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@ -3,7 +3,7 @@
The FreeBSD Documentation Project The FreeBSD Documentation Project
The FreeBSD Japanese Documentation Project The FreeBSD Japanese Documentation Project
Original revision: r44673 Original revision: r44674
$FreeBSD$ $FreeBSD$
--> -->
<chapter xmlns="http://docbook.org/ns/docbook" <chapter xmlns="http://docbook.org/ns/docbook"
@ -433,7 +433,8 @@ MergeChanges /etc/ /var/named/etc/ /boot/device.hints</programlisting>
&prompt.root; <userinput>cd /cdrom/<replaceable>X.Y-RELEASE</replaceable>/kernels</userinput> &prompt.root; <userinput>cd /cdrom/<replaceable>X.Y-RELEASE</replaceable>/kernels</userinput>
&prompt.root; <userinput>./install.sh GENERIC</userinput></screen> &prompt.root; <userinput>./install.sh GENERIC</userinput></screen>
<para>ここで <filename class="directory"><replaceable>X.Y-RELEASE</replaceable></filename> <para>ここで <filename
class="directory"><replaceable>X.Y-RELEASE</replaceable></filename>
を実際のリリース番号に置き換えてください。 を実際のリリース番号に置き換えてください。
<filename>GENERIC</filename> は、デフォルトで <filename>/boot/GENERIC</filename> <filename>GENERIC</filename> は、デフォルトで <filename>/boot/GENERIC</filename>
にインストールされます。</para> にインストールされます。</para>
@ -725,8 +726,8 @@ before running "/usr/sbin/freebsd-update install"</screen>
</indexterm> </indexterm>
<para>ドキュメントは、&os; オペレーティングシステムの必須要素です。 <para>ドキュメントは、&os; オペレーティングシステムの必須要素です。
&os; ドキュメントの最新バージョンは、&os; ウェブサイト &os; ドキュメントの最新バージョンは、&os; ウェブサイト (<link
(<link xlink:href="&url.base;/doc/">http://www.freebsd.org/doc/</link>) xlink:href="&url.base;/doc/">http://www.freebsd.org/doc/</link>)
から入手できますが、 から入手できますが、
&os; ウェブサイト、ハンドブック、<acronym>FAQ</acronym> &os; ウェブサイト、ハンドブック、<acronym>FAQ</acronym>
および文書の最新版をローカルに用意しておくと便利です。</para> および文書の最新版をローカルに用意しておくと便利です。</para>
@ -736,8 +737,9 @@ before running "/usr/sbin/freebsd-update install"</screen>
<para>ドキュメントを編集したり、 <para>ドキュメントを編集したり、
ドキュメントの誤りを報告する方法については、 ドキュメントの誤りを報告する方法については、
新しい貢献者のための &os; ドキュメンテーションプロジェクト入門 新しい貢献者のための &os; ドキュメンテーションプロジェクト入門 (<link
(<link xlink:href="&url.books.fdp-primer.en;">http://www.freebsd.org/doc/en_US.ISO8859-1/books/fdp-primer/</link>) をご覧ください。</para> xlink:href="&url.books.fdp-primer.en;">http://www.freebsd.org/doc/en_US.ISO8859-1/books/fdp-primer/</link>)
をご覧ください。</para>
<sect2 xml:id="updating-installed-documentation"> <sect2 xml:id="updating-installed-documentation">
<title>ソースから &os; ドキュメントをインストールする</title> <title>ソースから &os; ドキュメントをインストールする</title>
@ -894,113 +896,115 @@ before running "/usr/sbin/freebsd-update install"</screen>
xlink:href="http://www.freshports.org/docs/">http://www.freshports.org/docs/</link>) xlink:href="http://www.freshports.org/docs/">http://www.freshports.org/docs/</link>)
にまとめられています。</para> にまとめられています。</para>
<para>ドキュメンテーション ports の構成は以下の通りです。</para> <para>ドキュメンテーション ports の構成は以下の通りです。</para>
<itemizedlist> <itemizedlist>
<listitem> <listitem>
<para><package>misc/freebsd-doc-en</package> package または portは、 <para><package>misc/freebsd-doc-en</package> package または portは、
