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7.8 KiB
Groff
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.\"
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.\" Copyright (c) 1999
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.\" Kazutaka YOKOTA <yokota@zodiac.mech.utsunomiya-u.ac.jp>
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.\" All rights reserved.
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.\"
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||
.\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without
|
||
.\" modification, are permitted provided that the following conditions
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||
.\" are met:
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||
.\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright
|
||
.\" notice, this list of conditions and the following disclaimer as
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||
.\" the first lines of this file unmodified.
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||
.\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright
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||
.\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the
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||
.\" documentation and/or other materials provided with the distribution.
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||
.\"
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||
.\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE AUTHOR ``AS IS'' AND ANY EXPRESS OR
|
||
.\" IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE IMPLIED WARRANTIES
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||
.\" OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE ARE DISCLAIMED.
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||
.\" IN NO EVENT SHALL THE AUTHOR BE LIABLE FOR ANY DIRECT, INDIRECT,
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.\" INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL DAMAGES (INCLUDING, BUT
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.\" NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS OR SERVICES; LOSS OF USE,
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.\" DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) HOWEVER CAUSED AND ON ANY
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.\" THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT LIABILITY, OR TORT
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.\" (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY OUT OF THE USE OF
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||
.\" THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF SUCH DAMAGE.
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||
.\"
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||
.\" %Id: splash.4,v 1.1.2.2 1999/02/10 14:49:52 yokota Exp %
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||
.\" $FreeBSD$
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||
.\"
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||
.\" WORD: splash screen 起動画面
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.\" WORD: welcome banner
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.\" WORD: color depth 色数
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||
.\"
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||
.Dd February 9, 1999
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.Dt SPLASH 4 i386
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.Os FreeBSD
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.Sh 名称
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.Nm splash
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.Nd
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起動画面 (splash screen) とスクリーンセーバのインタフェース
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.Sh 書式
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.Cd "pseudo-device splash"
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.Sh 解説
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.Nm
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疑似デバイスドライバは、カーネルに
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起動画面とスクリーンセーバのサポートを加えます。
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このドライバは起動画面のビットマップイメージを読み込みたい時や、
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スクリーンセーバを使いたい時に必要です。
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.Sh 起動画面 (SPLASH SCREEN)
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システムが起動しようとしている時に、任意のビットマップイメージを
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画面上に表示できます。
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この画像はカーネルの初期化プロセスの間じゅう画面に表示され、
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``Login'' プロンプトが画面に現れるか、
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||
スクリーンセーバが読み込まれて初期化されるまで残ります。
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また、この画像はキーを打つと消えますが、
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||
カーネルがまだデバイスを検出している間は
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すぐには消えないかもしれません。
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.Pp
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もしカーネルを読み込む際に
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.Fl c
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ないし
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.Fl v
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ブートオプションを指定すると、起動画面の画像は表示されません。
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ただしそれでも画像は読み込まれていて、後でスクリーンセーバとして使えます。
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下記を参照してください。
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.Pp
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||
ビットマップを表示するためには、ビットマップファイルと、
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||
それに対応した起動画面イメージ復号モジュールが
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||
ブートローダによって読み込まれていることが必要です。
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現在、以下の復号モジュールが利用可能です:
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.Pp
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.Bl -tag -width splash_decoder -compact
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.It Pa splash_bmp.ko
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W*ndows BMP ファイル復号器。
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BMP ファイルフォーマットにはさまざまな色数のものがありますが、
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||
この復号器は現在のところ 256 色のビットマップのみを扱えます。
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||
それ以外の色数のビットマップは表示できません。
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||
.El
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.Pp
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||
.Sx 使用例
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||
の節で起動画面の設定法を詳しく説明しています。
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.Pp
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||
VGA の標準的なビデオモードを使う場合には
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ビットマップのサイズは 320x200 以下であることが必要です。
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VESA モジュールを静的にリンクするか
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もしくは VESA モジュールを読み込むかして、
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||
カーネルの VESA モードサポートを有効にしているのなら
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.Pq Xr vga 4 参照
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、VESA BIOS とビデオカード上のビデオメモリの量にもよりますが、
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最大で 1024x768 の解像度のビットマップを読み込むことができます。
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.Sh スクリーンセーバ
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.\" 原文 will activate は will be activated ?
