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Reference:	[doc-jp-work 1799, 1800, 1990]

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Ryusuke SUZUKI 2010-02-19 10:32:29 +00:00
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commit c9da412fe5
Notes: svn2git 2020-12-08 03:00:23 +00:00
svn path=/head/; revision=35376

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@ -51,7 +51,7 @@
<itemizedlist> <itemizedlist>
<listitem> <listitem>
<para>X Window System の様々なコンポーネントと、 <para>X Window System のさまざまなコンポーネントと、
それらが互いにどのように連携しているか。</para> それらが互いにどのように連携しているか。</para>
</listitem> </listitem>
@ -60,7 +60,7 @@
</listitem> </listitem>
<listitem> <listitem>
<para>様々なウィンドウマネージャのインストール方法</para> <para>さまざまなウィンドウマネージャのインストール方法</para>
</listitem> </listitem>
<listitem> <listitem>
@ -86,7 +86,7 @@
<para>この章では、<application>&xorg;</application> と <para>この章では、<application>&xorg;</application> と
<application>&xfree86;</application> <application>&xfree86;</application>
両方の X11 サーバのインストールと設定について説明します。 両方の X11 サーバのインストールと設定について説明します。
多くの部分、設定ファイル、コマンドおよび文法はく同じです。 多くの部分、設定ファイル、コマンドおよび文法はまったく同じです。
それらに違いがある場合は、<application>&xorg;</application> と それらに違いがある場合は、<application>&xorg;</application> と
<application>&xfree86;</application> <application>&xfree86;</application>
両方の文法を説明します。</para> 両方の文法を説明します。</para>
@ -119,23 +119,24 @@
<quote>X11</quote> などといった多くの用語で呼ばれます。 <quote>X11</quote> などといった多くの用語で呼ばれます。
X11 を <quote>X Windows</quote> X11 を <quote>X Windows</quote>
と呼ぶと気を悪くする人もいるでしょう。 と呼ぶと気を悪くする人もいるでしょう。
これについてもう少し見識を深めるには &man.X.7; をご覧ください。</para> これについてもう少し見識を深めるには
&man.X.7; をご覧ください。</para>
</sect2> </sect2>
<sect2> <sect2>
<title>X のクライアント/サーバモデル</title> <title>X のクライアント/サーバモデル</title>
<para>X は最初からネットワークを意識してデザインされており、 <para>X は最初からネットワークを意識してデザインされており、
<quote>クライアント - サーバ</quote>モデルを採用しています。</para> <quote>クライアント - サーバ</quote> モデルを採用しています。</para>
<para>X では、<quote>X サーバ</quote>はキーボードやモニタ <para>X では、<quote>X サーバ</quote> はキーボードやモニタ、
マウスが接続されたコンピュータ上で動きます。 マウスが接続されたコンピュータ上で動きます。
このサーバはディスプレイの表示を管理したり、キーボード、 このサーバはディスプレイの表示を管理したり、キーボード、
マウスなどからの入力を処理したりします。 マウスなどからの入力を処理したりします。
各 X アプリケーション (<application>XTerm</application> や 各 X アプリケーション (<application>XTerm</application> や
<application>&netscape;</application> など) は <application>&netscape;</application> など) は
<quote>クライアント</quote>になります。 <quote>クライアント</quote> になります。
クライアントは<quote>この座標にウィンドウを描いてください</quote> クライアントは <quote>この座標にウィンドウを描いてください</quote>
といったメッセージをサーバへ送り、サーバは といったメッセージをサーバへ送り、サーバは
<quote>ユーザが OK ボタンを押しました</quote> <quote>ユーザが OK ボタンを押しました</quote>
といったメッセージを送り返します。</para> といったメッセージを送り返します。</para>
@ -149,10 +150,10 @@
<para>これは、ある人々を混乱させることがあります。 <para>これは、ある人々を混乱させることがあります。
X での用語は彼らが想定するものとは正反対だからです。 X での用語は彼らが想定するものとは正反対だからです。
彼らは<quote>X サーバ</quote>は地下にある大きなパワフルなマシンであり、 彼らは <quote>X サーバ</quote> は地下にある大きなパワフルなマシンであり、
<quote>X クライアント</quote>が自分たちのデスク上にあると想像するのです。</para> <quote>X クライアント</quote> が自分たちのデスク上にあると想像するのです。</para>
<para>X サーバとはモニタとキーボードがついているマシンのことであり、 <para>X サーバとはモニタとキーボードがついているマシンのことであり、
X クライアントとはウィンドウを表示するプログラムだということを覚えておいてください。</para> X クライアントとはウィンドウを表示するプログラムだということを覚えておいてください。</para>
<para>X のプロトコルには、クライアントとサーバのマシンが同じ OS <para>X のプロトコルには、クライアントとサーバのマシンが同じ OS
@ -172,7 +173,7 @@
<title>X ウィンドウマネージャ</title> <title>X ウィンドウマネージャ</title>
<para>X のデザイン哲学は &unix; のそれに非常によく似ており、 <para>X のデザイン哲学は &unix; のそれに非常によく似ており、
<quote>ツールであってポリシーではない</quote>のです。 <quote>ツールであってポリシーではない</quote> のです。
つまり、X つまり、X
はあるタスクがどのように達成されるべきかを示すものではありません。 はあるタスクがどのように達成されるべきかを示すものではありません。
その代わり、ユーザにはツールが与えられ、 その代わり、ユーザにはツールが与えられ、
@ -192,7 +193,7 @@
といったことを示すものではないというところまで拡大して解釈できます。</para> といったことを示すものではないというところまで拡大して解釈できます。</para>
<para>その代わりに、X <para>その代わりに、X
ではそういったことを<quote>ウィンドウマネージャ</quote> ではそういったことを <quote>ウィンドウマネージャ</quote>
と呼ばれるアプリケーションに任せるのです。 と呼ばれるアプリケーションに任せるのです。
X 用のウィンドウマネージャは以下のようにたくさんあります。 X 用のウィンドウマネージャは以下のようにたくさんあります。
<application>AfterStep</application>, <application>AfterStep</application>,
@ -210,15 +211,15 @@
デスクトップを操作するキーストロークをカスタマイズできたり、 デスクトップを操作するキーストロークをカスタマイズできたり、
<quote>スタート</quote> <quote>スタート</quote>
ボタンやそれに類するものを持っているものもあります。 ボタンやそれに類するものを持っているものもあります。
<quote>テーマ</quote>に対応しており、 <quote>テーマ</quote> に対応しており、
新しいテーマを適用して見た目や使い勝手を完全に変えられるものもあります。 新しいテーマを適用して見た目や使い勝手を完全に変えられるものもあります。
これらのおよびその他多くのウィンドウマネージャは これらのおよびその他多くのウィンドウマネージャは
Ports Collection の <filename>x11-wm</filename> Ports Collection の <filename>x11-wm</filename>
というカテゴリからインストールできます。</para> というカテゴリからインストールできます。</para>
<para>さらに、<application>KDE</application> や <para>さらに、<application>KDE</application> や
<application>GNOME</application> デスクトップ環境には、 <application>GNOME</application> デスクトップ環境には、
どちらもそれぞれのデスクトップに統合された独自のウィンドウマネージャがあります。</para> それぞれのデスクトップに統合された独自のウィンドウマネージャがあります。</para>
<para>それぞれのウィンドウマネージャはまた異なる設定機構を備えており、 <para>それぞれのウィンドウマネージャはまた異なる設定機構を備えており、
手で設定ファイルを編集しなければならないものや、 手で設定ファイルを編集しなければならないものや、
@ -230,8 +231,8 @@
<title>フォーカスポリシー</title> <title>フォーカスポリシー</title>
<para>ウィンドウマネージャのもう一つの機能はマウスの <para>ウィンドウマネージャのもう一つの機能はマウスの
<quote>フォーカスポリシー</quote>に関するものです。 <quote>フォーカスポリシー</quote> に関するものです。
てのウィンドウシステムは、ウィンドウを選択しキーストロークを すべてのウィンドウシステムは、ウィンドウを選択しキーストロークを
受け付けるようにするための方法が必要です。 受け付けるようにするための方法が必要です。
そして、どのウィンドウがアクティブなのかを示す必要もあります。</para> そして、どのウィンドウがアクティブなのかを示す必要もあります。</para>
@ -245,7 +246,7 @@
代わりにウィンドウマネージャがそれをコントロールします。 代わりにウィンドウマネージャがそれをコントロールします。
それぞれのウィンドウマネージャが、 それぞれのウィンドウマネージャが、
それぞれのフォーカスポリシーをサポートしています。 それぞれのフォーカスポリシーをサポートしています。
てのものは click-to-focus をサポートしていますし、 すべてのものは click-to-focus をサポートしていますし、
多くのものは他の方法もサポートしています。</para> 多くのものは他の方法もサポートしています。</para>
