
エージェントは要求されたチャンネルを経由して秘密鍵を送るようなことは
|
||||||
.Pq Pa /tmp/ssh-XXXXXXXX/agent.<pid>
|
決してしません。かわりに、秘密鍵が必要な操作はすべてエージェント側で
|
||||||
が作られ、そのソケットの名前が
|
おこない、結果だけが要求した側に返されるようになっています。
|
||||||
|
このためエージェントを使うことによって秘密鍵がクライアントに
|
||||||
|
漏れるようなことはありません。
|
||||||
|
.Pp
|
||||||
|
Unix ドメインのソケットが作られ、そのソケットの名前が
|
||||||
.Ev SSH_AUTH_SOCK
|
.Ev SSH_AUTH_SOCK
|
||||||
環境変数に入れられます。このソケットはそのユーザのみ
|
環境変数に入れられます。このソケットはそのユーザのみ
|
||||||
がアクセス可能ですが、現在のところ root または同一ユーザの
|
がアクセス可能ですが、現在のところ root または同一ユーザの
|
||||||
|
@ -151,21 +172,14 @@ Unix
|
||||||
.Bl -tag -width Ds
|
.Bl -tag -width Ds
|
||||||
.It Pa $HOME/.ssh/identity
|
.It Pa $HOME/.ssh/identity
|
||||||
そのユーザがプロトコル バージョン 1 で使う RSA 秘密鍵が
|
そのユーザがプロトコル バージョン 1 で使う RSA 秘密鍵が
|
||||||
入っています。このファイルを他人に読ませてはいけません。
|
入っています。
|
||||||
この鍵を作成するとき、パスフレーズを指定することがあります。
|
|
||||||
パスフレーズは、このファイルに含まれる秘密鍵を暗号化するのに
|
|
||||||
使われます。このファイルは
|
|
||||||
.Nm
|
|
||||||
が使うものではありませんが、ログイン時に
|
|
||||||
.Xr ssh-add 1
|
|
||||||
を使うと、このファイルがデフォルトで認証エージェントに追加されます。
|
|
||||||
.It Pa $HOME/.ssh/id_dsa
|
.It Pa $HOME/.ssh/id_dsa
|
||||||
そのユーザがプロトコル バージョン 2 で使う DSA 秘密鍵が
|
そのユーザがプロトコル バージョン 2 で使う DSA 秘密鍵が
|
||||||
入っています。
|
入っています。
|
||||||
.It Pa $HOME/.ssh/id_rsa
|
.It Pa $HOME/.ssh/id_rsa
|
||||||
そのユーザがプロトコル バージョン 2 で使う RSA 秘密鍵が
|
そのユーザがプロトコル バージョン 2 で使う RSA 秘密鍵が
|
||||||
入っています。
|
入っています。
|
||||||
.It Pa /tmp/ssh-XXXXXXXX/agent.<pid>
|
.It Pa /tmp/ssh-XXXXXXXX/agent.<ppid>
|
||||||
認証エージェントに対する接続を保持する Unix ドメイン のソケットです。
|
認証エージェントに対する接続を保持する Unix ドメイン のソケットです。
|
||||||
このソケットは、所有者だけが読めるようになっているはずです。
|
このソケットは、所有者だけが読めるようになっているはずです。
|
||||||
このソケットは認証エージェントが終了するとき自動的に削除されます。
|
このソケットは認証エージェントが終了するとき自動的に削除されます。
|
||||||
|
@ -179,13 +193,13 @@ Theo de Raadt
|
||||||
SSH プロトコル バージョン 1.5 および 2.0 のサポートは
|
SSH プロトコル バージョン 1.5 および 2.0 のサポートは
|
||||||
Markus Friedl の貢献によるものです。
|
Markus Friedl の貢献によるものです。
|
||||||
.Sh 日本語訳
|
.Sh 日本語訳
|
||||||
新山 祐介 (euske@cl.cs.titech.ac.jp) 2001/5/24
|
新山 祐介 (yusuke at cs . nyu . edu) 2002/6/26 (for 3.4p1)
|
||||||
.Pp
|
.Pp
|
||||||
当マニュアルページは氏のご好意により
|
当マニュアルページは氏のご好意により
|
||||||
.Fx
|
.Fx
|
||||||
日本語マニュアルに収録させていただいています。
|
日本語マニュアルに収録させていただいています。
|
||||||
翻訳についてのご意見、ご指摘がありましたら新山氏
|
翻訳についてのご意見、ご指摘がありましたら新山氏
|
||||||
<euske@cl.cs.titech.ac.jp>、および
|
(yusuke at cs . nyu . edu)、および
|
||||||
.Fx
|
.Fx
|
||||||
jpman プロジェクト <man-jp@jp.FreeBSD.org> までお送りください。
|
jpman プロジェクト <man-jp@jp.FreeBSD.org> までお送りください。
|
||||||
.Sh 関連項目
|
.Sh 関連項目
|
||||||
|
|
|
@ -1,4 +1,4 @@
|
||||||
.\" $OpenBSD: ssh-keygen.1,v 1.40 2001/04/23 21:57:07 markus Exp $
|
.\" $OpenBSD: ssh-keygen.1,v 1.54 2002/06/19 00:27:55 deraadt Exp $
|
||||||
.\"
|
.\"
|
||||||
.\" -*- nroff -*-
|
.\" -*- nroff -*-
|
||||||
.\"
|
.\"
|
||||||
|
@ -37,6 +37,8 @@
|
||||||
.\" (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY OUT OF THE USE OF
|
.\" (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY OUT OF THE USE OF
|
||||||
.\" THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF SUCH DAMAGE.
