jpman project specific RCS keyword (jpman %Id) is obsolete, after manual entries are stored in freefall CVS repository. This old Id is useless and more worse it confuses users and bug reporters. So, this old Id is removed. Submitted by:jpman project <man-jp@jp.FreeBSD.org>
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''' %FreeBSD: src/gnu/libexec/uucp/uux/uux.1,v 1.7 1999/08/27 23:34:05 peter Exp %
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.\" $FreeBSD$
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.TH uux 1 "Taylor UUCP 1.06"
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.SH 名称
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uux \- UUCP を用いて、リモートマシン上でコマンドを実行する
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.SH 書式
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.B uux
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[ options ] command
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.SH 解説
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リモートシステム上でコマンドを実行する時、
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またはリモートシステム上のファイルを用いて、
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ローカルシステム上でコマンドを実行する時に
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.I uux
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コマンドを用います。
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コマンドは即座に実行される訳ではなく、
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.I uucico
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(8) デーモンがシステムを呼び出し、ジョブを実行するまではキューイングされます。
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デーモンは、
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.B \-r
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または、
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.B \-\-nouucico
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オプションを指定して本コマンドを実行しない限り、自動的に呼び出されます。
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実際のコマンド実行は、
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.I uuxqt
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(8) デーモンが行います。
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引数に指定されたファイルは、リモートシステムから実際にコマンド実行を行う
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システムに集めることができます。
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標準入力についても同様です。標準出力は、
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リモートシステム上のファイルに出力することができます。
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リモートシステムでコマンドを実行する場合は、[システム名] ! の後に、
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[コマンド名] を記述します。
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システム名が空白の場合には、
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ローカルシステム上でのコマンドの実行であるとみなされます。
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"!" マークを含む引数は、ファイル名を示しているものとみなされます。
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"!" マークの前にはファイルが存在するシステム名を、
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後にはファイルへのパス名を記
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述します。
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システム名が空白の場合には、ローカルシステム上のファイルであるとされます。
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この場合、コマンドの実行されるリモートシステムへファイル転送が発生します。
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ファイル名が絶対パス名でない場合、
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現在のローカルシステム上の作業ディレクトリ名がその前に付加されます。
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この場合、リモートシステム上で無効なパスとなってしまうかも知れません。
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また、パス名として ~/ が先頭に付加される場合、
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これはUUCPパブリックディレクトリ(通常は/usr/spool/uucppublic)からの
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相対パスであるとみなされます。一般的に、~name/ で始まるディレクトリは、
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ユーザ name のホームディレクトリであるとして処理されます。
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標準入出力は普通にリダイレクトされます。パス名の中に "!" を含む時は、
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そのファイルがリモートシステム上にあるものとして扱われます。
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リダイレクトキャラクタを引数の一部として扱う時には、
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シェルに解釈されずに
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.I uux
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に渡すことが出来るようにクオートしなくてはなりません。また、追加書き込み
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のリダイレクション (>>) は使用できません。
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指定された全てのファイルは、
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コマンド実行前に1つのディレクトリに集められます。
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このため、各ファイルは異なるベースネームを持つ必要があります。
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例えば
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.br
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.in +0.5i
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.nf
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uux 'sys1!diff sys2!~user1/foo sys3!~user2/foo >!foo.diff'
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.fi
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.in -0.5i
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は、コマンド実行時に失敗します。なぜなら、sys2 の ~user1/foo と、sys3 の
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~usr2/foo の両方のファイルを、
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sys1 の同一の名前のファイル foo にコピーするためです。
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括弧で囲むことで "!" が解釈されるのをエスケープできます。これは
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.I uucp
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コマンドをリモートシステム上で実行する際に有用です。
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コマンド名なしで実行(例:
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.I uux sys!)
