doc/ja_JP.eucJP/man/man8/slattach.8
2004-09-24 05:47:40 +00:00

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.\"
.\" @(#)slattach.8 6.4 (Berkeley) 3/16/91
.\"
.\" %FreeBSD: src/sbin/slattach/slattach.8,v 1.25 2004/07/02 21:45:05 ru Exp %
.\" $FreeBSD$
.\"
.Dd April 4, 1993
.Dt SLATTACH 8
.Os
.Sh 名称
.Nm slattach
.Nd シリアルラインをネットワークインタフェースに割り当てる
.Sh 書式
.Nm
.Op Fl a
.Op Fl c
.Op Fl e Ar exit-command
.Op Fl f
.Op Fl h
.Op Fl l
.Op Fl n
.Op Fl z
.Op Fl L
.Op Fl r Ar redial-command
.Op Fl s Ar baudrate
.Op Fl u Ar unit-command
.Op Fl K Ar keepalive
.Op Fl O Ar outfill
.Op Fl S Ar unit
.Ar ttyname
.Sh 解説
.Nm
ユーティリティは、
シリアルポートをネットワークインタフェースに割り当て自分と相手の
アドレスを定義するために使用されます。
.Pp
使用可能なオプションは以下のとおりです:
.Bl -tag -width indent
.It Fl a
VJ ヘッダ圧縮を自動許可します。
リンクの相手が VJ ヘッダ圧縮可能な時これを使用し、そうでなければ
標準ヘッダを使用します。
.It Fl c
VJ ヘッダ圧縮を指定します。
リンクの両端が VJ ヘッダ圧縮を使用できなければ
ならないことに注意してください。
.It Fl e Ar exit-command
.Nm
が終了する前にシェルで
.Ql sh \-c Ar exit-command
のように呼び出されるコマンドを指定します。
.It Fl f
.Nm
をバックグラウンドで動かすための daemon() の呼び出しを行いません。
.It Fl h
cts/rts によるシリアルのフロー制御を有効にします。無指定時には、
フロー制御はサポートされません。
.It Fl l
slip ポートのモデム制御 (CLOCAL) を無効にしキャリア検出を無視します。
無指定時には、キャリアが落ちた時に
.Ar redial-command
を呼び出しますが、
.Ar redial-command
が指定されていなければ
.Nm
は終了します。
.It Fl n
ICMP パケットを捨てます。
slip インタフェースは
ICMP レスポンスによるシリアルラインの遅延を防止するよう
ICMP パケットを無視します。
.It Fl r Ar redial-command
シリアルラインのキャリアが失われた時にシェルで
.Ql sh \-c Ar redial-command
のように呼び出されるコマンドを指定します。
.Ar redial-command
として空白を指定 (すなわち
.Fl r Qq "" )
することで、専用線で外部コマンドを実行せずに再接続を試みます。
.It Fl s Ar baudrate
接続速度を指定します。このオプションが指定されない場合には、
9600 bps になります。
.It Fl u Ar unit-command
シリアルラインが slip に切り替わった時、
.Dq Nm "sh -c" Ar unit-command old new
が実行されます。
.Ar old
.Ar new
はそれぞれ slip の最後にオープンされた時のユニット番号と現在のコネクションの
ユニット番号です。
このユニット番号は 2 つ以上の slip ラインを使用すればリダイヤル後に
変更することが出来ます。
.Nm
の接続が初めて確立されたとき、
.Dq Nm "sh -c" Ar unit-command \-1 new
が実行されます。
.Nm
の接続が切れたとき、
.Dq Nm "sh -c" Ar unit-command old \-1
が実行されます。
.Nm
ユーティリティは、ユニット番号が変更され
.Dq Fl u Ar \%unit-command
が指定されないとき終了します。
.It Fl z
開始時にキャリアにかかわり無く
.Ar redial-command
のリダイヤルを行います。
.It Fl L
uucp方式のデバイスロックを行います。
他の uucp ロックを行うプログラムから
.Nm
を開始する場合以外は、このオプションが必要です。
デフォルトではそのようなプログラムの使用を考え uucp ロックをしません。
