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<!--
The FreeBSD Documentation Project
The FreeBSD Japanese Documentation Project
Original revision: 1.434
$FreeBSD$
-->
<chapter id="install">
<chapterinfo>
<authorgroup>
<author>
<firstname>Jim</firstname>
<surname>Mock</surname>
<contrib>再構成、部分的に書き直し: </contrib>
</author>
</authorgroup>
<authorgroup>
<author>
<firstname>Randy</firstname>
<surname>Pratt</surname>
<contrib>Sysinstall について、ウォークスルー、スクリーンショット、
及びその他原稿: </contrib>
</author>
</authorgroup>
<!-- January 2000 -->
</chapterinfo>
<title>&os;&nbsp;8.<replaceable>x</replaceable> 以前のインストール方法</title>
<sect1 id="install-synopsis">
<title>この章では</title>
<indexterm><primary>installation</primary></indexterm>
<para>FreeBSD では、
テキストベースの使いやすいインストールプログラムが用意されています。
&os; 9.0-RELEASE 以降では <application>bsdinstall</application>
と呼ばれるインストールプログラムを使い、
9.0-RELEASE より前のリリースでは
<application>sysinstall</application> を使います。
この章では、<application>sysinstall</application> を使った
&os; のインストール方法を説明します。
<application>bsdsysinstall</application> の利用については
<xref linkend="bsdinstall"> で説明します。</para>
<para>この章を読めば、次のことがわかるでしょう:</para>
<itemizedlist>
<listitem>
<para>FreeBSD インストールディスクの作り方。</para>
</listitem>
<listitem>
<para>FreeBSD がハードディスクをどのように参照するか、
またどのように分割するか。</para>
</listitem>
<listitem>
<para><application>sysinstall</application>
をどのように起動するか。</para>
</listitem>
<listitem>
<para><application>sysinstall</application>
が聞いてくる質問がどのような意味であり、
またどのように答えれば良いか。</para>
</listitem>
</itemizedlist>
<para>この章を読む前に、以下のことを確認して下さい:</para>
<itemizedlist>
<listitem>
<para>インストールしようとするバージョンの FreeBSD
に付属しているサポートハードウェア一覧を読んで、
あなたの使っているハードウェアがサポートされているかどうか確認して下さい。</para>
</listitem>
</itemizedlist>
<note>
<para>通常、これらのインストール説明書は &i386; (<quote>PC 互換</quote>)
アーキテクチャのコンピュータを対象にしています。
他のプラットフォームに特有の説明については明記しています。
このガイドでは、出来る限り最新の情報を提供するように努力していますが、
インストーラとこの文書で記述している内容との間にはいくらかズレがあります。
この章を正確なインストールマニュアルとしてではなく、
一般的なガイドとしてご利用ください。</para>
</note>
</sect1>
<sect1 id="install-hardware">
<title>ハードウェア要件</title>
<sect2 id="install-hardware-minimal">
<title>最小構成</title>
<para>&os; をインストールする最小構成は、
&os; のバージョンやハードウェアのアーキテクチャによって異なります。</para>
<para>以下の節では、最小構成についての情報をまとめています。
また、&os; のインストール方法によって、フロッピードライブや、
対応している CDROM ドライブ、
場合によってはネットワークアダプタが必要となります。
これに関しては、<xref linkend="install-boot-media">
で説明されています。</para>
<sect3>
<title>&os;/&arch.i386; および &os;/&arch.pc98;</title>
<para>&os;/&arch.i386 と &os;/&arch.pc98 の両方のアーキテクチャは、
486 以上のプロセッサと、
少なくとも 24&nbsp;MB の RAM が必要です。
最小のインストールでは、
少なくとも 150 &nbsp;MB のハードディスクの空き容量が必要です。</para>
<note>
<para>通常、古い構成のシステムでは、
速いプロセッサを入手するより、より多くの RAM
やより多くの容量のハードドライブを用意するほうが重要です。</para>
</note>
</sect3>
<sect3>
<title>&os;/&arch.amd64;</title>
<para>&os;/&arch.amd64; を実行可能なプロセッサには
2 つのクラスがあります。
1 つ目のクラスは、&amd.athlon;64, &amd.athlon;64-FX, &amd.opteron;
やそれより新しいプロセッサです。</para>
<para>もう 1 つのクラスは、
&intel; EM64T アーキテクチャを採用しているプロセッサです。
これらのプロセッサの例は、
&intel;&nbsp;&core;&nbsp;2 Duo, Quad, Extreme プロセッサファミリおよび
&intel;&nbsp;&xeon; 3000, 5000, および 7000 系のプロセッサです。</para>
<para>nVidia nForce3 Pro-150 ベースのコンピュータを使用するには、
BIOS のセットアップを使って、IO APIC を無効にする
<emphasis>必要があります</emphasis>。
もし、このようなオプションがなければ、
代わりに ACPI を無効にする必要があるでしょう。
Pro-150 チップセットには回避策が見つかっていないバグがあります。</para>
</sect3>
<sect3>
<title>&os;/&arch.sparc64;</title>
<para>&os;/&arch.sparc64; をインストールするには、
サポートされているハードウェアが必要です
(<xref linkend="install-hardware-supported"> をご覧ください)。</para>
<para>現時点では、他のオペレーティングシステムとディスクの共有ができないので、
&os;/&arch.sparc64; 専用のディスクが必要です。</para>
</sect3>
</sect2>
<sect2 id="install-hardware-supported">
<title>サポートされているハードウェア</title>
<para>サポートされるハードウェアのリストは &os; のリリースと一緒に
&os; ハードウェアノートとして提供されます。
このドキュメントは通常 CDROM や FTP 配布の一番上のディレクトリや
<application>sysinstall</application> のドキュメントメニューにある
<filename>HARDWARE.TXT</filename> という名のファイルで見ることができます。
アーキテクチャごとに用意されるそのリストを見ることで、&os;
の各リリースでどのようなハードウェア装置がサポートされるかがわかります。
リリースごと、およびアーキテクチャごとのハードウェアリストは、
&os; のウェブサイトの <ulink
url="http://www.FreeBSD.org/ja/releases/index.html">リリース情報</ulink>
のページにあります。</para>
</sect1>
<sect1 id="install-pre">
<title>インストール前に行う作業</title>
<sect2 id="install-inventory">
<title>あなたのコンピュータの部品一覧を作る (Inventory)</title>
<para>FreeBSDをインストールする前に、
あなたのコンピュータで使用している部品の一覧を作っておいたほうがいいでしょう。
FreeBSD のインストールルーチンは、部品 (ハードディスク、
ネットワークカード、CDROM ドライブなど)
のモデル番号とメーカーを表示し、
さらにこれらのデバイスについて、使用する IRQ, IO
ポートまで含めて正しい設定を認識しようと試みます。しかし、PC
ハードウェアによっては、この過程は完全には成功せず、FreeBSD
が認識した設定を修正しなければならないこともあります。</para>
<para>&windows; や Linux などの、
他のオペレーティングシステムが既にインストールされている場合、
それらのオペレーティングシステムでのあなたのハードウェアの設定を参考にすると良いでしょう。
拡張カードなどの設定がよく分からない場合は、
カード上の印刷を見ることで分かることもあります。
よく使われる IRQ は 3, 5, 7 で、IO ポートアドレスは通常 0x330 のような
16 進数で書かれています。</para>
<para>FreeBSD をインストールする前に、
この情報を印刷するか書き留めておくかすることを勧めます。
例えば次のような表です:</para>
<table pgwide="1" frame="none">
<title>サンプルデバイス一覧</title>
<tgroup cols="4">
<colspec colwidth="2*">
<colspec colwidth="1*">
<colspec colwidth="1*">
<colspec colwidth="4*">
<thead>
<row>
<entry>デバイスの名前</entry>
<entry>IRQ</entry>
<entry>IO ポート</entry>
<entry>メモ</entry>
</row>
</thead>
<tbody>
<row>
<entry>1 台目のハードディスク</entry>
<entry>N/A</entry>
<entry>N/A</entry>
<entry>40&nbsp;GB, Seagate 製、プライマリ IDE マスタ</entry>
</row>
<row>
<entry>CDROM</entry>
<entry>N/A</entry>
<entry>N/A</entry>
<entry>プライマリ IDE スレーブ</entry>
</row>
<row>
<entry>2 台目のハードディスク</entry>
<entry>N/A</entry>
<entry>N/A</entry>
<entry>20&nbsp;GB, IBM 製、セカンダリ IDE マスタ</entry>
</row>
<row>
<entry>1 つ目の IDE コントローラ</entry>
<entry>14</entry>
<entry>0x1f0</entry>
<entry></entry>
</row>
<row>
<entry>ネットワークカード</entry>
<entry>N/A</entry>
<entry>N/A</entry>
<entry>&intel; 10/100</entry>
</row>
<row>
<entry>モデム</entry>
<entry>N/A</entry>
<entry>N/A</entry>
<entry>&tm.3com; 56K ファックスモデム、COM1 に接続</entry>
</row>
<row>
<entry>&hellip;</entry>
</row>
</tbody>
</tgroup>
</table>
<para>コンピュータで使用している部品の一覧を作成したら、
インストールする &os;
のリリースのハードウェア要件を満たしているかどうかを確認してください。</para>
</sect2>
<sect2>
<title>データのバックアップ</title>
<para>FreeBSD
をインストールするコンピュータに価値のあるデータが入っている場合、
確実にバックアップをとり、
さらに正しくバックアップがとれていることを確認して下さい。FreeBSD
のインストールルーチンは、ハードディスクに実際に書き込む前に確認を求めますが、
一度実際に書き込む作業が始まってしまうと、
もう元に戻すことはできません。</para>
</sect2>
<sect2 id="install-where">
<title>FreeBSD をインストールする場所の決定</title>
<para>FreeBSD を、ハードディスクすべてを使ってインストールする場合は、
この時点で確認しなければならないことは何もありません &mdash;
この節を飛ばすことができます。</para>
<para>しかし FreeBSD
を他のオペレーティングシステムと共存させる必要がある場合は、
データがディスクにどのように配置されており、
それがどのように影響するかを大まかに理解する必要があります。</para>
<sect3 id="install-where-i386">
<title>&os;/&arch.i386; アーキテクチャでのディスクレイアウト</title>
<para>PC のディスクは個別の塊に分割することができます。
これらの塊は <firstterm>パーティション</firstterm> と呼ばれます。
&os; は内部にもパーティションを持つので、この名称は混乱をおこします。
そのため、&os; ではこの塊をディスクスライスまたは単にスライスと呼びます。
たとえば、PC ディスクパーティションを操作する FreeBSD のユーティリティの
<command>fdisk</command> は、パーティションではなくスライスと呼びます。
PC では、ディスク 1 台あたり 4 つまでパーティションを作成できます。
これらのパーティションは<firstterm>プライマリパーティション</firstterm>と呼ばれます。
この制限を回避し、
4 つ以上のパーティションを作成するために<firstterm>拡張パーティション</firstterm>と呼ばれる新しいパーティション形式が作られました。
ディスク 1 台につき 1 つだけ拡張パーティションを作成できます。
論理パーティションと呼ばれる特別のパーティションは、
この拡張パーティションの内部に作成できます。</para>
<para>それぞれのパーティションは、
そのパーティションに含まれるデータの形式を示す数字である、
<firstterm>パーティション ID</firstterm> を持ちます。FreeBSD
パーティションのパーティション ID は <literal>165</literal>です。</para>
<para>通常、各オペレーティングシステムは、
それぞれ独自の方法で個々のパーティションを識別します。例えば &ms-dos; や
&windows; などの &ms-dos; の子孫は、
プライマリパーティション及び論理パーティションそれぞれに
<devicename>C:</devicename> から始まる
<firstterm>ドライブレター</firstterm>を割り当てます。</para>
<para>FreeBSD
はプライマリパーティションにインストールしなければなりません。
FreeBSD はあなたが作成したファイルを含むすべてのデータを、
この一つのパーティションに保持できます。
しかし複数のディスクがある場合はそのうちのいくつか、もしくはすべてに、
FreeBSD パーティションを作成することもできます。
FreeBSD をインストールする時は
1 つのパーティションを使用可能にしておかなければなりません。
このパーティションは、新たに用意した空白のパーティションでもいいですし、
または無くなっても構わないデータしか入っていない、
既存のパーティションでも構いません。</para>
<para>すべてのディスクで、既にすべてのパーティションを使用している場合は、
他のオペレーティングシステムで提供されているツール
(例えば &ms-dos; または &windows; の <command>fdisk</command>) を使用して、
そのうちの 1 つを FreeBSD のために解放しなければなりません。</para>
<para>予備のパーティションがある場合にはそれを使うこともできます。
しかし、まず始めは
1 つまたは複数の既存のパーティションを縮小することを考えても良いでしょう。</para>
<para>FreeBSD の最小のインストールには、100&nbsp;MB
程度のディスク容量が必要です。
しかしこれは<emphasis>非常に</emphasis>小さなインストールであり、
自分のファイルを作成するスペースはほとんど残らないでしょう。
現実的には、グラフィカルな環境が必要ないのであれば 250&nbsp;MB、
グラフィカルユーザインタフェースを使用するのであれば 350&nbsp;MB
以上は必要でしょう。
その上、多くのサードパーティ製ソフトウェアをインストールするならば、
さらに多くのスペースが必要になるでしょう。</para>
<para>&os; のためのスペースを用意する際、
パーティションサイズを変更するために、
<application>&partitionmagic;</application>
などの商用ツールや <application>GParted</application>
などのフリーのツールを使用できます。
<application>&partitionmagic;</application> と
<application>GParted</application> は、
<acronym>NTFS</acronym> のサイズを変更できることが知られています。
<ulink url="http://www.sysresccd.org/">SystemRescueCD</ulink>
といった多くの Live CD Linux ディストリビューションで
<application>GParted</application> を利用できます。</para>
<para>&microsoft; Vista
のパーティションサイズの変更に関して問題が報告されています。
このような作業を行う際は、
Vista のインストール CDROM を手元に置いておくことをお勧めします。
また、このようなディスク管理の作業を行う時には、
現在のバックアップを取っておくことが強く推奨されています。</para>
<warning>
<para>これらのツールの使用方法を誤ると、
ディスク上のデータが消えてしまう可能性があります。
使用前には必ずバックアップをとって下さい。</para>
</warning>
<example>
<title>既存のパーティションを変更せずに使用</title>
<para>既に &windows; がインストールされている 4&nbsp;GB のハードディスクが
1 台接続されており、そのハードディスクは 2 つのドライブレター
<devicename>C:</devicename> 及び <devicename>D:</devicename>
に分割されており、それぞれのサイズが 2&nbsp;GB である PC
を使用していると仮定します。
またこの時、<devicename>C:</devicename> には 1&nbsp;GB,
<devicename>D:</devicename> には 0.5&nbsp;GB のデータがあるとします。</para>
<para>ドライブレター 1 つあたり 1 つのパーティションですから、
あなたのディスクには合計で
2 つのパーティションがあることを意味します。
この場合、<devicename>D:</devicename> にあるデータをすべて
<devicename>C:</devicename> にコピーすれば、
2 つ目のパーティションを解放し、FreeBSD
のために使うことができるでしょう。</para>
</example>
<example>
<title>既存のパーティションを縮小する</title>
<para>既に &windows; がインストールされている 4&nbsp;GB のハードディスクが
1 台接続された PC を使用していると仮定します。さらに &windows;
をインストールする際、1 つの大きなパーティションを作成し
<devicename>C:</devicename> ドライブとして 4&nbsp;GB を割り当てたとします。
そして現在 1.5&nbsp;GB 使用しており、FreeBSD で 2&nbsp;GB 使いたいとします。</para>
<para>FreeBSD をインストールするためには、
以下のどちらかを行わなければなりません。</para>
<orderedlist>
<listitem>
<para>&windows; のデータをバックアップし、インストール時に 2&nbsp;GB
のパーティションを作成して再インストールする。</para>
</listitem>
<listitem>
<para>先に述べた <application>&partitionmagic;</application>
をはじめとする &windows; パーティションを縮小するツールを使用する。
</listitem>
</orderedlist>
</example>
</sect3>
</sect2>
<sect2>
<title>ネットワーク設定の詳細をまとめる</title>
<para>FreeBSD をネットワークを利用してインストールする場合は
(例えば FTP サイト、または NFS サーバからインストールする場合),
ネットワークの設定を知る必要があります。
FreeBSD のインストールを完了するためにネットワークに接続できるよう、
インストール中にこれらの情報を入力する必要があります。</para>
<sect3>
<title>イーサネットもしくはケーブル / DSL モデムでの接続</title>
<para>イーサネットのネットワークに接続する場合、
もしくはケーブル / DSL モデム経由でイーサネットアダプタを利用してインターネットに接続する場合は、
次の情報が必要になります:</para>
<orderedlist>
<listitem>
<para>IP アドレス</para>
</listitem>
<listitem>
<para>デフォルトゲートウェイの IP アドレス</para>
</listitem>
<listitem>
<para>ホスト名</para>
</listitem>
<listitem>
<para>DNS サーバの IP アドレス</para>
</listitem>
<listitem>
<para>サブネットマスク</para>
</listitem>
</orderedlist>
<para>これらの情報がわからない場合、
システム管理者かプロバイダに問い合わせて下さい。
問い合わせると、<firstterm>DHCP</firstterm>
を使用して自動的に割り当てていると言われるかもしれません。その場合は
DHCP を使用しているということを書き留めておいて下さい。</para>
</sect3>
<sect3>
<title>モデムを使用した接続</title>
<para>非常に長い時間がかかりますが、
通常のモデムを使用したダイアルアップで ISP に接続している場合でも、
インターネット経由で FreeBSD をインストールすることができます。</para>
<para>この場合、以下の内容をあらかじめ確認しておく必要があります:</para>
<orderedlist>
<listitem>
<para>ISP にダイアルする際の電話番号</para>
</listitem>
<listitem>
<para>接続に使用する COM: ポート</para>
</listitem>
<listitem>
<para>ISP のアカウントのユーザ名及びパスワード</para>
</listitem>
</orderedlist>
</sect3>
</sect2>
<sect2>
<title>FreeBSD Errata の確認</title>
<para>FreeBSD プロジェクトでは FreeBSD
の各リリースができる限り安定するよう努力していますが、
時々バグが発生してしまうことがあります。極まれに、
発生したバグによりインストールプロセスに影響を与えることがあります。
これらの問題は発見され解決されるとともに、
FreeBSD のウェブサイトの
<ulink url="http://www.FreeBSD.org/releases/&rel.current;R/errata.html">FreeBSD Errata</ulink> に掲示されます。
注意すべき既知の問題が無いことを確かめるために、インストールする前に
Errata を確認するべきです。</para>
<para>Errata を含む、すべてのリリースに関する情報は、
<ulink
url="&url.base;/ja/index.html">FreeBSD のウェブサイト</ulink> の
<ulink
url="&url.base;/ja/releases/index.html">リリース情報</ulink>
の項で確認することができます。</para>
</sect2>
<sect2>
<title>FreeBSD インストールファイルの入手</title>
<para>FreeBSD のインストールプロセスでは、
以下のいずれかの場所に置いてあるファイルから FreeBSD
をインストールします。</para>
<itemizedlist>
<title>ローカルメディア</title>
<listitem>
<para>CDROM または DVD</para>
</listitem>
<listitem>
<para>USB メモリスティック</para>
</listitem>
<listitem>
<para>同じコンピュータ上の &ms-dos; パーティション</para>
</listitem>
<listitem>
<para>SCSI または QIC テープ</para>
</listitem>
<listitem>
<para>フロッピーディスク</para>
</listitem>
</itemizedlist>
<itemizedlist>
<title>ネットワーク</title>
<listitem>
<para>FTP サイト (必要に応じてファイアウォールを経由、
または HTTP プロキシを利用)</para>
</listitem>
<listitem>
<para>NFS サーバ</para>
</listitem>
<listitem>
<para>パラレルまたはシリアル専用接続</para>
</listitem>
</itemizedlist>
<para>FreeBSD を CD または DVD で購入しているのであれば、
必要なものはすべてそろっているので、次の節
(<xref linkend="install-boot-media">) を読み飛ばしてください。</para>
<para>FreeBSD のインストールファイルをまだ持っていないのであれば、
<xref linkend="install-diff-media"> まで読み飛ばしてください。
FreeBSD
を上で示した場所からインストールするための準備について説明しています。
このセクションを読み終わった後、ここに戻ってきて、
<xref linkend="install-boot-media"> を読んでください。</para>
</sect2>
<sect2 id="install-boot-media">
<title>ブートメディアの準備</title>
<para>FreeBSD のインストールプロセスは、FreeBSD
インストーラでコンピュータを起動することから始まります&mdash;インストーラは、
別のオペレーティングシステムで実行するプログラムではありません。
通常、コンピュータはハードディスクにインストールされたオペレーティングシステムから起動しますが、
<quote>起動可能な</quote>
フロッピーディスクから起動するように設定することもできます。
最近のコンピュータの多くは、CDROM ドライブの CDROM や
USB ディスクからも起動できます。</para>
<tip>
<para>FreeBSD の CDROM または DVD を (購入したり、自分自身で準備をして)
持っており、
あなたのコンピュータで CDROM 及び DVD からの起動が可能である場合
(通常 <quote>Boot Order</quote> または類似の BIOS
オプションを指定します)、この節を飛ばしてください。
FreeBSD の CDROM と DVD イメージは起動可能であり、
他の特別な準備をすることなく FreeBSD
のインストールで利用できます。</para>
</tip>
<para>起動可能なメモリスティックを作成する場合には、
以下の手順にしたがってください。</para>
<procedure>
<step>
<title>メモリスティックのイメージの取得</title>
<para>メモリスティックのイメージは、
<literal>ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/releases/<replaceable>arch</replaceable>/ISO-IMAGES/<replaceable>version</replaceable>/&os;-<replaceable>version</replaceable>-RELEASE-<replaceable>arch</replaceable>-memstick.img</literal> の
