.\" Copyright (c) 1981, 1990, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. 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一意に特定するのに必要なだけの文字数は与える必要があります。 .Bl -tag -width "eof, weof" .It Cm weof テープの現在位置に .Ar count 個のファイル終端マークを書き込みます。 .It Cm smk テープの現在位置に .Ar count 個の位置決定マークを書き込みます。 .It Cm fsf ファイル .Ar count 個分早送りします。 .It Cm fsr レコード .Ar count 個分早送りします。 .It Cm fss 位置決定マーク .Ar count 個分早送りします。 .It Cm bsf ファイル .Ar count 個分巻き戻します。 .It Cm bsr レコード .Ar count 個分巻き戻します。 .It Cm bss 位置決定マーク .Ar count 個分巻き戻します。 .It Cm rdhpos ハードウェアブロック位置を読み取ります。 この機能をサポートしないドライブもあります。 報告されるブロック番号は、そのハードウェア固有のものです。 count 引数は無視されます。 .It Cm rdspos SCSI 論理ブロック位置を読み取ります。 この機能をサポートしないドライブもあります。 count 引数は無視されます。 .It Cm sethpos ハードウェアブロック位置を設定します。 この機能をサポートしないドライブもあります。 count 引数は、テープ移動先のハードウェアブロックであると解釈されます。 .It Cm setspos SCSI 論理ブロック位置を設定します。 この機能をサポートしないドライブもあります。 count 引数は、テープ移動先の SCSI 論理ブロックであると解釈されます。 .It Cm rewind テープを巻き戻します (カウントは無視)。 .It Cm offline , rewoffl テープを巻き戻して、 テープユニットをオフライン状態にします (カウントは無視)。 .It Cm erase テープを消去します。 カウント 0 は長い消去を無効にします。これがデフォルトです。 .It Cm retension テープのたるみを取ります (一度最後まで早送りして、 また巻き戻します。カウントは無視)。 .It Cm status テープユニットの状態情報を出力します。 SCSI 磁気テープドライブに対しては、 現在の操作モードとして、密度・ブロックサイズ・圧縮の有無が報告されます。 ドライブの現在の状態 (デバイスに対して何を行っているのか) も報告されます。 ドライブが (ファイルマークおよびレコードを基準とした) BOT からの相対位置を知っている場合、これも表示します。 この情報は信頼できるものではないことに注意してください (BOT、記録メディアの終端、(ドライブが報告するのであれば) ハードウェアブロック位置と SCSI 論理ブロック位置のみが、 テープ位置として信頼できます)。 .It Cm errstat このドライブに関するエラー状態情報を表示 (およびクリア) します。 各通常操作 (例えば読み込みや書き込み) および 各制御操作 (例えば巻き戻し) に対し、 最後に実行したコマンドとこれに関連した状態と存在すれば残りのカウントを、 ドライバは格納します。 本コマンドは、この情報を引き出して表示します。 可能であれば、ラッチしたエラー情報もまたクリアします。 .It Cm blocksize テープユニットに対してブロックサイズを指定します。 零は可変長ブロックを意味します。 .It Cm density テープユニットに対して密度を指定します。 密度の符号化方式については、 下記を参照して下さい。 密度の値は、 .Dq リファレンス 欄に応じた数字と文字列のどちらでも与えることができます。 もし文字列が略記されていたら、 表に書かれてある順番で調べていき、 最初に合致した項目が使われます。 与えられた文字列と正しい密度名称を調べた結果が正確に合致しないのであれば、 与えられた文字列がどう解釈されたかについて、 通知メッセージが出力されます。 .It Cm geteotmodel 現在の EOF ファイルマークモデルを、取得して表示します。 モデル状態とは、 テープが書き込まれる場合、 書き込みクローズ時に何個のファイルマークが書き込まれるかを表現します。 .It Cm seteotmodel 現在の EOT ファイルマークモデルを、( .Ar count 引数に) 設定して表示します。 典型的には、これはファイルマーク .Ar 2 個ですが、デバイスによっては (典型的には QIC カートリッジドライブでは)、 ファイルマークを .Ar 1 個だけ書き込み可能です。現在のところ、値は .Ar 1 または .Ar 2 だけから選択可能です。 .It Cm eom 記録されたメディアの終端まで早送りします (カウントは無視)。 .It Cm eod データの終端まで早送りします。 .Cm eom と同じです。 .It Cm comp 圧縮モードを指定します。 