<para>最もポピュラーなフォーカスポリシーは次のものでしょう</para> <para>最もポピュラーなフォーカスポリシーは次のものでしょう</para>
@ -255,9 +256,9 @@
<term>focus-follows-mouse</term> <term>focus-follows-mouse</term>
<listitem> <listitem>
<para>マウスポインタの下にいるウィンドウがフォーカスされるというものです。 <para>マウスポインタの下にいるウィンドウがフォーカスされるというものです。
ウィンドウは最前面にある必要はありません。 ウィンドウは最前面にある必要はありません。
フォーカスを変えるには他のウィンドウにマウスポインタを動かすだけです。 フォーカスを変えるには他のウィンドウにマウスポインタを動かすだけです。
クリックする必要はありません。</para> クリックする必要はありません。</para>
</listitem> </listitem>
</varlistentry> </varlistentry>
@ -271,8 +272,8 @@
マウスがルートウィンドウ (背景) に移動した時には、 マウスがルートウィンドウ (背景) に移動した時には、
フォーカスされているウィンドウがなくなり、 フォーカスされているウィンドウがなくなり、
キーストロークは単に破棄されます。 キーストロークは単に破棄されます。
sloppy-focus であれば sloppy-focus であれば
ポインタが別のウィンドウに移った時のみフォーカスが変わり、 ポインタが別のウィンドウに移った時のみフォーカスが変わり、
現在のウィンドウから出ただけでは変わりません。</para> 現在のウィンドウから出ただけでは変わりません。</para>
</listitem> </listitem>
</varlistentry> </varlistentry>
@ -282,10 +283,10 @@
<listitem> <listitem>
<para>マウスクリックによりアクティブなウィンドウが選択されます。 <para>マウスクリックによりアクティブなウィンドウが選択されます。
ウィンドウは<quote>前面に上げられ</quote>、 ウィンドウは <quote>前面に持ち上げられ</quote>、
他のすべてのウィンドウの前にきます。 他のすべてのウィンドウの前にきます。
ポインタが別のウィンドウ上に移動した時でも、 ポインタが別のウィンドウ上に移動した時でも、
てのキーストロークがこのウィンドウに届きます。</para> すべてのキーストロークがこのウィンドウに届きます。</para>
</listitem> </listitem>
</varlistentry> </varlistentry>
</variablelist> </variablelist>
@ -302,19 +303,19 @@
<para>X のツールを提供してもポリシーは提供しないというアプローチは、 <para>X のツールを提供してもポリシーは提供しないというアプローチは、
各アプリケーションでスクリーンに現われるウィジェットにも適用されます。</para> 各アプリケーションでスクリーンに現われるウィジェットにも適用されます。</para>
<para><quote>ウィジェット</quote>はクリック可能であったり、 <para><quote>ウィジェット</quote> はクリック可能であったり、
他の方法で操作可能なすべてのユーザインタフェース用アイテムを指す用語です。 他の方法で操作可能なすべてのユーザインタフェース用アイテムを指す用語です。
ボタンやチェックボックス、ラジオボタン、アイコン、リスト、などがそうです。 ボタンやチェックボックス、ラジオボタン、アイコン、リスト、などがそうです。
&microsoft.windows; はこれらを<quote>コントロール</quote>と呼んでいます。</para> &microsoft.windows; はこれらを <quote>コントロール</quote> と呼んでいます。</para>
<para>&microsoft.windows; や Apple の &macos; <para>&microsoft.windows; や Apple の &macos;
はともに非常に厳密なポリシーをウィジェットに課しています。 はともに非常に厳密なポリシーをウィジェットに課しています。
アプリケーション開発者は共通のルックアンドフィールに アプリケーション開発者は共通のルックアンドフィールに
確実に従うことを想定されているわけです。X では、 確実に従うことを想定されているわけです。
特定のグラフィカルなスタイルやウィジェットのセットを X では、特定のグラフィカルなスタイルやウィジェットのセットを
強制することが重要とは考えてられていませんでした。</para> 強制することが重要とは考えてられていませんでした。</para>
<para>その結果として、X <para>したがって、X
アプリケーションに共通の見た目や使い勝手を期待してはいけません。 アプリケーションに共通の見た目や使い勝手を期待してはいけません。
MIT のオリジナルの Athena ウィジェットや MIT のオリジナルの Athena ウィジェットや
<application>&motif;</application> (&microsoft.windows; <application>&motif;</application> (&microsoft.windows;
@ -326,7 +327,8 @@
<para>比較的新しい X アプリケーションのほとんどが、 <para>比較的新しい X アプリケーションのほとんどが、
<application>KDE</application> で使われている Qt や <application>KDE</application> で使われている Qt や
<application>GNOME</application> プロジェクトで使われている GTK+ <application>GNOME</application> プロジェクトで使われている GTK+
のどちらかのモダンな見た目を持ったウィジェットセットを使っています。 のどちらかのウィジェットセットを使っています。
これらのウィジェットセットはモダンな見た目を持っています。
この点で言えば、&unix; のルックアンドフィールは収斂されてきており、 この点で言えば、&unix; のルックアンドフィールは収斂されてきており、
初心者がより簡単に使えるようになってきています。</para> 初心者がより簡単に使えるようになってきています。</para>
</sect2> </sect2>
@ -438,12 +440,12 @@
<sect1 id="x-config"> <sect1 id="x-config">
<sect1info> <sect1info>
<authorgroup> <authorgroup>
<author> <author>
<firstname>Christopher</firstname> <firstname>Christopher</firstname>
<surname>Shumway</surname> <surname>Shumway</surname>
<contrib>寄稿: </contrib> <contrib>寄稿: </contrib>
<!-- July 2001 --> <!-- July 2001 -->
</author> </author>
</authorgroup> </authorgroup>
</sect1info> </sect1info>
<title>X11 の設定</title> <title>X11 の設定</title>
@ -460,28 +462,28 @@
次の情報が必要となります。</para> 次の情報が必要となります。</para>
<itemizedlist> <itemizedlist>
<listitem><para>モニタの仕様</para></listitem> <listitem><para>モニタの仕様</para></listitem>
<listitem><para>ビデオアダプタのチップセット</para></listitem> <listitem><para>ビデオアダプタのチップセット</para></listitem>
<listitem><para>ビデオアダプタのメモリ</para></listitem> <listitem><para>ビデオアダプタのメモリ</para></listitem>
</itemizedlist> </itemizedlist>
<indexterm><primary>水平走査周波数</primary></indexterm> <indexterm><primary>水平走査周波数</primary></indexterm>
<indexterm><primary>垂直同期周波数</primary></indexterm> <indexterm><primary>垂直同期周波数</primary></indexterm>
<para>モニタの仕様は、X11 <para>モニタの仕様は、X11
がどの解像度とリフレッシュレートで動作するかを決定するために用いられます。 がどの解像度とリフレッシュレートで動作するかを決定するために用いられます。
こういった仕様は、通常はモニタに付いてくるドキュメントや こういった仕様は、通常はモニタに付いてくるドキュメントや
製造元の Web サイトから取得することができます。 製造元の Web サイトから取得することができます。
必要なものは、水平走査周波数と垂直同期周波数の 必要なものは、水平走査周波数と垂直同期周波数の
2 つの数値範囲です。</para> 2 つの数値範囲です。</para>
<para>ビデオアダプタのチップセットは X11 <para>ビデオアダプタのチップセットは X11
がグラフィックハードウェアとやり取りするために がグラフィックハードウェアとやり取りするために
どのドライバモジュールを使うかを定義します。 どのドライバモジュールを使うかを定義します。
ほとんどのチップセットが自動認識されますが、 ほとんどのチップセットが自動認識されますが、
正常に認識されない時のために知っておくとよいでしょう。</para> 正常に認識されない時のために知っておくとよいでしょう。</para>
<para>ビデオメモリは、 <para>ビデオメモリは、
グラフィックアダプタがどの解像度とどの色数で動くことができるかを決めます。 グラフィックアダプタがどの解像度とどの色数で動くことができるかを決めます。
これは、ユーザが自分のシステムにおける制限を理解するために知っておくことが重要です。</para> これは、ユーザが自分のシステムにおける制限を理解するために知っておくことが重要です。</para>
@ -509,7 +511,7 @@
<application>&xfree86;</application> では、この設定ファイルは <application>&xfree86;</application> では、この設定ファイルは
<filename>XF86Config.new</filename> という名称です。 <filename>XF86Config.new</filename> という名称です。
X11 プログラムはシステム上のグラフィックハードウェアを検出し、 X11 プログラムはシステム上のグラフィックハードウェアを検出し、
そのハードウェア用の適切なドライバを読み込む設定ファイルを作ります。</para> そのハードウェア用の適切なドライバを読み込む設定ファイルを作ります。</para>
<para>次のステップは、作成した設定ファイルで <para>次のステップは、作成した設定ファイルで
<application>&xorg;</application> <application>&xorg;</application>
@ -524,7 +526,7 @@
<screen>&prompt.root; <userinput>XFree86 -xf86config XF86Config.new</userinput></screen> <screen>&prompt.root; <userinput>XFree86 -xf86config XF86Config.new</userinput></screen>