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スクリーンセーバはシステムがアイドル状態だと考えられる時に起動されます。
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||
アイドル状態とは、
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指定した時間の間、ユーザがキーを打たず、マウスも動かさなかった時です。
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||
スクリーンセーバは選択可能なモジュールですので、
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||
明示的にメモリに読み込まれている必要があります。
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現在、以下のスクリーンセーバモジュールが利用可能です:
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.Pp
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.Bl -tag -width splash_module.ko -compact
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.It Pa blank_saver.ko
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これは単に画面を空白にするだけです。
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.It Pa daemon_saver.ko
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||
BSD デーモンのアニメーション。
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.It Pa fade_saver.ko
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||
画面が徐々に消えてゆきます。
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.It Pa green_saver.ko
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||
モニタが省電力モードを備えていれば、電源を切ります。
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||
.It Pa logo_saver.ko
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||
グラフィックによる BSD デーモンのアニメーション。
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.It Pa rain_saver.ko
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||
画面に夕立を描きます。
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.It Pa snake_saver.ko
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||
文字列でできた蛇を描きます。
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||
.It Pa star_saver.ko
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||
星が瞬きます。
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.It Pa warp_saver.ko
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||
星が素早く流れます。
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||
.El
|
||
.Pp
|
||
スクリーンセーバモジュールは
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.Xr kldload 1
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||
を使って読み込みます:
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||
.\" ここに余計な空行が入ってしまう
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||
.Pp
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.Dl kldload logo_saver
|
||
.Pp
|
||
以下のようにしてタイムアウトの秒数を指定できます:
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||
.Pp
|
||
.Dl vidcontrol -t N
|
||
.Pp
|
||
また
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||
.Pa /etc/rc.conf
|
||
ファイルの
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.Ar saver
|
||
変数をあなたの選んだスクリーンセーバに設定し
|
||
タイムアウトを
|
||
.Ar blanktime
|
||
変数に設定できます。これによりシステム起動時に、
|
||
自動的にスクリーンセーバを読み込み、タイムアウトを設定できます。
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||
.Pp
|
||
.Ar saver
|
||
キーを押すことで
|
||
スクリーンセーバを直ちに起動できます。
|
||
デフォルトは AT 拡張キーボードでは
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.Em Shift-Pause
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||
、AT 84 キーボードでは
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||
.Em Shift-Ctrl-NumLock/Pause