.It Fl K Ar keepalive
SLIP "keep alive" タイムアウト時間を秒単位で設定します。
FRAME_END がこの時間内に受信できない時、再接続が行われます。
省略時はタイムアウトは設定されません。
.It Fl O Ar outfill
SLIP "out fill" タイムアウト時間を秒単位で設定します。
これにより、相手側の "keep alive" タイムアウトに必要な
FRAME_END をこの時間内に送信します。
省略時はタイムアウトは設定されません。
.It Fl S Ar unit
SLIP ユニット番号を直接指定します。
2 つのインタフェースが同じユニット番号にならないかチェックをしないので、
注意が必要です。
省略時は動的にユニット番号を割り当てます。
.It Ar ttyname
ttyデバイスの名前を指定します。
.Ar ttyname
.Ql ttyXX
.Ql /dev/ttyXX
の形式で記述します。
.El
.Pp
本コマンドを用いてシリアルポートをネットワークインタフェースに
割り当てることが出来るのはスーパユーザに限られます。
.Pp
ネットワークインタフェースの割り当てを解除する場合は、
.Nm
プロセスを
.Ql kill -INT
を使って kill した後に
.Dq Li ifconfig interface-name down
を実行してください。
.Ar Interface-name
.Xr netstat 1
で見ることが出来ます。
.Pp
.Nm
をキャリアを失った時にリダイヤルするように設定するには、
.Fl r Ar redial-command
オプションを使って slip サーバに再接続するスクリプトかコマンドを指定します。
スクリプトはサーバにリダイヤルしログインするようなものです。
.Pp
slipユニット番号が変わった時にネットワークインタフェースを再構成するには、
.Fl u Ar unit-command
オプションを使用して
.Ql sh \-c Ar unit-command old new
のように呼び出す、スクリプトかコマンドを指定します。
.Ar old
.Ar new
は再接続前後の slip ユニット番号です。
同時に 2 つ以上のラインが切断されているときユニット番号が
変わる可能性があります。
最初の再接続に成功した slip が一番小さいユニット番号を得られます。
.Pp
.Nm
を kill するには、 tty をクローズしてから終了するように
.Ql kill -INT
(SIGINT)を使用します。
.Pp
強制的にリダイヤルするには、
.Ql kill -HUP
を使用し
.Nm
がキャリアを失ったように思わせて
.Ql sh \-c Ar redial-command
でサーバに再接続させます。
.Pp
.Nm
をモデム経由でなく直結で使用する場合、 slip ラインのキャリアを無視するために
.Fl l
オプション付きで実行します。
.Sh 使用例
.Bd -literal -offset indent -compact
slattach ttyd8
slattach \-s 4800 /dev/ttyd1
slattach \-c \-s 38400 /dev/cuaa1
slattach \-r 'kermit -y dial.script >kermit.log 2>&1'
.Ed
.Sh 診断
エラーメッセージは
.Pa /var/log/messages
にあります
.No ( Nm
はデーモンです)。
指定したネットワークインタフェースが終了しない、
要求されたアドレスがみつからない、権限のないユーザが
ネットワークインタフェースの設定を変更しようとした、というメッセージは
ここに記録されます。
.Nm
ユーティリティは端末の制御の設定の失敗や、
シグナルハンドラの登録の失敗も記録します。
コネクション開始時とリダイヤル時に tty 名と回線速度が記録され、
終了時に tty 名が記録されます。
.Sh 関連ファイル
.Bl -tag -width /usr/share/examples/slattach/* -compact
.It Pa /var/run/slattach.<tty>.pid
この
.Ar tty
.Ar tty
に置き換えられます。
このファイルには
.Nm
のプロセス番号が含まれ、
.Nm
にシグナルを送るスクリプトで確かめることができます。
.It Pa /usr/share/examples/slattach/*
.El
.Sh 関連項目
.Xr netstat 1 ,
.Xr startslip 1 ,
.Xr uustat 1,
.Xr netintro 4 ,
.Xr ifconfig 8 ,
.Xr rc 8 ,
.Xr sliplogin 8
.Sh 歴史
.Nm
ユーティリティは
.Bx 4.3
ではじめて登場しました。