<para>黒とグレーのグリッドと <para>黒とグレーのグリッドと
X のマウスポインタが現われればその設定は成功です。 X のマウスポインタが現われればその設定は成功です。
テストを終了するには次のキーを同時に押すだけです。 テストを終了するには次のキーを同時に押すだけです。
<keycombo action="simul"> <keycombo action="simul">
<keycap>Ctrl</keycap> <keycap>Ctrl</keycap>
@ -552,8 +554,8 @@
<filename>XF86Config.new</filename>) <filename>XF86Config.new</filename>)
を好みに合うように調整します。 を好みに合うように調整します。
&man.emacs.1; や &man.ee.1; &man.emacs.1; や &man.ee.1;
のようなテキストエディタでファイルを開いてください。 のようなテキストエディタでファイルを開いてください。
まずモニタの周波数を加えます。 まずモニタの周波数を加えます。
これらは水平と垂直の同期周波数と表現されるのが普通です。 これらは水平と垂直の同期周波数と表現されるのが普通です。
これらの値は <filename>xorg.conf.new</filename> の これらの値は <filename>xorg.conf.new</filename> の
<literal>"Monitor"</literal> <literal>"Monitor"</literal>
@ -577,13 +579,13 @@
キーワードの後には水平走査周波数の、 キーワードの後には水平走査周波数の、
<literal>VertRefresh</literal> <literal>VertRefresh</literal>
キーワードの後には垂直同期周波数の正しい値を加えてください。 キーワードの後には垂直同期周波数の正しい値を加えてください。
上の例では対象となるモニタの周波数が書かれています。</para> 上の例では対象となるモニタの周波数が書かれています。</para>
<para>X はモニタが対応していれば DPMS (Energy Star) <para>X はモニタが対応していれば DPMS (Energy Star)
機能を使うことができます。 機能を使うことができます。
&man.xset.1; プログラムでタイムアウトをコントロールしたり、 &man.xset.1; プログラムでタイムアウトをコントロールしたり、
強制的にスタンバイ、サスペンドや電源オフにすることができます。 強制的にスタンバイ、サスペンドや電源オフにすることができます。
モニタの DPMS 機能を有効にしたい場合は、 モニタの DPMS 機能を有効にしたい場合は、
<literal>"Monitor"</literal> <literal>"Monitor"</literal>
セクションに次の行を加えてください。</para> セクションに次の行を加えてください。</para>
@ -598,7 +600,7 @@
<para><filename>xorg.conf.new</filename> <para><filename>xorg.conf.new</filename>
(もしくは <filename>XF86Config.new</filename>) (もしくは <filename>XF86Config.new</filename>)
はエディタで開いたままにしておき、 はエディタで開いたままにしておき、
デフォルトの解像度と色数を好みで選びましょう。 デフォルトの解像度と色数を好みで選びましょう。
<literal>"Screen"</literal> <literal>"Screen"</literal>
セクションに以下のように書きます。</para> セクションに以下のように書きます。</para>
@ -736,17 +738,22 @@ EndSection</programlisting>
<sect2 id="type1"> <sect2 id="type1">
<title>Type1 フォント</title> <title>Type1 フォント</title>
<para>X11 に付いてくるデフォルトのフォントは <para>X11 に付いてくるデフォルトのフォントは
通常のデスクトップパブリッシングアプリケーションにとっては理想的とは言えない程度のものです。 通常のデスクトップパブリッシングアプリケーションにとっては理想的とは言えない程度のものです。
文字を大きくするとジャギーになりプロフェッショナルとは言えないようなものになりますし、 文字を大きくするとジャギーになりプロフェッショナルとは言えないようなものになりますし、
<application>&netscape;</application> での小さなフォントは頭が悪そうに見えます。 <application>&netscape;</application>
しかし、世の中には質の高い Type1 (&postscript;) フォントがいくつかあり、 での小さなフォントは頭が悪そうに見えます。
しかし、世の中には質の高い Type1 (&postscript;)
フォントがいくつかあり、
X11 ではそれらを簡単に利用することができます。 X11 ではそれらを簡単に利用することができます。
例えば、URW フォントコレクション (<filename role="package">x11-fonts/urwfonts</filename>) 例えば、URW フォントコレクション
には高品質の Type1 フォント (<trademark class="registered">Times Roman</trademark>, (<filename role="package">x11-fonts/urwfonts</filename>)
には高品質の Type1 フォント
(<trademark class="registered">Times Roman</trademark>,
<trademark class="registered">Helvetica</trademark>, <trademark class="registered">Helvetica</trademark>,
<trademark class="registered">Palatino</trademark> など) が含まれています。 <trademark class="registered">Palatino</trademark> など)
freefont コレクション (<filename role="package">x11-fonts/freefonts</filename>) が含まれています。freefont コレクション
(<filename role="package">x11-fonts/freefonts</filename>)
にはもっとたくさんのフォントが含まれていますが、 にはもっとたくさんのフォントが含まれていますが、
それらは <application>Gimp</application> それらは <application>Gimp</application>
のようなグラフィックソフトウェアで使用するためのものであり、 のようなグラフィックソフトウェアで使用するためのものであり、
@ -765,18 +772,22 @@ EndSection</programlisting>
<para>freefont や他のコレクションでも同じようにします。 <para>freefont や他のコレクションでも同じようにします。
X サーバがこれらのフォントを検出できるようにするには X サーバがこれらのフォントを検出できるようにするには
<filename>/etc/X11/</filename> にある X サーバ設定ファイル <filename>/etc/X11/</filename> にある X サーバ設定ファイル
(<application>&xorg;</application> では <filename>xorg.conf</filename>、 (<application>&xorg;</application> では
<application>&xfree86;</application> では <filename>XF86Config</filename>) <filename>xorg.conf</filename>、
<application>&xfree86;</application> では
<filename>XF86Config</filename>)
の適切な場所に次のような行を加えます。</para> の適切な場所に次のような行を加えます。</para>
<programlisting>FontPath "/usr/X11R6/lib/X11/fonts/URW/"</programlisting> <programlisting>FontPath "/usr/X11R6/lib/X11/fonts/URW/"</programlisting>
<para>別の方法としては、X のセッション中に次のようなコマンドラインを実行します。</para> <para>別の方法としては、
X のセッション中に次のようなコマンドラインを実行します。</para>
<screen>&prompt.user; <userinput>xset fp+ /usr/X11R6/lib/X11/fonts/URW</userinput> <screen>&prompt.user; <userinput>xset fp+ /usr/X11R6/lib/X11/fonts/URW</userinput>
&prompt.user; <userinput>xset fp rehash</userinput></screen> &prompt.user; <userinput>xset fp rehash</userinput></screen>
<para>これは動くのですが、X のセッションが終了すると消えてしまいます。 <para>これは動くのですが、X
のセッションが終了すると消えてしまいます。
消えないようにするには X の起動時に読み込まれるファイル 消えないようにするには X の起動時に読み込まれるファイル
(通常の <command>startx</command> セッションの場合は (通常の <command>startx</command> セッションの場合は
<filename>~/.xinitrc</filename>, <application>XDM</application> <filename>~/.xinitrc</filename>, <application>XDM</application>
@ -821,8 +832,9 @@ EndSection</programlisting>
<para>さて、まずは &truetype; フォント用のディレクトリ <para>さて、まずは &truetype; フォント用のディレクトリ
(例えば <filename>/usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType</filename>) (例えば <filename>/usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType</filename>)
を作り、そこに &truetype; フォントを全て放り込みましょう。 を作り、そこに &truetype; フォントをすべて放り込みましょう。
&macintosh; の &truetype; フォントは、そのままでは使うことができませんので注意してください。 &macintosh; の &truetype;
フォントは、そのままでは使うことができませんので注意してください。
X11 で使うには &unix;/&ms-dos;/&windows; X11 で使うには &unix;/&ms-dos;/&windows;
用のフォーマットでなければなりません。 用のフォーマットでなければなりません。
ファイルを置いたら <application>ttmkfdir</application> を使って ファイルを置いたら <application>ttmkfdir</application> を使って
