doc/ja_JP.eucJP/man/man1/sftp.1

317 lines
8.6 KiB
Groff

.\" $OpenBSD: sftp.1,v 1.35 2002/06/20 20:00:05 stevesk Exp $
.\"
.\" Copyright (c) 2001 Damien Miller. All rights reserved.
.\"
.\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without
.\" modification, are permitted provided that the following conditions
.\" are met:
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.\" (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY OUT OF THE USE OF
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.\"
.\" Japanese translation: $Id: sftp.1,v 1.4 2002-12-30 06:11:15 horikawa Exp $
.\" by Yusuke Shinyama <yusuke at cs . nyu . edu>
.\" %FreeBSD%
.\" $FreeBSD$
.\"
.Dd February 4, 2001
.Dt SFTP 1
.Os
.Sh 名称
.Nm sftp
.Nd 安全なファイル転送プログラム
.Sh 書式
.Nm sftp
.Op Fl vC1
.Op Fl b Ar バッチファイル
.Op Fl o Ar ssh設定項目
.Op Fl s Ar サブシステム | sftpサーバ
.Op Fl B Ar バッファサイズ
.Op Fl F Ar ssh設定ファイル
.Op Fl P Ar sftpサーバパス
.Op Fl R Ar 同時リクエスト数
.Op Fl S Ar プログラム
.Op Ar ホスト
.Nm sftp
.Op [\fIユーザ\fR@]\fIホスト名\fR[:\fIファイル\fR [\fIファイル\fR]]
.Nm sftp
.Op [\fIユーザ\fR@]\fIホスト名\fR[:\fIディレクトリ\fR[\fI/\fR]]
.Sh 解説
.Nm
.Xr ftp 1
に似た対話的なファイル転送プログラムです。
すべての操作は
.Xr ssh 1
によって暗号化された
通信路を経由しておこなわれます。
.Nm
では公開鍵認証や圧縮機能など、ssh の機能の多くを利用できます。
.Nm
は指定された
.Ar ホスト
に接続してログインしたあと、対話的なコマンドモードに入ります。
.Pp
2番目の書式では、
対話的でない (訳注: ユーザがパスフレーズ等を入力する必要のない) 認証が
使われている場合に自動的にファイルを取得します。
そうでない場合は対話的な認証ののちにファイルを取得します。
.Pp
3番目の書式は、指定されたリモートディレクトリから sftp
クライアントを開始します。
.Pp
オプションは以下のとおりです:
.Bl -tag -width Ds
.It Fl b Ar バッチファイル
バッチモードに入り、
.Em 標準入力
のかわりに指定された
.Ar バッチファイル
からコマンド列を読み込みます。
これにはユーザが介入する余地がないので、このモードは
対話的でない (訳注: ユーザがパスフレーズ等を入力する必要のない) 認証と
組み合わせて使うべきでしょう。
.Nm
は以下のどれかのコマンドが失敗すると中断します:
.Ic get , put , rename , ln ,
.Ic rm , mkdir , chdir , lchdir
および
.Ic lmkdir
.It Fl o Ar ssh設定項目
設定ファイル
.Xr ssh_config 5
で使われている形式のオプションを指定します。これは
.Nm sftp
が独立したコマンドラインオプションを持っていないような
項目を設定するのに便利です。たとえば、別のポートを利用するには
.Ic sftp -oPort=24
のようにします。
.It Fl s Ar サブシステム | sftpサーバ
SSH2 のサブシステム、またはリモートホスト上にある sftp サーバへの
パスを指定します。パス指定は プロトコル バージョン 1 で
sftp を使用するときや、リモートの
.Nm sshd
に sftp サブシステムが設定されていないときなどに便利です。
.It Fl v
ログに残すレベルを変更します。このオプションは ssh にも渡されます。
.It Fl B Ar バッファサイズ
.Nm
がファイル転送をおこなうさいのバッファサイズを指定します。
バッファを大きくすると、往復 (round trip) が少なくなりますが、
そのぶんメモリは余計に消費します。デフォルトの値は 32768 バイトです。
.It Fl C
圧縮機能を使用可能にします (ssh の
.Fl C
フラグを利用します)
.It Fl F Ar ssh設定ファイル
.Nm ssh
に別のユーザ設定ファイルを指定します。
このオプションは
.Xr ssh 1
に直接渡されます。
.It Fl P Ar sftpサーバパス
(
.Nm ssh
を使わず)
直接ローカルな
.Nm sftp-server
に接続します。
このオプションはクライアントとサーバのデバッグ用です。
.It Fl R Ar 同時リクエスト数
未完了のリクエストを同時に最大どれくらいまでおこなうかを指定します。
この値を増やすとファイル転送速度が多少上がりますが、メモリを消費します。
デフォルトでは 16 の未完了リクエストをおこないます。
.It Fl S Ar プログラム
暗号化された接続を使うための
.Ar プログラム
を指定します。ここで使うプログラムは、
.Xr ssh 1
のオプションを受けつける必要があります。
.It Fl 1