<filename class="directory">ISO-IMAGES/</filename> ディレクトリからダウンロードできます。
ここで、 <replaceable>arch</replaceable> と
<replaceable>version</replaceable> の部分を、
それぞれインストールするアーキテクチャとバージョン番号に置き換えてください。
たとえば、&os;/&arch.i386;&nbsp;&rel.current;-RELEASE
のメモリスティックのイメージは、<ulink
url="ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/releases/&arch.i386;/ISO-IMAGES/&rel.current;/&os;-&rel.current;-RELEASE-&arch.i386;-memstick.img"></ulink>
から入手できます。</para>
<para>メモリスティックイメージには、<filename>.img</filename>
という拡張子がついています。<filename
class="directory">ISO-IMAGES/</filename>
ディレクトリには複数の異なるイメージがあり、インストールする
&os; のバージョンによって、
また場合によってはインストールするハードウェアによって、
使い分ける必要があります。</para>
<important>
<para>以下の作業によってデータが<emphasis>消去</emphasis>されるので、
先に進む前に、使用する USB
スティックにあるデータを<emphasis>バックアップ</emphasis>してください。</para>
</important>
</step>
<step>
<title>イメージファイルをメモリスティックに書き込む</title>
<procedure>
<title>FreeBSD を使ってイメージを書き込む</title>
<warning>
<para>以下の例では、起動するデバイスを
<filename class="devicefile">/dev/da0</filename> としています。
適切なデバイスを出力先に設定していることを十分確認してくだい。
さもなければ、現在あるデータを破壊してしまうでしょう。</para>
</warning>
<step>
<title>イメージを &man.dd.1; を使って書き込む</title>
<para><filename>.img</filename> ファイルは、
メモリスティックにコピーされるような、
通常のファイルでは<emphasis>ありません</emphasis>。
ディスクの完全な内容のイメージです。
したがって、ディスクから他のディスクへのコピーは簡単には<emphasis>できません</emphasis>。
そのかわりに、
イメージを直接ディスクに書き込む &man.dd.1; を使用する必要があります。</para>
<screen>&prompt.root; <userinput>dd if=&os;-&rel.current;-RELEASE-&arch.i386;-memstick.img of=/dev/<replaceable>da0</replaceable> bs=64k</userinput></screen>
<para><computeroutput>Operation not permitted</computeroutput>
エラーが表示されたら、ターゲットデバイスが他で利用されていないかどうか、
マウントされていないかどうか、
ユーティリティプログラムが気を利かせて自動的にマウントしていないかどうかを確認してください。
その後、もう一度実行してください。</para>
</step>
</procedure>
<procedure>
<title>&windows; を使ってイメージを書き込む</title>
<warning>
<para>以下の例では、起動するデバイスを
<filename class="devicefile">H:</filename> としています。
適切なデバイスを出力先に設定していることを十分確認してくだい。
さもなければ、現在あるデータを破壊してしまうでしょう。</para>
</warning>
<step>
<title><application>Image Writer for Windows</application>
を入手する</title>
<para><application>Image Writer for Windows</application> は、
イメージファイルをメモリスティックに正しく書き込むことのできるフリーのアプリケーションです。
<ulink url="https://launchpad.net/win32-image-writer/"></ulink>
からダウンロードして、フォルダに展開してください。</para>
</step>
<step>
<title>イメージライタを使ってイメージを書き込む</title>
<para><application>Win32DiskImager</application>
アイコンをダブルクリックして、プログラムを起動します。
<computeroutput>Device</computeroutput>
の下に表示されるデバイスレターが、
メモリスティックのドライブであることを確認してください。
フォルダのアイコンをクリックして、
メモリスティックに書き込むイメージファイルを選択します。
<guibutton>Save</guibutton> をクリックして、
イメージファイルの名前をアクセプトしてください。
すべてが正しく行われたかどうか、また、
他のウィンドウでメモリスティックのフォルダが開かれていないことを確認してください。
最後に、<guibutton>Write</guibutton> を押して、ドライブにイメージファイルを書き込みます。</para>
</step>
</procedure>
</step>
</procedure>
<para>起動フロッピーディスクを作成するためには、
次のステップに従って下さい:</para>
<procedure>
<step>
<title>起動フロッピーイメージの取得</title>
<important>
<para>&os;&nbsp;8.<replaceable>X</replaceable> では、
フロッピーイメージは用意されていません。
上記の USB メモリや、CDROM や DVD を用いた &os;
のインストール法に従ってください。</para>
</important>
<para>起動ディスクは、インストールメディアの <filename>floppies</filename>
ディレクトリや、
<literal>ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/releases/<replaceable>arch</replaceable>/<replaceable>version</replaceable>-RELEASE/floppies/</literal>
から入手できます。
ここで、<replaceable>arch</replaceable> と
<replaceable>version</replaceable> の部分を、
それぞれインストールするアーキテクチャとバージョン番号に置き換えてください。
たとえば、&os;/&arch.i386;&nbsp;&rel2.current;-RELEASE
の起動フロッピーイメージは、
<ulink url="ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/releases/i386/&rel2.current;-RELEASE/floppies/"></ulink>
からダウンロードできます。</para>
<para>フロッピーイメージは <filename>.flp</filename>
という拡張子がついています。<filename>floppies/</filename>
ディレクトリには複数の異なるイメージがあり、インストールする
FreeBSD のバージョンによって、
また場合によってはインストールするハードウェアによって、
使い分ける必要があります。
多くの場合は、
<filename>boot.flp</filename>,
<filename>kern1.flp</filename>,
<filename>kern2.flp</filename> および
<filename>kern3.flp</filename>
の 4 つのフロッピーを必要とします。
これらのフロッピーイメージに関する最新の情報は、
同じディレクトリにある <filename>README.TXT</filename>
で確認して下さい。</para>
<important>
<para>FTP プログラムを使用してこれらのディスクイメージをダウンロードする時は、
必ず<emphasis>バイナリモード</emphasis>にして下さい。
Web ブラウザによっては<emphasis>テキスト</emphasis>
(または<emphasis>アスキー</emphasis>)
モードでダウンロードしてしまうものがあり、
ディスクから起動できないときは大抵これが原因です。</para>
</important>
</step>
<step>
<title>フロッピーディスクの用意</title>
<para>ダウンロードするイメージファイル 1 つにつき
1 枚のフロッピーディスクを用意する必要があります。
これらのディスクに欠陥があってはいけません。
これを確認する最も簡単な方法は、
自分自身でフォーマットしてみることです。
フォーマットする前のフロッピーを信用してはいけません。
&windows; のフォーマットユーティリティは、
不良ディスクがあっても教えてはくれないでしょう。
それらを <quote>bad</quote> とマークして、無視するだけです。
もし、フロッピーを用いてインストールを行うのであれば、
新品のフロッピーを使うことをお薦めします。</para>
<important>
<para>FreeBSD をインストールしようとした時に、
インストールプログラムがクラッシュしたりフリーズしたり、
おかしな動作をした時、
まずはじめに疑うべきもののうちの 1 つはフロッピーです。
フロッピーイメージを新しいディスクに書き込んで、
もう一度試してみて下さい。</para>
</important>
</step>
<step>
<title>フロッピーディスクへイメージファイルを書き込む。</title>
<para><filename>.flp</filename> ファイルは、
いつも行われているようにディスクにコピーされるような、
通常のファイルでは<emphasis>ありません</emphasis>。
ディスクの完全な内容のイメージです。
したがって、ディスクから他のディスクへのコピーは簡単には
<emphasis>できません</emphasis>。
そのかわりに、
イメージを直接ディスクに書き込む特別なツールを使用する必要があります。</para>
<indexterm><primary>DOS</primary></indexterm>
<para>&ms-dos; / &windows;
が動作しているコンピュータでフロッピーを作成する場合は、
私たちが用意した <command>fdimage</command>
というツールを使用することができます。</para>
<para>CDROM に入っている フロッピーイメージを使おうとしており、
この時 CDROM が <devicename>E:</devicename> ドライブであった場合、
次のように実行します:</para>
<screen><prompt>E:\&gt;</prompt> <userinput>tools\fdimage floppies\boot.flp A:</userinput></screen>
<para>毎回フロッピーディスクを入れ換え、
ディスクにコピーしたファイルの名前を示すラベルを付けながら、
それぞれの <filename>.flp</filename>
ファイルに対してこのコマンドを繰り返します。
<filename>.flp</filename> ファイルを置いた場所に応じて、
コマンドラインを変更して下さい。
CDROM を持っていない場合、<command>fdimage</command> は FreeBSD の
FTP サイトの <ulink
url="ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/tools/"><filename class="directory">tools</filename>
ディレクトリ</ulink>からダウンロードすることができます。</para>
<para>(別の FreeBSD システムのような) &unix;
システム上でフロッピーへの書き込みを行う場合は、
イメージファイルを直接ディスクに書き込むために &man.dd.1;
コマンドを使うことができます。FreeBSD 上では、
次のように実行します:</para>
<screen>&prompt.root; <userinput>dd if=boot.flp of=/dev/fd0</userinput></screen>
<para>FreeBSD においては、<filename>/dev/fd0</filename> が
1 台目のフロッピーディスクドライブ (<devicename>A:</devicename>
ドライブ) を表します。同様に <filename>/dev/fd1</filename>
は <devicename>B:</devicename> ドライブを表します。
他の &unix; の変形では、
フロッピーディスクデバイスには別の名前がついているかもしれないので、
必要に応じてそのシステムのドキュメントを確認して下さい。</para>
</step>
</procedure>
<para>これで FreeBSD をインストールする用意ができました。</para>
</sect2>
</sect1>
<sect1 id="install-start">
<title>インストールの開始</title>
<important>
<para>デフォルトでは、次のメッセージが表示されるまで
インストーラはディスクに何の変更も加えません。</para>
<literallayout class="monospaced">Last Chance: Are you SURE you want continue the installation?
If you're running this on a disk with data you wish to save then WE
STRONGLY ENCOURAGE YOU TO MAKE PROPER BACKUPS before proceeding!
We can take no responsibility for lost disk contents!</literallayout>
<para>この最後の警告の前であれば、
いつでもハードディスクの内容を変更することなくインストールを中断できます。
もし、何かを間違って設定してしまったことが心配ならば、
最後の警告の前に単にコンピュータをオフにしてください。
被害を残さずに済みます。</para>
</important>
<sect2 id="install-starting">
<title>起動</title>
<sect3 id="install-starting-i386">
<title>&i386; アーキテクチャでの起動</title>
<procedure>
<step>
<para>まず、コンピュータの電源を切ります。</para>
</step>
<step>
<para>コンピュータの電源をいれます。
起動が始まると、すぐにシステムまたは BIOS
のセットアップメニューに入るためのオプションが表示されるはずです。
一般的には <keycap>F2</keycap>, <keycap>F10</keycap>,
<keycap>Del</keycap> のようなキーまたは
<keycombo action="simul">
<keycap>Alt</keycap>
<keycap>S</keycap>
</keycombo> のようなキーの組合せです。
画面上に示されるキーを使用してください。場合によっては、
起動すると画像を表示するコンピュータがあるかもしれません。
大抵の場合、<keycap>Esc</keycap> キーを押すと、
画像が消えて必要なメッセージを見ることができます。</para>
</step>
<step>
<para>どの装置からシステムが起動するかを制御する設定を探してください。
通常は <quote>Boot Order</quote> と呼ばれ、
一般的には、<literal>Floppy</literal>, <literal>CDROM</literal>,
<literal>First Hard Disk</literal>
などの装置の一覧として表示されています。</para>
<para>CDROM から起動する場合には CDROM が選択されていることを、
USB ディスクまたはフロッピーディスクから起動するなら
USB ディスクまたはフロッピーディスクが選択されていることを確認してください。
自信が無い場合は、
コンピュータやマザーボードのマニュアルを参照してください。</para>
<para>変更を保存して終了してください。
コンピュータが再起動するはずです。</para>
</step>
<step>
<para><xref linkend="install-boot-media">
で説明されている <quote>起動</quote> USB スティックを使用する場合には、
コンピュータを立ち上げる前に、USB スティックを挿入してください。</para>
<para>CDROM から起動する場合、コンピュータを立ち上げ、
すぐに CDROM を挿入する必要があります。</para>
<note>
<para>&os;&nbsp;7.<replaceable>X</replaceable> では、
<xref linkend="install-boot-media">
で説明されている方法で作成した起動フロッピーを用いてインストールできます。
<filename>boot.flp</filename> が最初に挿入する disc です。
このディスクをフロッピードライブに挿入して、
コンピュータを起動してください。</para>
</note>
<para>もし、コンピュータがすでに存在している OS を読み込み、
通常通り起動してしまったのであれば、
以下の原因が考えられます。</para>
<orderedlist>
<listitem>
<para>起動ディスクが起動プロセスにおいて十分早いタイミングで挿入されていません。
ディスクをそのままにしてコンピュータを再起動してください。</para>
</listitem>
<listitem>
<para>先程の BIOS の変更が適切に行われていません。
正しいオプションを設定してやり直してください。</para>
</listitem>
<listitem>
<para>使用している BIOS は、
希望しているメディアからのブートに対応していません。</para>
</listitem>
</orderedlist>
</step>
<step>
<para>FreeBSD は起動を開始します。CDROM から起動している場合、
次のような画面が表示されるでしょう (バージョン情報は省略しています)。</para>
<screen>Booting from CD-Rom...
645MB medium detected
CD Loader 1.2
Building the boot loader arguments
Looking up /BOOT/LOADER... Found
Relocating the loader and the BTX
Starting the BTX loader
BTX loader 1.00 BTX version is 1.02
Consoles: internal video/keyboard
BIOS CD is cd0
BIOS drive C: is disk0
BIOS drive D: is disk1
BIOS 636kB/261056kB available memory
FreeBSD/i386 bootstrap loader, Revision 1.1
Loading /boot/defaults/loader.conf
/boot/kernel/kernel text=0x64daa0 data=0xa4e80+0xa9e40 syms=[0x4+0x6cac0+0x4+0x88e9d]
\</screen>
<para>フロッピーディスクから起動している場合、
次のような画面が現れるでしょう (バージョン情報は省略しています)。</para>
<screen>Booting from Floppy...
Uncompressing ... done
BTX loader 1.00 BTX version is 1.01
Console: internal video/keyboard
BIOS drive A: is disk0
BIOS drive C: is disk1
BIOS 639kB/261120kB available memory
FreeBSD/i386 bootstrap loader, Revision 1.1
Loading /boot/defaults/loader.conf
/kernel text=0x277391 data=0x3268c+0x332a8 |
Insert disk labelled "Kernel floppy 1" and press any key...</screen>
<para>上記の説明にしたがって、
<filename>boot.flp</filename> ディスクを抜き、
<filename>kern1.flp</filename> ディスクを挿入し、
<keycap>Enter</keycap> を押してください。
最初のディスクで起動し、プロンプトが表示されたら、
要求される通りに他のディスクを挿入してください。</para>
</step>
<step>
<para>CDROM, USB スティックまたはフロッピーのどれから起動するかにかかわらず、
起動プロセスは &os; ブートローダメニューに到達します。</para>
<figure id="boot-loader-menu">
<title>&os; ブートローダメニュー</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/boot-loader-menu" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para>10 秒間待つか、<keycap>Enter</keycap> を押してください。</para>
</step>
</procedure>
</sect3>
<sect3>
<title>&sparc64; アーキテクチャでの起動</title>
<para>ほとんどの &sparc64; システムは、
ディスクから自動的に起動するように設定されています。
&os; をインストールするには、ネットワークまたは CDROM
から起動する必要があり、そのためには PROM (OpenFirmware)
に入る必要があります。</para>
<para>PROM に入るにはシステムを再起動し、
ブートメッセージが表示されるまで待ってください。
モデルによりますが、以下のような表示です。</para>
<screen>Sun Blade 100 (UltraSPARC-IIe), Keyboard Present
Copyright 1998-2001 Sun Microsystems, Inc. All rights reserved.
OpenBoot 4.2, 128 MB memory installed, Serial #51090132.
Ethernet address 0:3:ba:b:92:d4, Host ID: 830b92d4.</screen>
<para>もしシステムがこの時点でディスクから起動するようでしたら、
キーボードから
<keycombo action="simul"><keycap>L1</keycap><keycap>A</keycap></keycombo>
または
<keycombo action="simul"><keycap>Stop</keycap><keycap>A</keycap></keycombo>
を押すか、シリアルコンソールから <command>BREAK</command>
(たとえば、&man.tip.1; または &man.cu.1; では <command>~#</command>)
を送信して、PROM プロンプトを表示してください。
次のような表示です。</para>
<screenco>
<areaspec>
<area id="prompt-single" coords="1 5">
<area id="prompt-smp" coords="2 5">
</areaspec>
<screen><prompt>ok </prompt>
<prompt>ok {0} </prompt></screen>
<calloutlist>
<callout arearefs="prompt-single">
<para>単一の CPU を持つシステムでのプロンプト</para>
</callout>
<callout arearefs="prompt-smp">
<para>SMP システムのプロンプト。数字はアクティブな CPU の数。</para>
</callout>
</calloutlist>
</screenco>
<para>ここで、CDROM をドライブに挿入し、
PROM プロンプトで <command>boot cdrom</command> と入力してください。</para>
</sect3>
</sect2>
<sect2 id="view-probe">
<title>デバイス検出結果を再表示する</title>
<para>画面に表示される数百行の文字列は (バッファに) 記憶されており、
再表示することが出来ます。</para>
<para>バッファを再表示するには、<keycap>Scroll Lock</keycap> キーを押します。
これで、画面をスクロールできます。結果を見るためには、矢印キーもしくは
<keycap>PageUp</keycap> か <keycap>PageDown</keycap> を使います。
<keycap>Scroll Lock</keycap> をもう一度押すと、スクロールを停止します。</para>
<para>直ちにこの作業を行って、カーネルがデバイス検出を実行している時に
画面の外に流れた文字列を再表示してください。
<xref linkend="install-dev-probe"> によく似た画面が現われるでしょうが、
あなたのコンピュータに搭載されているデバイスによって、表示される文字列は異なるでしょう。</para>
<figure id="install-dev-probe">
<title>古典的なデバイス検出結果の例</title>
<screen>avail memory = 253050880 (247120K bytes)
Preloaded elf kernel "kernel" at 0xc0817000.
Preloaded mfs_root "/mfsroot" at 0xc0817084.
md0: Preloaded image &lt;/mfsroot&gt; 4423680 bytes at 0xc03ddcd4
md1: Malloc disk
Using $PIR table, 4 entries at 0xc00fde60
npx0: &lt;math processor&gt; on motherboard
npx0: INT 16 interface
pcib0: &lt;Host to PCI bridge&gt; on motherboard
pci0: &lt;PCI bus&gt; on pcib0
pcib1:&lt;VIA 82C598MVP (Apollo MVP3) PCI-PCI (AGP) bridge&gt; at device 1.0 on pci0
pci1: &lt;PCI bus&gt; on pcib1
pci1: &lt;Matrox MGA G200 AGP graphics accelerator&gt; at 0.0 irq 11
isab0: &lt;VIA 82C586 PCI-ISA bridge&gt; at device 7.0 on pci0
isa0: &lt;iSA bus&gt; on isab0
atapci0: &lt;VIA 82C586 ATA33 controller&gt; port 0xe000-0xe00f at device 7.1 on pci0
ata0: at 0x1f0 irq 14 on atapci0
ata1: at 0x170 irq 15 on atapci0
uhci0 &lt;VIA 83C572 USB controller&gt; port 0xe400-0xe41f irq 10 at device 7.2 on pci
0
usb0: &lt;VIA 83572 USB controller&gt; on uhci0
usb0: USB revision 1.0
uhub0: VIA UHCI root hub, class 9/0, rev 1.00/1.00, addr1
uhub0: 2 ports with 2 removable, self powered
pci0: &lt;unknown card&gt; (vendor=0x1106, dev=0x3040) at 7.3
dc0: &lt;ADMtek AN985 10/100BaseTX&gt; port 0xe800-0xe8ff mem 0xdb000000-0xeb0003ff ir
q 11 at device 8.0 on pci0
dc0: Ethernet address: 00:04:5a:74:6b:b5
miibus0: &lt;MII bus&gt; on dc0
ukphy0: &lt;Generic IEEE 802.3u media interface&gt; on miibus0
ukphy0: 10baseT, 10baseT-FDX, 100baseTX, 100baseTX-FDX, auto
ed0: &lt;NE2000 PCI Ethernet (RealTek 8029)&gt; port 0xec00-0xec1f irq 9 at device 10.
