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2020-12-08 03:00:23 +00:00
svn path=/head/; revision=27395
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@ -2,7 +2,7 @@
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The FreeBSD Documentation Project
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The FreeBSD Japanese Documentation Project
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Original revision: 1.187
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Original revision: 1.190
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$FreeBSD$
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-->
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@ -1434,7 +1434,8 @@ cd0: Attempt to query device size failed: NOT READY, Medium not present - tray c
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<title>データテープの作成と使用</title>
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<indexterm><primary>テープメディア</primary></indexterm>
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<para>主要なテープメディアは 4mm, 8mm, QIC, ミニカートリッジ および DLT です。</para>
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<para>一般的なテープメディアには 4mm, 8mm, QIC, ミニカートリッジ、
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DLT があります。</para>
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<sect2 id="backups-tapebackups-4mm">
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<title>4mm (DDS: Digital Data Storage)</title>
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@ -1447,34 +1448,37 @@ cd0: Attempt to query device size failed: NOT READY, Medium not present - tray c
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<primary>テープメディア</primary>
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<secondary>QIC テープ</secondary>
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</indexterm>
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<para>4mm テープはワークステーションのバックアップメディアの選択として
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QIC に取って代わりつつあります。Conner が QIC
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ドライブの主要なメーカである Archive を買収し、
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||||
QIC ドライブの製造を中止した時にこの傾向は非常に強まりました。4mm
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ドライブは小さくて静かですが、8mm
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<para>4mm テープはワークステーションのバックアップメディアとして
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||||
QIC に取って代わりつつあります。この傾向は
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QIC ドライブの主要なメーカであった Archive を Conner が買収し
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QIC ドライブの製造を中止したことで加速しました。
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4mm ドライブは小型で静かですが 8mm
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ドライブが持っている信頼性ほど、その評判は良くありません。
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また、4mm カートリッジは 8mm カートリッジに比べて安価でより小さくなっています
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(3 x 2 x 0.5 インチ、76 x 51 x 12 mm)。
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||||
また、4mm カートリッジは 8mm カートリッジよりも安価で小型
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(3 x 2 x 0.5 インチ、76 x 51 x 12 mm) になっています。
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ただし、8mm と同様に、4mm のヘッドはヘリカルスキャン方式
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(訳注: VTR と同様の回転ヘッドの方式)
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を採用しているため、比較的短寿命です。</para>
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(訳注: VTR と同様の回転ヘッドを使う方式)
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を採用しているため、比較的寿命が短いです。</para>
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<para>ドライブのデータスループットは、150 kB/s から
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最大で 500 kB/s 程度です。 データ容量は 1.3 GB から 2.0
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GB です。ドライブのほとんどで利用可能なハードウェア圧縮を使用すると、
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||||
容量が約二倍になります。
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||||
複数ドライブのテープライブラリユニットは単一のキャビネットに 6 つのドライブを収容可能で、自動的にテープの交換ができます。ライブラリの容量は
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||||
240 GB に達します。</para>
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最大で 500 kB/s 程度です。 データ容量は 1.3 GB から
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||||
2.0 GB です。
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||||
ドライブのほとんどで利用可能なハードウェア圧縮を使用すると、
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||||
容量が約 2 倍になります。
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||||
マルチドライブテープライブラリユニットは 1 つの筐体に
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6 つのドライブを収容可能で、自動的にテープの交換ができます。
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||||
ライブラリの容量は 240 GB に達します。</para>
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<para>DDS-3 標準は現在では 12 GB (圧縮により 24 GB)
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||||
までの容量に対応しています。</para>
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<para>現在の DDS-3 標準は 12 GB (圧縮時 24 GB)
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||||
までのテープ容量に対応しています。</para>
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<para>8mm ドライブと同様に 4mm ドライブはヘリカルスキャンを使用します。
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<para>8mm ドライブと同様に
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4mm ドライブはヘリカルスキャンを使用します。
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ヘリカルスキャン方式の利点および欠点はすべて 4mm および 8mm