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すると、システム sys の記録ファイル (原文: poll file) を作ります。
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.SH オプション
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以下のオプションが
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.I uux
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で使用可能です。
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.TP 5
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.B \-, \-p, \-\-stdin
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標準入力から読み込んで、それを実行するコマンドの標準入力の内容とします。
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.TP 5
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.B \-c, \-\-nocopy
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ローカルファイルをスプールディレクトリにコピーしません。デフォルトはこの
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設定です。もし、
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.I uucico
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(8) デーモン実行前にそのローカルファイルが消去されてしまった場合、コピー
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は失敗します。ファイルは、
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.I uucico
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(8) デーモンと
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.I uux
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を起動したユーザの両者から read 可能でなければなりません。
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.TP 5
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.B \-C, \-\-copy
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ローカルファイルをスプールディレクトリにコピーします。
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.TP 5
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.B \-l, \-\-link
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ローカルファイルをスプールディレクトリの下にハードリンクします。ファイル
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がスプールディレクトリとは異なる物理デバイス上に存在する場合、
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リンクは張れません。この場合、
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.B \-c
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か、
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.B \-\-nocopy
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オプションが指定されていない限り、スプールディレクトリの下に対象ファイル
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がコピーされます(これは、
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.B \-\-link
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が
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.B \-\-nocopy
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のかわりに
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.B \-\-copy
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をデフォルト設定すると言うことです)。
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ファイルが
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.I uucico
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(8) デーモンの処理前に変更された場合、
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転送されるファイルは変更後のファイルです。ファイルは、
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.I uucico
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(8) デーモンと、
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.I uux
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を起動したユーザの両者から read 可能でなければなりません。
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.TP 5
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.B \-g grade, \-\-grade grade
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ファイル転送の優先度を設定します。高い優先度を持つジョブが先に実行されます。
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優先度は、高い方から 0 ... 9 A ... Z a ... z となっています。
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.TP 5
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.B \-n, \-\-notification=no
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ジョブの結果を通知するメールを送りません。例えジョブが失敗してもです。
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.TP 5
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.B \-z, \-\-notification=error
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エラー発生時に、ジョブの結果についてメールを送ります。
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Taylor UUCP
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.I uuxqt
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を含む多くの
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.I uuxqt
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デーモンでは、これがデフォルトの動作であり、
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.B \-\-notification=error
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は何の効果もありません。しかし、
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.B \-\-notification=error
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オプションを設定していないと、ジョブが成功した場合にメール
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を送る
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.I uuxqt
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デーモンもあれば、
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.B \-\-notification=error
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オプションを指定しないと、ジョブが失敗した時にメールを送ってくれないとい
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う
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.I uuxqt
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デーモンもあります。
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.TP 5
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.B \-r, \-\-nouucico
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.I uucico
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(8) デーモンを即時実行しません。
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後で処理されるように要求をキューに貯めるだけです。
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.TP 5
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.B \-j, \-\-jobid
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ジョブの id を標準出力に表示します。
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ジョブの id は、各ファイルコピー操作が実際に処理を開始するように要求された時、
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生成されます。これらのファイルコピー操作は、
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.B \-\-kill
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スイッチとともに
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.I uustat
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(1)に ジョブ id を渡すことで取消可能かも知れませんが、
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そうするとジョブは完了不能となります。
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.TP 5
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.B \-a address, \-\-requestor address
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指定したE-mailアドレスに対してジョブの結果報告を送ります。
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.TP 5
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.B \-x type, \-\-debug type
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特定のデバッグタイプを指定します。タイプとしては、abnormal, chat,
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handshake, uucp-proto, proto, port, config, spooldir, execute, incoming,
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outgoing がありますが、
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.I uux
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では、abnormal, config, spooldir, execute の4つだけが意味を持ちます。
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コンマで区切ることで複数のデバッグタイプが指定可能です。そして、
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.B \-\-debug
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オプションは、1回のコマンド起動で複数回指定可能です。
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また、タイプとして数字を指定することも可能です。例えば、
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.B \-\-debug 2
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という指定は、
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.B \-\-debug abnormal,chat
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と同じ意味です。
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.TP 5
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.B \-I file, \-\-config file
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使用する初期設定ファイルの指定を行ないます。
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ただし、本オプションが使用可能かどうかは、
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.I uux
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がどのようにコンパイルされたかによります。
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.TP 5
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.B \-v, \-\-version
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バージョンを表示し、終了します。
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.TP 5
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.B \-\-help
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ヘルプを表示し、終了します。
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.SH 使用例
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.br
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.nf
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uux -z - sys1!rmail user1
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.fi
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コマンド``rmail user1'' を、システム sys1 上で実行します。コマンドへの入力
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データは、標準入力が用いられます。ジョブが失敗した場合、
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.I mail
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(1) コマンドによって通知します。
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.br
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.nf
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uux 'diff -c sys1!~user1/file1 sys2!~user2/file2 >!file.diff'
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.fi
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システム sys1 とシステム sys2 上にあるファイルを取得し、
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.I diff
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を実行した上で、カレントディレクトリのファイル file.diff に結果を
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出力します。カレントディレクトリは、
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.I uuxqt
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(8) デーモンによって write 可能である必要があります。
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.br
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.nf
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uux 'sys1!uucp ~user1/file1 (sys2!~user2/file2)'
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.fi
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.I uucp
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を、sys1 上で実行し、sys1 上のファイル file1 を sys2 上にコピーします。
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この例では、引数をクオートするために括弧を用いる方法を示しています。
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.SH 制限
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リモートシステムでは、実行が許可されないコマンドがあるかもしれません。
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多くのリモートシステムでは、
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.I rmail
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と
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.I rnews
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に限って実行を許可しています。
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実行されるかどうかは、リモートシステムの
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.I uuxqt
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(8) デーモンに依存するオプションがあります。
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.SH 関連ファイル
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関連ファイル名は、
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コンパイル時の指定ないしは初期設定ファイルにより変化します。
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以下に挙げるものは、その一例です。
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.br
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/usr/lib/uucp/config - 初期設定ファイル
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.br
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/usr/spool/uucp -
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UUCP スプールディレクトリ
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.br
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/usr/spool/uucp/Log -
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UUCP ログファイル
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.br
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/usr/spool/uucppublic -
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デフォルトの UUCP パブリックディレクトリ
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.SH 関連項目
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mail(1), uustat(1), uucp(1), uucico(8), uuxqt(8)
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.SH バグ
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複数のシステムにまたがって、ファイル参照をすることは出来ません。
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.B \-\-jobid
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オプションを使うと、ジョブ id が非常に多く出力されてしまいます。
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また、リモートファイルを必要とするローカルなコマンドの実行を
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キャンセルする良い方法は存在しません。
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.SH 作者
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Ian Lance Taylor
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(ian@airs.com)
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