0 on pci0
ed0 address 52:54:05:de:73:1b, type NE2000 (16 bit)
isa0: too many dependant configs (8)
isa0: unexpected small tag 14
orm0: &lt;Option ROM&gt; at iomem 0xc0000-0xc7fff on isa0
fdc0: &lt;NEC 72065B or clone&gt; at port 0x3f0-0x3f5,0x3f7 irq 6 drq2 on isa0
fdc0: FIFO enabled, 8 bytes threshold
fd0: &lt;1440-KB 3.5&rdquo; drive&gt; on fdc0 drive 0
atkbdc0: &lt;Keyboard controller (i8042)&gt; at port 0x60,0x64 on isa0
atkbd0: &lt;AT Keyboard&gt; flags 0x1 irq1 on atkbdc0
kbd0 at atkbd0
psm0: &lt;PS/2 Mouse&gt; irq 12 on atkbdc0
psm0: model Generic PS/@ mouse, device ID 0
vga0: &lt;Generic ISA VGA&gt; at port 0x3c0-0x3df iomem 0xa0000-0xbffff on isa0
sc0: &lt;System console&gt; at flags 0x100 on isa0
sc0: VGA &lt;16 virtual consoles, flags=0x300&gt;
sio0 at port 0x3f8-0x3ff irq 4 flags 0x10 on isa0
sio0: type 16550A
sio1 at port 0x2f8-0x2ff irq 3 on isa0
sio1: type 16550A
ppc0: &lt;Parallel port&gt; at port 0x378-0x37f irq 7 on isa0
pppc0: SMC-like chipset (ECP/EPP/PS2/NIBBLE) in COMPATIBLE mode
ppc0: FIFO with 16/16/15 bytes threshold
plip0: &lt;PLIP network interface&gt; on ppbus0
ad0: 8063MB &lt;IBM-DHEA-38451&gt; [16383/16/63] at ata0-master UDMA33
acd0: CD-RW &lt;LITE-ON LTR-1210B&gt; at ata1-slave PIO4
Mounting root from ufs:/dev/md0c
/stand/sysinstall running as init on vty0</screen>
</figure>
<para>丹念に検出結果をチェックして、あなたが予期したすべてのデバイスを
FreeBSD が検出できた事を確認してください。デバイスが見つからなかった場合、
検出結果へ表示されません。
<link linkend="kernelconfig">カスタムカーネル</link> を構築することで、
サウンドカードのように <filename>GENERIC</filename>
カーネルに含まれていないデバイスのサポートを追加することができます。</para>
<para>デバイス検出後、
<xref linkend="config-country"> が表示されます。
矢印キーを使って、国、地域、グループを選択してください。
その後、<keycap>Enter</keycap> を押してください。
国を簡単に設定できます。</para>
<figure id="config-country">
<title>国の選択メニュー</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/config-country" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para>国に <guimenuitem>United States</guimenuitem> を選択した場合には、
標準のアメリカのキーボードマップが使われます。
他の国を選択すると以下のメニューが表示されます。
矢印キーを使って、適切なキーボードマップを選択して
<keycap>Enter</keycap> を押してください。</para>
<figure id="config-keymap">
<title>キーボードメニューの選択</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/config-keymap" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para>国の設定が終わったら、<application>sysinstall</application>
メインメニューが表示されます。</para>
</sect2>
</sect1>
<sect1 id="using-sysinstall">
<title>Sysinstall の紹介</title>
<para><application>sysinstall</application> ユーティリティは FreeBSD
プロジェクトが提供するインストール用アプリケーションです。
これは、コンソール上で動作し、
インストールの設定や制御に使えるいくつものメニューや画面に分かれています。</para>
<para><application>sysinstall</application> のメニューはカーソルキー、
<keycap>Enter</keycap>, <keycap>Tab</keycap>,
<keycap>Space</keycap> 等で操作します。
キーの詳しい解説とその意味については
<application>sysinstall</application> の使用法に説明されています。</para>
<para>この説明を読むには、<xref linkend="sysinstall-main3"> に示すように、
<guimenuitem>Usage</guimenuitem> の項目が強調表示され、
<guibutton>[Select]</guibutton> ボタンが選択されていることを確認して、
<keycap>Enter</keycap> を押してください。</para>
<para>メニューシステムの使い方が表示されます。読み終ったら、
<keycap>Enter</keycap> を押してメインメニューに戻りましょう。</para>
<figure id="sysinstall-main3">
<title>Sysinstall のメインメニューから Usage を選択</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/main1" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<sect2 id="select-doc">
<title>ドキュメントメニューの選択</title>
<para>メインメニューから、カーソルキーで
<guimenuitem>Doc</guimenuitem> を選択して
<keycap>Enter</keycap> を押してください。</para>
<figure id="main-doc">
<title>ドキュメントメニューの選択</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/main-doc" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para>これでドキュメントメニューが表示されます。</para>
<figure id="docmenu1">
<title>Sysinstall ドキュメントメニュー</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/docmenu1" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para>用意されたドキュメントを読むのは大切なことです。</para>
<para>ドキュメントを読むには、カーソルキーで選択して
<keycap>Enter</keycap> を押してください。読み終えたら、
<keycap>Enter</keycap> を押すとドキュメントメニューに戻ります。</para>
<para>メインのインストールメニューに戻るには、カーソルキーで
<guimenuitem>Exit</guimenuitem> を選択して、
<keycap>Enter</keycap> を押してください。</para>
</sect2>
<sect2 id="keymap">
<title>キー配列メニューの選択</title>
<para>キーボード配列を変更するには、カーソルキーで
<guimenuitem>Keymap</guimenuitem> を選択して、
<keycap>Enter</keycap> を押してください。
使用しているキーボードが、標準ではなかったり、
または US ではない場合に変更作業が必要となります。</para>
<figure id="sysinstall-keymap">
<title>Sysinstall メインメニュー</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/main-keymap" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para>上下のカーソルキーでメニュー項目を選択して
<keycap>Space</keycap> を押せば異なるキーボード配列を選択できます。
もう一度 <keycap>Space</keycap> を押すと、選択を解除します。
完了したら、カーソルキーで &gui.ok; を選択して
<keycap>Enter</keycap> を押してください。</para>
<para>このスクリーン表示では、リストの一部しか表示されていません。
<keycap>Tab</keycap> を押して &gui.cancel; を選択すると、
デフォルトのキーマップを使用して、
メインインストールメニューに戻ります。</para>
<figure id="sysinstall-keymap-menu">
<title>Sysinstall キー配列メニュー</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/keymap" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
</sect2>
<sect2 id="viewsetoptions">
<title>インストールオプション画面</title>
<para><guimenuitem>Options</guimenuitem> を選択して、
<keycap>Enter</keycap> を押してください。</para>
<figure id="sysinstall-options">
<title>Sysinstall メインメニュー</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/main-options" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<figure id="options">
<title>Sysinstall オプション</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/options" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para>ほとんどのユーザーにはデフォルトの値でよく、変更する必要はありません。
リリース名は、インストールするバージョンによって変わります。</para>
<para>選択された項目の説明が、画面の下部に青く強調表示されます。
オプションの 1 つは <guimenuitem>Use Defaults</guimenuitem> という、
すべての値を初期値に戻すものであることに気をつけてください。</para>
<para><keycap>F1</keycap> を押すと、
さまざまなオプションについての説明を読むことができます。</para>
<para><keycap>Q</keycap> を押すと、
メインインストールメニューに戻ります。</para>
</sect2>
<sect2 id="start-install">
<title>標準インストールの開始</title>
<para>&unix; や FreeBSD が初めての人には
<guimenuitem>Standard</guimenuitem> インストールがお奨めです。
カーソルキーで <guimenuitem>Standard</guimenuitem> を選択して、
<keycap>Enter</keycap> を押してインストールを始めてください。</para>
<figure id="sysinstall-standard">
<title>標準インストールの開始</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/main-std" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
</sect2>
</sect1>
<sect1 id="install-steps">
<title>ディスク領域の割り当て</title>
<para>最初の課題は、FreeBSD 用にディスク領域を割り当て、
<application>sysinstall</application>
が使えるようにラベルを作成することです。
そうするためには、FreeBSD
がディスク上にどのような情報があることを前提としているかを知らなければなりません。</para>
<sect2 id="install-drive-bios-numbering">
<title>BIOS ドライブの番号付け</title>
<para>FreeBSD をインストールして設定する前に、
特に複数のハードディスクを持っているならば気をつけておかなければならない重要なことがあります。</para>
<indexterm><primary>MS-DOS</primary></indexterm>
<indexterm><primary>Microsoft Windows</primary></indexterm>
<para>&ms-dos; や &microsoft.windows; のような BIOS
に依存したオペレーティングシステムが動いている PC では、
BIOS がディスクドライブの順序を構成でき、
OS はその変化に追従します。これにより、ユーザはいわゆる
<quote>プライマリーマスタ</quote>
以外のディスクから起動することができます。
この仕組みを用いればシステムのバックアップを取る最も簡単で安価な方法を構築できます。
もう一つ同じディスクを買い、
<application><trademark class="registered">Ghost</trademark></application> や
<application>XCOPY</application>
を用いて一つ目のディスクから二つめのディスクへのコピーを定期的に取ればいいのです。
そして、一つ目のディスクに障害が起きたり、ウィルスに感染したり、
オペレーティングシステムの不具合でめちゃくちゃにされてしまった時には、
BIOS に対してドライブを論理的に交換するように指示することで簡単に復旧できるのです。
この方法はドライブのケーブルを交換するのと同じようなことなのですが、
ケースを開ける必要がありません。</para>
<indexterm><primary>SCSI</primary></indexterm>
<indexterm><primary>BIOS</primary></indexterm>
<para>SCSI コントローラを備えたもっと高価なシステムでは、
しばしば BIOS に拡張が施されており、同じように 7
台までのドライブの順番を組み換えることができるようになっています。</para>
<para>以上のような機能を便利に使っているユーザは、
FreeBSD では同じような結果にならないことに驚くかもしれません。FreeBSD は
BIOS を利用しないため、<quote>論理 BIOS ドライブマッピング</quote>
については知らないのです。
このため、特にいくつかのドライブが同じジオメトリを持っている時に、
そしてまたあるものをもう一つのクローンとして使っている時に、
非常にややこしい状況になり得ます。</para>
<para>FreeBSD を使う時は、
インストール前にドライブの番号付けが自然なものになるように、
必ず BIOS の設定を忘れずに戻しておきましょう。
もしドライブの番号付けを変更する必要がある場合には、
ケースを開けジャンパーやケーブルを移動するというハードウェア的なやりかたをとってください。</para>
<sidebar>
<title>Bill と Fred のイケイケ冒険記より</title>
<para>Bill は Fred のためにもう一つ FreeBSD 箱を作ろうと古い
Wintel 箱を潰しました。Bill は ユニット番号 0 の SCSI ドライ
ブを一つ追加し、そこに FreeBSD を入れました。</para>
<para>Fred はこのシステムを使い始めましたが、数日後その古い
SCSI ドライブがたくさんのソフトエラーを吐いているのに気付き、
Bill に報告しました。</para>
<para>さらに数日後、Bill はその問題に対処しようと決意し、
倉庫のディスクドライブアーカイブから同じ SCSI ドライブを取ってきました。
まずドライブのサーフィススキャンを行なってみましたが、
特に問題なかったため、Bill はこのドライブをユニット番号 4 と
して取り付け、ドライブ 0 からドライブ 4 へのイメージコピーを行ないました。
新しいドライブがインストールされ、しかもうま
く動いているため、Bill はそれを使い始めてもいいだろうと思いました。
そこで彼は SCSI BIOS の機能を使ってシステムがユニット 4
から起動するようにディスクドライブの順序を入れ換えました。
FreeBSD が起動し、調子良く動き始めました。</para>
<para>Fred は数日作業を続けましたが、すぐに Bill と Fred
は新しい冒険に挑戦することにしました。新しいバージョンの FreeBSD
にアップグレードするのです。Bill は SCSI ユニット 0
のディスクは当てにならないので取りはずし、<quote>アーカイブ</quote>
から持ってきた別の新しいドライブと交換しました。そして、新しいバージョンの
FreeBSD を、Fred の持っていた魔法のインターネット FTP
フロッピーを用いて新しい SCSI ユニット 0 にインストールしたのです。
インストールはうまくいきました。</para>
<para>Fred は新しいバージョンの FreeBSD を数日使ってみて、
技術部門でも使えるくらい十分に良いものだと確認しました。
古いバージョンからすべての作業をコピーする時が来たのです。
そこで Fred は SCSI ユニット 4 (古い FreeBSD
で行なっていた作業の最新のものを置いてあるドライブです)
をマウントしました。ところが、Fred は SCSI ユニット 4
には自分の貴重な作業がなにも残っていないことを発見して慌てふためきました。</para>
<para>データはどこへ行ったのでしょう?</para>
<para>Bill がオリジナルの SCSI ユニット 0 のイメージをユニット
4 にコピーした時、ユニット 4 は <quote>新クローン</quote> になりました。
Bill がユニット 4 から起動するように SCSI BIOS で順序の入れ換えを行なった時、
実はおバカなことにそう変更したと思い込んでいただけなのです。
FreeBSD は依然として SCSI ユニット 0 上で動いていたのです。
BIOS にこのような変更を行なっても Boot と
Loader のコードの一部もしくは全部は選択された BIOS
ドライブから取得されるものの、処理が FreeBSD
のカーネルドライバーに引き渡された時から BIOS ドライブの順序は無視され、
FreeBSD は、通常のドライブ番号順に移行するのです。
さきほどの例では、システムはオリジナルの SCSI ユニット 0 で動き続けており、
Fred のデータはすべて SCSI ユニット 4 ではなくそのディスクに残っていたのです。
システムが SCSI ユニット 4
で動いているように見えたのは単に人の期待からくる妄想だったのです。</para>
<para>こういった現象を発見しても、
データはまったく失なわれても損なわれてもいないことを、喜んで伝えておきます。
古い SCSI ユニット 0 はガラクタの山から見つけ出され、
Fred が行なった作業はすべて彼のもとへ返ってきたのです
(そして Bill は自分が 0 までは数えられることを学んだのでした)。</para>
<para>この例では SCSI ドライブが用いられましたが、その概念は
IDE ドライブにも同じように当てはまります。</para>
</sidebar>
</sect2>
<sect2 id="main-fdisk">
<title>fdisk でスライス作成</title>
<note>
<para>この段階でなにも変更を加えないとしても、
そのことはディスクに書きこまれるでしょう。
もし間違いをしたと考えてもう一度やり直したいのなら、
メニューを使って <application>sysinstall</application>
を終了してやり直すか、<keycap>U</keycap> を押して
<guimenuitem>Undo</guimenuitem> オプションを利用してください。
なにをすればいいか分からなくなって、終了する方法が分からないときは、
いつでもコンピュータを切ることができます。</para>
</note>
<para><application>sysinstall</application>
メインメニューでスタンダードインストールを選択したあとには、
次のメッセージが表示されるでしょう。</para>
<screen> Message
In the next menu, you will need to set up a DOS-style ("fdisk")
partitioning scheme for your hard disk. If you simply wish to devote
all disk space to FreeBSD (overwriting anything else that might be on
the disk(s) selected) then use the (A)ll command to select the default
partitioning scheme followed by a (Q)uit. If you wish to allocate only
free space to FreeBSD, move to a partition marked "unused" and use the
(C)reate command.
[ OK ]
[ Press enter or space ]</screen>
<para>指示されたとおり <keycap>Enter</keycap> を押してください。
次に、デバイスの走査を実行したときにカーネルが見付けた、
すべてのハードドライブのリストが表示されるでしょう。
<xref linkend="sysinstall-fdisk-drive1"> は
IDE ディスクを二つもつシステムの例です。
これらは
<devicename>ad0</devicename> および
<devicename>ad2</devicename> と名付けられています。</para>
<figure id="sysinstall-fdisk-drive1">
<title>fdisk を実行するディスクの選択</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/fdisk-drive1" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para>なぜ <devicename>ad1</devicename>
がここに表示されないか不思議に思うかもしれません。
なぜ忘れられたのか?</para>
<para>IDE ハードディスクを一つ目はプライマリ
IDE コントローラのマスタとして、
二つ目はセカンダリ IDE コントローラのマスタとして二つ接続している場合、
なにが起こるか考えてください。
もし FreeBSD がこれらを <devicename>ad0</devicename> と
<devicename>ad1</devicename> のように、
見付けた順番で番号をつけたとしてもすべては動作するでしょう。</para>
<para>しかし、その後プライマリ IDE コントローラのスレーブとして
三つ目のディスクを追加したとしたら、
それはたった今 <devicename>ad1</devicename> となり、
以前の <devicename>ad1</devicename> は
<devicename>ad2</devicename> となるでしょう。
デバイス名 (<devicename>ad1s1a</devicename> のような)
はファイルシステムを見つけるのに使われるので、
ファイルシステムのいくつかは突然正しく現れなくなるかもしれず、
FreeBSD の設定を変更する必要があるでしょう。</para>
<para>これを解決するために、ディスクが見つかった順番ではなく、
どこに接続されているかということに基づいて
IDE ディスクを名前づけするようにカーネルを設定できます。
この機構によって、セカンダリ IDE コントローラのマスタディスクは、
たとえ <devicename>ad0</devicename> または <devicename>ad1</devicename>
デバイスがないとしても<emphasis>いつでも</emphasis>
<devicename>ad2</devicename> になるでしょう。</para>
<para>この設定は FreeBSD カーネルの標準設定です。
これがこの画面で <devicename>ad0</devicename> および
<devicename>ad2</devicename> を表示する理由です。
このスクリーンショットが得られたマシンには、
IDE コントローラの両方のマスタチャネルにディスクがあり、
スレーブチャネルにはありません。</para>
<para>FreeBSD をインストールしたいディスクを選択して、
&gui.ok; を押してください。
<xref linkend="sysinstall-fdisk1"> のような表示とともに
<application>fdisk</application> が起動するでしょう。</para>
<para><application>fdisk</application>
の画面は三つのセクションに分かれます。</para>
<para>一つ目のセクションは、これは表示の先頭二行にわたっているのですが、
現在選択されているディスクの詳細を表示します。
ディスクの詳細には FreeBSD でのデバイス名、ディスクのジオメトリ、
そしてディスクの全容量が含まれます。</para>
<para>二つ目のセクションは現在ディスク上にあるスライスを表示します。
スライスの開始セクタと終了セクタ、大きさ、FreeBSD 上での名前、
種類とサブタイプが表示されます。
この例では、PC 上のディスクレイアウト機能が生み出した、
未使用の小さなスライスを二つ表示しています。
また大きな <acronym>FAT</acronym> スライスも一つ表示しています。これはほとんどの場合、
&ms-dos; または &windows; において <devicename>C:</devicename> ドライブ
および他のドライブ名の拡張スライスとして現れます。</para>
<para>三つ目のセクションは <application>fdisk</application>
において利用可能なコマンドを表示します。</para>
<figure id="sysinstall-fdisk1">
<title>編集する前の典型的な fdisk 構成</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/fdisk-edit1" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para>今から行うことは、
あなたがどのようにディスクを分割したいかによります。</para>
<para>FreeBSD をディスク全体で使いたいなら、
<guimenuitem>Use Entire Disk</guimenuitem> オプションを表す
<keycap>A</keycap> キーを押すことができます。
このことは <application>sysinstall</application>
がインストールプロセスの残りを続けることにあなたが同意したとき、
このディスクのすべてのデータを削除するでしょう。
存在しているスライスは取り除かれ、
<literal>unused</literal> の小さな領域
(PCディスクレイアウト機能の副産物) と、
FreeBSD のための大きなスライスへ置きかわるでしょう。
これを行ったら、次に方向キーを使って新しく作成された
FreeBSD スライスを選択し、スライスに起動可能の印をつけるために
<keycap>S</keycap> キーを押してください。
そのとき、画面の見た目は <xref linkend="sysinstall-fdisk2">
とよく似たものとなるでしょう。
<literal>Flags</literal> 列の <literal>A</literal> に注意してください。
これはこのスライスが <emphasis>アクティブ</emphasis> で、
ここから起動することを示します。</para>
<para>FreeBSD のための空き領域を作成するために、
存在しているスライスを削除しようとしているのなら、
方向キーをつかってスライスを選択して
<keycap>D</keycap> キーを押してください。
それから <keycap>C</keycap> キーを押すと、
作成したいスライスの大きさの入力を促されます。
適切な数字を入力して <keycap>Enter</keycap> キーを押してください。
この欄に表示されているデフォルト値は、スライスに対して割り当てることのできる最大の値です。
この値は、割り当てられていない領域の連続したブロック、または、ハードディスクの全サイズです。</para>
<para>FreeBSD のための空き領域を既に作成しているなら
(おそらく <application>&partitionmagic;</application>
などのツールを利用したのでしょう) 、
そのときは <keycap>C</keycap>
キーを押して新しいスライスを作成できます。
再び、作成したいスライスの大きさの入力を促されるでしょう。</para>
<figure id="sysinstall-fdisk2">
<title>ディスク全体を使う fdisk 構成</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/fdisk-edit2" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para>終了したら <keycap>Q</keycap> キーを押します。
あなたの変更は <application>sysinstall</application>
内に保存されるでしょう。
しかし、まだディスクには書きこまれません。</para>
</sect2>
<sect2 id="bootmgr">
<title>ブートマネージャのインストール</title>
<para>ブートマネージャをインストールするかどうか考えましょう。一般的に、次の場合は
FreeBSD ブートマネージャをインストールするべきです。</para>
<itemizedlist>
<listitem>
<para>二つ以上のドライブがあり、
一番目のドライブ以外に FreeBSD をインストールした場合</para>
</listitem>
<listitem>
<para>FreeBSD を同じディスク内に他の OS と共存させてインストールしており、
コンピュータを起動する際に FreeBSD か他の OS かを選択したい場合</para>
</listitem>
</itemizedlist>
<para>もし、コンピュータに FreeBSD のみをインストールするのであれば、
最初のハードディスクにインストールし、
<guimenuitem>Standard</guimenuitem> ブートマネージャを選択してください。
もし、FreeBSD をブート可能なサードパーティ製のブートマネージャを使うのであれば、
<guimenuitem>None</guimenuitem> を選択してください。</para>
<para>選択をして <keycap>Enter</keycap> キーを押してください。</para>
<figure id="sysinstall-bootmgr">
<title>sysinstall ブートマネージャメニュー</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/boot-mgr" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para><keycap>F1</keycap> キーを押すと表示されるヘルプ画面では、
ハードディスクを
OS 間で共有する場合に起こり得る問題について議論しています。</para>
</sect2>
<sect2>
<title>他のドライブのスライスの作成</title>
<para>二つ以上ドライブがある場合、
ブートマネージャを選択した後、ドライブ選択画面に戻ります。
FreeBSD を二つ以上のディスクにインストールしたいのなら、
そのときはここで他のディスクを選択し、
<application>fdisk</application>
を用いてスライス作成の作業を繰りかえすことができます。</para>
<important>
<para>一番目以外のドライブに FreeBSD をインストールするのであれば、
両方のドライブに FreeBSD
のブートマネージャをインストールする必要があります。</para>
</important>
<figure id="sysinstall-fdisk-drive2">
<title>ドライブ選択の終了</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/fdisk-drive2" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para><keycap>Tab</keycap> キーを押すことで、
最後に選択したドライブと
&gui.ok; および &gui.cancel; の間を切りかえられます。</para>
<para>&gui.ok; に移るために <keycap>Tab</keycap> キーを一度押し、
それからインストールを続けるために
<keycap>Enter</keycap> キーを押してください。</para>
</sect2>
<sect2 id="bsdlabeleditor">
<title><application>disklabel</application> でパーティション作成</title>
<para>さて、作成したばかりのスライス内にパーティションをいくつか作成しなければなりません。
それぞれのパーティションには
<literal>a</literal> から <literal>h</literal> までの文字がつけられ、
<literal>b</literal>, <literal>c</literal> そして
<literal>d</literal>
パーティションは守るべき慣習的な意味を持っていることを忘れないでください。</para>
<para>特定のアプリケーションは、特別のパーティション構成
(特に二つ以上のディスクにわたってパーティションを構成している場合)
から利益を得ることができます。
しかしこのことについては、はじめて FreeBSD をインストールする場合、
ディスクをどのようにパーティションに区切るか、
ということをあまり大げさに考えることはありません。
FreeBSD をインストールして使い方を学びはじめることの方がより重要です。
OS により詳しくなったときに、パーティション構成を変更するために
FreeBSD をいつでも再インストールできます。</para>
<para>以下は四つのパーティション &mdash; 一つはスワップ領域、
三つはファイルシステム、の構成です。</para>
<table frame="none" pgwide="1">
<title>一つ目のディスクのパーティションレイアウト</title>
<tgroup cols="4">
<colspec colwidth="1*">
<colspec colwidth="1*">
<colspec colwidth="1*">
<colspec colwidth="4*">
<thead>
<row>
<entry>パーティション</entry>
<entry>ファイルシステム</entry>
<entry>サイズ</entry>
<entry>説明</entry>
</row>
</thead>
<tbody>
<row>
<entry><literal>a</literal></entry>
<entry><filename>/</filename></entry>
<entry>1&nbsp;GB</entry>
<entry>これはルートファイルシステムです。
他のファイルシステムはすべてこの下のどこかにマウントされるでしょう。
1&nbsp;GB はこのファイルシステムに手ごろなサイズです。
通常の FreeBSD インストールがここに約 128&nbsp;MB
のデータを配置するように、
ここにはあまり多くのデータを格納しないでしょう。
残りの領域は一時的なデータのためにあり、そして
FreeBSD の将来のバージョンが <filename>/</filename>
により多くの領域を必要とした場合の拡張領域として残します。
</entry>
</row>
<row>
<entry><literal>b</literal></entry>
<entry>なし</entry>
<entry>メモリの 2-3 倍</entry>
<entry><para><literal>b</literal> パーティションには、
システムのスワップ領域が保持されています。
スワップ領域の正しい容量を決めることは、
ちょっとした芸術かもしれません。
確実な経験則は、物理的なメモリ (RAM) の
2-3 倍のサイズのスワップ領域とするように、としています。
また、最低 64&nbsp;MB のスワップを確保するといいでしょう。
したがって、あなたのコンピュータが
32&nbsp;MB 未満のメモリを搭載している時は、
スワップ領域を 64&nbsp;MB にしてください。</para><para>二つ以上のディスクがあるときには、
それぞれのディスクにスワップを置くことができます。
FreeBSD はそれぞれのディスクをスワップに用い、
スワップ動作を効果的に高速化させるでしょう。
この場合、必要とするスワップサイズの合計を計算し
(たとえば 128&nbsp;MB)、
それぞれのディスクに置くスワップサイズを求めるために、
あなたの持っているディスク数 (たとえば二つ) で割ってください。
この例の場合は、
一つのディスクごとに 64&nbsp;MB のスワップとなります。</para></entry>
</row>
<row>
<entry><literal>e</literal></entry>
<entry><filename>/var</filename></entry>
<entry>512&nbsp;MB 4096&nbsp;MB</entry>
<entry><filename>/var</filename>
ディレクトリには、ログファイルやその他の管理ファイルといった、
絶えず変化するファイルが保存されています。
これらのファイルの多くは
FreeBSD の毎日の動作の間に広範囲にわたって読みこまれ、
書きこまれます。 (訳注: <filename>/</filename>とは)
別のファイルシステムにこれらのファイルを置くことは、
異なったアクセス頻度のディレクトリ内にある他のファイルに影響を与えずに、
FreeBSD がこれらのファイルへのアクセスを最適化することを可能とします。</entry>
</row>
<row>
<entry><literal>f</literal></entry>
<entry><filename>/usr</filename></entry>
<entry>ディスクの残り (少なくとも 8&nbsp;GB)</entry>
<entry>他のすべてのファイルは、主に <filename>/usr</filename>
およびそのサブディレクトリ内に保存されます。</entry>
</row>
</tbody>
</tgroup>
</table>
<warning>
<para>上記のサイズの値は、例として載せたものです。
経験のあるユーザのみが使ってください。
&os; パーティションエディタの <literal>Auto
Defaults</literal>
で選択できる自動パーティションレイアウトが推奨されています。</para>
</warning>
<para>二つ以上のディスクに FreeBSD をインストールしようとしているのなら、
設定した他のスライスにもパーティションを作成しないといけません。
最も簡単な方法は、
それぞれのディスクに二つのパーティションを作成することです。
一つはスワップ領域、
そして一つはファイルシステムのためのパーティションです。</para>
<table frame="none" pgwide="1">
<title>残りのディスクのパーティション構成</title>
<tgroup cols="4">
<colspec colwidth="1*">
<colspec colwidth="1*">
<colspec colwidth="2*">
<colspec colwidth="3*">
<thead>
<row>
<entry>パーティション</entry>
<entry>ファイルシステム</entry>
<entry>サイズ</entry>
<entry>説明</entry>
</row>
</thead>
<tbody>
<row>
<entry><literal>b</literal></entry>
<entry>なし</entry>
<entry>説明を参照</entry>
<entry>すでに議論したように、
スワップ領域をそれぞれのディスクにわたって分割できます。
たとえ <literal>a</literal> パーティションが
(訳注: そのスライスに) ないとしても、
慣習により、スワップ領域は
<literal>b</literal> パーティションとなります。</entry>
</row>
<row>
<entry><literal>e</literal></entry>
<entry>/disk<replaceable>n</replaceable></entry>
<entry>ディスクの残り</entry>
<entry>ディスクの残りは一つの大きなパーティションとなります。
これは <literal>e</literal> パーティションの代わりに、
<literal>a</literal>
パーティション上へ簡単に置くことができるかもしれません。
しかしながら慣習により、スライス上の <literal>a</literal>
パーティションはルート (<filename>/</filename>)
ファイルシステムとなるファイルシステムのために予約されています。
あなたはこの慣習にしたがう必要はありませんが
<application>sysinstall</application> が代わりにやってくれます。
したがってこのことにより、
インストールが少しだけより簡単になります。
このファイルシステムをマウントする場所をどこでも選択できます。
この例では、これらを
<filename>/disk<replaceable>n</replaceable></filename>
ディレクトリとしてマウントするよう提案しています。
<replaceable>n</replaceable>
はそれぞれのディスクごとに変更する数字です。
しかしあなたが望むなら他の構成を使用できます。</entry>
</row>
</tbody>
</tgroup>
</table>
<para>パーティション構成を決定したら、
今から <application>sysinstall</application> を用いて作成できます。
このメッセージが現れるでしょう。</para>
<screen> Message
Now, you need to create BSD partitions inside of the fdisk
partition(s) just created. If you have a reasonable amount of disk
space (1GB or more) and don't have any special requirements, simply
use the (A)uto command to allocate space automatically. If you have
more specific needs or just don't care for the layout chosen by
(A)uto, press F1 for more information on manual layout.