|
.\" THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF SUCH DAMAGE.
|
||||||
.\"
|
.\"
|
||||||
|
.\" Japanese translation: $Id: ssh-keygen.1,v 1.6 2002-08-19 02:24:45 horikawa Exp $
|
||||||
|
.\" by Yusuke Shinyama <yusuke at cs . nyu . edu>
|
||||||
.\" %FreeBSD%
|
.\" %FreeBSD%
|
||||||
.\" $FreeBSD$
|
.\" $FreeBSD$
|
||||||
.\"
|
.\"
|
||||||
|
@ -50,7 +52,7 @@
|
||||||
.Nm ssh-keygen
|
.Nm ssh-keygen
|
||||||
.Op Fl q
|
.Op Fl q
|
||||||
.Op Fl b Ar ビット数
|
.Op Fl b Ar ビット数
|
||||||
.Op Fl t Ar 鍵の種類
|
.Fl t Ar 鍵の種類
|
||||||
.Op Fl N Ar 新しいパスフレーズ
|
.Op Fl N Ar 新しいパスフレーズ
|
||||||
.Op Fl C Ar コメント (訳注: SSH1 のみ)
|
.Op Fl C Ar コメント (訳注: SSH1 のみ)
|
||||||
.Op Fl f Ar 出力先 identity ファイル
|
.Op Fl f Ar 出力先 identity ファイル
|
||||||
|
@ -79,17 +81,22 @@
|
||||||
.Nm ssh-keygen
|
.Nm ssh-keygen
|
||||||
.Fl B
|
.Fl B
|
||||||
.Op Fl f Ar ダイジェストを表示する identity ファイル
|
.Op Fl f Ar ダイジェストを表示する identity ファイル
|
||||||
|
.Nm ssh-keygen
|
||||||
|
.Fl D Ar リーダ
|
||||||
|
.Nm ssh-keygen
|
||||||
|
.Fl U Ar リーダ
|
||||||
|
.Op Fl f Ar 入力する identity ファイル
|
||||||
.Sh 解説
|
.Sh 解説
|
||||||
.Nm
|
.Nm
|
||||||
は
|
は
|
||||||
.Xr ssh 1
|
.Xr ssh 1
|
||||||
で認証に使う鍵を生成、管理および変換します。デフォルトでは
|
で認証に使う鍵を生成、管理および変換します。
|
||||||
.Nm
|
.Nm
|
||||||
は SSH プロトコル バージョン 1 で使われる RSA1 鍵を生成するように
|
は SSH プロトコル バージョン 1 で使われる RSA 鍵と、
|
||||||
なっていますが、
|
SSH プロトコル バージョン 2 で使われる RSA 鍵および DSA 鍵を生成できます。
|
||||||
|
生成する鍵の種類は
|
||||||
.Fl t
|
.Fl t
|
||||||
オプションを指定すれば SSH プロトコル バージョン 2 で使われる
|
オプションによって指定できます。
|
||||||
鍵を生成することができます。
|
|
||||||
.Pp
|
.Pp
|
||||||
ふつう、RSA認証 または DSA認証で SSH を使いたいユーザは、
|
ふつう、RSA認証 または DSA認証で SSH を使いたいユーザは、
|
||||||
一度このプログラムを実行すれば
|
一度このプログラムを実行すれば
|
||||||
|
@ -113,9 +120,12 @@
|
||||||
任意の長さの文字列をパスフレーズとして使用することができます。
|
任意の長さの文字列をパスフレーズとして使用することができます。
|
||||||
パスフレーズをつけないときには、これは空でもかまいません
|
パスフレーズをつけないときには、これは空でもかまいません
|
||||||
(ホスト鍵のパスフレーズは必ず空でなければいけません)。
|
(ホスト鍵のパスフレーズは必ず空でなければいけません)。
|
||||||
|
パラフレーズはパスワードに似ていますが、パスワードとは違って
|
||||||
|
単語の列や句読点、数値、空白など、好きな文字を含めることができます。