@ -835,8 +847,10 @@ EndSection</programlisting>
<screen>&prompt.root; <userinput>cd /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType</userinput> <screen>&prompt.root; <userinput>cd /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType</userinput>
&prompt.root; <userinput>ttmkfdir &gt; fonts.dir</userinput></screen> &prompt.root; <userinput>ttmkfdir &gt; fonts.dir</userinput></screen>
<para>次に &truetype; フォントのディレクトリをフォントパスに追加します。 <para>次に &truetype;
上の <link linkend="type1">Type1</link> フォントの場合と同じように、</para> フォントのディレクトリをフォントパスに追加します。
上の <link linkend="type1">Type1</link>
フォントの場合と同じように、</para>
<screen>&prompt.user; <userinput>xset fp+ /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType</userinput> <screen>&prompt.user; <userinput>xset fp+ /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType</userinput>
&prompt.user; <userinput>xset fp rehash</userinput></screen> &prompt.user; <userinput>xset fp rehash</userinput></screen>
@ -846,10 +860,13 @@ EndSection</programlisting>
<literal>FontPath</literal> 行を追加します。</para> <literal>FontPath</literal> 行を追加します。</para>
<para>これで終わりです。<application>&netscape;</application> や <para>これで終わりです。<application>&netscape;</application> や
<application>Gimp</application>, <application>&staroffice;</application> <application>Gimp</application>,
といった全ての X アプリケーションから &truetype; フォントを使うことができます。 <application>&staroffice;</application>
といったすべての X アプリケーションから
&truetype; フォントを使うことができます。
(高解像度なディスプレイで見る Web ページ上のテキストみたいな) (高解像度なディスプレイで見る Web ページ上のテキストみたいな)
とても小さなフォントや (<application>&staroffice;</application> にあるような) とても小さなフォントや
(<application>&staroffice;</application> にあるような)
非常に大きなフォントもかなり綺麗に見えるようになることでしょう。</para> 非常に大きなフォントもかなり綺麗に見えるようになることでしょう。</para>
</sect2> </sect2>
@ -879,7 +896,7 @@ EndSection</programlisting>
<filename>/usr/X11R6/lib/X11/fonts/</filename> と <filename>/usr/X11R6/lib/X11/fonts/</filename> と
<filename>~/.fonts/</filename> にあるすべての X11 のフォントが Xft <filename>~/.fonts/</filename> にあるすべての X11 のフォントが Xft
に対応しているアプリケーションで自動的にアンチエイリアス表示できるようになりました。 に対応しているアプリケーションで自動的にアンチエイリアス表示できるようになりました。
てのアプリケーションが Xft に対応しているわけではありませんが、 すべてのアプリケーションが Xft に対応しているわけではありませんが、
多くは Xft に対応しています。 多くは Xft に対応しています。
Xft に対応するアプリケーションの一例として、Qt 2.3 以降 Xft に対応するアプリケーションの一例として、Qt 2.3 以降
(<application>KDE</application> (<application>KDE</application>
@ -901,7 +918,7 @@ EndSection</programlisting>
<para>このファイルは XML 形式でなければなりません。 <para>このファイルは XML 形式でなければなりません。
大文字小文字の区別に注意を払い、 大文字小文字の区別に注意を払い、
てのタグが正しく閉じられているか確認してください。 すべてのタグが正しく閉じられているか確認してください。
ファイルは一般的な XML ヘッダで始まり、DOCTYPE 定義と ファイルは一般的な XML ヘッダで始まり、DOCTYPE 定義と
<literal>&lt;fontconfig&gt;</literal> <literal>&lt;fontconfig&gt;</literal>
タグがその後にきます。</para> タグがその後にきます。</para>
@ -914,7 +931,7 @@ EndSection</programlisting>
<para>すでに説明したように、 <para>すでに説明したように、
<filename>/usr/X11R6/lib/X11/fonts/</filename> と <filename>/usr/X11R6/lib/X11/fonts/</filename> と
<filename>~/.fonts/</filename> にあるてのフォントは <filename>~/.fonts/</filename> にあるすべてのフォントは
Xft 対応のアプリケーションで利用できます。 Xft 対応のアプリケーションで利用できます。
これら 2 つ以外に別のディレクトリを追加したいのなら、 これら 2 つ以外に別のディレクトリを追加したいのなら、
<filename>/usr/X11R6/etc/fonts/local.conf</filename> <filename>/usr/X11R6/etc/fonts/local.conf</filename>
@ -930,7 +947,7 @@ EndSection</programlisting>
<para>アンチエイリアスをかけることによって境界が少しぼやけ、 <para>アンチエイリアスをかけることによって境界が少しぼやけ、
そのためにとても小さなテキストはさらに読みやすくなり、 そのためにとても小さなテキストはさらに読みやすくなり、
大きなフォントでは<quote>ギザギザ</quote>が消えるのです。 大きなフォントでは <quote>ギザギザ</quote> が消えるのです。
しかし、普通のテキストにかけた場合には目が疲れてしまうこともあります。 しかし、普通のテキストにかけた場合には目が疲れてしまうこともあります。
14 ポイント以下のサイズのフォントについて、 14 ポイント以下のサイズのフォントについて、
アンチエイリアスをかけないようにするには次の行を加えます。</para> アンチエイリアスをかけないようにするには次の行を加えます。</para>
@ -958,7 +975,8 @@ EndSection</programlisting>
<para>いくつかの等幅フォントは、 <para>いくつかの等幅フォントは、
アンチエイリアスをかけるとスペーシングがうまくいかなくなる場合があります。 アンチエイリアスをかけるとスペーシングがうまくいかなくなる場合があります。
特に <application>KDE</application> でその傾向があるようです。 特に <application>KDE</application> でその傾向があるようです。
解決策の一つとして、そういったフォントのスペーシングを 100 に設定する方法があります。 解決策の一つとして、そういったフォントのスペーシングを
100 に設定する方法があります。
そうするためには次の行を加えてください。</para> そうするためには次の行を加えてください。</para>
<programlisting> &lt;match target="pattern" name="family"&gt; <programlisting> &lt;match target="pattern" name="family"&gt;
@ -1037,7 +1055,8 @@ EndSection</programlisting>
<indexterm><primary>フォント</primary> <indexterm><primary>フォント</primary>
<secondary>LCD スクリーン</secondary></indexterm> <secondary>LCD スクリーン</secondary></indexterm>
<para>最後に一つ。LCD スクリーンではサブピクセルサンプリングが必要な場合があります。 <para>最後に一つ。LCD
スクリーンではサブピクセルサンプリングが必要な場合があります。
これは、基本的には (水平方向に分かれている) 赤、緑、 これは、基本的には (水平方向に分かれている) 赤、緑、
青の各コンポーネントを別々に扱うことによって水平方向の解像度を良くするというもので、 青の各コンポーネントを別々に扱うことによって水平方向の解像度を良くするというもので、
劇的な結果が得られます。 劇的な結果が得られます。
@ -1100,25 +1119,29 @@ EndSection</programlisting>
<title>概要</title> <title>概要</title>
<indexterm><primary>X ディスプレイマネージャ</primary></indexterm> <indexterm><primary>X ディスプレイマネージャ</primary></indexterm>
<para>X ディスプレイマネージャ (<application>XDM</application>) は X Window System <para>X ディスプレイマネージャ (<application>XDM</application>)
のオプショナルな一部分であり、ログインセッションの管理に用います。 は X Window System のオプショナルな一部分であり、
最低限の機能を実装した <quote>X 端末</quote>やデスクトップ、 ログインセッションの管理に用います。
最低限の機能を実装した <quote>X 端末</quote> やデスクトップ、
大規模なネットワークディスプレイサーバといった場面ではこれが有用です。 大規模なネットワークディスプレイサーバといった場面ではこれが有用です。
X Window System はネットワークとプロトコルから独立しているため、 X Window System はネットワークとプロトコルから独立しているため、
ネットワークで繋がれた X のクライアントとサーバを動かすための設定はかなり幅が広くなります。 ネットワークで繋がれた
<application>XDM</application> はどのディスプレイサーバに接続するかを選択でき、 X のクライアントとサーバを動かすための設定はかなり幅が広くなります。
<application>XDM</application>
はどのディスプレイサーバに接続するかを選択でき、