[ OK ]
[ Press enter or space ]</screen>
<para><application>disklabel</application> と呼ばれる
FreeBSD パーティションエディタをはじめるために
<keycap>Enter</keycap> キーを押してください。</para>
<para><xref linkend="sysinstall-label"> は
<application>disklabel</application>
をはじめて起動したときの画面表示です。
この画面は三つのセクションに分かれています。
</para>
<para>はじめの数行は現在作業しているディスクの名前、
そして作成しようとしているパーティションを含むスライスを表示します
(この時点で <application>disklabel</application>
はスライスのことをスライス名ではなく<literal>パーティション名</literal>と呼びます) 。
この画面はスライス内の空き領域の合計も表示しています。
この空き領域はスライス内に存在していて、
しかしまだパーティションに割り当てられていない領域です。</para>
<para>画面の中段は作成したパーティションを表示しています。
それぞれのパーティションが含むファイルシステムの名前、サイズ、
ファイルシステム作成にまつわるいくつかのオプションが表示されます。</para>
<para>画面の下段にある三つ目のセクションは
<application>disklabel</application>
で有効なキー操作を表示します。</para>
<figure id="sysinstall-label">
<title>sysinstall ディスクラベルエディタ</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/disklabel-ed1" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para><application>disklabel</application>
は自動的にパーティションを作成し、
デフォルトのサイズを割りあてることができます。
デフォルトのサイズは、
ディスクのサイズからパーティションサイズを決めるアルゴリズムによって計算されます。
<keycap>A</keycap> キーを押して、今試してください。
<xref linkend="sysinstall-label2"> とよく似た画面となるでしょう。
あなたが使用しているディスクのサイズに依存しているので、
デフォルトは希望しているものになるかもしれませんし、
ならないかもしれません。
デフォルトをそのまま受け入れる必要はないので、
このことは問題になりません。</para>
<note>
<para>デフォルトのパーティション構成は
<filename>/tmp</filename> ディレクトリに
<filename>/</filename> パーティションの一部ではなく、
それ自身のパーティションを割り当てます。
このことは、一時ファイルによって <filename>/</filename>
パーティションがあふれてしまうことを防ぐのに役立ちます。</para>
</note>
<figure id="sysinstall-label2">
<title>デフォルトの自動割り当てによる sysinstall ディスクラベルエディタ</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/disklabel-auto" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para>デフォルトのパーティションを使わないで、
あなた自身のパーティション構成に置き換えるには、
方向キーを用いて、一番目のパーティションを選択し、
削除するために <keycap>D</keycap> キーを押してください。
提案されたすべてのパーティションを削除するために、
これを繰り返してください。</para>
<para>一番目のパーティション (<filename>/</filename> としてマウントされる
<literal>a</literal> パーティション &mdash; ルート) を作成するには、
画面の先頭の適切なディスクスライスが選択されていることを確認して、
<keycap>C</keycap> キーを押してください。
新しいパーティションのサイズの入力をうながすダイアログが現れるでしょう
(<xref linkend="sysinstall-label-add">)。
使用したいサイズをブロックの数で入力できます。
または、
メガバイト単位で指定する <literal>M</literal>、
ギガバイト単位で指定する <literal>G</literal>、
シリンダ単位で指定する <literal>C</literal>
を数の後につけて入力できます。</para>
<figure id="sysinstall-label-add">
<title>ルートパーティションに割りあてる容量</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/disklabel-root1" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para>(訳注: ダイアログに) 表示されるデフォルトのサイズは、
スライスに残っているサイズのパーティションを作成するでしょう。
上述したパーティションサイズを用いる場合は <keycap>Backspace</keycap>
キーを用いて表示されている数字を削除し
<xref linkend="sysinstall-label-add2"> のように <userinput>512M</userinput>
と入力してください。そして &gui.ok; を押してください。</para>
<figure id="sysinstall-label-add2">
<title>ルートパーティションサイズの編集</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/disklabel-root2" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para>パーティションのサイズを入力すると、
次にこのパーティションはファイルシステムなのか、
それともスワップ領域なのかを聞かれるでしょう。
<xref linkend="sysinstall-label-type">
のようにダイアログが表示されます。
この一番目のパーティションにはファイルシステムが含まれるので、
<guimenuitem>FS</guimenuitem> を選択し、
<keycap>Enter</keycap> キーを押します。</para>
<figure id="sysinstall-label-type">
<title>ルートパーティションタイプの選択</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/disklabel-fs" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para>ファイルシステムを作成しようとしているので、
最後に <application>disklabel</application> に対して、
このファイルシステムがどこにマウントされるか教えなければなりません。
<xref linkend="sysinstall-label-mount">
のようなダイアログが表示されます。
ルートファイルシステムのマウントポイントは <filename>/</filename>
なので、<userinput>/</userinput> と入力し
<keycap>Enter</keycap> キーを押します。</para>
<figure id="sysinstall-label-mount">
<title>ルートのマウントポイント選択</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/disklabel-root3" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para>その後、
新しく作成したパーティションを表示するために画面は更新するでしょう。
他のパーティションを作成するために、この作業を繰りかえしてください。
スワップパーティションはマウントされないので、
スワップパーティションを作成したときには、
ファイルシステムのマウントポイントの入力は促されないでしょう。
最後のパーティションの <filename>/usr</filename> を作成するときは、
スライスに残っているサイズを使用するために、
表示されたサイズをそのままにしておくことができます。</para>
<para>最終的な FreeBSD ディスクラベルエディタ の画面は、
選択された数値は異なっているかもしれませんが、
<xref linkend="sysinstall-label4"> のようになるでしょう。
<keycap>Q</keycap> キーを押して終了します。</para>
<figure id="sysinstall-label4">
<title>sysinstall ディスクラベルエディタ</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/disklabel-ed2" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
</sect2>
</sect1>
<sect1 id="install-choosing">
<title>何をインストールするか選択する</title>
<sect2 id="distset">
<title>ディストリビューションセットの選択</title>
<para>インストールするディストリビューションセットを選択します。
これは使おうとするシステムや利用可能なディスクの容量に依存します。
最小構成のインストールから全てのインストールまでのオプションがあらかじめ用意されています。
&unix; や FreeBSD に慣れてない人はほぼ間違いなくこれらの用意されたオプションのうちの 1 つを選ぶべきです。
ディストリビューションセットのカスタマイズは、主としてより経験を積んだユーザーのためにあります。</para>
<para><keycap>F1</keycap> キーを押すとそのディストリビューションセットのオプションやそれらが何を含んでいるかというより詳しい情報が表示されます。
ヘルプを見終わった後には、
<keycap>Enter</keycap> キーを押すことでディストリビューションの選択メニューに戻ることができます。</para>
<para>グラフィカルユーザインタフェースを望む場合には、
&os; のインストール後に
X サーバについての設定とデフォルトデスクトップの選択を行ってください。
X サーバのインストールや設定に関する詳細な情報は
<xref linkend="x11"> にあります。</para>
<para>カスタムカーネルをコンパイルする予定ならばソースコードを含むオプションを選択します。
なぜカスタムカーネルを構築するのか、またカスタムカーネルの構築方法に関しては
<xref linkend="kernelconfig"> を参照してください。</para>
<para>当然ながら、全てを含むシステムが最も多くのことを行えます。
十分なディスクスペースがあるならば、<xref linkend="distribution-set1">
で示されるように <guimenuitem>All</guimenuitem> を矢印キーで選択し、
<keycap>Enter</keycap> を押します。
ディスクスペースに懸念があるならば、状況に合ったよりふさわしいオプションを選択します。
インストール後にそのほかのディストリビューションを加えることができるので、
完璧な選択をしようとして悩まないでください。</para>
<figure id="distribution-set1">
<title>ディストリビューションの選択</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/dist-set" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
</sect2>
<sect2 id="portscol">
<title>Ports Collection のインストール</title>
<para>お望みのディストリビューションを選ぶと、
FreeBSD Ports Collection をインストールするかどうかを尋ねてきます。
Ports Collection とは、簡単にソフトウェアをインストールする方法です。
これはソフトウェアをコンパイルするのに必要なソースコードを含みません。
その代わり、サードパーティ製のソフトウェアパッケージを自動的にダウンロード、コンパイル、インストールを行うためのファイルの集まりです。
<xref linkend="ports"> で Ports Collection の使用方法が解説されています。</para>
<para>インストールプログラムはディスクに十分な空き容量があるかどうかをチェックしませんので、
十分な空き容量がある場合のみこのオプションを選択してください。
FreeBSD &rel.current; では、FreeBSD Ports Collection は、約 &ports.size;
のディスク容量を必要とします。
より最新の FreeBSD のバージョンでは、安全のためもう少し大きなサイズを想定してください。</para>
<screen> User Confirmation Requested
FreeBSD Ports Collection をインストールしますか?
これをインストールすることにより、&os.numports; 以上の移植ソフトウェアパッケー
ジにアクセスすることができます。これは、「クリーンな」状態では約 &ports.size;
のディスク容量を占めますが、配布されている tarball をダウンロードしていくと、更に
大きな領域を占めることになります (ただし、FreeBSD の CD/DVD で配布されている
extra disk を持っていて、それを /cdrom にマウントして使用する場合には、
さほど問題にはならないでしょう) 。
Ports Collection は、非常に有用な資源であり、/usr パーティションに置
いておくだけの価値は十分にあります。この質問には Yes と答えるのが賢明で
しょう。
Ports Collection に関するさらに詳しい情報や、最新の Ports に関しては、
以下の場所を参照してください。
http://www.FreeBSD.org/ports
[ Yes ] No</screen>
<para>Ports Collection をインストールするなら &gui.yes;
を、このオプションを選択しないのであれば &gui.no;
を矢印キーで選んでください。
<keycap>Enter</keycap> キーを押して先に進みます。
ディストリビューションの選択メニューが再度表示されます。</para>
<figure id="distribution-set2">
<title>ディストリビューションの確認</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/dist-set2" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para>オプションを選択したら矢印キーで <guimenuitem>Exit</guimenuitem>
を選び、&gui.ok; がハイライトされていることを確認し、
<keycap>Enter</keycap> を押して先に進んでください。</para>
</sect2>
</sect1>
<sect1 id="install-media">
<title>インストールメディアの選択</title>
<para>CD-ROM または DVD からインストールする場合、矢印キーを使って
<guimenuitem>Install from a FreeBSD CD/DVD</guimenuitem> を選んで下さい。
&gui.ok; が選択されていることを確認して、
<keycap>Enter</keycap> キーを押しインストールを開始してください。</para>
<para>そのほかの方法でインストールする場合には、
適切なオプションを選択しその後の指示に従ってください。</para>
<para><keycap>F1</keycap> キーを押すとインストールメディアに関するオンラインヘルプが表示されます。
メディア選択メニューに戻るには <keycap>Enter</keycap> キーを押してください。</para>
<figure id="choose-media">
<title>インストールメディアの選択</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/media" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<note>
<title>FTP インストールモード</title>
<indexterm>
<primary>インストール</primary>
<secondary>ネットワーク</secondary>
<tertiary>FTP</tertiary>
</indexterm>
<para>FTP 経由のインストールを行う場合、active FTP, passive FTP,
HTTP proxy 経由の三種類の FTP
インストールモードを選択することができます。</para>
<variablelist>
<varlistentry>
<term>FTP Active:
<guimenuitem>Install from an FTP server</guimenuitem></term>
<listitem>
<para>すべての FTP 転送の際に <quote>Active</quote>
モードを使用します。
ファイアウォール内部のマシンではうまく動きませんが、
多くの場合 passive モードに対応していないような古い
FTP サーバでも動作します。
passive モードでの FTP 転送 (こちらがデフォルトです)
に失敗した場合には、active モードで確かめましょう!</para>
</listitem>
</varlistentry>
<varlistentry>
<term>FTP Passive:
<guimenuitem>Install from an FTP server through a
firewall</guimenuitem></term>
<listitem>
<indexterm>
<primary>FTP</primary>
<secondary>Passive モード</secondary>
</indexterm>
<para>このオプションでは、
<application>sysinstall</application> は、すべての FTP 転送の際に
<quote>Passive</quote> モードを使用します。
このモードを使用すると、
ランダム TCP ポートによる外部からの接続を許可していないファイアウォールを越えることができるようになります。</para>
</listitem>
</varlistentry>
<varlistentry>
<term>HTTP proxy 経由の FTP:
<guimenuitem>Install from an FTP server
through a http proxy</guimenuitem></term>
<listitem>
<indexterm>
<primary>FTP</primary>
<secondary>HTTP proxy 経由</secondary>
</indexterm>
<para>この方法では、<application>sysinstall</application> は、
(ウェブブラウザと同様に) HTTP
プロトコルを使って proxy サーバに接続し、FTP の操作を実現します。
proxy サーバは FTP 要求を (訳注: HTTP から FTP に) 変換して
FTP サーバに送るため、ファイアウォールが FTP
接続を禁止していても、HTTP proxy サーバが提供されていれば
ファイアウォールを超えた FTP 接続を行なうことが可能です。
この方法を用いる場合には、FTP サーバの他に proxy
サーバを指定する必要があります。</para>
</listitem>
</varlistentry>
</variablelist>
<para>通常 proxy FTP サーバに対しては、ユーザ名の一部として
実際に接続したいサーバの名前を <quote>@</quote>
記号に続けて与える必要があります。
そうすると proxy サーバは本当のサーバの<quote>ふり</quote>
をするようになります。
たとえば、1234 ポートで要求を待つ proxy FTP サーバ
<hostid role="fqdn">foo.example.com</hostid> を使って、
<hostid role="fqdn">ftp.FreeBSD.org</hostid>
からインストールしたいとします。</para>
<para>この場合、オプションメニューで
FTP ユーザ名に <literal>ftp@ftp.FreeBSD.org</literal> を、
パスワードとしてあなたのメールアドレスを設定します。
そして、インストールメディアに FTP (proxy サーバが対応しているならば
passive FTP)、URL として
<literal>ftp://foo.example.com:1234/pub/FreeBSD</literal>
を指定します。</para>
<para>このように設定すると、
<hostid role="fqdn">ftp.FreeBSD.org</hostid> の
<filename>/pub/FreeBSD</filename> に対する FTP
要求については <hostid role="fqdn">foo.example.com</hostid>
が代理で処理をおこなうことになり、<emphasis>その</emphasis>
マシンからインストールすることができます
(インストール時の要求に応じて
<hostid role="fqdn">ftp.FreeBSD.org</hostid>
からファイルを取り寄せます)。</para>
</note>
</sect1> <sect1 id="install-final-warning">
<title>インストール操作の確定</title>
<para>これで良いと思ったら、ここでインストールを進めることができます。
インストールするためにおこなうハードディスクに対する変更をやめるなら、
ここが最後のチャンスでもあります。</para>
<screen> User Confirmation Requested
Last Chance! Are you SURE you want to continue the installation?
If you're running this on a disk with data you wish to save then WE
STRONGLY ENCOURAGE YOU TO MAKE PROPER BACKUPS before proceeding!
We can take no responsibility for lost disk contents!
[ Yes ] No</screen>
<para>&gui.yes; を選択して
<keycap>Enter</keycap> キーを押すことでインストールは進みます。</para>
<para>インストールにかかる時間は、どのディストリビューションを選んだか、
どのインストールメディアを使ったか、
そしてコンピュータの速度にも依存します。
インストール状況に従って、メッセージが逐次表示されます。</para>
<para>次のメッセージが表示されればインストールは終わりです。</para>
<screen> Message
Congratulations! You now have FreeBSD installed on your system.
We will now move on to the final configuration questions.
For any option you do not wish to configure, simply select No.
If you wish to re-enter this utility after the system is up, you may
do so by typing: /usr/sbin/sysinstall.
[ OK ]
[ Press enter or space ]</screen>
<para><keycap>Enter</keycap> キーを押せばインストール後の設定画面に
移ることができます。</para>
<para>&gui.no; を選択して
<keycap>Enter</keycap> キーを押すと、インストールを中断して
システムには何の変更もおこないません。
そのときには次のメッセージが表示されます。</para>
<screen> Message
Installation complete with some errors. You may wish to scroll
through the debugging messages on VTY1 with the scroll-lock feature.
You can also choose "No" at the next prompt and go back into the
installation menus to retry whichever operations have failed.
[ OK ]</screen>
<para>何もインストールされなかったため、このメッセージが表示されています。
<keycap>Enter</keycap> キーを押しますと、
インストーラを終了するためにメインメニューに戻ります。</para>
</sect1>
<sect1 id="install-post">
<title>インストール後の作業</title>
<para>インストール完了後に数々のオプション設定を行います。
オプションは、インストールした FreeBSD を起動する前に configuration
の項目に入りなおすか、再起動後に <command>sysinstall</command> の中にある
<guimenuitem>Configure</guimenuitem> の項目で設定することができます。</para>
<sect2 id="inst-network-dev">
<title>ネットワークデバイスの設定</title>
<para>もし、FTP インストールのために PPP を設定したのならば、
この画面は表示されず、前項で述べたように後から設定できます。</para>
<para>LAN の詳細情報と、FreeBSD のゲートウェイ・ルータの設定については
<link linkend="advanced-networking">高度なネットワーク</link>
の章を参照してください。</para>
<screen> User Confirmation Requested
Would you like to configure any Ethernet or PPP network devices?
(訳:イーサネットや SLIP/PPP ネットワークデバイスを設定したいですか?)
[ Yes ] No</screen>
<para>ネットワークデバイスを設定するには &gui.yes;
を選び、<keycap>Enter</keycap> キーを押します。
設定しないのであれば、&gui.no; を選びます。</para>
<figure id="ed-config1">
<title>イーサネットデバイスを選ぶ</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/ed0-conf" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para>設定したいインタフェースを矢印キーで選び、<keycap>Enter</keycap>
キーを押します。</para>
<screen> User Confirmation Requested
Do you want to try IPv6 configuration of the interface?
(訳:このインタフェース上で IPv6 の設定を行ないたいですか?)
Yes [ No ]</screen>
<para>プライベートな LAN において、現行のインターネットプロトコル
(<acronym>IPv4</acronym>)
で十分なのであれば、矢印キーで &gui.no; を選び
<keycap>Enter</keycap> を押してください。</para>
<para><acronym>RA</acronym> サーバと <acronym>IPv6</acronym> ネットワークで接続しているのであれば、
&gui.yes; を選んで <keycap>Enter</keycap> を押してください。
すると、数秒間 RA サーバを検索します。</para>
<screen> User Confirmation Requested
Do you want to try DHCP configuration of the interface?
(訳:このインタフェース上で DHCP 設定を行ないたいですか?)
Yes [ No ]</screen>
<para>もし、DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol)
が必要なければ、矢印で &gui.no; を選び <keycap>Enter</keycap>
を押してください。</para>
<para>&gui.yes; を選んだ場合、
<application>dhclient</application> を実行します。設定が成功すると、
ネットワーク設定情報が自動補完されます。 詳細については
<xref linkend="dhcp"><!-- <xref linkend="network-dhcp"> --> を参照してください。</para>
<para>次のネットワーク設定画面では、LAN
用ゲートウェイシステムのイーサネットデバイス構成が表示されます。</para>
<figure id="ed-config2">
<title>ed0 ネットワークの設定</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/ed0-conf2" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para><keycap>Tab</keycap> をつかって項目を選び、
適切な情報を入力してください。</para>
<variablelist>
<varlistentry>
<term>Host</term>
<listitem>
<para>完全修飾されたホスト名。この例では、<hostid role="fqdn">k6-2.example.com</hostid>。</para>
</listitem>
</varlistentry>
<varlistentry>
<term>Domain</term>
<listitem>
<para>コンピュータのドメイン名。この例では <hostid role="domainname">example.com</hostid>。</para>
</listitem>
</varlistentry>
<varlistentry>
<term>IPv4 Gateway</term>
<listitem>
<para>ローカル以外のホストへパケットを送る際に使う IP アドレスです。
もしコンピュータがネットワーク上にいる場合は入力する必要があります。
このコンピュータがネットワークのインターネットゲートウェイである場合には
<emphasis>この項目は空白のまま</emphasis>にします。
IPv4 ゲートウェイはデフォルトゲートウェイまたはデフォルトルートとも呼ばれます。</para>
</listitem>
</varlistentry>
<varlistentry>
<term>Name server</term>
<listitem>
<para>ローカル DNS サーバの IP アドレスを指定します。
ローカル DNS サーバがプライベート LAN 上にないので、
プロバイダの DNS サーバ (<hostid role="ipaddr">208.163.10.2</hostid>)
を指定しました。</para>
</listitem>
</varlistentry>
<varlistentry>
<term>IPv4 address</term>
<listitem>
<para>このインタフェースで使う IP アドレスは
<hostid role="ipaddr">192.168.0.1</hostid>。</para>
</listitem>
</varlistentry>
<varlistentry>
<term>Netmask</term>
<listitem>
<para>この例では、LAN で使うアドレスブロックは、
<hostid role="ipaddr">192.168.0.0</hostid> -
<hostid role="ipaddr">192.168.0.255</hostid>
です。
ネットマスクは
(<hostid role="netmask">255.255.255.0</hostid>) です。</para>
</listitem>
</varlistentry>
<varlistentry>
<term>Extra options to ifconfig</term>
<listitem>
<para>あなたが加えたい <command>ifconfig</command> への
オプションを入力してください。今回はありませんでした。</para>
</listitem>
</varlistentry>
</variablelist>
<para>終了するときは、<keycap>Tab</keycap> キーを使って &gui.ok; を選び、
<keycap>Enter</keycap> を押します。</para>
<screen> User Confirmation Requested
Would you like to bring the ed0 interface up right now?
