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@ -2,7 +2,7 @@
The FreeBSD Documentation Project
The FreeBSD Japanese Documentation Project
Original revision: 1.59
Original revision: 1.64
$FreeBSD$
-->
@ -81,42 +81,61 @@
機構のことを指していたのですが、
いまは短く <quote>起動 (ブート)</quote> と言います。</para>
<indexterm><primary>BIOS</primary></indexterm>
<indexterm><primary>基本入出力システム
(Basic Input/Output System)</primary><see>BIOS</see></indexterm>
<para>x86 ハードウェアでは、基本入出力システム
(Basic Input/Output System: BIOS)
にオペレーティングシステムをロードする責任があります。
オペレーティングシステムをロードするために、
BIOS がハードディスク上のマスターブートレコード
(Master Boot Record: MBR)
を探します。
(Master Boot Record: MBR) を探します。
MBR はハードディスク上の特定の場所になければなりません。
BIOS には MBR をロードし起動するのに十分な知識があり、
オペレーティングシステムをロードするために必要な作業の残りは
オペレーティングシステムをロードするために必要な作業の残りは、
場合によっては BIOS の助けを得た上で
MBR が実行できることを仮定しています。</para>
<indexterm>
<primary>BIOS</primary>
</indexterm>
<indexterm><primary>マスターブートレコード
(Master Boot Record: MBR)</primary></indexterm>
<indexterm>
<primary>基本入出力システム (Basic Input/Output System)</primary>
<see>BIOS</see>
</indexterm>
<indexterm><primary>ブートマネージャ
(Boot Manager)</primary></indexterm>
<para>ディスク上にオペレーティングシステムを一つだけ
インストールしているなら、標準の MBR で十分です。
この MBR はディスク上の最初の起動可能なスライスを探し、
そのスライスにあるコードを起動して
残りのオペレーティングシステムをロードします。</para>
<indexterm><primary>ブートローダ
(Boot Loader)</primary></indexterm>
<para>MBR 内部のコードは、
通常<emphasis>ブートマネージャ</emphasis>と呼ばれます。
とりわけユーザとの対話がある場合にそう呼ばれます。
その場合は、通常もっと多くのブートマネージャのコードが、
ディスクの最初の<emphasis>トラック</emphasis>
または OS のファイルシステム上におかれます
(ブートマネージャは<emphasis>ブートローダ</emphasis>と呼ばれることもありますが、
FreeBSD はこの言葉を起動のもっと後の段階に対して使います)。
よく使われるブートマネージャには、
<application>boot0</application> (<application>Boot Easy</application>
とも呼ばれる &os; 標準のブートマネージャ),
<application>Grub</application>, <application>GAG</application> や
<application>LILO</application> 等があります
(MBR 内に収まるのは <application>boot0</application> だけです)。</para>
<para>ディスク上にインストールされているオペレーティングシステムが
1 つであれば、標準の PC MBR で十分です。
この MBR はディスク上の最初の起動可能な (アクティブな) スライスを探し、
そのスライスにあるコードを起動してオペレーティングシステムの残りをロードします。
デフォルトで &man.fdisk.8; がインストールする MBR
は、このような MBR です。<filename>/boot/mbr</filename>
を基にしています。</para>
<para>ディスク上にオペレーティングシステムを複数インストールしているなら、
別の MBR &mdash;
複数のオペレーティングシステムのリストを表示できて、
起動するオペレーティングシステムを選択できるような MBR &mdash;
をインストールすることができます。
FreeBSD はそのような MBR とともに配布されており、
この MBR をインストールすることもできます。
他のオペレーティングシステムのベンダも
標準 MBR に代わる MBR を提供しています。</para>
別のブートマネージャ
(複数のオペレーティングシステムの一覧を表示できて、
起動するオペレーティングシステムを選択できるようなもの)
をインストールしてください。
このようなブートマネージャの中から 2 つを次の節で説明します。</para>
<para>FreeBSD ブートストラップシステムの残りは 3 段階に分かれます。