|
||||||
よいパスフレーズとは、 10~30文字程度の長さで、簡単な文章や容易に
|
よいパスフレーズとは、 10~30文字程度の長さで、簡単な文章や容易に
|
||||||
推測できるものではないことです (英語の散文は単語ごとのエントロピーが
|
推測できるものではないことです (英語の散文では 1文字あたりのエントロピーは
|
||||||
わずか 1~2 ビットしかなく、パスフレーズとしては非常によくない例です)。
|
わずか 1~2 ビットしかなく、パスフレーズとしては非常に望ましくありません)。
|
||||||
|
また大文字と小文字が混じっているものがよいでしょう。
|
||||||
パスフレーズは
|
パスフレーズは
|
||||||
.Fl p
|
.Fl p
|
||||||
オプションによって、後から変更することもできます。
|
オプションによって、後から変更することもできます。
|
||||||
|
@ -147,6 +157,7 @@ RSA1
|
||||||
デフォルトは 1024 ビットになっています。
|
デフォルトは 1024 ビットになっています。
|
||||||
.It Fl c
|
.It Fl c
|
||||||
秘密鍵ファイルおよび公開鍵ファイルのコメントを変更します。
|
秘密鍵ファイルおよび公開鍵ファイルのコメントを変更します。
|
||||||
|
このオプションは プロトコル バージョン 1 における RSA 鍵に対してのみ有効です。
|
||||||
まず秘密鍵の入っているファイル名を訊かれ、
|
まず秘密鍵の入っているファイル名を訊かれ、
|
||||||
パスフレーズがあればそれを入力したあとに新しいコメントを入力します。
|
パスフレーズがあればそれを入力したあとに新しいコメントを入力します。
|
||||||
.It Fl e
|
.It Fl e
|
||||||
|
@ -156,7 +167,7 @@ RSA1
|
||||||
の鍵を標準出力に表示します。
|
の鍵を標準出力に表示します。
|
||||||
このオプションを使うと、OpenSSH の鍵を
|
このオプションを使うと、OpenSSH の鍵を
|
||||||
いくつかの商用 SSH 実装で使われている形式の鍵に変換できます。
|
いくつかの商用 SSH 実装で使われている形式の鍵に変換できます。
|
||||||
.It Fl f
|
.It Fl f Ar ファイル名
|
||||||
鍵を入れるファイルのファイル名を指定します。
|
鍵を入れるファイルのファイル名を指定します。
|
||||||
.It Fl i
|
.It Fl i
|
||||||
このオプションは SSH2-互換の形式である、暗号化されていない
|
このオプションは SSH2-互換の形式である、暗号化されていない
|
||||||
|
@ -171,7 +182,11 @@ OpenSSH
|
||||||
鍵を OpenSSH で使用できます。
|
鍵を OpenSSH で使用できます。
|
||||||
.It Fl l
|
.It Fl l
|
||||||
指定された秘密鍵ファイルあるいは公開鍵ファイルの
|
指定された秘密鍵ファイルあるいは公開鍵ファイルの
|
||||||
指紋 (fingerprint) を表示します。
|
指紋 (fingerprint) を表示します。プロトコル バージョン 1 における
|
||||||
|
RSA 鍵 (RSA1) もサポートされています。
|
||||||
|
プロトコル バージョン 2 の RSA および DSA 鍵の場合、
|
||||||
|
.Nm
|
||||||
|
はそれに該当する公開鍵ファイルを探し出してその指紋を表示します。
|
||||||
.It Fl p
|
.It Fl p
|
||||||
新しく秘密鍵をつくるのではなく、すでにある秘密鍵ファイルのパス
|
新しく秘密鍵をつくるのではなく、すでにある秘密鍵ファイルのパス
|
||||||
フレーズを変更します。まず秘密鍵の入っているファイルを訊かれ、
|
フレーズを変更します。まず秘密鍵の入っているファイルを訊かれ、
|
||||||
|
@ -193,18 +208,24 @@ OpenSSH
|
||||||
.Dq rsa
|
.Dq rsa
|
||||||
または
|
または
|
||||||
.Dq dsa
|
.Dq dsa
|
||||||
があります。デフォルトは
|
があります。
|
||||||