すべての英語文書をインストールします。</para> すべての英語文書をインストールします。</para>
</listitem> </listitem>
<listitem> <listitem>
<para><package>misc/freebsd-doc-all</package> メタ package <para><package>misc/freebsd-doc-all</package> メタ package
もしくは port は、 もしくは port は、
すべての利用可能な言語のすべてのドキュメントを構築します。</para> すべての利用可能な言語のすべてのドキュメントを構築します。</para>
</listitem> </listitem>
<listitem> <listitem>
<para>各言語のために package または port <para>各言語のために package または port
が用意されています。たとえば、 が用意されています。たとえば、
<package>misc/freebsd-doc-hu</package> <package>misc/freebsd-doc-hu</package>
はハンガリー語のドキュメンテーション port です。</para> はハンガリー語のドキュメンテーション port です。</para>
</listitem> </listitem>
</itemizedlist> </itemizedlist>
<para>バイナリ package を使うと、 <para>バイナリ package を使うと、
インストールする言語に用意されているすべての形式の インストールする言語に用意されているすべての形式の
&os; ドキュメントがインストールされます。 &os; ドキュメントがインストールされます。
たとえば、以下のコマンドを実行すると、 たとえば、以下のコマンドを実行すると、
ハンガリー語のドキュメントの最新 package ハンガリー語のドキュメントの最新 package
がインストールされます。</para> がインストールされます。</para>
<screen>&prompt.root; <userinput>pkg install hu-freebsd-doc</userinput></screen> <screen>&prompt.root; <userinput>pkg install hu-freebsd-doc</userinput></screen>
<note> <note>
<para>ドキュメントの package は、対応する port 名とは異なり、 <para>ドキュメントの package は、対応する port 名とは異なり、
<literal><replaceable>lang</replaceable>-freebsd-doc</literal> <literal><replaceable>lang</replaceable>-freebsd-doc</literal>
の形式で名前がつけられています。 の形式で名前がつけられています。
ここで、<replaceable>lang</replaceable> は言語コードの短縮形です。 ここで、<replaceable>lang</replaceable> は言語コードの短縮形です。
ハンガリー語の場合は <literal>hu</literal>、簡体字の場合には ハンガリー語の場合は <literal>hu</literal>、簡体字の場合には
<literal>zh_cn</literal> です。</para> <literal>zh_cn</literal> です。</para>
</note> </note>
<para>ドキュメントのフォーマットを指定する場合には、package ではなく <para>ドキュメントのフォーマットを指定する場合には、package ではなく
port から構築をしてください。 port から構築をしてください。たとえば、
たとえば、英語のドキュメントを構築してインストールするには以下のようにして下さい。</para> 英語のドキュメントを構築してインストールするには以下のようにして下さい。</para>
<screen>&prompt.root; <userinput>cd /usr/ports/misc/freebsd-doc-en</userinput> <screen>&prompt.root; <userinput>cd /usr/ports/misc/freebsd-doc-en</userinput>
&prompt.root; <userinput>make install clean</userinput></screen> &prompt.root; <userinput>make install clean</userinput></screen>
<para>この port には、 <para>この port には、
構築およびインストールするフォーマットを設定するメニューがあります。 構築およびインストールするフォーマットを設定するメニューがあります。
デフォルトでは、<uri デフォルトでは、<uri
xlink:href="http://www.FreeBSD.org">http://www.FreeBSD.org</uri> xlink:href="http://www.FreeBSD.org">http://www.FreeBSD.org</uri>
と同じ形式である分割版の <acronym>HTML</acronym> 形式、 と同じ形式である分割版の <acronym>HTML</acronym> 形式、
<acronym>PDF</acronym> が選択されています。</para> <acronym>PDF</acronym> が選択されています。</para>
<para>以下のように、ドキュメンテーション ports を構築する際の <para>以下のように、ドキュメンテーション ports を構築する際の
<command>make</command> オプションが用意されています。</para> <command>make</command> オプションが用意されています。</para>
<variablelist> <variablelist>
<varlistentry> <varlistentry>
<term><varname>WITH_HTML</varname></term> <term><varname>WITH_HTML</varname></term>
<listitem> <listitem>
<para>HTML 形式を構築します。 <para>HTML 形式を構築します。
各ドキュメントに対し、単一版の HTML ファイルが構築されます。 各ドキュメントに対し、単一版の HTML ファイルが構築されます。
整形されたドキュメントは、 整形されたドキュメントは、