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ドライブの両方に当てはまります。</para>
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<para>テープは 2,000 回のパスあるいは 100
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回のフルバックアップした後には交換するべきです。</para>
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||||
<para>テープは 2,000 回のパスあるいは
|
||||
100 回フルバックアップした後には交換するべきです。</para>
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</sect2>
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<sect2 id="backups-tapebackups-8mm">
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@ -1484,29 +1488,34 @@ cd0: Attempt to query device size failed: NOT READY, Medium not present - tray c
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<secondary>Exabyte (8mm) テープ</secondary>
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</indexterm>
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<para>8mm テープはもっとも一般的な SCSI テープドライブです。
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これらは交換型テープの最良の選択です。ほとんどすべてのサイトが Exabyte
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2 GB 8mm テープドライブを所有しています。8mm
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ドライブは信頼性があり、便利で静かです。カートリッジは安価で小型です
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<para>8mm テープは SCSI
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テープドライブとして最もよく使われているもので、
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データ交換用として最良の選択です。ほとんどのサイトには Exabyte
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2 GB 8mm テープドライブがあるでしょう。8mm
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ドライブは信頼性が高く、使いやすく、静かです。
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||||
カートリッジは安価で小型です
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(4.8 x 3.3 x 0.6 インチ、122 x 84 x 15 mm)。8mm
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テープの欠点の一つは、ヘッドを横切るテープの高い相対動作率により、
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||||
ヘッドとテープは比較的短寿命ということです。</para>
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||||
テープの欠点は、テープとヘッドの相対的な速度が高速なために、
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||||
比較的ヘッドとテープの寿命が短いことです。</para>
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<para>データのスループットは 250 kB/s から 500 kB/s 程度です。
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||||
データサイズは 300 MB から 7 GB までです。
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||||
<para>データスループットは 250 kB/s から 500 kB/s
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||||
程度です。データ容量は 300 MB から 7 GB です。
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||||
ほとんどのドライブで利用可能なハードウェア圧縮を利用すると、
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||||
容量が約二倍になります。
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||||
これらのドライブは単一のユニット、または 6 つのドライブと 120 のテープを一つのキャビネットに収容可能な複数のドライブのテープライブラリとして利用可能です。
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||||
容量が約 2 倍になります。
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||||
これらのドライブは単一のユニットから、または
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||||
6 つのドライブと 120
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のテープを一つの筐体に収容したマルチドライブテープライブラリまで利用可能です。
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||||
テープはユニットによって自動的に取り換えられます。
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||||
ライブラリの容量は 840 GB 強に達します。</para>
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||||
ライブラリの容量は 840 GB 以上に達します。</para>
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<para>Exabyte の <quote>Mammoth</quote> モデルは
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一つのテープで 12 GB (圧縮により 24 GB) に対応し、
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||||
従来のテープドライブと比べ費用は約二倍になります。</para>
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||||
<para>Exabyte の <quote>Mammoth</quote>
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||||
モデルはテープ 1 本あたり 12 GB
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(圧縮時 24 GB) に対応し、
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||||
従来のテープドライブと比べ費用は約 2 倍になります。</para>
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||||
<para>データはヘリカルスキャンを用いてテープに記録されます。
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||||
ヘッダはメディアに対してある角度 (約 6 度) で配置されます。
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||||
テープはヘッドのある円筒の周の 270 度に渡って接触します。
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||||
ヘッダはメディアに対してある傾き (約 6 度) に配置されます。
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||||
テープはヘッドのある円筒の周の 270 度にわたって接触します。
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||||
テープが円筒面を走行する間、円筒は回転しています。
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||||
この結果、高密度のデータのつまったトラックは、
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狭い間隔でテープの上端と下端の間を斜めに横切ります。</para>
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@ -1521,13 +1530,13 @@ cd0: Attempt to query device size failed: NOT READY, Medium not present - tray c
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||||
<para>QIC-150 テープとドライブは、
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||||
おそらく最も一般的に使われているドライブとメディアでしょう。
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||||
QIC テープドライブは <quote>現実的な</quote> バックアップ
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||||
ドライブとして少なくとも高価なものではありません。
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||||
QIC テープドライブは <quote>現実的な</quote>