.Dq rsa1
|
|
||||||
です。
|
|
||||||
.It Fl B
|
.It Fl B
|
||||||
指定された秘密鍵あるいは公開鍵の bubblebabble ダイジェストを
|
指定された秘密鍵あるいは公開鍵の bubblebabble ダイジェストを
|
||||||
表示します。
|
表示します。
|
||||||
.It Fl C Ar コメント
|
.It Fl C Ar コメント
|
||||||
新しいコメントを指定します。
|
新しいコメントを指定します。
|
||||||
|
.It Fl D Ar リーダ
|
||||||
|
スマートカード
|
||||||
|
.Ar リーダ
|
||||||
|
に格納されている RSA 公開鍵をダウンロードします。
|
||||||
.It Fl N Ar 新しいパスフレーズ
|
.It Fl N Ar 新しいパスフレーズ
|
||||||
新しいパスフレーズを指定します。
|
新しいパスフレーズを指定します。
|
||||||
.It Fl P Ar パスフレーズ
|
.It Fl P Ar パスフレーズ
|
||||||
(古い) パスフレーズを指定します。
|
(古い) パスフレーズを指定します。
|
||||||
|
.It Fl U Ar reader
|
||||||
|
すでに存在している RSA 公開鍵をスマートカード
|
||||||
|
.Ar リーダ
|
||||||
|
にアップロードします。
|
||||||
.El
|
.El
|
||||||
.Sh 関連ファイル
|
.Sh 関連ファイル
|
||||||
.Bl -tag -width Ds
|
.Bl -tag -width Ds
|
||||||
|
@ -217,11 +238,11 @@ RSA ǧ
|
||||||
.Nm
|
.Nm
|
||||||
によって自動的にアクセスされるわけではありませんが、
|
によって自動的にアクセスされるわけではありませんが、
|
||||||
秘密鍵ファイルのデフォルトの名前としてこれが提案されます。
|
秘密鍵ファイルのデフォルトの名前としてこれが提案されます。
|
||||||
.Xr sshd 8
|
.Xr ssh 1
|
||||||
はログイン要求があった際にこのファイルを読み込みます。
|
はログイン要求があった際にこのファイルを読み込みます。
|
||||||
.It Pa $HOME/.ssh/identity.pub
|
.It Pa $HOME/.ssh/identity.pub
|
||||||
プロトコル バージョン 1 における RSA 認証用の公開鍵を格納します。
|
プロトコル バージョン 1 における RSA 認証用の公開鍵を格納します。
|
||||||
RSA 認証でログインしたいすべてのマシンの
|
そのユーザが RSA 認証でログインしたいすべてのマシンの
|
||||||
.Pa $HOME/.ssh/authorized_keys
|
.Pa $HOME/.ssh/authorized_keys
|
||||||
にこのファイルの内容を追加しておいてください。
|
にこのファイルの内容を追加しておいてください。
|
||||||
このファイルの内容を秘密にしておく必要はありません。
|
このファイルの内容を秘密にしておく必要はありません。
|
||||||
|
@ -234,12 +255,12 @@ DSA ǧ
|
||||||
.Nm
|
.Nm
|
||||||
によって自動的にアクセスされるわけではありませんが、
|
によって自動的にアクセスされるわけではありませんが、
|
||||||
秘密鍵ファイルのデフォルトの名前としてこれが提案されます。
|
秘密鍵ファイルのデフォルトの名前としてこれが提案されます。
|
||||||
.Xr sshd 8
|
.Xr ssh 1
|
||||||
はログイン要求があった際にこのファイルを読み込みます。
|
はログイン要求があった際にこのファイルを読み込みます。
|
||||||
.It Pa $HOME/.ssh/id_dsa.pub
|
.It Pa $HOME/.ssh/id_dsa.pub
|
||||||
プロトコル バージョン 2 における DSA 認証用の公開鍵を格納します。
|
プロトコル バージョン 2 における DSA 認証用の公開鍵を格納します。
|
||||||
RSA 認証でログインしたいすべてのマシンの
|
そのユーザが RSA 認証でログインしたいすべてのマシンの
