doc/ja_JP.eucJP/man/man5/crontab.5
SUZUKI Koichi b5357fc035 Catch up with 5.3-BETA1 for man5.
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2004-09-21 20:40:06 +00:00

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Groff

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.\" * All rights reserved
.\" *
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.\" */
.\"
.\" %FreeBSD: src/usr.sbin/cron/crontab/crontab.5,v 1.25 2004/07/02 23:12:40 ru Exp %
.\"
.\" $FreeBSD$
.\"
.\" WORD: day of the week 曜日
.Dd January 24, 1994
.Dt CRONTAB 5
.Os
.Sh 名称
.Nm crontab
.Nd cron を駆動するための一覧表
.Sh 解説
1 つの
.Nm
ファイルには ``この日のこの時間にこのコマンドを実行せよ''
という一般的な形式の
.Xr cron 8
デーモンへの複数の指示が含まれています。
各々ユーザは各自所有の crontab を持ち、crontab に書かれたコマンドはその
crontab を所有するユーザとして実行されることになります。UUCP と News は
通常それ自身所有の crontab を持ち、cron コマンドの一部として
.Xr su 1
を実際に実行させる必要のないようにしています。
.Pp
空行と、先頭の空白およびタブは無視されます。
最初の非空白文字がポンド記号 (#) である行は注釈行であり、無視されます。
注釈は cron コマンドと同じ行にあってはいけません。
なぜなら、注釈自身がコマンドの一部とみなされるからです。
同様に、注釈は環境変数を設定する行と同じ行にあって
はいけません。
.Pp
crontab の中で有効なのは環境変数の設定かまたは cron コマンドのどちらかです。
環境変数の設定は次のような形で行います。
.Bd -literal
name = value
.Ed
.Pp
ここで等号 (=) の周囲の空白は有っても良いですが、
.Em value
の中で = に引き続くスペースでない部分だけが
.Em name
に割当てられる値となります。
.Em value
文字列はクォート
(シングルクォートまたはダブルクォートですがどちらかに統一します)
で囲うこともでき、そのときには = に続くブランクや末尾のブランク
を含むことができます。
.Em name
文字列もクォート
(シングルクォートまたはダブルクォートですがどちらかに統一します)
で囲うこともでき、前置、後置および内部の空白を保ちます。
.Pp
いくつかの環境変数は自動的に
.Xr cron 8
デーモンによって設定されます。
.Ev SHELL
.Pa /bin/sh
に設定され、
.Ev LOGNAME
.Ev HOME
はその crontab の所有者の
.Pa /etc/passwd
行を元に設定されます。
.Ev HOME
.Ev SHELL
は、crontab ファイル中で設定することで上書きできますが、
.Ev LOGNAME
はできません。
.Pp
(別注:
.Ev LOGNAME
変数は
.Bx
システム上では
.Ev USER
と呼ばれることがあります。このようなシステム上では
.Ev USER
も設定されます。)
.Pp
.Ev LOGNAME ,
.Ev HOME ,
.Ev SHELL
に加え、
``この'' crontab で実行したコマンドの実行結果をメールで送る理由がある場合、
.Xr cron 8
.Ev MAILTO
を見ます。
.Ev MAILTO
が定義されていて (かつ空でない) とき、そこで指定された名前のユーザへメール
が送られます。
なお
.Ev MAILTO
に複数の受信者をコンマで区切って指定すると、複数の受信者へメールを送れます。
.Ev MAILTO
が定義されているが空のとき (MAILTO="")、メールは送られません。
その他の場合にはメールは crontab の所有者に送られます。
cron インストール時に、メーラとして
.Pa /usr/lib/sendmail
ではなく
.Pa /bin/mail
を使う場合、このオプションは有用です
--
.Pa /bin/mail
はエイリアスを行いませんし、UUCP は通常自分宛のメールを読みません。
.Pp
cron コマンドのフォーマットはほとんど V7 標準であり、多くの上位互換拡張を
持っています。各行は 5 つの時間と日付の欄、システム crontab
ファイルの場合は続いてユーザ名
(``:<グループ>'' および ``/<ログインクラス>'' の添字が付くこともあります)、
その後にコマンドが続きます。分、時間、月の欄と現在の時刻が一致し、
.Em かつ
2 つの日付欄 (月における日または曜日) のうちの少なくとも 1 つと
現在の時刻が一致したとき (下記の ``注'' 参照) に、コマンドは
.Xr cron 8
により実行されます。
.Xr cron 8
は 1 分ごとに cron エントリを調べます。時間と日付の欄は次のとおりです。
.Bd -literal -offset indent
欄          許される値
------------ ------------------------------------------------
分 0-59
時間 0-23
月における日 1-31
月 1-12 (または名前、下記参照)
曜日 0-7 (0 および 7 は日曜のこと。名前を用いてもよい)
.Ed
.Pp
欄はアスタリスク (*) でも良いですが、このときには常に "最初-最後" を表すこ
とになります。
.Pp