ログイン名とパスワードの組み合わせなど認証情報を入力できるグラフィカルなインタフェースを提供しています。</para> ログイン名とパスワードの組み合わせなど認証情報を入力できるグラフィカルなインタフェースを提供しています。</para>
<para><application>XDM</application> がユーザに &man.getty.8; <para><application>XDM</application> がユーザに &man.getty.8;
(詳しくは<xref linkend="term-config">をご覧ください) (詳しくは <xref linkend="term-config"> をご覧ください)
と同じ機能を提供することを考えてみてください。 と同じ機能を提供することを考えてみてください。
つまり、ディスプレイ上でシステムへのログインができ、ユーザの代わりにセッションマネージャ つまり、ディスプレイ上でシステムへのログインができ、
ユーザの代わりにセッションマネージャ
(通常は X のウィンドウマネージャ) を起動することができるのです。 (通常は X のウィンドウマネージャ) を起動することができるのです。
それから <application>XDM</application> は、 それから <application>XDM</application> は、
ユーザが作業を終えてディスプレイからログアウトする合図を送ってきてプログラムが終了するのを待ちます。 ユーザが作業を終えてディスプレイからログアウトする合図を送ってきてプログラムが終了するのを待ちます。
この時点で、<application>XDM</application> この時点で、<application>XDM</application>
は次にログインするユーザのためにログイン画面や chooser は次にログインするユーザのためにログイン画面や
画面を表示できます。</para> chooser 画面を表示できます。</para>
</sect2> </sect2>
<sect2> <sect2>
@ -1126,24 +1149,29 @@ EndSection</programlisting>
<para><application>XDM</application> のデーモンプログラムは <para><application>XDM</application> のデーモンプログラムは
<filename>/usr/X11R6/bin/xdm</filename> にあります。 <filename>/usr/X11R6/bin/xdm</filename> にあります。
このプログラムは <username>root</username> になればいつでも起動することができ、 このプログラムは <username>root</username>
になればいつでも起動することができ、
ローカルマシン上のディスプレイの管理を始めます。 ローカルマシン上のディスプレイの管理を始めます。
マシンをブートする際、いつも <application>XDM</application> マシンをブートする際、いつも <application>XDM</application>
を起動したい場合には、<filename>/etc/ttys</filename> を起動したい場合には、<filename>/etc/ttys</filename>
にそのためのエントリを加えておくのが簡単です。 にそのためのエントリを加えておくのが簡単です。
このファイルのフォーマットや使用方法についての詳細は <xref linkend="term-etcttys"> このファイルのフォーマットや使用方法についての詳細は
を参照してください。デフォルトの <filename>/etc/ttys</filename> <xref linkend="term-etcttys"> を参照してください。
デフォルトの <filename>/etc/ttys</filename>
ファイルには仮想端末上で <application>XDM</application> ファイルには仮想端末上で <application>XDM</application>
デーモンを起動するための行:</para> デーモンを起動するための行:</para>
<screen>ttyv8 "/usr/X11R6/bin/xdm -nodaemon" xterm off secure</screen> <screen>ttyv8 "/usr/X11R6/bin/xdm -nodaemon" xterm off secure</screen>
<para>があります。このエントリーはデフォルトでは無効になっており、 <para>があります。
有効にするには 5 番目のカラムを <literal>off</literal> から このエントリはデフォルトでは無効になっており、有効にするには
<literal>on</literal> にし、<xref linkend="term-hup"> の指示に従って 5 番目のカラムを <literal>off</literal> から
&man.init.8; を再起動します。最初のカラムはこのプログラムが管理する端末の名前で、 <literal>on</literal> にし、<xref linkend="term-hup">
この場合 <literal>ttyv8</literal> になります。 の指示に従って &man.init.8; を再起動します。
つまり、<application>XDM</application> は 9 番目仮想端末で起動されるということです。</para> 最初のカラムはこのプログラムが管理する端末の名前で、この場合
<literal>ttyv8</literal> になります。
つまり、<application>XDM</application> は
9 番目の仮想端末で起動されるということです。</para>
</sect2> </sect2>
<sect2> <sect2>
@ -1192,7 +1220,7 @@ EndSection</programlisting>
<row> <row>
<entry><filename>xdm-config</filename></entry> <entry><filename>xdm-config</filename></entry>
<entry>このマシンで動いているてのディスプレイのグローバルな設定</entry> <entry>このマシンで動いているすべてのディスプレイのグローバルな設定</entry>
</row> </row>
<row> <row>
@ -1214,9 +1242,11 @@ EndSection</programlisting>
正確な文法や使い方は &man.xdm.1; に記述されています。</para> 正確な文法や使い方は &man.xdm.1; に記述されています。</para>
<para>デフォルトの設定では、単純な四角のログインウィンドウがあり、 <para>デフォルトの設定では、単純な四角のログインウィンドウがあり、
そこにはマシンのホスト名が大きなフォントで表示され、<quote>Login:</quote> そこにはマシンのホスト名が大きなフォントで表示され、
と <quote>Password:</quote> のプロンプトがその下に表示されています。 <quote>Login:</quote> と <quote>Password:</quote>
<application>XDM</application> スクリーンのルックアンドフィールを変えるにはここから始めるのがいいでしょう。</para> のプロンプトがその下に表示されています。
<application>XDM</application>
スクリーンの見ためや使い勝手を変えるにはここから始めるのがいいでしょう。</para>
<sect3> <sect3>
<title>Xaccess</title> <title>Xaccess</title>
@ -1242,7 +1272,8 @@ EndSection</programlisting>
<sect3> <sect3>
<title>Xservers</title> <title>Xservers</title>
<para>これは、chooser が選択肢として提供するリモートのディスプレイの一覧です。</para> <para>これは、chooser
が選択肢として提供するリモートのディスプレイの一覧です。</para>
</sect3> </sect3>
<sect3> <sect3>
@ -1256,7 +1287,8 @@ EndSection</programlisting>
<sect3> <sect3>
<title>Xsetup_*</title> <title>Xsetup_*</title>
<para>これらは chooser やログインインタフェースが表示される前に自動的に実行されます。 <para>これらは chooser
やログインインタフェースが表示される前に自動的に実行されます。
それぞれのディスプレイに対して、<filename>Xsetup_</filename> それぞれのディスプレイに対して、<filename>Xsetup_</filename>
に続けてローカルのディスプレイ番号を付けた に続けてローカルのディスプレイ番号を付けた
(たとえば <filename>Xsetup_0</filename>) (たとえば <filename>Xsetup_0</filename>)
@ -1267,16 +1299,19 @@ EndSection</programlisting>
<sect3> <sect3>
<title>xdm-config</title> <title>xdm-config</title>
<para>app-defaults の書式で書かれた、このインストレーションで管理されるすべてのディスプレイに適用される設定を保持しています。</para> <para>app-defaults の書式で書かれた、
このインストレーションで管理されるすべてのディスプレイに適用される設定を保持しています。</para>
</sect3> </sect3>
<sect3> <sect3>
<title>xdm-errors</title> <title>xdm-errors</title>
<para>このファイルには <application>XDM</application> が起動しようとしている <para>このファイルには <application>XDM</application>
X サーバからの出力が書き出されます。 が起動しようとしている X サーバからの出力が書き出されます。
<application>XDM</application> が起動しようとしているディスプレイがなんらかの理由でハングした場合、 <application>XDM</application>
が起動しようとしているディスプレイがなんらかの理由でハングした場合、
このファイルのエラーメッセージを見てください。 このファイルのエラーメッセージを見てください。
そういったメッセージは各ユーザの <filename>~/.xsession-errors</filename> そういったメッセージは各ユーザの
<filename>~/.xsession-errors</filename>
にもセッション毎に書き出されます。</para> にもセッション毎に書き出されます。</para>
</sect3> </sect3>
</sect2> </sect2>
@ -1299,18 +1334,22 @@ DisplayManager.requestPort: 0</screen>
<para>そして、<application>XDM</application> を再起動します。 <para>そして、<application>XDM</application> を再起動します。
app-defaults ファイルにおけるコメントは <quote>!</quote> app-defaults ファイルにおけるコメントは <quote>!</quote>
であっていつものような <quote>#</quote> ではないことに注意してください。 であっていつものような <quote>#</quote>
ではないことに注意してください。
アクセス制限はもっと厳しくしてもよいかもしれません。 アクセス制限はもっと厳しくしてもよいかもしれません。