|
||||||
.Pa $HOME/.ssh/authorized_keys2
|
.Pa $HOME/.ssh/authorized_keys
|
||||||
にこのファイルの内容を追加しておいてください。
|
にこのファイルの内容を追加しておいてください。
|
||||||
このファイルの内容を秘密にしておく必要はありません。
|
このファイルの内容を秘密にしておく必要はありません。
|
||||||
.It Pa $HOME/.ssh/id_rsa
|
.It Pa $HOME/.ssh/id_rsa
|
||||||
|
@ -251,10 +272,12 @@ RSA ǧ
|
||||||
.Nm
|
.Nm
|
||||||
によって自動的にアクセスされるわけではありませんが、
|
によって自動的にアクセスされるわけではありませんが、
|
||||||
秘密鍵ファイルのデフォルトの名前としてこれが提案されます。
|
秘密鍵ファイルのデフォルトの名前としてこれが提案されます。
|
||||||
|
.Xr ssh 1
|
||||||
|
はログイン要求があった際にこのファイルを読み込みます。
|
||||||
.It Pa $HOME/.ssh/id_rsa.pub
|
.It Pa $HOME/.ssh/id_rsa.pub
|
||||||
プロトコル バージョン 2 における RSA 認証用の公開鍵を格納します。
|
プロトコル バージョン 2 における RSA 認証用の公開鍵を格納します。
|
||||||
RSA 認証でログインしたいすべてのマシンの
|
そのユーザが RSA 認証でログインしたいすべてのマシンの
|
||||||
.Pa $HOME/.ssh/authorized_keys2
|
.Pa $HOME/.ssh/authorized_keys
|
||||||
にこのファイルの内容を追加しておいてください。
|
にこのファイルの内容を追加しておいてください。
|
||||||
このファイルの内容を秘密にしておく必要はありません。
|
このファイルの内容を秘密にしておく必要はありません。
|
||||||
.El
|
.El
|
||||||
|
@ -267,13 +290,13 @@ Theo de Raadt
|
||||||
SSH プロトコル バージョン 1.5 および 2.0 のサポートは
|
SSH プロトコル バージョン 1.5 および 2.0 のサポートは
|
||||||
Markus Friedl の貢献によるものです。
|
Markus Friedl の貢献によるものです。
|
||||||
.Sh 日本語訳
|
.Sh 日本語訳
|
||||||
新山 祐介 (euske@cl.cs.titech.ac.jp) 2001/8/6
|
新山 祐介 (yusuke at cs . nyu . edu) 2002/6/21 (for 3.3p1)
|
||||||
.Pp
|
.Pp
|
||||||
当マニュアルページは氏のご好意により
|
当マニュアルページは氏のご好意により
|
||||||
.Fx
|
.Fx
|
||||||
日本語マニュアルに収録させていただいています。
|
日本語マニュアルに収録させていただいています。
|
||||||
翻訳についてのご意見、ご指摘がありましたら新山氏
|
翻訳についてのご意見、ご指摘がありましたら新山氏
|
||||||
<euske@cl.cs.titech.ac.jp>、および
|
(yusuke at cs . nyu . edu)、および
|
||||||
.Fx
|
.Fx
|
||||||
jpman プロジェクト <man-jp@jp.FreeBSD.org> までお送りください。
|
jpman プロジェクト <man-jp@jp.FreeBSD.org> までお送りください。
|
||||||
.Sh 関連項目
|
.Sh 関連項目
|
||||||
|
|
|
@ -1,12 +1,13 @@
|
||||||
.\" $OpenBSD: ssh-keyscan.1,v 1.5 2001/04/18 16:21:05 ian Exp $
|
.\" $OpenBSD: ssh-keyscan.1,v 1.14 2002/02/13 08:33:47 mpech Exp $
|
||||||
.\"
|
.\"
|
||||||
.\" Copyright 1995, 1996 by David Mazieres <dm@lcs.mit.edu>.