第 1 ステージは MBR によって起動されるもので、
@ -145,26 +164,34 @@
</sect1>
<sect1 id="boot-blocks">
<title>MBR、起動ステージ 1、2 および 3</title>
<title>ブートマネージャと起動ステージ</title>
<indexterm><primary>ブートマネージャ</primary></indexterm>
<sect2 id="boot-boot0">
<title>MBR、<filename>/boot/boot0</filename></title>
<title>ブートマネージャ</title>
<indexterm><primary>マスターブートレコード (MBR)</primary></indexterm>
<para>FreeBSD の MBR は <filename>/boot/boot0</filename>
にあります。これは MBR の<emphasis>コピー</emphasis>であり、
本当の MBR はディスク上の特別な部分、
つまり FreeBSD 領域の外に置く必要があります。</para>
<para>MBR やブートマネージャのコードは起動プロセスの<emphasis>第
0 ステージ</emphasis>と呼ばれることがあります。
この節では前述の 2 つのブートマネージャ、
<application>boot0</application> と <application>LILO</application>
について説明します。</para>
<para><filename>boot0</filename> は非常に単純なプログラムです。
これは、<abbrev>MBR</abbrev> にあるプログラムは
512 バイトの大きさでなければならないという制限があるためです。
FreeBSD の MBR をインストールし、
かつハードディスク上に複数のオペレーティングシステムをインストールした場合、
起動時にこれと同じような画面が出るでしょう。</para>
<formalpara><title><application>boot0</application> ブートマネージャ</title>
<para>FreeBSD のインストーラや &man.boot0cfg.8;
がデフォルトでインストールする
MBR は、<filename>/boot/boot0</filename> を基にしています
(<filename>boot0</filename> は非常に単純なプログラムです。
<abbrev>MBR</abbrev> にあるプログラムは、
スライステーブルと末尾の識別子 <literal>0x55AA</literal> があるため、
446 バイトの大きさでなければならないという制限があるためです)。
ハードディスクに <application>boot0</application>
と複数のオペレーティングシステムをインストールした場合、
起動時に以下のような画面が出るでしょう。</para></formalpara>
<example id="boot-boot0-example">
<title><filename>boot0</filename> のスクリーンショット</title>
<title><filename>boot0</filename> のスクリーンショット</title>
<screen>F1 DOS
F2 FreeBSD
@ -190,39 +217,36 @@ Default: F2</screen>
<devicename>ad2</devicename>、
1 番目の SCSI ディスクは
<devicename>da0</devicename>
などとなります。</para>
などとなります。
MBR の設定をカスタマイズしたい場合は &man.boot0cfg.8;
を使ってください。</para>
<para>しかしながら、もしあなたが Linux ユーザで、
<application>LILO</application>
で起動プロセスを制御したいのなら、
FreeBSD 用に <filename>/etc/lilo.conf</filename> を編集して、
FreeBSD のインストールの際
<option>マスターブートレコードを変更しない (Leave The Master Boot Record Untouched)</option>
を選択します。
FreeBSD のブートマネジャをインストールしたのであれば、
Linux を起動し直して
<application>LILO</application> の設定ファイル
<filename>/etc/lilo.conf</filename> を変更し、
次のオプションを加えることができます:</para>
<formalpara><title>LILO ブートマネージャ</title>
<para>このブートマネージャをインストールして FreeBSD
を起動するようにするには、まず Linux を起動して
<filename>/etc/lilo.conf</filename>
コンフィグレーションファイルに以下を追加してください。</para></formalpara>
<programlisting>other=/dev/hdXY
table=/dev/hdb
table=/dev/hdX
loader=/boot/chain.b
label=FreeBSD</programlisting>
<para>こうすれば、<application>LILO</application> から
FreeBSD と Linux を起動することができます。