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||||
バックアップドライブとしては最も高価でないものです。
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||||
欠点はメディアのコストです。QIC テープは 8mm や 4mm テープと比較して
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||||
GB あたりのデータの保存で 5 倍ほど高価です。
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||||
しかし、あなたの必要とする量が半ダース程のテープで十分であれば、
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||||
QIC は正しい選択となるかもしれません。QIC は
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<emphasis>最も</emphasis> 一般的なテープドライブです。
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||||
QIC は正しい選択かもしれません。QIC は
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||||
<emphasis>最も</emphasis>一般的なテープドライブです。
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すべてのサイトに QIC ドライブのどれかの容量のものがあります。問題は、
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||||
QIC は同じようなテープ (まったく同じ場合もある)
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||||
に多様な記録密度があることです。QIC ドライブは静かではありません。
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@ -1536,13 +1545,13 @@ cd0: Attempt to query device size failed: NOT READY, Medium not present - tray c
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|||
QIC テープの大きさは (6 x 4 x 0.7 インチ、152 x 102 x 17 mm) です。
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1/4 インチ幅のテープも使用している
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<link linkend="backups-tapebackups-mini">ミニカートリッジ</link>
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||||
は別に議論します。テープライブラリやチェンジャは利用できません。</para>
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||||
は別に議論します。テープライブラリやチェンジャはありません。</para>
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<para>データスループットは 150kB/s から 500kB/s の範囲です。
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||||
データ容量の範囲は 40MB から 15GB です。
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||||
ハードウェア圧縮が最近のドライブの多くで使用できます。
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||||
<para>データスループットは ~1500 kB/s から ~5000 kB/s
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||||
程度です。データ容量は 400 MB から 150 GB です。
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||||
ハードウェア圧縮が最近のドライブの多くで利用できます。
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||||
QIC ドライブは DAT ドライブに置き換えられつつあり、
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||||
あまり頻繁には利用されなくなっています。</para>
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||||
あまり頻繁には使用されなくなっています。</para>
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||||
<para>データは複数のトラックに分かれてテープに記録されます。
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||||
トラックはテープメディアの長さ方向の一端からもう一方の端までです
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@ -1550,7 +1559,7 @@ cd0: Attempt to query device size failed: NOT READY, Medium not present - tray c
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|||
次のトラックの read/write を行います)。トラックの数と、
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||||
それに対応するトラックの幅はテープの容量によって変わります。
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||||
すべてではありませんが、
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ほとんどの最近のドライブは少なくとも読み出しについては
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||||
最近のドライブはほとんど、少なくとも読み出しについては
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(場合によっては書き込みも) 下位互換性があります。
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QIC はデータの安全性についてはよいといわれています
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||||
(ヘリカルスキャンドライブに比べて機構は単純でより丈夫です)。</para>
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@ -1580,21 +1589,22 @@ cd0: Attempt to query device size failed: NOT READY, Medium not present - tray c
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ドライブがテープを <quote>引っ掛ける</quote> のに使います。
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||||
巻き取りのためのリールはドライブの中にあります。
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||||
ここに挙げた他のカートリッジはすべて
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(9 トラックテープはただ 1 つの例外です)
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||||
送りだしリールと巻き取りリールの両方がカートリッジの中にあります。</para>
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(9 トラックテープは唯一の例外です)
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||||
送り出しリールと巻き取りリールの両方がカートリッジの中にあります。</para>
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<para>データスループットは約 1.5 MB/s で、4mm, 8mm, QIC
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||||
テープドライブの 3 倍です。データ容量は単一のドライブで 10 GB
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||||
から 20 GB の範囲です。マルチテープチェンジャ、
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||||
マルチテープドライブ、5 から 900 巻のテープを 1 から
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||||
テープドライブの 3 倍です。データ容量は単一のドライブで
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||||
10 GB から 20 GB の範囲です。マルチテープチェンジャ、
|
||||
マルチテープドライブ、5 から 900 巻のテープを 1 から
|
||||
20 ドライブで扱うマルチドライブテープライブラリがあり、
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||||
50 GB から 9 TB の容量が得られます。</para>
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||||
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<para>圧縮によって、DLT タイプ 4 フォーマットは
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70 GB の容量まで対応しています。</para>
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<para>圧縮によって、DLT Type IV フォーマットは
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||||
70 GB までの容量に対応しています。</para>