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です。
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||
キーマップ
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.Pq Xr kbdcontrol 1、 Xr keymap 5 参照
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||
を書き換えて
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||
.Ar saver
|
||
機能をお好みのキーに割り当てることで、
|
||
.Ar saver
|
||
キーを変更できます。
|
||
.Pp
|
||
画面がテキストモードでない時にはスクリーンセーバは機能しません。
|
||
.Sh 起動画面をスクリーンセーバとして使う
|
||
起動画面の画像を読み込んでいてスクリーンセーバを読み込んでいない場合、
|
||
起動画面の画像をスクリーンセーバとして使い続けることができます。
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||
画面を切り替えるまでの間隔は、上の
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||
.Sx スクリーンセーバ
|
||
の節にあるやりかたで指定できます。
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||
.\".Sh DRIVER CONFIGURATION
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||
.Sh 関連ファイル
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.Bl -tag -width /modules/splash_xxxx.ko -compact
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||
.It /boot/loader.rc
|
||
ブートローダが読み込むスクリプト
|
||
.It /etc/rc.conf
|
||
システムの設定情報
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.It /modules/splash_*.ko
|
||
起動画面イメージ復号モジュール
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||
.It /modules/*_saver.ko
|
||
スクリーンセーバモジュール
|
||
.It /modules/vesa.ko
|
||
VESA サポートモジュール
|
||
.El
|
||
.Sh 使用例
|
||
起動画面やスクリーンセーバを読み込むためには、
|
||
カーネル設定ファイルに以下の行があることが必要です。
|
||
.Pp
|
||
.Dl pseudo-device splash
|
||
.Pp
|
||
以下の例は、ブートローダのプロンプトから起動画面の画像を
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||
読み込む方法を示しています。
|
||
これらはプロンプトのところで手で打っても良いですし、
|
||
ブートローダのスクリプト
|
||
.Pa /boot/loader.rc
|
||
.Pq Xr loader.rc 5 参照
|
||
に書いてもかまいません。
|
||
.Bd -literal -offset indent
|
||
load kernel
|
||
load -t splash_image_data chuck.bmp
|
||
load splash_bmp
|
||
.Ed
|
||
.Pp
|
||
2 行目で起動画面に使うビットマップイメージファイルを読み込みます。
|
||
上の例では、ファイル
|
||
.Pa chuck.bmp
|
||
が読み込まれます。
|
||
この行に
|
||
.Fl t Ar splash_image_data
|
||
というオプションを含めることが非常に重要です。
|
||
起動画面イメージ復号モジュールは、
|
||
既に読み込まれているはずのビットマップデータを探す時に
|
||
このタグ名を探すからです。
|
||
3 行目で起動画面イメージ復号モジュール
|
||
.Pa splash_bmp
|
||
を読み込んでいます。
|
||
.Pp
|
||
以下の例では、VESA モジュールを読み込んでいるので、
|
||
標準の VGA モードでは表示できないビットマップファイルも、
|
||
VESA ビデオモードを使って表示されるはずです。
|
||
.Bd -literal -offset indent
|
||
load kernel
|
||
load vesa
|
||
load -t splash_image_data chuck.bmp
|
||
load splash_bmp
|
||
.Ed
|
||
.Pp
|
||
もし VESA サポートがカーネルに静的にリンクされているなら、
|
||
VESA モジュールを読み込む必要はありません。
|
||
上の最初の例のように、ただビットマップファイルと
|
||
起動画面イメージ復号モジュールを読み込むだけで良いです。
|
||
.\".Sh DIAGNOSTICS
|
||
.Sh 警告
|
||
起動画面もスクリーンセーバも、コンソールドライバとして
|
||
.Xr syscons 4
|
||
を用いる場合にのみ有効です。
|
||
もうひとつのコンソールドライバ
|
||
.Xr pcvt 4
|
||
では利用できません。
|
||
.Sh バグ
|
||
スクリーンセーバが既に読み込まれている時に
|
||
他のスクリーンセーバを読み込んだ場合、
|
||
最初のスクリーンセーバは自動的には取り除かれずにメモリに残り、
|
||
カーネルのメモリを無駄に消費します。
|
||
.Sh 関連項目
|
||
.Xr vidcontrol 1 ,
|
||
.Xr syscons 4 ,
|
||
.Xr vga 4 ,
|
||
.Xr rc.conf 5 ,
|
||
.Xr kldload 8 ,
|
||
.Xr kldunload 8
|
||
.Sh 歴史
|
||
.Nm
|
||
ドライバは
|
||
.Fx 3.1
|
||
に初めて登場しました。
|
||
.Sh 作者
|
||
.Nm
|
||
ドライバとこのマニュアルページは
|
||
.An Kazutaka Yokota Aq yokota@FreeBSD.org
|
||
が書きました。
|
||
.Pa splash_bmp
|
||
モジュールは
|
||
.An Michael Smith Aq msmith@FreeBSD.org
|
||
と
|
||
.An Kazutaka Yokota
|
||
が書きました。
|