<filename>Xaccess</filename> にある例を参考にしたり、オンラインマニュアル <filename>Xaccess</filename>
にある例を参考にしたり、オンラインマニュアル
&man.xdm.1; を参照してください。</para> &man.xdm.1; を参照してください。</para>
</sect2> </sect2>
<sect2> <sect2>
<title>XDM の代わりになるもの</title> <title>XDM の代わりになるもの</title>
<para>デフォルトの <application>XDM</application> に代わるものがいくつかあります。 <para>デフォルトの <application>XDM</application>
一つは <application>kdm</application> (<application>KDE</application> に代わるものがいくつかあります。
に付属しています) はその一つであり、この章の後ろで解説します。 一つは <application>kdm</application>
(<application>KDE</application> に付属しています)
はその一つであり、この章の後ろで解説します。
<application>kdm</application> ディスプレイマネージャは、 <application>kdm</application> ディスプレイマネージャは、
ログイン時にウィンドウマネージャを選ぶことができるのに加え、 ログイン時にウィンドウマネージャを選ぶことができるのに加え、
見た目もかなり綺麗にしてくれます。</para> 見た目もかなり綺麗にしてくれます。</para>
@ -1331,9 +1370,12 @@ DisplayManager.requestPort: 0</screen>
<title>デスクトップ環境</title> <title>デスクトップ環境</title>
<para>このセクションでは、FreeBSD 上の X で利用可能ないくつかのデスクトップ環境について解説します。 <para>このセクションでは、FreeBSD 上の X
<quote>デスクトップ環境</quote>とは、単なるウィンドウマネージャから <application>KDE</application> で利用可能ないくつかのデスクトップ環境について解説します。
や <application>GNOME</application> といったような完全なデスクトップアプリケーションスイートまでカバーします。</para> <quote>デスクトップ環境</quote> とは、
単なるウィンドウマネージャから <application>KDE</application>
や <application>GNOME</application>
といったような完全なデスクトップアプリケーションスイートまでカバーします。</para>
<sect2 id="x11-wm-gnome"> <sect2 id="x11-wm-gnome">
<title>GNOME</title> <title>GNOME</title>
@ -1342,7 +1384,8 @@ DisplayManager.requestPort: 0</screen>
<title>GNOME について</title> <title>GNOME について</title>
<indexterm><primary>GNOME</primary></indexterm> <indexterm><primary>GNOME</primary></indexterm>
<para><application>GNOME</application> はユーザフレンドリーなデスクトップ環境で、 <para><application>GNOME</application>
はユーザフレンドリなデスクトップ環境で、
ユーザはコンピュータを簡単に使ったり設定したりできるようになります。 ユーザはコンピュータを簡単に使ったり設定したりできるようになります。
<application>GNOME</application> にはパネル <application>GNOME</application> にはパネル
(アプリケーションを起動したり状態を表示したりするもの)、 (アプリケーションを起動したり状態を表示したりするもの)、
@ -1370,12 +1413,14 @@ DisplayManager.requestPort: 0</screen>
should be refer this after updating install/chapter.sgml should be refer this after updating install/chapter.sgml
<xref linkend="default-desktop"> <xref linkend="default-desktop">
--> -->
デフォルトのデスクトップ環境の選択 デフォルトのデスクトップ環境の選択で解説した
で解説した FreeBSD のインストールメニューの FreeBSD のインストールメニューの
<quote>デスクトップ環境の設定</quote>を通して行うことです。 <quote>デスクトップ環境の設定</quote> を通して行うことです。
また、package や ports を利用しても簡単にインストールできます。</para> また、package や ports
を利用しても簡単にインストールできます。</para>
<para><application>GNOME</application> package をネットワークからインストールするには、 <para><application>GNOME</application> package
をネットワークからインストールするには、
以下のようにするだけです。</para> 以下のようにするだけです。</para>
<screen>&prompt.root; <userinput>pkg_add -r gnome2</userinput></screen> <screen>&prompt.root; <userinput>pkg_add -r gnome2</userinput></screen>
@ -1386,30 +1431,40 @@ DisplayManager.requestPort: 0</screen>
<screen>&prompt.root; <userinput>cd /usr/ports/x11/gnome2</userinput> <screen>&prompt.root; <userinput>cd /usr/ports/x11/gnome2</userinput>
&prompt.root; <userinput>make install clean</userinput></screen> &prompt.root; <userinput>make install clean</userinput></screen>
<para><application>GNOME</application> がインストールできたら、デフォルトのウィンドウマネージャの代わりに <para><application>GNOME</application> がインストールできたら、
デフォルトのウィンドウマネージャの代わりに
<application>GNOME</application> を起動するように <application>GNOME</application> を起動するように
X サーバに指示しなければなりません。</para> X サーバに指示しなければなりません。</para>
<para><application>GNOME</application> を起動する最も簡単な方法は、 <para><application>GNOME</application>
GNOME ディスプレイマネージャ <application>GDM</application> を使うことです。 を起動する最も簡単な方法は、GNOME ディスプレイマネージャ
<application>GNOME</application> デスクトップの一部としてインストールされる <application>GDM</application> を使うことです。
(しかし、デフォルトでは無効になっている) <application>GDM</application> は <application>GNOME</application>
<filename>/etc/rc.conf</filename> に <literal>gdm_enable="YES"</literal> デスクトップの一部としてインストールされる
(しかし、デフォルトでは無効になっている)
<application>GDM</application> は
<filename>/etc/rc.conf</filename> に
<literal>gdm_enable="YES"</literal>
を追加すると有効になります。 を追加すると有効になります。
再起動してログインすると、<application>GNOME</application> 再起動してログインすると、<application>GNOME</application>
が自動的に起動します。これ以上の設定は必要ありません。</para> が自動的に起動します。これ以上の設定は必要ありません。</para>
<para><application>GNOME</application> は <filename>.xinitrc</filename> <para><application>GNOME</application> は
という名前のファイルを適切に設定することで、コマンドラインから起動することもできます。 <filename>.xinitrc</filename>
という名前のファイルを適切に設定することで、
コマンドラインから起動することもできます。
自分の <filename>.xinitrc</filename> 自分の <filename>.xinitrc</filename>
が既にある場合には、ウィンドウマネージャを起動する行を が既にある場合には、ウィンドウマネージャを起動する行を
<application>/usr/X11R6/bin/gnome-session</application> を起動するように変更するだけです。 <application>/usr/X11R6/bin/gnome-session</application>
特にこのファイルを用意していない場合には次のようにすれば十分でしょう。</para> を起動するように変更するだけです。
特にこのファイルを用意していない場合には、
次のようにすれば十分でしょう。</para>
<screen>&prompt.user; <userinput>echo "/usr/X11R6/bin/gnome-session" &gt; ~/.xinitrc</userinput></screen> <screen>&prompt.user; <userinput>echo "/usr/X11R6/bin/gnome-session" &gt; ~/.xinitrc</userinput></screen>
<para>次に、<command>startx</command> とタイプすれば <para>次に、<command>startx</command> と入力すれば
<application>GNOME</application> デスクトップ環境が起動します。</para> <application>GNOME</application>
デスクトップ環境が起動します。</para>
<note> <note>
<para>もし <application>XDM</application> <para>もし <application>XDM</application>
@ -1426,11 +1481,13 @@ DisplayManager.requestPort: 0</screen>
&prompt.user; <userinput>echo "/usr/X11R6/bin/gnome-session" &gt;&gt; ~/.xsession</userinput> &prompt.user; <userinput>echo "/usr/X11R6/bin/gnome-session" &gt;&gt; ~/.xsession</userinput>