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||||
<para>データは (QICテープのように) テープの走行方向と平行に複数ある
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トラックへ記録されます。2 つのトラックに同時書き込みを行います。
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||||
<para>データは (QICテープのように)
|
||||
テープの走行方向と平行に複数あるトラックへ記録されます。
|
||||
2 つのトラックに同時書き込みを行います。
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||||
read/write ヘッドの寿命は比較的長いと言えます。
|
||||
テープの走行が止まればヘッドとテープの間の相対運動は無いからです。</para>
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||||
</sect2>
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@ -1606,29 +1616,30 @@ cd0: Attempt to query device size failed: NOT READY, Medium not present - tray c
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<secondary>AIT</secondary>
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</indexterm>
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<para>AIT は、テープ一巻あたり (圧縮を用いて) 50 GB まで格納できる
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Sony が開発した新しい形式です。
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<para>AIT は、Sony が発表した新しいフォーマットで、
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||||
テープ 1 本あたり 50 GB (圧縮時) まで格納できます。
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テープにはメモリチップが搭載されており、
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テープの内容のインデックスを保持しています。
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テープの内容の索引情報を保持しています。
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他のテープではテープ上のファイルの位置を把握するのに数分必要とするのですが、
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このテープドライブではインデックスを読んで直ちに決定することができます。
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このテープドライブでは索引情報を読んで直ちに決定することができます。
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<application>SAMS:Alexandria</application>
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のようなソフトウェアは、テープのメモリチップと直接通信して、
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||||
スクリーンに内容を表示し、
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どのファイルがどのテープにバックアップされたかを判断し、
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||||
のようなソフトウェアは、40 を超える
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ATI テープライブラリを操作できるのはもちろんのこと、
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テープのメモリチップと直接通信して、スクリーンに内容を表示し、
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||||
どのファイルがどのテープにバックアップされたかを調べて、
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||||
正しいテープを見つけ、読み込み、
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||||
テープからデータを復元することができます。このソフトウェアを使うと、
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||||
40 以上の AIT テープライブラリを制御できます。</para>
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||||
テープからデータを復元することができます。</para>
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||||
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||||
<para>このようなライブラリは大体 $20,000 くらいするので、
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||||
愛好家が購入できる価格帯からは外れてしまいますが。</para>
|
||||
愛好家が購入できる価格帯からは外れてしまいます。</para>
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||||
</sect2>
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||||
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||||
<sect2>
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||||
<title>新品のテープを初めて使う場合</title>
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||||
<para>全く新品の空テープを読もうとしたり書き込もうとすると、
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||||
処理は失敗するでしょう。次のようなメッセージがコンソールに出力されるでしょう。</para>
|
||||
処理は失敗するでしょう。
|
||||
次のようなメッセージがコンソールに出力されるでしょう。</para>
|
||||
|
||||
<screen>sa0(ncr1:4:0): NOT READY asc:4,1
|
||||
sa0(ncr1:4:0): Logical unit is in process of becoming ready</screen>
|
||||
|
@ -1665,7 +1676,7 @@ sa0(ncr1:4:0): Logical unit is in process of becoming ready</screen>
|
|||
</sect1>
|
||||
|
||||
<sect1 id="backups-floppybackups">
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||||
<title>フロッピーへのバックアップ</title>
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||||
<title>フロッピーディスクへのバックアップ</title>
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||||
|
||||
<sect2 id="floppies-using">
|
||||
<title>データをバックアップするのにフロッピーは使えますか?</title>
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||||
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@ -1686,45 +1697,48 @@ sa0(ncr1:4:0): Logical unit is in process of becoming ready</screen>
|
|||
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||||
<listitem>
|
||||
<para>容量が非常に小さい
|
||||
(ハードディスク全体の日々のバックアップに 1 ダース、
|
||||
長期間なら本当にたくさん)。</para>
|
||||
(1 ダースかそこらのフロッピーディスクに
|
||||
ハードディスク全体をバックアップしていた時代は、
|
||||
はるか遠くに過ぎ去りました)。</para>
|
||||
</listitem>
|
||||
</itemizedlist>
|
||||
|
||||
<para>しかしながら、データをバックアップするのに他の方法がないのなら、
|
||||
バックアップを取らないよりもフロッピーディスクを使う方がよいでしょう。</para>
|
||||
<para>しかしながら、データをバックアップするの他の手段がないのなら、
|
||||
バックアップを取らないよりもフロッピーディスクを使う方がましでしょう。</para>
|
||||
|
||||
<para>フロッピーディスクを使用せざるを得ないときは、
|
||||
品質のよいディスクを使用してください。
|
||||
事務所のその辺に数年転がっていたフロッピーは使わない方が良いでしょう。
|
||||
評判のよいメーカからの新しいディスクを使用することが理想です。</para>
|
||||
評判のよいメーカの新しいディスクを使用することが理想です。</para>
|
||||
</sect2>
|
||||
|
||||
<sect2 id="floppies-creating">
|
||||
<title>それではどうやってデータをフロッピーにバックアップするのですか?</title>
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||||
<para>フロッピーにバックアップする一番の方法は
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||||
<option>-M</option> (マルチボリューム) オプション付きで &man.tar.1;