この例では、ドライブ番号とパーティションを示すために
<replaceable>XY</replaceable> を使っています。
<para>上記において、FreeBSD のプライマリパーティションとドライブを
Linux の識別子を使って指定してください。
<replaceable>X</replaceable> を Linux のドライブ文字に、また
<replaceable>Y</replaceable> を Linux
のプライマリパーティション番号に置き換えてください。
<acronym>SCSI</acronym> ドライブを使っているのであれば、
<replaceable>/dev/hdXY</replaceable> を
<replaceable>/dev/sdXY</replaceable> のように読み替えてください。
<replaceable>XY</replaceable> の指定方法は同じです
<option>loader=/boot/chain.b</option>
は同じドライブ上に両方のオペレーティングシステムを置いてあるのであれば不要です。
これで <command>/sbin/lilo -v</command> を実行すると
システムに新しい変更が反映されるので、
画面のメッセージを見て確認します。</para>
<replaceable>/dev/hd</replaceable> を
<replaceable>/dev/sd</replaceable>
のように読み替えてください
同じドライブ上に両方のオペレーティングシステムが置いてあるなら、
<option>loader=/boot/chain.b</option> 行は不要です。
これで <command>/sbin/lilo&nbsp;-v</command>
を実行するとシステムに新しい変更が反映されます。
画面のメッセージを見て確認しておきましょう。</para>
</sect2>
<sect2 id="boot-boot1">
@ -232,29 +256,30 @@ label=FreeBSD</programlisting>
<para>概念上、第 1 ステージと第 2 ステージは
ハードディスクの同じ領域上の同一のプログラムの部分部分です。
スペースの制約のため 2 つに分割されていますが、
いつも一緒にインストールします。</para>
いつも一緒にインストールされます。
インストーラまたは <application>disklabel</application>
は、両者を 1 つにまとめたファイル
<filename>/boot/boot</filename> をコピーします (下記参照)。</para>
<para>第 1 ステージと第 2 ステージは起動スライス (slice)
の起動セクタにあります。
起動セクタとは、
<abbrev>MBR</abbrev> 上にある <link linkend="boot-boot0">boot0</link>
もしくは他のプログラムが、起動のプロセスを続けるために
必要なプログラムがあると想定している場所です。
<filename>/boot</filename>
ディレクトリにあるファイルは実際に使われるファイルのコピーで、
実際のファイルは
FreeBSD ファイルシステムの外部に格納されています。</para>
<para>第 1 ステージと第 2 ステージは、ファイルシステムの外部、
起動スライスの最初のトラックに置かれ、
先頭が最初のセクタにきます。
<link linkend="boot-boot0">boot0</link>
またはその他のブートマネージャは、
起動プロセスを続けるために必要なプログラムがそこにあると想定しています。
使用されるセクタの数は、<filename>/boot/boot</filename>
の大きさから簡単に分かります。</para>
<para><filename>boot1</filename> も非常に単純なプログラムです。
これは <filename>boot0</filename> 同様に
512 バイトの大きさでなければならないという制限があるためです。
boot1 は <filename>boot2</filename> を検索し、
<para><filename>boot1</filename> は
512 バイトの大きさでなければならないという制限があるので
非常に単純なプログラムです。
このプログラムは <filename>boot2</filename> を検索し、
実行するため、そのスライスの情報を保持する FreeBSD
の<firstterm>ディスクラベル (disklabel)</firstterm>
に関する最低限の情報を持っています。</para>
に関する最低限の情報だけを持っています。</para>
<para><filename>boot2</filename> はもう少し高機能です。
これは FreeBSDのファイルシステム上でファイルを見つける能力を持ち、
これは FreeBSD のファイルシステム上でファイルを見つける能力を持ち、
実行するカーネルやローダを指定するための
簡単なインタフェイスを提供します。</para>
@ -269,7 +294,7 @@ label=FreeBSD</programlisting>
<title><filename>boot2</filename> のスクリーンショット</title>
<screen>&gt;&gt; FreeBSD/i386 BOOT
Default: 0:ad(0,a)/kernel
Default: 0:ad(0,a)/boot/loader
boot:</screen>
</example>