(訳:このインタフェースへの設定を今すぐ有効にしますか?)
[ Yes ] No</screen>
<para>&gui.yes; を選んで <keycap>Enter</keycap>
を押すと、ネットワークへの設定を行い、利用可能な状態にします。
しかしながら、コンピュータをまだ再起動する必要があるので、
インストールの間には、多くのことは出来ません。</para>
</sect2>
<sect2 id="gateway">
<title>ゲートウェイの設定</title>
<screen> User Confirmation Requested
Do you want this machine to function as a network gateway?
(訳:このマシンにネットワークゲートウェイ機能を搭載しますか?)
[ Yes ] No</screen>
<para>もし、マシンが LAN のゲートウエイであり、他マシン間の
パケットを転送している場合は、&gui.yes; を選んで
<keycap>Enter</keycap> を押します。
もし、マシンがネットワーク上のノードである場合、&gui.no; を選び
<keycap>Enter</keycap> を押して先に進んでください。</para>
</sect2>
<sect2 id="inetd-services">
<title>インターネットサービスの設定</title>
<screen> User Confirmation Requested
Do you want to configure inetd and the network services that it provides?
(訳inetd 及び提供するネットワークサービスの設定を行いますか?)
Yes [ No ]</screen>
<para>もし &gui.no; を選んだ場合には、さまざまなサービス、
たとえば <application>telnetd</application> などは有効になりません。
これは、リモートユーザがこのマシンに対して <application>telnet</application>
を使えないことを意味します。
ローカルユーザは未だにリモートマシンへのアクセスに
<application>telnet</application> を重宝しているでしょう。</para>
<para>これらのサービスは、インストール後に <filename>/etc/inetd.conf</filename>
を自分の好きなテキストエディタで編集することで有効になります。
詳しくは inetd の章 <!-- <xref linkend="network-inetd-overview"> --> を見てください。</para>
<para>これらのサービスを利用したいと考えているならば,
&gui.yes; を選びインストールしてください。
追加の確認事項が表示されるでしょう。</para>
<screen> User Confirmation Requested
The Internet Super Server (inetd) allows a number of simple Internet
services to be enabled, including finger, ftp and telnetd. Enabling
these services may increase risk of security problems by increasing
the exposure of your system.
(訳inetd は fingerftptelnet を含む数多くのインターネットサービスを
許可します。この機能を有効にするとシステムへのアクセスの増加による
セキュリティ上のリスクが増加することがあります。)
With this in mind, do you wish to enable inetd?
[ Yes ] No</screen>
<para>&gui.yes; を選んで続けます。</para>
<screen> User Confirmation Requested
inetd(8) relies on its configuration file, /etc/inetd.conf, to determine
which of its Internet services will be available. The default FreeBSD
inetd.conf(5) leaves all services disabled by default, so they must be
specifically enabled in the configuration file before they will
function, even once inetd(8) is enabled. Note that services for
IPv6 must be seperately enabled from IPv4 services.
Select [Yes] now to invoke an editor on /etc/inetd.conf, or [No] to
use the current settings.
(訳inetd(8) が利用可能にするインターネットサービスの種類については
設定ファイル (/etc/inetd.conf) に依存します。FreeBSD に付属する
inetd.conf(5) の初期設定は、すべてのサービスが無効になっています。
従って、inetd(8) を一度有効にした後に設定ファイルの中で
必要なサービスを有効にする必要があります。なお、IPv4 サービス側から
IPv6 のサービスを個別に設定する必要があることに注意してください。
[Yes] を選ぶと /etc/inetd.conf をエディタで編集できます。
[No] を選ぶと、現在の設定をつかいます。)
[ Yes ] No</screen>
<para>&gui.yes; を選ぶと、
先頭行から設定がはじまります。
<literal>#</literal> を削除することでサービスを許可することができます。</para>
<figure id="inetd-edit">
<title><filename>inetd.conf</filename> の編集</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/edit-inetd-conf" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para>希望するサービスを追加したら、<keycap>Esc</keycap> を押し、
表示されるメニューで exiting and saving the changes (変更を保存して終了)
を選んでください。</para>
</sect2>
<sect2 id="ssh-login">
<title>SSH ログインを有効にする</title>
<indexterm>
<primary>SSH</primary>
<secondary>sshd</secondary>
</indexterm>
<screen> User Confirmation Requested
Would you like to enable SSH login?
Yes [ No ]</screen>
<para>&gui.yes; を選択すると、<application>OpenSSH</application>
のデーモンである &man.sshd.8; が有効になります。
コンピュータへの安全なリモートアクセスを許可します。
<application>OpenSSH</application> のより詳しい情報については、
<xref linkend="openssh"> をご覧ください。</para>
</sect2>
<sect2 id="ftpanon">
<title>Anonymous FTP</title>
<indexterm>
<primary>FTP</primary>
<secondary>anonymous</secondary>
</indexterm>
<screen> User Confirmation Requested
Do you want to have anonymous FTP access to this machine?
Yes [ No ]</screen>
<sect3 id="deny-anon">
<title>Anonymous FTP を許可しない</title>
<para>デフォルトの &gui.no; を選択して
<keycap>Enter</keycap> を押してください。
アカウントを持ったユーザは、パスワードを使い FTP
でコンピュータにアクセスできます。</para>
</sect3>
<sect3 id="ftpallow">
<title>Anonymous FTP を許可する</title>
<para>anonymous FTP の接続を許可すると、
誰でもコンピュータにアクセスできるようになります。
このオプションを有効にする前に、
セキュリティ上の問題点を検討してください。
セキュリティに関する詳細については、
<xref linkend="security"> をご覧ください。</para>
<para>anonymous FTP を有効にするには、矢印キーを使って
&gui.yes; を選択し、<keycap>Enter</keycap>
を押してください。以下のような確認事項が表示されるでしょう。</para>
<screen> User Confirmation Requested
Anonymous FTP permits un-authenticated users to connect to the system
FTP server, if FTP service is enabled. Anonymous users are
restricted to a specific subset of the file system, and the default
configuration provides a drop-box incoming directory to which uploads
are permitted. You must separately enable both inetd(8), and enable
ftpd(8) in inetd.conf(5) for FTP services to be available. If you
did not do so earlier, you will have the opportunity to enable inetd(8)
again later.
If you want the server to be read-only you should leave the upload
directory option empty and add the -r command-line option to ftpd(8)
in inetd.conf(5)
Do you wish to continue configuring anonymous FTP?
[ Yes ] No</screen>
<para>このメッセージは、<filename>/etc/inetd.conf</filename>
においても FTP サービスを有効にする必要があることを示しています。
もし、anonymous FTP 接続を許可するのであれば、<xref
linkend="inetd-services"> をご覧ください。
&gui.yes; を選び <keycap>Enter</keycap> を押して先に進むと、
以下の画面が表示されます。</para>
<figure id="anon-ftp2">
<title>Anonymous FTP のデフォルトの設定</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/ftp-anon1" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para><keycap>Tab</keycap> を使って項目を選び、
適切な情報で埋めてください。</para>
<variablelist>
<varlistentry>
<term>UID</term>
<listitem>
<para>anonymous FTP ユーザに対して割り当てられるユーザ ID。
アップロードされるすべてのファイルの所有者はこの ID となります。</para>
</listitem>
</varlistentry>
<varlistentry>
<term>Group</term>
<listitem>
<para>anonymous FTP ユーザが所属するグループ</para>
</listitem>
</varlistentry>
<varlistentry>
<term>Comment</term>
<listitem>
<para><filename>/etc/passwd</filename>
内のユーザ情報を表す文字列</para>
</listitem>
</varlistentry>
<varlistentry>
<term>FTP Root Directory</term>
<listitem>
<para>anonymous FTP で利用可能なファイルの置き場</para>
</listitem>
</varlistentry>
<varlistentry>
<term>Upload Subdirectory</term>
<listitem>
<para>anonymous FTP ユーザによりアップロードされるファイルが置かれる場所</para>
</listitem>
</varlistentry>
</variablelist>
<para>デフォルトでは、FTP のルートディレクトリは
<filename>/var</filename> に設定されています。
FTP が必要とする十分な容量が用意されていない場合には、
<filename>/usr</filename> ディレクトリを使って、
FTP のルートディレクトリを <filename>/usr/ftp</filename>
と設定できます。</para>
<para>十分な設定ができたら、
<keycap>Enter</keycap> を押して先に進んでください。</para>
<screen> User Confirmation Requested
Create a welcome message file for anonymous FTP users?
[ Yes ] No</screen>
<para>&gui.yes; を選択し
<keycap>Enter</keycap> を押すと、
メッセージ編集用のエディタが自動的に起動します。</para>
<figure id="anon-ftp4">
<title>FTP Welcome メッセージの編集</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/ftp-anon2" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para>これは <command>ee</command> と呼ばれるテキストエディタです。
このエディタでメッセージを変更するか、または、
後で希望するエディタを使ってメッセージを変更してください。
エディタの画面の下に表示されるファイルの名前、場所に注意してください。</para>
<para><keycap>Esc</keycap> を押すと、ポップアップメニューが表示されます。
デフォルトは <guimenuitem>a) leave editor</guimenuitem> です。
<keycap>Enter</keycap> を押して終了し、先に進んでください。
変更を行った場合には、もう一度 <keycap>Enter</keycap>
を押して、変更点を保存してください。</para>
</sect3>
</sect2>
<sect2 id="nfsconf">
<title>ネットワークファイルシステムの設定</title>
<para>ネットワークファイルシステム (NFS) を用いると、
ネットワークを介してファイルの共有を行うことができます。
コンピュータをサーバ、クライアントまたは両方に設定できます。
より詳しい情報については <xref linkend="nfs"> <!-- <xref linkend="network-nfs"> -->を参照してください。</para>
<sect3 id="nsf-server-options">
<title>NFS サーバ</title>
<screen> User Confirmation Requested
Do you want to configure this machine as an NFS server?
Yes [ No ]</screen>
<para>ネットワークファイルシステムサーバの機能を必要としないのであれば、
&gui.no; を選択し
<keycap>Enter</keycap> を押してください。</para>
<para>&gui.yes; を選んだ場合には、
<filename>exports</filename>
ファイルを作成する必要があることを示すメッセージが表示されます。</para>
<screen> Message
Operating as an NFS server means that you must first configure an
/etc/exports file to indicate which hosts are allowed certain kinds of
access to your local filesystems.
Press [Enter] now to invoke an editor on /etc/exports
[ OK ]</screen>
<para><keycap>Enter</keycap> を押して先に進んでください。
<filename>exports</filename> ファイルの作成、
編集するためにテキストエディタが立ち上がります。</para>
<figure id="nfs-server-edit">
<title><filename>exports</filename> ファイルの編集</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/nfs-server-edit" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para>ここで、実際共有されるファイルシステムを追加するか、
後で希望するテキストエディタを使って追加してください。
エディタのスクリーンの下に表示されているファイル名、
位置の情報に注意してください。</para>
<para><keycap>Esc</keycap> を押すとポップアップメニューが表示されます。
デフォルトは <guimenuitem>a) leave editor</guimenuitem> です。
<keycap>Enter</keycap> を押して終了し、先に進んでください。</para>
</sect3>
<sect3 id="nfs-client-options">
<title>NFS クライアント</title>
<para>利用しているコンピュータが NFS クライアントによって
NFS サーバにアクセスできるようになります。</para>
<screen> User Confirmation Requested
Do you want to configure this machine as an NFS client?
Yes [ No ]</screen>
<para>矢印キーを使って、適切に &gui.yes; または
&gui.no; を選択してください。</para>
</sect3>
</sect2>
<sect2 id="console">
<title>システムコンソールの設定</title>
<para>システムコンソールをカスタマイズするオプションがあります。</para>
<screen> User Confirmation Requested
Would you like to customize your system console settings?
[ Yes ] No</screen>
<para>&gui.yes; を選択し、<keycap>Enter</keycap>
を押してオプションの確認および設定をしてください。</para>
<figure id="saver-options">
<title>システムコンソール設定オプション</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/console-saver1" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para>良く使われるオプションはスクリーンセーバです。
矢印キーを使って <guimenuitem>Saver</guimenuitem> を選択し、
<keycap>Enter</keycap> を押してください。</para>
<figure id="saver-select">
<title>スクリーンセーバオプション</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/console-saver2" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para>矢印キーを使って、お望みのスクリーンセーバを選択し、
<keycap>Enter</keycap> を押してください。
システムコンソールの設定メニューが再び表示されます。</para>
<para>デフォルトの時間の間隔は 300 秒です。
時間の間隔を変更する場合には、
もう一度 <guimenuitem>Saver</guimenuitem> を選択してください。
スクリーンセーバのオプションメニューにて、
矢印キーで <guimenuitem>Timeout</guimenuitem> を選択して
<keycap>Enter</keycap> を押してください。
ポップアップメニューが表示されます。</para>
<figure id="saver-timeout">
<title>スクリーンセーバのタイムアウト</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/console-saver3" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para>値を変更したら &gui.ok を選択し、
<keycap>Enter</keycap> を押して、
システムコンソールの設定メニューに戻ってください。</para>
<figure id="saver-exit">
<title>システムコンソールの設定の終了</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/console-saver4" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para><guimenuitem>Exit</guimenuitem> を選択し、<keycap>Enter</keycap>
を押して、インストール後の設定を続けてください。</para>
</sect2>
<sect2 id="timezone">
<title>タイムゾーンの設定</title>
<para>使用しているコンピュータのタイムゾーンを設定することで、
地域による時刻の違いが自動的に調整され、
タイムゾーンに関連した機能が適切に取り扱われます。</para>
<para>ここでの例では、コンピュータが United States の
Eastern タイムゾーンにあるものとします。
実際の地理的位置を選択してください。</para>
<screen> User Confirmation Requested
Would you like to set this machine's time zone now?
[ Yes ] No</screen>
<para>&gui.yes; を選択し
<keycap>Enter</keycap> を押して、タイムゾーンを設定してください。</para>
<screen> User Confirmation Requested
Is this machine's CMOS clock set to UTC? If it is set to local time
or you don't know, please choose NO here!
Yes [ No ]</screen>
<para>コンピュータのクロックがどのように設定されているかに従って、
&gui.yes; または &gui.no;
を選択し、<keycap>Enter</keycap> を押してください。</para>
<figure id="set-timezone-region">
<title>地域の選択</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/timezone1" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para>矢印キーを使って、適切な地域を選択し、
<keycap>Enter</keycap> を押してください。</para>
<figure id="set-timezone-country">
<title>国名の選択</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/timezone2" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para>矢印キーを使って、適切に国名を選び、
<keycap>Enter</keycap> を押してください。</para>
<figure id="set-timezone-locality">
<title>タイムゾーンの選択</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/timezone3" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para>矢印キーを使って適切なタイムゾーンを選択し、
<keycap>Enter</keycap> を押してください。</para>
<screen> Confirmation
Does the abbreviation 'EDT' look reasonable?
[ Yes ] No</screen>
<para>タイムゾーンの短縮形が適切かどうかを確認をしてください。
問題なければ <keycap>Enter</keycap> を押して、インストール後の設定を続けてください。</para>
</sect2>
<sect2 id="linuxcomp">
<title>Linux 互換機能</title>
<note>
<para>以下は &os;&nbsp;7.<replaceable>X</replaceable>
のインストールに当てはまります。
&os;&nbsp;8.<replaceable>X</replaceable>
をインストール際には、以下の画面は表示されません。</para>
</note>
<screen> User Confirmation Requested
Would you like to enable Linux binary compatibility?
[ Yes ] No</screen>
<para>&gui.yes; を選択して
<keycap>Enter</keycap> を押すと、
FreeBSD 上で Linux のソフトウエアを実行できるようになります。
Linux 互換のために必要な package が追加されます。</para>
<para>FTP からインストールを行っている場合には、
コンピュータがインターネットに接続できる必要があります。
Linux バイナリ互換など、すべての package を配布していないリモート
ftp サイトがあります。
必要であれば、後でインストールできます。</para>
</sect2>
<sect2 id="mouse">
<title>マウスの設定</title>
<para>このオプションを設定することで、
コンソールやユーザプログラムにおいて
3-ボタンマウスによるテキストのカットアンドペーストが可能になります。
2-ボタンマウスを使っている場合には、インストールをした後に
3-ボタンのエミュレートについて &man.moused.8;
マニュアルページを参照してください。
ここでは、非 USB マウス (PS/2 または COM ポートマウス)
の設定を例に説明します。</para>
<screen> User Confirmation Requested
Does this system have a PS/2, serial, or bus mouse?
[ Yes ] No </screen>
<para>PS/2、シリアルまたはバスマウスを使っている場合には
&gui.yes; を選択してください。
USB マウスを利用する場合には、&gui.no; を選択し
<keycap>Enter</keycap> を押してください。</para>
<figure id="mouse-protocol">
<title>マウスプロトコルのタイプの選択</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/mouse1" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para>矢印キーで <guimenuitem>Type</guimenuitem> を選択し、
<keycap>Enter</keycap> を押してください。</para>
<figure id="set-mouse-protocol">
<title>マウスプロトコルの選択</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/mouse2" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para>この例では PS/2 マウスを使うので、デフォルトの
<guimenuitem>Auto</guimenuitem> が適切です。
プロトコルを変更するには、矢印キーを使って他のプロトコルを選択してください。
&gui.ok; がハイライトされていることを確認し、
<keycap>Enter</keycap> を押してこのメニューを終了してください。</para>
<figure id="config-mouse-port">
<title>マウスポートの設定</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/mouse3" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para>矢印キーで <guimenuitem>Port</guimenuitem> を選択して
<keycap>Enter</keycap> を押してください。</para>
<figure id="set-mouse-port">
<title>マウスポート の設定</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/mouse4" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para>このシステムでは PS/2 マウスを使っているので、デフォルトの
<guimenuitem>PS/2</guimenuitem> が適切です。
ポートを変更する場合には、矢印キーで選択して
<keycap>Enter</keycap> を押してください。</para>
<figure id="test-daemon">
<title>マウスデーモンを有効にする。</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/mouse5" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para>最後に、矢印キーで <guimenuitem>Enable</guimenuitem> を選択して
<keycap>Enter</keycap> を押し、マウスデーモンを有効にして、
テストしてください。</para>
<figure id="test-mouse-daemon">
<title>マウスデーモンのテスト</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/mouse6" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para>スクリーン上でマウスを動かし、
カーソルが正しく反応することを確認してください。
確認ができたら、 &gui.yes; を選択して
<keycap>Enter</keycap> を押してください。
もし、うまく動かないのであれば、マウスの設定が適切に行われていません。
&mdash; &gui.no; を選択して、
他の設定オプションを使って試してください。</para>
<para>矢印キーで <guimenuitem>Exit</guimenuitem> を選択し、
<keycap>Enter</keycap> を押してインストール後の設定を続けてください。</para>
</sect2>
<sect2 id="packages">
<title>Packages のインストール</title>
<para>packages はコンパイル済みのバイナリで、
ソフトウェアをインストールするのに便利な方法です。</para>
<para>説明では、例としてひとつの package をインストールしますが、
お望みであれば、ここで複数の package を追加してインストールすることもできます。
インストール後は、<command>sysinstall</command> を使って
package を追加できます。</para>
<screen> User Confirmation Requested
The FreeBSD package collection is a collection of hundreds of
ready-to-run applications, from text editors to games to WEB servers
and more. Would you like to browse the collection now?
[ Yes ] No</screen>
<para>&gui.yes; を選択して、
<keycap>Enter</keycap> を押すと、
Package を選択する画面が表示されます。</para>
<figure id="package-category">
<title>Package カテゴリの選択</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/pkg-cat" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para>現在のインストールメディアに存在する packages のみをインストールできます。</para>
<para><guimenuitem>All</guimenuitem> を選ぶと、
利用可能なすべての package が表示されます。
もしくは、特定のカテゴリを選択することもできます。
矢印キーで選択したいカテゴリをハイライトし、
<keycap>Enter</keycap> を押してください</para>
<para>選択したカテゴリで利用可能なすべての
package のメニューが表示されます。</para>
<figure id="package-select">
<title>Packages の選択</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/pkg-sel" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para>ここでは、<application>bash</application> シェルが選択されています。
希望する数だけ package を選択し (ハイライトで表示されます)、
<keycap>Space</keycap> キーを押して選択してください。
それぞれの package の簡単な説明がスクリーン下の左端に表示されます。</para>
<para><keycap>Tab</keycap> キーを押すと、最後に選択した package
と &gui.ok;, &gui.cancel; で選択が切り替わります。</para>
<para>インストールする package の選択が終わったら、
<keycap>Tab</keycap> を一度押して &gui.ok; に切り替え、
その後 <keycap>Enter</keycap> を押して
Package 選択メニューに戻ってください。</para>
<para>左右の矢印キーでも、&gui.ok; と &gui.cancel;
切り替えることができます。
この方法で &gui.ok; を選択することもできますので、
その後、<keycap>Enter</keycap> を押して
Package 選択メニューに戻ってください。</para>
<figure id="package-install">
<title>Packages のインストール</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/pkg-install" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para><keycap>Tab</keycap> と矢印キーで <guibutton>[&nbsp;Install&nbsp;]</guibutton>
を選択し、<keycap>Enter</keycap> を押してください。
その後、インストールする package の確認を行います。</para>
<figure id="package-install-confirm">
<title>Package のインストールの確認</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/pkg-confirm" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para>&gui.ok; を選択し、<keycap>Enter</keycap> を押すと
package のインストールが始まります。
インストール中は、インストールのメッセージが表示されますので、
エラーメッセージが表示されないかどうか注意してください。</para>
<para>packages をインストールしたら、最後の設定に進みます。
package を選択せず、最後の設定に戻りたい場合も
<guibutton>Install</guibutton> を選択してください。</para>
</sect2>
<sect2 id="addusers">
<title>ユーザ/グループの追加</title>
<para>システムに <username>root</username> でログインすることを避けるため、
インストール時には、少なくとも一人のユーザを追加する必要があります。
通常 root パーティッションの容量は小さいので、
<username>root</username> 権限でアプリケーションを実行すると、
すぐに消費してしまいます。</para>
<screen> User Confirmation Requested
Would you like to add any initial user accounts to the system? Adding
at least one account for yourself at this stage is suggested since
working as the "root" user is dangerous (it is easy to do things which
adversely affect the entire system).