<filename>article.html</filename> <filename>article.html</filename>
<filename>book.html</filename> <filename>book.html</filename>
といった名前でインストールされます。</para> といった名前でインストールされます。</para>
</listitem> </listitem>
</varlistentry> </varlistentry>
<varlistentry> <varlistentry>
<term><varname>WITH_PDF</varname></term> <term><varname>WITH_PDF</varname></term>
<listitem> <listitem>
<para>整形されたドキュメントは、 <para>整形されたドキュメントは、
<filename>article.pdf</filename> <filename>article.pdf</filename>
<filename>book.pdf</filename> <filename>book.pdf</filename>
といった名前でインストールされます。</para> といった名前でインストールされます。</para>
</listitem> </listitem>
</varlistentry> </varlistentry>
<varlistentry> <varlistentry>
<term><varname>DOCBASE</varname></term> <term><varname>DOCBASE</varname></term>
<listitem> <listitem>
<para>ドキュメントのインストール先を設定します。 <para>ドキュメントのインストール先を設定します。
デフォルトのインストール先は デフォルトのインストール先は
<filename>/usr/local/share/doc/freebsd</filename> <filename>/usr/local/share/doc/freebsd</filename>
です。</para> です。</para>
</listitem> </listitem>
</varlistentry> </varlistentry>
</variablelist> </variablelist>
<para>以下は、上記の変数を用いてハンガリー語のドキュメントを <para>以下は、上記の変数を用いてハンガリー語のドキュメントを
<acronym>PDF</acronym> 形式でインストールする方法です。</para> <acronym>PDF</acronym> 形式でインストールする方法です。</para>
<screen>&prompt.root; cd /usr/ports/misc/freebsd-doc-hu <screen>&prompt.root; cd /usr/ports/misc/freebsd-doc-hu
&prompt.root; make -DWITH_PDF DOCBASE=share/doc/freebsd/hu install clean</screen> &prompt.root; make -DWITH_PDF DOCBASE=share/doc/freebsd/hu install clean</screen>
<para><xref linkend="ports"/> に書かれている手順を使って、 <para><xref linkend="ports"/> に書かれている手順を使って、
ドキュメンテーション package または port ドキュメンテーション package または port
をアップデートできます。 をアップデートできます。
たとえば、以下のコマンドを実行すると、<package>ports-mgmt/portupgrade</package> たとえば、以下のコマンドを実行すると、
から、package だけを使ってインストールされているハンガリー語のドキュメントをアップデートします。</para> <package>ports-mgmt/portupgrade</package>
から、package
だけを使ってインストールされているハンガリー語のドキュメントをアップデートします。</para>
<screen>&prompt.root; <userinput>portmaster -PP hu-freebsd-doc</userinput></screen> <screen>&prompt.root; <userinput>portmaster -PP hu-freebsd-doc</userinput></screen>
</sect2> </sect2>
</sect1> </sect1>
@ -1665,173 +1669,173 @@ Script started, output file is /var/tmp/mw.out
&prompt.root; <userinput>exit</userinput> &prompt.root; <userinput>exit</userinput>
Script done, &hellip;</screen> Script done, &hellip;</screen>
<para><filename>/tmp</filename> <para><filename>/tmp</filename>
に出力を保存しては<emphasis>いけません</emphasis> に出力を保存しては<emphasis>いけません</emphasis>
このディレクトリは、次の再起動で削除されてしまう可能性があります。 このディレクトリは、次の再起動で削除されてしまう可能性があります。
出力の保存には、<filename>/var/tmp</filename> 出力の保存には、<filename>/var/tmp</filename>
<systemitem class="username">root</systemitem> <systemitem class="username">root</systemitem>
のホームディレクトリが適しています。</para> のホームディレクトリが適しています。</para>
<para><filename>/usr/src</filename> にて、 <para><filename>/usr/src</filename> にて、
次のように実行してください。</para> 次のように実行してください。</para>
<screen>&prompt.root; <userinput>cd /usr/src</userinput></screen> <screen>&prompt.root; <userinput>cd /usr/src</userinput></screen>
<indexterm> <indexterm>