現在、圧縮モードに指定可能な値はいくつかあります: .Pp .Bl -tag -width 9n -compact .It off 圧縮オフ .It on 圧縮オン .It none .Ar off と同じ .It enable .Ar on と同じ .It IDRC IBM Improved Data Recording Capability 圧縮 (0x10)。 .It DCLZ DCLZ 圧縮アルゴリズム (0x20)。 .El .Pp 前記の認識される圧縮キーワードに加え、 テープドライブが使用する圧縮アルゴリズムをユーザが数値で指定可能です。 ほとんどの場合、単に圧縮を .Sq on にするだけで、 ドライブがサポートしているデフォルトの圧縮アルゴリズムを有効にするという 望ましい効果が得られます。 そうでない場合 ( .Cm status を見て、どの圧縮アルゴリズムを現在使用しているかを見てください)、 サポートされている圧縮キーワード (上述) もしくは 数値の圧縮値をユーザが手動で指定可能です。 .El .Pp テープ名が与えられていないくて、かつ環境変数 .Ev TAPE が存在しない場合、 .Nm はデバイス .Pa /dev/nsa0 を使用します。 .Pp .Nm ユーティリティは、操作が成功したならば 0 の終了値を、 コマンドが認識不能の場合には 1 を、 また操作が失敗したならば 2 を返します。 .Pp 次に示す密度表は、1997 年 11 月 11 の SCSI-3 Stream Device Commands (SSC) working draft の Revision 11 における、 .Sq Historical sequential access density codes table (A-1) の情報です。 .Pp それぞれ密度の符号化方式は次の通りです。 .Pp .Dl "0x0 デバイスの既定値" .Dl "0xE ECMA 用予約値" .Bd -literal -offset 3n 値 幅 トラック 密度 コード 型 リファレンス 注 mm in bpmm bpi 0x01 12.7 (0.5) 9 32 (800) NRZI R X3.22-1983 2 0x02 12.7 (0.5) 9 63 (1,600) PE R X3.39-1986 2 0x03 12.7 (0.5) 9 246 (6,250) GCR R X3.54-1986 2 0x05 6.3 (0.25) 4/9 315 (8,000) GCR C X3.136-1986 1 0x06 12.7 (0.5) 9 126 (3,200) PE R X3.157-1987 2 0x07 6.3 (0.25) 4 252 (6,400) IMFM C X3.116-1986 1 0x08 3.81 (0.15) 4 315 (8,000) GCR CS X3.158-1987 1 0x09 12.7 (0.5) 18 1,491 (37,871) GCR C X3.180 2 0x0A 12.7 (0.5) 22 262 (6,667) MFM C X3B5/86-199 1 0x0B 6.3 (0.25) 4 63 (1,600) PE C X3.56-1986 1 0x0C 12.7 (0.5) 24 500 (12,690) GCR C HI-TC1 1,6 0x0D 12.7 (0.5) 24 999 (25,380) GCR C HI-TC2 1,6 0x0F 6.3 (0.25) 15 394 (10,000) GCR C QIC-120 1,6 0x10 6.3 (0.25) 18 394 (10,000) GCR C QIC-150 1,6 0x11 6.3 (0.25) 26 630 (16,000) GCR C QIC-320 1,6 0x12 6.3 (0.25) 30 2,034 (51,667) RLL C QIC-1350 1,6 0x13 3.81 (0.15) 1 2,400 (61,000) DDS CS X3B5/88-185A 5 0x14 8.0 (0.315) 1 1,703 (43,245) RLL CS X3.202-1991 5 0x15 8.0 (0.315) 1 1,789 (45,434) RLL CS ECMA TC17 5 0x16 12.7 (0.5) 48 394 (10,000) MFM C X3.193-1990 1 0x17 12.7 (0.5) 48 1,673 (42,500) MFM C X3B5/91-174 1 0x18 12.7 (0.5) 112 1,673 (42,500) MFM C X3B5/92-50 1 0x19 12.7 (0.5) 128 2,460 (62,500) RLL C DLTapeIII 6,7 0x1A 12.7 (0.5) 128 3,214 (81,633) RLL C DLTapeIV(20) 6,7 0x1B 12.7 (0.5) 208 3,383 (85,937) RLL C DLTapeIV(35) 6,7 0x1C 6.3 (0.25) 34 1,654 (42,000) MFM C QIC-385M 1,6 0x1D 6.3 (0.25) 32 1,512 (38,400) GCR C QIC-410M 1,6 0x1E 6.3 (0.25) 30 1,385 (36,000) GCR C QIC-1000C 1,6 0x1F 6.3 (0.25) 30 2,666 (67,733) RLL C QIC-2100C 1,6 0x20 6.3 (0.25) 144 2,666 (67,733) RLL C QIC-6GB(M) 1,6 0x21 6.3 (0.25) 144 2,666 (67,733) RLL C QIC-20GB(C) 1,6 0x22 6.3 (0.25) 42 1,600 (40,640) GCR C QIC-2GB(C) ? 