|
||||
コマンドを使用することです。これにより、
|
||||
<para>フロッピーにバックアップする最もよい方法は、
|
||||
<option>-M</option> (マルチボリューム) オプション付きで
|
||||
&man.tar.1; コマンドを使用することです。これで、
|
||||
複数のフロッピーにわたってバックアップすることが可能になります。</para>
|
||||
|
||||
<para>カレントディレクトリとサブディレクトリのすべてのファイルをバックアップするには以下のコマンドを (<username>root</username> 権限で) 使用します。</para>
|
||||
<para>カレントディレクトリとサブディレクトリ内のすべてのファイルをバックアップするには、
|
||||
以下のコマンドを (<username>root</username> 権限で)
|
||||
使用します。</para>
|
||||
|
||||
<screen>&prompt.root; <userinput>tar Mcvf /dev/fd0 *</userinput></screen>
|
||||
|
||||
<para>始めのフロッピーが一杯になったときには、
|
||||
<para>1 枚目のフロッピーが一杯になると、
|
||||
&man.tar.1; は次のボリュームを挿入するように要求します
|
||||
(&man.tar.1; はさまざまなメディアを扱えるので、
|
||||
ボリューム (この場合フロッピーディスク) と表記します)。</para>
|
||||
ボリュームと表示します。この文脈ではフロッピーディスクのことです)。</para>
|
||||
|
||||
<screen>Prepare volume #2 for /dev/fd0 and hit return:</screen>
|
||||
|
||||
<para>指定したファイルがすべて保存されるまで
|
||||
(ボリューム番号を増やしながら) 繰り返されます。</para>
|
||||
(ボリューム番号を増やしながら) これが繰り返されます。</para>
|
||||
</sect2>
|
||||
|
||||
<sect2 id="floppies-compress">
|
||||
<title>バックアップを圧縮できますか?</title>
|
||||
<title>バックアップを圧縮することはできませんか?</title>
|
||||
<indexterm>
|
||||
<primary><command>tar</command></primary>
|
||||
</indexterm>
|
||||
|
@ -1737,7 +1751,7 @@ sa0(ncr1:4:0): Logical unit is in process of becoming ready</screen>
|
|||
<option>-z</option> オプションを使うことができません。
|
||||
もちろん、すべてのファイルを &man.gzip.1; で圧縮し、
|
||||
それらを &man.tar.1; を用いてフロッピーに保存して、
|
||||
それから再び &man.gunzip.1; を用いることは可能です。</para>
|
||||
それから再び &man.gunzip.1; することはできます。</para>
|
||||
</sect2>
|
||||
|
||||
<sect2 id="floppies-restoring">
|
||||
|
@ -1747,17 +1761,18 @@ sa0(ncr1:4:0): Logical unit is in process of becoming ready</screen>
|
|||
|
||||
<screen>&prompt.root; <userinput>tar Mxvf /dev/fd0</userinput></screen>
|
||||
|
||||
<para>特定のファイルだけをリストアするには二つの方法があります。
|
||||
まず始めに、一番目のフロッピーを用いて以下のようにします。</para>
|
||||
<para>特定のファイルだけをリストアするには 2 つの方法があります。
|
||||
1 つ目は、1 枚目のフロッピーを用いて以下のようにするものです。</para>
|
||||
|
||||
<screen>&prompt.root; <userinput>tar Mxvf /dev/fd0 <replaceable>filename</replaceable></userinput></screen>
|
||||
|
||||
<para>&man.tar.1; ユーティリティは、必要なファイルを見つけるまで次のディスクを挿入するように要求します。</para>
|
||||
<para>&man.tar.1; ユーティリティは、
|
||||
必要なファイルを見つけるまで次のディスクを挿入するように要求します。</para>
|
||||
|
||||
<para>二つ目の方法は、
|
||||
<para>もう 1 つは、
|
||||
必要なファイルがどのフロッピーに保存されているか分かっている場合、
|
||||
単純にそのフロッピーを挿入して上記と同じコマンドを使用します。
|
||||
あるフロッピー上にある一番目のファイルが、
|
||||
そのフロッピーを挿入して上記と同じコマンドを使用するだけでもよいです。
|
||||
あるフロッピー上にある 1 番目のファイルが、
|
||||
その前のフロッピーから続いている場合は、
|
||||
そのファイルのリストアを要求していなくても &man.tar.1;
|
||||
はそれをリストアできないと警告することに注意してください!</para>
|
||||
|
@ -1767,7 +1782,7 @@ sa0(ncr1:4:0): Logical unit is in process of becoming ready</screen>
|
|||
<sect1 id="backup-basics">
|
||||
<title>バックアップの基本</title>
|
||||
|
||||
<para>主要なバックアッププログラムは
|
||||
<para>主なバックアッププログラムは
|
||||
&man.dump.8;, &man.tar.1;, &man.cpio.1; の三つです。</para>
|
||||
|
||||
<sect2>
|
||||
|
@ -1780,29 +1795,36 @@ sa0(ncr1:4:0): Logical unit is in process of becoming ready</screen>
|
|||
<indexterm><primary><command>restore</command></primary></indexterm>
|
||||
|
||||
<para>伝統的な &unix; のバックアッププログラムは
|
||||
<command>dump</command> および <command>restore</command> です。
|
||||
これらはファイルシステムによって作成されたファイル、リンク、
|
||||
ディレクトリの下位の抽象的概念であるディスクブロックの集合としてドライブを操作します。<command>dump</command>
|
||||
はデバイス上のすべてのファイルシステムをバックアップします。
|
||||
ファイルシステムの一部分だけ、または二つ以上のファイルシステムにわたるディレクトリツリーをバックアップすることはできません。<command>dump</command>
|
||||
はファイルおよびディレクトリをテープに書き込みませんが、
|
||||
<command>dump</command> と <command>restore</command> です。
|
||||
これらはファイルシステムによって作成されるファイル、リンク、
|
||||
ディレクトリといった抽象の下位にある、
|
||||
ディスクブロックの集合としてドライブを操作します。
|
||||
<command>dump</command>
|
||||
はデバイス上のファイルシステム全体をバックアップします。
|
||||
ファイルシステムの一部分だけ、
|
||||
または二つ以上のファイルシステムにわたるディレクトリツリーをバックアップすることはできません。
|
||||
<command>dump</command>
|
||||
はファイルおよびディレクトリをテープに書き込まずに、
|
||||
ファイルおよびディレクトリを含んだ raw データブロックを書き込みます。</para>
|
||||
|
||||
<note><para>ルートディレクトリで <command>dump</command> を使用した場合、
|
||||
<filename>/home</filename>, <filename>/usr</filename>
|
||||
や他のディレクトリの多くをバックアップしなくてもよいでしょう。
|
||||
通常これらは他のファイルシステムへのマウントポイントであるか、
|
||||
シンボリックリンクであるからです。</para></note>
|
||||
<note><para>ルートディレクトリで <command>dump</command>
|
||||
を使った場合、
|
||||
<filename>/home</filename>, <filename>/usr</filename>
|
||||
など、他の多くのディレクトリはバックアップされません。
|
||||
これらのディレクトリは通常、
|
||||
他のファイルシステムへのマウントポイントであったり、
|
||||
シンボリックリンクとなっているためです。</para></note>
|
||||
|
||||
<para><command>dump</command> には AT&T UNIX のバージョン 6
|
||||
(およそ 1975 年) の初期から残る奇癖があります。
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||||
デフォルトのパラメタは、現在利用可能な高密度メディア (最大 62,182 ftpi)
|
||||
ではなく、9 トラックテープ (6250 bpi) に最適な値となっています。
|
||||
(およそ 1975 年) の初期から残っている癖があります。
|
||||
デフォルトのパラメタは、現在利用可能な高密度メディア
|
||||
(最大 62,182 ftpi) ではなく、9 トラックテープ (6250 bpi)
|
||||
に最適な値となっています。
|
||||
現在のテープドライブの容量を利用するために、
|
||||
これらのデフォルトはコマンドライン上でオーバライドしなくてはいけません。</para>
|
||||
これらのデフォルト値をコマンドラインで上書きしなければなりません。</para>
|
||||
|
||||
<indexterm><primary><filename>.rhosts</filename></primary></indexterm>
|
||||
<para><command>rdump</command> および <command>rrestore</command>
|
||||
<para><command>rdump</command> と <command>rrestore</command>
|
||||
を用いて他のコンピュータに接続されているテープドライブにネットワーク経由でデータをバックアップすることも可能です。
|
||||
どちらのプログラムもリモートのテープドライブにアクセスするために
|
||||
<command>rcmd</command> および <command>ruserok</command>
|
||||