<primary><command>make</command></primary> <primary><command>make</command></primary>
</indexterm> </indexterm>
<para>world を再構築するには、&man.make.1; を使用してください。 <para>world を再構築するには、&man.make.1; を使用してください。
このコマンドは、<filename>Makefile</filename> から、 このコマンドは、<filename>Makefile</filename> から、
&os; を構成するプログラムの再構築方法や、 &os; を構成するプログラムの再構築方法や、
どういう順番でそれらを構築すべきかといったような指示を読み込みます。</para> どういう順番でそれらを構築すべきかといったような指示を読み込みます。</para>
<para>コマンドラインの一般的な書式は、次のとおりです。</para> <para>コマンドラインの一般的な書式は、次のとおりです。</para>
<screen>&prompt.root; <userinput>make -<replaceable>x</replaceable> -D<replaceable>VARIABLE</replaceable> <replaceable>target</replaceable></userinput></screen> <screen>&prompt.root; <userinput>make -<replaceable>x</replaceable> -D<replaceable>VARIABLE</replaceable> <replaceable>target</replaceable></userinput></screen>
<para>この例では、<option>-<replaceable>x</replaceable></option> <para>この例では、<option>-<replaceable>x</replaceable></option>
&man.make.1; に渡されるオプションになります。 &man.make.1; に渡されるオプションになります。
どのようなオプションが利用できるかについては、&man.make.1; どのようなオプションが利用できるかについては、&man.make.1;
を参照してください。</para> を参照してください。</para>
<para> <para><option>-D<replaceable>VARIABLE</replaceable></option>
<option>-D<replaceable>VARIABLE</replaceable></option> は、 は、<filename>Makefile</filename> に渡される変数であり、
<filename>Makefile</filename> に渡される変数であり、 この変数は <filename>Makefile</filename> の動作をコントロールします。
この変数は <filename>Makefile</filename> の動作をコントロールします。 また、<filename>/etc/make.conf</filename> で設定される変数も
また、<filename>/etc/make.conf</filename> で設定される変数も 同様です。これは変数を設定するもう一つの方法として用意されています。
同様です。これは変数を設定するもう一つの方法として用意されています。 たとえば以下の通りです。</para>
たとえば以下の通りです。</para>
<screen>&prompt.root; <userinput>make -DNO_PROFILE <replaceable>target</replaceable></userinput></screen> <screen>&prompt.root; <userinput>make -DNO_PROFILE <replaceable>target</replaceable></userinput></screen>
<para> <para>は、プロファイル版のライブラリを構築しないことを指定する
は、プロファイル版のライブラリを構築しないことを指定する もう一つの記法で、<filename>/etc/make.conf</filename> 中の</para>
もう一つの記法で、<filename>/etc/make.conf</filename> 中の</para>
<programlisting>NO_PROFILE= true # Avoid compiling profiled libraries</programlisting> <programlisting>NO_PROFILE= true # Avoid compiling profiled libraries</programlisting>
<para>の行に対応します。</para> <para>の行に対応します。</para>
<para><replaceable>target</replaceable> は、&man.make.1; <para><replaceable>target</replaceable> は、&man.make.1;
どのように動作するのかを指示するためのものです。 どのように動作するのかを指示するためのものです。
<filename>Makefile</filename> には、数多くの異なる <filename>Makefile</filename> には、数多くの異なる
<quote>ターゲット (target)</quote> が定義されていて、 <quote>ターゲット (target)</quote> が定義されていて、
指定されたターゲットによって動作が決まります。 指定されたターゲットによって動作が決まります。</para>
</para>
<para><filename>Makefile</filename> に書かれているターゲットには、 <para><filename>Makefile</filename> に書かれているターゲットには、
システムの再構築に必要な段階を、 システムの再構築に必要な段階を、
多くのさらに細かい段階に分割するため、 多くのさらに細かい段階に分割するため、
構築の過程で利用されるものがあります。</para> 構築の過程で利用されるものがあります。</para>
<para>大抵の場合、&man.make.1; にパラメータを指定する必要はないでしょうから、 <para>大抵の場合、&man.make.1;
コマンドラインは次のようなものになります。</para> にパラメータを指定する必要はないでしょうから、
コマンドラインは次のようなものになります。</para>