0x23 6.3 (0.25) 38 2,666 (67,733) RLL C QIC-875M ? 0x24 3.81 (0.15) 1 2,400 (61,000) CS DDS-2 5 0x25 3.81 (0.15) 1 3,816 (97,000) CS DDS-3 5 0x26 3.81 (0.15) 1 3,816 (97,000) CS DDS-4 5 0x27 8.0 (0.315) 1 3,056 (77,611) RLL CS Mammoth 5 0x28 12.7 (0.5) 36 1,491 (37,871) GCR C X3.224 1 0x29 12.7 (0.5) 0x2A 0x2B 12.7 (0.5) 3 ? ? ? C X3.267 5 0x41 12.7 (0.5) 208 3,868 (98,250) RLL C DLTapeIV(40) 6,7 0x48 12.7 (0.5) 448 5,236 (133,000) PRML C SDLTapeI(110) 6,8 0x49 12.7 (0.5) 448 7,598 (193,000) PRML C SDLTapeI(160) 6,8 .Ed .Bd -literal -offset 3n コード 意味 型 意味 ---------------- ---------------- NRZI 非 0 復帰、1 で変更 R リールトゥリール (Non Return to Zero, change on ones) C カートリッジ GCR グループ符号記録 CS カセット (Group Code Recording) PE 位相符号化 (Phase Encoded) IMFM 反転修正周波数変調 (Inverted Modified Frequency Modulation) MFM 修正周波数変調 (Modified Frequency Modulation) DDS DAT データ記憶装置 (Dat Data Storage) RLL ランレングス符号化 (Run Length Encoding) PRML Partial Response Maximum Likelihood .Ed .\" 上記(訳注)は、略号の解説には訳文とその原文とを併記しておくことが .\" 理解の助けになるものと判断し、追加しました。 .\" 2.2.2-RELEASE 対象 .\" By taku@tail.net (June 16, 1997) .\" 3.0-RELEASE でも確認 by horikawa@jp.freebsd.org .Bd -literal -offset 3n 注 1. シリアル記録。 2. パラレル記録。 3. QIC-11 として知られる古い形式。 5. ヘリカルスキャン。 6. American National Standard ではありません。リファレンスは、 メディアフォーマットの工業標準の定義に基づいています。 7. DLT 記録: 直線的に記録されたトラックの組 (DLTapeIII と DLTapeIV(20)) か、トラックの 4 つ組み (DLTapeIV(35) と DLTapeIV(40))。 8. Super DLT (SDLT) の記録方式: 56 個の直列に記録される論理トラック毎に 8 個の物理トラックがあります。 .Ed .Sh 環境変数 次の環境変数が存在すれば、 .Nm に利用されます。 .Bl -tag -width Fl .It Ev TAPE 引数 .Ar tapename が与えられていない時、 .Nm ユーティリティは .Ev TAPE 環境変数を調べます。 .El .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /dev/*sa[0-9]*xx -compact .It Pa /dev/*wt* QIC-02/QIC-36 磁気テープインタフェース .It Pa /dev/*sa[0-9]* SCSI 磁気テープインタフェース .El .Sh 関連項目 .Xr dd 1 , .Xr ioctl 2 , .Xr mtio 4 , .Xr ast 4 , .Xr sa 4 , .Xr environ 7 .Sh 歴史 .Nm コマンドは .Bx 4.3 で登場しました。 .Pp .Xr st 4 ドライバに関する拡張部分は .Xr st 1 コマンドとは別のものとして .Bx 386 0.1 で登場し、 .Nm コマンドに .Fx 2.1 で含められました。 .Pp .Cm weof と同義のコマンドであった .Cm eof コマンドは .Fx 2.1 で破棄されました。 なぜなら、しばしば .Cm eom との混乱があり、非常に危険だったためです。