プロトコル バージョン 1 を使用します。
.El
.Sh 対話的コマンド
.Nm
の対話的コマンドモードでは、
.Xr ftp 1
に似たコマンドが使えます。これらのコマンドは
大文字でも小文字でも受けつけられ、空白文字を含むパス名は
クォートで囲むことができます。
.Bl -tag -width Ds
.It Ic bye
sftp を終了します。
.It Ic cd Ar パス名
リモート側のカレントディレクトリを
.Ar パス名
に変更します。
.It Ic lcd Ar パス名
ローカル側のカレントディレクトリを
.Ar パス名
に変更します。
.It Ic chgrp Ar グループID Ar パス名
.Ar パス名
で指定されたファイルのグループを
.Ar グループID
に変更します。
.Ar グループID
は数値表現である必要があります。
.It Ic chmod Ar モード Ar パス名
.Ar パス名
で指定されたファイルのパーミッションを
.Ar モード
に変更します。
.It Ic chown Ar ユーザID Ar パス名
.Ar パス名
で指定されたファイルの所有者を
.Ar ユーザID
に変更します。
.Ar ユーザID
は数値表現である必要があります。
.It Ic exit
sftp を終了します。
.It Xo Ic get
.Op Ar フラグ
.Ar リモートパス名
.Op Ar ローカルパス名
.Xc
.Ar リモートパス名
のファイルを取得し、ローカルマシン上に置きます。
(訳注: ディレクトリを再帰的にまるごと get することはできません。)
ローカルパス名が指定されていない場合、これは
リモートマシン上でのファイル名と同じになります。
.Fl P
フラグが指定されると、そのファイルの全パーミッションおよび
アクセス時間もコピーされます。
.It Ic help
ヘルプを表示します。
.It Ic lls Op Ar lsオプション Op Ar パス名
ローカルマシン上の
.Ar パス名
のディレクトリ一覧を表示します。
.Ar パス名
の指定がなければ、カレントディレクトリの一覧を表示します。
.It Ic lmkdir Ar パス名
ローカルマシン上に
.Ar パス名
で指定されたディレクトリを作成します。
.It Ic ln Ar 古いパス名 Ar 新しいパス名
.Ar 新しいパス名
から
.Ar 古いパス名
へのシンボリックリンクを作成します。
.It Ic lpwd
ローカルマシン上のカレントディレクトリ
(ワーキングディレクトリ)
を表示します。
.It Xo Ic ls
.Op Ar フラグ
.Op Ar パス名
.Xc
リモートマシン上の
.Ar パス名
のディレクトリ一覧を表示します。
.Ar パス名
の指定がなければ、カレントディレクトリの一覧を表示します。
フラグ
.Fl l
が指定された場合は、パーミッションをふくむ詳細を表示します。
.It Ic lumask Ar umask
ローカルマシン上の umask を
.Ar umask
に設定します。
.It Ic mkdir Ar パス名
リモートマシン上に
.Ar パス名
で指定されたディレクトリを作成します。
.It Xo Ic put
.Op Ar フラグ
.Ar ローカルパス名
.Op Ar リモートパス名
.Xc
.Ar ローカルパス名
のファイルをリモートマシン上にアップロードします。
(訳注: ディレクトリを再帰的にまるごと get することはできません。)
リモートパス名が指定されていない場合、これは
ローカルマシン上でのファイル名と同じになります。
.Fl P
フラグが指定されると、そのファイルの全パーミッションおよび
アクセス時間もコピーされます。
.It Ic pwd
リモートマシン上のカレントディレクトリ
(ワーキングディレクトリ)
を表示します。
.It Ic quit
sftp を終了します。
.It Ic rename Ar 古いパス名 Ar 新しいパス名
リモートマシン上の
.Ar 古いパス名
で表されたファイルを
.Ar 新しいパス名
に変更します。
(訳注: ファイルやディレクトリを移動させることはできません。)
.It Ic rmdir Ar パス名
リモートマシン上の
.Ar パス名
で指定されるディレクトリを削除します。
(訳注: ファイルが含まれているディレクトリを削除することはできません。)
.It Ic rm Ar パス名
リモートマシン上の
.Ar パス名
で指定されるファイルを削除します。
.It Ic symlink Ar 古いパス名 Ar 新しいパス名
.Ar 新しいパス名
から
.Ar 古いパス名
へのシンボリックリンクを作成します。
.It Ic ! Ar コマンド
ローカルマシン上のシェルで、
.Ar コマンド
を実行します。
.It Ic !
ローカルマシン上のシェルに入ります。
.It Ic ?
help と同じです。
.El
.Sh 作者
Damien Miller <djm@mindrot.org>
.Sh 日本語訳
新山 祐介 (yusuke at cs . nyu . edu) 2002/9/27 (for 3.5 p1)
.Pp
当マニュアルページは氏のご好意により
.Fx
日本語マニュアルに収録させていただいています。
翻訳についてのご意見、ご指摘がありましたら新山氏
(yusuke at cs . nyu . edu)、および
.Fx
jpman プロジェクト
.Aq man-jp@jp.FreeBSD.org
までお送りください。
.Sh 関連項目
.Xr scp 1 ,
.Xr ssh 1 ,
.Xr ssh-add 1 ,
.Xr ssh-keygen 1 ,
.Xr ssh_config 5 ,
.Xr sftp-server 8 ,
.Xr sshd 8
.Rs
.%A T. Ylonen
.%A S. Lehtinen
.%T "SSH File Transfer Protocol"
.%N draft-ietf-secsh-filexfer-00.txt
.%D January 2001
.%O work in progress material
.Re