&prompt.user; <userinput>chmod +x ~/.xsession</userinput></screen> &prompt.user; <userinput>chmod +x ~/.xsession</userinput></screen>
<para>もう一つの方法は、ログイン時にウィンドウマネージャを選択できるようにディスプレイマネージャを設定することです。 <para>もう一つの方法は、
ログイン時にウィンドウマネージャを選択できるようにディスプレイマネージャを設定することです。
<link linkend="x11-wm-kde-details">KDE <link linkend="x11-wm-kde-details">KDE
の詳細</link>についてのセクションで の詳細</link>についてのセクションで
<application>KDE</application> のディスプレイマネージャである <application>KDE</application> のディスプレイマネージャである
<application>kdm</application> を使ってどのようにすればいいのかを解説しています。</para> <application>kdm</application>
を使ってどのようにすればいいのかを解説しています。</para>
</sect3> </sect3>
<sect3 id="x11-wm-gnome-antialias"> <sect3 id="x11-wm-gnome-antialias">
@ -1445,8 +1502,8 @@ DisplayManager.requestPort: 0</screen>
この機能を利用できます。アンチエイリアスの設定は この機能を利用できます。アンチエイリアスの設定は
<xref linkend="antialias"> で述べられています。 <xref linkend="antialias"> で述べられています。
そのため、最新のソフトウェアを使えば、 そのため、最新のソフトウェアを使えば、
<application>GNOME</application> デスクトップで <application>GNOME</application>
アンチエイリアスを利用できます。 デスクトップでアンチエイリアスを利用できます。
<menuchoice> <menuchoice>
<guimenu>アプリケーション</guimenu> <guimenu>アプリケーション</guimenu>
<guisubmenu>デスクトップの設定</guisubmenu> <guisubmenu>デスクトップの設定</guisubmenu>
@ -1467,10 +1524,12 @@ DisplayManager.requestPort: 0</screen>
<indexterm><primary>KDE</primary></indexterm> <indexterm><primary>KDE</primary></indexterm>
<sect3 id="x11-wm-kde-about"> <sect3 id="x11-wm-kde-about">
<title>KDE について</title> <title>KDE について</title>
<para><application>KDE</application> は最近の簡単に使えるデスクトップ環境です。 <para><application>KDE</application>
<application>KDE</application> によりユーザは以下のようなメリットを亨受します。</para> は最近の簡単に使えるデスクトップ環境です。
<application>KDE</application>
によりユーザは以下のようなメリットを亨受します。</para>
<itemizedlist> <itemizedlist>
<listitem> <listitem>
@ -1483,13 +1542,13 @@ DisplayManager.requestPort: 0</screen>
<listitem> <listitem>
<para><application>KDE</application> <para><application>KDE</application>
デスクトップやそのアプリケーションを使う際の便利で統一されたヘルプ デスクトップやそのアプリケーションを使う際に
アクセスできるような統合されたヘルプシステム</para> ヘルプへのアクセスを便利で統一されたものにする統合されたヘルプシステム</para>
</listitem> </listitem>
<listitem> <listitem>
<para>ての <application>KDE</application> <para>すべての <application>KDE</application>
アプリケーションで統一されたルックアンドフィール</para> アプリケーションで統一された見ためや使い勝手</para>
</listitem> </listitem>
<listitem> <listitem>
@ -1514,10 +1573,11 @@ DisplayManager.requestPort: 0</screen>
<para><application>KDE</application> には <para><application>KDE</application> には
<application>Konqueror</application> <application>Konqueror</application>
と呼ばれる Web ブラウザも付属しており、これは &unix; システム上の他の と呼ばれる Web ブラウザも付属しており、これは &unix;
Web ブラウザの強力な競争相手です。 システム上の他の Web ブラウザの強力な競争相手です。
<application>KDE</application> の詳細については <application>KDE</application> の詳細については
<ulink url="http://www.kde.org/">KDE の Web サイト</ulink>をご覧ください。 <ulink url="http://www.kde.org/">KDE の
Web サイト</ulink>をご覧ください。
<application>KDE</application> に関する <application>KDE</application> に関する
FreeBSD 特有の情報とリソースについては、 FreeBSD 特有の情報とリソースについては、
<ulink url="http://freebsd.kde.org/">FreeBSD-KDE <ulink url="http://freebsd.kde.org/">FreeBSD-KDE
@ -1527,7 +1587,8 @@ DisplayManager.requestPort: 0</screen>
<sect3 id="x11-wm-kde-install"> <sect3 id="x11-wm-kde-install">
<title>KDE のインストール</title> <title>KDE のインストール</title>
<para><application>GNOME</application> や他のデスクトップ環境と全く同じように、 <para><application>GNOME</application>
や他のデスクトップ環境とまったく同じように、
<application>KDE</application> <application>KDE</application>
をインストールする最も簡単な方法は第 2 章の をインストールする最も簡単な方法は第 2 章の
<!-- ryusuke:2005/09/07 <!-- ryusuke:2005/09/07
@ -1537,50 +1598,59 @@ DisplayManager.requestPort: 0</screen>
デフォルトのデスクトップ環境の選択 デフォルトのデスクトップ環境の選択
<!-- the above line is to be replaced by xref. --> <!-- the above line is to be replaced by xref. -->
に述べられている に述べられている
FreeBSD のインストールメニューでの<quote>デスクトップ設定</quote>を利用することです。 FreeBSD のインストールメニューでの
<quote>デスクトップ設定</quote> を利用することです。
またまた同じことですが、package や Ports Collection またまた同じことですが、package や Ports Collection
からインストールするのも簡単です。</para> からインストールするのも簡単です。</para>
<para>ネットワーク越しに <application>KDE</application> package <para>ネットワーク越しに <application>KDE</application>
をインストールするには次のようにします。</para> package をインストールするには次のようにします。</para>
<screen>&prompt.root; <userinput>pkg_add -r kde</userinput></screen> <screen>&prompt.root; <userinput>pkg_add -r kde</userinput></screen>
<para>&man.pkg.add.1; <para>&man.pkg.add.1;
は自動的にアプリケーションの最新版を取得します。</para> は自動的にアプリケーションの最新版を取得します。</para>
<para>ソースから <application>KDE</application> を構築するには次のように <para>ソースから <application>KDE</application>
ports ツリーを使いましょう</para> を構築するには次のように ports ツリーを使いましょう</para>
<screen>&prompt.root; <userinput>cd /usr/ports/x11/kde3</userinput> <screen>&prompt.root; <userinput>cd /usr/ports/x11/kde3</userinput>
&prompt.root; <userinput>make install clean</userinput></screen> &prompt.root; <userinput>make install clean</userinput></screen>
<para><application>KDE</application> がインストールできたら <para><application>KDE</application> がインストールできたら
X サーバに、デフォルトのウィンドウマネージャの代わりにこのアプリケーションを立ち上げるように教えます。 X サーバに、デフォルトのウィンドウマネージャの代わりにこのアプリケーションを立ち上げるように教えます。
<filename>.xinitrc</filename> ファイルを次のように編集しましょう。</para> <filename>.xinitrc</filename>
ファイルを次のように編集しましょう。</para>
<screen>&prompt.user; <userinput>echo "exec startkde" &gt; ~/.xinitrc</userinput></screen> <screen>&prompt.user; <userinput>echo "exec startkde" &gt; ~/.xinitrc</userinput></screen>
<para>さぁ、これで <command>startx</command> でいつ X Window System を立ち上げても <para>さぁ、これで <command>startx</command> でいつ
<application>KDE</application> がデスクトップになります。</para> X Window System を立ち上げても