数値領域を指定できます。領域指定は、2 つの数をハイフンでつなげたものです。
指定された領域は、両端を含みます。
たとえば ``時間'' エントリの 8-11 は、
8, 9, 10, 11 時の実行を指定することになります。
.Pp
リスト指定もできます。リスト指定はコンマによって数 (または領域指定) をつな
げた 1 組のことです。例: ``1,2,5,9'', ``0-4,8-12''。
.Pp
間隔値は領域指定と共に用いることができます。領域指定に続けて
``/<数>'' を指定すると、その領域を通じてその数の値だけ飛ばす値になります。
たとえば ``0-23/2'' は時間の欄で用いられると、2 時間おきにコマンドを実行
することになります (別の方法で V7 標準で表せば
``0,2,4,6,8,10,12,14,16,18,20,22'' となります)。間隔指定はアスタリスクの
後で付けても構いません。たとえば ``2 時間おきに全て'' ということをしたい
なら ``*/2'' とするだけです。
.Pp
``月'' および ``曜日'' の指定には、名前を使用することができます。
曜日と月の指定には、最初の 3 文字を使ってください (この場合、
大文字・小文字の区別はありません)。名前による領域指定やリスト指定はでき
ません。
.Pp
``6 番目'' の欄 (行の残りの部分) には実行したいコマンドを指定します。行の
中のコマンド部全体、これは改行または % 文字までですが、は
.Pa /bin/sh
かまたはその cron ファイルの
.Ev SHELL
変数で指定されたシェルによって実行されます。コマンド内のパーセント記号
(%) はバックスラッシュ (\\) でエスケープされない限り改行文字に変換され、そ
の最初の % 以降の全てのデータはそのコマンドの標準入力となります。
.Pp
注: コマンド実行の日付は 2 つの欄 \(em 1 ヶ月中の日 および曜日
\(em で指定できます。両方の欄が領域限定されている (すなわち * でない
) 場合、コマンドは
.Em どちらかの
欄が現在の時刻と一致するときに実行されます。たとえば
``30 4 1,15 * 5''
は各月の 1 日および 15 日に加えて全ての金曜日において、
午前 4:30 にコマンドを実行させます。
.Pp
最初の 5 個の欄の代りに、
8 種類の特殊文字列のうちのいずれかが登場しても良いです:
.Bd -literal -offset indent
文字列 意味
------ -------
@reboot 起動時に 1 回実行。
@yearly 年に 1 回実行、すなわち "0 0 1 1 *"。
@annually (@yearly と同じ)
@monthly 月に 1 回実行、すなわち "0 0 1 * *"。
@weekly 週に 1 回実行、すなわち "0 0 * * 0"。
@daily 日に 1 回実行、すなわち "0 0 * * *"。
@midnight (@daily と同じ)
@hourly 時間に 1 回実行、すなわち "0 * * * *"。
.Ed
.Sh cron ファイルの例
.Bd -literal
# 既定設定を cron でオーバライドし、コマンドの実行に /bin/sh を使用
SHELL=/bin/sh
# これが誰の crontab であっても、全ての出力は `paul' にメールする
MAILTO=paul
#
# 毎日 深夜 0 時 5 分 に実行する
5 0 * * * $HOME/bin/daily.job >> $HOME/tmp/out 2>&1
# 毎月の最初の日の PM 2:15 に実行する -- 出力結果は paul にメールされる
15 14 1 * * $HOME/bin/monthly
# ウィークディの PM 10 時に実行して Joe をうるさがらせる
0 22 * * 1-5 mail -s "It's 10pm" joe%Joe,%%Where are your kids?%
23 0-23/2 * * * echo "run 23 minutes after midn, 2am, 4am ..., everyday"
5 4 * * sun echo "run at 5 after 4 every sunday"
.Ed
.Sh 関連項目
.Xr crontab 1 ,
.Xr cron 8
.Sh 機能拡張項目
曜日を指定するとき、日 0 と日 7 は日曜日とみなされます。
.Bx
および
.Tn ATT
はこの件については一致していないようです。
.Pp
リスト指定および領域指定は同じ欄内で指定できます。"1-3,7-9" は
.Tn ATT
.Bx
cron では受け付けません -- "1-3" や "7,8,9" だけが許されます。
.Pp
領域指定は ``間隔指定'' を含むことができますので "1-9/2" は "1,3,5,7,9" と
同じことになります。
.Pp
月の名前や曜日の名前は、名前で指定できます。
.Pp
環境変数は crontab の中で指定できます。
.Bx
.Tn ATT
では 子プロセスに渡された環境変数は基本的に
.Pa /etc/rc
から渡された環境変数です。
.Pp
crontab 所有者へメールされる (
.Bx
はできません) コマンド出力結果は、
crontab 所有者以外の人へメールしたり (SysV はできません)、
この機能を停止して誰にもメールを送らなくできます
(SysV はこれもできません)。
.Pp
最初の 5 個の欄の場所に記述可能な
.Sq @
コマンドすべては、拡張です。
.Sh 作者
.An Paul Vixie Aq paul@vix.com
.Sh バグ
夏時間というものがある奇妙な 70 の国々のいずれかにいる場合、
巻き戻しまたは早回しの期間へスケジュールされたジョブが影響を受けます。
一般的には、この期間へジョブをスケジュールすることは良いことではありません。
.Pp
US タイムゾーンでは (IN, AZ, HI を除き)、時刻シフトは午前 2 時に起ります。
他の国では、
.Xr zdump 8
プログラムの冗長
.Fl ( v )
オプションを使用して、時刻シフトがいつ起るのかを判定してください。