[ Yes ] No</screen>
<para>&gui.yes; を選択し、
<keycap>Enter</keycap> を押して、ユーザを追加してください。</para>
<figure id="add-user2">
<title>User の選択</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/adduser1" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para>矢印キーで <guimenuitem>User</guimenuitem> を選択して、
<keycap>Enter</keycap> を押してください。</para>
<figure id="add-user3">
<title>ユーザ情報の入力</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/adduser2" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para><keycap>Tab</keycap> で項目を選択すると、
必要とされる情報の入力を助けるため、
スクリーンの下に以下の説明が表示されます。</para>
<variablelist>
<varlistentry>
<term>Login ID</term>
<listitem>
<para>新しいユーザのログインネーム (必須)</para>
</listitem>
</varlistentry>
<varlistentry>
<term>UID</term>
<listitem>
<para>新しいユーザの ID 番号
(空欄のままにすると、自動的に割り当てられます)</para>
</listitem>
</varlistentry>
<varlistentry>
<term>Group</term>
<listitem>
<para>新しいユーザのログイングループ
(空欄のままにすると、自動的に割り当てられます)</para>
</listitem>
</varlistentry>
<varlistentry>
<term>Password</term>
<listitem>
<para>このユーザのパスワード
(このフィールドは注意して入力してください!)</para>
</listitem>
</varlistentry>
<varlistentry>
<term>Full name</term>
<listitem>
<para>ユーザのフルネーム (コメント)</para>
</listitem>
</varlistentry>
<varlistentry>
<term>Member groups</term>
<listitem>
<para>このユーザの所属するグループについて
(すなわち、どのようなアクセス権を持つか)</para>
</listitem>
</varlistentry>
<varlistentry>
<term>Home directory</term>
<listitem>
<para>ユーザのホームディレクトリ
(空欄にするとデフォルトで設定されます)</para>
</listitem>
</varlistentry>
<varlistentry>
<term>Login shell</term>
<listitem>
<para>ユーザのログインシェル
(空欄にするとデフォルト (例 <filename>/bin/sh</filename>)
に設定されます。)</para>
</listitem>
</varlistentry>
</variablelist>
<para>ログインシェルは
<filename>/bin/sh</filename> から、
先ほど package でインストールした <application>bash</application>
シェルを使うよう、<filename>/usr/local/bin/bash</filename>
に変更されています。
インストールされていないシェルを選ぶと、ログインできなくなりますので、
インストールされていないシェルは選ばないでください。
BSD の世界では、最も標準的なシェルは C シェルです。
<filename>/bin/tcsh</filename> で指定できます。</para>
<para>ユーザは、<groupname>root</groupname>
権限を持つスーパユーザになることができる
<groupname>wheel</groupname> グループにも追加されています。</para>
<para>十分に記述したら、&gui.ok; を押して、
User および Group 管理メニューを再び表示してください。</para>
<figure id="add-user4">
<title>ユーザおよびグループの管理を終了する</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/adduser3" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para>特別に必要があれば、この時にグループを追加することもできます。
または、インストールが終わってから
<filename>sysinstall</filename> を利用してアクセスできます。
</para>
<para>ユーザを追加したら、矢印キーで、
<guimenuitem>Exit</guimenuitem> を選択して、
<keycap>Enter</keycap> を押して、次のインストール項目に進んでください。</para>
</sect2>
<sect2 id="rootpass">
<title><username>root</username> パスワードの設定</title>
<screen> Message
Now you must set the system manager's password.
This is the password you'll use to log in as "root".
[ OK ]
[ Press enter or space ]</screen>
<para><keycap>Enter</keycap> を押して、
<username>root</username> パスワードを設定してください。</para>
<para>パスワードは、正しく 2 回入力してください。
言うまでもなく、パスワードを忘れたときのために、
思い出す方法を用意しておいてください。
パスワードとして入力した文字は表示されませんし、
アスタリスクが表示されることもありません。</para>
<screen>New password:
Retype new password :</screen>
<para>パスワードの入力に成功したら、インストールは次に進みます。</para>
</sect2>
<sect2 id="exit-inst">
<title>インストールの終了</title>
<para>さらに
<link linkend="network-services">ネットワークサービスの設定</link>
や他の設定を行う必要がある場合、
この時点で行うこともできますし、インストールの後から
<filename>sysinstall</filename> を用いて設定することもできます。</para>
<screen> User Confirmation Requested
Visit the general configuration menu for a chance to set any last
options?
Yes [ No ]</screen>
<para>&gui.no; を選択し、
<keycap>Enter</keycap>
を押すことでメインインストールメニューに戻ります。</para>
<figure id="final-main">
<title>インストールの終了</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/mainexit" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para>方向キーで <guibutton>[X Exit Install]</guibutton>
を選択し、<keycap>Enter</keycap>を押します。
インストールを終了してもよいか確認を求められるでしょう。</para>
<screen> User Confirmation Requested
Are you sure you wish to exit? The system will reboot.
[ Yes ] No</screen>
<para>&gui.yes; を選択してください。
CDROM ドライブから起動しているのなら、
ディスクを取り出すこと示す以下のメッセージが表示されます。</para>
<screen> Message
Be sure to remove the media from the drive.
[ OK ]
[ Press enter or space ]</screen>
<para>マシンが再起動し始めると CDROM ドライブはロックされるので、
ドライブから (素早く) ディスクを取り出してください。
&gui.ok; を押して再起動してください。</para>
<para>システムは再起動するので、
表示されるかもしれないすべてのエラーメッセージに注意してください。
詳細については、<xref linkend="freebsdboot"> をご覧ください。</para>
</sect2>
<sect2 id="network-services">
<sect2info>
<authorgroup>
<author>
<firstname>Tom</firstname>
<surname>Rhodes</surname>
<contrib>Contributed by </contrib>
</author>
</authorgroup>
</sect2info>
<title>ネットワークサービスの設定</title>
<para>ネットワークサービスの設定は、新しいユーザにとって、
この領域について基本的な知識を持たないと気が遠くなるような作業となるでしょう。
インターネットを含むネットワークは、&os;
を含む現代のすべてのオペレーティングシステムにとって重要なので、&os;
の広範囲にわたるネットワークの能力を理解することはとても役に立ちます。
インストール中にネットワークサービスの設定を理解すると、
ユーザが利用できるさまざまなサービスを理解できます。
<para>ネットワークサービスは、
ネットワーク上のどこからでもアクセスを許可するプログラムです。
これらのプログラムが、<quote>有害</quote> なことをしないように、
あらゆる努力が行われています。
残念ながら、プログラマは完ぺきではないので、
時間が経過するとネットワークサービスのバグが攻撃者により発見され、
悪事が行われるケースがあります。
必要なネットワークサービスのみを有効にすることは重要です。
もし、あるネットワークサービスが必要かどうか疑わしい場合には、
あなたがそれを必要であると理解できるまでは、
そのネットワークサービスを有効にしないことが最善です。
後で <application>sysinstall</application> を再び実行するか、
<filename>/etc/rc.conf</filename>
ファイルで提供される機能を使うことで、
ネットワークサービスをいつでも有効にできます。</para>
<para><guimenu>Networking</guimenu> オプションを選択すると、
以下のようなメニューが表示されます。</para>
<figure id="network-configuration">
<title>ネットワーク設定 (メニューの前半)</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/net-config-menu1" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para>最初のオプションである <guimenuitem>Interfaces</guimenuitem> については、
すでに <xref linkend="inst-network-dev"> で説明したので、
無視して構いません。</para>
<para><guimenuitem>AMD</guimenuitem> オプションを選択すると
<acronym>BSD</acronym>
自動マウントユーティリティに対応します。
このオプションは、通常
<acronym>NFS</acronym> プロトコル (以下をご覧ください)
とともに、リモートファイルシステムの自動マウントのために使われます。
ここでは特別な設定を必要としません。</para>
<para>次の行は <guimenuitem>AMD Flags</guimenuitem> オプションです。
選択すると <acronym>AMD</acronym>
フラグを入力するためのメニューが表示されます。
メニューには以下のようなデフォルトのオプションのセットが含まれています。</para>
<screen>-a /.amd_mnt -l syslog /host /etc/amd.map /net /etc/amd.map</screen>
<para><option>-a</option>
オプションは、デフォルトのマウント位置を指定します。
ここでは <filename>/.amd_mnt</filename> を指定しています。
<option>-l</option> オプションは、
デフォルトの <filename>log</filename> ファイルを指定します。
ただし、<literal>syslogd</literal> が指定されていると、
すべてのログはシステムログのデーモンに送られます。
<filename class="directory">/host</filename> ディレクトリは、
リモートホストからエクスポートされたシステムのマウントに使われます。
一方 <filename class="directory">/net</filename>
ディレクトリは、<acronym>IP</acronym>
アドレスからエクスポートされたファイルシステムのマウントに使われます。
<filename>/etc/amd.map</filename> ファイルは、
<acronym>AMD</acronym> エクスポートのデフォルトオプションを定義します。
<indexterm>
<primary>FTP</primary>
<secondary>anonymous</secondary>
</indexterm>
<para><guimenuitem>Anon FTP</guimenuitem> は、anonymous
<acronym>FTP</acronym> 接続を許可します。
使用しているコンピュータを <acronym>FTP</acronym>
サーバとして利用する場合には、
このオプションを選択してください。
このオプションを選択した際のセキュリティ上のリスクについて把握しておいてください。
セキュリティリスクの説明、および、詳細の設定のためのメニューが表示されます。</para>
<para>すでに説明したように、<guimenuitem>Gateway</guimenuitem>
コンフィグレーションメニューでは、
コンピュータをゲートウェイに設定します。
もし、インストールの過程で <guimenuitem>Gateway</guimenuitem>
オプションを間違って選択したのであれば、ここで無効にできます。
<para><guimenuitem>Inetd</guimenuitem> オプションを使うと、これまでに議論した
&man.inetd.8; デーモンを設定したり、完全に無効にできます。</para>
<para><guimenuitem>Mail</guimenuitem> オプションでは、システムのデフォルトの
<acronym>MTA</acronym> (Mail Transfer Agent) を設定できます。
このオプションを選択すると、以下のメニューが起動します。</para>
<figure id="mta-selection">
<title>デフォルトの MTA の選択</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/mta-main" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para>ここでは、インストールしてデフォルトに設定する
<acronym>MTA</acronym> を選択できます。
<acronym>MTA</acronym> は、
システム上またはインターネット上のユーザにメールを配送するメールサーバにすぎません。</para>
<para><guimenuitem>Sendmail</guimenuitem> を選択すると、
&os; のデフォルトで一般的な <application>sendmail</application>
サーバがインストールされます。
<guimenuitem>Sendmail local</guimenuitem> オプションは、
<application>sendmail</application> をデフォルトの
<acronym>MTA</acronym> に設定しますが、
インターネットからの電子メールの受け取りを無効にします。
他のオプションである
<guimenuitem>Postfix</guimenuitem> や
<guimenuitem>Exim</guimenuitem> も、
<guimenuitem>Sendmail</guimenuitem> と同じようにメールを配送します。
あるユーザは、<application>sendmail</application>
<acronym>MTA</acronym> よりこれらを好みます。</para>
<para><acronym>MTA</acronym> を選択するか、または
MTA をインストールしないことを選ぶと、
ネットワークメニューには、次のオプションである
<guimenuitem>NFS client</guimenuitem> が表示されます。</para>
<para><acronym>NFS</acronym> クライアントは、システムを
<acronym>NFS</acronym> 経由でサーバと通信するように設定します。
<acronym>NFS</acronym> サーバは、
<acronym>NFS</acronym> プロトコルを通して、
ネットワーク上の別のマシンのファイルシステムを利用できるようにします。
利用しているコンピュータがスタンドアローンであれば、
このオプションを選択しないままにしておくことが出来ます。
システムは更なる設定を後で必要とします。
クライアントやサーバの設定についての詳細は
<xref linkend="nfs"> をご覧ください。
<!-- <xref linkend="network-nfs"> --> </para>
<para>その下のオプションが <guimenuitem>NFS server</guimenuitem> オプションです。
システムを <acronym>NFS</acronym> サーバにセットアップできます。
このオプションは、<acronym>RPC</acronym> (remote procedure call)
サービスに必要なオプションを追加します。
<acronym>RPC</acronym> は、
ホストとプログラム間の接続の調整に利用できます</para>
<para>次の行は <guimenuitem>Ntpdate</guimenuitem> オプションです。
これは、時刻の同期を取り扱います。
選択すると下のようなメニューが表示されます。</para>
<figure id="Ntpdate-config">
<title>Ntpdate の設定</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/ntp-config" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para>このメニューでは、
ネットワーク的に最も近いサーバを選択してください。
遠い場所のサーバを選ぶと、
ネットワークの応対時間が長くなる可能性があるので、
最も近いサーバを選択することにより、
より正確な時刻の同期ができるようになります。</para>
<para>次のオプションは、<acronym>PCNFSD</acronym> の選択です。
このオプションは、Ports Collection から
<filename role="package">net/pcnfsd</filename> package をインストールします。
Microsoft の &ms-dos;
オペレーティングシステムのような、自分自身では <acronym>NFS</acronym>
認証サービスを提供できないシステムに対し、<acronym>NFS</acronym>
認証サービスを提供する有効なユーティリティです。</para>
<para>ここで、他のオプションを見るために、
少しスクロールダウンしてください。</para>
<figure id="Network-configuration-cont">
<title>ネットワーク設定 (メニューの後半)</title>
<mediaobject>
<imageobject>
<imagedata fileref="install/net-config-menu2" format="PNG">
</imageobject>
</mediaobject>
</figure>
<para>&man.rpcbind.8;, &man.rpc.statd.8; および
&man.rpc.lockd.8; ユーティリティは、すべて
Remote Procedure
Calls (<acronym>RPC</acronym>) に利用されます。
<command>rpcbind</command> ユーティリティは、
<acronym>NFS</acronym>
サーバとクライアントの通信を取り扱い、
<acronym>NFS</acronym> サーバが正しく機能するために必要です。
<application>rpc.statd</application> デーモンは、
他のホストの <application>rpc.statd</application> デーモンと通信し、
ステータスを監視します。
報告されたステータスは、通常
<filename>/var/db/statd.status</filename> ファイルに記録されます。
ここで紹介する最後のオプションは <guimenuitem>rpc.lockd</guimenuitem>
オプションです。
このオプションを選択すると、ファイルロックサービスを提供します。
この機能は通常 <application>rpc.statd</application> と共に、
どのホストがロックを必要としているか、
どのくらいの頻度でリクエストするかをモニタするために利用されます。
最後の二つのオプションは、デバッグ時に非常に有用ですが、
<acronym>NFS</acronym>
サーバおよびクライアントの動作時には必要ありません。</para>
<para>リストを降りていくと、次の項目は、ルーティングデーモンの
<guimenuitem>Routed</guimenuitem> です。
&man.routed.8; ユーティリティは、ネットワークルーティングテーブルを管理し、
マルチキャストルーターを理解し、
そして、リクエストがあると、物理的に接続したホストに対し、
ネットワークを通してルーティングテーブルを提供します。
このユーティリティは、
主にローカルネットワークのゲートウェイマシンで利用されます。
選択すると、ユーティリティのデフォルトの場所を要求するメニューが表示されます。
デフォルトの場所はすでに定義されていて、
<keycap>Enter</keycap> キーを押すと選択されます。
その後、別のメニューが表示され、
<application>routed</application> に与えるフラグを要求します。
メニューには、デフォルトのフラグの <option>-q</option>
がすでに表示されていることでしょう。</para>
<para>次の行は <guimenuitem>Rwhod</guimenuitem> オプションです。
このオプションを選択すると、システムの初期化時に
&man.rwhod.8; デーモンが起動します。
<command>rwhod</command> ユーティリティは、ネットワークにブロードキャストし、
システムのメッセージを発信します。
また <quote>consumer</quote> モードでは、
システムのメッセージを収集します。
詳細な情報は、&man.ruptime.1; および
&man.rwho.1; マニュアルページにあります。</para>
<para>リストの最後から 2 番目のオプションは、
&man.sshd.8; デーモンです。
これは <application>OpenSSH</application>
のためのセキュアシェルサーバです。
標準の <application>telnet</application> や <acronym>FTP</acronym>
サーバではなく、このサーバが強く推奨されています。
<application>sshd</application> サーバは、暗号化された通信を行い、
あるホストと他のホストを安全に接続します。</para>
<para>最後のオプションが <guimenuitem>TCP Extensions</guimenuitem> オプションです。
このオプションは、<acronym>RFC</acronym>&nbsp;1323 および
<acronym>RFC</acronym>&nbsp;1644 で定義される
<acronym>TCP</acronym> 拡張を有効にします。
多くのホストにおいて、このオプションはコネクションを高速にする一方で、
いくつかのコネクションも破棄します。
サーバに対して推奨はされませんが、
スタンドアローンなコンピュータには有益でしょう。</para>
<para>以上でネットワークサービスの設定が終わりました。
一番上の <guimenuitem>X Exit</guimenuitem>
までスクロールアップして次の設定項目に進むか、
<guimenuitem>X Exit</guimenuitem> を 2 回選択し、その後
<guibutton>[X Exit Install]</guibutton> を選び、
<application>sysinstall</application> を終了してください。</para>
</sect2>
<sect2 id="freebsdboot">
<title>&os; のブート</title>
<sect3 id="freebsdboot-i386">
<title>&os;/&arch.i386; の起動</title>
<para>すべてがうまくいっていれば、画面上にメッセージがスクロールし、
ログインプロンプトが表示されるでしょう。<keycap>Scroll-Lock</keycap>
を押し、さらに <keycap>PgUp</keycap> および <keycap>PgDn</keycap>
キーを用いることで、メッセージの内容を見ることができます。
<keycap>Scroll-Lock</keycap>
をもう一度押すとプロンプトに戻ることができるでしょう。</para>
<para>すべてのメッセージは (バッファの容量制限により)
表示されないかもしれませんが、
ログインの後にプロンプトからコマンドラインで <command>dmesg</command>
と入力することによってそれを見ることができます。</para>
<para>インストールの際に設定したユーザ名
(この例の場合、<username>rpratt</username>)
とパスワードを用いてログインしてください。
必要な時を除き <username>root</username>
としてログインすることは避けてください。</para>
<para>典型的なブートメッセージ (バージョン情報は省略しています)</para>
<screen>Copyright (c) 1992-2002 The FreeBSD Project.
Copyright (c) 1979, 1980, 1983, 1986, 1988, 1989, 1991, 1992, 1993, 1994
The Regents of the University of California. All rights reserved.
Timecounter "i8254" frequency 1193182 Hz
CPU: AMD-K6(tm) 3D processor (300.68-MHz 586-class CPU)
Origin = "AuthenticAMD" Id = 0x580 Stepping = 0
Features=0x8001bf&lt;FPU,VME,DE,PSE,TSC,MSR,MCE,CX8,MMX&gt;
AMD Features=0x80000800&lt;SYSCALL,3DNow!&gt;
real memory = 268435456 (262144K bytes)
config&gt; di sn0
config&gt; di lnc0
config&gt; di le0
config&gt; di ie0
config&gt; di fe0
config&gt; di cs0
config&gt; di bt0
config&gt; di aic0
config&gt; di aha0
config&gt; di adv0
config&gt; q
avail memory = 256311296 (250304K bytes)
Preloaded elf kernel "kernel" at 0xc0491000.
Preloaded userconfig_script "/boot/kernel.conf" at 0xc049109c.
md0: Malloc disk
Using $PIR table, 4 entries at 0xc00fde60
npx0: &lt;math processor&gt; on motherboard
npx0: INT 16 interface
pcib0: &lt;Host to PCI bridge&gt; on motherboard
pci0: &lt;PCI bus&gt; on pcib0
pcib1: &lt;VIA 82C598MVP (Apollo MVP3) PCI-PCI (AGP) bridge&gt; at device 1.0 on pci0
pci1: &lt;PCI bus&gt; on pcib1
pci1: &lt;Matrox MGA G200 AGP graphics accelerator&gt; at 0.0 irq 11
isab0: &lt;VIA 82C586 PCI-ISA bridge&gt; at device 7.0 on pci0
isa0: &lt;ISA bus&gt; on isab0
atapci0: &lt;VIA 82C586 ATA33 controller&gt; port 0xe000-0xe00f at device 7.1 on pci0
ata0: at 0x1f0 irq 14 on atapci0
ata1: at 0x170 irq 15 on atapci0
uhci0: &lt;VIA 83C572 USB controller&gt; port 0xe400-0xe41f irq 10 at device 7.2 on pci0
usb0: &lt;VIA 83C572 USB controller&gt; on uhci0
usb0: USB revision 1.0
uhub0: VIA UHCI root hub, class 9/0, rev 1.00/1.00, addr 1
uhub0: 2 ports with 2 removable, self powered
chip1: &lt;VIA 82C586B ACPI interface&gt; at device 7.3 on pci0
ed0: &lt;NE2000 PCI Ethernet (RealTek 8029)&gt; port 0xe800-0xe81f irq 9 at
device 10.0 on pci0
ed0: address 52:54:05:de:73:1b, type NE2000 (16 bit)
isa0: too many dependant configs (8)
isa0: unexpected small tag 14
fdc0: &lt;NEC 72065B or clone&gt; at port 0x3f0-0x3f5,0x3f7 irq 6 drq 2 on isa0
fdc0: FIFO enabled, 8 bytes threshold
fd0: &lt;1440-KB 3.5" drive&gt; on fdc0 drive 0
atkbdc0: &lt;keyboard controller (i8042)&gt; at port 0x60-0x64 on isa0
atkbd0: &lt;AT Keyboard&gt; flags 0x1 irq 1 on atkbdc0
kbd0 at atkbd0
psm0: &lt;PS/2 Mouse&gt; irq 12 on atkbdc0
psm0: model Generic PS/2 mouse, device ID 0
vga0: &lt;Generic ISA VGA&gt; at port 0x3c0-0x3df iomem 0xa0000-0xbffff on isa0
sc0: &lt;System console&gt; at flags 0x1 on isa0
sc0: VGA &lt;16 virtual consoles, flags=0x300&gt;
sio0 at port 0x3f8-0x3ff irq 4 flags 0x10 on isa0
sio0: type 16550A
sio1 at port 0x2f8-0x2ff irq 3 on isa0
sio1: type 16550A
ppc0: &lt;Parallel port&gt; at port 0x378-0x37f irq 7 on isa0
ppc0: SMC-like chipset (ECP/EPP/PS2/NIBBLE) in COMPATIBLE mode
ppc0: FIFO with 16/16/15 bytes threshold
ppbus0: IEEE1284 device found /NIBBLE
Probing for PnP devices on ppbus0:
plip0: &lt;PLIP network interface&gt; on ppbus0
lpt0: &lt;Printer&gt; on ppbus0
lpt0: Interrupt-driven port
ppi0: &lt;Parallel I/O&gt; on ppbus0
ad0: 8063MB &lt;IBM-DHEA-38451&gt; [16383/16/63] at ata0-master using UDMA33
ad2: 8063MB &lt;IBM-DHEA-38451&gt; [16383/16/63] at ata1-master using UDMA33
acd0: CDROM &lt;DELTA OTC-H101/ST3 F/W by OIPD&gt; at ata0-slave using PIO4
Mounting root from ufs:/dev/ad0s1a
swapon: adding /dev/ad0s1b as swap device
Automatic boot in progress...