|
.\" Copyright 1995, 1996 by David Mazieres <dm@lcs.mit.edu>.
|
||||||
.\"
|
.\"
|
||||||
.\" Modification and redistribution in source and binary forms is
|
.\" Modification and redistribution in source and binary forms is
|
||||||
.\" permitted provided that due credit is given to the author and the
|
.\" permitted provided that due credit is given to the author and the
|
||||||
.\" OpenBSD project (for instance by leaving this copyright notice
|
.\" OpenBSD project by leaving this copyright notice intact.
|
||||||
.\" intact).
|
|
||||||
.\"
|
.\"
|
||||||
|
.\" Japanese translation: $Id: ssh-keyscan.1,v 1.2 2002-08-19 02:24:45 horikawa Exp $
|
||||||
|
.\" by Yusuke Shinyama <yusuke at cs . nyu . edu>
|
||||||
.\" %FreeBSD%
|
.\" %FreeBSD%
|
||||||
.\" $FreeBSD$
|
.\" $FreeBSD$
|
||||||
.\"
|
.\"
|
||||||
|
@ -18,9 +19,13 @@
|
||||||
.Nd ssh 公開鍵を収集する
|
.Nd ssh 公開鍵を収集する
|
||||||
.Sh 書式
|
.Sh 書式
|
||||||
.Nm ssh-keyscan
|
.Nm ssh-keyscan
|
||||||
.Op Fl t Ar タイムアウト秒数
|
.Op Fl v46
|
||||||
.Op Ar -- | ホスト名 | アドレスリスト ホスト名リスト
|
.Op Fl p Ar ポート番号
|
||||||
.Op Fl f Ar ファイル ...
|
.Op Fl T Ar タイムアウト秒数
|
||||||
|
.Op Fl t Ar 鍵の種類
|
||||||
|
.Op Fl f Ar ファイル名
|
||||||
|
.Op Ar ホスト名 | アドレスリスト ホスト名リスト
|
||||||
|
.Op Ar ...
|
||||||
.Sh 解説
|
.Sh 解説
|
||||||
.Nm
|
.Nm
|
||||||
は複数のホストから ssh 用のホスト公開鍵を収集するための
|
は複数のホストから ssh 用のホスト公開鍵を収集するための
|
||||||
|
@ -37,11 +42,57 @@
|
||||||
1000台ほどのホストから
|
1000台ほどのホストから
|
||||||
なるドメインの鍵も数十秒で集めてしまいます、たとえいくつかのホストで
|
なるドメインの鍵も数十秒で集めてしまいます、たとえいくつかのホストで
|
||||||
ssh が走っていなかったり、ホストがダウンしていたりしても、です。
|
ssh が走っていなかったり、ホストがダウンしていたりしても、です。
|
||||||
スキャンするホストにログインできる必要はありません。また、このスキャンには
|
スキャンのために当該マシンにログインする必要はありません。また、
|
||||||
いかなる暗号化も必要ありません。
|
スキャンするときに暗号を用いる必要もありません。
|
||||||
|
.Pp
|
||||||
|
オプションは以下のとおりです:
|
||||||
|
.Bl -tag -width Ds
|
||||||
|
.It Fl p Ar ポート番号
|
||||||
|
接続するリモートホスト上のポートを指定します。
|
||||||
|
.It Fl T
|
||||||
|
接続要求がタイムアウトするまでの秒数を指定します。
|
||||||
|
あるホストに接続を試みてから、あるいは最後にそのホストから何か
|
||||||
|
受信してから
|
||||||
|
.Pa timeout
|
||||||
|
秒が経過するとその接続は閉じられ、問題のホストは使用不能として
|
||||||
|
認識されます。デフォルトでは 5秒です。
|
||||||
|
.It Fl t Ar 鍵の種類
|
||||||
|
ホストから取得する鍵の種類を指定します。
|
||||||
|
とりうる値は、プロトコル バージョン 1 の
|
||||||
|
.Dq rsa1
|
||||||
|
と、プロトコル バージョン 2 の
|
||||||
|
.Dq rsa
|
||||||
|
あるいは
|
||||||