|
@ -1817,22 +1839,32 @@ sa0(ncr1:4:0): Logical unit is in process of becoming ready</screen>
|
|||
|
||||
<screen>&prompt.root; <userinput>/sbin/rdump 0dsbfu 54000 13000 126 komodo:/dev/nsa8 /dev/da0a 2>&1</userinput></screen>
|
||||
|
||||
<para>注意:
|
||||
ここではセキュリティが確保されており、
|
||||
<filename>.rhosts</filename>
|
||||
ファイルによる認証が許可されているものと暗黙的に仮定しています。
|
||||
あなたの状況がこれにあてはまるか注意深く調べてください。</para>
|
||||
<para>注意: <filename>.rhosts</filename>
|
||||
認証を許可することには、セキュリティに関する暗黙の仮定があります。
|
||||
あなたの状況を注意深く調べてください。</para>
|
||||
|
||||
<para>さらなる安全のために <command>ssh</command> 上で
|
||||
<command>dump</command> および <command>restore</command>
|
||||
を使用することも可能です。</para>
|
||||
<para><command>ssh</command> 越しに
|
||||
<command>dump</command> と <command>restore</command>
|
||||
をより安全な形で使うこともできます。</para>
|
||||
|
||||
<example>
|
||||
<title><application>ssh</application> 上で <command>dump</command> を使用する</title>
|
||||
<title><application>ssh</application> 越しの
|
||||
<command>dump</command> の利用</title>
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||||
|
||||
<screen>&prompt.root; <userinput>/sbin/dump -0uan -f - /usr | gzip -2 | ssh1 -c blowfish \
|
||||
targetuser@targetmachine.example.com dd of=/mybigfiles/dump-usr-l0.gz</userinput></screen>
|
||||
</example>
|
||||
|
||||
<para>または、環境変数 <envar>RSH</envar> を設定して、
|
||||
<command>dump</command> の組み込み機能を利用する。</para>
|
||||
|
||||
<example>
|
||||
<title><envar>RSH</envar> を設定した <application>ssh</application> 越しの <command>dump</command> を利用</title>
|
||||
|
||||
<screen>&prompt.root; <userinput>RSH=/usr/bin/ssh /sbin/dump -0uan -f targetuser@targetmachine.example.com:/dev/sa0</userinput></screen>
|
||||
|
||||
</example>
|
||||
|
||||
</sect2>
|
||||
|
||||
<sect2>
|
||||
|
@ -1843,22 +1875,22 @@ sa0(ncr1:4:0): Logical unit is in process of becoming ready</screen>
|
|||
</indexterm>
|
||||
|
||||
<para>&man.tar.1; は AT&T UNIX の バージョン 6 (1975 年ごろ)
|
||||
にまでさかのぼることができます。<command>tar</command>
|
||||
にまで遡ることができます。<command>tar</command>
|
||||
はファイルシステムと協調して動作し、
|
||||
ファイルとディレクトリをテープに書き込みます。<command>tar</command>
|
||||
は &man.cpio.1;
|
||||
で使用可能なフルレンジのオプションには対応していませんが、
|
||||
<command>tar</command> は <command>cpio</command>
|
||||
が使用するような奇妙なコマンドパイプラインを必要ありません。</para>
|
||||
<command>tar</command> には <command>cpio</command>
|
||||
が使用するような奇妙なコマンドパイプラインは必要ありません。</para>
|
||||
|
||||
<indexterm><primary><command>tar</command></primary></indexterm>
|
||||
<para><command>tar</command>
|
||||
の多くの版はネットワーク経由のバックアップには対応してません。
|
||||
の多くの版はネットワーク経由のバックアップには対応していません。
|
||||
FreeBSD が使用している GNU 版の <command>tar</command> は、
|
||||
<command>rdump</command>
|
||||
と同様の構文でリモートデバイスに対応しています。
|
||||
と同じ構文でリモートデバイスに対応しています。
|
||||
<hostid>komodo</hostid> と呼ばれる Sun に接続された Exabyte
|
||||
テープドライブに <command>tar</command>
|
||||
テープドライブに対して <command>tar</command>
|
||||
を実行するには以下のようにします。</para>
|
||||
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||||
<screen>&prompt.root; <userinput>/usr/bin/tar cf komodo:/dev/nsa8 . 2>&1</userinput></screen>
|
||||
|
@ -1871,7 +1903,7 @@ sa0(ncr1:4:0): Logical unit is in process of becoming ready</screen>
|
|||
|
||||
<para>ネットワークを越えたバックアップのセキュリティを懸念しているなら、
|
||||
<command>rsh</command> の代わりに <command>ssh</command>
|
||||
を使用するべきです。</para>
|
||||
を使うべきです。</para>
|
||||
</sect2>
|
||||
|
||||
<sect2>
|
||||
|
@ -1885,10 +1917,11 @@ sa0(ncr1:4:0): Logical unit is in process of becoming ready</screen>
|
|||
ファイルを磁気メディアで交換するためのプログラムです。
|
||||
<command>cpio</command> はバイトスワッピング、
|
||||
多くの異なるアーカイブフォーマットの書き込みオプション
|
||||
(他にも多数のオプションがあります) があり、
|
||||
(それ以外にも多数のオプションがあります) があり、
|
||||
パイプで他のプログラムにデータを渡すこともできます。
|
||||
この最後にあげた特徴により、<command>cpio</command>
|
||||
はインストールメディアとしては優れた選択です。<command>cpio</command>
|
||||
この最後にあげた特徴が、<command>cpio</command>
|
||||
をインストールメディアとしては優れた選択肢にしています。
|
||||
<command>cpio</command>
|
||||
はディレクトリツリーの探索の機能はなく、ファイルリストは
|
||||
<filename>stdin</filename> からの入力でなくてはなりません。</para>
|
||||
<indexterm><primary><command>cpio</command></primary></indexterm>
|
||||
|
@ -1922,17 +1955,20 @@ sa0(ncr1:4:0): Logical unit is in process of becoming ready</screen>
|
|||
<indexterm><primary>POSIX</primary></indexterm>
|
||||
<indexterm><primary>IEEE</primary></indexterm>
|
||||
|
||||
<para>&man.pax.1; は <command>tar</command> と <command>cpio</command>
|
||||
に対する IEEE/&posix; の答えです。長年の間、さまざまな版の
|
||||
<command>tar</command> および <command>cpio</command>
|
||||
は互いにわずかながら非互換性を有していました。
|
||||
<para>&man.pax.1; は <command>tar</command> と
|
||||
<command>cpio</command> に対する IEEE/&posix;
|
||||
の回答です。長年の間、さまざまな版の
|
||||
<command>tar</command> と <command>cpio</command>
|
||||
は互いにわずかに非互換になってきていました。
|
||||
それらをしらみ潰しに標準化する代わりに、&posix;
|
||||
は新しいアーカイブユーティリティを作りました。
|
||||
<command>pax</command> は専用に開発された新しいフォーマットに加えて、
|
||||
いくつもの <command>cpio</command> や <command>tar</command>
|
||||
のフォーマットの読み書きに対応しようと試みています。コマンド群は
|
||||
<command>tar</command> よりも <command>cpio</command>
|
||||
の方にいくぶん似ています。</para>
|
||||
<command>pax</command>
|
||||
は、いくつもの <command>cpio</command> や
|
||||
<command>tar</command>
|
||||
のフォーマットの読み書きに対応しようと試みているほか、
|
||||
専用に新しいフォーマットを開発しました。
|
||||
コマンド群は <command>tar</command> よりも
|
||||
<command>cpio</command> の方にいくぶん似ています。</para>
|
||||
</sect2>
|
||||
|
||||
<sect2 id="backups-programs-amanda">
|
||||
|