<screen>&prompt.root; <userinput>make <replaceable>target</replaceable></userinput></screen> <screen>&prompt.root; <userinput>make <replaceable>target</replaceable></userinput></screen>
<para>ここで、<replaceable>target</replaceable> <para>ここで、<replaceable>target</replaceable>
は、多くのビルドオプションのどれかになります。 は、多くのビルドオプションのどれかになります。
最初のターゲットはいつも <buildtarget>buildworld</buildtarget> 最初のターゲットはいつも <buildtarget>buildworld</buildtarget>
になるでしょう。</para> になるでしょう。</para>
<para>その名前が示すように、<buildtarget>buildworld</buildtarget> <para>その名前が示すように、<buildtarget>buildworld</buildtarget>
<filename>/usr/obj</filename> <filename>/usr/obj</filename>
以下に新しい完全なディレクトリツリーを構築し、 以下に新しい完全なディレクトリツリーを構築し、
<buildtarget>installworld</buildtarget> は、そのツリーを <buildtarget>installworld</buildtarget> は、そのツリーを
現在のマシンにインストールします。</para> 現在のマシンにインストールします。</para>
<para>選択肢が分けられていることは、二つの理由から有用です。 <para>選択肢が分けられていることは、二つの理由から有用です。
まず第一に、構築作業は まず第一に、構築作業は
<quote>何にも依存せず独立して行なわれ</quote> <quote>何にも依存せず独立して行なわれ</quote>
稼働中のシステムにまったく影響を与えません。 稼働中のシステムにまったく影響を与えません。
<!-- hrs:2000/02/14: needs good phrase that means "self hosted" --> <!-- hrs:2000/02/14: needs good phrase that means "self hosted" -->
そのため、マルチユーザモードで稼働中のシステムでも、何一つ そのため、マルチユーザモードで稼働中のシステムでも、何一つ
悪影響を与えずに <buildtarget>buildworld</buildtarget> 悪影響を与えずに <buildtarget>buildworld</buildtarget>
実行することができます。 実行することができます。
ただし、<buildtarget>installworld</buildtarget> ただし、<buildtarget>installworld</buildtarget>
シングルユーザモードで行なうことをおすすめします。</para> シングルユーザモードで行なうことをおすすめします。</para>
<para>第二に、NFS マウントを利用することで、 <para>第二に、NFS マウントを利用することで、
ネットワーク上の複数のマシンをアップグレードすることが可能な点があげられます。 ネットワーク上の複数のマシンをアップグレードすることが可能な点があげられます。
たとえば三台のマシン、 たとえば三台のマシン、
<systemitem>A</systemitem>, <systemitem>A</systemitem>,
<systemitem>B</systemitem>, <systemitem>C</systemitem> <systemitem>B</systemitem>, <systemitem>C</systemitem>
をアップグレードしたい場合には、まずマシン <systemitem>A</systemitem> をアップグレードしたい場合には、まずマシン <systemitem>A</systemitem>
<command>make buildworld</command> <command>make buildworld</command>
<command>make installworld</command> を実行します。 <command>make installworld</command> を実行します。
それから、マシン <systemitem>B</systemitem> それから、マシン <systemitem>B</systemitem>
とマシン <systemitem>C</systemitem> とマシン <systemitem>C</systemitem>
でマシン <systemitem>A</systemitem> でマシン <systemitem>A</systemitem>
<filename>/usr/src</filename><filename>/usr/obj</filename> <filename>/usr/src</filename><filename>/usr/obj</filename>
NFS マウントし、<command>make installworld</command> NFS マウントし、<command>make installworld</command>
とすることで構築済みのシステムを各マシンにインストールできます。</para> とすることで構築済みのシステムを各マシンにインストールできます。</para>
<para><buildtarget>world</buildtarget> ターゲットも利用可能ですが、 <para><buildtarget>world</buildtarget> ターゲットも利用可能ですが、
このターゲットの利用は推奨されていません。</para> このターゲットの利用は推奨されていません。</para>
<para>そのかわり、次のコマンド</para> <para>そのかわり、次のコマンド</para>
<screen>&prompt.root; <userinput>make buildworld</userinput></screen> <screen>&prompt.root; <userinput>make buildworld</userinput></screen>
<para>を実行してください。ここで <command>make</command> <para>を実行してください。ここで <command>make</command>
<option>-j</option> をつけると、 <option>-j</option> をつけると、
同時に複数のプロセスを生成できます。 同時に複数のプロセスを生成できます。