/dev/ad0s1a: FILESYSTEM CLEAN; SKIPPING CHECKS
/dev/ad0s1a: clean, 48752 free (552 frags, 6025 blocks, 0.9% fragmentation)
/dev/ad0s1f: FILESYSTEM CLEAN; SKIPPING CHECKS
/dev/ad0s1f: clean, 128997 free (21 frags, 16122 blocks, 0.0% fragmentation)
/dev/ad0s1g: FILESYSTEM CLEAN; SKIPPING CHECKS
/dev/ad0s1g: clean, 3036299 free (43175 frags, 374073 blocks, 1.3% fragmentation)
/dev/ad0s1e: filesystem CLEAN; SKIPPING CHECKS
/dev/ad0s1e: clean, 128193 free (17 frags, 16022 blocks, 0.0% fragmentation)
Doing initial network setup: hostname.
ed0: flags=8843&lt;UP,BROADCAST,RUNNING,SIMPLEX,MULTICAST> mtu 1500
inet 192.168.0.1 netmask 0xffffff00 broadcast 192.168.0.255
inet6 fe80::5054::5ff::fede:731b%ed0 prefixlen 64 tentative scopeid 0x1
ether 52:54:05:de:73:1b
lo0: flags=8049&lt;UP,LOOPBACK,RUNNING,MULTICAST&gt; mtu 16384
inet6 fe80::1%lo0 prefixlen 64 scopeid 0x8
inet6 ::1 prefixlen 128
inet 127.0.0.1 netmask 0xff000000
Additional routing options: IP gateway=YES TCP keepalive=YES
routing daemons:.
additional daemons: syslogd.
Doing additional network setup:.
Starting final network daemons: creating ssh RSA host key
Generating public/private rsa1 key pair.
Your identification has been saved in /etc/ssh/ssh_host_key.
Your public key has been saved in /etc/ssh/ssh_host_key.pub.
The key fingerprint is:
cd:76:89:16:69:0e:d0:6e:f8:66:d0:07:26:3c:7e:2d root@k6-2.example.com
creating ssh DSA host key
Generating public/private dsa key pair.
Your identification has been saved in /etc/ssh/ssh_host_dsa_key.
Your public key has been saved in /etc/ssh/ssh_host_dsa_key.pub.
The key fingerprint is:
f9:a1:a9:47:c4:ad:f9:8d:52:b8:b8:ff:8c:ad:2d:e6 root@k6-2.example.com.
setting ELF ldconfig path: /usr/lib /usr/lib/compat /usr/X11R6/lib
/usr/local/lib
a.out ldconfig path: /usr/lib/aout /usr/lib/compat/aout /usr/X11R6/lib/aout
starting standard daemons: inetd cron sshd usbd sendmail.
Initial rc.i386 initialization:.
rc.i386 configuring syscons: blank_time screensaver moused.
Additional ABI support: linux.
Local package initialization:.
Additional TCP options:.
FreeBSD/i386 (k6-2.example.com) (ttyv0)
login: rpratt
Password:</screen>
<para>低速なマシンでは、
RSA および DSA キーを作成するのに少々時間がかかるかもしれません。
これは初めてインストールした後に初めてブートする時だけ起こります。
その後のブートはより速くなるでしょう。</para>
<para>X サーバが設定され、デフォルトデスクトップが選択されていた場合、
コマンドラインで <command>startx</command>
と入力することで起動することが可能です。</para>
</sect3>
</sect2>
<sect2 id="shutdown">
<title>FreeBSD のシャットダウン</title>
<para>オペレーティングシステムを適切にシャットダウンすることは重要です。
ただ電源を落すということはしないでください。
まず、コマンドラインから <command>su</command> と入力し、
<username>root</username> パスワードを入力してスーパユーザとなります。
これは <groupname>wheel</groupname>
グループのメンバとなっているユーザだけが行うことができます。
または <username>root</username> としてログインし、
<command>shutdown -h now</command>
を使用します。</para>
<screen>The operating system has halted.
Please press any key to reboot.</screen>
<para>シャットダウンコマンドが実行され、
<quote>Please press any key to reboot</quote>
というメッセージが現れた後に電源を落すことは安全です。
電源を落す代わりに何らかのキーが押された場合、
システムはリブートするでしょう。</para>
<para><keycombo action="simul"><keycap>Ctrl</keycap><keycap>Alt</keycap><keycap>Del</keycap></keycombo>
というキーの組合せを使ってシステムをリブートすることもできますが、
通常の運用においてこれは推奨されません。</para>
</sect2>
</sect1>
<sect1 id="install-trouble">
<title>トラブルシューティング</title>
<indexterm>
<primary>インストール</primary>
<secondary>トラブルシューティング</secondary>
</indexterm>
<para>この節では、インストールの際の、これまで報告された共通の問題に対する解決のための情報が書いてあります。
また、FreeBSD と &ms-dos; または、&windows;
のデュアルブートを行う際のいくつかの質問と回答も書いてあります。</para>
<sect2>
<title>なにかおかしいときには何をすればよいでしょうか</title>
<para>PC アーキテクチャの様々な制限により、100% 確実に原因を突き止めることは不可能ですが、
失敗した時にいくつかできることがあります。</para>
<para>インストールする &os; のバージョンの <ulink
url="http://www.FreeBSD.org/ja/releases/index.html">ハードウェアノート</ulink>
を調べて、
使っているハードウェアに対応しているかどうかを確認してください。</para>
<para>もしハードウェアがサポートされているにもかかわらず、
動作しなかったり他の問題点がある時は、<link
linkend="kernelconfig">カスタムカーネル</link>
を構築する必要があります。<filename>GENERIC</filename>
カーネルに含まれていないデバイスのサポートを追加することができます。
起動ディスクのカーネルでは、ほとんどのハードウェアデバイスの IRQ, IO アドレス、
DMA チャネルが工場出荷時の状態であると設定されています。
もしハードウェアの設定が変更されていると、
カーネルコンフィグレーションファイルを編集し、
再コンパイルを行なって、これらの値を
&os; に設定しなければなりません。</para>
<para>存在しないデバイスを認識してしまうことにより、
その後実際に存在するデバイスの認識を失敗してしまうことがあります。
このような場合は衝突しているドライバを無効にします。</para>
<note>
<para>いくつかのインストール上の問題はさまざまなハードウェア装置の、
特にマザーボードのファームウェアのアップデートで回避または緩和することができます。
マザーボードのファームウェアは <acronym>BIOS</acronym>
と呼ばれることもあり、
多くのマザーボードまたはコンピュータ製造メーカーはアップグレード情報を載せているウェブサイトを用意しています。</para>
<para>多くの製造メーカーは、
重要な更新のようなそれなりの理由がない限りマザーボードの
<acronym>BIOS</acronym> のアップグレードは行わないよう強く推奨しています。
アップデートの過程で失敗する<emphasis>かもしれず</emphasis>、
<acronym>BIOS</acronym> チップに深刻なダメージを与える原因となり得るからです。</para>
</note>
</sect2>
<sect2>
<title>&ms-dos; および &windows; ファイルシステムの利用</title>
<para>現時点では、&os; は、
<application>Double Space&trade;</application>
アプリケーションで圧縮されたファイルシステムに対応していません。
そのため、&os; がデータにアクセスする前に、
ファイルシステムを展開しておく必要があります。
展開するには、<guimenuitem>Start</guimenuitem>&gt; <guimenuitem>Programs</guimenuitem> &gt;
<guimenuitem>System Tools</guimenuitem> メニューの
<application>Compression Agent</application> を実行してください。</para>
<para>&os; は、&ms-dos; ファイルシステム
(FAT ファイルシステムとも呼ばれます) に対応しています。
&man.mount.msdosfs.8; コマンドは、
ファイルシステムの内容にアクセスできるように、
ファイルシステムを現存のディレクトリ構成にマウントします。
通常 &man.mount.msdosfs.8; プログラムは、直接用いられることはありません。
システムから <filename>/etc/fstab</filename> 経由で利用されたり、
&man.mount.8;
ユーティリティから適切なパラメータとともに用いられます。</para>
<para><filename>/etc/fstab</filename>
の典型的な記述例は以下のようになります。</para>
<programlisting>/dev/ad0sN /dos msdosfs rw 0 0</programlisting>
<note><para>この記述がうまくいくためには、<filename>/dos</filename>
ディレクトリが存在している必要があります。
<filename>/etc/fstab</filename> のフォーマットの詳細については、
&man.fstab.5; をご覧ください。</para></note>
<para>&ms-dos; ファイルシステムをマウントする &man.mount.8;
の典型例は以下となります。</para>
<screen>&prompt.root; <userinput>mount -t msdosfs /dev/ad0s1 /mnt</userinput></screen>
<para>この例では、&ms-dos; ファイルシステムは、
プライマリのハードディスクの最初のパーティションに配置されています。
&ms-dos; ファイルシステムの位置は、使用している環境によって変わりますので、
<command>dmesg</command> や <command>mount</command>
コマンドの出力を確認してください。
これらのコマンドを実行することによって、
パーティションレイアウトを把握するのに十分な情報を得ることが出来ます。</para>
<note><para>&os; が割り当てるディスクスライス
(すなわち、&ms-dos; パーティション) の番号は、
他のオペレーティングシステムのものとは異なることがあります。
特に拡張 &ms-dos; パーティションには、プライマリの
&ms-dos; パーティションより大きなスライス番号が通常割り当てられます。
&man.fdisk.8; ユーティリティは、どのスライスが &os; に属し、
どのスライスが他のオペレーティングシステムに属するかを決めるのに役立ちます。</para>
</note>
<para>NTFS パーティションについても、同様に &man.mount.ntfs.8;
コマンドでマウントできます。</para>
</sect2>
<sect2>
<title>トラブルシューティングに関する Q & A</title>
<qandaset>
<qandaentry>
<question>
<para>起動時のハードウェア検出で、システムがハングアップします。
または、インストール中にシステムがおかしくなる。または、
フロッピードライブが検出されません。</para>
</question>
<answer>
<para>i386, amd64 および ia64 プラットフォームにおいて、
&os; はシステムの設定を手助けするシステム ACPI サービスを、
起動時に検出された場合に広く使います。
残念ながら、まだいくつかの不具合が、
ACPI ドライバとシステムのマザーボードおよび BIOS 両方に存在しています。
起動ステージ 3 において、ヒント情報
<literal>hint.acpi.0.disabled</literal>
を以下のように設定すると ACPI を無効にできます。</para>
<screen><userinput>set hint.acpi.0.disabled="1"</userinput></screen>
<para>この設定はシステムが起動するたびにリセットされるので、
<filename>/boot/loader.conf</filename> ファイルに
<literal>hint.acpi.0.disabled="1"</literal> を追加してください。
ブートローダのより詳しい情報については
<xref linkend="boot-synopsis"> で説明します。</para>
</answer>
</qandaentry>
<qandaentry>
<question>
<para>&os; をインストールした後の最初のハードウェアからの起動で、
カーネルが読み込まれ、ハードウェアを検出しましたが、
次のようなメッセージを表示して停止しました。</para>
<screen>changing root device to ad1s1a panic: cannot mount root</screen>
<para>何が問題ですか? 何かできることはありますか?</para>
<para>ブートのヘルプで表示される、
<literal>bios_drive:interface(unit,partition)kernel_name</literal>
は何を意味していますか?</para>
</question>
<answer>
<para>起動ディスクがシステムの最初のディスクではない場合には、
長年の問題があります。BIOS は、&os; とは異なる番号付けを用い、
どの番号がどの番号に対応するかを正しく見つけ出すことは簡単ではありません。</para>
<para>起動ディスクがシステムの 1 番目のディスクではない場合には、
&os; がディスクを見つけることができるように設定する必要があります。
2 つの一般的な状況があります。どちらの場合でも、
ルートファイルシステムがどこにあるかを &os; に指定する必要があります。
BIOS ディスク番号と、ディスクのタイプおよびそのディスクタイプに対する
&os; ディスク番号を設定することで指定できます。
</para>
<para>最初の状況は、システムにそれぞれ IDE バスのマスタに接続された
2 つの IDE ディスクがあり、2 番目のディスクから &os; を起動する場合です。
BIOS は、これらのデバイスをディスク 0 および ディスク 1 と認識し、
一方 &os; は、<devicename>ad0</devicename> および
<devicename>ad2</devicename> と認識します。</para>
<para>BIOS ディスク 1 に &os; があり、
ディスクタイプが <literal>ad</literal> で、
&os; ディスク番号が 2 の場合には、次のようになるでしょう。</para>
<screen><userinput>1:ad(2,a)kernel</userinput></screen>
<para>プライマリバスにスレーブが接続されている場合には、
上記は必要ありません (実際上、間違いです)。</para>
<para>2 番目の状況は、システムに 1 つまたはそれ以上の
IDE ディスクがあるときに、SCSI ディスクから起動するような場合です。
このようなケースでは、&os; ディスク番号は、
BIOS ディスク番号より小さな番号になります。
2 つの IDE ディスクと SCSI ディスクがある場合には、
SCSI ディスクは BIOS ディスク 2 であり、
ディスクタイプが <literal>da</literal>、&os; ディスク番号が 0 となるので、
&os; に BIOS ディスク 2 (システムの 1 番目の SCSI ディスク)
から起動するように設定するには以下のようになります。</para>
<screen><userinput>2:da(0,a)kernel</userinput></screen>
<para>IDE ディスクが 1 つの場合には、
代わりに <literal>1:</literal> を指定してください。</para>
<para>使用する適切な値が決まったら、
通常のテキストエディタを使って、コマンドを入力した通りに
<filename>/boot.config</filename> ファイルに正確に記述してください。
他に指定がなければ、&os; はこのファイルの内容を、
デフォルトの <literal>boot:</literal>
プロンプトへのレスポンスとして使います。</para>
</answer>
</qandaentry>
<qandaentry>
<question>
<para>&os; をインストールした後、ハードウェアから起動しましたが、
ブートマネージャは、いつもブートメニューで
<literal>F?</literal> を表示し、それ以上起動が進みません。</para>
</question>
<answer>
<para> &os; のインストール時に、
パーティションエディタで指定したハードウェアのディスクジオメトリが正しくありません。
パーティションエディタまで戻り、
ハードディスクの正しいジオメトリを指定してください。
正しいジオメトリの設定でもう一度最初から &os;
をインストールする必要があります。</para>
<para>使用しているコンピュータの正しいジオメトリがまったくわからない場合には、
以下のような tip があります。
ディスクの最初に小さな &ms-dos; パーティションをインストールし、
その後 &os; をインストールしてください。
インストールプログラムは &ms-dos; パーティションを認識し、
このパーティションから正しいジオメトリを推測します。
通常はこれでうまくいきます。</para>
<para>次の tip は、もはや推奨されませんが、
参考のために残しておきます。</para>
<blockquote>
<para>&os; 専用のサーバやワークステーションとして設定し、
&ms-dos;, Linux や他のオペレーティングシステムとの互換性を (将来的に)
考える必要がなければ、&os; が (セクタの最初から最後まで)
ディスクのすべてを用いる非標準のオプションを選択することで、
ディスク全体 (パーティションエディタで
<guimenuitem>A</guimenuitem>) を使うこともできます。
この場合には、ジオメトリについて考える必要はなくなりますが、
&os; 以外でディスクを利用することはできなくなります。</para>
</blockquote>
</answer>
</qandaentry>
<qandaentry>
<question>
<para>システムが &man.ed.4; ネットワークカードを検出しましたが、
デバイスのタイムアウトエラーが出ます。</para>
</question>
<answer>
<para>使用しているカードの IRQ が、
<filename>/boot/device.hints</filename>
ファイルで指定された IRQ と異なる可能性があります。
&man.ed.4 ドライバは、デフォルトでは <quote>ソフトウェア</quote> コンフィグレーション
(&ms-dos; の EZSETUP で入力された値) を用いません。
インターフェースのヒント情報に <literal>-1</literal> を指定した場合には、
ソフトウェアコンフィグレーションが用いられます。</para>
<para>カードのジャンパを変更して、
ハードウェアコンフィグレーションの設定を行うか
(必要があれば、カーネルの設定を変更してください)、
<literal>hint.ed.0.irq="-1"</literal> と指定して IRQ に
<literal>-1</literal> を設定してください
(このように設定すると、
カーネルがソフトウェアコンフィグレーションを利用します)。</para>
<para>その他として、利用しているカードが IRQ 9 を使っている可能性があります。
この IRQ は IRQ 2 と共有され、しばしば問題を引き起こします
(特に、IRQ 2 を使っている VGA カードを持っている場合には !)。
できるだけ IRQ 2 や 9 を避けるべきでしょう。</para>
</answer>
</qandaentry>
<qandaentry>
<indexterm>
<primary>color</primary>
<secondary>contrast</secondary>
</indexterm>
<question>
<para>X11 端末から <application>sysinstall</application> を使うと、
ライトグレーの背景にフォントが黄色で表示され、読みずらいです。
このアプリケーションのコントラストを高くすることはできますか?</para>
</question>
<answer>
<para>すでに X11 をインストールしていて、&man.xterm.1; や &man.rxvt.1;
使用時における <application>sysinstall</application>
のデフォルトのカラーが読みにくい場合には、<literal>XTerm*color7:
#c0c0c0</literal> を <filename>~/.Xdefaults</filename>
に追加して、より暗いグレーの背景に変更してください。</para>
</answer>
</qandaentry>
</qandaset>
</sect2>
</sect1>
<sect1 id="install-advanced">
<sect1info>
<authorgroup>
<author>
<firstname>Valentino</firstname>
<surname>Vaschetto</surname>
<contrib>Contributed by </contrib>
</author>
<!-- May 2001 -->
</authorgroup>
<authorgroup>
<author>
<firstname>Marc</firstname>
<surname>Fonvieille</surname>
<contrib>Updated by </contrib>
</author>
</authorgroup>
<!-- August 2010 -->
</sect1info>
<title>高度なインストールガイド</title>
<para>この節では特殊な状況での FreeBSD のインストール方法が記述してあります。</para>
<sect2 id="headless-install">
<title>FreeBSD をモニタやキーボードのないシステムにインストールする</title>
<indexterm>
<primary>installation</primary>
<secondary>headless (serial console)</secondary>
</indexterm>
<indexterm><primary>serial console</primary></indexterm>
<para>この形式のインストールは <quote>表示のないインストール</quote> と呼ばれます。
なぜなら、FreeBSD をインストールしようとするマシンにモニタが接続されていないか、
VGA 出力さえもっていないからです。
どのようにすればよいでしょうか?
シリアルコンソールを使ってください。
シリアルコンソールは基本的に別のマシンをシステムの主ディスプレイやキーボードとして使います。
これを行うには、<xref linkend="install-boot-media">
の説明に従い、インストール用の USB メモリスティックを作成するか、
<xref linkend="install-cdrom"> で説明されているインストール用の
ISO イメージをダウンロードしてください。</para>
<para>以下の説明に従って、
これらのメディアをシリアルコンソールを使って起動するように変更してください
(CDROM を使うのであれば、最初の手順を飛ばしてください)。</para>
<procedure>
<step>
<title>インストール用 USB スティックのシリアルコンソールへの起動を有効にする</title>
<indexterm>
<primary><command>mount</command></primary>
</indexterm>
<para>作成した USB スティックで起動すると、
FreeBSD は通常のインストールモードで起動します。
インストールにシリアルコンソールを使って FreeBSD を起動したいので、
そのためには、まず &os; のシステムに &man.mount.8;
コマンドを使って USB ディスクをマウントする必要があります。</para>
<screen>&prompt.root; <userinput>mount /dev/<replaceable>da0a</replaceable> <replaceable>/mnt</replaceable></userinput></screen>
<note>
<para>デバイスノードおよびマウントポイントの部分は、
利用している環境に合わせてください。</para>
</note>
<para>スティックをマウントしたら、USB
スティックをシリアルコンソールを使って起動するように設定しなければなりません。
シリアルコンソールをシステムのコンソールに設定する行を含んだ
<filename>loader.conf</filename> ファイルを USB
スティックのファイルシステムに作成します。</para>
<screen>&prompt.root; <userinput>echo 'console="comconsole"' &gt;&gt; <replaceable>/mnt</replaceable>/boot/loader.conf</userinput></screen>
<para>USB スティックを正しく設定することができたら、
&man.umount.8; コマンドを使ってディスクをアンマウントしてください。</para>
<screen>&prompt.root; <userinput>umount <replaceable>/mnt</replaceable></userinput></screen>
<para>その後 USB スティックを抜き、3 番目の手順に進んでください。</para>
</step>
<step>
<title>インストール用 CD のシリアルコンソールへの起動を有効にする</title>
<indexterm>
<primary><command>mount</command></primary>
</indexterm>
<para>インストール用の ISO イメージ (<xref
linkend="install-cdrom"> をご覧ください) から作成した CD で起動すると、
&os; は通常のインストールモードで起動します。
インストールにシリアルコンソールを使って &os; を起動したいので、
そのためには、ISO イメージを CD-R メディアに焼く前に、
展開して、変更し、再び ISO イメージを作成する必要があります。</para>
<para>インストール用の ISO イメージ (ここでは
<filename>&os;-<replaceable>&rel.current;</replaceable>-RELEASE-<replaceable>i386</replaceable>-disc1.iso</filename>
とします) が保存されている &os; のシステムで、
以下のようにすべてのファイルを
&man.tar.1; ユーティリティを使って展開してください。</para>
<screen>&prompt.root; <userinput>mkdir <replaceable>/path/to/headless-iso</replaceable></userinput>
&prompt.root; <userinput>tar -C <replaceable>/path/to/headless-iso</replaceable> -pxvf &os;-<replaceable>&rel.current;</replaceable>-RELEASE-<replaceable>i386</replaceable>-disc1.iso</userinput></screen>
<para>次に、
インストールメディアをシリアルコンソールを使って起動するように設定します。
シリアルコンソールをシステムのコンソールに設定する行を含んだ
<filename>loader.conf</filename> ファイルを、
展開した ISO イメージに作成します。</para>
<screen>&prompt.root; <userinput>echo 'console="comconsole"' &gt;&gt; <replaceable>/path/to/headless-iso</replaceable>/boot/loader.conf</userinput></screen>
<para>その後、修正されたツリーを使って ISO イメージを作成します。
以下のように、<filename
role="package">sysutils/cdrtools</filename> port の
&man.mkisofs.8; ツールを使ってください。</para>
<screen>&prompt.root; <userinput>mkisofs -v -b boot/cdboot -no-emul-boot -r -J -V "<replaceable>Headless_install</replaceable>" \
-o <replaceable>Headless-</replaceable>&os;-<replaceable>&rel.current;</replaceable>-RELEASE-<replaceable>i386</replaceable>-disc1.iso <replaceable>/path/to/headless-iso</replaceable></userinput></screen>
<para>適切な ISO イメージを作成できたので、
お気に入りの CD ライタ用のアプリケーションを使って
CD-R に焼いてください。</para>
</step>
<step>
<title>ヌルモデムケーブルの接続</title>
<indexterm><primary>ヌルモデムケーブル</primary></indexterm>
<para>2 つのマシン間を
<!-- <link linkend="term-cables-null">ヌルモデムケーブル</link> -->
ヌルモデムケーブル
で接続する必要があります。
ケーブルで 2 つのマシンのシリアルポート同士をつなげてください。
<emphasis>普通のシリアルケーブルはここでは使えません。</emphasis>
内部配線のいくつかがクロスされたヌルモデムケーブルが必要です。</para>
</step>
<step>
<title>インストールのために起動</title>
<para>いよいよインストールを開始します。
USB メモリスティックを、画面のない、
インストールを行おうとしているマシンに挿入し、
電源を投入してください。作成した CDROM を使う場合には、
マシンの電源を投入し、ディスクを挿入して起動してください。</para>
</step>
<step>
<title>画面がないマシンへの接続</title>
<indexterm>
<primary><command>cu</command></primary>
</indexterm>
<para>&man.cu.1; でインストールを行いたいマシンに接続してください:</para>
<screen>&prompt.root; <userinput>cu -l /dev/cuau0</userinput></screen>
<para>&os;&nbsp;7.<replaceable>X</replaceable> では、
かわりに以下のコマンドを使ってください。</para>
<screen>&prompt.root; <userinput>cu -l /dev/cuad0</userinput></screen>
</step>
</procedure>
<para>できました!