@ -1965,10 +2001,11 @@ sa0(ncr1:4:0): Logical unit is in process of becoming ready</screen>
|
|||
障害が起きたファイルシステムのリストアには、
|
||||
最も新しいフルバックアップと増分のバックアップが必要です。</para>
|
||||
|
||||
<para>設定ファイルでバックアップの制御と
|
||||
<para>設定ファイルでは、バックアップの制御と
|
||||
<application>Amanda</application>
|
||||
によるネットワークトラフィック量を設定します。
|
||||
<application>Amanda</application> は上記のバックアッププログラムのいずれかを使用してデータをテープに書き込みます。
|
||||
<application>Amanda</application>
|
||||
は上記のバックアッププログラムのいずれかを使ってデータをテープに書き込みます。
|
||||
<application>Amanda</application> は port または package
|
||||
として利用可能です。デフォルトではインストールされていません。</para>
|
||||
</sect2>
|
||||
|
@ -1986,17 +2023,19 @@ sa0(ncr1:4:0): Logical unit is in process of becoming ready</screen>
|
|||
<para>あなたにとって時間やデータの価値が少ないか、
|
||||
あるいはまったくないのであれば <quote>何もしない</quote>
|
||||
のはあなたのコンピュータに最も適したバックアッププログラムでしょう。
|
||||
しかし注意してください。&unix; は便利なツールです。6
|
||||
ヵ月も使用していれば価値のあるファイルの山が出来上がっているでしょう。</para>
|
||||
しかし注意してください。&unix; は便利なツールです。
|
||||
6 ヶ月も使用していれば、
|
||||
あなたにとって価値のあるファイルの山が出来上がっているでしょう。</para>
|
||||
|
||||
<para><quote>何もしない</quote>
|
||||
のはコンピュータによって正確に再作成される
|
||||
ことはコンピュータが同じものをもう一度作り直すことのできる
|
||||
<filename>/usr/obj</filename>
|
||||
やその他のディレクトリツリーについては適切なバックアップ方法です。
|
||||
HTML または &postscript; 版のこのハンドブックが一つの例です。
|
||||
一例として、このハンドブックの HTML 版 または &postscript;
|
||||
版を構成するファイルがあります。
|
||||
これらの文書形式は SGML ファイルから作成されたものです。
|
||||
HTML または &postscript; ファイルのバックアップは必要ありません。
|
||||
SGML ファイルは定期的にバックアップされます。</para>
|
||||
SGML ファイルは定期的にバックアップされています。</para>
|
||||
</sect2>
|
||||
|
||||
<sect2>
|
||||
|
@ -2005,74 +2044,82 @@ sa0(ncr1:4:0): Logical unit is in process of becoming ready</screen>
|
|||
<primary>LISA</primary>
|
||||
</indexterm>
|
||||
|
||||
<para><emphasis>定期的に</emphasis> &man.dump.8; しましょう。
|
||||
<para>&man.dump.8; です。<emphasis>以上。</emphasis>
|
||||
Elizabeth D. Zwicky
|
||||
はここで検討したプログラムすべてについて拷問的なテストを行いました。
|
||||
すべてのデータと &unix;
|
||||
ファイルシステムの状態すべてを保存するのに最適なのは、明らかに
|
||||
<command>dump</command> でしょう。
|
||||
Elizabeth は大きく変化に富んだ異常な状態
|
||||
(いくつかはあまり異常でない状態のものもあります)
|
||||
のファイルシステムを作成し、それぞれのプログラムを用いてそれらのファイルシステムのバックアップとリストアのテストを行いました。特色のある状態には、
|
||||
ホールを持つファイル、ホールとヌルブロックを持つファイル、
|
||||
奇妙な文字をファイル名に持つファイル、読み込み不可、
|
||||
<command>dump</command> です。
|
||||
Elizabeth は多種多様の特異な状態
|
||||
(いくつかはあまり珍しくないものもあります)
|
||||
を含むファイルシステムを作成し、
|
||||
それらのファイルシステムのバックアップとリストアを行って、
|
||||
それぞれのプログラムのテストを行いました。特異な状態とは、
|
||||
ホールがあるファイル、ホールとヌルブロックがあるファイル、
|
||||
奇妙な文字をファイル名に持つファイル、読み取り不可、
|
||||
書き込み不可のファイル、デバイスファイル、
|
||||
バックアップ中のファイルのサイズ変更、
|
||||
バックアップ中のファイルの作成および削除、などがあります。
|
||||
彼女は 1991 年 10 月の LISA V で結果の発表をしています。
|
||||
<ulink url="http://berdmann.dyndns.org/zwicky/testdump.doc.html">torture-testing Backup and Archive Programs</ulink> を参照してください。</para>
|
||||
バックアップ中のファイルの作成および削除、などです。
|
||||
彼女は 1991 年 10 月の LISA V で結果を発表しています。
|
||||
<ulink url="http://berdmann.dyndns.org/zwicky/testdump.doc.html">torture-testing Backup and Archive Programs</ulink>
|
||||
を参照してください。</para>
|
||||
</sect2>
|
||||
|
||||
<sect2>
|
||||
<title>緊急時のリストア手順</title>
|
||||
|
||||
<sect3>
|
||||
<title>惨事の起きる前に</title>
|
||||
<title>惨事が起きる前に</title>
|
||||
|
||||
<para>起き得るどのような惨事に対しても、
|
||||
必要な手順は以下の 4 ステップだけです。</para>
|
||||
<para>発生する可能性があるどのような惨事に対しても、
|
||||
備えるのに必要な手順は以下の 4 ステップだけです。</para>
|
||||
<indexterm>
|
||||
<primary><command>disklabel</command></primary>
|
||||
</indexterm>
|
||||
|
||||
<para>まず始めに、
|
||||
<para>最初に、
|
||||
各ディスクのディスクラベルとファイルシステムテーブル
|
||||
(<filename>/etc/fstab</filename>)、
|
||||
すべてのブートメッセージをそれぞれ 2 枚ずつ印刷します
|
||||
ブートメッセージ全体をそれぞれ 2 枚ずつ印刷します
|
||||
(たとえば <command>disklabel da0 | lpr</command>)。</para>
|
||||
|
||||
<indexterm><primary>fix-it フロッピー</primary></indexterm>
|
||||
<para>次に、ブートフロッピーと fix-it フロッピー
|
||||
<para>2 番目に、ブートフロッピーと fix-it フロッピー
|
||||
(<filename>boot.flp</filename> および <filename>fixit.flp</filename>)
|
||||
にそのシステムのデバイスがすべて含まれているか確認します。
|
||||
最も簡単に確認する方法は、フロッピーをドライブに入れてマシンをリブートしてブートメッセージを確認することです。
|
||||
あなたのシステムのデバイスのすべてが含まれ、
|
||||
機能していれば次のステップに進んでください。</para>
|
||||
機能していれば 3 番目の手順に進んでください。</para>
|
||||
|
||||
<para>そうでないなら、あなたのディスクのすべてをマウントでき、
|
||||
テープドライブにもアクセスできるカスタムブートフロッピーを二つ作成する必要があります。
|
||||
これらのフロッピーは <command>fdisk</command>,
|
||||
<para>さもなければ、
|
||||
そのシステムのすべてのディスクをマウントでき、
|
||||
テープドライブにもアクセスできるカーネルを備えた
|
||||
カスタムブートフロッピーを 2 枚作成する必要があります。
|
||||
これらのフロッピーディスクには <command>fdisk</command>,
|
||||
<command>disklabel</command>, <command>newfs</command>,
|
||||
<command>mount</command>
|
||||
および利用したいバックアッププログラムを含んでいなければなりません。
|
||||
これらのプログラムをスタティックリンクされていなければなりません。
|
||||
<command>dump</command> を使用するのなら、このフロッピーに
|
||||
と、利用するバックアッププログラムが入っていなければなりません。
|
||||
これらのプログラムはスタティックリンクされていなければなりません。
|
||||
<command>dump</command> を使用するのなら、このフロッピーには
|
||||
<command>restore</command> も含まれていなければなりません。</para>
|
||||
|
||||
<para>続いて、定期的にバックアップテープを作成します。
|
||||
最後のバックアップの後で行われた変更は回復することができないかもしれません。
|
||||
バックアップテープにライトプロテクトをしてください。</para>
|
||||
<para>3 番目に、定期的にバックアップテープを作成します。
|
||||
最後のバックアップの後で行われた変更は、回復できずに失われます。
|
||||
バックアップテープにライトプロテクトを施してください。</para>
|
||||
|
||||
<para>最後に、フロッピー (<filename>boot.flp</filename> と
|
||||
<filename>fixit.flp</filename>
|
||||
または上記で作成した二枚のカスタムブートフロッピーディスク)
|
||||
およびバックアップテープのテストをします。手順のメモを作りましょう。
|
||||
このメモはブートフロッピーとバックアップテープにいれておき、
|
||||
印刷しておきます。
|
||||
リストアを行うときはおそらく取り乱しているでしょうから、
|
||||
このメモはバックアップテープを壊すようなことを防ぐのに役立つでしょう
|
||||
(どのように破壊してしまうのでしょう?