|
.Dq dsa
|
||||||
|
です。
|
||||||
|
複数の値を指定するときは、カンマで区切ってください。
|
||||||
|
デフォルトではこれは
|
||||||
|
.Dq rsa1
|
||||||
|
になっています。
|
||||||
|
.It Fl f Ar ファイル名
|
||||||
|
このファイルから、ホスト名あるいは
|
||||||
|
.Pa アドレスリスト ホスト名リスト
|
||||||
|
の組を読み込みます。書式は 1行1項目です。引数として
|
||||||
|
.Pa -
|
||||||
|
が指定された場合、
|
||||||
|
.Nm
|
||||||
|
は標準入力からホスト名あるいは
|
||||||
|
.Pa アドレスリスト ホスト名リスト
|
||||||
|
の組を読み込みます。
|
||||||
|
.It Fl v
|
||||||
|
冗長表示モード。
|
||||||
|
.Nm
|
||||||
|
が進行中のデバッグメッセージを表示するようにします。
|
||||||
|
.It Fl 4
|
||||||
|
.Nm
|
||||||
|
が IPv4 アドレスのみを使うよう強制します。
|
||||||
|
.It Fl 6
|
||||||
|
.Nm
|
||||||
|
が IPv6 アドレスのみを使うよう強制します。
|
||||||
|
.El
|
||||||
.Sh セキュリティ
|
.Sh セキュリティ
|
||||||
.Nm
|
.Nm
|
||||||
をつかって、キーを検証せずに ssh_known_hosts ファイルを
|
をつかって、鍵を検証せずに ssh_known_hosts ファイルを
|
||||||
.I man in the middle
|
.I man in the middle
|
||||||
(なりすまし) 攻撃に対して無防備になります。
|
(なりすまし) 攻撃に対して無防備になります。
|
||||||
いっぽう、お使いのセキュリティモデルがそのような危険を
|
いっぽう、お使いのセキュリティモデルがそのような危険を
|
||||||
|
@ -49,32 +100,14 @@ ssh
|
||||||
.Nm
|
.Nm
|
||||||
はそれ以後の、改竄された鍵ファイルや man in the middle 攻撃を
|
はそれ以後の、改竄された鍵ファイルや man in the middle 攻撃を
|
||||||
検知するのに使えます。
|
検知するのに使えます。
|
||||||
.Sh オプション
|
|
||||||
.Bl -tag -width Ds
|
|
||||||
.It Fl t
|
|
||||||
接続要求がタイムアウトするまでの秒数を設定します。
|
|
||||||
あるホストに接続を試みてから、あるいは最後にそのホストから何か
|
|
||||||
受信してから
|
|
||||||
.Pa timeout
|
|
||||||
秒が経過するとその接続は閉じられ、問題のホストは使用不能として
|
|
||||||
認識されます。デフォルトでは 5秒です。
|
|
||||||
.It Fl f
|
|
||||||
このファイルから、1行ごとに書かれたホスト名あるいは
|
|
||||||
.Pa アドレスリスト ホスト名リスト
|
|
||||||
の組を読み込みます。引数として
|
|
||||||
.Pa -
|
|
||||||
が指定された場合、
|
|
||||||
.Nm
|
|
||||||
は標準入力からホスト名あるいは
|
|
||||||
.Pa アドレスリスト ホスト名リスト
|
|
||||||
の組を読み込みます。
|
|
||||||
.El
|
|
||||||
.Sh 使用例
|
.Sh 使用例
|
||||||
.Pp
|
.Pp
|
||||||
.Pa hostname
|
.Pa hostname
|
||||||
で指定されるマシンのホスト鍵を表示する:
|
で指定されるマシンの
|
||||||
|
.Pa rsa1
|
||||||
|
ホスト鍵を表示する:
|
||||||
.Bd -literal
|
.Bd -literal
|
||||||
ssh-keyscan hostname
|
$ ssh-keyscan hostname
|
||||||
.Ed
|
.Ed
|
||||||
.Pp
|
.Pp
|
||||||
ファイル
|
ファイル
|
||||||
|
@ -83,23 +116,38 @@ ssh-keyscan hostname
|
||||||
新しいホスト、あるいは
|
新しいホスト、あるいは
|
||||||
ソートされた
|
ソートされた
|
||||||
.Pa ssh_known_hosts
|
.Pa ssh_known_hosts
|
||||||
ファイルにあるものと鍵が違っているホストを見つける。
|
ファイルにあるものと鍵が違っているホストを見つける:
|
||||||
.Bd -literal
|
.Bd -literal
|
||||||