<command>cu</command> のセッションを通して画面がないマシンを操作することができます。
インストーラが <filename>kern1.flp</filename>
を挿入するように要求し、
その後どの種類の端末を使うか選ぶよう問われます。
FreeBSD カラーコンソールを選んでインストールを続行してください!</para>
</sect2>
</sect1>
<sect1 id="install-diff-media">
<title>自分のインストールメディアの準備</title>
<note>
<para>省略のため、以下において <quote>FreeBSD ディスク</quote>というのは、
あなたが購入、もしくは自分で作成した
FreeBSD の CDROM または DVD のことを意味することにします。</para>
</note>
<para>自分用の FreeBSD インストールメディアやソースを用意しなければならない場合があるかもしれません。
これは磁気テープのような物理的なメディアであったり、
ローカル FTP サイトまたは &ms-dos;
パーティションといった <application>sysinstall</application>
がファイルを持ってくることのできるリソースの場合もあります。</para>
<para>たとえば、以下のような状況です。</para>
<itemizedlist>
<listitem>
<para>ローカルネットワークに繋がったたくさんのマシンと、
1 つの FreeBSD ディスクがあるとします。
FreeBSD ディスクの内容を使ってローカル FTP サイトを作成し、
インターネットに接続する必要の代わりにこのローカル FTP
サイトを使うようにします。</para>
</listitem>
<listitem>
<para>FreeBSD ディスクを持っていて、FreeBSD はあなたの
CD/DVD ドライブを認識できないが、
&ms-dos; / &windows; はそれができるとします。
コンピュータ上の &ms-dos; パーティションに FreeBSD
のインストールファイルをコピーして、FreeBSD
のインストールにこれらのファイルを使います。</para>
</listitem>
<listitem>
<para>インストールを行いたいコンピュータが CD/DVD
ドライブやネットワークカードを搭載してなくても、
<quote>Laplink スタイルの</quote>シリアルまたはパラレルケーブルで、
そのコンピュータに接続できます。</para>
</listitem>
<listitem>
<para>FreeBSD のインストールに使える磁気テープを作成します。</para>
</listitem>
</itemizedlist>
<sect2 id="install-cdrom">
<title>インストール CDROM の作成</title>
<para>FreeBSD プロジェクトは、それぞれのリリースに対して
少なくとも 2 つの CDROM イメージ (<quote>ISO イメージ</quote>)
をそれぞれのアーキテクチャごとに用意しています。
CD ライタを持っているのであれば、イメージを CD に書き込む
(<quote>焼く</quote>) ことができ、
それを使って FreeBSD をインストールできます。
CD ライタを持っていて、バンド幅を安く利用できるのであれば、
これが FreeBSD をインストールする最も簡単な方法です。</para>
<procedure>
<step>
<title>適切な ISO イメージのダウンロード</title>
<para>それぞれのリリースの ISO イメージは、
<filename>ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/ISO-IMAGES-<replaceable>arch</replaceable>/<replaceable>version</replaceable></filename>
もしくは近くのミラーからダウンロードできます。
ここで、<replaceable>arch</replaceable> と
<replaceable>version</replaceable> の部分は適切なものに置き換えてください。</para>
<para>通常、このディレクトリには以下のイメージが置いてあります。</para>
<table frame="none">
<title>FreeBSD 7.<replaceable>X</replaceable> および
8.<replaceable>X</replaceable> ISO イメージの名前と内容</title>
<tgroup cols="2">
<thead>
<row>
<entry>ファイル名</entry>
<entry>内容</entry>
</row>
</thead>
<tbody>
<row>
<entry><filename>&os;-<replaceable>version</replaceable>-RELEASE-<replaceable>arch</replaceable>-bootonly.iso</filename></entry>
<entry>CD-ROM ドライブを備えたマシンで起動できるイメージです。
この CD のみを使って &os; をインストールすることはできません。
この CD から起動した後は、(FTP サーバなどから)
ネットワーク経由でインストール作業をします。</entry>
</row>
<row>
<entry><filename>&os;-<replaceable>version</replaceable>-RELEASE-<replaceable>arch</replaceable>-dvd1.iso.gz</filename></entry>
<entry>この DVD イメージには、
FreeBSD オペレーティングシステムのベースシステム、
コンパイル済みの package 一式、
ドキュメントをインストールするために必要なものが入っています。
<quote>livefs</quote> ベースのレスキューモードで起動することも可能です。</entry>
</row>
<row>
<entry><filename>&os;-<replaceable>version</replaceable>-RELEASE-<replaceable>arch</replaceable>-memstick.img</filename></entry>
<entry>USB メモリスティックに書き込めるイメージです。
USB ドライブからの起動可能なコンピュータでは、
これをインストールに使うことができます。
<quote>livefs</quote> ベースのレスキューモードで起動することも可能です。
package は、ドキュメントに関連するもののみが入っています。
&os;&nbsp;7.<replaceable>X</replaceable>
以前ではこのイメージを利用できません。</entry>
</row>
<row>
<entry><filename>&os;-<replaceable>version</replaceable>-RELEASE-<replaceable>arch</replaceable>-disc1.iso</filename></entry>
<entry>この CD イメージには、
FreeBSD オペレーティングシステムのベースシステムとドキュメントインストールするために必要なものが入っています。
その他の package は含まれていません。</entry>
</row>
<row>
<entry><filename>&os;-<replaceable>version</replaceable>-RELEASE-<replaceable>arch</replaceable>-disc2.iso</filename></entry>
<entry>この CD イメージには、ディスクに収まる容量のサードパーティ製
package が含まれています。このイメージは、
&os;&nbsp;8.<replaceable>X</replaceable>
以降では利用できません。</entry>
</row>
<row>
<entry><filename>&os;-<replaceable>version</replaceable>-RELEASE-<replaceable>arch</replaceable>-disc3.iso</filename></entry>
<entry>ディスクに収まる容量のサードパーティ製
package を含むもう 1 つの CD イメージです。このイメージは、
&os;&nbsp;8.<replaceable>X</replaceable>
以降では利用できません。</entry>
</row>
<row>
<entry><filename><replaceable>version</replaceable>-RELEASE-<replaceable>arch</replaceable>-docs.iso</filename></entry>
<entry>&os; ドキュメント。</entry>
</row>
<row>
<entry><filename>&os;-<replaceable>version</replaceable>-RELEASE-<replaceable>arch</replaceable>-livefs.iso</filename></entry>
<entry><quote>livefs</quote>
ベースのレスキューモードで起動できるイメージです。
この CD のみを使ってシステムをインストールすることはできません。</entry>
</row>
</tbody>
</tgroup>
</table>
<note>
<para>&os;&nbsp;7.<replaceable>X</replaceable> および
&os;&nbsp;8.0 では、
上記とは異なる名前付けが行われています。
ISO イメージには、<literal>&os;-</literal> の接頭辞がありません。</para>
</note>
<para><literal>bootonly</literal> ISO イメージまたは
<literal>disc1</literal> イメージのどちらかをダウンロード
<emphasis>しなければ</emphasis> なりません。
<literal>disc1</literal> には、<literal>bootonly</literal>
ISO イメージに含まれているものはすべて含まれているので、
両方をダウンロードする必要はありません。</para>
<para>インターネットへのアクセスが安く利用できるのであれば、
<literal>bootonly</literal> ISO を使ってください。
&os; をインストールし、その後必要であれば、
ports/packages システム (<xref linkend="ports"> をご覧ください)
を用いてサードパーティ製の package
をダウンロードし、インストールできます。</para>
<para>&os; のリリースをインストールし、
サードパーティ製の package をディスク上から利用したいのであれば、
<literal>dvd1</literal> を使ってください。</para>
<para>その他の追加のディスクイメージも有用ですが、
インターネットへのアクセスが高速の環境では、
必須ではありません。</para>
</step>
<step>
<title>イメージを CD へ書き込む</title>
<para>次に、CD イメージをディスクに書き込んでください。
他の FreeBSD システム上で書き込みを行う場合には、
<xref linkend="creating-cds">
(特に、<xref linkend="burncd"> および
<xref linkend="cdrecord">) を読んで、
より詳しい情報を得てください。</para>
<para>他のプラットフォーム上で書き込みを行う場合には、
そのシステムにインストールされている CD
ライタ用のユーティリティを利用してください。
提供されているイメージは標準の ISO フォーマットです。多くの CD
ライタ用のアプリケーションがこのフォーマットに対応しています。</para>
</step>
</procedure>
<note><para>カスタマイズした FreeBSD
のリリースの構築に興味があるのであれば、
<ulink url="&url.articles.releng.en;">Release Engineering
Article</ulink> をご覧ください。</para></note>
</sect2>
<sect2 id="install-ftp">
<title>FreeBSD ディスクを使ったローカル FTP サイトの作成</title>
<indexterm>
<primary>installation</primary>
<secondary>network</secondary>
<tertiary>FTP</tertiary>
</indexterm>
<para>FreeBSD のディスクは FTP サイトと同じ配置がなされています。
これは FreeBSD をインストールする時において、
ネットワーク上の他のマシンが使うことのできるローカルな FTP
サイトを簡単に構築できることをあらわしています。</para>
<procedure>
<step>
<para>FTP サイトのホストとなる FreeBD のコンピュータには、
CDROM をドライブに入れ <filename>/cdrom</filename>
にマウントしてください。</para>
<screen>&prompt.root; <userinput>mount /cdrom</userinput></screen>
</step>
<step>
<para>anonymous FTP のアカウントを <filename>/etc/passwd</filename>
に作成してください。
<filename>/etc/passwd</filename> の編集には &man.vipw.8;
を使用して次の行を加えてください。</para>
<programlisting>ftp:*:99:99::0:0:FTP:/cdrom:/nonexistent</programlisting>
</step>
<step>
<para>FTP サービスを請け負うために
<filename>/etc/inetd.conf</filename> で有効にしてください。</para>
</step>
</procedure>
<para>あなたのマシンにネットワークで繋がっているどのマシンも、
インストール時にメディアタイプで FTP を選択し、
FTP サイトメニューで <quote>Other</quote> を選んだ後
<userinput>ftp://<replaceable>your machine</replaceable></userinput>
と打ち込むことができます。</para>
<note>
<para>もし FTP クライアントの起動メディア (通常はフロッピーディスク)
の &os; のバージョンが FTP サイトで提供されているバージョンと正確に同じでなければ、
<application>sysinstall</application> でのインストールはうまくいきません。
もしバージョンが異なり、バージョンを書き換えたいのであれば、
<guimenu>Options</guimenu> メニューで distribution name を
<guimenuitem>any</guimenuitem> に変更してください。</para>
</note>
<warning>
<para>この方法はローカルネットワーク上の、
ファイアウォールで保護されたマシンに有用です。
インターネットを介した (ローカルネットワークではない)
他のマシンに FTP サービスを提供することは、
あなたのマシンをクラッカーやその他好ましくない状況にさらします。
この方法を用いるときにはセキュリティの状態に注意することを
強く提言します。</para>
</warning>
</sect2>
<sect2>
<title>インストールフロッピーの作成</title>
<indexterm>
<primary>installation</primary>
<secondary>floppies</secondary>
</indexterm>
<para>あなたがフロッピーディスクからのインストールをしなければならない場合
(私たちはこの方法を<emphasis>とらない</emphasis>ことを提案します)、
その理由はハードウェアがサポートされてなかったためか、
単にいばらの道を通ることを楽しんでいるからでしょうが、
インストール用のフロッピーディスクを用意する必要があります。</para>
<para>最低でも <filename>base</filename>
ディレクトリ内のすべてのファイルをいれられるだけの
1.44&nbsp;MB のフロッピーディスクが必要です。
これらのフロッピーを &ms-dos; で作成している場合は、
フロッピーディスクは &ms-dos; の <command>FORMAT</command>
コマンドで初期化<emphasis>されなくてはなりません</emphasis>。
&windows; をお使いの場合には、
エクスプローラーを使用してディスクを初期化してください
(<devicename>A:</devicename> ドライブを右クリックして、
<quote>フォーマット</quote>を選択します)。</para>
<para>工場での初期化済みディスクを信用<emphasis>しないでください</emphasis>。
念のため自分でフォーマットし直してください。
ユーザからのトラブル報告の多くはきちんとフォーマットされていないディスクを使用したことが原因となっています。
フォーマットし直してくださいと述べているのは、
こういった理由からです。</para>
<para>他の FreeBSD マシンでフロッピーディスクを作成している場合、
フォーマットすることは悪いことではありません。
いちいち &ms-dos; ファイルシステムのフロッピーディスクを作成する必要はありませんので、
<command>bsdlabel</command> コマンドと <command>newfs</command> コマンドを使って、
次のような手順で (3.5 インチ 1.44&nbsp;MB ディスク用の)
UFS ファイルシステムを作成することもできます:</para>
<screen>&prompt.root; <userinput>fdformat -f 1440 fd0.1440</userinput>
&prompt.root; <userinput>bsdlabel -w fd0.1440 floppy3</userinput>
&prompt.root; <userinput>newfs -t 2 -u 18 -l 1 -i 65536 /dev/fd0</userinput></screen>
<para>これで他のファイルシステムと同様に
mount して書き込むことができます。</para>
<para>フォーマットされたフロッピーディスクを用意したら、
それらにファイルをコピーしなくてはなりません。
配布ファイルはいくつかのかたまりにわかれていて、
これらかたまり 5 つで一般的な 1.44&nbsp;MB のフロッピーに収まるようになっています。
フロッピーディスクに入るだけファイルを入れていって、
配布ファイルをすべてコピーしてください。
それぞれの配布ファイルはサブディレクトリにコピーする必要があります。
たとえば、 <filename>a:\base\base.aa</filename>,
<filename>a:\base\base.ab</filename> のようになります。</para>
<important>
<para><filename>base</filename> セットの最初のフロッピーには、
<filename>base.inf</filename> ファイルも必要です。
インストールプログラムはこのファイルを読み込み、
配布ファイルを fetch し、連結する際に、
どれだけの数のかたまりに分かれているかを理解します。
</important>
<para>インストールメディアの選択場面になったら、
<guimenuitem>Floppy</guimenuitem> を選択して、
残りの指定を行ってください。</para>
</sect2>
<sect2 id="install-msdos">
<title>&ms-dos; パーティションからのインストール</title>
<indexterm>
<primary>installation</primary>
<secondary>from MS-DOS</secondary>
</indexterm>
<para>ハードディスクの &ms-dos; パーティションからインストールするときには、
配布ファイルを例えば <filename>c:\freebsd</filename>
などとしてそのパーティションのルートディレクトリの
<filename>freebsd</filename> ディレクトリにコピーします。
CDROM や FTP サイトにあるディレクトリ構造を反映してコピーしなければなりません。
そこで CD からコピーする場合には &ms-dos; の <command>xcopy</command>
コマンドの使用をおすすめします。
例えば、最低限の FreeBSD のインストールを行うには、
次のように準備します:</para>
<screen><prompt>C:\&gt;</prompt> <userinput>md c:\freebsd</userinput>
<prompt>C:\&gt;</prompt> <userinput>xcopy e:\bin c:\freebsd\bin\ /s</userinput>
<prompt>C:\&gt;</prompt> <userinput>xcopy e:\manpages c:\freebsd\manpages\ /s</userinput></screen>
<para>ここで <devicename>C:</devicename> ドライブには十分な空き容量があり、
CDROM は <devicename>E:</devicename> ドライブに接続されているものとします。</para>
<para>CDROM ドライブを持っていない場合には、 <ulink
url="ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/releases/i386/&rel.current;-RELEASE/">
ftp.FreeBSD.org</ulink>
から配布ファイルをダウンロードすることができます。
それぞれの配布ファイルは独自のディレクトリに入っています。
例えば、<emphasis>base</emphasis> 配布ファイルは <ulink
url="ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/releases/i386/&rel.current;-RELEASE/base/">&rel.current;/base/</ulink>
ディレクトリにあります。</para>
<para>&ms-dos; パーティションからたくさんの配布ファイルをインストールしたい
(そしてディスクの容量がある) 場合、
それぞれ <filename>c:\freebsd</filename>
ディレクトリ以下にインストールします。
&mdash; <literal>BIN</literal>
配布ファイルは、最低限必要なものです。</para>
</sect2>
<sect2>
<title>インストールテープの作成</title>
<indexterm>
<primary>installation</primary>
<secondary>from QIC/SCSI Tape</secondary>
</indexterm>
<para>テープからのインストールはおそらく FTP
を利用したオンラインインストールか
CDROM インストールを除けばもっとも簡単な方法でしょう。
インストールプログラムはファイルが単純に tar
されていることを期待します。
必要な配布ファイルをすべて用意したら、
それらをテープ上に単純に tar します。</para>
<screen>&prompt.root; <userinput>cd /freebsd/distdir</userinput>
&prompt.root; <userinput>tar cvf /dev/rwt0 dist1 ... dist2</userinput></screen>
<para>インストールを行う際、
一時使用ディレクトリに十分な空きスペースを確保して、
作成したテープの<emphasis>すべての</emphasis>ファイルを格納できることを確認してください
(一時使用ディレクトリは自分で選ぶことができます)。
テープの特性上、ランダムアクセスすることができませんので、
一時的にきわめて大量の容量を必要とします。</para>
<note>
<para>インストールを始める時には、
起動フロッピーから立ち上げる<emphasis>前に</emphasis>テープをドライブにいれておかなくてはなりません。
さもないとインストール時のデバイス検出時にドライブを見つけられません。</para>
</note>
</sect2>
<sect2>
<title>ネットワーク経由のインストールの前に</title>
<indexterm>
<primary>installation</primary>
<secondary>network</secondary>
<tertiary>serial (PPP)</tertiary>
</indexterm>
<indexterm>
<primary>installation</primary>
<secondary>network</secondary>
<tertiary>parallel (PLIP)</tertiary>
</indexterm>
<indexterm>
<primary>installation</primary>
<secondary>network</secondary>
<tertiary>Ethernet</tertiary>
</indexterm>
<para>3 種類のネットワークインストールを行うことができます。
イーサネット (標準的なイーサネットコントローラ)、
シリアルポート (PPP)、または、
パラレルポート (PLIP (laplink ケーブル使用))
を使用することができます。</para>
<para>ネットワークインストールのうちもっとも高速なものとして、
イーサネットアダプタがいつもよい選択となります。
FreeBSD はきわめて多くの PC イーサネットカードをサポートしています。
サポートされているカードの一覧 (と、必要な設定) は
FreeBSD それぞれのリリースのハードウェアノートで提供されます。
サポートされている PCMCIA イーサネットカードを使う場合、
ラップトップの電源を入れる<emphasis>前に</emphasis>差し込んでおくことにも注意してください。
残念ながら、今の FreeBSD はインストール時の PCMCIA
カードの活線挿抜には対応していません。</para>
<para>ネットワークでの IP アドレス、
アドレスクラスに対応したネットマスク、
マシン名を知っておくことも必要です。
PPP 接続を利用したインストールを行いたいが、
固定 IP アドレスを持っていないという場合は、
ISP が自動的に IP アドレスを割り当てます。
ネットワーク管理者に尋ねればどんな値を使ったらよいか教えてくれるでしょう。
もし他のホストを IP アドレスではなく名前で引きたい場合、
ネームサーバと、それを使うためのゲートウェイのアドレス
(PPP をご使用の場合は、プロバイダの IP アドレスになります)
も知らなくてはなりません。
HTTP プロキシ経由で FTP インストールを行いたい場合には、
プロキシサーバのアドレスも必要となります。
これらのうちすべて、またはいくつかを知らない場合には、
イーサネット経由でのインストールを始める<emphasis>前に</emphasis>、
ネットワーク管理者か ISP に相談するべきでしょう。</para>
<para>もしモデムを使用しているなら、
残された選択肢はほぼ間違いなく PPP でしょう。
早く正しくインストールするのに必要となりますので、
サービスプロバイダに関する情報を用意しておきましょう。</para>
<para>もし ISP に接続するのに PAP や CHAP
を用いるなら (言い換えると、もし &windows; で ISP
に接続する時にスクリプトを使用していないのであれば)、
<command>dial</command> と <application>ppp</application>
のプロンプトに対して入力するだけでいいです。
それ以外の場合、モデム固有の <quote>AT コマンド</quote>を使って
ISP にダイヤルする方法を知っておく必要があります。
これで PPP ダイヤラはとてもシンプルな端末エミュレータのみを提供します。
これ以上の情報については <link linkend="userppp">ハンドブック</link>
や <ulink url="&url.books.faq;/ppp.html">FAQ</ulink> のユーザー
PPP エントリーを参照してください。
問題が起きた場合には <command>set log local ...</command>
コマンドを用いてログを画面に吐くこともできます。</para>
<para>FreeBSD の動いている別のマシンと直接接続が可能でしたら、
<quote>laplink</quote> パラレルポートケーブルを介してインストールすることもまた考えてみましょう。
パラレルポート経由のデータ転送スピードは、
シリアルラインでの一般的なスピード (最高 50&nbsp;kbytes/sec)
よりもずっと高速なので、より早くインストールすることができます。</para>
<sect3>
<title>NFS 経由のインストールの前に</title>
<indexterm>
<primary>installation</primary>
<secondary>network</secondary>
<tertiary>NFS</tertiary>
</indexterm>
<para>NFS インストールはまったく単純明快です。
FreeBSD の配布ファイルを NFS サーバの好きな場所にコピーしておいて、
メディア選択で NFS を選択します。</para>
<para>もしサーバが<quote>特権ポート</quote>へのアクセスのみをサポートしている場合、
(Sun ワークステーションの標準はこうなっています)
インストールを進める前に <guimenu>Options</guimenu> メニューで
<literal>NFS Secure</literal> を選択してください。</para>
<para>イーサネットカードの性能が悪く、
転送速度が遅くて困っている場合には、
<literal>NFS Slow</literal> フラグを選択するといいでしょう。</para>
<para>NFS 経由でインストールするためには、
サブディレクトリも含んだマウントにサーバが対応している必要があります。
例えば FreeBSD&nbsp;&rel.current; の配布ファイルが
<filename>ziggy:/usr/archive/stuff/FreeBSD</filename>
にあるとすると、マシン <hostid>ziggy</hostid> では
<filename>/usr</filename> や <filename>/usr/archive/stuff</filename>
だけでなく <filename>/usr/archive/stuff/FreeBSD</filename>
の直接マウントが可能になっていなければなりません。</para>
<para>FreeBSD の <filename>/etc/exports</filename>
ファイルでは、このことは <option>-alldirs</option>
オプションによって制御されています。
他の NFS サーバの場合だとまた話が違ってくるかもしれません。
もしサーバから <errorname>permission denied</errorname>
が返ってくるようでしたら、
サブディレクトリマウントをちゃんと有効にできていないことが考えられます。</para>
</sect3>
</sect2>
</sect1>
</chapter>
<!--
Local Variables:
mode: sgml
sgml-declaration: "../chapter.decl"
sgml-indent-data: t
sgml-omittag: nil
sgml-always-quote-attributes: t
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End:
-->