<application>KDE</application>
がデスクトップになります。</para>
<para><application>XDM</application> のようなディスプレイマネージャを使っている場合、 <para><application>XDM</application>
設定は少し異なります。 のようなディスプレイマネージャを使っている場合、
代わりに <filename>.xsession</filename> ファイルを編集しましょう。 設定は少し異なります。代わりに
<application>kdm</application> 用の説明はこの章の後のほうにあります。</para> <filename>.xsession</filename> ファイルを編集しましょう。
<application>kdm</application>
用の説明はこの章の後のほうにあります。</para>
</sect3> </sect3>
</sect2> </sect2>
<sect2 id="x11-wm-kde-details"> <sect2 id="x11-wm-kde-details">
<title>KDE の詳細について</title> <title>KDE の詳細について</title>
<para>さぁ、<application>KDE</application> のインストールができました。 <para>さぁ、<application>KDE</application>
のインストールができました。
ほとんどのことはヘルプページを見たりいろんなメニューをつつけばわかるでしょう。 ほとんどのことはヘルプページを見たりいろんなメニューをつつけばわかるでしょう。
&windows; や &mac; のユーザにも簡単なはずです。</para> &windows; や &mac; のユーザにも簡単なはずです。</para>
<para><application>KDE2</application> の最も良いリファレンスはオンラインドキュメントです。 <para><application>KDE</application>
<application>KDE</application> には独自の Web ブラウザー <application>Konqueror</application> の最も良いリファレンスはオンラインドキュメントです。
が付属してますし、膨大な数の便利なアプリケーションや詳しいドキュメントもあります。 <application>KDE</application> には独自の Web ブラウザ
<application>Konqueror</application> が付属していますし、
膨大な数の便利なアプリケーションや詳しいドキュメントもあります。
このセクションの残りではなんとなく使っているだけでは理解し難い技術的なところを解説します。</para> このセクションの残りではなんとなく使っているだけでは理解し難い技術的なところを解説します。</para>
<sect3 id="x11-wm-kde-kdm"> <sect3 id="x11-wm-kde-kdm">
@ -1588,14 +1658,19 @@ DisplayManager.requestPort: 0</screen>
<indexterm><primary>KDE</primary> <indexterm><primary>KDE</primary>
<secondary>ディスプレイマネージャ</secondary></indexterm> <secondary>ディスプレイマネージャ</secondary></indexterm>
<para>マルチユーザシステムの管理者であれば、ユーザを迎えるにあたってグラフィカルなログインスクリーンが欲しいと思うかもしれません。
<link linkend="x-xdm">XDM</link> は上で述べたようにその目的で使うことができます。 <para>マルチユーザシステムの管理者であれば、
ユーザを迎えるにあたってグラフィカルなログインスクリーンが欲しいと思うかもしれません。
<link linkend="x-xdm">XDM</link>
は上で述べたようにそのために使えます。
しかしながら、<application>KDE</application> しかしながら、<application>KDE</application>
にはその代わりになる <application>kdm</application> にはその代わりになる <application>kdm</application>
が付いており、より魅力的な見た目で、ログイン時のオプションもたくさんあります。 が付いており、より魅力的な見た目で、
特に、(メニューを使って) ログイン後にどのデスクトップ環境を動かすか ログイン時のオプションもたくさんあります。特に、
(<application>KDE</application> (メニューを使って) ログイン後にどのデスクトップ環境
や <application>GNOME</application> など) を簡単に選ぶこともできます。</para> (<application>KDE</application> や
<application>GNOME</application> など)
を動かすかを簡単に選ぶこともできます。</para>
<para><application>kdm</application> <para><application>kdm</application>
を有効にするには、<filename>/etc/ttys</filename> の項目 を有効にするには、<filename>/etc/ttys</filename> の項目
@ -1611,9 +1686,10 @@ DisplayManager.requestPort: 0</screen>
<sect3 id="x11-wm-xfce-about"> <sect3 id="x11-wm-xfce-about">
<title>XFce について</title> <title>XFce について</title>
<para><application>XFce</application> は <application>GNOME</application> <para><application>XFce</application> は
で使われている GTK+ ツールキットをベースにしたデスクトップ環境ですが、ずっと軽く、 <application>GNOME</application> で使われている
シンプルで効率的なデスクトップでありながら、 GTK+ ツールキットをベースにしたデスクトップ環境ですが、
ずっと軽く、シンプルで効率的なデスクトップでありながら、
使用や設定が簡単なものを求める人向けです。 使用や設定が簡単なものを求める人向けです。
見ためは商用 &unix; システムが採用している 見ためは商用 &unix; システムが採用している
<application>CDE</application> <application>CDE</application>
@ -1626,7 +1702,7 @@ DisplayManager.requestPort: 0</screen>
</listitem> </listitem>
<listitem> <listitem>
<para>マウスのドラッグアンドドロップなどでての設定が可能</para> <para>マウスのドラッグアンドドロップなどですべての設定が可能</para>
</listitem> </listitem>
<listitem> <listitem>
@ -1647,7 +1723,7 @@ DisplayManager.requestPort: 0</screen>
<listitem> <listitem>
<para>速くて軽くて効率的: 古いマシンや遅いマシン、 <para>速くて軽くて効率的: 古いマシンや遅いマシン、
メモリの限られたマシン向き</para> メモリの限られたマシン向き</para>
</listitem> </listitem>
</itemizedlist> </itemizedlist>
@ -1659,12 +1735,15 @@ DisplayManager.requestPort: 0</screen>
<sect3 id="x11-wm-xfce-install"> <sect3 id="x11-wm-xfce-install">
<title>XFce のインストール</title> <title>XFce のインストール</title>
<para>(この文章を書いている時点で) <application>XFce</application> <para>(この文章を書いている時点で)
のバイナリーパッケージがあります。インストールするにはただ次のようにタイプするだけです</para> <application>XFce</application>
のバイナリパッケージがあります。
インストールするにはただ次のようにタイプするだけです</para>
<screen>&prompt.root; <userinput>pkg_add -r xfce4</userinput></screen> <screen>&prompt.root; <userinput>pkg_add -r xfce4</userinput></screen>
<para>また、Ports Collection を利用してソースから作ることも可能です</para> <para>また、Ports Collection
を利用してソースから作ることも可能です</para>
<screen>&prompt.root; <userinput>cd /usr/ports/x11-wm/xfce4</userinput> <screen>&prompt.root; <userinput>cd /usr/ports/x11-wm/xfce4</userinput>
&prompt.root; <userinput>make install clean</userinput></screen> &prompt.root; <userinput>make install clean</userinput></screen>
@ -1677,12 +1756,16 @@ DisplayManager.requestPort: 0</screen>
<para>次に X が起動する時 <application>XFce</application> <para>次に X が起動する時 <application>XFce</application>
のデスクトップが立ち上がります。 のデスクトップが立ち上がります。
上と同様に、<application>XDM</application> のようなディスプレイマネージャを使っている場合には 上と同様に、<application>XDM</application>
<link linkend="x11-wm-gnome">GNOME</link> のセクションに書いてあるのと同じように のようなディスプレイマネージャを使っている場合には
<filename>.xsession</filename> ファイルを作り、<filename>/usr/X11R6/bin/startxfce4</filename> <link linkend="x11-wm-gnome">GNOME</link>
のセクションに書いてあるのと同じように
<filename>.xsession</filename> ファイルを作り、
<filename>/usr/X11R6/bin/startxfce4</filename>
を起動するようにします。 を起動するようにします。
もしくは、<link linkend="x11-wm-kde-kdm">kdm</link> もしくは、<link linkend="x11-wm-kde-kdm">kdm</link>
のセクションにあるようにディスプレイマネージャから <application>XFce</application> のセクションにあるようにディスプレイマネージャから
<application>XFce</application>
を選ぶことができるように設定します。</para> を選ぶことができるように設定します。</para>
</sect3> </sect3>
</sect2> </sect2>