この機能はマルチ CPU マシンで特に効果を発揮します。 この機能はマルチ CPU マシンで特に効果を発揮します。
構築過程の大部分では CPU 性能の限界より 構築過程の大部分では CPU 性能の限界より
I/O 性能の限界の方が問題となるため、シングル CPU I/O 性能の限界の方が問題となるため、シングル CPU
マシンにも効果があります。</para> マシンにも効果があります。</para>
<para>普通のシングル CPU マシンで以下のコマンド</para> <para>普通のシングル CPU マシンで以下のコマンド</para>
<screen>&prompt.root; <userinput>make -j4 buildworld</userinput></screen> <screen>&prompt.root; <userinput>make -j4 buildworld</userinput></screen>
<para>を実行すると、&man.make.1; は最大 4 個までのプロセスを同時に実行します。 <para>を実行すると、&man.make.1;
メーリングリストに投稿された経験的な報告によると、 は最大 4 個までのプロセスを同時に実行します。
4 個という指定が最も良いパフォーマンスを示すようです。</para> メーリングリストに投稿された経験的な報告によると、
4 個という指定が最も良いパフォーマンスを示すようです。</para>
<para>もし、複数の CPU を備えたマシンで SMP 設定が行なわれたカーネルを <para>もし、複数の CPU を備えたマシンで SMP
利用しているなら、6 から 10 の間の値を設定し、速度がどれくらい 設定が行なわれたカーネルを利用しているなら、
向上するか確認してみてください。</para> 6 から 10 の間の値を設定し、
速度がどれくらい向上するか確認してみてください。</para>
<indexterm> <indexterm>
<primary><quote>world</quote> の再構築</primary> <primary><quote>world</quote> の再構築</primary>
<secondary>時間</secondary> <secondary>時間</secondary>
</indexterm> </indexterm>
<para>構築時間を決める要素はさまざまありますが、 <para>構築時間を決める要素はさまざまありますが、
十分新しいマシンであれば、 十分新しいマシンであれば、
トリックや近道を使わずに普通に構築した場合、&os.stable; トリックや近道を使わずに普通に構築した場合、&os.stable;
の構築には 1, 2 時間しかかからないでしょう。 の構築には 1, 2 時間しかかからないでしょう。
&os.current; の構築は、もう少し時間がかかります。</para> &os.current; の構築は、もう少し時間がかかります。</para>
</sect2> </sect2>
<sect2 xml:id="new-kernel"> <sect2 xml:id="new-kernel">
<title>新しいカーネルの構築とインストール</title> <title>新しいカーネルの構築とインストール</title>
<indexterm> <indexterm>
<primary>カーネル (kernel)</primary> <primary>カーネル (kernel)</primary>
<secondary>構築、コンパイル</secondary> <secondary>構築、コンパイル</secondary>
</indexterm> </indexterm>
<para>新しいシステムの全機能を完全に利用できるようにするには、 <para>新しいシステムの全機能を完全に利用できるようにするには、
カーネルを再構築してください。 カーネルを再構築してください。
再構築は、ある種のメモリ構造体が変更された時には特に必須であり、 再構築は、ある種のメモリ構造体が変更された時には特に必須であり、
&man.ps.1;&man.top.1; のようなプログラムは、 &man.ps.1;&man.top.1; のようなプログラムは、
カーネルとソースコードのバージョンが一致しないと正常に動作しないでしょう。</para> カーネルとソースコードのバージョンが一致しないと正常に動作しないでしょう。</para>
<para>最も簡単で安全にカーネルの再構築を行なう方法は、 <para>最も簡単で安全にカーネルの再構築を行なう方法は、
<filename>GENERIC</filename> を使ったカーネルを構築・インストールすることです。 <filename>GENERIC</filename>
<filename>GENERIC</filename> にはあなたが必要とするデバイスがすべて含まれていない を使ったカーネルを構築・インストールすることです。
かも知れませんが、あなたのシステムをシングルユーザモードで <filename>GENERIC</filename>
起動させるのに必要なものはすべて入っています。 にはあなたが必要とするデバイスがすべて含まれていないかも知れませんが、
これは新しいバージョンのシステムがきちんと動作するかどうか あなたのシステムをシングルユーザモードで
調べる良い方法の一つです。 起動させるのに必要なものはすべて入っています。
これは新しいバージョンのシステムがきちんと動作するかどうか調べる良い方法の一つです。
<filename>GENERIC</filename> で起動して、 <filename>GENERIC</filename> で起動して、
システムが正常に動作しているかどうかを確かめたら、 システムが正常に動作しているかどうかを確かめたら、
カスタムカーネルコンフィグレーションファイルを使って新しいカーネルを構築してください。</para> カスタムカーネルコンフィグレーションファイルを使って新しいカーネルを構築してください。</para>
<para>&os; では、新しいカーネルを構築する前に <link linkend="make-buildworld">build world</link> を行うことが重要です。 <para>&os; では、新しいカーネルを構築する前に <link linkend="make-buildworld">build world</link> を行うことが重要です。</para>
</para>
<note> <note>
<para>既にあるコンフィグレーションファイルを使ってカスタムカーネルを構築するには、 <para>既にあるコンフィグレーションファイルを使ってカスタムカーネルを構築するには、
@ -2433,9 +2437,9 @@ Building everything..