|
||||
<command>tar xvf /dev/sa0</command> とする代わりに、偶然
|
||||
<para>4 番目に、フロッピーディスク
|
||||
(<filename>boot.flp</filename> と
|
||||
<filename>fixit.flp</filename>、
|
||||
か、第 2 段階で作成した
|
||||
2 枚のカスタムブートフロッピーディスクのどちらか)
|
||||
およびバックアップテープのテストをします。
|
||||
手順のメモを作りましょう。
|
||||
このメモはブートフロッピー、印刷した紙、
|
||||
バックアップテープと一緒に保存しておきます。
|
||||
リストアを行うときには、
|
||||
このメモがバックアップテープを壊すのを防ぐくらい取り乱しているかもしれません
|
||||
(どのように?
|
||||
<command>tar xvf /dev/sa0</command> の代わりに、うっかり
|
||||
<command>tar cvf /dev/sa0</command>
|
||||
と入力してバックアップテープを上書きしてしまうかもしれません)。</para>
|
||||
|
||||
|
@ -2084,13 +2131,14 @@ sa0(ncr1:4:0): Logical unit is in process of becoming ready</screen>
|
|||
上のようなミスタイプは結構起きます。</para>
|
||||
</note>
|
||||
|
||||
<para>安全性を増すために、
|
||||
ブートフロッピーと二巻のバックアップテープを毎回とります。
|
||||
<para>安全性を増すために、毎回、
|
||||
ブートフロッピーを作成し、
|
||||
2 巻のバックアップテープを取ります。
|
||||
一方を離れた場所に保管します。
|
||||
離れた場所は同じ事務所の建物の地下室ではいけません。
|
||||
世界貿易センタービルにあった数多くの会社は、
|
||||
苦い経験によりこの教訓を得ました。
|
||||
離れた場所とは、コンピュータやディスクドライブからかなり離れて、
|
||||
苦い経験によりこの教訓を得ました。離れた場所とは、
|
||||
コンピュータやディスクドライブから十分な距離を取って
|
||||
物理的に分離されていなければなりません。</para>
|
||||
|
||||
<example>
|
||||
|
@ -2263,9 +2311,9 @@ echo "The floppy has been unmounted and is now ready."]]></programlisting>
|
|||
|
||||
<para>ハードウェアに問題が無ければ、フロッピーを確認してください。
|
||||
カスタムブートフロッピーディスクを使用しているのであれば、
|
||||
シングルユーザモードでブートしてください (<prompt>boot:</prompt>
|
||||
プロンプトで <literal>-s</literal> を入力します)。
|
||||
それから次の項に進んでください。</para>
|
||||
シングルユーザモードでブートして (<prompt>boot:</prompt>
|
||||
プロンプトで <literal>-s</literal> を入力します)、
|
||||
次の段落は飛ばしてください。</para>
|
||||
|
||||
<para><filename>boot.flp</filename> と <filename>fixit.flp</filename>
|
||||
を使用しているのであればこのまま読み進めてください。
|
||||
|
@ -2276,7 +2324,7 @@ echo "The floppy has been unmounted and is now ready."]]></programlisting>
|
|||
<literal>Fixit--Repair mode with CDROM or floppy.</literal>
|
||||
オプションを選択します。指示された通り
|
||||
<filename>fixit.flp</filename> をいれてください。
|
||||
<command>restore</command> と必要となるその他のプログラムは
|
||||
<command>restore</command> とその他必要となるプログラムは
|
||||
<filename>/mnt2/stand</filename> にあります。</para>
|
||||
|
||||
<para>そして、ファイルシステムを一つずつ回復します。</para>
|
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@ -2313,8 +2361,8 @@ echo "The floppy has been unmounted and is now ready."]]></programlisting>
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<![ %not.published; [
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<sect3>
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<title>* I Did Not Prepare for the Disaster, What Now?</title>
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<para></para>
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<title>* 災難対策をしていませんでした。
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どうしたらいいでしょうか?</title>
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</sect3>
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]]>
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</sect2>
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@ -2495,14 +2543,17 @@ Filesystem 1K-blocks Used Avail Capacity Mounted on
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を用いてマウントします。たとえば、上記と同じファイルシステムを作成し、
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マウントしたい場合は、下記のように入力するだけです。</para>
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<screen>&prompt.root; <userinput>dd if=/dev/zero of=<replaceable>newimage</replaceable> bs=1k count=<replaceable>5</replaceable>k</userinput>
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5120+0 records in
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<example>
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<title><command>mdmfs</command> を用いたファイルベースディスクの設定とマウント</title>
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<screen>&prompt.root; <userinput>dd if=/dev/zero of=<replaceable>newimage</replaceable> bs=1k count=<replaceable>5</replaceable>k</userinput>
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5120+0 records in
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5120+0 records out
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&prompt.root; <userinput>mdmfs -F <replaceable>newimage</replaceable> -s <replaceable>5</replaceable>m md<replaceable>0</replaceable> <replaceable>/mnt</replaceable></userinput>
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&prompt.root; <userinput>df <replaceable>/mnt</replaceable></userinput>
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Filesystem 1K-blocks Used Avail Capacity Mounted on
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/dev/md0 4846 2 4458 0% /mnt</screen>
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</example>
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<para>ユニット番号を指定せずに <option>md</option>
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オプションを使用した場合、&man.mdmfs.8;
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@ -2666,6 +2717,10 @@ Filesystem 1K-blocks Used Avail Capacity Mounted on
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<screen>&prompt.root; <userinput>mount -u -o snapshot /var/snapshot/snap /var</userinput></screen>
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<para>また、スナップショットを作成するのに &man.mksnap.ffs.8;
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も使えます。</para>
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<screen>&prompt.root; <userinput>mksnap_ffs /var /var/snapshot/snap</userinput></screen>
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<para>スナップショットにはいくつかの利用法があります。</para>
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<itemizedlist>
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