実際にデータがディスクに書き込まれるのは、その数秒後になります。 実際にデータがディスクに書き込まれるのは、その数秒後になります。
これによって、書き込み処理の一括化が可能になるため、 これによって、書き込み処理の一括化が可能になるため、
劇的なパフォーマンスの向上が期待できます。 劇的なパフォーマンスの向上が期待できます。
<!-- hrs:2000/02/15 (for ja-translators) <!-- hrs:2000/02/15 (for ja-translators)
"be clusterd togather" is translated into "clusterization" --> "be clusterd togather" is translated into "clusterization" -->
</para> </para>
<warning> <warning>
<para> <para>
@ -2537,7 +2541,8 @@ Building everything..
更新されたソフトウェアを使う前にそのマシンでテストするのです。 更新されたソフトウェアを使う前にそのマシンでテストするのです。
テストマシンはかなり長い時間落ちていても テストマシンはかなり長い時間落ちていても
だいじょうぶなマシン<emphasis>であったほうがいいでしょう</emphasis> だいじょうぶなマシン<emphasis>であったほうがいいでしょう</emphasis>
ビルドマシンでもかまいませんが、ビルドマシンである必要はありません。</para> ビルドマシンでもかまいませんが、
ビルドマシンである必要はありません。</para>
<para>このビルドセットのマシンはすべて <para>このビルドセットのマシンはすべて
<filename>/usr/obj</filename> <filename>/usr/obj</filename>
@ -2562,8 +2567,8 @@ Building everything..
ビルドマシンは自分自身のカーネルから順に全部のカーネル名を ビルドマシンは自分自身のカーネルから順に全部のカーネル名を
<varname>KERNCONF</varname> にリストアップしてください。 <varname>KERNCONF</varname> にリストアップしてください。
各マシンのカーネルもビルドするのであれば、 各マシンのカーネルもビルドするのであれば、
ビルドマシンは各マシンのカーネル設定ファイルを ビルドマシンは各マシンのカーネル設定ファイルを <filename
<filename class="directory">/usr/src/sys/<replaceable>arch</replaceable>/conf</filename> class="directory">/usr/src/sys/<replaceable>arch</replaceable>/conf</filename>
に持っていなければなりません。</para> に持っていなければなりません。</para>
</sect2> </sect2>
@ -2592,7 +2597,7 @@ Building everything..
テストマシンを再起動して通常のマルチユーザ動作に戻します。</para> テストマシンを再起動して通常のマルチユーザ動作に戻します。</para>
<para>テストマシンにあるものすべてがちゃんと動いている確信が得られたら、 <para>テストマシンにあるものすべてがちゃんと動いている確信が得られたら、
同じ手順でビルドセットの他のマシンにも新しいソフトウェアをインストールします。</para> 同じ手順でビルドセットの他のマシンにも新しいソフトウェアをインストールします。</para>
</sect2> </sect2>
<sect2 xml:id="small-lan-ports"> <sect2 xml:id="small-lan-ports">
@ -2600,10 +2605,12 @@ Building everything..
<para>ports ツリーにも同じアイデアが使えます。 <para>ports ツリーにも同じアイデアが使えます。
最初に重要な点は、 最初に重要な点は、
ビルドセットのすべてのマシンに同じマシンの <filename>/usr/ports</filename> をマウントすることです。 ビルドセットのすべてのマシンに同じマシンの
<filename>/usr/ports</filename> をマウントすることです。
そして、distfiles を共有するように そして、distfiles を共有するように
<filename>/etc/make.conf</filename> を適切に設定します。 <filename>/etc/make.conf</filename> を適切に設定します。
NFS マウントによってマップされる <systemitem class="username">root</systemitem> NFS マウントによってマップされる
<systemitem class="username">root</systemitem>
ユーザが何であれ、<varname>DISTDIR</varname> ユーザが何であれ、<varname>DISTDIR</varname>
はそのユーザが書き込める共通の共有ディレクトリに設定する必要があります。 はそのユーザが書き込める共通の共有ディレクトリに設定する必要があります。
各マシンは <varname>WRKDIRPREFIX</varname> 各マシンは <varname>WRKDIRPREFIX</varname>